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欧州統一特許裁判所 手続規則 第 15 次草案 (日本
欧 州統一 特許裁 判所 手続規 則 第 15 次草 案 (日 本語仮 訳 ) 2013 年 9 月 独立行政法人 日本貿易振興機構 デュッセルドルフ事務所 ※ 本資料は仮訳の部分を含みます。ジェトロでは情報・データ・解釈等をでき る 限 り 正 確 に 記 載 す る よ う 努 力 し て お り ま す が 、本 資 料 で 提 供 し た 情 報 等 の 正 確 性 に つ い て ジ ェ ト ロ が 保 証 す る も の で は な い こ と を 予 め ご 了 承 下 さ い 。な お 、欧 州 統 一 特 許 裁 判 所 準 備 委 員 会 が 発 表 し た 草 案 の 原 文 に つ い て は 、以 下 の URL よ りご参照いただけます。 http://www.unified -patent-court.org/images/documents/draft -rules-of-procedure.pdf 第 15 次 草 案 2013 年 5 月 31 日 統一特許裁判所の手続規則(規則)についての仮の一式の条文 状況 1. 2009 年 5 月 29 日 付 け の 第 1 次 草 案 ・ 2009 年 6 月 5 日 及 び 6 月 19 日 の 専 門 家 会 議 に お い て 議 論 さ れ た 。 2. 2009 年 7 月 9 日 付 け の 第 2 次 草 案 、委 員 会 か ら 送 付 さ れ た 調 査 報 告 書 、理 事 会 の 作 業 文 書 11813/09 ・ 2009 年 7 月 22 日 に 知 的 所 有 権 ( 特 許 ) に つ い て 理 事 会 の 作 業 部 会 で 議 論 さ れ た 。 3. 2009 年 9 月 25 日 付 け の 第 3 次 草 案 ・ 2009 年 10 月 2 日 に 専 門 家 会 議 で 議 論 さ れ た 。 4. 2009 年 10 月 16 日 付 け の 第 4 次 草 案 ・ 2009 年 10 月 31 日 に 、 第 5 回 欧 州 特 許 裁 判 官 フ ォ ー ラ ム で 議 論 さ れ た 。 5. 2012 年 1 月 27 日 付 け の 第 5 次 草 案 ・ 2012 年 2 月 3 日 に 専 門 家 会 議 で 議 論 さ れ た 。 6. 2012 年 2 月 22 日 付 け の 第 6 次 草 案 ・ 2012 年 2 月 25 及 び 26 日 に 起 草 委 員 会 に よ っ て 議 論 さ れ た 。 7. 2012 年 3 月 20 日 付 け の 第 7 次 草 案 ・ 2012 年 3 月 24 及 び 25 日 の 起 草 委 員 会 に よ っ て 議 論 さ れ た 。 8. 2012 年 3 月 30 日 付 け の 第 8 次 草 案 ・ 技術的協議について 9. 2012 年 5 月 24 日 付 け の 第 9 次 草 案 10. 2012 年 10 月 16 日 付 け の 第 10 次 草 案 11. 2012 年 11 月 7 日 付 け の 第 11 次 草 案 ・ 2012 年 11 月 9 及 び 10 日 に 起 草 委 員 会 に よ っ て 議 論 さ れ た 。 12. 11 月 29 日 付 け の 第 12 次 草 案 13. 2013 年 1 月 14 日 付 け の 第 13 次 草 案 ・ 番号をつけ直したバージョン 1 14. ・ 15. ・ 2013 年 1 月 31 日 付 け の 第 14 次 草 案 公開コンサルテーション前の追加の非公式コメント 2013 年 5 月 31 日 付 け の 第 15 次 草 案 公開コンサルテーション用 序言 本 文 書 に は 、 統 一 特 許 裁 判 所 ( 本 文 書 に お い て 、「 UPC」 又 は 「 裁 判 所 」 と い う ) 規 則 及 び裁判所規程(本文書において「規程」という)についての条文一式の草案が含まれる。 手 続 法 の 基 本 原 則 は 、 既 に UPC の 協 定 ( 本 文 書 に お い て 「 協 定 」 と い う ) の 第 Ⅲ 部 に , 例えば、比例性及び公正性、訴訟の管理、審問を受ける権利、公開性、手続の段階等で規 定されている。 「協定」は、言語、当事者、代理、証拠方法、鑑定人に関する一般規定 を も 含 み 、 保 全 措 置 ( 特 に 仮 差 し 止 め ) を 命 じ 、 証 拠 保 全 ( saisie-contrefaçon)、 是 正 措 置 を 命 じ る UPC の 権 限 等 に つ い て 定 義 し て い る 。 しかし、協定中の数カ所において,手続の詳細について詳しく説明する 規則への参照が 設けられている。これは十分に試行された法律上の技術であり:基本原則のみが協定に含 まれており、多くの手続の詳細は補助的法律文書に委ねられている。 協 定 第 41 条 (2)の 規 定 に 従 い 、 UPC の 規 則 は 、 全 て の 利 害 関 係 者 と の 広 範 な 協 議 を 基 に 管理委員会に採択され、規則の 欧州連合法 との適合性に関する欧州委員会の見解が要請さ れるものとする。 本協定に署名を行った締約国は、早期確立のための実用的な取り決めを準備し、裁判所 の運用に入る準備を担当する準備委員会を設定している。 締約国は、裁判所のための適切 な規則とそれが一様に適用されることの重要性を認識しており、これは、裁判所の判決が 最高品 質のも ので あり 、その手 続が最 も効 率 的かつ 費用対 効果 の高 い方法 で体系 化さ れて いることを保障することが必要不可欠であると認識している。 こ の 作 業 を す る た め の 専 門 の 裁 判 官 及 び 法 律 家 か ら な る 小 さ な 起 草 委 員 会 は 、予 め 2012 年に選任された。 起草 委員会 によ り準 備され た第 8 の草 案は 、専門家 機関及 び企 業 体によ る広範 な技 術 的 協議の対象であった。この草案にコメントした回答者のリストを以下に示す。 第 14 の 草 案 は 、 専 門 家 機 関 及 び 企 業 体 に よ る 追 加 の 技 術 的 意 見 の 対 象 で あ っ た 。 回 答 2 者の更なるリストを以下に示す。 起草委員会の目的は、依然として,正式な公開協議に続き,規則の草案を完成する準備 委員会を補助することである。 規則の第 8 の草案に対するコメントは下記から受領した。 Joachim Feldges Modiano & Partners BDI Association des Praticiens Européens des Brevets EGA スウェーデンの知的財産法律事務所協会 Marina Tavassi 知的財産法律事務所協会(イギリス) Gabriella Muscolo リサーチインモーション IP-Federation デンマークの製薬工業協会 Peter Guntz 博 士 Association des Avocats de Proprieté Industrielle ICC-France オランダ/ベルギーの回答者 I Confindustria オ ラ ン ダ / ベ ル ギ ー の 回 答 者 II Interpat & EFPIA 欧州特許弁護士協会 I CCBE European 欧 州 特 許 弁 護 士 協 会 II EPA 鑑 定 人 グ ル ー プ ライセンス協会(イギリス及びアイルランド) Thomas Bopp epi TEVA GSMA Watson/Arrow スウェーデン企業同盟 EPI-予 備 コ メ ン ト 第 14 の 草 案 に 対 す る コ メ ン ト は 下 記 か ら 受 領 し た 。 D.Musker Alan Johnson (EPLAW) W.Tilmann Graham Burnett-Hall (EPLAW) Mathias Brandi-Dohrn (EPLAW) Christoph Lenz Jochen Buhling (EPLAW) Cordula Tellmann (EPLAW) P.V. Plesner (EPLAW) Christian Gassauer (EPLAW) Catherine Mateu (EPLAW) Nicholas Fox Josef Talas (EPLAW) Nokia Intellect Mateu & Tellmann (EPLAW) 3 Tankred Thiem (EPLAW) Debré & Cattoor(EPLAW) Pauline Debré (EPLAW) Blumenroder & Talas (EPLAW) IPLA Nokia II Wouter Pors (EPLAW) McCombie & Thiem (EPLAW) Steven Cattoor (EPLAW) 略語 EPC: 欧 州 特 許 条 約 規 則 ( EU) No 1257/2012: 単 一 特 許 保 護 の 創 設 の 領 域 に お け る 強 化 さ れ た 協 力 を 実 施 す る 2012 年 12 月 17 日 の 欧 州 議 会 及 び 理 事 会 規 則( EU)No 1257/2012( OJEU L 361, 31.12.2012, p. 1) 規 則 ( EU) No 1260/2012: 単 一 特 許 保 護 の 創 設 の 領 域 に お け る 強 化 さ れ た 協 力 を 実 施 す る 適 用 翻 訳 言 語 取 り 決 め に 関 す る 2012 年 12 月 17 日 の 欧 州 議 会 の 規 則( EU)No 1260/2012 ( OJEU L 361, 31.12.2012, p. 89 ) 規 則 ( EU) No 1215/2012 : 民 事 及 び 商 事 事 件 に お け る 裁 判 管 轄 及 び 執 行 に 関 す る 2012 年 12 月 12 日 の 欧 州 議 会 及 び 理 事 会 規 則 ( EU) No 1215/2012 種々の手続手数料の水準は含まれていない。 この規則で人についての言及は法人並びに自然人に適用するものとする。 男性を示す用語は女性を含むものとし、その逆も含まれるものとする。 全て の訴答 書面 につ いて、当 事者は オン ラ インで 利用可 能な 様式 を使用 しなけ れば なら な い ( 規 則 4 を 参 照 さ れ た い )。 規 則 が 訴 答 の 内 容 を 示 す 場 合 、 記 号 * は 当 事 者 を 案 内 す るための様式が利用可能であることを示す。 目次 前 文 .......................................................................................................................... 17 こ の 規 則 の 適 用 及 び 解 釈 ............................................................................................ 18 規 則 1- 規 則 の 適 用 ................................................................................................... 18 規 則 2- 補 完 的 保 護 証 明 書 ......................................................................................... 18 4 規則 3 - 登 記 部 の 職 務 を 果 た す 登 記 部 及 び 下 位 登 記 部 の 職 員 の 権 限 ...................... 19 規則 4 - 文 書 の 提 出 ............................................................................................. 19 規則 5 - 適 用 除 外 の 申 請 、 及 び 適 用 除 外 の 取 下 げ の 提 出 ....................................... 19 規則6 - 命 令 、 判 決 、 訴 答 書 面 及 び 他 の 文 書 の 送 達 及 び 提 供 ................................ 20 規則 7 - 訴 答 書 面 及 び 証 拠 書 面 の 言 語 .................................................................. 21 規則 8 - 当 事 者 及 び 当 事 者 の 代 理 人 ..................................................................... 21 規則 9 - 裁 判 所 の 権 限 ......................................................................................... 21 第 1部 - 第 一 審 裁 判 所 の 手 続 ........................................................................... 22 規 則 10 - 手 続 の 段 階 ( 当 事 者 間 の 手 続 ) ............................................................. 22 規 則 11 - 和 解 ..................................................................................................... 22 第 1章 - 書 面 手 続 ............................................................................................... 23 セクション 1 規 則 12 - - 侵 害 訴 訟 ...................................................................................... 23 訴 答 書 面 の や り と り ( 侵 害 訴 訟 ) ......................................................... 23 請 求 の 趣 旨 ................................................................................................................ 24 規 則 13 - 請 求 の 趣 旨 の 内 容 ................................................................................. 24 規 則 14 - 請 求 の 趣 旨 の 言 語 ................................................................................. 25 規 則 15 - 侵 害 訴 訟 の た め の 手 数 料 ....................................................................... 25 規 則 16 - 請 求 の 趣 旨 の 方 式 要 件 に つ い て の 審 査 ................................................... 26 規 則 17 - 登 記 部 に お け る 記 録 ( 第 一 審 裁 判 所 、 侵 害 訴 訟 ) .................................. 26 規 則 18 - 主 任 判 事 の 指 名 .................................................................................... 27 被 告 が 予 備 的 異 議 申 立 を 起 こ し た 場 合 の 手 続 .............................................................. 27 規 則 19 - 予 備 的 異 議 申 立 .................................................................................... 27 規 則 20 - 予 備 的 異 議 申 立 に お け る 判 決 又 は 命 令 ................................................... 28 規 則 21 - 予 備 的 異 議 申 立 に 対 す る 決 定 又 は 命 令 に 対 す る 控 訴 ............................... 28 侵 害 訴 訟 の 価 額 に 基 づ く 手 数 料 .................................................................................. 28 規 則 22 - 侵 害 訴 訟 の 価 額 に 基 づ く 手 数 料 ............................................................. 28 答 弁 書 ....................................................................................................................... 29 規 則 23 - 答 弁 書 の 提 出 ....................................................................................... 29 規 則 24 - 答 弁 書 の 内 容 ....................................................................................... 29 5 規 則 25 - 取 消 を 求 め る 反 訴 ................................................................................. 29 規 則 26 - 取 消 を 求 め る 反 訴 の 手 数 料 ................................................................... 30 規 則 27 - 答 弁 書 の 方 式 要 件 に つ い て の 審 査 ......................................................... 30 規 則 28 - 追 加 の 期 日 ........................................................................................... 31 規 則 29 - 取 消 を 求 め る 反 訴 に 対 す る 答 弁 書 、答 弁 書 に 対 す る 回 答 書 、及 び こ の 回 答 書 に 対 す る 再 答 弁 書 の 提 出 ............................................................................................ 31 規 則 29a - 反 訴 に 対 す る 答 弁 の 内 容 ..................................................................... 32 規 則 30 - 特 許 を 訂 正 す る た め の 申 請 ................................................................... 32 規 則 31 - 取 消 を 求 め る 反 訴 を 含 む 紛 争 の 価 額 に 基 づ く 手 数 料 ............................... 33 特 許 を 訂 正 す る 申 請 に 対 す る 答 弁 ............................................................................... 33 規 則 32 - 特 許 を 訂 正 す る 申 請 に 対 す る 答 弁 書 、こ の 答 弁 に 対 す る 回 答 書 、及 び こ の 回 答 書 に 対 す る 再 答 弁 書 の 提 出 ..................................................................................... 33 合 議 体 に 技 術 的 判 事 を 割 り 当 て る た め の 申 請 .............................................................. 34 規 則 33 - 技 術 的 判 事 を 割 り 当 て る た め の 当 事 者 に よ る 申 請 .................................. 34 規 則 34 - 技 術 的 判 事 を 割 り 当 て る た め の 主 任 判 事 に よ る 請 求 ............................... 34 書 面 手 続 の 最 終 段 階 ................................................................................................... 34 規 則 35 - 書 面 手 続 の 終 結 .................................................................................... 34 規 則 36 - 訴 答 書 面 の 更 な る や り と り ................................................................... 34 規 則 37 - 協 定 第 33 条 (3)の 適 用 ........................................................................... 35 協 定 第 33 条 (3)(b)に お い て 中 央 部 に 付 託 さ れ た 取 消 を 求 め る 反 訴 ............................... 35 規 則 38 - 中 央 部 が 協 定 第 33 条 (3)(b)に お け る 取 消 を 求 め る 反 訴 を 扱 う 場 合 の 書 面 手 続 ............................................................................................................................. 35 規 則 39 - 中 央 部 の 手 続 言 語 ................................................................................. 36 規 則 40 - 中 央 部 の 早 期 手 続 ................................................................................. 36 協 定 第 33 条 (3)(c)に 基 づ き 中 央 部 に 付 託 さ れ た 訴 訟 .................................................... 36 規 定 41 - セクション 2 中 央 部 が 協 定 第 33 条 (3)(c)に お け る 訴 訟 を 扱 う 場 合 の 書 面 手 続 .............. 36 - 取 消 訴 訟 ...................................................................................... 37 規 則 43 - 特 許 権 者 に 対 す る 訴 訟 .......................................................................... 37 規 則 44 - 訴 答 書 面 の や り と り ( 取 消 訴 訟 ) ......................................................... 37 6 取 消 を 求 め る 陳 述 ...................................................................................................... 37 規 則 45 - 取 消 を 求 め る 陳 述 の 内 容 ....................................................................... 37 規 則 46 - 取 消 を 求 め る 陳 述 の 言 語 ....................................................................... 38 規 則 47 - 取 消 訴 訟 の 手 数 料 ................................................................................. 38 規 則 48 - 登 記 部 に お け る 記 録 ( 第 一 審 裁 判 所 、 取 消 訴 訟 ) .................................. 39 取 消 に 対 す る 答 弁 ...................................................................................................... 39 規 則 49 - 取 消 に 対 す る 答 弁 書 の 提 出 ................................................................... 39 規 則 50 - 取 消 に 対 す る 答 弁 書 、 及 び 侵 害 に つ い て の 反 訴 の 内 容 ........................... 39 規 則 51 - 取 消 に 対 す る 答 弁 書 に 対 す る 回 答 書 ...................................................... 40 規 則 52 - 回 答 書 に 対 す る 再 答 弁 .......................................................................... 40 規 則 53 - 侵 害 に つ い て の 反 訴 の 手 数 料 ................................................................ 40 特 許 を 訂 正 す る た め の 申 請 書 に 対 す る 答 弁 、 及 び 侵 害 に つ い て の 反 訴 に 対 す る 答 弁 ..... 40 規 則 56 - 侵 害 に つ い て の 反 訴 に 対 す る 答 弁 書 の 提 出 ............................................ 40 規 則 57 - 取 消 訴 訟 の 価 額 に 基 づ く 手 数 料 ............................................................. 41 規 則 58 - 紛 争 ( 侵 害 に 対 す る 反 訴 を 含 む ) の 価 額 に 基 づ く 手 数 料 ........................ 41 セクション 3 非 侵 害 確 認 を 求 め る 訴 訟 ..................................................................... 41 規 則 60 - 非 侵 害 確 認 ........................................................................................... 41 規 則 61 - 訴 答 書 面 の や り と り ( 非 侵 害 確 認 を 求 め る 訴 訟 ) .................................. 42 規 則 62 - 非 侵 害 確 認 を 求 め る 陳 述 の 内 容 ............................................................. 42 規 則 65 - 非 侵 害 確 認 を 求 め る 陳 述 に 対 す る 答 弁 書 の 提 出 ..................................... 43 規 則 66 - 非 侵 害 確 認 を 求 め る 陳 述 に 対 す る 答 弁 書 の 内 容 ..................................... 43 規 則 67 - 非侵害確認を求める陳述に対する答弁に対する回答書、反訴に対する答弁、 上 記 回 答 書 に 対 す る 再 答 弁 ......................................................................................... 43 規 則 68 - 非 侵 害 確 認 訴 訟 の 手 数 料 ....................................................................... 43 規 則 69 - 非 侵 害 確 認 訴 訟 の 価 額 に 基 づ く 手 数 料 ................................................... 44 セクション 4 - 規 則 70 地 方 部 又 は 地 域 部 で の 取 消 訴 訟 、 そ れ に 続 く 侵 害 訴 訟 ( 協 定 第 33 条 (5)) - 協 定 第 33 条 (5)及 び (6)に お け る 訴 訟 ............................................. 44 ................................................................................................................................. 44 規 則 71 - 協 定 第 33 条 (6)に お け る 非 侵 害 確 認 訴 訟 ................................................ 45 7 規 則 72 - セクション 5 規 則 80 - セクション 6 非 侵 害 確 認 の た め の 訴 訟 及 び 取 消 訴 訟 ................................................... 