「安心感の象徴でもあるセコムのWebステッカーを ウェブサイトに貼り付け

第 2 回 【 パート1 】
セコムトラストネットとの 業 務 提 携 で 誕 生
http://cside.jp/
電子証明書サービス「セコムパスポート for Web」を標準で装備したCsideNetの新メニュー
「C'S SERVER Professional」
。セコムトラストネット 専務取締役 前田弘敏氏とシーサイドネッ
ト 代表取締役の小尾英樹氏が業務提携に至る経緯とサービスの背景について語った。
「安心感の象徴でもあるセコムのWebステッカーを
ウェブサイトに貼り付けられることの意味は大きい」
前田 私どもセコムトラストネットでは、以
わけですから、ネットにおけるセキュリティ
前より「セコムパスポート for Web」
とい
ー意識の向上を図る意味でもこの提携が
う名称のウェブサーバー用の電子証明書
もたらすものは大きいと感じています。
発行サービスを実施していたわけですが、
今回、急成長著しいホスティング事業者
前田 個人情報の流出や不正アクセスの
であるCsideNetと業務提携することで、
問題など、今後は企業の大小にかかわら
このサービスのより一層の浸透が図れる
ず、セキュリティーを意識せずにネットを語
ものと期待しています。
ることはできません。現在、企業のウェブ
サイトという存在は、B to Cにおける宣
小尾 私ども CsideNet では、4月から開
伝およびコミュニケーションのツールとし
始した企業向けの独自ドメインサービス
て欠かせないものになりました。そこでは
「C'S SERVER Professional」において
ユーザーからの各種申し込みやアンケー
セコムパスポート for Webを標準サービ
トといった個人情報のやり取りが頻繁に
スとして提供させていただいております。
行われるようになっています。この流れは
ネット上の証明書サービスは、ほかにもい
今後ますます大きなものになるでしょう。
ろいろありますが、その存在や名称から来
そのようなネット社会の中でセキュリティ
るイメージは、正直言って一般ユーザーに
ーという安心の基盤を提供するのが我々
はなじみ深いものとは思えません。
セコムの責務です。
しかし、長島茂雄氏のテレビコマーシャ
リアルな社会でもセコムのステッカーが
ルでもおなじみの「セコム」の名は、多く
貼ってある建物は、セコム警備の利用者
の日本人が“安心を提供しているセキュリ
であり、しっかりとガードされていることの
ティーの会社”として認識しています。C'S
証です。ですから、先ほど小尾社長がおっ
SERVER Professionalを利 用して 情 報
しゃられたように、ネット社会でもセコム
発信する私どものユーザーは、自社のウェ
のWebステッカーが貼られたウェブサイト
ブサイトに安心感の象徴でもあるセコムの
であれば、しっかりとガードされているんだ
Webステッカーを貼り付けることができる
という安心感を自社の顧客に提供できる
セコムパスポート for Webの概要
わけです。大企業ではそれ相応のコストを
かけてそのようなセキュリティー保護の姿
勢をアピールすることもあったでしょうが、
今回の提携により中小企業の方々にも安
心の基盤を広くリーズナブルな料金で提
供できるようになりました。
小尾 CsideNetでは年額2万円程度の独
自ドメインによるサーバーサービスを提供
しています。このサービスを利用して情報
発信を行っている中小企業も多いのです
が、ここに従来のウェブサーバー用の電子
証明書の機能を付加すると別途年額15万
円程度のコストが発生します。確かにセキ
ュリティーが大切であることは疑う余地は
「セコムのセキュリティーに対して理想を追求する姿勢に
感動すると同時に大いに見習うべきものがあると痛感している」
ありません。しかし、この値段では我々と
してもユーザーに積極的に証明書の導入
広く行っていくつもりですが、以前よりリ
す。そんな関係もあり、我々社員全員が入
を促すことはできませんでした。
ーズナブルな料金で満足度の高いサービ
社時に指紋を採取されてセキュリティーと
しかし、C'S SERVER Professionalで
スを提供しているCsideNetだけに、セコ
いう業務にかかわることの重大さを意識
はセコムトラストネットとの提携により、証
ムパスポート for Webの利用者を早い段
の中に叩き込まれています。
明書を標準で装備して月額8,800円という
階で獲得し、拡大してくれるものと大いに
料金を実現しました。これまでコスト面で
期待しています。
たとえば、お恥ずかしい話ですが、顧客
へ送付するファックスの誤送信がありまし
た。これは一担当者の些細なミスではあ
証明書の導入に二の足を踏んでいた企業
ユーザーにはぜひ使ってもらいたいと思っ
小尾 それはありがとうございます。弊社
りますが、弊社の規定として重要案件とし
ています。より多くのユーザーに使ってい
としても今回の提携を通じてセコムが持
て社長にまで報告が上がるシステムにな
ただければ私どもも幸せですし、その結果
つ、セキュリティーに対して理想を追求す
っています。そして誤送信先に該当のファ
として日本のネットユーザー全体のセキュ
る姿勢に感動すると同時に、大いに見習
ックスを引き上げに行き、本来の送信先
リティー意識が底上げされれば、これにこ
うべきものがあると痛感しています。
に確実にお届けします。このような企業文
化は、長年のセキュリティーサービスの中
したことはありません。
ところで前田専務。セコムパスポート
前田 我々はセコムトラストネットというイ
で培われたもので、一朝一夕に築き上げ
for Webのホスティング事業者との業務
ンターネットのセキュリティーサービスを中
られるものではありません。これこそが私
提携において、我々をまっ先にお選びい
心にした情報システムの会社ですが、ご存
どもの誇りであり、弊社のネットセキュリ
ただいた理由をこの機会にぜひ教えてく
じのように親会社はセコムという現実世
ティーサービスを自信を持っておすすめで
ださい。
界でのセキュリティーを守る警備会社で
きる源でもあるのです。
前田 弊社には個人的にウェブサイトを作
って情報を発信している技術者がたくさん
います。提携先を模索している段階で、彼
らにも「個人としてホスティング事業者を
選ぶ場合どこがいいか」
と意見を聞きまし
た。そんな中でもっとも多く挙がったのが
CsideNetでした。リーズナブルな料金で
信頼性も高くサポートも充実しているとい
う点で弊社の技術者たちには大人気でし
た。それが提携先としてCsideNetを選ん
だ一番の理由だと言えるでしょう。
今後もホスティング事業者との提携を
C'S SERVER Professionalの概要