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杉本博司:時間の終わり

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杉本博司:時間の終わり
hiroshi sugimoto : end of time
2005.9.16
杉本博司:時間の終わり
2005 年 9 月 17 日[土]― 2006 年 1 月 9 日[月・祝] 森美術館 53 階
時間と光の世界から写真の未踏領域を訪ねて
国際的に注目されるアーティスト、杉本博司の仕事:1975-2005
杉本博司は、この 30 年間に世界のアートシーンにおける
有数のアーティストとしての地位を確立してきました。彼
の写真はその完成された美によって、見る者を瞬時に魅了
します。さらに、時間、場所、文化や歴史を通して、物事
の本質を追求する彼の手法は、つねに人々の注目を集めて
います。
「杉本博司 : 時間の終わり」は、 1975 年から 2005 年の
間に制作された杉本の代表的なシリーズが一堂に会する初
めての本格的な回顧展です。現実と虚像の間を視覚が往来
する《ジオラマ》や《肖像写真》、映画 1 本分を露光し続け、
映画の本質である光と時間を写し撮った《劇場》、地球誕
生以来、連綿と流れる時間と光を経過してきた水(海)と
大気(空)が画面を 2 分割する《海景》、意図的に焦点を
ぼかして既存の建築を撮り、建築家の発想当初のイメージ
に時間を戻す《建築》の各シリーズでは、共通して時間と
いう抽象的な観念を視覚化するのが杉本のテーマのひとつ
「 劇 場 」 シ リ ー ズ ( 1975-2001 )
ア ル・ リ ン リ ン、 バ ラ ブ ー 1995
ゼ ラ チ ン・ シ ル バ ー・ プ リ ン ト 42.3
x 54.2 cm
[杉本博司(すぎもと・ひろし)] 1948 年、東京生まれ。立教大学経済学部卒業後、1970 年に渡米。ロサン
ジェルスのアート・センター・カレッジ・オブ・デザインで写真を学び、ニュ
ーヨークに移住。以降、ロサンジェルス現代美術館、メトロポリタン美術館、
となっています。
グッゲンハイム美術館、カルティエ財団など世界の著名美術館での個展のほか、
本展では最近作の《影の色》、《観念の形》を含む新作・未
ッセルブラッド財団国際写真賞」受賞。現在、ニューヨークと東京在住。
発表作品を含む約 100 点を総覧いただけます。
また、写真や光から派生して、近年は建築空間にも強い関
心を持つ杉本は、《護王神社――アプロプリエイト・プロ
ポーション》、《影の色》で被写体となる空間を自らデザイ
ンしたように、本展全体の展示デザインも手掛けています。
さらに、《海景》を展示する漆黒の空間はサウンド・アー
ティスト池田亮司のサウンド・インスタレーションとのコ
ラボレーションとなります。また、この空間には会期中、
能舞台が設置され、杉本舞台美術による能公演も予定して
います。なお、本展は、共同企画館であるアメリカのハー
シュホーン美術館・彫刻庭園(ワシントン DC )へ巡回し
た後、フォートワース美術館(テキサス)へ巡回予定です。
数多くのグループ展、国際展に参加。1989 年「毎日芸術賞」、2001 年「ハ
開館時間:10:00 − 22:00 |火 10:00 − 17:00 |いずれも入館は閉館
時間の 30 分前まで
* 11/22( 火 )、1/3( 火 ) は 22:00 まで開館時間を延長 *但し 10/19( 水 ) は休館、10/20( 木 )・1/4( 水 ) は 17:00 閉館
入館料 ( 円 ):一般 1,500、学生(高校・大学生)1,000、子供(4 歳以上
−中学生)500 *表示料金に消費税込
*本展のチケットで展望台 東京シティビューにもご入館いただけます。
*開館時間、入館料は展覧会ごとに異なる場合があります。
お問い合わせ:TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)
前売りチケット発売中
入館料 ( 円 ):一般 1,200、学生(高校・大学生)900、子供(4 歳以上−
中学生)500 *税込
*本展のチケットで展望台 東京シティビューにもご入館いただけます。
チケットぴあ[P コード : 686-156]にてご購入いただけます。
主催:森美術館
企画:森美術館、ハーシュホーン美術館・彫刻庭園
協賛:クラリッジズ ホテル ロンドン
協力:奥の松酒造株式会社、シャンパーニュ ニコラ・フィアット
キュレーター:ケリー・ブラウアー(ハーシュホーン美術館・彫刻庭園アート &
プログラム・ディレクター / チーフ・キュレーター)
デヴィッド・エリオット(森美術館館長)
< カタログ > 本展のカタログ『HIROSHI SUGIMOTO』日英版を展覧会に際
PRESS RELEASE
プレスリリース
して発売いたします。
サイズ:286 × 262 mm /頁数: 368 頁
