Comments
Description
Transcript
日本語版 - 森美術館
115 BILL VIOLA: HATSU-YUME (FIRST DREAM) 2006.10.13 ビル・ヴィオラ:はつゆめ 2006 年 10 月 14 日[土]― 2007 年 1 月 8 日[月・祝] 森美術館(六本木ヒルズ森タワー 53 階) ヴィデオ・アートの第一人者、ヴィオラ芸術の全貌を体感 独特の世界観を日本で得た、ビル・ヴィオラのアジア初回顧展 世界的に活躍するヴィデオ・アートの第一人者、 ビル・ヴィオラ(1951 年ニューヨーク生まれ) の全貌を紹介する史上初の大規模な個展を 森美術館にて開催します。 ビル・ヴィオラはヴィデオ・アートの創始者ナム・ジュン・ パイク以降、世界のヴィデオ・アートを牽引し続けるアーティ ストです。ヴィオラは 1995 年のヴェネツィア・ビエンナー レでアメリカ館を代表、1997 年からニューヨークのホイッ トニ−美術館ほかを巡回した回顧展では記録的な入場者数を 樹立、また 2003 年ロザンゼルスの J. ポール・ゲッティ美 術館企画の世界巡回個展「パッション/受難」では各地で大 きな反響を呼ぶなどめざましい活躍を続けています。本展は これらの二大展覧会を集約する大型展となり、長年にわたる 活動から生み出された作品を系統的に紹介することで、その 魅力をあますことなく伝えるものです。“ヴィオラ芸術の全 《クロッシング》(部分)1996年 ヴィデオ・サウンド・インスタレーション Photo: Kira Perov 貌”を紹介する、最も網羅的な回顧展といえるでしょう。 術の魅力です。出品作は 90 年代以降を中心に、過去 25 1970 年代、ヴィオラは創生期のヴィデオ・アートと出会い、 テ−プ作品を中心に斬新な感覚を示します。80 年代からは 社主催で開催する本展は、兵庫県立美術館(会期 2007 年1 特にプロジェクタ−や巨大スクリーン、コンピューターによ 年間に制作された 16 点の作品で構成。森美術館と朝日新聞 月 23 日 - 3 月 21 日)に巡回します。 る映像と音で観客を包み込むヴィデオ・サウンド・インスタ ヴィオラが紡いだ日本の“夢” レーションを展開しはじめます。観客は映像・音・空間が一 日本で生まれた‘HATSU − YUME’ 体となった“装置”を通じて、時にショッキングな、時に瞑 ヴィオラは日本に長期滞在したアーティストの中で、最も世 想的な世界を体験をすることになります。さらに 2000 年 界的に活躍をとげている一人といえるでしょう。1980 年 からはプラズマや液晶モニターを駆使し、苦しみ、悲しみ、 代に 1 年半の間、日本に滞在し、禅思想や能などの伝統芸 喜び、怒りなど人間の基本的な感情をテーマにした「動く絵 能に親しむ一方、新作も制作しました。本展のタイトルであ 画」とでもいうべき作品を発表しています。時代ごとに最新 る「はつゆめ」は、滞在中の 1981 年に日本の文化と風景 のテクノロジーを使いながら、ヴィオラが取り上げるのは命、 をヴィオラの視点で紡ぎ出したヴィデオ作品のタイトル《は 誕生、死、再生、感情といった人間の根源に関わるテーマで つゆめ》に由来しています。また、夢と現実を行き来するか す。神秘的かつ壮大、あるいは幻想と現実の狭間の「夢」の のようなヴィオラ作品の象徴でもあるのです。日本へのヴィ ような作品を通して観客は生や死について考え、自身の存在 オラの想いを今につなぐこの《はつゆめ》は、会期中に特別 や生き方を見直す時間を過ごす。それが単なるテクノロジー・ 上映いたします。 アートではなく、普遍的な感動を人びとに与えるヴィオラ芸 PRESS RELEASE プレスリリース 115 BILL VIOLA: HATSU-YUME (FIRST DREAM) 2006.10.13 出品作品 1. はつゆめ | 1981 年 | ヴィデオテープ、カラー、ステレオ | 56 分 *パブリックプログラムでの特別上映のみ 2. ストッピング・マインド | 1991 年 | ヴィデオ・サウンド・インスタレーション 3. 天と地 | 1992 年|ヴィデオ・インスタレーション 4. グリーティング / あいさつ | 1995 年 | ヴィデオ・サウンド・インスタレーション 5. ベール | 1995 年 | ヴィデオ・サウンド・インスタレーション 6. クロッシング | 1996 年 | ヴィデオ・サウンド・インスタレーション 7. アニマ | 2000 年 | ヴィデオ、液晶モニター 3 面、壁に設置 8. ドロローサ | 2000 年 | ヴィデオ、自立式の液晶モニター 2 面連結 9. 