45 - 規 則 (EU) No 1257 第 8 条 に 基 づ く ラ イ セ ン ス の 補 償 に 関 す る 訴 訟 45 ラ イ セ ン ス ・ オ ブ ・ ラ イ ト の た め の 補 償 ............................................... 45 - 規 則 (EU) No 1257/2012 第 9 条 に 規 定 さ れ る 業 務 を 行 う 欧 州 特 許 庁 の 決 定 に 対 す る 訴 訟 ...................................................................................................... 46 規 則 85 - 手 続 の 段 階 ( 一 方 当 事 者 手 続 ) ............................................................. 46 規 則 86 - 停 止 効 果 .............................................................................................. 46 規 則 87 - 特 許 庁 の 決 定 の 破 棄 又 は 変 更 の 根 拠 ...................................................... 46 規 則 88 - 特 許 庁 の 決 定 を 破 棄 又 は 変 更 す る 申 請 ................................................... 46 規 則 89 - 方 式 要 件 に 関 す る 審 査 ( 一 方 当 事 者 手 続 ) ............................................ 47 規 則 90 - 登 記 部 に お け る 記 録 ( 一 方 当 事 者 手 続 ) ............................................... 48 規 則 91 - 欧 州 特 許 庁 に よ る 中 間 補 正 ................................................................... 48 規 則 92 - 合 議 体 又 は 単 独 の 判 事 の 指 名 、 主 任 判 事 の 指 名 ..................................... 48 規 則 93 - 特 許 庁 の 決 定 を 破 棄 又 は 変 更 す る 申 請 の 審 査 ......................................... 49 規 則 94 - 欧 州 特 許 庁 長 官 へ の コ メ ン ト の 要 請 ...................................................... 49 規 則 95 - 中 間 手 続 の た め の 特 別 法 ( 一 方 当 事 者 手 続 ) ......................................... 49 規 則 96 - 口 頭 審 理 の た め の 特 別 法 ( 一 方 当 事 者 手 続 ) ......................................... 49 第 2章 - 中 間 手 続 ............................................................................................... 49 規 則 101 - 主 任 判 事 の 役 割 ( 訴 訟 の 管 理 ) ........................................................... 49 規 則 102 - 合 議 体 へ の 付 託 .................................................................................. 50 規 則 103 - 中 間 会 議 の 準 備 .................................................................................. 50 中 間 会 議 ................................................................................................................... 50 規 則 104 - 中 間 会 議 の 目 的 .................................................................................. 50 規 則 105 - 電 話 会 議 及 び テ レ ビ 会 議 ..................................................................... 51 規 則 106 - 中 間 会 議 の 記 録 .................................................................................. 51 口 頭 審 理 の 準 備 ......................................................................................................... 51 規 則 108 - 口 頭 審 理 の 召 喚 .................................................................................. 51 規 則 109 - 口 頭 審 理 の 際 の 同 時 通 訳 ..................................................................... 52 規 則 110 - 中 間 手 続 の 終 了 .................................................................................. 52 8 第 3章 - 口 頭 手 続 ............................................................................................... 52 規 則 111 - 裁 判 長 の 役 割 ( 訴 訟 の 管 理 ) ............................................................... 52 規 則 112 - 口 頭 審 理 の 実 施 .................................................................................. 53 規 則 113 - 口 頭 審 理 の 期 間 .................................................................................. 53 規 則 114 - 裁 判 所 が 追 加 の 証 拠 が 必 要 と 判 断 し た 場 合 の 休 廷 ................................ 53 規 則 115 - 口 頭 審 理 ............................................................................................ 53 規 則 116 - 当 事 者 の 口 頭 審 理 の 欠 席 ..................................................................... 54 規 則 117 - 当 事 者 双 方 の 口 頭 審 理 の 欠 席 .............................................................. 54 規 則 118 - 本 案 に 関 す る 判 決 ............................................................................... 54 規 則 119 - 暫 定 的 な 損 害 賠 償 ............................................................................... 55 第 4章 - 損 害 賠 償 及 び 補 償 の 決 定 手 続 ................................................................. 56 規 則 125 - 命 じ る 損 害 の 額 を 決 定 す る た め の 別 個 の 手 続 ....................................... 56 規 則 126 - 損 害 の 決 定 の た め の 手 続 の 開 始 ........................................................... 56 セクション 1 - 損 害 の 決 定 の た め の 申 請 書 ............................................................... 56 規 則 131 - 損 害 の 決 定 の た め の 申 請 書 の 内 容 ....................................................... 56 規 則 132 - 損 害 の 決 定 の た め の 申 請 に 関 す る 手 数 料 ............................................. 57 規 則 133 - 損 害 の 決 定 の た め の 価 額 に 基 づ く 手 数 料 ............................................. 57 規 則 134 - 損 害 の 決 定 の た め の 申 請 書 の 方 式 要 件 に つ い て の 審 査 ......................... 57 規 則 135 - 登 記 簿 ( 損 害 の 決 定 の た め の 申 請 書 ) へ の 記 録 及 び 送 達 ...................... 57 規 則 136 - 損 害 の 決 定 の た め の 申 請 の 中 止 ........................................................... 58 規 則 137 - 敗 訴 当 事 者 の 回 答 書 ............................................................................ 58 規 則 138 - 損 害 の 決 定 の た め の 申 請 書 に 対 す る 答 弁 書 の 内 容 ................................ 58 規 則 139 - 損 害 の 決 定 の た め の 答 弁 に 対 す る 回 答 書 ............................................. 58 規 則 140 - 更 な る 手 続 ( 損 害 の 決 定 の た め の 申 請 ) ............................................. 59 セクション 2 - 規 則 141 - 情 報 開 示 の 請 求 の 内 容 ........................................................................ 59 規 則 142 - 敗 訴 当 事 者 の 答 弁 書 及 び 答 弁 書 に 対 す る 回 答 書 ................................... 59 規 則 143 - 情 報 開 示 の 請 求 に つ い て の 決 定 ........................................................... 59 第 5章 - 情 報 開 示 の 請 求 ............................................................................ 59 費 用 に 関 す る 命 令 に つ い て の 手 続 .......................................................... 60 9 規 則 150 - 費 用 に 関 す る 命 令 に つ い て の 別 個 の 手 続 ............................................. 60 規 則 151 - 費 用 に 関 す る 命 令 に つ い て の 手 続 の 開 始 ............................................. 60 規 則 152 - 本 案 の 決 定 に 関 す る 代 理 人 費 用 の 補 償 ................................................. 60 規 則 153 - 鑑 定 人 の 費 用 の 補 償 ............................................................................ 61 規 則 154 - 証 人 の 費 用 の 補 償 ............................................................................... 61 規 則 155 - 通 訳 者 及 び 翻 訳 者 の 費 用 に つ い て の 補 償 ............................................. 61 規 則 156 - 追 加 の 手 続 ......................................................................................... 61 規 則 157 - 費 用 の 決 定 に 対 す る 不 服 申 立 .............................................................. 61 第 2部 - 証 拠 ...................................................................................................... 62 規 則 170 - 証 拠 方 法 及 び 証 拠 を 取 得 す る 方 法 ....................................................... 62 規 則 171 - 証 拠 の 提 供 ......................................................................................... 62 規 則 172 - 証 拠 提 出 義 務 ...................................................................................... 62 第 1章 - 当 事 者 の 証 人 及 び 鑑 定 人 ........................................................................ 63 規 則 175 - 証 人 の 供 述 書 ...................................................................................... 63 規 則 176 - 直 接 の 証 人 聴 取 の 申 請 ........................................................................ 63 規 則 177 - 口 頭 審 理 へ の 証 人 の 召 喚 ..................................................................... 63 規 則 178 - 証 人 の 聴 取 ......................................................................................... 64 規 則 179 - 証 人 の 義 務 ......................................................................................... 64 規 則 180 - 証 人 の 費 用 の 償 還 ............................................................................... 65 規 則 181 - 当 事 者 の 鑑 定 人 .................................................................................. 65 規 則 185 - 裁 判 所 鑑 定 人 の 指 名 ............................................................................ 65 規 則 186 - 裁 判 所 鑑 定 人 の 義 務 ............................................................................ 66 規 則 187 - 専 門 家 報 告 ......................................................................................... 67 規 則 188 - 裁 判 所 鑑 定 人 の 聴 取 ............................................................................ 67 第 3章 - 証 拠 提 出 及 び 情 報 伝 達 の 命 令 ................................................................. 67 証 拠 の 提 出 命 令 ......................................................................................................... 67 規 則 190 - 証 拠 の 提 出 命 令 .................................................................................. 67 情 報 伝 達 の 命 令 ......................................................................................................... 68 規 則 191 - 情 報 交 換 の 命 令 を 求 め る 申 請 .............................................................. 68 10 証 拠 保 全 の 命 令 ( 差 し 押 さ え ) 及 び 査 察 命 令 .............................................................. 68 規 則 192 - 証 拠 保 全 の 申 請 .................................................................................. 68 規 則 193 - 方式要件についての審査、登記簿における記録、合議体の割り当て、主任 判 事 、 単 独 の 判 事 の 指 名 ............................................................................................ 69 規 則 194 - 証 拠 保 全 の 申 請 書 の 審 査 ..................................................................... 69 規 則 195 - 口 頭 審 理 ............................................................................................ 70 規 則 196 - 証 拠 保 全 の 申 請 に つ い て の 決 定 ........................................................... 70 規 則 197 - 被 告 の 聴 聞 な し で の 証 拠 保 存 の 命 令 .................................................... 72 規 則 198 - 証 拠 保 全 の 命 令 の 取 り 消 し .................................................................. 72 査 察 の 命 令 ................................................................................................................ 73 規 則 199 第 5章 - 査 察 の 命 令 ......................................................................................... 73 他 の 証 拠 ............................................................................................... 73 - 規 則 200 - 資 産 凍 結 の 命 令 .................................................................................. 73 規 則 201 - 裁 判 所 に よ り 命 じ ら れ る 実 験 .............................................................. 73 規 則 202 - 嘱 託 書 ................................................................................................ 74 第 3部 仮 処 分 .................................................................................................. 75 - 規 則 205 - 手 続 の 段 階 ( 略 式 手 続 ) ..................................................................... 75 規 則 206 - 仮 処 分 の 申 請 書 .................................................................................. 75 規 則 207 - プ ロ テ ク テ ィ ブ ・ レ タ ー ..................................................................... 76 規 則 208 - 方式要件についての審査、登記簿における記録、合議体の割り当て、主任 判 事 、 単 独 の 判 事 の 指 名 ............................................................................................ 77 規 則 209 - 仮 処 分 の 申 請 の 審 査 ............................................................................ 78 規 則 210 - 口 頭 審 理 ............................................................................................ 79 規 則 211 - 仮 処 分 の 申 請 に つ い て の 決 定 .............................................................. 79 規 則 212 - 被 告 の 聴 聞 な し で の 仮 処 分 の 決 定 ....................................................... 80 規 則 213 - 仮 処 分 の 取 消 ...................................................................................... 80 第 4部 - 控 訴 裁 判 所 の 手 続 .................................................................................. 81 規 則 220 - 控 訴 可 能 な 決 定 .................................................................................. 81 規 則 221 - 控 訴 の 許 可 の た め の 申 請 書 .................................................................. 81 11 規 則 222 - 控 訴 裁 判 所 の 手 続 の 対 象 ..................................................................... 82 規 則 223 - 停 止 効 果 の 申 請 .................................................................................. 82 第 1章 - 書 面 手 続 ............................................................................................... 82 セクション 1 - 控 訴 の 陳 述 、 控 訴 の 理 由 の 陳 述 .................................................... 82 規 則 224 - 控 訴 の 陳 述 及 び 控 訴 の 理 由 の 陳 述 の 提 出 期 間 ....................................... 82 規 則 225 - 控 訴 の 陳 述 の 内 容 ............................................................................... 83 規 則 226 - 控 訴 の 理 由 の 陳 述 の 内 容 ..................................................................... 83 規 則 227 - 控 訴 の 陳 述 及 び 控 訴 の 理 由 の 陳 述 の 言 語 ............................................. 83 規 則 228 - 控 訴 の 手 数 料 ...................................................................................... 84 規 則 229 - 控 訴 の 陳 述 の 方 式 要 件 に つ い て の 審 査 ................................................. 84 規 則 230 - 登 記 簿 に お け る 記 録 ( 控 訴 裁 判 所 ) .................................................... 84 規 則 231 - 主 任 判 事 の 指 名 .................................................................................. 84 規 則 232 - フ ァ イ ル の 翻 訳 .................................................................................. 85 規 則 233 - 控 訴 理 由 の 陳 述 の 予 備 審 査 .................................................................. 85 規 則 234 - 不 受 理 と す る 控 訴 を 却 下 す る 判 決 に 対 す る 異 議 申 立 ............................. 85 セクション 2 - 回 答 の 陳 述 ................................................................................... 86 規 則 235 - 回 答 の 陳 述 ......................................................................................... 86 規 則 236 - 回 答 の 陳 述 の 内 容 ............................................................................... 86 規 則 237 - 交 差 控 訴 の 陳 述 .................................................................................. 86 セクション 3 - 規 則 238 交 差 控 訴 の 陳 述 に 対 す る 回 答 .............................................................. 87 第 2章 規 則 239 第 3章 - - - - 交 差 控 訴 の 陳 述 に 対 す る 回 答 ........................................................ 