税込価格: 6,000 円
hiroshi sugimoto : end of time
最新のプレス画像は森美術館ウェブサイトから申請いただけます。
www.mori.art.museum
2005.9.16
「肖像写真」シリーズ( 1999 )
「観念の形」シリーズ( 2004 )
杉本博司
ヘンリー八世 1999 ゼラチン・シルバー・プリント
149.2 x 119.4 cm ドイツ銀行/グッゲンハイム美術館蔵
杉本博司
数学的形体 : 曲面 0004 オンデュロイド : 平均曲率が 0 でない 定 数 と な る
回転面 2004 ゼラチン・シルバー・プリント 149.2 × 119.4 cm 模型
制作: Martin Schilling 社 模型所蔵:東京大学大学院数理科学研究科
Commissioned by the Deutsche Bank in Consultation with the Solomon R. Guggenheim Foundation for the Deutsche Guggenheim Berlin
「影の色」シリーズ( 2004-2005 )
「ジオラマ」シリーズ( 1975-1999 )
杉本博司
C1015 2004 ピ グ メ ン ト ・ プ リ ン ト 135
杉本博司
シロクマ 1976
ゼラチン・ シルバー・ プリント 119.4 × 149.2cm
x 106 cm
「建築」シリーズ( 1997-2002 )
「海景」シリーズ( 1980-2002 )
杉本博司
サ ヴ ォ ア邸 ( 建 築 家 : ル ・ コ ル ビ ュ ジ エ) 1998
ゼ ラ チ ン・ シ ル バ ー・ プ リ ン ト 119.4x149.2cm
杉本博司
カリブ 海 、 ジャマイカ 1980
ゼラチン・ シルバー・ プリント 119.4X149.2
PRESS RELEASE
プレスリリース
cm
お問い合わせ
広報部 担当:コーキル、三浦、高橋、犬塚
Tel : 03-6406-6111 Fax: 03-6406-9351
E-mail : [email protected] Web : www.mori.art.museum
106-6150 東京都港区六本木 6-10-1 六本木ヒルズ森タワー 森美術館
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hiroshi sugimoto : end of time
「杉本博司:時間の終わり」
関連パブリックプログラム
出演:杉本博司
森美術館 2 周年記念・「杉本博司」展 特別公演
能公演 「鷹姫」
《海景》を展示する漆黒の空間に、海に浮ぶ孤島のように特設能舞台を配
置。会期中、杉本博司が舞台美術を担当し、観世銕之丞、浅見真州、野村萬
斎らによる能「鷹姫」の公演を行う予定です。
アーティストトーク*日英・手話同時通訳
日時: 9 月 17 日(土) 19:30
2005.9.16
日時: 2005 年 10 月 19 日(水)、 20 日(木) 開演 19:30 – 21:00
(開場 19:00
/
上演約 1 時間
/
各日1回公演)
料金:一般 1000 円、学生・ MAMC メンバー 500 円
* 10/19 終日閉館、 10/20 は 17 時閉館
キュレータートーク*日英・手話同時通訳
観覧料: A 席 10,000 円 B 席 6,000 円
会場:森美術館展覧会場内 特設能舞台
本展のキュレーターの一人であるケリー・ブラウアー氏は 1994 年ロ
サンジェルス現代美術館において「杉本博司: Time
Exposed 」と
題した展覧会を企画、長年にわたり杉本作品に注目を続けています。
ToRAYA CAFÉ
海外からの視点を交えたトークをお楽しみください。
日時: 9 月 18 日(日) 14:00
本展開催に伴い、写真作品《海景》シリーズの「夜
の海」をイメージして開発された商品で、空を模し
&プログラム・ディレクター / チーフ・キュレーター)
たやわらかなあずき茶寒天ゼリーの下に、こしあん
料金:一般 1000 円、学生・ MAMC メンバー 500 円
の水羊羹が広大な夜の海をたたえています。
ディレクターズトーク*英語のみ
販売期間: 9/17 (土)− 10/20 (木)
森美術館館長のデヴィッド・エリオットによるギャラリートークです。
– 20:00
ガイド:デヴィッド・エリオット(森美術館館長)
CAFÉでは期間限
定メニュー「夜の海」が発売されます。
– 16:00
出演:ケリー・ブラウアー(ハーシュホーン美術館・彫刻庭園アート
日時: 10 月 7 日(金) 19:00
期間限定デザート「夜の海」
六本木ヒルズの人気店、 TORAYA
価格: ¥945 (税込)
Photo:
Watanabe Osamu
「杉本博司:時間の終わり」展 当日の半券提示で、上記
*期間中
TORAYA CAFÉにてデザート割引サービスあり。詳
