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日本語版 - 森美術館

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日本語版 - 森美術館
115
BILL VIOLA: HATSU-YUME (FIRST DREAM)
2006.8.24
ビル・ヴィオラ:はつゆめ
2006 年 10 月 14 日[土]― 2007 年 1 月 8 日[月・祝] 森美術館(六本木ヒルズ森タワー 53 階)
ヴィデオ・アートの第一人者、ヴィオラ芸術の全貌を体感
独特の世界観を日本で得た、ビル・ヴィオラのアジア初回顧展
世界的に活躍するヴィデオ・アートの第一人者、
ビル・ヴィオラ(1951 年ニューヨーク生まれ)
の全貌を紹介する史上初の大規模な個展を
森美術館にて開催します。
ビル・ヴィオラはヴィデオ・アートの創始者ナム・ジュン・
パイク以降、世界のヴィデオ・アートを牽引し続けるアーティ
ストです。ヴィオラは 1995 年のヴェネツィア・ビエンナー
レでアメリカ館を代表、1997 年からニューヨークのホイッ
トニ−美術館ほかを巡回した回顧展では記録的な入場者数を
樹立、また 2003 年ロザンゼルスの J. ポール・ゲッティ美
術館企画の世界巡回個展「パッション/受難」では各地で大
きな反響を呼ぶなどめざましい活躍を続けています。本展は
これらの二大展覧会を集約する大型展となり、長年にわたる
活動から生み出された作品を系統的に紹介することで、その
魅力をあますことなく伝えるものです。“ヴィオラ芸術の全
《クロッシング》(部分)1996年 ヴィデオ・サウンド・インスタレーション
Photo: Kira Perov
貌”を紹介する、最も網羅的な回顧展といえるでしょう。
術の魅力です。出品作は 90 年代以降を中心に、過去 25
1970 年代、ヴィオラは創生期のヴィデオ・アートと出会い、
テ−プ作品を中心に斬新な感覚を示します。80 年代からは
社主催で開催する本展は、兵庫県立美術館(会期 2007 年1
特にプロジェクタ−や巨大スクリーン、コンピューターによ
年間に制作された 16 点の作品で構成。森美術館と朝日新聞
月 23 日 - 3 月 21 日)に巡回します。
る映像と音で観客を包み込むヴィデオ・サウンド・インスタ
ヴィオラが紡いだ日本の“夢”
レーションを展開しはじめます。観客は映像・音・空間が一
日本で生まれた‘HATSU − YUME’
体となった“装置”を通じて、時にショッキングな、時に瞑
ヴィオラは日本に長期滞在したアーティストの中で、最も世
想的な世界を体験をすることになります。さらに 2000 年
界的に活躍をとげている一人といえるでしょう。1980 年
からはプラズマや液晶モニターを駆使し、苦しみ、悲しみ、
代に 1 年半の間、日本に滞在し、禅思想や能などの伝統芸
喜び、怒りなど人間の基本的な感情をテーマにした「動く絵
能に親しむ一方、新作も制作しました。本展のタイトルであ
画」とでもいうべき作品を発表しています。時代ごとに最新
る「はつゆめ」は、滞在中の 1981 年に日本の文化と風景
のテクノロジーを使いながら、ヴィオラが取り上げるのは命、
をヴィオラの視点で紡ぎ出したヴィデオ作品のタイトル《は
誕生、死、再生、感情といった人間の根源に関わるテーマで
つゆめ》に由来しています。また、夢と現実を行き来するか
す。神秘的かつ壮大、あるいは幻想と現実の狭間の「夢」の
のようなヴィオラ作品の象徴でもあるのです。日本へのヴィ
ような作品を通して観客は生や死について考え、自身の存在
オラの想いを今につなぐこの《はつゆめ》は、会期中に特別
や生き方を見直す時間を過ごす。それが単なるテクノロジー・
上映を予定しています。
アートではなく、普遍的な感動を人びとに与えるヴィオラ芸
PRESS RELEASE
プレスリリース
115
BILL VIOLA: HATSU-YUME (FIRST DREAM)
2006.8.24
出品作品
1. はつゆめ | 1981 年 | ヴィデオテープ、カラー、ステレオ | 56 分
2. ストッピング・マインド | 1991 年 | ヴィデオ・サウンド・インスタレーション
3. 天と地 | 1992 年|ヴィデオ・インスタレーション
4. グリーティング / あいさつ | 1995 年 | ヴィデオ・サウンド・インスタレーション
5. ベール | 1995 年 | ヴィデオ・サウンド・インスタレーション
6. クロッシング | 1996 年 | ヴィデオ・サウンド・インスタレーション
7. アニマ | 2000 年 | ヴィデオ、液晶モニター 3 面、壁に設置
8. ドロローサ | 2000 年 | ヴィデオ、自立式の液晶モニター 2 面連結
9. 驚く者の五重奏 | 2000 年|ヴィデオ、暗室の壁に設置されたスクリーンに背面投影