驚く者の五重奏 | 2000 年|ヴィデオ、暗室の壁に設置されたスクリーンに背面投影 10. キャサリンの部屋 | 2001 年 | ヴィデオ、液晶モニター 5 面、壁に設置 11. ミレニアムの 5 天使 | 2001 年 | ヴィデオ・サウンド・インスタレーション 12. 四人の手 | 2001 年 | 白黒ヴィデオ、液晶モニター 4 面、棚に設置 13. 静かな山 | 2001 年 | ヴィデオ、プラズマモニター 2 面、並列に壁に設置 14. サレンダー / 沈潜 | 2001 年 | ヴィデオ、プラズマモニター 2 面、縦長に壁に設置 15. オブザーヴァンス / 見つめる | 2002 年 | ハイヴィジョン・ヴィデオ、 プラズマモニター、壁に設置 16. ラフト / 漂流 | 2004 年 | ハイヴィジョン・ヴィデオ、壁面投影 5.1ch サラウンド・サウンド 《ミレニアムの5天使》(部分)「旅立つ天使」2001年 ヴィデオ・サウンド・インスタレーション 《静かな山》2001年 カラー・ヴィデオ、プラズマモニター2面、並列に壁に設置 Photo: Mike Bruce Photo courtesy: Anthony d'Offay Gallery, London Photo: Kira Perov 《グリーティング/あいさつ》 (制作用スチル)1995年 ヴィデオ・サウンド・インスタレーション Photo: Kira Perov 《ラフト/漂流》2004年 ハイヴィジョン・ヴィデオ、壁面投影、5.1chサラウンド・サウンド Collection: The Ella Fontanals Cisneros Collection, Miami Photo: Kira Perov 《四人の手》(部分)2001年 白黒ヴィデオ、液晶モニター4面、棚に設置 Photo: Kira Perov 主催:森美術館、朝日新聞社 助成:アメリカ大使館 協賛:株式会社 大林組 協力:日本航空、ニコラ・フィアット、グレイグース 開館時間:10:00 − 22:00 |火 10:00 − 17:00 |いずれも入館は閉館時間の 30 分前まで * 1/2( 火 ) は開館時間を 22 時まで延長 入館料 ( 円 ):一般 1,500、学生(高校・大学生)1,000、子供(4 歳以上−中学生)500 *表示料金に消費税込 *本展のチケットで展望台 東京シティ ビューにも入館可 *開館時間、入館料は展覧会ごとに異なる場合あり。 お問い合わせ:TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル) 前売りチケット発売中 入館料 ( 円 ) 一般 1,200、学生(高校・大学生)900、子供(4 歳以上−中学生)500 *税込 チケットぴあ[P コード : 686-887]にてご購入いただけます。 掲載の画像を含む最新のプレス画像は、森美術館ウェブサイトにて申請いただけます。 www.mori.art.museum お問い合わせ 広報部 担当:コーキル、高橋、犬塚 PRESS RELEASE プレスリリース Tel : 03-6406-6111 Fax: 03-6406-9351 E-mail : [email protected] Web : www.mori.art.museum 106-6150 東京都港区六本木 6-10-1 六本木ヒルズ森タワー 森美術館 115 BILL VIOLA: HATSU-YUME (FIRST DREAM) 2006.10.13 Photo: Wouter Vandenbrink, 2006 ビル・ヴィオラ 1951年ニューヨーク生まれ。カリフォルニア州ロングビーチ在住。69年シラキュース大学美術学部に入学し、70年ヴィデオ 制作を開始。72年に最初のヴィデオ作品《野生の馬》を制作。ナム・ジュン・パイクらのアシスタントも勤める。76年初来日。 77年オーストラリア訪問。後に制作協力者で妻となる、ラ・トローブ大学文化活動ディレクターのキラ・ペロフと出会う。 80年に日米友好基金などの奨学金により再来日し、18ヵ月間滞在。81年にはソニー厚木研究所でアーティスト・イン・レジデン ス。日本の伝統文化と先進ヴィデオ・テクノロジーを研究し、日本の文化体験に基づく《はつゆめ》を制作。 84年には動物の意識に関する課題への長期的な取り組みを開始。92年より生と死をテーマとしたインスタレーションを本格的 に制作。93年第1回ドイツ・メディアアート賞受賞。95年、第46回ヴェネツィア・ビエンナーレにアメリカ代表として参加。 98年ゲッティ研究所で中世・ルネッサンス絵画の感情表現について研究。後に「受難」シリーズを生み出す。 最新の活動として2005年春、パリのバスティーユ新オペラ座で「トリスタンとイゾルデ」のためのヴィデオ作品を発表し、オペ ラとのコラボレーションを実現するなど意欲的な活動を続ける。 