しくはTORAYA
料金:無料(要展覧会チケット)
CAFÉへお問い合わせください。
本 品に 関 す る お問 い 合 わ せ:
TORAYA CAFÉ TEL : 03-5786-9811 ( 六 本 木
ヒ ル ズ け や き坂 通 り 1F )
営 業 時 間: 11 : 00 ∼ 22 : 00 ( L.O.21 : 00 )
スペシャル対談 1 “杉本博司×加藤典洋”−『苔のむすまで』
出版記念 *日英・手話同時通訳
『敗戦後論』、『可能性としての戦後以後』などの著書で知られる
文芸評論家・加藤典洋氏と、杉本博司氏の対談です。
日時: 11 月 4 日(金) 19:30
– 21:30
料金:一般 1000 円、学生・ MAMC メンバー 500 円
限定記念ボトル日本酒 「奥の松」発売
森アーツセンターミュージアムショップでは、本
展開催に際して杉本博司の「松林図」をラベルに
スペシャル対談 2 “杉本博司×都築響一”
*日英・手話同時通訳
記した、限定記念ボトル日本酒 2 種(「純米大吟
醸」「全米吟醸」 / 奥の松酒造株式会社)を販売い
編集者であり、写真家としても活躍されている都築響一氏と、
たします。
杉本博司氏との対談です。
日時: 11 月 6 日(日) 14:00
本 件の お問 い 合 わ せ :
森アーツセンターミュージアムショップ
– 16:00
料金:一般 1000 円、学生・ MAMC メンバー 500 円
Tel: 03-6406-6284
E-mail:[email protected]
Web: www.macmuseumshop.com
レクチャー「杉本博司−ある不幸な写真家の肖像」
*日英・手話同時通訳
日時: 11 月 25 日(金) 19:00
講師:清水穣(写真評論家)
– 21:00
料金:一般 1000 円、学生・ MAMC メンバー 500 円
上記のほか多彩なパブリックプログラムの詳細は
森美術館ウェブサイト www.mori.art.museum/sugimoto に
てご確認いただけます。
* 本 件に 関 す る お問 い 合 わ せ:
杉本博司 関連書籍 「苔のむすまで」著/杉本博司
考古学から現代美術まで。杉本博司による時空を超えた初著作集です。
新潮社
2,730円 (税込) / 224頁
2005年8月25日発売
本 書の お問 い 合 わ せ:
新 潮 社 読 者 係 TEL: 03-3266-5111
森 美 術 館 学 芸 部パ ブ リ ッ ク プ ロ グ ラ ム
TEL : 03-6406-6101 FAX : 03-6406-9351
E-mail : [email protected]
お問い合わせ
広報部 担当:コーキル、三浦、高橋、犬塚
PRESS RELEASE
プレスリリース
Tel : 03-6406-6111 Fax: 03-6406-9351
E-mail : [email protected] Web : www.mori.art.museum
106-6150 東京都港区六本木 6-10-1 六本木ヒルズ森タワー 森美術館
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tokyo-berlin/berlin-tokyo
[日本におけるドイツ年
2005.9.16
2005/2006]
東京‐ベルリン/ベルリン‐東京
2006 年 1 月 28 日[土]― 2006 年 5 月 7 日[日] 森美術館 53 階
東京とベルリン、両都市の文化・芸術の交流・変遷をたどる二都物語
本展は、二つの都市を中心とする日独の関係に焦点を当てながら、両国の 20 世紀初頭から現在までの文化・芸術の変遷をたどる
ものです。とくに、 1920 から 30 年代を中心に、それぞれの都市を拠点とするアーティスト相互間で最も前衛的な芸術運動が展
開された交流の時代、第二次大戦後の復興期以降、フルクサスやネオダダなどの前衛運動が両都市で同時に開花した時代、そして
ベルリンでは壁の崩壊以降、東京ではバブル経済崩壊以降、新しい国際都市としての歩みを続けている 1990 年代以降のアートシ
ーンなど、複層的なレベルでの両都市の関係性を浮き彫りにします。
構成は全 17 章、各年代でみる美の潮流や、いきいきと浮かび上がる芸術家たちの情熱と想像力をたどりながら、交差し融合し、
また共鳴しあう東京とベルリンの、未来へ脈打つ新たな力も感じとっていただけるはずです。本展は森美術館での展示後、ベルリ
ン新国立美術館に巡回します。
主催:森美術館、ベルリン国立博物館群 ベルリン新国立美術館、朝日新聞社
企画:森美術館、ベルリン国立博物館群 ベルリン新国立美術館
後援:ドイツ連邦共和国大使館 協賛:鹿島建設株式会社 特別協力:TBS 、東映 協力:日本ドイツ年実行委員会
人・文化・芸術・思想・技術・歴史・都市風景・ライフスタイル・・・ あらゆるキーワードが縦横無尽につながり合う。
東京とベルリンは、同じように歩んできた?