87 中 間 手 続 き ............................................................................................ 87 主 任 判 事 の 役 割 .................................................................................. 87 口 頭 審 理 ............................................................................................... 87 規 則 240 - 口 頭 審 理 の 実 施 .................................................................................. 87 規 則 241 - 費 用 の 命 令 の 控 訴 に つ い て の 口 頭 審 理 の 実 施 ....................................... 88 第 4章 - 決 定 及 び 決 定 の 効 果 .............................................................................. 88 規 則 242 - 控 訴 裁 判 所 の 決 定 ............................................................................... 88 規 則 243 - 差 し 戻 し ............................................................................................ 88 12 第 5章 - 再 審 の 申 請 手 続 ..................................................................................... 88 規 則 245 - 再 審 の 申 請 の 提 出 ............................................................................... 88 規 則 246 - 再 審 の 申 請 の 内 容 ............................................................................... 89 規 則 247 - 基 本 的 な 手 続 上 の 不 備 ........................................................................ 89 規 則 248 - 異 議 を 提 起 す る 義 務 ............................................................................ 90 規 則 249 - 刑 事 犯 罪 の 定 義 .................................................................................. 90 規 則 250 - 再 審 の 手 数 料 ...................................................................................... 90 規 則 251 - 停 止 効 果 ............................................................................................ 90 規 則 252 - 再 審 の 申 請 書 の 方 式 要 件 に つ い て の 審 査 ............................................. 90 規 則 253 - 再 審 の 申 請 の 合 議 体 へ の 割 り 当 て ....................................................... 91 規 則 254 - 再 審 の 申 請 書 の 審 査 ............................................................................ 91 第 5部 - 一 般 条 項 ............................................................................................... 92 第 1章 - 一 般 的 な 手 続 に 関 す る 条 項 .................................................................... 92 規 則 260 - 登 記 部 に よ る 自 身 の 発 議 に よ る 審 査 .................................................... 92 規 則 261 - 訴 答 書 面 の 日 時 .................................................................................. 92 規 則 262 - 登 記 簿 の 一 般 公 開 ............................................................................... 92 規 則 263 - 主 張 の 修 正 又 は 論 拠 の 補 正 の 許 可 ....................................................... 93 規 則 264 - 聴 聞 の 機 会 ......................................................................................... 93 規 則 265 - 取 下 ................................................................................................... 93 規 則 266 - 欧 州 司 法 連 合 裁 判 所 へ の 予 備 的 付 託 .................................................... 94 第2章 送 達 ...................................................................................................... 94 - セクション 1 - 締 約 国 内 、 又 は 協 定 に よ る 送 達 .................................................... 94 規 則 270 - こ の セ ク シ ョ ン の 範 囲 ........................................................................ 94 規 則 271 - 主 張 の 陳 述 の 送 達 ............................................................................... 95 規 則 272 - 主 張 の 陳 述 の 送 達 及 び 未 送 達 の 通 知 .................................................... 96 セクション 2 - 規 則 273 - こ の セ ク シ ョ ン の 範 囲 ........................................................................ 96 規 則 274 - 締 約 国 外 で の 送 達 ............................................................................... 96 セクション 3 - 締 約 国 以 外 で の 送 達 ..................................................................... 96 代 替 の 方 法 に よ る 送 達 .................................................................. 97 13 規 則 275 - 代 替 の 方 法 又 は 代 替 の 場 所 に お け る 主 張 の 陳 述 の 送 達 ......................... 97 セクション 4 - 規 則 276 - 命 令 及 び 決 定 の 送 達 ............................................................................ 97 規 則 277 - 第 5 部 第 11 章 に お け る 欠 席 の 決 定 ..................................................... 98 規 則 278 - 他 の 訴 答 書 面 の 送 達 ............................................................................ 98 規 則 279 - 送 達 の た め の 電 子 メ ー ル ア ド レ ス の 変 更 ............................................. 99 第 3章 - 命 令 及 び 決 定 の 送 達 ..................................................................... 97 代 理 人 の 権 利 及 び 義 務 ........................................................................... 99 規 則 285 - 委 任 状 ................................................................................................ 99 規 則 286 - 代 理 人 が 裁 判 所 で 活 動 す る 資 格 が あ る こ と の 証 明 書 ............................. 99 規 則 287 - 代 理 人 - 依 頼 人 の 秘 密 特 権 .................................................................. 99 規 則 288 - 訴 訟 秘 密 特 権 .................................................................................... 100 規 則 289 - 特 権 、 訴 追 免 除 及 び 便 宜 ................................................................... 100 規 則 290 - 代 理 人 に 関 す る 裁 判 所 の 権 限 ............................................................ 101 規 則 291 - 訴 訟 か ら の 排 除 ................................................................................ 101 規 則 292 - 弁 理 士 が 意 見 を 述 べ る 権 利 ................................................................ 102 規 則 293 - 代 理 人 の 変 更 .................................................................................... 102 第 4章 - 訴 訟 の 中 止 .......................................................................................... 102 規 則 295 - 訴 訟 の 中 止 ....................................................................................... 102 規 則 296 - 訴 訟 中 止 の 期 間 及 び 効 果 ................................................................... 103 規 則 297 - 訴 訟 の 再 開 ....................................................................................... 103 規 則 298 - 欧 州 特 許 庁 に お け る 早 期 手 続 ............................................................ 103 第 5章 - 期 間 .................................................................................................... 103 規 則 300 - 期 間 の 計 算 ....................................................................................... 103 規 則 301 - 期 間 の 自 動 延 長 ................................................................................ 104 第 6章 - 訴 訟 の 当 事 者 ...................................................................................... 104 セクション 1 - 複 数 当 事 者 ................................................................................. 104 規 則 302 - 複 数 の 請 求 者 又 は 特 許 ...................................................................... 104 規 則 303 - 複 数 の 被 告 ....................................................................................... 105 規 則 304 - 複 数 当 事 者 の 場 合 に つ い て の 裁 判 所 手 数 料 ........................................ 105 14 セクション 2 - 当 事 者 の 変 更 ............................................................................. 105 規 則 305 - 当 事 者 の 変 更 .................................................................................... 105 規 則 306 - 手 続 の 結 果 ....................................................................................... 105 セクション 3 - 当 事 者 の 死 亡 、 消 滅 又 は 破 産 ...................................................... 106 規 則 310 - 当 事 者 の 死 亡 又 は 消 滅 ...................................................................... 106 規 則 311 - 当 事 者 の 破 産 ....................................................................................... 106 セクション 4 - 特 許 の 移 転 .................................................................................... 107 規 則 312 訴 訟 中 の 特 許 又 は 特 許 出 願 の 移 転 ..................................................... 107 - セクション 5 - 訴 訟 参 加 .................................................................................... 107 規 則 313 - 訴 訟 参 加 の 申 請 ................................................................................ 107 規 則 314 - 訴 訟 参 加 の 申 請 に つ い て の 命 令 ......................................................... 107 規 則 315 - 訴 訟 参 加 の 陳 述 ................................................................................ 108 規 則 316 - 訴 訟 参 加 の 要 請 ................................................................................ 108 規 則 317 - 訴 訟 参 加 の 申 請 に つ い て の 命 令 に 対 す る 控 訴 ..................................... 108 セクション 6 - 規 則 320 権 利 の 回 復 ....................................................................................... 109 第 7章 - 言 語 に つ い て の そ の 他 の 条 項 ............................................................... 109 - 規 則 321 権 利 の 回 復 ................................................................................. 109 - 手続言語として特許が付与された言語を使用するための両当事者による申 請 ........................................................................................................................... 109 規 則 322 - 特許が付与された言語を手続言語として使用するための主任判事からの提 案 ............................................................................................................................ 110 規 則 323 - 特許が付与された言語を手続言語として使用するための一方の当事者によ る 申 請 ...................................................................................................................... 110 規 則 324 第 8章 - - 訴 訟 中 に 訴 訟 の 言 語 が 変 わ る 場 合 の 結 果 ............................................ 111 訴 訟 管 理 ( 訴 訟 手 続 の 効 率 化 手 段 ) ...................................................... 111 規 則 331 - 訴 訟 管 理 に つ い て の 責 務 .................................................................... 111 規 則 332 - 訴 訟 管 理 の 一 般 原 則 ........................................................................... 111 規 則 333 - 訴 訟 管 理 の 命 令 の 再 審 理 .................................................................... 112 規 則 334 - 訴 訟 管 理 の 権 限 ................................................................................. 112 15 規 則 335 - 命 令 の 変 更 又 は 取 消 ........................................................................... 113 規 則 336 - 訴 訟 の 管 理 権 限 の 行 使 ....................................................................... 113 規 則 337 - 裁 判 所 の 発 議 に よ る 命 令 .................................................................... 113 規 則 340 - 関 連 性 - 併 合 ..................................................................................... 113 第 9章 - 裁 判 所 の 組 織 に 関 す る 規 則 ................................................................... 113 規 則 341 - 先 任 順 位 ........................................................................................... 113 規 則 342 - 裁 判 所 の 開 廷 の 日 付 、 時 間 及 び 場 所 ................................................... 114 規 則 343 - 訴 訟 を 取 り 扱 う 順 序 ........................................................................... 114 規 則 344 - 評 議 .................................................................................................. 114 規 則 345 - 合 議 体 の 構 成 及 び 訴 訟 の 割 り 当 て ...................................................... 114 規 則 346 - 規 程 第 7 条 の 適 用 に 関 し て 生 じ る 困 難 の 解 決 ...................................... 115 第 10 章 - 決 定 及 び 命 令 ...................................................................................... 116 規 則 350 - 決 定 .................................................................................................. 116 規 則 351 - 命 令 .................................................................................................. 117 規 則 352 - 保 証 金 を 条 件 と す る 拘 束 力 ................................................................. 117 規 則 353 - 決 定 及 び 命 令 の 訂 正 ........................................................................... 117 規 則 354 - 執 行 .................................................................................................. 118 第 11 章 - 欠 席 に よ る 決 定 .................................................................................. 118 規 則 355 - 欠 席 に よ る 決 定 ( 第 一 審 の 裁 判 所 ) ................................................... 118 規 則 356 - 欠 席 に よ る 決 定 を 破 棄 す る 申 請 .......................................................... 118 規 則 357 - 欠 席 裁 判 の 判 決 ( 控 訴 裁 判 所 ) .......................................................... 119 第 12 章 - 成 立 し な い 又 は 明 ら か に 承 認 で き な い 訴 訟 .......................................... 119 規 則 360 - 判 決 の 必 要 の 欠 如 .............................................................................. 119 規 則 361 - 明 ら か に 成 立 し な い 訴 訟 .................................................................... 119 規 則 362 - 訴 訟 を 進 め る の に 絶 対 的 な 制 約 .......................................................... 119 規 則 363 - 明 ら か に 許 容 で き な い 主 張 を 棄 却 す る 命 令 ........................................ 120 第 13 章 規 則 365 第 6部 - - - 和 解 .................................................................................................. 120 裁 判 所 に よ る 和 解 の 確 認 ................................................................... 120 手 数 料 及 び 法 的 扶 助 ............................................................................ 120 16 裁 判 所 手 数 料 ........................................................................................................... 120 規 則 370 - 裁 判 所 手 数 料 .................................................................................... 120 規 則 371 - 裁 判 所 手 数 料 の 支 払 い 期 限 ................................................................ 121 法 的 支 援 ................................................................................................................. 122 規 則 375 - 目 的 及 び 範 囲 .................................................................................... 122 規 則 376 - 法 的 扶 助 の 対 象 と な る 費 用 ................................................................ 122 規 則 377 - 法 的 扶 助 が 供 与 さ れ る 条 件 ................................................................ 123 規 則 378 - 法 的 扶 助 の 申 請 ................................................................................ 123 規 則 379 - 審 査 及 び 決 定 .................................................................................... 124 規 則 380 - 法 的 扶 助 の 取 下 ................................................................................ 125 規 則 381 - 控 訴 ................................................................................................. 