ヴィオラからのメッセージ 1980-81年の滞在時、私と制作パートナー・妻のキラは、日本で出会った多くの人や文化に深く感銘を受けました。本展の開催は、日本の皆さんへ贈り物 をお返しするようなものです。心を開いて私を温かく迎えた人たち。彼らのおかげで新しいことを学び、伝統的なものから新しいものまで、そのユニークな 文化に触れることができたのです。 パブリックプログラム アーティストトーク+「はつゆめ」上映会 ヴィオラ・チューズディ ※日英同時通訳・手話通訳付 火曜日の閉館後、展覧会場内で、《はつゆめ》(1981)の上映とキュレー 日時:2006 年 10 月 14 日(土)13:00-17:00 ターたちのトークを開催します。 出演者:ビル・ヴィオラ、中沢新一(多摩美術大学芸術人類学研究所 所長 会場:森美術館展示室内 /教授)、デヴィッド・エリオット(森美術館館長/ビル・ヴィオラ展共 定員(各回とも):40 名 同キュレーター) 会場:六本木アカデミーヒルズ 49 タワーホール 料金(各回とも):500 円(要展覧会チケット) 料金:一般 1,000 円/学生・MAMC メンバー 500 円 第1夜 ※日本語のみ シンポジウム「ヴィデオ・アートの創生期」 出演者:近藤健一(森美術館アシスタント・キュレーター) ※日英同時通訳・手話通訳付 第2夜 ※日英同時通訳付 日時:2006 年 10 月 15 日(日)13:00-17:00 出演者:ビル・ヴィオラ、キラ・ペロフ(ビル・ヴィオラ・スタジオ エグ ゼクティヴ・ディレクター)、中谷芙二子(アーティスト)、ジョン・G. ハ ンハート(グッゲンハイム美術館 映画・メディアアート部門シニア・キュ レーター)、帯金章郎(朝日新聞社文化事業部 企画委員/ビル・ヴィオ ラ展共同キュレーター) 会場:六本木アカデミーヒルズ 49 スカイスタジオ 料金:一般 1,000 円/学生・MAMC メンバー 500 円 スチューデント・セミナー 日時:10月31日(火)19:00-21:00 日時:11月28日(火)19:00-21:00 出演者:帯金章郎(朝日新聞社文化事業部 企画委員/ビル・ヴィオラ展 共同キュレーター) 第3夜 ※日本語のみ 日時:12月19日(火)19:00-21:00 出演者:畠中 実(NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]学芸員) お申し込み Web : www.mori.art.museum E-mail: [email protected] / Fax: 03-6406-9351 ※日英同時通訳付 アートを学ぶ学生を対象として、展覧会の鑑賞とアーティストのレク チャーを開催します。 日時:2006 年 10 月 16 日(月) 第 1 回 11:00-15:00(昼休憩含む)、第 2 回 13:30-17:00 出演者:ビル・ヴィオラ *このほかギャラリートーク、学校プログラムなど予定。詳しくはお問い 合わせください。 お問い合わせ:森美術館パブリックプログラム Tel: 03-6406-6101 / E-mail: [email protected] 会場:森美術館、国際文化会館 対象:専門学校、大学、大学院生 定員:各回 150 名 料金:各回 500 円(要展覧会チケット) 共催:国際文化会館アーティスト・フォーラム MAM SCREEN ビル・ヴィオラ・スペシャル 10 月∼ 12 月 MAM SCREEN は森美術館で開催中の展覧会に関連するアート映像を、メトロハットの屋外 500 インチスクリーンやウェストウォークの PDP モニターなど六 本木ヒルズ内各所で上映するプログラムです。2006 年 10 月∼ 12 月は、特別版として「ビル・ヴィオラ:はつゆめ」展出品作より 6 作品が、2 点ずつ週替 わりに登場。毎日 12:00 ∼ 13:00、19:00 ∼ 20:00 の間、ヒルズ内各所のモニターに加え、オフィス、レジデンスのエレベーター内モニターでも同 時に数回上映され、街中がヴィオラの幻想的瞬間に包まれます。 お問い合わせ 広報部 担当:コーキル、高橋、犬塚 Tel : 03-6406-6111 Fax: 03-6406-9351 E-mail : [email protected] Web : www.mori.art.museum 106-6150 東京都港区六本木 6-10-1 六本木ヒルズ森タワー 森美術館 PRESS RELEASE プレスリリース 115 BILL VIOLA: HATSU-YUME (FIRST DREAM) 2006.10.13 「ビル・ヴィオラ:はつゆめ」展 関連商品のご紹介 ●展覧会カタログ 本展出品作品に加え、ヴィオラの過去の代表作品も網羅するカタログを、展覧会に際して発売いたします。 