都市発展の共通点はどこに。
宿命の街、そして復興の街。関東大震災や 2 度の世界大戦など数度の悲劇を経験
し、この 2 つの都市はその後、ベルリンの壁の崩壊、東京ではバブルの崩壊を経た。
日本、ドイツそれぞれの首都の類似点は歴史だけだろうか。都市化・近代化そして、
それらと結びついてきた“芸術“を時代をおって訪ねよう。
絵画、彫刻から写真、建築、デザイン、映画・・・
総点数 400 点以上。
ベルリンと東京の接点を物語る、多様なジャンル。 20 世紀初頭から現在までの
作品を網羅する大型展。
エンデ & ベックマンがやってきた。
明治 19 年、日本の近代建築の夜明け。
霞ヶ関のビル群の中に目をひくドイツ ネオ・バロ
ック様式の建物。1 886 年 5 月、ヘルマン・エ
ンデとヴィルヘルム・ベックマンはこれら官公庁
の建物の計画図を携えて来日した。そして日本か
らの留学団がドイツへ。建築と都市計画の両国に
おける革新を現代にいたるまで紹介。
山田耕作、ベルリンより帰国。 1914 年 シュトゥルム木
版画展覧会、日比谷にドイツ表現派の風が吹く。
大正 3 年、近代版画が動いた年。作曲家として知られる山田はベルリン留学から
元号が変わる、写真も変わる。
日本に巡回した「独逸国際移動写真展( FIFO )」
昭和 6 年、マン・レイやモホリ・ナジらの作品を含む「独逸国際移動写真展」が
東京と大阪で開催。その後、日本では新興写真が盛んに。
「FIFO」出品作が多数出品。
バウハウスで学んだ山脇巌。
デザインの源流、ドイツのものづくり。
世界初の総合芸術学校では、クレーやカンディンスキーが教鞭をとった。モダニ
ズムの源流をたどると、そこで学んだ建築家、山脇巌の仕事が浮かびあがる。
ポスター、写真が語る銀座を闊歩したモボ、モガ。
都市を舞台に展開された華やかなファッション。商業美術に花開いた、グラフィ
ックデザイン。新しい時代の新しいライフスタイルが浮き彫りに。
戦後の前衛運動は、パラレルに展開していく。
同時代視点で探る“前衛”。ドイツで文字どお
り変化し、流転したフルクサス、日本ではネ
オ・ダダが活動した。後年のコンセプチュアル・
アートやパフォーマンス・アートへの入り口
を解き明かす。
帰国後、日比谷美術館にシュトゥルム木版画展覧会を招へい、ココシュカなど多
いま最も注目される現代作家作品が相互に海を渡る!
数の作品が展示された。日本の近代美術とドイツ表現派の深い関わりとは?
最終セクションのコンテンポラリー・アートでは、いま最も注目される日本の
アーティストをベルリンで、ベルリンのアーティストを東京で展示。
1920 年代のマルチアーティスト村山知義に迫る。
そして「マヴォ」が生まれた。
1920 ∼ 30 年代は日本−ドイツ間が、最も盛ん
な“交流の時代”を迎えた。東京では美術家、デ
ザイナー、舞台美術家、建築家・・・いくつもの
作品:(左上)ヘルマン・エンデ & ヴィルヘルム・ベックマン≪司法省第一案 透視図≫1887
印 刷 34.2 x 46.4cm 所 蔵 : ベ ル リ ン 工 科 大 学 ( 左 下 ) 土 方 与 志 ( 演 出 ) / 村 山 知 義
(装置)≪朝から夜中まで≫ 作:ゲオルグ・カイゼル、築地小劇場 写真:坂本万七 7.8 × 13.4cm 所蔵:早稲田大学坪内博士記念演劇博物館 (右)岡本太郎≪重工業≫ 1949 油彩、キャンバス 206.3×266.7cm 所蔵:川崎市岡本太郎美術館
顔を持つ男が出現する。ベルリン・ダダと絡み合
う、村山知義とその時代に焦点を当てる。
お問い合わせ
広報部 担当:コーキル、高橋、三浦、犬塚
PRESS RELEASE
プレスリリース
Tel : 03-6406-6111 Fax: 03-6406-9351
E-mail : [email protected] Web : www.mori.art.museum
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