125 規 則 382 - 回 復 ................................................................................................. 125 前文 裁 判 所 は 、 統 一 特 許 裁 判 所 協 定 ( 協 定 )、 統 一 特 許 裁 判 所 規 程 ( 規 程 )、 及 び そ れ ら の 規 則に従い、訴訟を実施する。一方で協定及び/又は規程の定め、他方で規則の定めに矛盾 がある場合には,協定及び/又は規程の定めを優先する。 規 則 は 、 比 例 性 、 柔 軟 性 , 公 正 性 及 び 衡 平 の 原 理 に 基 づ き 、 協 定 第 41 条 (3)、 第 42 条 及 び 第 52 条 (1)に 従 っ て 適 用 さ れ 解 釈 さ れ る 。 比例性は、各訴訟の性質及び複雑さと,その重要性とを考慮することによって保証され る。 柔軟性は、裁判官が 最も効率的かつ費用対効果の高い方法で 訴訟 を計画するのに必要な レベル の裁量 で、柔 軟 かつバ ランス のと れた 方法で 全ての 手続 きに 関する 規則を 適用 する ことによって,保証されるものとする。 公正性及び衡平は、全ての当事者の合理的な利益を考慮することによって保証されるも のとする。 これらの原則に従って、裁判所は、最高品質の決定を確保するように ,規則を適用し解 釈する。 これらの原則に従って、訴訟は、複雑な訴訟がより多くの時間と手続手順を必要とし、 17 簡単な訴訟が少ない時間と手続き手順を必要とする場合があることを認識しつつ、第一審 における侵害及び有効性の問題についての最終口頭審理が通常 1 年以内に行われることを 可能とする方法で行なう。費用及び/又は損害賠償額の決定は、その後に同時に、又はで きるだけ速やかに実施することができる。訴訟の管理は、これらの目的に合わせて計画す るものとする。当事者は裁判所に協力し、 訴訟中のできるだけ早期にすべての証拠を提示 する。 裁判所は、全ての第一審裁判所及び控訴裁判所によって、これらの規則の一貫した適用 及び解 釈を確 保す るよ う努め る。手続 上の 命 令に対 して不 服申 立す る許可 に関す る い かな る決定においても、この目的を十分に考慮する。 この規則の適用及び解釈 規 則 1- 規 則 の 適 用 1.裁 判 所 は 、 統 一 特 許 裁 判 所 協 定 ( 協 定 )、 統 一 特 許 裁 判 所 規 程 ( 規 程 ) と 、 こ れ ら の 規則に従って訴訟を行う。協定及び/又は規程の定めがある一方で、他方で規則の定めと の間に矛盾がある場合には,協定及び/又は規程の定めを優先する。 2.こ れ ら の 規 則 に よ り 、 裁 判 所 合 議 体 、 第 一 審 裁 判 所 長 官 、 又 は 控 訴 裁 判 所 長 官 の み に 留 保される行為以外のなんらかの行為の実施が裁判所に認められる場合には、その行為は、 以下の者によって行うことができる。 (a)訴 訟 が 割 り 当 て ら れ て い る 合 議 体 の 裁 判 長 又 は 主 任 判 事 、 (b)訴 訟 が 単 独 の 判 事 に 割 り 当 て ら れ て い る 場 合 に は 一 人 の 法 律 系 判 事 、 (c)規 則 345 に 従 っ て 指 名 さ れ た 常 設 の 判 事 。 協 定 と の 関 係 : 第 8 条 (7) 規 程 案 と の 関 係 : 第 19 条 規 則 2- 補 完 的 保 護 証 明 書 1.第 2 項 に 従 う こ と を 条 件 と し 、 こ れ ら の 規 則 に お け る 「 特 許 」 及 び 「 特 許 権 者 」 と い う 表 現 は 、 適 切 な 場 合 に は 常 に 、 そ れ ぞ れ 、 協 定 の 第 2 条 (h)に 規 定 さ れ 、 そ の 特 許 に 付 与された補完的保護証明書、及びこのような証明書の所有者を含む。 2.こ れ ら の 規 則 に お け る 特 許 が 付 与 さ れ た 言 語 に つ い て の 言 及 は 、 そ の 言 語 を 意 味 し , 18 その特許の補完的保護証明書が許可された言語を意味しない。 規則 3 - 登記部の職務を果たす登記部及び下位登記部の職員の権限 これらの規則が登記部に言及し、登記部になんらかの行為を実施することを認める場 合、その言及は関連する下位登記部を含み、その行為は登記部又は関連する下位登記部の 職員によって実施することができる。 規則 4 - 文書の提出 訴答書面及び他の文書は、登記部に電子的形態で提出する。当事者は、オンラインで利 用可能な正式な様式を使用する。 協 定 と の 関 係 : 第 44 条 規則 5 - 適用除外の申請、及び適用除外の取下げの提出 1.協 定 の 第 83 条 (3)に 従 い 、 裁 判 所 の 専 属 管 轄 か ら そ の 特 許 又 は 出 願 を 適 用 除 外 す る こ と を 望 む 欧 州 特 許 又 は 出 願 の 所 有 者 は 、 規 則 5.9 に 従 い 登 記 部 に 申 請 を 提 出 す る 。 特 許 又 は特許 出願が 複数 の所 有者に よって 所有 され ている 場合に は、全 て の所有 者が申 請書 を提 出する。申請書は欧州特許が 当該所有者によって所有されている締約国のそれぞれについ て行なう。 2.適 用 除 外 の 申 請 に は , 以 下 の も の が 含 ま れ る : (a)当 該 欧 州 特 許 又 は 出 願 の 権 利 者 又 は 出 願 人 の 名 称 、 及 び 全 て の 関 連 す る 住 所 、 及 び 該当する場合は電子メールアドレス;及び (b)特 許 及 び / 又 は 出 願 の 詳 細 。こ れ に は 番 号 、特 許 の 場 合 に は 指 定 締 約 国 が 含 ま れ る 。 3.適 用 除 外 を 受 け る た め の 申 請 に は 、 第 6 部 に よ る 手 数 料 を 支 払 う 。 手 数 料 が 支 払 わ れ るまで、申請書は登録原簿に記載されない。 4.規 則 5.3 に 従 う こ と を 条 件 と し 、 登 記 部 は 、 可 及 的 速 や か に 適 用 除 外 の 申 請 を 登 録 原 簿 に 記 録 す る も の と す る 。 規 則 5.5 に 従 う こ と を 条 件 と し 、 適 用 除 外 は 、 登 録 原 簿 に 記 録 されたの日から有効であるとみなす。 5.登 録 原 簿 に 申 請 が 記 録 さ れ た 日 の 前 に 、 適 用 除 外 の 申 請 に 含 ま れ て い る 特 許 又 は 出 願 に 関 し て 訴 訟 が 開 始 さ れ た 場 合 、登 記 部 は 、速 や か に そ の よ う な 訴 訟 を 申 請 者 に 通 知 す る 。 19 申請は当該特許及び/又は出願に関して無効とする。 6.こ の 規 則 に 従 い 適 用 除 外 し た 所 有 者 若 し く は 特 許 権 者 及 び / 又 は 出 願 人 は 、 適 用 除 外 した特許又は出願に関して適用除外を取り下げる申請を提出することができる。この申請 は 、 規 則 5.2 に 従 っ た 事 項 を 含 み 、 第 6 部 に 従 っ て 定 額 手 数 料 を 伴 う 。 定 額 手 数 料 の 受 領 を条件とし、登記部は、可及的速やかに登録原簿に取り下げの申請を記録する。取り下げ は、登録原簿に記録の日から有効とみなす。 7.取 り 下 げ の 申 請 が さ れ た 特 許 又 は 出 願 は 、 記 録 原 簿 に 登 録 さ れ た 後 は 、 更 に 適 用 除 外 の申請をすることはできない。 8.規 則 5.4 及 び 5.6 に 従 い 、 登 記 部 は 可 及 的 速 や か に 記 録 原 簿 へ の 記 録 を 欧 州 特 許 庁 に 通知する。 9.適 用 除 外 の 申 請 は 、 協 定 の 発 効 前 に 欧 州 特 許 庁 に よ っ て 発 表 さ れ る 日 以 降 に 欧 州 特 許 庁 に 提 出 す る こ と が で き る 。 申 請 は 規 則 5.3 に 規 定 さ れ た 定 額 手 数 料 を 伴 い 、 欧 州 特 許 庁 に よ っ て 発 行 さ れ る 申 請 提 出 の た め の 任 意 の 指 示 に 従 う 。 協 定 の 第 59 条 に 従 っ て 協 定 が 発効した日に、欧州特許庁はこれら全ての申請の詳細及びこれら全ての 料金を登記部に移 し、申請は、協定の上記発効日日から記録原簿に記録されて有効であったと扱われる。 協 定 と の 関 係 : 第 83 条 (3)及 び (4) 規則 5 についての注釈 * 起 草 委 員 会 は 、 書 面 で 受 領 さ れ た コ メ ン ト に 応 答 し , 適 用 除 外 の た め の 協 定 の 第 83 条の規定が,明確であり以下の事項を規定することをに言及したい。 (i)UPC の 管 轄 の 完 全 な 除 外 ; (ii)こ の よ う な 除 外 は 、 規 則 5.6 に 従 う こ と を 条 件 に , 関 連 の 特 許 / 出 願 が 有 効 で あ る 間続く; (iii)当 該 所 有 権 者 に よ っ て 所 有 さ れ て い る 全 て の 指 定 を カ バ ー す る 。 規則6 - 命令、判決、訴答書面及び他の文書の送達及び提供 1.登 記 部 は 、 第 5 部 第 2 章 に 従 い 、 以 下 の も の を 可 及 的 速 や か に 送 達 す る 。 (a)当 事 者 に つ い て の 裁 判 所 の 命 令 及 び 判 決 、 (b)他 の 当 事 者 に つ い て の 当 事 者 の 訴 答 書 面 。 該当する場合、登記部は、応答若しくは他の適切な手段をとる機会、並びにそれを実施 20 するための期間を当事者に通知する。 2.ま た 、 登 記 部 は , 引 用 さ れ た 文 献 、 訴 答 書 面 及 び 証 拠 書 面 の 中 で 参 照 さ れ と も に 提 出 された文書の複写を当事者に可及的速やかに提供する。 3. こ れ ら の 規 則 に 従 い 当 事 者 に よ っ て 提 供 さ れ た 送 達 の た め の 郵 便 又 は 電 子 ア ド レ ス が変更された場合には、当事者は,このような変更の後速やかに,登記部及び他の全ての 当事者に書面で通知する。 規則 7 - 訴答書面及び証拠書面の言語 1.証 拠 書 面 を 含 む 、 訴 答 書 面 及 び 他 の 文 書 は 、 裁 判 所 又 は こ れ ら の 規 則 が 別 段 の 規 定 を しない限り、手続の言語で提出するものとする。 2.こ れ ら の 規 則 又 は 裁 判 所 に よ っ て 、 訴 答 書 面 又 は 他 の 文 書 の 翻 訳 が 必 要 と さ れ る 場 合 、 正確さが当事者によって争われるか、又は裁判所により命令されない限り、当該翻訳の正 確性に関して正式な証拠を提出することを必要としない。 規則 8 - 当事者及び当事者の代理人 1.こ れ ら の 規 則 [規 則 88.5 及 び 378.5]に よ り 別 段 の 規 定 が さ れ な い 限 り 、 協 定 の 第 48 に従い当事者は代理される。 2.特 許 に 関 す る 全 て の 手 続 の た め に 、 当 事 者 が な ん ら か の 行 為 を 行 う こ と 、 又 は な ん ら かの行為が当事者について行われることをこれらの規則が規定する場合、その行為は、当 分の間、当事者の代理人によって,又は当事者の代理人について行われるものとする。 協 定 と の 関 係 : 第 48 条 規則 9 - 裁判所の権限 1.裁 判 所 は 手 続 の 任 意 の 段 階 で 、自 ら の 提 案 で 又 は 当 事 者 の 要 請 に よ り ,当 事 者 に 対 し 、 指定した期間内に措置を講じ、質問に回答し、釈明又は証拠を提 出するよう命令すること ができる。 2.裁 判 所 は 、 期 間 内 に 当 事 者 が 提 出 し な か っ た 措 置 、 事 実 、 証 拠 又 は 意 見 を 無 視 す る こ とができる。 3.第 4 項 に 従 う こ と を 条 件 と し 、 当 事 者 の 理 由 を 付 し た 要 請 に よ り 、 裁 判 所 は 、 21 (a)裁 判 所 に よ っ て 課 さ れ た , 又 は こ れ ら の 規 則 に お い て 規 定 さ れ る 期 間 を 、 遡 及 的 に さえ延長し; (b)上 記 期 間 を 短 縮 す る こ と が で き る 。 4.裁 判 所 は 、 規 則 198.1 及 び 規 則 224.1 に 規 定 さ れ る 期 間 を 延 長 又 は 短 縮 し て は な ら な い。 第 1部 規 則 10 - - 第一審裁判所の手続 手続の段階(当事者間の手続) 第一審裁判所の手続は以下の段階からなる: (a)書 面 手 続 ; (b)当 事 者 と の 中 間 会 議 を 含 み 得 る 中 間 手 続 ; (c)口 頭 手 続 ( 規 則 116.7 及 び 117 に 従 う こ と を 条 件 と し 、 必 要 な 場 合 は 口 頭 審 理 を 含 む ); (d)損 害 賠 償 の た め の 手 順 ; (e)訴 訟 費 用 の 命 令 の た め の 手 順 。 協 定 と の 関 係 : 第 52 条 (1)、 第 68 条 及 び 第 69 条 規 則 11 - 和解 1.手 続 の 任 意 の 段 階 で 、 裁 判 所 は 紛 争 が 和 解 の た め に 適 し て い る と い う 意 見 で あ る な ら 、 紛争の和解を探索するために特許和解・仲裁センター(センター)の施設を使用するよう に 当 事 者 に 提 案 す る こ と が で き る 。特 に 、主 任 判 事 は ,規 則 104(d)に 従 っ て 中 間 手 続 の 際 に、センターの施設を利用する和解及び/又は仲裁を含め、和解の可能性を当事者と探索 する。 2.規 則 365 に 基 づ き 、 裁 判 所 は 、 判 決 に よ り 、 特 許 を 限 定 し 、 放 棄 し 、 若 し く は 取 消 を 承諾すること、又は他の当事者及び/又は第三者に対してそれを主張しない ことを特許権 者に義務づける項を含め,任意の和解の項を確認する。 当 事 者 は 、 訴 訟 費 用 に 同 意 す る こ と が で き る 。 又 は , 規 則 150~ 156 を 準 用 し て 裁 定 さ れる訴訟費用の決定を裁判所に請求することができる。 3.任 意 の 者 に よ る そ の よ う な 和 解 条 項 を 執 行 す る 目 的 を 除 き , 和 解 の た め に 表 明 さ れ た 22 意見,なされた示唆,提起された提案,なされた譲歩又は作成された文書は, 当該事項が 公開ベースであって当裁判所又は他の裁判所に自由に開示されることが明示されていな い限り,当裁判所又は他の裁判所での手続において ,裁判所又は当事者によって,証拠と して依拠することはできない。 協 定 と の 関 係 : 第 35 条 、 第 52 条 (2)及 び 第 79 条 第 1章 - セクション 1 規 則 12 - 書面手続 - 侵害訴訟 訴答書面のやりとり(侵害訴訟) 1.書 面 手 続 は 以 下 か ら 構 成 さ れ る : (a)請 求 の 趣 旨 の 提 出 ( 請 求 人 に よ る ) [規 則 13] (b)答 弁 書 の 提 出 ( 被 告 に よ る ) [規 則 23 及 び 24]、 及 び 場 合 に よ り (c)答 弁 書 に 対 す る 回 答 書 の 提 出 ( 請 求 人 に よ る ) [規 則 29]、 並 び に (d)回 答 書 に 対 す る 再 答 弁 書 の 提 出 ( 被 告 に よ る ) [規 則 29] 2.答 弁 書 は 取 消 の 反 訴 を 含 む こ と が で き る [規 則 25.1]。 3.取 消 の 反 訴 が 提 出 さ れ る 場 合 : (a)請 求 人 及 び 規 則 25.3 に 従 っ て 当 事 者 に な っ た 任 意 の 権 利 者 ( 以 降 、 規 則 12 及 び 規 則 29~ 32 に お い て 、「 権 利 者 」 と い う ) は 、 取 消 の 反 訴 に 対 し て 、 権 利 者 に よ る 特 許 の 訂 正 の 申 請 を 含 む こ と の で き る [規 則 30]答 弁 書 を 提 出 す る [規 則 29]; (b)被 告 は 、前 記 反 訴 に 対 す る 答 弁 書 に 対 し て 回 答 書 を 提 出 す る こ と が で き る [規 則 51]、 (c)請 求 人 及 び 権 利 者 は 、 前 記 反 訴 に 対 す る 答 弁 書 に 対 す る 回 答 書 に 対 し て 再 答 弁 書 を 提 出 す る こ と が で き る [規 則 52]。 4.特 許 を 訂 正 す る 申 請 が 権 利 者 に よ っ て 提 出 さ れ た 場 合 、 被 告 は 、 前 記 反 訴 に 対 す る 答 弁 書 に 対 す る 回 答 書 に お い て 、特 許 を 訂 正 す る 申 請 に 対 し て の 答 弁 を 提 出 す る 。権 利 者 は 、 訂正の申請に対する答弁書に対して回答書を提出することができ、 被告はこの回答書 に 対 し て 再 答 弁 書 を 提 出 す る こ と が で き る [規 則 32]。 5.主 任 判 事 は 、 指 定 さ れ る 期 間 内 で の 追 加 の 訴 答 書 面 の や り と り を 許 可 す る こ と が で き る [規 則 36]。 23 請求の趣旨 規 則 13 - 請求の趣旨の内容 1. 請 求 人 は 、 自 身 が 選 択 し た 部 に * 請 求 の 趣 旨 を 提 出 す る ( 協 定 第 33 条 )、 そ れ は 以 下を含む。 (a)請 求 人 及 び 請 求 人 の 代 理 人 の 名 称 、 (b)提 示 が な さ れ る 当 事 者 ( 被 告 ) の 名 称 、 (c)請 求 人 へ の 送 達 の た め の 住 所 又 は 電 子 メ ー ル ア ド レ ス 、 並 び に 送 達 を 受 理 す る 権 限 を有する者の名称、 (d)被 告 へ の 送 達 の た め の 住 所 、 可 能 で あ れ ば 電 子 メ ー ル ア ド レ ス 、 並 び に 送 達 を 受 理 する権限を有する者の名称、 (e)請 求 人 が 関 連 す る 特 許 の 権 利 者 で な い か 、 又 は 唯 一 の 権 利 者 で な い 場 合 、 権 利 者 へ の送達のための住所、可能であれば電子メールアドレス、並びに情報があれば送達を受理 する権限を有する者の名称及び住所、 (f)請 求 人 が 、 関 連 す る 特 許 の 権 利 者 で な い か 、 唯 一 の 権 利 者 で な い 場 合 、 訴 訟 を 開 始 す る 権 利 を 有 す る こ と を 示 す 証 拠 [協 定 の 第 47 条 (2)及 び (3)]、 (g)番 号 を 含 む 、 関 連 す る 特 許 の 詳 細 、 (h)該 当 す る 場 合 、 当 該 特 許 に 関 す る 過 去 又 は 係 属 中 の 訴 訟 に 関 す る 情 報 ( 中 央 部 、 欧 州特許庁、他の任意の裁判所又は機関に 係属中の取消又は非侵害確認訴訟、これらの行為 の 日 付 を 含 む )、 (i)そ の 部 が 管 轄 を 有 し て い る 理 由 を 備 え た , 訴 訟 を 審 理 す る 部 の 表 示 [協 定 の 第 33 条 (1)~ (6)];当 事 者 が 協 定 第 33 条 (7)に 従 っ て 同 意 し た 場 合 、訴 訟 を 審 理 す る 部 の 表 示 は 、 被告が同意したという証拠を伴う。 (j)該 当 す る 場 合 、 被 告 が 同 意 し た と い う 証 拠 を 伴 う 、 単 独 の 判 事 に よ っ て 審 理 さ れ る 旨の表示、 (k)請 求 の 本 質 、 請 求 人 が 求 め る 命 令 又 は 救 済 、 (l)依 拠 す る 事 実 の 表 示 , 特 に (i)そ れ ぞ れ の 日 付 及 び 場 所 を 特 定 し た 、申 し 立 て る 侵 害 又 は 侵 害 の お そ れ に つ い て の 1 以上の事実、 (ii)侵 害 さ れ て い る と 主 張 す る 特 許 の 請 求 項 の 同 定 、 24 (m)可 能 で あ れ ば [規 則 170.1]に よ る 証 拠 、及 び 裏 付 け で 提 供 さ れ る 予 定 の 追 加 の 証 拠 の 表示、 (n)法 律 の 議 論 、 及 び 必 要 な 場 合 は 提 案 す る 請 求 項 の 解 釈 の 説 明 を 含 む 、 依 拠 す る 事 実 が特許の請求項の侵害を構成することの理由、 (o)中 間 手 続 の 間 に 請 求 人 が 求 め る 予 定 の あ ら ゆ る 命 令 の 表 示 、 (p)請 求 人 が 侵 害 訴 訟 の 価 額 が [EUR***]を 超 え る と 評 価 す る 場 合 、 そ の 価 額 の 表 示 、 (q) 請 求 の 趣 旨 に お い て 参 照 す る 文 書 の リ ス ト 、 並 び に こ れ ら の 文 書 の 全 て 又 は 一 部 が 翻訳の必要のないことの請求。 2.請 求 人 は 、 請 求 の 趣 旨 に お い て 参 照 す る 各 文 書 の 写 し を 同 時 に 提 供 す る 。 3.主 任 判 事 は 、規 則 13.1(q)に 従 っ て な さ れ た 請 求 に つ い て ,可 及 的 速 や か に 決 定 す る 。 規 則 14 - 請求の趣旨の言語 1.規 則 14.2 に 従 う こ と を 条 件 と し て 、 請 求 の 趣 旨 は (a)協 定 第 49 条 (1)に よ り 手 続 言 語 と し て 指 定 さ れ た 公 用 語 の 1 つ 、 又 は (b)協 定 の 第 49 条 (2)に よ り 手 続 言 語 と し て 指 定 さ れ た 公 用 語 の 1 つ で 作 成 す る 。 た だ し , 協 定 第 49 条 (3)(4)及 び (6)の 適 用 を 妨 げ な い 。 2.地 方 部 を 設 立 す る 締 約 国 又 は 地 域 部 を 共 有 す る 締 約 国 が 協 定 第 49 条 (1)及 び / 又 は 第 49 条 (2)に 従 い 2 以 上 の 手 続 言 語 を 指 定 し て い る 場 合 、 請 求 の 趣 旨 は 、 被 告 が 締 約 国 で 通 常に事業活動を行う言語で作成する。 3.第 49 条 (5)及 び 規 則 321~ 323 に 従 う こ と を 条 件 と し 、請 求 の 趣 旨 は 手 続 言 語 で あ る 。 登 記 部 は 手 続 言 語 以 外 の 言 語 で 提 出 さ れ た あ ら ゆ る 申 立 書 を 返 還 す る 。た だ し ,規 則 16.5 の適用を妨げない。 協 定 と の 関 係 : 第 49 条 規 則 15 - 侵害訴訟のための手数料 1.請 求 人 は 、 第 6 部 に 従 い 、 侵 害 訴 訟 の た め に 定 額 手 数 料 を 支 払 う 。 2.請 求 の 趣 旨 は 、 他 [規 則 371]に 規 定 さ れ て い な い 限 り 、 侵 害 訴 訟 の た め の 定 額 手 数 料 が支払われるまでは,提出されたとみなされない。 協 定 と の 関 係 : 第 36 条 (3)、 第 70 条 及 び 第 71 条 25 規 則 16 - 請求の趣旨の方式要件についての審査 1.登 記 部 は 、 可 及 的 速 や か に , 1 以 上 の 関 連 す る 特 許 が 協 定 第 83 条 (3)及 び 規 則 5 に よ る適用除外の対象であるかを確認する。適用除外の場合、登記部は、可及的速やかに請求 人に通知する。請求人は請求の趣旨を取り下げるか,又は適切に補正する。 2.関 連 す る 特 許 が 適 用 除 外 の 対 象 で な い 場 合 、 登 記 部 は 、 請 求 の 趣 旨 の 提 出 後 , 可 及 的 速 や か に 規 則 13(a)~ (j)、 14 及 び 15.1 の 要 件 に 適 合 し て い る か を 審 査 す る 。 3.請 求 人 が 第 2 項 に 規 定 さ れ て い る 要 件 に 適 合 し て い な い 場 合 、 登 記 部 は 可 及 的 速 や か に請求人に、以下の事項を要請する。 (a)14 日 以 内 に 不 備 を 補 正 し ; 及 び (b)該 当 す る 場 合 、 14 日 以 内 に 侵 害 訴 訟 の た め の 手 数 料 を 支 払 う 。 4.登 記 部 は 同 時 に , 請 求 人 が 提 示 さ れ た 期 間 内 に 不 備 を 補 正 し な い 場 合 、 規 則 355 に 従 って欠席による決定ができることを請求人に通知する。 5.請 求 人 が 不 備 を 補 正 せ ず 、 又 は 手 数 料 を 支 払 わ な い 場 合 、 登 記 部 は 当 該 部 の 判 事 に 通 知 し 、判 事 は 欠 席 に よ る 決 定 に よ り ,不 受 理 と し て 訴 訟 を 却 下 す る こ と が で き る 。判 事 は 、 事前に聴聞の機会を請求人に与えることができる。 6.請 求 人 は 、 規 則 356 に 従 い 、 欠 席 に よ る 決 定 の 無 効 を 請 求 す る こ と が で き る 。 規 則 17 - 登記部における記録(第一審裁判所、侵害訴訟) 1.規 則 16.2 に 規 定 さ れ る 要 件 に 適 合 す る 場 合 、 登 記 部 は 可 及 的 す み や か に (a)請 求 の 趣 旨 の 受 領 の 日 付 を 記 録 し フ ァ イ ル に 訴 訟 番 号 を 割 り 当 て 、 (b)登 記 部 に フ ァ イ ル を 記 録 し 、 (c)フ ァ イ ル の 番 号 及 び 受 領 の 日 付 を 請 求 人 に 通 知 す る 。 2.第 一 審 裁 判 所 長 官 、 又 は 長 官 が 当 該 権 限 を 委 譲 し た 部 の 判 事 は 、 合 議 体 に 訴 訟 を 割 り 当てる。合議体による別段の合意がない限り、最も上位の判事を裁判長とする。 3.訴 訟 は 、 請 求 の 趣 旨 に 付 与 さ れ た 受 領 日 か ら 訴 訟 に 継 続 す る と み な さ れ る 。 協 定 と の 関 係 : 第 10 条 26 規 則 18 - 主任判事の指名 訴 訟 が 割 り 当 て ら れ た [規 則 17.2]合 議 体 の 裁 判 長 は 、 主 任 判 事 と し て 合 議 体 の 一 人 の 法律系判事を指名する。裁判長は、自身を主任判事に指名してもよい。登記部は、 可及的 速やかに主任判事の身元を請求人及び被告に通知する。 被告が予備的異議申立を起こした場合の手続 規 則 19 - 予備的異議申立 1.請 求 の 趣 旨 の 送 達 か ら 1 ヶ 月 以 内 に 、 被 告 は 以 下 の 事 項 に 関 す る 予 備 的 異 議 申 立 を 提 出することができる。 (a)当 裁 判 所 の 裁 判 管 轄 、 (b)請 求 人 に よ り 示 さ れ た 部 の 管 轄 [規 則 13.1(i)]、 (c)請 求 の 趣 旨 の 言 語 [規 則 14] 2.予 備 的 異 議 申 立 は 以 下 を 含 む 。 (a)規 則 24.1(a)~ (c)に よ る 項 目 、 (b)被 告 が 求 め る 決 定 又 は 命 令 、 (c)予 備 的 異 議 申 立 が 基 礎 と す る 根 拠 、 (d)適 切 な 場 合 、 依 拠 す る 事 実 及 び 証 拠 。 3.予 備 的 異 議 申 立 は (a)[規 則 14.2]に 従 う 言 語 、 又 は (b)被 告 が 居 所 若 し く は 主 た る 営 業 所 を 有 し 、 又 は 居 所 若 し く は 主 た る 営 業 所 を 有 し な い場合は事業所を有する締約国の公用語 で作成するものとする。 4.地 域 部 で 訴 訟 が 開 始 さ れ た 場 合 、 被 告 は 、 協 定 第 33 条 (2)に 従 い 、 予 備 的 異 議 申 立 に より、中央部への訴訟の移送を請求することができる。このような場合、予備的異議申立 は、3 つ以上の地域部で同じ侵害が存在することを支持する全ての事実及び証拠を含む。 5.登 記 部 は 可 及 的 速 や か に , 予 備 的 異 議 申 立 に つ い て コ メ ン ト す る よ う 、 請 求 人 に 要 請 す る 。 該 当 す る 場 合 、 請 求 人 は 、 予 備 的 異 議 申 立 の 通 知 の 送 達 か ら 14 日 以 内 に 、 自 発 的 に 不 備 を 訂 正 す る こ と が で き る [規 則 19.1(b)又 は (c)]。あ る い は 、請 求 人 は 、同 じ 期 間 内 にコメントを書面で提出することができる。請求人によりなされた訂正又は提出されたコ 27 メントは,主任判事に通知される。 6.答 弁 書 の 提 出 期 間 [規 則 23]は 、主 任 判 事 が 別 段 の 決 定 を し な い 限 り 、予 備 的 異 議 申 立 の提出によって影響を受けない。 7.被 告 が 規 則 19.1 に 規 定 さ れ る 期 間 内 に 予 備 的 異 議 申 立 を 提 出 し な い 場 合 、 請 求 人 が 選択した当裁判所の裁判管轄及び部の管轄を認めたものとして取り扱う。 規 則 20 - 予備的異議申立における判決又は命令 1.規 則 19.4 で 規 定 さ れ る 期 間 の 満 了 後 、 可 及 的 速 や か に 、 主 任 判 事 は 予 備 的 異 議 申 立 について決定を行う。主任判事は、当事者に 聴聞の機会を与える。決定は、手続の次の段 階に関する当事者及び登記部に対する指示を含むものとする。 2.予 備 的 異 議 申 立 が 本 訴 訟 に お い て 取 り 扱 わ れ る 場 合 、 主 任 判 事 は 当 事 者 に 通 知 す る 。 規 則 21 - 予備的異議申立に対する決定又は命令に対する控訴 1.主 任 判 事 の 予 備 的 異 議 申 立 を 認 め る 決 定 は 、規 則 220.1(a)に 従 っ て 控 訴 す る こ と が で き る 。 主 任 判 事 の 予 備 的 異 議 申 立 を 却 下 す る 命 令 は 、 規 則 220.2 に よ っ て の み 控 訴 す る こ とができる。 2.控 訴 が な さ れ る と 、 第 一 審 の 手 続 は 、 当 事 者 の 理 由 を 付 し た 請 求 に よ り 、 主 任 判 事 又 は控訴裁判所によって中止することができる。 3.規 則 19.6 が 準 用 さ れ る 。 侵害訴訟の価額に基づく手数料 規 則 22 - 侵害訴訟の価額に基づく手数料 1.侵 害 訴 訟 の 価 額 は 、 [EUR***]を 超 え る と 一 方 又 は 両 者 の 当 事 者 に よ っ て 評 価 さ れ る 場 合,中間手続の間に主任判事によって決定される。 2.侵 害 訴 訟 の 価 額 が [EUR***]を 超 え る 場 合 、請 求 人 は 、第 6 部 [規 則 370.2(b)及 び 371.4] に従い、侵害訴訟の価額に基づく手数料を支払う。 28 答弁書 規 則 23 - 答弁書の提出 被告は、請求の趣旨の送達から 3 ヶ月以内に弁駁書を提出するものとする。期間は、被 告の理由を記載した請求により、主任判事によって延長できる。 規 則 24 - 答弁書の内容 1.被 告 の 答 弁 書 は 下 記 を 含 む も の と す る 。 (a)被 告 及 び 被 告 の 代 理 人 の 名 称 、 (b)被 告 へ の 送 達 の た め の 住 所 及 び 電 子 メ ー ル ア ド レ ス 、 並 び に 送 達 を 受 理 す る 権 限 を 有する者の名称及び住所、 (c)フ ァ イ ル の 訴 訟 番 号 、 (d)被 告 が 予 備 的 異 議 申 立 [規 則 19]を 提 出 し て い る か ど う か の 表 示 、 (e)請 求 人 が 依 拠 す る 事 実 に 対 す る 反 論 を 含 む , 依 拠 す る 事 実 の 表 示 、 (f) 可 能 な 場 合 は 依 拠 す る 証 拠 [規 則 170.1]、 及 び 裏 付 け で 提 供 さ れ る 予 定 の 追 加 の 証 拠の表示、 (g)訴 訟 が 成 立 し な い 理 由 、 関 連 す る 特 許 が 無 効 で あ る と の 主 張 を 含 む 法 的 主 張 、 協 定 第 28 条 の 規 定 か ら 起 こ る 主 張 、 及 び , 適 切 な 場 合 , 請 求 人 が 提 案 し た ク レ ー ム 解 釈 に 対 する反論、 (h)中 間 手 続 [規 則 104(e)]の 間 に 侵 害 訴 訟 に 関 し て 被 告 が 求 め る 命 令 の 表 示 、 (i)被 告 が 、 侵 害 訴 訟 の 価 額 に つ い て の 請 求 人 の 評 価 に つ い て 争 う か ど う か の 陳 述 、 及 びその根拠、 (j)答 弁 書 に お い て 参 照 す る 文 書 の リ ス ト 、 並 び に こ れ ら の 文 書 の 全 て 又 は 一 部 が 翻 訳 の必要のないことの請求 2.被 告 は 、 答 弁 書 に お い て 参 照 す る 各 文 書 の 写 し を 同 時 に 提 出 す る 。 規 則 25 - 取消を求める反訴 答弁書が、侵害されていると主張される特許が無効であるとの主張を含む場合、答弁書 は、特許の取消を求める反訴を含む。取消を求める反訴は下記を含む: (a)特 許 の 取 消 が 請 求 さ れ る 範 囲 の 表 示 、 29 (b) 1 以 上 の 取 消 の 根 拠 。 こ れ は で き る 限 り 法 律 論 に よ り 支 持 さ れ ,、 適 切 な 場 合 は , 被 告の提案するクレーム解釈の説明、 (c)依 拠 す る 事 実 の 表 示 、 (d)可 能 な 場 合 は 依 拠 す る 証 拠 、 及 び 裏 付 け で 提 供 さ れ る 予 定 の 追 加 の 証 拠 の 表 示 、 (e)中 間 手 続 [規 則 104(e)]の 間 に 被 告 が 求 め る 命 令 の 表 示 、 (f)被 告 が 、 反 訴 を 含 む 紛 争 の 価 額 が [EUR***]が 侵 害 訴 訟 の 価 額 を 超 え る と 評 価 す る 場 合、反訴を含む紛争の価額の表示、 (g)も し あ れ ば 、 協 定 第 33 条 (3)(a)、 (b)又 は (c)及 び 規 則 37.4 に 規 定 さ れ る 選 択 肢 に ついての立場の陳述、 (h)取 消 を 求 め る 反 訴 及 び 他 の 請 求 に お い て 参 照 す る 文 書 の リ ス ト 、 及 び 文 書 の 全 て 又 は 一 部 が 翻 訳 の 必 要 の な い こ と の 請 求 。 規 則 13.3 が 準 用 さ れ る 。 2.被 告 は 、 取 消 を 求 め る 反 訴 に お い て 参 照 す る 各 文 書 の 写 し を 同 時 に 提 出 す る 。 3.請 求 人 が 権 利 者 で な い か 、 又 は 関 連 す る 特 許 の 唯 一 の 権 利 者 で な い 場 合 、 登 記 部 は 、 規 則 13.1(e)に 従 い 、 可 及 的 速 や か に 、 関 連 す る 特 許 権 者 に 取 消 を 求 め る 反 訴 の 写 し を 送 達し、第 2 項に規定する各文書の写しを送達する。当該特許権者は取消手続の当事者にな り 、 請 求 人 に よ り 既 に 提 出 さ れ て い な け れ ば 、 規 則 13.1(e)に 規 定 す る 詳 細 を 提 出 す る 。 規 則 26 - 取消を求める反訴の手数料 被 告 は 、 第 6 部 に 従 い 、 取 消 を 求 め る 反 訴 に つ い て 手 数 料 を 支 払 う 。 規 則 15.2 が 準 用 される。 規 則 27 - 答弁書の方式要件についての審査 1.登 記 部 は 答 弁 書 の 提 出 後 、 可 及 的 速 や か に (a)規 則 24.1(a)~ (d)の 要 件 に 適 合 し て い る か を 審 査 し 、 (b)答 弁 書 が 取 消 を 求 め る 反 訴 を 含 む 場 合 、 規 則 26 に 従 っ た 手 数 料 の 支 払 い 義 務 に 適 合 しているかを審査する。 2.登 記 部 が 答 弁 書 又 は 取 消 を 求 め る 反 訴 が 第 1 項 に 規 定 さ れ る 要 件 の い ず れ か に 適 合 し ないと考える場合、可及的速やかに、被告に (a)14 日 以 内 に 、 指 摘 さ れ た 不 備 を 補 正 し 、 30 (b)該 当 す る 場 合 、 14 日 以 内 に 、 取 消 の 反 訴 の た め の 手 数 料 を 支 払 う よ う 要 請 す る 。 3.登 記 部 は 同 時 に 、 指 定 期 間 内 に 被 告 が 不 備 を 補 正 せ ず 、 又 は 手 数 料 を 支 払 わ な い 場 合 に 、 規 則 355 に 従 い 欠 席 に よ る 決 定 が で き る こ と を 被 告 に 通 知 す る 。 4.14 日 以 内 に 被 告 が 不 備 を 補 正 せ ず 、又 は 必 要 に 応 じ て 取 消 を 求 め る 反 訴 に つ い て の 手 数料を支払わなかった場合、登記部は主任判事に通知する。主任判事は欠席による決定を することができる。主任判事は、予め聴聞の機会を被告に与えることができる。 5.被 告 は 規 則 356 に 従 い 、 欠 席 に よ る 決 定 を 破 棄 す る 申 請 を す る こ と が で き る 。 規 則 28 - 追加の期日 答弁書の送達後、可及的速やかに、主任判事は,当事者に相談した後,中間会議の期日 を 設 定 し( 必 要 に 応 じ 、規 則 101.1)、口 頭 審 理 の た め の 期 日 及 び 1 つ の 予 備 日 を 設 定 す る 。 取消を求める反訴に対する答弁書、この答弁書及び特許を訂正するための請求に対する 回答書、この回答書に対する再答弁 規 則 29 - 取消を求める反訴に対する答弁書、答弁書に対する回答書、及びこの回 答書に対する再答弁書の提出 1.(a)取 消 を 求 め る 反 訴 を 含 む 答 弁 書 の 送 達 か ら 2 ヶ 月 以 内 に 、 特 許 権 者 は 取 消 を 求 め る反訴に対する答弁書を提出するものとし、請求人は答弁書に対する 回答書を提出するこ とができる。 (b)取 消 を 求 め る 反 訴 を 含 ま な い 答 弁 書 の 送 達 か ら 1 ヶ 月 以 内 に 、 請 求 人 は 答 弁 書 に 対 する回答書を提出することができる。 (c)取 消 を 求 め る 反 訴 を 含 ま な い 答 弁 書 に 対 す る 回 答 書 の 送 達 か ら 1 ヶ 月 以 内 に 、 被 告 は、答弁書に対する回答書に対する再答弁書を提出することができる。 (d)反 訴 に 対 す る 答 弁 書 の 送 達 か ら 1 ヶ 月 以 内 に 、 被 告 は 、 反 訴 に 対 す る 答 弁 書 に 対 す る 回 答 書 、 並 び に 規 則 32 に 従 っ た 請 求 項 を 訂 正 す る た め の 申 請 書 に 対 す る 答 弁 書 を 提 出 することができる。 (e)請 求 人 に 反 訴 に 対 す る 答 弁 書 に 対 す る 回 答 書 の 送 達 か ら 1 ヶ 月 以 内 に , 請 求 人 , 特 許 権 者 は , 該 当 す る 場 合 は 規 則 32 に 従 っ た 請 求 項 を 訂 正 す る た め の 申 請 書 に 対 す る 答 弁 31 書に対する回答と共に,回答書に対する再答弁書を提出することができる。回答書に対す る再答弁書は、答弁書に対する回答書において挙げられた内容に対する応答に限定される。 規 則 29a - 反訴に対する答弁の内容 1.取 消 を 求 め る 反 訴 に 対 す る 答 弁 は 下 記 を 含 む も の と す る 。 (a)被 告 が 依 拠 す る 事 実 に 対 す る 反 論 を 含 む , 依 拠 す る 事 実 の 表 示 、 (b) 可 能 な 場 合 に 依 拠 す る 証 拠 [規 則 170.1]、 及 び 裏 付 け に お い て 提 出 さ れ る 追 加 の 証 拠の表示、 (c)法 律 論 及 び 特 許 の 任 意 の 従 属 請 求 項 が 独 立 し て 有 効 で あ る こ と に つ い て の 主 張 を 含 む、取消を求める反訴が成立しない理由、 (d)中 間 会 議 [規 則 104(e)]に お い て 取 消 訴 訟 に 関 し て 請 求 人 及 び 特 許 権 者 が 求 め る 命 令 の表示、 (e)も し あ れ ば 、 協 定 第 33 条 (3)(a)、 (b)又 は (c)及 び 規 則 37.4 に 規 定 さ れ る 選 択 肢 に ついての被告の選択に対する請求人及び特許権者の応答、 (f)規 則 25.1(f)に よ る 紛 争( 反 訴 を 含 む )の 価 額 に つ い て の 被 告 の 評 価 に 対 す る 請 求 人 及び特許権者の応答、 (g)反 訴 に 対 す る 答 弁 に お い て 参 照 す る 文 書 の リ ス ト 、 並 び に こ れ ら の 文 書 の 全 て 又 は 一 部 が 翻 訳 の 必 要 の な い こ と の 請 求 。 規 則 13.3 が 準 用 さ れ る 。 2.請 求 人 及 び 特 許 権 者 は 、 反 訴 に 対 す る 答 弁 書 に お い て 言 及 す る 各 文 書 の 写 し を 同 時 に 提出する。 規 則 30 - 特許を訂正するための申請 取消を求める反訴に対する答弁は、特許権者による特許を訂正する申請を含むことがで きる。申請は下記を含む。 (a)特 許 が 付 与 さ れ た 言 語 で 、 適 切 な 場 合 は 請 求 項 の 1 以 上 の 予 備 的 請 求 を 含 む 、 関 連 す る 特 許 の 請 求 項 及 び / 又 は 明 細 書 に つ い て の 訂 正 案;[規 則 14.2]の 手 続 言 語 が 、特 許 が 付 与 さ れ た 言 語 で な い 場 合 、請 求 人 及 び 特 許 権 者 は 、手 続 言 語 で 訂 正 案 の 翻 訳 を 提 出 す る 。 特許が単一効を有する欧州特許の場合は, 被告から要求された場合、被告の 居所の言語で 提 出 す る 。) 32 (b)補 正 が EPC 第 84 条 及 び 123 条 (2)及 び (3)の 要 件 を 満 た す こ と の 説 明 、 並 び に 訂 正 案 の請求項が有効であることの説明、 (c)訂 正 案 が 条 件 付 き か 又 は 無 条 件 か の 表 示 ( 条 件 付 き の 場 合 、 訂 正 案 は 、 そ の 事 件 の 状 況 で 数 の 上 で 合 理 的 で な け れ ば な ら な い 。) 2.特 許 を 訂 正 す る そ れ 以 降 の 請 求 は 、裁 判 所 の 承 認 を 得 る こ と に よ っ て の み 手 続 に入ることが許容される。 規 則 31 - 取消を求める反訴を含む紛争の価額に基づく手数料 1.紛 争 ( 取 消 を 求 め る 反 訴 を 含 む ) の 価 額 は 、 主 任 判 事 に よ り 中 間 会 議 で の 命 令 に よ っ て 決 定 さ れ る ( 価 額 が 侵 害 訴 訟 の 価 額 を [EUR***]を 超 え て 上 回 る と 当 事 者 の 1 人 又 は 両 方 に よ っ て 評 価 さ れ る 場 合 )。 2.取 消 を 求 め る 反 訴 を 含 む 紛 争 の 価 額 が 侵 害 訴 訟 の 価 額 を 超 え る と 合 意 さ れ る か , 又 は 主任判 事によ り命 令さ れた 場 合は、被 告は 第 6 部 に従い 超過 のた めの 価 額に基 づく 手数 料 を支払う。 特許を訂正する申請に対する答弁 規 則 32 - 特許を訂正する申請に対する答弁書、この答弁に対する回答書、及びこ の回答書に対する再答弁書の提出 1.請 求 項 を 訂 正 す る 申 請 書 の 送 達 か ら 1 ヶ 月 以 内 に 、 被 告 は 、 請 求 項 を 訂 正 す る 申 請 書 に対する答弁書を提出する。この中で,請求項を訂正する申請に反対するかについて陳述 し、反対する場合は、以下の理由を陳述する。 (a)訂 正 案 は 許 容 さ れ ず 、 (b)訂 正 案 に よ っ て 特 許 は 維 持 さ れ な い 。 2.訂 正 案 を 考 慮 し 適 切 な 場 合 は 、請 求 項 を 訂 正 す る 申 請 書 に 対 す る 答 弁 書 は ,規 則 45(d) ~ (h)の 主 張 、 及 び 代 替 的 に 非 侵 害 の 主 張 を 含 む こ と が で き る 。 3.特 許 権 者 は 、 1 ヶ 月 以 内 に 請 求 項 を 訂 正 す る 申 請 書 に 対 す る 答 弁 書 に 対 す る 回 答 書 を 提出することができ、被告は、1 ヶ月以内に回答書に対する再答弁書を提出することがで きる。再答弁書は、回答書で挙げられた事項に限定される。 33 合議体に技術的判事を割り当てるための申請 規 則 33 - 技術的判事を割り当てるための当事者による申請 1.全 て の 訴 訟 当 事 者 は 、 技 術 系 判 事 を 合 議 体 に 割 り 当 て る 申 請 書 を 提 出 す る こ と が で き る。その申請書には関連する技術分野の表示を含む。 2.申 請 書 は 、書 面 手 続 に お い て 可 能 な 限 り 速 や か に 提 出 す る 。書 面 手 続 [規 則 35]の 終 了 後に提出した申請書は、他の当事者により示された新たな 主張等、状況が変化したことを 考慮して正当化され、裁判所により許可された場合にのみ承諾される。 3.第 1 項 及 び 第 2 項 の 要 件 に 適 合 す る 場 合 は 、 第 一 審 裁 判 所 長 官 は 、 主 任 判 事 の 意 見 を 聞いた後、技術系判事を合議体に割り当てる。 規 則 34 - 技術的判事を割り当てるための主任判事による請求 1.主 任 判 事 は 、 書 面 手 続 の 間 は い つ で も 、 裁 判 長 及 び 当 事 者 の 意 見 を 聞 い た 後 、 第 一 審 裁判所長官に、技術系判事を合議体に割り当てるよう請求することができる。 2.技 術 系 判 事 が 合 議 体 に 割 り 当 て ら れ た 場 合 、 主 任 判 事 は い つ で も 技 術 系 判 事 の 意 見 を 聞くことができる。 書面手続の最終段階 規 則 35 - 書面手続の終結 規 則 12.1, 及 び 該 当 す る 場 合 は 規 則 12.2 か ら 12.4 に よ る 訴 答 書 面 の や り と り の 後 、、 主任判事は (a)規 則 36 に 規 定 さ れ る 場 合 を 除 き 、 書 面 手 続 を 終 了 す る こ と を 意 図 す る 日 付 を 当 事 者 に通知し、 (b)中 間 会 議 が 必 要 な 場 合 ( 規 則 28 及 び 101.1) は 中 間 会 議 [規 則 28]の た め に 設 定 さ れ た期日を確認し、又は中間会議が開催されないことを当事者に通知する。 規 則 36 - 訴答書面の更なるやりとり 主 任 判 事 が 書 面 手 続 [規 則 35(a)]の 終 了 を 意 図 す る 日 の 前 に 提 出 さ れ た 当 事 者 に よ る 理 由を伴う請求により、主任判事は期間を指定して,訴答書面の更なるやりとりを許可する こ と が で き る 。 た だ し , 規 則 10.1 に よ る 主 任 判 事 の 権 限 を 妨 げ な い 。 訴 答 書 面 の 更 な る 34 やりとりが許可された場合、書面手続は指定期間の満了により終了するとみなされる。 規 則 37 - 協 定 第 33 条 (3)の 適 用 1.書 面 手 続 の 終 了 後 可 及 的 速 や か に 、 合 議 体 は 、 協 定 第 33 条 (3)の 適 用 に つ い て ど の よ う に 進 め る か に つ い て 決 定 す る 。 当 事 者 は 、 聴 聞 の 機 会 を 与 え ら れ る [規 則 264]。 2.適 切 な 場 合 に は 、当 事 者 の 主 張 を 考 慮 し ,当 事 者 に 聴 聞 の 機 会 を 与 え た 後 [規 則 264], 合議体は命令によって、より早い決定をすることができる。 3.合 議 体 が 協 定 第 33 条 (3)(a)に 従 っ て 手 続 を 進 め る と 決 定 し た 場 合 、 規 則 33 及 び 34 に従って既に割り当てられていない場合には、主任判事は第一審裁判所長官に対し、合議 体に技術系判事を割り当てるように請求する。 4.合 議 体 が 協 定 第 33 条 (3)(b)に 従 っ て 手 続 を 進 め る と 決 定 し た 場 合 、 合 議 体 は 、 取 消 訴訟の最終判決まで侵害訴訟の手続を中止することができる。特許の関連する請求項が、 任意の理由により取消訴訟の最終判決によって無効とされる可能性が高い場合は、侵害訴 訟を中止する。 協 定 第 33 条 (3)(b)に お い て 中 央 部 に 付 託 さ れ た 取 消 を 求 め る 反 訴 規 則 38 - 中 央 部 が 協 定 第 33 条 (3)(b)に お け る 取 消 を 求 め る 反 訴 を 扱 う 場 合 の 書 面 手続 取消を求める反訴が中央部に付託される場合、それは以下のように扱われる: (a)規 則 17.2 が 準 用 さ れ る : 第 一 審 裁 判 所 長 官 は 取 消 を 求 め る 反 訴 を 、 協 定 第 7 条 (2) 及 び そ の 付 属 書 類 II に 従 い 、 中 央 部 の 合 議 体 に 割 り 当 て る 。 了 当 事 者 は 、 そ の 反 訴 を 一 人の法律系判事が審理することを請求できる。 (b)規 則 18 が 準 用 さ れ る : 反 訴 が 割 り 当 て ら れ た 合 議 体 の 裁 判 長 は 、 主 任 判 事 と し て の 合議体の一人の法律系判事を指名する。 (c)主 任 判 事 は 、 中 央 部 で の 書 面 手 続 の 更 な る 実 施 に 必 要 な 全 て の 追 加 の 指 示 を す る 。 (d)規 則 28 が 準 用 さ れ る : 主 任 判 事 は 、 当 事 者 に 意 見 を 求 め た 後 、 中 間 会 議 の 期 日 を 設 定 し ( 必 要 に 応 じ 、 規 則 28 及 び 101)、 及 び 口 頭 審 理 の 期 日 及 び 予 備 日 を 設 定 す る 。 35 規 則 39 - 中央部の手続言語 中央部に取消を求める反訴を付託した 地域部又は地方部の手続言語 が,特許が付 与さ れ た 言 語 で な い 場 合 、主 任 判 事 は 、書 面 手 続 の 間 に 提 出 さ れ た 訴 答 書 面 及 び そ の 他 の 文 書 の , 特 許 が 付 与 さ れ た 言 語 で 主 任 判 事 が 指 示 す る と お り の 翻 訳 文 を 21 日 以 内 に 提 出 す る よ う 当事者に命令することができる。当事者の理由を伴う請求により、その期間は主任判事に よって延長することができる。 2.適 切 な 場 合 、 主 任 判 事 は 、 命 令 に お い て 、 当 事 者 の 訴 答 書 面 及 び 他 の 文 書 の 抜 粋 の み を翻訳することを指定することができる。 3.地 域 部 又 は 地 方 部 の 手 続 の 言 語 が 、 特 許 が 付 与 さ れ た 言 語 で あ る 場 合 、 規 則 24、 25、 29、 29a、 30 及 び 32 に よ り 送 達 さ れ た 訴 答 書 面 は 有 効 で あ る 。 規 則 40 - 中央部の早期手続 主 任 判 事 は 仮 処 分 の 申 請 が 提 出 さ れ た 場 合 [規 則 206]、 中 央 部 の 手 続 を 早 め る 。 協 定 第 33 条 (3)(c)に 基 づ き 中 央 部 に 付 託 さ れ た 訴 訟 規 定 41 - 中 央 部 が 協 定 第 33 条 (3)(c)に お け る 訴 訟 を 扱 う 場 合 の 書 面 手 続 協 定 第 33 条 (3)(c)に よ り 訴 訟 が 中 央 部 に 付 託 さ れ る 場 合 、 以 下 の よ う に 扱 う : (a)規 則 17.2 が 準 用 さ れ る:第 一 審 裁 判 所 長 官 は 、中 央 部 の 合 議 体 に 訴 訟 を 割 り 当 て る 。 当事者は、訴訟が単独の判事により審理されるように請求することができる。 (b)規 則 18 が 準 用 さ れ る : 訴 訟 が 割 り 当 て ら れ た 合 議 体 の 裁 判 長 は 合 議 体 の 判 事 の 一 人 を主任判事として指名する。 (c)規 則 28 に よ り 既 に 設 定 さ れ た 期 日 は , 可 能 な 限 り 承 認 す る 。 (d)規 則 39 が 準 用 さ れ る : 主 任 判 事 は 、 書 面 手 続 の 間 に 提 出 さ れ た 全 て の 訴 答 書 面 の , 特許が付与された言語での翻訳文を提出するよう当事者に命令することができる;適切な 場合、主任判事は、命令において、当事者の訴答書面及び他の文書の抜粋のみを翻訳する ことを指定することができる。そうでなければ、書面手続の間に提出された訴答書面は有 効である。 (e)主 任 判 事 は , 中 央 部 の 書 面 手 続 の 更 な る 実 施 に 必 要 な 追 加 の 指 示 を 与 え る も の と す る。 36 セクション 2 規 則 43 - - 取消訴訟 特許権者に対する訴訟 特許の取消を求める訴訟は、特許の権利者に対して向けられる。 協 定 と の 関 係 : 第 47 条 (5) 規 則 44 - 訴答書面のやりとり(取消訴訟) 1.書 面 手 続 は 下 記 か ら な る : (a)( 請 求 人 に よ る ) 取 消 を 求 め る 陳 述 の 提 出 [規 則 45]、 及 び (b)( 被 告 に よ る ) 取 消 に 対 す る 答 弁 書 の 提 出 [規 則 49]、 及 び , 場 合 に よ り (c)請 求 人 に よ る 取 消 に 対 す る 答 弁 書 に 対 す る 回 答 書 の 提 出 [規 則 51]、 (d)被 告 に よ る 回 答 書 に 対 す る 再 答 弁 書 の 提 出 [規 則 52] 2.取 消 に 対 す る 答 弁 書 は 下 記 を 含 む こ と が で き る 。 (a)特 許 を 訂 正 す る 申 請 、 及 び (b)特 許 権 者 又 は 独 占 的 実 施 権 者 に よ る 侵 害 に つ い て の 反 訴 。 3.特 許 を 訂 正 す る 申 請 が 提 出 さ れ た 場 合 、 被 告 は 、 特 許 を 訂 正 す る 申 請 に 対 す る 答 弁 書 を提出する。 4.侵 害 に つ い て の 反 訴 が 提 出 さ れ た 場 合 、 請 求 人 は 侵 害 に つ い て の 反 訴 に 対 す る 答 弁 書 を 提 出 し [規 則 56]、 被 告 は 反 訴 に 対 す る 答 弁 書 に 対 す る 回 答 書 を 提 出 す る こ と が で き [規 則 56.3]、 請 求 人 は 回 答 書 に 対 す る 再 答 弁 書 を 提 出 す る こ と が で き る [規 則 56.4]。 5.規 則 12.5 を 適 用 す る 。 取消を求める陳述 規 則 45 - 取消を求める陳述の内容 1.請 求 人 は , (b)に 従 う こ と を 条 件 に 、 協 定 第 7 条 (2)及 び そ の 付 属 書 類 II に 従 い 、 登 記部に取消を求める陳述を提出するものとする。取消を求める陳述は下記を含む。 (a)規 則 13.1(a)~ (h)の 事 項 、 (b)協 定 第 33 条 (7)に 従 い 、 当 事 者 が 地 域 部 又 は 地 方 部 で 訴 訟 を 起 こ す こ と に 同 意 す る 場合、被告の同意を得たことの証拠を添付した、訴訟を審理する部の表示、 37 (c)該 当 す る 場 合 、 被 告 の 同 意 を 得 た こ と の 証 拠 を 添 付 し た 、 単 独 の 判 事 に よ り 訴 訟 が 審 理 さ れ る こ と の 表 示 [協 定 の 第 8 条 (7)]、 (d)特 許 の 取 消 を 求 め る 範 囲 の 表 示 (e)可 能 な 限 り 法 律 の 紛 争 に よ り 裏 付 け ら れ な け れ ば な ら な い 1 以 上 の 取 り 消 し の 理 由 、 これは可能な限り法律論による裏付けを伴う。及び適切な場合 、請求人により提案された 請求項の解釈の説明、 (f)依 拠 す る 事 実 の 表 示 、 (g)可 能 な 場 合 は 依 拠 す る 証 拠 、 及 び 裏 付 け と し て 提 供 さ れ る 予 定 の 更 な る 証 拠 の 表 示 、 (h)中 間 手 続 の 間 に 請 求 人 が 求 め る 予 定 の 命 令 の 表 示 [規 則 104(e)]、 (i)請 求 人 が 、 取 消 訴 訟 の 価 額 が [EUR***]を 超 え る と 評 価 す る 場 合 、 そ の 価 額 の 表 示 、 (j)取 消 を 求 め る 陳 述 で 参 照 す る 文 書 の リ ス ト 、 並 び に こ れ ら の 文 書 の 全 て 又 は 一 部 が 翻 訳 の 必 要 の な い こ と の 請 求 。 規 則 13.3 が 準 用 さ れ る 。 2.請 求 人 は 、 取 消 を 求 め る 陳 述 に お い て 参 照 す る 各 文 書 の 写 し を 同 時 に 提 供 す る も の と する。 規 則 46 - 取消を求める陳述の言語 1.第 2 項 に 従 う こ と を 条 件 と し 、 取 消 を 求 め る 陳 述 は 、 特 許 が 付 与 さ れ た 言 語 で 作 成 す る。 2.協 定 第 33 条 (7)に 従 っ て 、 訴 訟 が 地 方 部 又 は 地 域 部 で 行 わ れ る こ と に 当 事 者 が 同 意 す る 場 合 、取 消 を 求 め る 陳 述 は 、規 則 14.1(a)(ii)、(b)(ii)、(c)又 は (d)に 規 定 す る 言 語 の 1 つで作成する。 3.規 則 14.5 が 準 用 さ れ る 。 協 定 と の 関 係 : 第 49 条 規 則 47 - 取消訴訟の手数料 請 求 人 は 、 規 則 57.2 及 び 第 6 部 に 従 っ て 取 消 訴 訟 の 手 数 料 を 支 払 う 。 協 定 と の 関 係 : 第 70 条 及 び 第 71 条 請 求 の 趣 旨 の 方 式 要 件 に つ い て の 審 査 に 関 す る 規 則 16 が 準 用 さ れ る 。 38 規 則 48 - 登記部における記録(第一審裁判所、取消訴訟) 1.規 則 17.1(a)~ (c)及 び .2 が 準 用 さ れ る 。 2.第 一 審 裁 判 所 長 官 は 訴 訟 を (a)中 央 部 の 合 議 体 、 (b)当 事 者 が 単 独 の 判 事 が 訴 訟 を 審 理 す る こ と に 同 意 す る 場 合 、 単 独 の 判 事 、 又 は (c)協 定 第 33 条 (7)に 従 い 、 当 事 者 が 地 方 部 又 は 地 域 部 で 訴 訟 が 行 わ れ る こ と に 同 意 す る場合、関連する地方部又は地域部の合議体 に割り当てる。 協 定 と の 関 係 : 第 10 条 及 び 第 33 条 主 任 判 事 の 指 名 に つ い て の 規 則 18 を 適 用 す る 。 被 告 が 予 備 的 異 議 申 立 を 起 こ し た 時 の 手 続 に 関 す る 規 則 19、 20 及 び 21 を 準 用 す る 。 取消に対する答弁 規 則 49 - 取消に対する答弁書の提出 1.被 告 は 、取 消 を 求 め る 陳 述 の 送 達 か ら 3 ヶ 月 以 内 に 、取 消 に 対 す る 答 弁 書 を 提 出 す る 。 2.取 消 に 対 す る 答 弁 書 は 下 記 を 含 む こ と が で き る 。 (a)特 許 を 訂 正 す る た め の 申 請 書 、 (b)侵 害 に つ い て の 反 訴 規 則 50 - 取消に対する答弁書、及び侵害についての反訴の内容 1.取 消 に 対 す る 答 弁 書 は 、 規 則 24.1(a)~ (c)に 規 定 す る 事 項 を 含 み 、 規 則 29(a)が 適 用 される。 2.特 許 を 訂 正 す る 申 請 は 、 規 則 30.1(a)~ (c)に 規 定 す る 事 項 を 含 み 、 規 則 30.2 が 適 用 される。 3.侵 害 に つ い て の 反 訴 は 、規 則 13.1(k)~ (q)に 規 定 す る 事 項 を 含 み 、侵 害 に つ い て の 反 訴 を 含 む 紛 争 の 価 額 が 取 消 訴 訟 の 価 額 よ り も [ EUR***] を 超 え て 上 回 る と 被 告 が 評 価 す る 場 合 、 紛 争 の 価 額 の 評 価 。 規 則 13.2 及 び .3 が 適 用 さ れ る 。 39 規 則 51 - 取消に対する答弁書に対する回答書 請求人は、取消に対する答弁書の送達から 1 ヶ月以内に、取消に対する答弁書に対する 回答書を提出することができる。 規 則 52 - 回答書に対する再答弁 被告は、回答書の送達から 1 ヶ月以内に、反訴についての答弁書に対する回答書に対す る再答弁書を提出することができる。再答弁書は、回答書において挙げられた内容に 対す る応答に限定される。 規 則 53 - 侵害についての反訴の手数料 被 告 は 、 第 6 部 に 従 い 、 侵 害 に つ い て の 反 訴 に 関 す る 手 数 料 を 支 払 う 。 規 則 15.2 が 準 用される。 答 弁 書 の 方 式 要 件 に つ い て の 審 査 に 関 す る 規 則 27 が 準 用 さ れ る 。 追 加 の 期 日 に 関 す る 規 則 28 が 準 用 さ れ る 。 特許を訂正するための申請書に対する答弁、及び侵害についての反訴に対する答弁 特 許 を 訂 正 す る た め の 申 請 に 対 す る 答 弁 書 の 提 出 に 関 す る 規 則 32 が 準 用 さ れ る 。 規 則 56 - 侵害についての反訴に対する答弁書の提出 1.侵 害 に つ い て の 反 訴 状 の 送 達 か ら 1 ヶ 月 以 内 に 、 請 求 人 は 侵 害 に つ い て の 反 訴 状 に 対 する答弁書を提出する。期間は、請求人の理由を記載した請求により、主任判事によって 延長することができる。 2.反 訴 状 に 対 す る 答 弁 書 は , 規 則 24.1(e)~ (h)及 び (j)に 規 定 す る 事 項 、 請 求 人 が 、 規 則 50.3 に よ る 紛 争 ( 反 訴 を 含 む ) の 価 額 に つ い て の 被 告 の 評 価 に つ い て 争 う か に つ い て の 陳 述 、 並 び に 争 う 理 由 を 含 む 。 規 則 24.2 が 適 用 さ れ る 。 3. 被告は、1 ヶ月以内に侵害についての反訴状に対する答弁書に対する回答書を提出 することができる。 