ハードカバー、B5 変形版/ 216 頁(日本語版) 、208 頁(英語版) 森美術館・淡交社制作/発行:淡交社/ 2,940 円(税込み、日・英版とも) ●本展特別グッズ 限定品 「ミレニアムの5天使、2001」BOX入り 森アーツセンターミュージアムショップでは、本展開催に併せ「ミレニアムの5天使」の映像スチール5点を 印刷したポートフォリオが入ったスペシャルBOXを限定販売いたします。 限定150セットの販売で、内130部にはエディションが、20部にはサインとエディションが入った貴重な BOXです。 販売価格 21,000 円 / サイン入り 157,500 円(各税込み) 10 月下旬発売予定 10 月 14 日より、森アーツセンターミュージアムショップにてご予約承ります。 ●ビル・ヴィオラ ドキュメンタリー DVD 日本語字幕版を発売 ヴィオラのインタビューで構成された初めてのドキュメンタリーで、イギリス BBC でも放送された貴重 な映像 DVD の日本語字幕版が、本展開催に併せ発売されます。 仕事風景や作品のメイキング、いくつかの作品抜粋映像に加え、制作の源となった彼の人生のできごとや影 響された事物、日本の文化との出会いについてヴィオラが語ります。 「BILL VIOLA: The Eye of the Heart- A portrait of the artist」 59 分/日本語・フランス語・スペイン語字幕/販売価格はお問い合わせください。 制作・発行:Calliope Media www.callipoemedia.co.uk 商品のお問い合わせ:森アーツセンターミュージアムショップ Tel: 03-6406-6270 ビル・ヴィオラ ヴィデオ・ワークス 東京・初台の NTT インターコミュニケーション・センター [ICC] では、本展に連動しヴィオラの初期ヴィデオ作品の上映会が行なわれます。 会期:2006 年 10 月 14 日(土)∼ 12 月 24 日(日)の毎週土・日曜日および祝日 [ 11 月 3 日(金)、23 日(木)] 10:30 より 会場:NTT インターコミュニケーション・センター [ICC] 内シアター 各回定員 27 名 入場無料 上映スケジュールなど詳細お問い合わせ:NTT インターコミュニケーション・センター [ICC] Tel: フリーダイヤル 0120-144-199 「ビル・ヴィオラ:はつゆめ」展会期中、ICC にて開催の「コネクティング・ワールド:創造的コミュニケーションに向けて」展(2006 年 9 月 15 日∼ 11 月 26 日)との相互割引をいたします。詳しくはお問い合わせください。 プレスお問い合わせ : Tel: 03-5353-0800 E-mail: [email protected] Web: www.ntticc.or.jp Viola Life in Rojak アジアン・エスニックフードのレストラン「Rojak」 (六本木ヒルズ ヒルサイド B2F)では、 「ビル・ヴィオラ:はつゆめ」展を記念し、食や空間 を通してビル・ヴィオラの世界観をより深く味わっていただける「Viola Life in Rojak」を開催します。 かつて日本に滞在し、アジアン・カルチャーに深く影響を受けたヴィオラの、作品とは違った素顔を、本人協力の下「Rojak」が表現しました。 本展出品作のパネル展示やドキュメンタリー映像を放映する店内では、ヴィオラの好みを取り入れた特別メニューを提供するほか、展覧会場付近に 設置した DM 持参のお客様にはオーガニックワインのサービスをいたします。 Viola Life in Rojak ― Collaboration with Mori Art Museum 開催期間: 2006 年 10 月 14 日(土)∼ 2007 年 1 月 8 日(月・祝)* 12 月 23 日(土・祝)∼ 12 月 25 日(月)は対象外 Rojak (Roppongi Hills) 営業時間: 11:00 ∼ 25:00(17:00 ∼ 18:00 はクローズ) Tel: 03-5770-5831 Web: http://idee.jp/food/66rojak/ プレスお問い合わせ:株式会社イデー 企画部 プレス 速水 TEL:03-5431-5720 ビル・ヴィオラ展 お問い合わせ 広報部 担当:コーキル、高橋、犬塚 Tel : 03-6406-6111 Fax: 03-6406-9351 E-mail : [email protected] Web : www.mori.art.museum 106-6150 東京都港区六本木 6-10-1 六本木ヒルズ森タワー 森美術館 PRESS RELEASE プレスリリース