10. キャサリンの部屋 | 2001 年 | ヴィデオ、液晶モニター 5 面、壁に設置
11. ミレニアムの 5 天使 | 2001 年 | ヴィデオ・サウンド・インスタレーション
12. 四人の手 | 2001 年 | 白黒ヴィデオ、液晶モニター 4 面、棚に設置
13. 静かな山 | 2001 年 | ヴィデオ、プラズマモニター 2 面、並列に壁に設置
14. サレンダー / 沈潜 | 2001 年 | ヴィデオ、プラズマモニター 2 面、縦長に壁に設置
15. オブザーヴァンス / 見つめる | 2002 年 | ハイヴィジョン・ヴィデオ、 プラズマモニター、壁に設置
16. ラフト / 漂流 | 2004 年 | ハイヴィジョン・ヴィデオ、壁面投影 5.1ch サラウンド・サウンド
*作品は変更する場合がございます。
《静かな山》2001年
カラー・ヴィデオ、プラズマモニター2面、並列に壁に設置
Photo: Mike Bruce Photo courtesy: Anthony d'Offay Gallery, London
《ミレニアムの5天使》(部分)「旅立つ天使」2001年
ヴィデオ・サウンド・インスタレーション
Photo: Kira Perov
《グリーティング/あいさつ》
(制作用スチル)1995年
ヴィデオ・サウンド・インスタレーション
Photo: Kira Perov
《ラフト/漂流》2004年
ハイヴィジョン・ヴィデオ、壁面投影、5.1chサラウンド・サウンド
The Ella Fontanals Cisneros Collection, Miami Photo: Kira Perov
《四人の手》(部分)2001年
白黒ヴィデオ、液晶モニター4面、棚に設置
Photo: Kira Perov
主催:森美術館、朝日新聞社
助成:アメリカ大使館
協賛:株式会社 大林組
協力:日本航空、ニコラ・フィアット、グレイグース
開館時間:10:00 − 22:00 |火 10:00 − 17:00 |いずれも入館は閉館時間の 30 分前まで * 1/2( 火 ) は開館時間を 22 時まで延長
入館料 ( 円 ):一般 1,500、学生(高校・大学生)1,000、子供(4 歳以上−中学生)500 *表示料金に消費税込 *本展のチケットで展望台 東京シティ
ビューにも入館可 *開館時間、入館料は展覧会ごとに異なる場合あり。 お問い合わせ:TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)
前売りチケット発売中
入館料 ( 円 ) 一般 1,200、学生(高校・大学生)900、子供(4 歳以上−中学生)500 *税込
チケットぴあ[P コード : 686-887]にてご購入いただけます。
掲載の画像を含む最新のプレス画像は、森美術館ウェブサイトにて申請いただけます。 www.mori.art.museum
PRESS RELEASE
プレスリリース
お問い合わせ
広報部 担当:コーキル、三浦、高橋、犬塚
Tel : 03-6406-6111 Fax: 03-6406-9351
E-mail : [email protected] Web : www.mori.art.museum
106-6150 東京都港区六本木 6-10-1 六本木ヒルズ森タワー 森美術館
115
BILL VIOLA: HATSU-YUME (FIRST DREAM)
2006.8.24
Photo: Wouter Vandenbrink, 2006
ビル・ヴィオラ
1951年ニューヨーク生まれ。カリフォルニア州ロングビーチ在住。69年シラキュース大学美術学部に入学し、70年ヴィデオ
制作を開始。72年に最初のヴィデオ作品《野生の馬》を制作。ナム・ジュン・パイクらのアシスタントも勤める。76年初来日。
77年オーストラリア訪問。後に制作協力者で妻となる、ラ・トローブ大学文化活動ディレクターのキラ・ペロフと出会う。
80年に日米友好基金などの奨学金により再来日し、18ヵ月間滞在。81年にはソニー厚木研究所でアーティスト・イン・レ
ジデンス。日本の伝統文化と先進ヴィデオ・テクノロジーを研究し、日本の文化体験に基づく《はつゆめ》を制作。
84年には動物の意識に関する課題への長期的な取り組みを開始。92年より生と死をテーマとしたインスタレーションを本
格的に制作。93年第1回ドイツ・メディアアート賞受賞。95年、第46回ヴェネツィア・ビエンナーレにアメリカ代表とし
て参加。98年ゲッティ研究所で中世・ルネッサンス絵画の感情表現について研究。後に「受難」シリーズを生み出す。
最新の活動として2005年春、パリのバスティーユ新オペラ座で「トリスタンとイゾルデ」のためのヴィデオ作品を発表し、
オペラとのコラボレーションを実現するなど意欲的な活動を続ける。
ヴィオラからのメッセージ