4. 請求人 は、回 答 書の送 達か ら 1 ヶ 月以 内に回 答書に 対す る再 答弁書 を提出 する こと ができる。再答弁書は、回答書において挙げられた内容に限定される。 40 取消 訴訟が 地方 部又 は地域 部によ り 審 理さ れる場 合、技術 系判 事 を割り 当てる 請求 に関 す る 規 則 33 及 び 34 が 適 用 さ れ る 。 書 面 手 続 の 終 了 に 関 す る 規 則 35 が 準 用 さ れ る 。 訴 答 書 面 の 更 な る や り と り に 関 す る 規 則 36 が 適 用 さ れ る 。 規 則 57 - 取消訴訟の価額に基づく手数料 1.取 消 訴 訟 の 価 額 は 、 中 間 会 議 で の 命 令 に よ っ て 、 主 任 判 事 に よ っ て 決 定 さ れ る ( 紛 争 の 価 額 が 、 一 方 又 は 双 方 の 当 事 者 に よ っ て [ EUR***] を 超 え る と 評 価 さ れ る 場 合 )。 2.取 消 訴 訟 の 価 額 が [ EUR***] を 超 え る 場 合 、 請 求 人 は 、 第 6 部 に 従 っ て 取 消 訴 訟 の 価 額 に 基 づ く 手 数 料 を 支 払 う ( 規 則 370.2(b)及 び 371.4)。 規 則 58 - 紛争(侵害に対する反訴を含む)の価額に基づく手数料 1.一 方 又 は 双 方 の 当 事 者 に よ っ て , 侵 害 の 反 訴 を 含 む 紛 争 の 価 額 が , 取 消 訴 訟 の 価 額 よ り[ EUR***]を 超 え て 上 回 る と 評 価 さ れ る 場 合 、侵 害 に つ い て の 反 訴 を 含 む 紛 争 の 価 額 は , 中間会議における命令によって主任判事により決定される。 2.侵 害 に つ い て の 反 訴 を 含 む 紛 争 の 価 額 が 、 合 意 に 従 っ て 、 又 は 主 任 判 事 の 命 令 に よ っ て,取消訴訟の価額を超える場合、被告は、第 6 部に従って超過分の価額に基づく手数料 を 支 払 う も の と す る [ 規 則 370、 2(b)及 び 371.4]。 セクション 3 規 則 60 - 非侵害確認を求める訴訟 非侵害確認 1.特 定 の 行 為 、 又 は 計 画 さ れ た 行 為 の 実 施 が 特 許 の 侵 害 を 構 成 し な い こ と の 確 認 は 、 以 下 の 場 合 に , 当 該 行 為 を 実 施 し て い る か 計 画 し て い る 者 と , 特 許 権 者 又 は 協 定 第 47 条 に 従って侵害訴訟を開始する権利を有する実施権者との間 の訴訟において,裁判所が行うこ とが出来る。 特許権者又は上記実施権者が当該行為が侵害であると主張する場合、 又は特許権者若しくは実施権者によってこのような主張がなされていない場合 は、 (a)当 該 者 が 特 許 権 者 又 は 実 施 権 者 に 対 し て , 書 面 に よ り , 請 求 さ れ た 確 認 の 効 果 を 書 面 で同意するように申し入れ問題となる行為の完全な詳細を書面で提供し 、且つ 41 (b)特 許 権 者 又 は 実 施 権 者 が 同 意 を 拒 否 す る か , 1 ヶ 月 以 内 に , 同 意 し な い 場 合 2.確 認 訴 訟 は 、 侵 害 を 主 張 す る , 又 は 第 1 項 (b)に よ る 同 意 を 拒 否 す る か 同 意 し な い 特 許権者又は実施権者に対して行われる。 規 則 61 - 訴答書面のやりとり(非侵害確認を求める訴訟) 1.書 面 手 続 は 下 記 を 含 む 。 (a)非 侵 害 確 認 を 求 め る 陳 述 書 の 提 出 ( 請 求 人 に よ る )[ 規 則 62]、 (b)非 侵 害 確 認 を 求 め る 陳 述 書 に 対 す る 答 弁 書 の 提 出 ( 被 告 に よ る )[ 規 則 65~ 66]、 (c)非 侵 害 確 認 を 求 め る 陳 述 書 に 対 す る 答 弁 書 に 対 す る 回 答 書 の 提 出 [ 規 則 67]、 (d)回 答 書 に 対 す る 再 答 弁 書 の 提 出 [ 規 則 67]。 2.規 則 12.5 が 適 用 さ れ る 。 規 則 62 - 非侵害確認を求める陳述の内容 請 求 人 は 、 協 定 第 34 条 (4)、 第 7 条 (2)及 び そ の 付 属 書 II に 従 い 、 登 記 部 に 非 侵 害 確 認 を求める陳述書を提出し、陳述は下記を含む。 (a)規 則 13.1(a)~ (h)に 規 定 す る 事 項 、 (b) 当 事 者 が 協 定 第 33 条 (7)に 従 い 、 地 域 部 又 は 地 方 部 で 訴 訟 を 起 こ す こ と に 同 意 す る 場合、被告の同意を得たことの証拠を添付した、訴訟を審理する部の表示、 (c)該 当 す る 場 合 、 被 告 の 同 意 を 得 た こ と の 証 拠 を 添 付 し た 、 単 独 の 判 事 に よ り 訴 訟 が 審 理 さ れ る こ と の 表 示 [協 定 の 第 8 条 (7)]、 (d)請 求 人 が 求 め る 確 認 (e)特 定 の 行 為 、 計 画 さ れ た 行 為 の 実 施 が , 関 連 す る 特 許 の 侵 害 を 構 成 し て い な い こ と の 理 由( 法 律 の 議 論 、必 要 に 応 じ 、請 求 人 に よ り 提 案 さ れ た 請 求 項 の 解 釈 の 説 明 を 含 む )、 (f)依 拠 す る 事 実 の 表 示 、 (g)可 能 な 場 合 , 依 拠 す る 証 拠 、 及 び 、 裏 付 け に お い て 提 供 さ れ る 予 定 の 更 な る 証 拠 の 表示、 (h)中 間 会 議 の 際 に 請 求 人 が 求 め る 予 定 の 命 令 の 表 示 [規 則 104(e)]、 (i)請 求 人 が 、 確 認 訴 訟 の 価 額 が [EUR***]を 超 え る と 評 価 す る 場 合 、 そ の 価 額 の 表 示 、 (j)確 認 の た め の 陳 述 で 参 照 す る 文 書 の リ ス ト 、 並 び に こ れ ら の 文 書 の 全 て 又 は 一 部 が 42 翻 訳 の 必 要 の な い こ と の 請 求 。 規 則 13.3 が 準 用 さ れ る 。 2.請 求 人 は 、 確 認 を 求 め る 陳 述 に お い て 参 照 す る 各 文 書 の 写 し を 同 時 に 提 供 す る 。 取 消 を 求 め る 陳 述 に 関 す る 規 則 46、 47 及 び 48 が 準 用 さ れ る 。 請 求 の 趣 旨 及 び 登 記 部 で の 記 録 の 方 式 要 件 に つ い て の 審 査 に 関 す る 規 則 16 及 び 17 が 準 用される。 主 任 判 事 の 指 名 に 関 す る 規 則 18 が 準 用 さ れ る 。 被 告 が 予 備 的 異 議 申 立 を 起 こ し た 場 合 の 手 続 に 関 す る 規 則 19、20 及 び 21 が 準 用 さ れ る 。 規 則 65 - 非侵害確認を求める陳述に対する答弁書の提出 被告は、非侵害確認を求める陳述の送達から 2 ヶ月以内に、非侵害確認を求める陳述に 対 し て 答 弁 書 を 提 出 す る 。期 間 は 、被 告 の 理 由 を 付 し た 請 求 に よ り 延 長 す る こ と が で き る 。 規 則 66 - 非侵害確認を求める陳述に対する答弁書の内容 非 侵 害 確 認 を 求 め る 陳 述 に 対 す る 答 弁 書 は 、規 則 24.1(a)~ (h)に 規 定 す る 事 項 、確 認 訴 訟の価額の評価について争うかの陳述、及びその理由を含む。 規 則 67 - 非侵害確認を求める陳述に対する答弁に対する回答書、反訴に対する答 弁、上記回答書に対する再答弁 1.請 求 人 は 、 1 ヶ 月 以 内 に 、 非 侵 害 確 認 を 求 め る 陳 述 に 対 す る 答 弁 書 に 対 し て 回 答 書 を 提出することができる。 2.被 告 は 、 回 答 書 の 送 達 か ら 1 ヶ 月 以 内 に 回 答 書 に 対 す る 再 答 弁 書 を 提 出 す る こ と が で きる。再答弁書は、回答書に挙げられた事項に限定される。 規 則 68 - 非侵害確認訴訟の手数料 請 求 人 は 第 6 部 に 従 い 、 非 侵 害 確 認 訴 訟 の 手 数 料 を 支 払 う [ EUR***]。 規 則 15.2 が 準 用 される。 被 告 の 答 弁 書 の 方 式 要 件 に つ い て の 審 査 に 関 す る 規 則 27 が 準 用 さ れ る 。 追 加 の 期 日 に 関 す る 規 則 28 が 準 用 さ れ る 。 訴訟 が地域 部又 は地 方部に より 審 理さ れる 場合、技 術系判 事を 割 り当て る 請求 に関 する 43 規 則 33 及 び 34 が 適 用 さ れ る 。 書 面 手 続 の 終 了 に 関 す る 規 則 35 が 準 用 さ れ る 。 訴 答 書 面 の 更 な る や り と り に 関 す る 規 則 36 が 適 用 さ れ る 。 規 則 69 - 非侵害確認訴訟の価額に基づく手数料 1.非 侵 害 確 認 訴 訟 の 価 額 は 、 紛 争 の 価 額 が [EUR***]を 超 え る と し て 一 方 又 は 両 者 の 当 事 者によって評価される場合,中間会議において主任判事によって決定される。 2. 紛 争 の 価 額 が [EUR***]を 超 え る 場 合 、 請 求 人 は 、 第 6 部 [規 則 370.2(b)及 び 371.4] に従い、非侵害確認訴訟の価額に基づく手数料を支払う。 セクション 4 規 則 70 - - 協 定 第 33 条 (5)及 び (6)に お け る 訴 訟 地 方 部 又 は 地 域 部 で の 取 消 訴 訟 、 そ れ に 続 く 侵 害 訴 訟 ( 協 定 第 33 条 (5)) 1.請 求 人 が 中 央 部 に 取 消 を 求 め る 陳 述 ( 規 則 45) を 提 出 し 、 被 告 又 は 協 定 第 47 条 に よ り訴訟を開始する権限を有する実施権者が、続いて同一の特許に関して請求人に対し、地 方部又は地域部において侵害訴訟を開始した場合、以下の手続を適用する。 2.地 方 部 又 は 地 域 部 の 登 記 部 は 規 則 16 及 び 17 に 従 っ て 手 続 を 進 め る 。 登 記 部 は 、 可 及 的速やかに,中央部の取消訴訟,地方部又は地域部の侵害訴訟、及び侵害訴訟における取 消を求める全ての反訴を,第一審裁判所長官に通知する。 3.当 事 者 に よ る 別 段 の 同 意 が な い 限 り 、 第 一 審 裁 判 所 長 官 は 、 規 則 48.2 に 従 っ て 取 消 訴 訟 の 審 理 を 行 う よ う 指 名 さ れ た 中 央 部 の 合 議 体 に 対 し 、 協 定 第 33 条 (3)及 び 規 則 37 に 従い侵 害訴訟 の審 理を 行なう 合議体 の判 決ま で、取消 訴訟に おけ る 全ての 更なる 手続 を 中 止する。 4.取 消 を 求 め る 陳 述 を 提 出 し た 請 求 人 が , 規 則 70.1 に よ る 侵 害 訴 訟 に お い て 取 消 を 求 める反訴を提出しない場合、侵害訴訟の主任判事は、 可及的速やかに第一審裁判所長官に 通 知 し 、 規 則 70.3 に 規 定 す る 中 止 は 解 除 さ れ る 。 5.協 定 第 33 条 (3)の 裁 量 権 を 行 使 す る 場 合 、侵 害 訴 訟 の 審 理 を 行 う 合 議 体 は 、規 則 70.3 に規定する中止の前に中央部における取消訴訟がどの程度進んだかを考慮する。 6.侵 害 訴 訟 を 審 理 す る 合 議 体 が 協 定 第 33 条 (3)(a)に 従 っ て 手 続 を 進 め る と 決 定 し た 場 合 、 規 則 33 及 び 34 は 侵 害 訴 訟 に 関 し て 準 用 さ れ る 。 44 7.侵 害 訴 訟 を 審 理 す る 合 議 体 が 協 定 第 33 条 (3)(b)又 は (c)に 従 っ て 手 続 を 進 め る と 決 定 し た 場 合 、 規 則 37.3、 38~ 41 が 準 用 さ れ る 。 規 則 71 - 協 定 第 33 条 (6)に お け る 非 侵 害 確 認 訴 訟 特 許 権 者 又 は 協 定 第 47 条 に 従 っ て 侵 害 訴 訟 を 開 始 す る 権 利 を 有 す る 実 施 権 者 に 対 し 、 中 央 部 で 非 侵 害 確 認 訴 訟 ( 規 則 60)を 提 起 し 、 被 告 で あ る 特 許 権 者 又 は 実 施 権 者 が 、 続 い て請求 人に対 し、同 じ 特許及 び同じ 被疑 侵害 に対し 地方部 又は 地域 部で侵 害訴訟 を開 始し た場合、以下の手続が適用される。 2.登 記 部 は 規 則 16 及 び 17 に 従 っ て 手 続 を 進 め る 。 登 記 部 は 、 可 及 的 速 や か に , 当 該 同 時係属の訴訟及びそれに付された日付を第一審裁判所長官に通知する。 3.規 則 17.1(a)に 従 っ て 侵 害 訴 訟 に 対 し て 登 記 部 に よ り 付 さ れ た 日 付 が 非 侵 害 確 認 訴 訟 に付された日付の 3 ヶ月以内である場合、第一審裁判所長官は、中央部の合議体に,確認 訴訟の それ以 上の 全て の手続 を 中止 する こと を要求 する。侵 害訴 訟 に 付さ れた日 付が 前記 3 花月の期間外である場合、中止はなされないが、関連する中央部、並びに地方部若しく は 地 域 部 の 裁 判 長 は 、規 則 295(k)に 従 う 訴 訟 の 中 止 の 可 能 性 を 含 め ,手 続 の そ れ 以 降 の 進 行に合意するよう協議する。 規 則 72 - 非侵害確認のための訴訟及び取消訴訟 非侵害確認訴訟は、当該特許の取消を求める訴訟と一緒に提起することができる。規則 47 及 び 57、 並 び に 規 則 68 及 び 69 の 両 方 に 従 っ て 手 数 料 を 支 払 う 。 セクション 5 規 則 80 - - 規 則 (EU) No 1257 第 8 条 に 基 づ く ラ イ セ ン ス の 補 償 に 関 す る 訴 訟 ライセンス・オブ・ライトのための補償 1.適 切 な 補 償 の 申 請 ( 協 定 第 32 条 (1)(h)) は 下 記 を 含 む : (a)規 則 13.1(a)~ (d)に 規 定 す る 事 項 ; (b)規 則 (EU)No1257/2012 の 第 8 条 (1)に 規 定 す る 陳 述 の 提 出 に 関 す る 情 報 ; (c) 規 則 (EU)No1257/2012 の 第 8 条 (2)に 規 定 す る ラ イ セ ン ス 契 約 。 2.規 則 132、 135~ 140 は 、 適 切 な 補 償 の た め の 手 続 に 準 用 す る 。 3.当 事 者 は 、 第 6 部 に 従 っ て 補 償 の た め の 手 数 料 を 支 払 う 。 規 則 15.2 が 準 用 さ れ る 。 45 協 定 と の 関 係 : 第 32 条 (1)(h) セクション 6 - 規 則 (EU) No 1257/2012 第 9 条 に 規 定 さ れ る 業 務 を 行 う 欧 州 特 許 庁 の決定に対する訴訟 協 定 と の 関 係 : 第 32 条 (1)(i)、 第 47 条 (7)及 び 第 66 条 規 則 85 - 手続の段階(一方当事者手続) 規 則 (EU) No 1257/2012 第 9 条 に 規 定 さ れ る 業 務 を 行 う 欧 州 特 許 庁 の 決 定 ( 以 下 「 特 許 庁の決定という)に対する訴訟が提起された場合、第一審裁判所の手続は下記からなる。 (a)欧 州 特 許 庁 に よ る 中 間 報 告 に つ い て の 可 能 性 を 含 む 書 面 手 続 ; (b)中 間 会 議 を 含 む こ と が で き る 中 間 手 続 ; (c)請 求 人 の 請 求 又 は 裁 判 所 の 発 起 に よ る 口 頭 審 理 を 含 む こ と が で き る 、 口 頭 手 続 。 規 則 86 - 停止効果 特許庁の決定に対する訴訟は停止効果を有する。 規 則 87 - 特許庁の決定の破棄又は変更の根拠 特許庁の決定に対する訴訟は下記の根拠により提起することができる。 (a) 規 則 (EU) No 1257/2012 、 規 則 (EU) No 1260/2012、 又 は 適 用 に 関 す る 法 規 の 違 反 、 (b) 規 則 (EU) No 1257/2012 の 第 9 条 (1)に 規 定 す る 業 務 を 行 う 欧 州 特 許 庁 の 実 施 規 則 の 違反、 (c)必 須 の 手 続 要 件 の 違 反 、 (d)権 限 の 乱 用 。 規 則 88 - 特許庁の決定を破棄又は変更する申請 1.協 定 第 7 条 (2)及 び そ の 付 属 書 類 II に 従 い 、 請 求 人 は 、 特 許 庁 の 決 定 の 送 達 か ら 2 ヶ 月以内に、特許庁の決定を破棄又は変更するための申請書を、その特許が 付与された言語 で登記部に提出する。 2.特 許 庁 の 決 定 を 破 棄 又 は 変 更 す る た め の 申 請 書 は 下 記 を 含 む 。 46 (a)請 求 人 の 名 称 、 及 び 該 当 す る 場 合 は 請 求 人 の 代 理 人 の 名 称 、 (b)請 求 人 が 単 一 効 を 有 す る 欧 州 特 許 の 特 許 権 者 で な い 場 合 、 特 許 庁 の 決 定 に よ り 悪 影 響を受け、かつ審理の開始する権利を有することの説明及び証拠、 (c)請 求 人 へ の 送 達 の た め の 住 所 及 び 電 子 メ ー ル ア ド レ ス 、 並 び に 送 達 を 受 領 す る 権 限 を有する人の名称及び住所、 (d)異 議 を 申 し 立 て る 特 許 庁 の 決 定 へ の 参 照 ; (e)該 当 す る 場 合 、 当 裁 判 所 、 欧 州 特 許 庁 又 は 他 の 裁 判 所 又 は 機 関 で の 関 連 す る 特 許 に 関わる過去又は係属中の訴訟に関する情報; (f)訴 訟 が 単 独 の 判 事 に よ り 審 理 さ れ る か の 表 示 、 (g)請 求 人 が 求 め る 命 令 又 は 救 済 、 (h)規 則 87 に 従 い 、 紛 争 中 の 決 定 を 破 棄 又 は 変 更 す る 1 以 上 の 根 拠 、 (i)依 拠 す る 事 実 、 証 拠 及 び 主 張 、 (j)申 請 に お い て 参 照 す る 文 書 の リ ス ト 、 並 び に こ れ ら の 文 書 の 全 て 又 は 一 部 が 翻 訳 の 必 要 の な い こ と の 請 求 。 規 則 13.3 が 準 用 さ れ る 。 3.請 求 人 は 、 申 請 に お い て 参 照 す る 各 文 書 の 写 し を 同 時 に 提 出 す る 。 4.請 求 人 は 、 第 6 部 に 従 い 、 特 許 庁 の 決 定 に 対 す る 訴 訟 に 関 す る 手 数 料 を 支 払 う 。 規 則 15.2 が 準 用 さ れ る 。 5.規 則 8 は 適 用 さ れ な い 。 規 則 89 1. - 方式要件に関する審査(一方当事者手続) 登記部は、特許庁の決定を破棄又は変更するための申請が提出された後、可及的速 や か に 協 定 第 47 条 (7)及 び 第 49 条 (6)、 規 則 88.1、 2(a)~ (d)、 及 び .4 の 要 件 に 適 合 す る かを審査する。 2.登 記 部 が 、 第 1 項 に 規 定 す る い ず れ か の 要 件 に 適 合 し な い と 判 断 す る 場 合 、 (a)14 日 以 内 に 不 備 を 補 正 し 、 (b)該 当 す る 場 合 、 14 日 以 内 に 特 許 庁 の 決 定 に 対 す る 訴 訟 に つ い て の 手 数 料 を 支 払 う よ う、 請求人に要請する。 3.登 記 部 は 同 時 に , 請 求 人 が 提 示 さ れ た 期 間 内 に 不 備 を 補 正 し な い 場 合 、 規 則 355 に よ 47 って欠席による決定がなされ得ることを請求人に通知する。 4.請 求 人 が 不 備 を 補 正 せ ず 、 又 は 特 許 庁 の 決 定 に 対 す る 訴 訟 に つ い て の 手 数 料 を 支 払 わ ない場合、登記部は、第一審裁判所長官に通知する。長官は,欠席による決定により,不 受 理 と し て 訴 訟 を 却 下 で き る 。長 官 は 、事 前 に 聴 聞 の 機 会 を 請 求 人 に 与 え る こ と が で き る 。 5. 請 求 人 は 、規 則 356 に 従 い 、欠 席 に よ る 決 定 を 無 効 に す る 申 請 を す る こ と が で き る 。 規 則 90 - 登記部における記録(一方当事者手続) 規 則 89.1 に 規 定 す る 要 件 に 適 合 す る 場 合 、 登 記 部 は 、 可 及 的 速 や か に (a)特 許 庁 の 決 定 を 破 棄 又 は 変 更 す る た め の 申 請 書 の 受 領 の 日 を 記 録 し 、 フ ァ イ ル に 対 し訴訟番号を与え、 (b)フ ァ イ ル を 登 記 簿 に 記 録 し 、 (c)フ ァ イ ル の 訴 訟 番 号 及 び 受 領 の 日 を 請 求 人 に 通 知 し 、 (d) 申 請 書 が 受 理 さ れ た こ と の 表 示 と 共 に 、 欧 州 特 許 庁 に 申 請 書 を 送 付 す る 。 規 則 91 - 欧州特許庁による中間補正 1.欧 州 特 許 庁 が 、 特 許 庁 の 決 定 を 破 棄 又 は 変 更 す る た め の 申 請 が 理 由 が あ る と 判 断 し た 場合、申請書の受領の日から 1 ヶ月以内に、 (a) 請 求 人 が 求 め る 命 令 又 は 救 済 に 従 い 、 異 議 申 し 立 て ら れ た 決 定 を 修 正 し [ 規 則 882(g)]、 (b)決 定 が 修 正 さ れ た こ と を 裁 判 所 に 通 知 す る 。 2. 異 議 申 し 立 て ら れ た 決 定 が 修 正 さ れ た こ と を 裁 判 所 が 欧 州 特 許 庁 か ら 通 知 さ れ た 場 合、裁判所は訴訟が終了することを請求人に通知する。第 6 部に従い、特許庁の決定に対 する訴訟のための費用の全部又は一部の払い戻しが命令される。 規 則 92 - 合議体又は単独の判事の指名、主任判事の指名 規 則 91.2 に 従 っ て 訴 訟 が 終 了 し な い 場 合 、 第 一 審 裁 判 所 長 官 は 、 規 則 91.1 に 規 定 す る 期 間 の 満 了 後 可 及 的 速 や か に 、 規 則 17.2 に 従 い 中 央 部 の 合 議 体 、 又 は 請 求 人 に よ り 請 求 さ れ る 場 合 に は 単 独 の 判 事 に ( 規 則 88.2(f)) 訴 訟 を 割 り 当 て る 。 規 則 18 が 適 用 さ れ る 。 48 規 則 93 1. - 特許庁の決定を破棄又は変更する申請の審査 特許庁の決定を破棄又は変更する申請の審査において、主任判事は、指定期間内に 追加の訴答書面を提出するよう請求人に要請することができる。 2.適 切 な 場 合 、 主 任 判 事 は 、 請 求 人 の 意 見 を 聞 い た 後 、 中 間 会 議 の 期 日 を 設 定 す る こ と ができる。 3.規 則 35 が 準 用 さ れ る 。 規 則 94 - 欧州特許庁長官へのコメントの要請 主任判事は、自発的に又は欧州特許庁長官の請求により,欧州特許庁長官にこのセクシ ョンの手続の進行において発生する任意の問題について書面でコメントするよう要請す ることができる。長官は、手続の当事者とならない。請求人は、長官のコメントについて 意見を提出する権利を有する。 規 則 95 - 中間手続のための特別法(一方当事者手続) 中間手続の間、主任判事は、口頭審理の開催を望むか述べることを請求人に要請する。 主 任 判 事 は 、 自 身 の 発 起 で 口 頭 審 理 を 開 催 す る こ と が で き る 。 規 則 111~ 118 が 準 用 さ れ る。 規 則 96 - 口頭審理のための特別法(一方当事者手続) 口 頭 審 理 が 開 か れ な い 場 合 、 合 議 体 は 規 則 117 に よ っ て 判 決 を 下 す 。 第 2章 規 則 101 - - 中間手続 主任判事の役割(訴訟の管理) 1.中 間 手 続 の 間 、 主 任 判 事 は 、 口 頭 審 理 の た め に 必 要 な 全 て の 準 備 を す る 。 特 に 、 主 任 判事は、適切な場合,合議体委任を前提とし、複数の機会に開催可能な中間会議を開催す る こ と が で き 、 規 則 334 に 規 定 す る 権 限 を 行 使 す る こ と が で き る 。 2.主 任 判 事 は 、 公 正 で 秩 序 正 し く 、 効 率 的 な 中 間 手 続 を 確 保 す る 義 務 負 う 。 3.主 任 判 事 は 、 書 面 に よ る 審 理 の 終 了 か ら 3 ヶ 月 以 内 に 中 間 手 続 を 終 了 す る 。 た だ し , 比例性の原則の適用を妨げない。 49 協 定 と の 関 係 : 第 43 条 、 第 52 条 (2) 規 則 102 - 合議体への付託 1.主 任 判 事 は 、 任 意 の 事 項 の 決 定 を 合 議 体 に 付 託 す る こ と が で き 、 合 議 体 は 主 任 判 事 の あらゆ る決定 若し くは 命令、又 は 中間 手続 中 の行為 の再審 理 を 自発 的に行 なうこ とが でき る。 2.全 て の 当 事 者 は 、 規 則 333 に 従 う 早 期 の 再 審 理 の た め 、 主 任 判 事 の 決 定 又 は 命 令 を 合 議体に付託することを請求することができる。再審理の間、主任判事の決定又は命令は有 効であ。 規 則 103 - 中間会議の準備 主任 判事が 中間 会議 を開催 するこ とを 決定 するか 否かに 関わ らず 、主任判 事は当 事者 に , 指定期間内に (a)特 定 の 点 に つ い て 追 加 の 説 明 を 提 供 し 、 (b)特 定 の 質 問 に 回 答 し 、 (c)証 拠 を 提 出 し 、 (d)各 当 事 者 が 中 間 会 議 に お い て 求 め る 命 令 に つ い て の 概 要 を 含 む 特 定 の 文 書 を提出することを命令することができる。 中間会議 規 則 104 - 中間会議の目的 中間会議は、主任判事に以下の事項を可能とする。 (a)主 要 な 論 点 を 確 認 し 、 関 連 す る 事 実 の ど れ が 争 わ れ て い る か 決 定 す る 。 (b)適 切 な 場 合 、 当 該 論 点 及 び 事 実 に 関 す る 当 事 者 の 立 場 を 明 瞭 に す る 。 (c)手 続 の 更 な る 進 行 の た め の 期 日 を 確 立 す る 。 (d)紛 争 に 和 解 、 又 は セ ン タ ー の 設 備 を 使 用 す る 可 能 性 を 当 事 者 と 探 索 す る 。 (e)適 切 な 場 合 、更 な る 訴 答 書 面 、文 書 、鑑 定 人( 裁 判 所 の 鑑 定 人 を 含 む )、実 験 、調 査 、 更なる証拠書類、供述証拠の対象となる事項、証人に対して問われる質問の範囲の提出に 関する命令を出す。 50 (f)適 切 な 場 合 、 た だ し 当 事 者 の 出 席 の も と で の み 、 口 頭 審 理 の た め に 適 切 に 準 備 す る ことを目的とした証人及び鑑定人との予備的な意見聴取を開催する。 (g) 口 頭 審 理 の 準 備 に 必 要 と 考 え る 他 の あ ら ゆ る 決 定 又 は 命 令 を す る 。 こ れ に は , 裁 判 長との協議の後に、合議体の前での証人と鑑定人の別々の意見聴取の命令を含む。 (h)こ の 規 則 の ポ イ ン ト (g)に 従 う 別 々 の 意 見 貼 付 の 日 付 を 設 定 し 、 口 頭 審 理 の た め の 日 付を承認する。 (i)特 定 の 紛 争 の 価 額 を 決 定 す る 。 例 外 的 な 場 合 , 当 事 者 の 個 別 の 状 況 に 依 存 し て , 価 額は当事者によって異なることもある。 協 定 と の 関 係 : 第 52 条 (2) 規 則 105 - 電話会議及びテレビ会議 1.中 間 会 議 は 、 電 話 会 議 に よ っ て 、 又 は テ レ ビ 会 議 に よ っ て 開 催 す る こ と が で き る 。 2.当 事 者 の 請 求 及 び 主 任 判 事 の 承 認 に よ っ て 、 中 間 会 議 は 裁 判 所 で 開 催 す る こ と が で き る。 3.主 任 判 事 は 、 当 事 者 の 代 理 人 が 習 得 し て い る 言 語 に よ り 中 間 会 議 を 開 催 す る こ と が で きる。 規 則 106 - 中間会議の記録 中間会議が法廷で開催される場合、一般公開され、記録(音声/ ビデオ)される。記録 は、特定の情報が秘密にされることとする主任判事の命令に従い つつ、審理後に公表され る。 協 定 と の 関 係 : 第 44 条 及 び 第 45 条 口頭審理の準備 規 則 108 - 口頭審理の召喚 主 任 判 事 は 、当 事 者 を 口 頭 審 理 に 召 喚 し 、規 則 104(h)に よ り 設 定 さ れ た 期 日 に 開 催 す る 。 規 則 104(h)に よ り 期 日 が 設 定 さ れ て い な い 場 合 、 主 任 判 事 は 口 頭 審 理 の 期 日 を 設 定 す る 。 当事者が短い期間に同意しない限り、少なくとも 2 ヶ月の期間が与えられる。 51 規 則 109 - 口頭審理の際の同時通訳 証人 及び鑑 定人 の別 々の意 見聴取 を含 む口 頭審理 の少な くと も 1 ヶ月前 に、当事 者は 同 時通訳の申請を提出することができる。申請は下記を含む。 (a)当 事 者 が 口 頭 審 理 の 際 に 請 求 す る 言 語 の 表 示 、 (b)請 求 の 理 由 、 (c)関 連 す る 技 術 分 野 、 (d)請 求 に 関 連 す る 任 意 の 他 の 情 報 2.主 任 判 事 は ど の 程 度 の 同 時 通 訳 が 必 要 で あ る か を 決 定 し 、 同 時 通 訳 に 必 要 な 全 て の 準 備をするよう登記部に指示する。主任判事が同時通訳を命じる ことを拒絶する場合、当事 者は、実質的に可能な範囲で,自らの費用で同時通訳の手配を請求することができる。 3.主 任 判 事 は 自 発 的 に 同 時 通 訳 を 命 令 す る 決 定 を す る こ と が で き 、 そ の よ う に 登 記 部 に 指示し,当事者に通知する。 4.自 ら の 費 用 で 通 訳 を 雇 う こ と を 希 望 す る 当 事 者 は 、 口 頭 審 理 の 少 な く と も 2 週 間 前 に 登記部に通知する。 協 定 と の 関 係 : 第 51 条 (2) 規 則 110 - 中間手続の終了 1.主 任 判 事 は フ ァ イ ル の 準 備 段 階 が 適 切 で あ る と 判 断 す る と , 速 や か に 、 口 頭 審 理 を 考 慮して中間審理を終了することを裁判長及び当事者に通知する。 2.規 則 103 及 び 104 に 従 っ て 最 終 日 が 設 定 さ れ た 場 合 、 中 間 手 続 は 最 後 に 設 定 さ れ た 日 に終了するとみなされる。 3.中 間 手 続 が 終 了 し た 直 後 に 、 口 頭 手 続 が 開 始 す る 。 裁 判 長 は 、 主 任 判 事 と 協 議 の 上 、 訴訟の管理を引き継ぐ。 第 3章 規 則 111 - - 口頭手続 裁判長の役割(訴訟の管理) (a)裁 判 長 は 、 公 正 で 秩 序 正 し く 、 効 率 的 な 口 頭 審 理 を 確 保 す る た め の 権 限 を 有 し 、 (b)訴 訟 が 口 頭 審 理 の 終 わ り に 、 本 案 判 決 の た め の 準 備 が で き る こ と を 確 保 す る 。 52 規 則 112 - 口頭審理の実施 1.口 頭 審 理 は 合 議 体 に よ っ て 開 催 さ れ 、 裁 判 長 の 管 理 下 に あ る 。 2.口 頭 審 理 は 下 記 か ら な る (a)当 事 者 の 口 頭 陳 述 の 聴 取 、 (b)中 間 手 続 の 際 に 命 令 さ れ て い る 場 合 、 裁 判 長 の 管 理 下 で の 証 人 及 び 鑑 定 人 の 聴 取 。 3.合 議 体 の 裁 判 長 及 び 判 事 は 、訴 訟 に 対 す る 予 備 的 導 入 を 提 供 す る こ と が で き 、当 事 者 、 当事者の代理人、及び任意の証人又は鑑定人に質問することができる。 4.裁 判 長 の 管 理 下 、 当 事 者 は 証 人 又 は 鑑 定 人 に 質 問 す る こ と が で き る 。 裁 判 長 は 採 用 可 能な証拠の提示を意図しない質問を禁止することができる。 5.裁 判 所 の 同 意 を 得 て 、 証 人 は 手 続 言 語 以 外 の 言 語 で 証 言 す る こ と が で き る 。 規 則 113 - 口頭審理の期間 1.裁 判 長 は 口 頭 審 理 を 1 日 で 終 了 す る よ う に 努 め る 。 た だ し 比 例 性 の 原 則 の 適 用 を 妨 げ ない。裁判長は、口頭審理に先立って、当事者の口頭陳述のための制限時間を設定するこ とができる。 2.口 頭 審 理 又 は 別 個 の 聴 取 に お け る 口 頭 証 言 は 、 主 任 判 事 又 は 裁 判 長 が , 供 述 証 拠 に 基 づいて決定されなければならないと特定する論点に限定される。 3.合議体の意見を聞いた後、合議体が十分に情報を 有している場合は、裁判長は当事 者の口頭陳述を制限することができる。 規 則 114 - 裁判所が追加の証拠が必要と判断した場合の休廷 例外的なケースにおいて、当事者の口頭陳述を聞いた後、裁判所は休廷し、追加の証拠 を求めることを決定することができる。 規 則 115 - 口頭審理 口頭審理及び別個の証人の 聴取は、裁判所が、一方若しくは双方の当事者又は第三者の 利益、公正の一般的利益、又は公共の秩序において ,必要な範囲で審理を秘密にすること を 決 定 し な い 限 り 、 一 般 に 公 開 さ れ る 。 審 問 は 、 記 録 ( 音 声 / テ レ ビ ) さ れ る 。 規 則 106 が準用される。 53 協 定 と の 関 係 : 第 45 条 規 則 116 - 当事者の口頭審理の欠席 1.口 頭 審 理 に 出 席 す る こ と を 希 望 し な い 当 事 者 は 、 余 裕 を 持 っ て 登 記 部 に 通 知 す る 。 双 方の当事者が、口頭審理に出席することを望まないことを登記部に通知した場合、裁判所 は 、 規 則 117 に 従 っ て 判 決 を 下 す こ と が で き る 。 2.裁 判 所 は 、 当 事 者 が 口 頭 審 理 に 欠 席 す る と い う 理 由 の み で 、 手 続 の い か な る 段 階 の 遅 延(本案の判決を含む)を強いられない 3.口 頭 審 理 を 欠 席 し た 当 事 者 は , 書 面 に よ る 証 拠 の み に 依 拠 し 、 他 の 当 事 者 が 口 頭 審 理 で陳述が許可されるいかなる新規な主張も争うことを希望しないとみなされる。 4.当 事 者 が 口 頭 審 理 に 出 席 す る こ と が で き な い 例 外 的 な 事 態 が 発 生 し た 場 合 に は 、 裁 判 所は、その当事者の請求により口頭審理を一時中止する。 規 則 117 - 当事者双方の口頭審理の欠席 当事者双方が、口頭審理に出席することを希望しないことを登記部に通知した場合、裁 判所は、当事者及び該当する場合は法廷鑑定人により提出された訴答及び証拠を基礎とし、 そ れ 以 外 の 場 合 は 規 則 118 及 び 350~ 354 に 従 い 、 本 案 を 判 決 す る 。 規 則 118 - 本案に関する判決 こ の 規 則 の 以 下 の 規 定 に 従 う こ と を 条 件 に 、 更 に 協 定 の 第 63 条 、 第 64 条 、 第 66 条 、 第 67 及 び 第 80 条 に 規 定 す る 命 令 及 び 措 置 に 加 え て 、要 請 が あ れ ば 、裁 判 所 は 協 定 の 第 68 条 及 び 第 32 条 (1)(f)に 従 い 、 損 害 及 び 補 償 の 支 払 い を 命 じ る こ と が で き る 。 損 害 額 及 び 補 償 額 は 、別 の 手 続( 規 則 125~ 143)に お い て ,命 令 の 中 で 述 べ る か ,又 は 決 定 す る こ と が で き る 。 裁 判 所 は 、 規 則 352 に 従 っ て 裁 判 所 が 決 定 し た 通 り 、 勝 訴 当 事 者 か ら 敗 訴 当 事 者に対して与えられる保証金に関する命令又は措置を行うことができる。 2.適 切 な 場 合 及 び 第 1 項 で 行 わ れ た 命 令 及 び 措 置 の 責 任 を 負 う 当 事 者 の 要 請 で 、 当 該 者 が故意 及び過 失な く行 動し、問 題とな る命 令 及び 措 置の履 行が これ らの当 事者に 不均 衡な 損害を起こし、且つ損害を受けた当事者に対する損害及び/又は補償が裁判所にとって合 理的に納得のいくものと思われる場合には、裁判所は、命令及び措置を行わず,損害を受 54 けた当事者に損害及び/又は補償を支払うことを命ずることができる。 3.取 消 訴 訟 が 中 央 部 に 係 属 中 の 場 合 、 地 方 部 及 び 地 域 部 は : (a)事 後 に 協 定 第 56 条 (1)に 従 い 、 取 消 訴 訟 又 は 欧 州 特 許 庁 の 最 終 決 定 で 、 特 許 が 全 体 として又は部分的に無効になると判断されないという条件で,又はその他の条件で,命令 を含め,侵害の主張についての本案の判決を下すことができ、又は (b) 取 消 訴 訟 の 判 決 又 は 欧 州 特 許 庁 の 決 定 ま で 侵 害 訴 訟 を 中 止 す る こ と が で き , 特 許 の 関連す る請求 項が 取消 訴訟又 は欧州 特許 庁に おける 最終決 定に おい て,何ら かの理 由に よ り無効とされる可能性が高いという見解の場合は、侵害訴訟を 中止する。 4.直 接 訴 訟 又 は 取 消 の た め の 反 訴 に つ い て の 判 決 に お い て , 特 許 が 全 体 と し て 又 は 部 分 的 に 無 効 で あ る と 認 め ら れ る 場 合 、 裁 判 所 は 協 定 第 65 条 に 従 い 特 許 を 全 体 と し て 又 は 部 分的に無効にする。 5.裁 判 所 が 第 3 項 (a)に 従 っ て 命 令 を 行 っ た 場 合 、 全 て の 当 事 者 は 、 中 央 部 、 控 訴裁判所又は欧州特許庁の最終判決から 2 ヶ月以内に,地方部又は地域部に,事件 が当該最終判決について必然である旨の 申請をすることができる。 6.裁 判 所 は 、 協 定 第 69 条 に 従 い 、 原 則 と し て 裁 判 費 用 の 負 担 を 決 定 す る 。 7.裁 判 所 は 、口 頭 審 理 の 終 了 後 、可 能 な 限 り 速 や か に 本 案 に つ い て 判 決 す る 。裁 判 所 は 、 口頭審理から 6 週間以内に書面で本案の判決を発行するよう努める。 8.例 外 的 な ケ ー ス で は 、 裁 判 所 は 口 頭 審 理 の 終 了 直 後 に 判 決 を 下 し 、 理 由 を 後 日 示 す こ とができる。 9.第 1 項 及 び 第 3 項 に 規 定 す る 裁 判 所 の 命 令 は 、 請 求 人 が 命 令 の ど の 部 分 を 執 行 す る こ とを意図するかを請求人が裁判所に通知し、その通知が登記部によって被告に送達された 後にのみ、被告について執行される。 規 則 119 - 暫定的な損害賠償 裁判所は、裁判所が命ずることができる任意の条件に従 って、本案に関する判決におい て ,勝 訴 当 事 者 へ の 暫 定 的 な 損 害 賠 償 を 命 ず る こ と が で き る 。こ の 損 害 賠 償 は 少 な く と も , 損害賠償の手続に予想される費用と,勝訴当事者側の補償を包含する。 55 第 4章 規 則 125 - - 損害賠償及び補償の決定手続 命じる損害の額を決定するための別個の手続 勝訴当事者のために命令される損害の額の決定は、別個の手続の主題とすることができ る。その決定は、もしあれば、公開された欧州特許出願に より効果がもたらされる仮保護 の 結 果 と し て 与 え ら れ る 補 償 の 額 ( 協 定 第 32 条 (1)(f)、 EPC 第 67 条 )、 及 び 規 則 198.2、 118.5、213.2 及 び 354.4 に 従 っ て 支 払 わ れ る べ き 補 償 の 額 の 決 定 を 含 む 。第 4 章 で 用 い ら れる「損害」という表現は、このような補償と、裁判所が決定す る利率及び期間における 利子とを含むとみなす。 規 則 126 - 損害の決定のための手続の開始 勝 訴 当 事 者 ( 以 下 、「 申 請 者 」 と い う ) が 損 害 額 の 決 定 を 望 む 場 合 、 侵 害 及 び 有 効 性 の 両 方 に つ い て の 本 案 の 最 終 決 定( 控 訴 を 含 む )の 送 達 か ら( 又 は 規 則 198.2、118.5、213.2 又 は 354.4 の 評 価 の 場 合 に は 、 そ の 評 価 の 命 令 の 日 か ら ) 1 年 以 内 に 、 情 報 開 示 命 令 の 請 求を含む損害の決定のための申請書を提出する。 協 定 と の 関 係 : 第 68 条 セクション 1 -損害の決定のための申請書 規 則 131 損害の決定のための申請書の内容 - 1.損 害 の 決 定 の た め の 申 請 書 は 下 記 を 含 む 。 (a)規 則 13.1(a)~ (d)に 従 う 事 項 、 (b)本 案 の 判 決 の 日 付 及 び フ ァ イ ル の 訴 訟 番 号 、 (c)必 要 な 場 合 ,情 報 開 示 命 令 の 請 求( 規 則 141~ 143)。こ の 場 合 、申 請 者 は 規 則 141(b) ~ (e)に 明 示 す る 事 項 を 提 出 す る 。 2.情 報 開 示 の 手 続 が 完 了 し た 後 、又 は 請 求 さ れ な か っ た 場 合 、申 請 者 は 下 記 を 表 示 す る 。 (a)申 請 者 が 請 求 す る 救 済 ( 損 害 、 実 施 料 、 利 益 ) 及 び そ の 利 子 、 (b)依 拠 す る 事 実 の 表 示 、 特 に 逸 失 利 益 又 は 敗 訴 当 事 者 の 利 益 に 関 す る 計 算 、 (c)依 拠 す る 証 拠 、 (d)本 案 の 判 決 が 控 訴 の 対 象 で あ る か に つ い て の 陳 述 、 (e)損 害 額 の 決 定 に つ い て の 自 身 の 評 価 。 56 規 則 132 - 損害の決定のための申請に関する手数料 申 請 者 は 第 6 部 に 従 い 、 損 害 の 決 定 [ EUR***] に 関 す る 手 数 料 を 支 払 う 。 規 則 15.2 が 準用される。 規 則 133 - 損害の決定のための価額に基づく手数料 申 請 者 に よ り 評 価 さ れ る 損 害 の 決 定 の 価 額 が [ EUR***] を 超 え て い る 場 合 , 申 請 者 は 第 6 部 [ 規 則 370.2(b)及 び 371.4] に 従 い 、 損 害 の 決 定 の た め の 価 額 に 基 づ く 手 数 料 を 支 払 うものとする。 規 則 134 - 損害の決定のための申請書の方式要件についての審査 1.登 記 部 は 、 損 害 の 決 定 の た め の 申 請 書 の 提 出 後 、 可 及 的 速 や か に 規 則 126、 131.1 及 び 132 の 要 件 に 適 合 し て い る か を 審 査 す る 。 2.損 害 の 決 定 に の た め の 申 請 書 が 第 1 項 に 規 定 す る 要 件 に 適 合 し て い な い 場 合 、 登 記 部 は、指定期間内に指摘された不備を補正するように申請者に要請する。 3.規 則 16.4~ .6 が 準 用 さ れ る 。 規 則 135 - 登記簿(損害の決定のための申請書)への記録及び送達 規 則 131.1 に 規 定 す る 要 件 に 適 合 す る 場 合 、 登 記 部 は 、 可 能 な 限 り 速 や か に (a)損 害 の 決 定 の た め の 申 請 書 の 受 領 の 日 を 記 録 し 、 (b)登 記 簿 に 申 請 書 を 記 録 し 、 (c)受 領 の 日 を 申 請 者 に 通 知 し 、 (d)本 案 に つ い て 判 決 を 下 し た 合 議 体 に 、 損 害 の 決 定 の た め の 申 請 書 が 提 出 さ れ た こ と を通知し、 (e)敗 訴 当 事 者 に 申 請 書 を 送 達 す る 。 2.可 能 で な い か 実 際 的 で な い 理 由 で な い 限 り 、 本 案 に つ い て 判 決 を 下 し た 合 議 体 が 、 な んらかの理由で可能でないか実際的でない限り、損害の決定に関する合議体となる。可能 でないか実際的でない場合は、第一審裁判所長官、又は裁判所長官がこの職務を委任した 当 該 部 の 判 事 が 、 新 し い 合 議 体 を 任 命 す る 。 規 則 17.2 及 び 18 が 準 用 さ れ る 。 57 規 則 136 - 損害の決定のための申請の中止 敗 訴 当 事 者 に よ る 理 由 を 付 し た 請 求 に よ り 、規 則 295(g)に 従 う 本 案 に 関 す る 控 訴 に 係 属 する間、損害の決定に関する申請を停止することができる。申請者は 聴聞の機会を与えら れ る も の と す る 。 裁 判 所 が 申 請 の 手 続 を 継 続 す る 場 合 、 規 則 352 に 従 っ て 保 証 金 を 供 託 す ることを申請者に命令することができる。 規 則 137 - 敗訴当事者の回答書 敗訴当事者が、損害の決定のための申請書においてなされた請求を認諾する場合、2 ヶ 月以内に登記部に通知する。主任判事は損害の決定 のための申請書に従い、損害の決定を 命令する。 2.敗 訴 当 事 者 が 、 損 害 の 決 定 の た め の 申 請 書 に お い て な さ れ た 請 求 に 対 し て 争 う 場 合 、 損害の決定のための申請書の送達から 2 ヶ月以内に、損害の決定のための申請書に対する 答弁書を提出する。 規 則 138 - 損害の決定のための申請書に対する答弁書の内容 損害の決定に関する申請書に対する答弁書は下記を含む。 (a)敗 訴 当 事 者 及 び 当 事 者 の 代 理 人 の 名 称 、 (b)敗 訴 当 事 者 へ の 送 達 の た め の 住 所 及 び 電 子 メ ー ル ア ド レ ス 、 及 び 送 達 を 受 理 す る 権 限を有する者の名称及び住所、 (c)フ ァ イ ル に 割 り 当 て ら れ た 訴 訟 番 号 、 (d)損 害 賠 償 の 申 請 に 対 し て 争 う 理 由 、 (e)依 拠 す る 事 実 の 表 示 、 (f)依 拠 す る 証 拠 。 規 則 139 - 損害の決定のための答弁に対する回答書 申請者は、1 ヶ月以内に、答弁書に挙げられた事項に限定して、損害の決定のための答 弁書に対して回答書を提出することができる。 58 規 則 140 - 更なる手続(損害の決定のための申請) 1.主 任 判 事 は 、 指 定 期 間 内 に 、 訴 答 書 面 の 更 な る や り と り を 命 令 す る こ と が で き る 。 2.第 1 部 、 第 2 章 ( 中 間 手 続 ) 及 び 第 3 章 ( 口 頭 審 理 ) の 規 定 が 準 用 さ れ る が 、 主 任 判 事 は 期 間 の 短 縮 を 命 令 す る こ と が で き る 。 主 任 判 事 は 、 協 定 第 69 条 に 従 い 、 損 害 の 決 定 に関する手続の訴訟費用の負担を決定する。 セクション 2 - 規 則 141 情報開示の請求の内容 - 情報開示の請求 申 請 者 が 、 規 則 131.1(c)の 請 求 を し て い る 場 合 、 規 則 134~ 136 が 準 用 さ れ る 。 請 求 は 下記を含む。 (a)規 則 131.1(a)及 び (b)の 事 項 、 (b)申 請 者 が 開 示 を 請 求 す る 、 敗 訴 当 事 者 に よ り 保 持 さ れ る 情 報 の 説 明 。 特 に 口 座 、 銀 行書類及び侵害についての任意の関連文書 (c)申 請 者 が こ の 情 報 の 開 示 を 必 要 と す る 理 由 、 (d)裏 付 け と し て 提 出 さ れ る 証 拠 。 規 則 142 - 敗訴当事者の答弁書及び答弁書に対する回答書 1.敗 訴 当 事 者 が 情 報 開 示 の 請 求 を 認 諾 す る 場 合 、 登 記 部 に 通 知 す る 。 主 任 判 事 は 、 情 報 開示の請求に従い、情報開示を命令する。 2.敗 訴 当 事 者 が 情 報 開 示 の 請 求 に 対 し て 争 う 場 合 、 情 報 開 示 の 請 求 書 の 送 達 か ら 2 ヶ 月 以内に、情報開示の請求書に対して答弁書を提出する。 3.申 請 者 は 、14 日 以 内 に 情 報 開 示 の 請 求 書 に 対 す る 答 弁 書 に 対 す る 回 答 書 を 提 出 す る こ とができる。 損 害 の 決 定 の た め の 申 請 書 に 対 す る 答 弁 書 の 内 容 に 関 す る 規 則 138 が 準 用 さ れ る 。 規 則 139- 損 害 の 決 定 の た め の 答 弁 書 に 対 す る 回 答 書 が 準 用 さ れ る 。 更 な る 手 続 ( 損 害 の 決 定 の た め の 申 請 ) に 関 す る 規 則 140 が 準 用 さ れ る 。 規 則 143 - 情報開示の請求についての決定 1.裁 判 所 は 、 59 (a)敗 訴 当 事 者 に 対 し 、 指 定 期 間 内 に 、 及 び 特 に 協 定 第 58 条 及 び 規 則 190.1 を 考 慮 し て 適切であると裁判所が考える条件で、情報開示を命令することができ、 (b)申 請 者 に 通 知 し 、 損 害 賠 償 の た め の 手 続 が 継 続 す る 期 間 を 指 定 す る こ と が で き る 。 2.情 報 開 示 の 請 求 が 認 め ら れ な い 場 合 、 裁 判 所 は 申 請 者 に 通 知 し 、 損 害 賠 償 の た め の 手 続が継続する期間を指定する。 第 5章 - 規 則 150 - 費用に関する命令についての手続 費用に関する命令についての別個の手続 1.費 用 に 関 す る 命 令 は 、 本 案 の 判 決 、 及 び 該 当 す る 場 合 、 損 害 の 決 定 の た め の 判 決 に 続 き、別個の手続の対象となる。費用に関する命令は、例えば同時通訳の費用等の裁判所に よ る 手 続 で 発 生 し た 費 用 、 規 則 180.3、 188、 201 及 び 202 に 従 っ て 発 生 し た 費 用 、 及 び 規 則 152~ 156 に 従 う こ と を 条 件 に 、 勝 訴 当 事 者 の 費 用 を 含 む 。 2.裁 判 所 は 、 裁 判 所 が 決 定 す る こ と が で き る 任 意 の 条 件 に 従 う こ と を 条 件 と し 、 本 案 の 判決において、又は損害の決定に関する判決において、勝訴当事者への費用の暫定的支払 いを命令することができる。 規 則 151 - 費用に関する命令についての手続の開始 勝 訴 当 事 者 ( 以 下 、「 申 請 者 」 と い う ) が 費 用 に 関 す る 命 令 を 求 め る こ と を 希 望 す る 場 合、判決の送達から 1 ヶ月以内に、費用に関する命令のための申請書を提出する 。申請は 下記を含む。 (a)規 則 13.1(a)~ (d)に 規 定 す る 事 項 、 (b) 判 決 の 日 及 び フ ァ イ ル の 訴 訟 番 号 、 (c)申 請 の 日 に 情 報 が あ れ ば 、 本 案 の 判 決 が 控 訴 の 対 象 で あ る か ど う か の 陳 述 、 (d) 裁 判 手 数 料 費 用 の 回 収 、 代 理 人 、 証 人 、 鑑 定 人 の 費 用 、 及 び そ の 他 の 費 用 を 含 む 、 補償が請求される費用の表示。 規 則 152 - 本案の決定に関する代理人費用の補償 1.勝 訴 当 事 者 は 、 代 理 人 の た め の 合 理 的 か つ 相 応 の 費 用 を 回 収 す る 権 利 を 有 す る 。 2.管 理 委 員 会 は 、 回 収 可 能 な 費 用 の 基 準 を 採 択 す る 。 こ の 基 準 は 、 紛 争 の 価 額 を 参 照 す 60 ることにより、上記費用の限度額を設定する。 規 則 153 - 鑑定人の費用の補償 鑑定人の費用の補償は、必要とする専門知識、争点の複雑さ、及びなされた用務につい て鑑定 人によ り費 やさ れた時 間を 十 分に 考慮 して、各 業界で 慣習 と なって いる 料 金に 基づ く。 規 則 154 - 証人の費用の補償 裁 判 所 が 規 則 180 に 従 っ て 十 分 な 合 計 の 補 償 金 の 供 託 を 命 じ た 場 合 、 証 人 に よ っ て 発 生 した費用に対して登記部によりなされた支払いに対して補償を請求することができる。 規 則 155 - 通訳者及び翻訳者の費用についての補償 1.通 訳 者 の 費 用 の 補 償 は 、 通 訳 者 の 訓 練 及 び 職 業 実 績 に 依 存 し 、 問 題 と な る 部 の 国 で 慣 習となっている料金とする。 2.翻 訳 者 の 費 用 の 補 償 は 、 翻 訳 者 の 訓 練 及 び 職 業 実 績 に 依 存 し 、 問 題 と な る 部 の 国 で 慣 習となっている料金とする。 規 則 156 - 追加の手続 1.主 任 判 事 は 、規 則 151(d)で 請 求 す る 全 て の 費 用 の 証 拠 を 書 面 で 提 出 す る よ う 申 請 者 に 要 求 す る こ と が で き る 。 主 任 判 事 は 、 協 定 第 69 条 (1)~ (3)に 従 っ て 各 当 事 者 に 割 り 当 て られ又は負担されるべき費用のあらゆる項目を含む、請求された費用に対して、書面でコ メントする機会を、成功しなかった当事者に許可する。 2.主 任 判 事 は 、 協 定 の 第 69 条 (1)~ (3)に 従 っ て 負 担 又 は 割 り 当 て ら れ る 費 用 を 、 書 面 で決定する。 3.費 用 は 、 主 任 判 事 に よ り 命 令 さ れ た 期 間 内 に 支 払 わ れ る 。 規 則 157 - 費用の決定に対する不服申立 協 定 と の 関 係 : 第 69 条 費 用 に 関 す る 主 任 判 事 の 決 定 は 、 規 則 221 に 従 っ て 控 訴 裁 判 所 に 対 し て の み 不 服 申 立 す 61 ることができる。 第 2部 規 則 170 - - 証拠 証拠方法及び証拠を取得する方法 1.裁 判 所 で の 手 続 に お い て 、 証 拠 方 法 は 特 に 下 記 を 含 む 。 (a)印 刷 さ れ て い る か 、 手 書 き 又 は 手 描 き で あ る 証 拠 書 類 。 特 に 書 類 、 証 人 の 書 面 に よ る陳述、図面、描画、写真; (b)訴 訟 の 目 的 の た め に 実 施 し た 専 門 家 報 告 及 び 実 験 報 告 書 ; (c)物 理 的 な 物 体 。 特 に 装 置 、 製 品 、 具 体 物 、 展 示 品 、 モ デ ル ; (d)電 子 フ ァ イ ル 及 び 音 声 / ビ デ オ に よ る 記 録 。 2.証 拠 を 入 手 す る 方 法 は 、 特 に 下 記 を 含 む : (a)当 事 者 の 聴 取 ; (b)証 人 の 喚 問 、 聴 取 及 び 尋 問 ; (c)鑑 定 人 の 選 任 及 び 聴 取 ; (d)証 拠 を 提 出 す る よ う 、 当 事 者 及 び 第 三 者 へ の 命 令 ; (e)場 所 又 は 物 理 的 物 体 の 査 察 の 命 令 、 (f)証 拠 を 保 全 す る 措 置 の 命 令 。 規 則 171 - 証拠の提供 1.他 の 当 事 者 に よ っ て 争 わ れ る 、 又 は 争 わ れ る 可 能 性 の 高 い 事 実 の 陳 述 を 行 う 当 事 者 は 、 事実を証明するための証拠方法を示す。争われる事実に関する証拠方法を示さない場合、 裁判所 は、問題 とな る 争点 に ついて 決定 する 場合に 証拠を 提出 しな かった ことを 考慮 する 。 2.明 示 的 に 当 事 者 に よ り 争 わ れ な い 事 実 の 陳 述 は 、 当 事 者 の 間 で は 真 実 で あ る と み な さ れる。 規 則 172 - 証拠提出義務 1.他 の 当 事 者 に よ り 争 わ れ る 、 又 は 争 わ れ る 可 能 性 の 高 い 事 実 の 陳 述 に 関 し て 、 当 事 者 に利用可能な証拠は、事実の陳述を行う当事者によって提出される。 2.裁 判 所 は 、 手 続 の 間 は い つ で も 、 事 実 の 陳 述 を 行 う 当 事 者 に 対 し 、 当 事 者 が 把 握 す る 62 証拠の提出を命令することができる。当事者が証拠を提出しない場合、裁判所は、問題と なる争点を決定する場合に証拠を提出しなかったことを考慮する。 協 定 と の 関 係 : 第 53 条 第 1章 - 規 則 175 当事者の証人及び鑑定人 - 証人の供述書 1.証 人 の 証 拠 の 提 出 を 求 め る 当 事 者 は 、 書 面 に よ る 証 人 の 陳 述 を 提 出 す る こ と が で き る 。 2.書 面 に よ る 証 人 の 陳 述 に は 証 人 が 署 名 す る 。 ま た 、 真 実 を 述 べ る 義 務 、、 及 び こ の 義 務に違反した場合の適用される国内法令の下での法的責任を承知しているという証人の 陳述を含む。陳述は、必要な場合に証人が口頭により証言する言語で、記載される。 規 則 176 - 直接の証人聴取の申請 証人 の証拠 の提 出を 求める 当事者 が、書 面 による 証人の 陳述 を得 ること ができ ない 場合 、 直接の証人聴取の申請をする。下記が提示される。 (a)直 接 証 人 を 聴 取 す る 理 由 、 (b)当 事 者 が 、 証 人 に よ り 確 認 さ れ る こ と を 期 待 す る 事 実 、 (c)証 人 が 証 言 す る 言 語 。 規 則 177 - 口頭審理への証人の召喚 1.(a)書 面 に よ る 証 人 の 陳 述 が 他 の 当 事 者 に よ り 争 わ れ て い る か 、 又 は (b)直 接 の 証 人 聴 取 が 申 請 さ れ た 場 合 [ 規 則 176] に 、 裁判所は、直接証人を聴取することを自発的に命令することができる。 2.口 頭 審 理 に 証 人 を 召 喚 す る 裁 判 所 の 命 令 は 、 特 に 下 記 を 表 示 す る 。 (a)証 人 の 名 称 、 住 所 及 び 記 述 、 (b)口 頭 審 理 の 期 日 及 び 場 所 、 (c)証 人 が 尋 問 さ れ る 訴 訟 の 事 実 の 表 示 、 (d)証 人 に 発 生 す る 費 用 の 償 還 に 関 す る 情 報 、 (e)証 人 の 欠 席 に 課 さ れ る 可 能 性 の あ る 制 裁 に 関 す る 情 報 [ 規 則 179]、 (f)証 人 が 裁 判 所 及 び 当 事 者 に よ っ て 質 問 さ れ る か ど う か に つ い て の 陳 述 。 63 規 則 178 - 証人の聴取 証人の身元が確認された後、証拠の聴取の前に、裁判長は下記の宣誓をするように証人 に求める: 「私は、厳粛に、心から、本当に、私証言は真実であり、全て真実であり、真実だけで あ る と 宣 言 し 、 認 め る 。」 2.証 人 は 、 裁 判 所 に 証 言 す る 。 3.書 面 に よ る 証 人 の 陳 述 に 署 名 を し た 証 人 の 聴 取 は 、 提 出 さ れ た 証 拠 の 確 認 か ら 開 始 す る。証人は書面による自身の陳述に含まれる証拠について詳細に述べることができる。 4.裁 判 長 及 び 合 議 体 の 判 事 は 証 人 に 質 問 す る こ と が で き る 。 5.裁 判 長 の 管 理 下 、 当 事 者 は 証 人 に 質 問 す る こ と が で き る 。 裁 判 長 は 、 採 用 可 能 な 証 拠 の提示を意図しないいかなる質問をも禁止することができる。 6.裁 判 所 は 、 電 子 的 手 段 、 例 え ば テ レ ビ 会 議 に よ り 証 言 す る こ と を 証 人 に 許 可 す る こ と ができる。第 1 項~第 5 項及び第 7 項が適用される。 7.裁 判 所 の 同 意 を 得 て 、 証 人 は 手 続 言 語 以 外 の 言 語 で 証 言 す る こ と が で き る 。 規 則 179 - 証人の義務 1.正 式 に 召 喚 さ れ た 証 人 は 、 召 喚 に 従 い 、 口 頭 審 理 に 出 席 す る 。 2.正 式 に 召 喚 さ れ た 証 人 が 法 廷 に 出 頭 せ ず 、 証 言 を 拒 否 し 、 又 は 規 則 178.1 に 規 定 す る 宣 誓 を 拒 否 す る 場 合 、 裁 判 所 は [ EUR***] を 超 え な い 罰 金 を 証 人 に 課 す こ と が で き 、 証 人 自 身 の 費 用 で 追 加 の 召 喚 を 命 令 す る こ と が で き る 。 裁 判 所 は 、 規 則 202 に 従 い 、 管 轄 権 を 有 す る 国 内 の 裁 判 所 に 嘱 託 書 を 送 付 す る こ と が で き る 。た だ し 、第 3 項 の 適 用 を 妨 げ な い 。 3.何 人 も 、 彼 / 彼 女 が 当 事 者 の 配 偶 者 、 適 用 さ れ る 国 内 法 令 の 下 で 配 偶 者 と 同 等 の パ ー トナー、子孫、兄弟姉妹又は両親である場合、証人の書面による陳述に署名 し、又は口頭 審理で証言する義務を負わない。証人は、質問に回答することが、職業上の秘密特権、又 は証人に適用される国内法令によって課される他の守秘義務に違反し、あるいは、彼又は 彼女の配偶者、適用される国内法令の下で配偶 者と同等のパートナー、子孫、項第姉妹又 は両親を適用される国内法令の下で刑事訴追にさらす場合、証人は質問に回答することを 拒否することができる 64 4.裁 判 所 は 、 証 人 の 一 部 の 証 拠 が 虚 偽 で あ る 場 合 、 刑 事 上 の 司 法 権 を 有 す る 締 約 国 の 所 轄官庁に報告することを決定することができる。 