1980-81年の滞在時、私と制作パートナー・妻のキラは、日本で出会った多くの人や文化に深く感銘を受けました。本展の開催は、日本の皆さんへ贈り
物をお返しするようなものです。心を開いて私を温かく迎えた人たち。彼らのおかげで新しいことを学び、伝統的なものから新しいものまで、そのユニー
クな文化に触れることができたのです。
パブリックプログラム
アーティストトーク+「はつゆめ」上映会
ヴィオラ・チューズディ
※日英同時通訳・手話通訳付
日時:2006 年 10 月 14 日(土)13:00-17:00
出演者:ビル・ヴィオラ、中沢新一(多摩美術大学芸術人類学研究所 所長
/教授)
、デヴィッド・エリオット(森美術館館長/ビル・ヴィオラ展共同
キュレーター)
会場:六本木アカデミーヒルズ 49 タワーホール 料金:一般 1,000 円/学生・MAMC メンバー 500 円
火曜日の閉館後、展覧会場内で、
《はつゆめ》(1981)の上映とキュ
レーターたちのトークを開催します。
シンポジウム「ヴィデオ・アートの創生期」
※日英同時通訳・手話通訳付
日時:2006 年 10 月 15 日(日)13:00-17:00
出演者:ビル・ヴィオラ、中谷芙二子(アーティスト)
、ジョン・G. ハンハー
ト(グッゲンハイム美術館 映画・メディアアート部門シニア・キュレー
ター)
、帯金章郎(朝日新聞社文化事業部 企画委員/ビル・ヴィオラ展共
同キュレーター)
会場:六本木アカデミーヒルズ 49 スカイスタジオ 料金:一般 1,000 円/学生・MAMC メンバー 500 円
会場:森美術館展示室内
定員(各回とも)
:40 名
料金(各回とも)
:500 円(要展覧会チケット)
第1夜 ※日本語のみ
日時:10月31日(火)19:00-21:00
出演者:近藤健一(森美術館アシスタント・キュレーター)
第2夜 ※日英同時通訳付
日時:11月28日(火)19:00-21:00
出演者:帯金章郎(朝日新聞社文化事業部 企画委員/ビル・ヴィオラ展
共同キュレーター)
第3夜 ※日本語のみ
日時:12月19日(火)19:00-21:00
出演者:畠中 実(NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]学芸
員)
お申し込み
スチューデント・セミナー
※日英同時通訳付
アートを学ぶ学生を対象として、展覧会の鑑賞とアーティストのレクチャー
を開催します。
日時:2006 年 10 月 16 日(月)
第 1 回 11:00-15:00(昼休憩含む)
、第 2 回 13:30-17:00
出演者:ビル・ヴィオラ
会場:森美術館、国際文化会館 対象:専門学校、大学、大学院生
定員:各回 150 名 料金:各回 500 円(要展覧会チケット)
共催:国際文化会館アーティスト・フォーラム
Web : www.mori.art.museum
E-mail: [email protected] / Fax: 03-6406-9351
*このほかギャラリートーク、学校プログラムなど予定。詳しくはお問い合
わせください。
お問い合わせ:森美術館パブリックプログラム
Tel: 03-6406-6101 / E-mail: [email protected]
≪関連プログラム≫
ビル・ヴィオラ ヴィデオ・ワークス
東京・初台の NTT インターコミュニケーション・センター
[ICC] にて、ヴィオラによる初期ヴィデオ作品の上映会が行なわれます。
会期:2006 年 10 月 14 日(土)∼ 12 月 24 日(日)の毎週土・日曜日および祝日 [11 月 3 日(金)
、23 日(木)] 10:30 より
会場:NTT インターコミュニケーション・センター [ICC] 内シアター 各回定員 27 名 入場無料
上映スケジュールなど詳細お問い合わせ:NTT インターコミュニケーション・センター [ICC] Tel: フリーダイヤル 0120
プレスお問い合わせ : Tel: 03-5353-0800 E-mail: [email protected] Web: www.ntticc.or.jp
-144 -199
「ビル・ヴィオラ:はつゆめ」展会期中、ICC にて開催の「コネクティング・ワールド:創造的コミュニケーションに向けて」展(2006 年 9 月 15 日∼
11 月 26 日)との相互割引あり。詳しくはお問い合わせください。
お問い合わせ
広報部 担当:コーキル、三浦、高橋、犬塚
PRESS RELEASE
プレスリリース
Tel : 03-6406-6111 Fax: 03-6406-9351
E-mail : [email protected] Web : www.mori.art.museum
106-6150 東京都港区六本木 6-10-1 六本木ヒルズ森タワー 森美術館
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