規 則 180 - 証人の費用の償還 1.証 人 は 、 (a)移 動 及 び 滞 在 の た め の 費 用 、 及 び (b)自 ら の 直 接 の 聴 取 に よ っ て 発 生 し た 収 入 の 損 失 の償還の権利を有する。 証人が用務を終えた後、証人の申請により、登記部は発生した費用を証人に支払 う。 2.当 事 者 が 、 直 接 の 証 人 聴 取 の 申 請 書 を 提 出 し た 場 合 、 裁 判 所 は 、 第 1 項 に 規 定 す る 費 用をカバーするのに十分な金額の供託を条件として、証人を喚問する。 3.裁 判 所 が 自 ら の 発 議 で 直 接 の 証 人 聴 取 を 命 令 し た 場 合 、 必 要 な 資 金 は 裁 判 所 に よ っ て 供給される。 規 則 181 - 当事者の鑑定人 規 則 104(e)及 び 112.2(b)に 規 定 す る 裁 判 所 の 命 令 を 条 件 と し て 、 当 事 者 は 、 必 要 と 考 る 任 意 の 鑑 定 人 の 証 拠 を 提 出 す る こ と が で き る 。 規 則 175~ 180 は 、 当 事 者 の 鑑 定 人 に 対 して準用される。 規 則 185 - 裁判所鑑定人の指名 1.裁 判 所 が 、 訴 訟 に 関 す る 特 定 の 技 術 的 問 題 を 解 決 し な け れ ば な ら な い 場 合 、 自 身 の 提 案で(当事者の聴取後)裁判所鑑定人を指名する。 2.当 事 者 は 、 裁 判 所 鑑 定 人 の 身 元 、 鑑 定 人 の 技 術 的 背 景 及 び 鑑 定 人 に 課 さ れ る 質 問 に 関 し、提案することができる。 3.裁 判 所 鑑 定 人 は 裁 判 所 に 対 し て 責 任 を 負 い 、 裁 判 所 鑑 定 人 と し て 指 名 さ れ る の に 必 要 な専門知識、独立性及び公平性を有する。 4.裁 判 所 は 、 特 に 下 記 を 特 定 し た 命 令 に よ っ て 裁 判 所 鑑 定 人 を 指 名 す る 。 (a)指 名 し た 鑑 定 人 の 指 名 及 び 住 所 、 (b)訴 訟 の 事 実 の 簡 単 な 説 明 、 65 (c)技 術 的 な 問 題 に 関 す る 当 事 者 に よ り 提 出 さ れ た 証 拠 、 (d) 適 切 な 場 合 に は 、 実 施 す べ き 実 験 に 関 す る 提 案 を 含 む 、 適 度 に 詳 細 な 、 鑑 定 人 に 課 される質問、 (e)い つ 、 ど の よ う な 条 件 で 鑑 定 人 が 他 の 関 連 情 報 を 得 る こ と が で き る か 、 (f)専 門 家 報 告 の 提 示 の た め の 期 限 、 (g)専 門 家 に 発 生 す る 費 用 の 償 還 に 関 す る 情 報 、 (h)違 反 し た 鑑 定 人 に 課 さ れ 得 る 制 裁 に 関 す る 情 報 。 5.鑑 定 人 は 、 裁 判 所 が 鑑 定 人 の 任 務 を 実 施 す る の に 必 要 と 考 え る 文 書 及 び 他 の 証 拠 と 一 緒に、命令の写しを受領する。 6.命 令 の 受 領 後 、 鑑 定 人 は 、 裁 判 所 に 指 定 さ れ た 期 間 内 に 鑑 定 人 報 告 を 提 示 す る こ と を 書面で確認することを要する。 7. 鑑 定 人 が 、 裁 判 所 に よ り 指 定 さ れ た 期 間 内 に 鑑 定 人 報 告 を 提 出 し な か っ た 場 合 、 又 は鑑定人報告が鑑定人に期待された質を備えていない場合には、裁判所は、鑑定人が同意 した費用から、公正な額だけ減額することができる。 8.指 名 さ れ た 裁 判 所 鑑 定 人 が 、 指 定 期 間 内 に 、 又 は 鑑 定 人 の 要 請 に よ り 延 長 し た 場 合 は 延長した期間内に、鑑定人報告を提出しない場合、裁判所は代わりに他の鑑定人を指名す ることができる。裁判所は、他の鑑定人の指名及び補償費用の全て又は一部を 、鑑定人に 負担させることができる。 9.登 記 部 は 、 指 標 と な る 鑑 定 人 リ ス ト を 保 持 す る 。 規 則 186 - 裁判所鑑定人の義務 1.裁 判 所 鑑 定 人 は 、裁 判 所 に よ り 指 定 さ れ た 期 間 内[ 規 則 185.4(f)]に 文 書 で 鑑 定 人 報 告を提出する。 2.裁 判 所 鑑 定 人 は 、 裁 判 所 の 管 理 下 に あ る も の と し 、 鑑 定 人 の 職 務 の 実 施 の 進 行 に つ い て裁判所に通知する。 3.裁 判 所 鑑 定 人 は 、 鑑 定 人 に 課 さ れ て い る 質 問 に つ い て の み 専 門 家 の 助 言 を 与 え る 。 4.裁 判 所 鑑 定 人 は 、 他 方 の 当 事 者 の 同 席 な し に 場 合 、 又 は 他 の 当 事 者 の 同 意 を 得 る こ と なく、一方の当事者と連絡してはならない。 5.裁 判 所 鑑 定 人 は 、 鑑 定 人 報 告 の 内 容 を 第 三 者 に 伝 え て は な ら な い 。 66 6.裁 判 所 鑑 定 人 は 口 頭 審 理 に 出 席 し 、 裁 判 所 及 び 当 事 者 か ら の 質 問 に 答 え る 。 規 則 187 - 専門家報告 裁判所鑑定人の最終報告が、いったん裁判所に提出されると、裁判所は 当事者に、書面 で又は口頭審理の間にコメントすることを要請する。 規 則 188 - 裁判所鑑定人の聴取 規 則 178~ 180 は 、 裁 判 所 鑑 定 人 に 対 し て 準 用 さ れ る 。 協 定 と の 関 係 : 第 57 条 第 3章 - 証拠提出及び情報伝達の命令 証拠の提出命令 規 則 190 - 証拠の提出命令 1.当 事 者 が 、 自 身 の 主 張 を 支 持 す る の に 合 理 的 に 利 用 可 能 で 妥 当 な 証 拠 を 提 出 し 、 そ れ らの主張を立証する上で、他の当事者又は第三者の管理下にある証拠 を特定した場合、当 該証拠 を特定 した 当事 者の理 由を記 載し た要 請によ り、裁判 所は 上 記証拠 を提出 する よう 当該当事者に命令することができる。秘密の情報を保護するため、裁判所は、証拠を、指 定された者のみに開示し、適切な非開示条件の対象とすることを命令することができる。 2.書 面 及 び 中 間 手 続 の 間 、 当 事 者 は 、 証 拠 を 提 出 命 令 を 請 求 す る こ と が で き る 。 3.主 任 判 事 は 、 他 の 当 事 者 / 第 三 者 に 聴 聞 の 機 会 を 与 え た 上 で 、 書 面 手 続 き 又 は 中 間 手 続において当該命令をすることができる。 4.証 拠 の 提 出 命 令 は 特 に 下 記 を 特 定 す る 。 (a)ど の よ う な 条 件 下 で 、 ど の よ う な 形 式 で 、 及 び ど の 期 間 内 に 証 拠 を 提 出 し な け れ ば ならないか、 (b)命 令 に 従 っ て 証 拠 が 提 出 さ れ な か っ た 場 合 に 課 さ れ る 可 能 性 の あ る 制 裁 。 5.裁 判 所 が 第 三 者 に 証 拠 の 提 出 を 命 令 す る 場 合 、 第 三 者 の 利 益 が 正 当 に 考 慮 さ れ る 。 6.証 拠 の 提 出 命 令 は 、 規 則 179.3、 287 及 び 288 の 規 定 に 従 う 。 7.当 事 者 が 証 拠 の 提 出 命 令 に 従 わ な い 場 合 、 裁 判 所 は 、 問 題 と な る 争 点 を 決 定 す る 場 合 に、従わなかったことを考慮する。 67 協 定 と の 関 係 : 第 59 条 情報伝達の命令 規 則 191 - 情報交換の命令を求める申請 1.裁 判 所 は 、 当 事 者 の 理 由 の 記 載 し た 要 請 に よ り 、 他 の 当 事 者 又 は 第 三 者 に 、 そ の 管 理 下 に あ る 協 定 第 67 条 に 規 定 す る よ う な 情 報 、 又 は 当 事 者 の 事 件 を 前 進 さ せ る 目 的 に 合 理 的に必要な他の情報について伝達するよう命令することができる。 協 定 と の 関 係 : 第 67 条 証拠保全の命令(差し押さえ)及び査察命令 規 則 192 - 証拠保全の申請 証 拠 保 全 の 申 請 書 は 、当 事 者( 協 定 第 47 条 の 意 味 に お い て )( 以 下 、申 請 者 と い う )が 、 申請者が侵害の本案手続を開始した部に提出することができる。申請書は、本案の手続の 開始前に提出する場合、申請者が本案手続を開始することを意図する部に提出する。 2.証 拠 保 全 の 申 請 書 は 下 記 を 含 む 。 (a)規 則 13.1(a)~ (i)に 規 定 す る 事 項 、 (b)保 全 す べ き 証 拠 の 正 確 な 所 在 地 を 含 む 、 求 め る 措 置 の 明 瞭 な 表 示 [ 規 則 196.1]、 (c)関 連 の あ る 証 拠 の 保 全 の た め に 、 迅 速 な 措 置 が 必 要 な 理 由 、 (d)申 請 書 の 裏 付 け に お い て 依 拠 す る 事 実 及 び 証 拠 。 問題となる本案の主要な手続が裁判所で開始していない場合、申請書は、訴訟で開始さ れる予定の訴訟の簡潔な説明(裏付けにおいて依拠する予定の事実及び証拠を含む)を更 に含む。 3.申 請 者 が 、 他 の 当 事 者 ( 以 下 、 被 告 と い う ) に 聴 聞 せ ず に 証 拠 保 全 す る 措 置 が 命 令 さ れ る こ と を 請 求 す る 場 合 、 証 拠 保 全 の 申 請 書 は 、 更 に 、 特 に 規 則 197 を 考 慮 し て 、 被 告 を 聴聞しない理由を提示する。申請者は、被告を聴聞せずに命令をするかどうかを決定する 際に裁判所に影響を及ぼす可 能性のある、自身が知るあらゆる重要な事実を開示する義務 を 負 う 。 申 請 書 は 、 規 則 197.2 に 従 い 、 被 告 に 通 知 さ れ る ま で 登 記 簿 に 入 力 さ れ な い 。 4.証 拠 保 全 の 申 請 書 が 、 問 題 と な る 本 案 の 主 要 な 手 続 が 裁 判 所 で 開 始 さ れ た 後 に 提 出 さ れる場合、申請書は、手続言語で作成する。問題となる本案の手続が裁判所で開始される 68 前 に 申 請 書 が 提 出 さ れ る 場 合 、 規 則 14 が 準 用 さ れ る 。 5.申 請 者 は 、 第 6 部 に 従 っ て 、 証 拠 保 全 の 申 請 書 の た め の 手 数 料 を 支 払 う [ EUR***]。 規 則 15.2 が 準 用 さ れ る 。 協 定 と の 関 係 ; 第 60 条 [ 指 令 2004/48/EC 規 則 193 - 第 7 条] 方 式 要 件 に つ い て の 審 査 、登 記 簿 に お け る 記 録 、合 議 体 の 割 り 当 て 、主 任判事、単独の判事の指名 1.問 題 と な る 本 案 の 主 要 な 手 続 が 裁 判 所 で ま だ 開 始 さ れ て い な い 場 合 、 証 拠 保 全 の 申 請 書 は 、 規 則 16( 登 記 部 に よ る 方 式 審 査 )、 規 則 17.1(a)~ (c)及 び .2( 記 録 の 日 付 、 登 記 簿 で の 記 録 、 訴 訟 番 号 、 合 議 体 へ の 割 り 当 て ) 及 び 規 則 18( 裁 判 長 に よ る 主 任 判 事 の 指 名 ) に従って扱われる。 2.問 題 と な る 本 案 の 主 要 な 手 続 が 既 に 裁 判 所 で 開 始 さ れ て い る 場 合 、 証 拠 保 全 の 申 請 書 は 、 規 則 16 に 従 い 直 ち に 登 記 部 に よ り 審 査 さ れ 、 訴 訟 が 割 り 当 て ら れ た 合 議 体 又 は 単 独 の 判 事 に 送 付 さ れ る [ 規 則 17.2 及 び 194.3 及 び .4]。 3.証 拠 保 全 の 申 請 書 に つ い て 決 定 す る 主 任 判 事 又 は 単 独 の 判 事 は 、 裁 判 所 の 必 要 な 全 て の権限を有する。 規 則 194 - 証拠保全の申請書の審査 1.裁 判 所 は 、 以 下 の 裁 量 権 を 有 す る 。 (a)申 請 書 に 関 し て 被 告 に 通 知 し 、 指 定 期 間 内 に 、 被 告 に 証 拠 保 全 の 申 請 書 に 対 す る 異 議申立を提出するよう被告に要請する。異議申立は以下を含む。 (i)申 請 が 成 立 し な い 理 由 、 (ii)依 拠 す る 事 実 及 び 証 拠 、 特 に 申 請 者 が 依 拠 す る 事 実 及 び 証 拠 に 対 す る 異 議 、 (iii)問 題 と な る 本 案 の 主 要 な 手 続 が 裁 判 所 で ま だ 開 始 さ れ て い な い 場 合 に は 、 裁判 所で開始する予定の訴訟が成立しない理由、及び裏付けにおいて依拠する事実及び証拠の 表示、 (b)当 事 者 を 口 頭 審 理 に 召 喚 す る 。 (c)申 請 者 を 、 被 告 の 同 席 な し で 口 頭 審 理 に 召 喚 す る 。 69 (d)被 告 の 聴 聞 な し で 申 請 に つ い て 決 定 す る 。 2.こ の 裁 量 権 の 行 使 に お い て 、 裁 判 所 は 下 記 を 考 慮 す る も の と す る 。 (a)訴 訟 の 緊 急 性 、 (b)被 告 を 聴 聞 し な い 理 由 [ 規 則 192.3 及 び 規 則 197] が 十 分 に 根 拠 に 基 づ い て い る か 、 (c)証 拠 が 破 壊 さ れ る か 、 又 は 利 用 で き な く な る 蓋 然 性 。 3.裁 判 長 は 、 自 身 、 主 任 判 事 、 他 の 単 独 の 判 事 又 は 常 設 判 事 が 申 請 書 に つ い て の 決 定 を することを決定することができる。 4.非 常 に 緊 急 の 場 合 、 申 請 者 は 、 規 則 345.5 に 従 っ て 指 名 さ れ た 常 設 判 事 に 、 様 式 な し に、証拠保全を命令を求める申請をすることができる。常設判事は、申請 が従う手続きを 決定する。 5.裁 判 所 が 申 請 に つ い て 被 告 に 通 知 す る こ と を 決 定 す る 場 合 、 裁 判 所 は 、 最 初 に 申 請 者 に申請の取り下げの可能性を 与える。このような取り下げの場合、申請者は、申請及びそ の内容を秘密に保つことを裁判所が命令するよう請求することができる。 6.申 請 書 の 対 象 の の 特 許 が 規 則 207 に 従 う プ ロ テ ク テ ィ ブ・レ タ ー の 対 象 で も あ る 場 合 、 申請者は第 5 項に従って申請を取り下げることができる。 規 則 195 - 口頭審理 1.裁 判 所 が 当 事 者 を 口 頭 審 理 に 召 喚 す る 場 合 、 口 頭 審 理 の 日 程 は 、 証 拠 保 全 の 申 請 書 の 受理の日の後可能な限り速やかに設定する。 2.規 則 111~ 116 が 準 用 さ れ る 。申 請 者 が 合 理 的 な 釈 明 な し に 口 頭 審 理 を 欠 席 す る 場 合 、 裁判所は証拠保全の申請を却下する。 3.証 拠 保 全 の 申 請 に つ い て の 裁 判 所 の 決 定 は 、 口 頭 審 理 の 終 了 後 可 能 な 限 り 速 や か に 文 書でなされる。裁判所が適切であると判断する場合、判決は口頭審理の最後に当事者に対 して口頭で伝えることができるが、その後可及的速やかに文書で伝えられる。 協 定 と の 関 係 : 第 60 条 規 則 196 - 証拠保全の申請についての決定 1.裁 判 所 は 以 下 の 事 項 を 命 令 す る こ と が で き る : (a)見 本 を 入 手 し 又 は 入 手 し な い で 、 詳 細 な 記 述 に よ り 証 拠 を 保 全 す る ; 70 (b)被 疑 侵 害 商 品 を 物 理 的 に 押 収 す る ; (c)こ れ ら の 商 品 の 製 造 及 び / 又 は 流 通 に 用 い ら れ る 材 料 や 装 置 、 及 び 関 連 文 書 を 物 理 的に押収する 秘密情報の保護のため、裁判所は、上記の任意の事項を、特定の指名された人にのみ、 適切な不開示条件で開示するよう命令することができる。 2.証 拠 保 全 の 命 令 は 、 裁 判 所 が 別 段 の 命 令 を し な い 限 り 、 証 拠 保 全 の 措 置 の 結 果 は 、 事 件の本案訴訟手続のみで使用することができることを明示する。 3.裁 判 所 が 別 段 の 決 定 を し な い 限 り 、 証 拠 保 全 の 命 令 は た だ ち に 執 行 可 能 と な る 。 裁 判 所は、特に下記を特定し、命令の執行のための条件を設定することができる。 (a) 証 拠 保 全 の 措 置 を 実 施 す る 際 に 誰 が 申 請 者 を 代 理 し 、 及 び い つ 、 ど の よ う な 条 件 で 実行するか、 (b)申 請 者 に よ り 提 供 さ れ る あ ら ゆ る 補 償 。 必要な場合、裁判所はこれらの条件が遵守されない場合、申請者に対して適用 される罰 則を設定することができる。 4.証 拠 保 全 の 命 令 は 、 措 置 が 実 施 さ れ る 国 の 国 内 法 に 従 い 、 第 1 項 に 規 定 す る 措 置 を 実 施し、証拠を保全する措置の報告書を指定期間内に裁判所に対して示す者を特定する。 5.第 4 項 に 規 定 す る 者 は 、 専 門 知 識 、 独 立 性 及 び 公 正 性 が 補 償 さ れ る 専 門 識 者 又 は 専 門 家である。適用される国内法の下で適切かつ許容される場合、上記 の者は執行人であって も、又は執行人により補助されてもよい。いかなる状況であっても、措置の執行において 申請者の従業員又は取締役が同席してはならない。 6.裁 判 所 は 、 裁 判 費 用 、 他 の 費 用 、 及 び 申 請 者 に 負 担 の 責 任 が あ る 、 被 告 に 発 生 す る 又 は発生する可能性が高いあらゆる損害についての補償について、十分な保障を提供するよ う申請者に命令することができる。証拠保全の命令が、被告に聴聞せずになされる場合、 裁判所はそのように命令する。裁判所は、供託又は銀行保証による保障を命令することが 適切かどうかを決定する。 7.証 拠 保 全 の 命 令 は 、 協 定 第 73 条 に 従 っ て 控 訴 が 提 出 で き る こ と を 示 す 。 協 定 と の 関 係 : 第 60 条 (1)~ (4) [ 指 令 2004/48/EC 第 7 条] 71 規 則 197 - 被告の聴聞なしでの証拠保存の命令 1.裁 判 所 は 、 特 に 遅 延 が 申 請 者 に 取 り 返 し の つ か な い 損 害 を 起 こ し 得 る 場 合 、 又 は 証 拠 の破壊、そうでなければ利用できなくなることのリスクが立証できる場合、 被告に聴聞し な い で 証 拠 保 全 の 手 段 を 命 令 す る こ と が で き る ( 規 則 196.1)。 2.証 拠 保 全 の 手 段 が 、 被 告 の 聴 聞 な し で 命 令 さ れ る 場 合 、 被 告 の 不 在 下 で の 口 頭 審 理 に 対 し て 、 規 則 195 が 準 用 さ れ る 。 こ の よ う な 場 合 に は 、 被 告 は 、 遅 滞 な く 、 遅 く と も 措 置 の執行後速やかに通知が与えら。 3.措 置 の 執 行 後 10 日 以 内 に 、被 告 は 証 拠 保 全 の 命 令 の 再 審 理 を 請 求 す る こ と が で き る 。 再審理の請求要請は下記を示すものとする。 (a)証 拠 保 全 の 命 令 が 取 り 消 さ れ 、 又 は 変 更 さ れ る べ き 理 由 、 (b)依 拠 す る 事 実 及 び 証 拠 。 4.裁 判 所 は 、 遅 滞 な く 命 令 を 再 審 理 す る た め の 口 頭 審 理 を 命 令 す る 。 規 則 195 が 適 用 さ れる。裁判所は、命令を変更、取り消し又は 承認することができる。命令を変更又は取り 消す場合、裁判所は、秘密の情報が開示された 者に、この情報を秘密に維持することを義 務 づ け る [規 則 196.1]。 協 定 と の 関 係 : 第 60 条 (6) [ 指 令 2004/48/EC 規 則 198 - 第 7 条] 証拠保全の命令の取り消し 1. 命 令 の 日 か ら 暦 日 31 日 又 は 20 営 業 日 の い ず れ か 長 い ほ う を 超 え な い 期 間 内 に 、 申 請者が裁判所で本案の訴訟を開始しない場合、裁判所は、被告の要請により、証拠保全の 命令が取り消され、そうでなければ効果が中断されることを 確保する。ただし、損害賠償 の請求を妨げない。 2.証 拠 保 全 の 措 置 が 取 り 消 さ れ る 場 合 、 申 請 者 に よ る あ ら ゆ る 行 為 若 し く は 不 作 為 の た めに失効する場合、又はその後に特許の侵害若しくは侵害のおそれがないことがわかった 場合、裁判所は被告の要請により、これらの 措置によって発生したあらゆる損害を被告に 適 切 に 補 償 す る よ う 申 請 者 に 命 令 す る こ と が で き る [ 規 則 354.4]。 協 定 と の 関 係 : 第 60 条 (8)及 び (9) 72 [ 指 令 2004/48/EC 第 7 条] 査察の命令 規 則 199 - 査察の命令 1.自 ら の 発 議 に よ り ( た だ し 当 事 者 を 聴 聞 し た 後 に 限 る )、 又 は 当 事 者 に よ り 理 由 を 付 して要請された場合、裁判所は、そのままの状態での製品、装置、方法、施設又は現地事 情 の 査 察 を 命 令 す る こ と が で き る 。 秘 密 情 報 の 保 護 の た め 、 裁 判 所 は 、 協 定 第 58 条 に 従 い、上記の全てを、特定の指名された者にのみ、適切な非開示条件で開示するよう命令す ることができる。 2.規 則 192~ 197 及 び 規 則 198.2 が 準 用 さ れ る 。 協 定 と の 関 係 : 第 60 条 第 5章 規 則 200 - - 他の証拠 資産凍結の命令 1.特 許 が 侵 害 さ れ て き て お り 、 又 は さ れ る と こ ろ で あ る こ と に 関 す る 合 理 的 に 入 手 可 能 か つ 妥 当 な 証 拠 を 、そ の 主 張 の 裏 付 け に お い て 示 し た 場 合 、訴 訟 開 始 の 前 後 に か か わ ら ず 、 裁判所は本裁判所の管轄区域に存在するいかなる資産又は特定の資産の管轄区域外へ の移転について、又は、本裁判所の管轄区域に所在するか否かを問わずいかなる資産 の取引について、禁止することができる。 2 . 規 則 192~ 197 及 び 198.2 が 準 用 さ れ る 。 協 定 と の 関 係 : 第 61 条 規 則 201 - 裁判所により命じられる実験 1.裁 判 所 は 自 ら の 提 案 で ( し か し 、 当 事 者 の 審 問 の 後 に の み )、 又 は 当 事 者 の 理 由 を 付 した請 求によ り、裁 判 所での 手続の 目的 の事 実の陳 述を証 明す るた め の実 験を命 令す るこ とができる。ただし、当事者又は当事者の鑑定人が実験を実施する可能性を妨げない。 2.実 験 に よ っ て 事 実 の 陳 述 を 証 明 す る 許 可 を 求 め る 当 事 者 は 、 実 験 を 実 施 す る た め の 要 請書を、書面手続又は中間手続において可能な限り速やかに提出する。要請書は、 (a)実 験 に よ っ て 証 明 す る こ と を 意 図 す る 事 実 を 特 定 し 、 提 案 さ れ た 実 験 の 詳 細 及 び 提 73 案された実験を実施する理由を記述し、 (b)こ の よ う な 実 験 を 実 施 す る 専 門 家 を 提 案 し 、 (c)同 様 の 実 験 を 実 施 し た 以 前 の 試 み を 開 示 す る 。 3.他 の 訴 訟 当 事 者 は 、 実 験 に よ っ て 証 明 す る こ と を 意 図 す る 事 実 に つ い て 、 争 う か 陳 述 することが要請される。他の当事者は、提案された専門家の身元及び実験の説明を含め、 要請についてコメントすることも要請される。 4.裁 判 所 に よ っ て 別 段 の 命 令 が さ れ な い 限 り 、 実 験 を 請 求 し た 当 事 者 は 、 当 初 、 実 験 の 費用を負担する。 5.実 験 を 許 可 す る 裁 判 所 の 命 令 は 、 詳 細 な 実 験 を 明 記 し 、 (a)実 験 を 実 施 し 実 験 報 告 書 を 作 成 す る 専 門 家 の 名 称 及 び 住 所 を 明 記 し 、 (b)実 験 を 実 施 す る 期 間 、 並 び に 適 切 な 場 合 、 実 験 を 実 施 す る 正 確 な 時 期 及 び 場 所 を 明 記し、 (c)必 要 で あ れ ば 、 実 験 を 実 施 す る た め の 他 の 条 件 を 明 記 し 、 (d)実 験 報 告 書 を 提 出 す る 期 間 、 及 び 適 切 な 場 合 、 報 告 書 の 内 容 に 関 す る 指 示 を 明 記 す る。 6.適 切 な 場 合 、 裁 判 所 は 、 当 事 者 及 び そ の 鑑 定 人 の 同 席 の 下 に 実 験 を 実 施 す る よ う 命 令 することができる。 7.実 験 報 告 書 が 裁 判 所 に 提 出 さ れ た 後 、 裁 判 所 は 当 事 者 に 、 報 告 書 に 対 し て 書 面 で 又 は 口頭審理でのいずれかでコメントするよう要請する。 規 則 202 - 嘱託書 1.裁 判 所 は 、 自 ら の 発 議 で ( し か し 、 当 事 者 の 審 問 の 後 に の み )、 又 は 当 事 者 の 理 由 を 付した請求により、他の管轄裁判所又は官庁による証人尋問についての嘱託書を発行する ことができる。 2.裁 判 所 は 、 管 轄 裁 判 所 又 は 官 庁 の 言 語 で 嘱 託 書 を 作 成 す る か 、 又 は こ の 嘱 託 書 に そ の 言語への翻訳文を添付する。 3.第 4 項 に 従 う こ と を 条 件 と し 、 管 轄 裁 判 所 又 は 官 庁 は 、 そ の よ う な 請 求 の 実 行 に 従 う 手続きに関して、及び特に適切な強制措置に関して、国内法を適用する。 4.当 裁 判 所 は 、審 理 又 は 他 の 法 的 措 置 を 実 施 す る 時 間 、場 所 を 通 知 さ れ る 。当 裁 判 所 は 、 74 当事者、証人、及び関連する鑑定人に通知することができる。 [民 事 又 は 商 事 事 件 に お け る 証 拠 の 採 用 に お け る 締 約 国 の 裁 判 所 間 の 協 力 に 関 す る 2001 年 5 月 28 日 の 理 事 会 規 則 No 1206/2001] 第 3部 規 則 205 - 仮処分 - 手続の段階(略式手続) 第一審裁判所での略式手続は以下の段階からなる: (a)書 面 手 続 ; (b)当 事 者 又 は 一 方 当 事 者 の 口 頭 審 理 を 含 ん で も よ い 口 頭 手 続 。 規 則 206 - 仮処分の申請書 1.仮 処 分 の 申 請 書 は 、 裁 判 所 で 本 案 の 主 要 な 手 続 が 開 始 さ れ た 前 又 は 後 に 、 当 事 者 ( 以 下 、「 申 請 者 」 と い う ) が 提 出 す る こ と が で き る 。 2.仮 処 分 の 申 請 書 は 下 記 を 含 む も の と す る 。 (a)規 則 13.1(a)~ (i)に 規 定 す る 事 項 、 (b)請 求 す る 仮 処 分 の 表 示 [ 規 則 211.1] (c)仮 処 分 が 、 差 し 迫 っ た 侵 害 を 防 ぐ た め 、 被 疑 侵 害 の 継 続 を 禁 じ る た め 、 又 は そ の よ うな侵害の継続を保証の預入の対象とするために必要な理由、 (d)規 則 211.2 及 び .3 で 参 照 す る 事 項 を 含 む 、 仮 処 分 が 必 要 で あ る こ と の 主 張 を 裏 付 け る証拠を含む、申請書の裏付けにおいて依拠する事実及び証拠、 (e)本 案 訴 訟 に お け る 主 要 な 手 続 の 裏 付 け に お い て 依 拠 す る 予 定 の 事 実 及 び 証 拠 の 表 示 を含む、裁判所で開始する予定の訴訟の簡潔な説明。 3.申 請 者 が 、 他 の 当 事 者 ( 以 下 、「 被 告 」 と い う ) の 聴 聞 な し で 仮 処 分 を 命 令 す る こ と を請求する場合、仮処分の申請書は更に下記を含む。 (a)特 に 規 則 197 を 考 慮 し た 、 被 告 の 聴 聞 を し な い 理 由 、 (b)被 疑 侵 害 に 関 す る 当 事 者 間 の 以 前 の あ ら ゆ る 通 信 に 関 す る 情 報 。 4.申 請 者 は 、 被 告 を 聴 聞 せ ず 命 令 す る か ど う か の 決 定 に つ い て 裁 判 所 に 影 響 を 及 ぼ す 可 能性のある、自身に既知のあらゆる重要な事実(本特許に関して 、係属中のあらゆる訴訟 及び/又は仮処分を得るための過去の成功しなかったあらゆる 試みを含む)を開示する義 75 務を負う。 5.規 則 14 が 準 用 さ れ る 。 申 請 者 は 、 第 6 部 に 従 い 、 暫 定 的 措 置 の た め の 申 請 書 に つ い て の 手 数 料 を 支 払 う も の と す る [ EUR***]。 規 則 15.2 が 準 用 さ れ る 。 協 定 と の 関 係 : 第 32 条 (1)(c)及 び 第 62 条 規 則 207 - プロテクティブ・レター 1.協 定 第 47 条 に よ る 手 続 を 開 始 す る 権 利 を 有 す る 者 が 、 自 身 を 被 告 と し て 仮 処 分 の 申 請が近い将来に裁判所に提出される可能性が高いと考えるなら、プロテクティブ・レター を提出することができる。 2.プ ロ テ ク テ ィ ブ ・ レ タ ー は 、 特 許 の 言 語 で 登 記 部 に 提 出 さ れ 、 下 記 を 含 む 。 (a)プ ロ テ ク テ ィ ブ ・ レ タ ー を 提 出 す る 被 告 及 び 被 告 の 代 理 人 の 名 称 、 (b)推 定 さ れ る 仮 処 分 の 申 請 者 の 名 称 、 (c)プ ロ テ ク テ ィ ブ ・ レ タ ー を 提 出 す る 被 告 へ の 送 達 の た め の 住 所 及 び 電 子 メ ー ル ア ド レス、並びに送達を受領する権限を有する者の名称、 (d)推 定 さ れ る 仮 処 分 申 請 者 へ の 送 達 の た め の 住 所 、 利 用 可 能 で あ れ ば 電 子 メ ー ル ア ド レス、並びに知っている場合は送達を受領する権限を有する者の名称、 (e)可 能 で あ れ ば 関 連 す る 特 許 の 番 号 、及 び 、該 当 す る 場 合 は 規 則 13.1(h)に 参 照 さ れ る 以前の又は係属中のあらゆる訴訟に関する情報、 (f)手 紙 が プ ロ テ ク テ ィ ブ ・ レ タ ー で あ る こ と の 陳 述 。 プロテクティブ・レターは下記を含む。 (g)推 定 さ れ る 申 請 者 が 依 拠 す る と 想 定 さ れ る 事 実 に 対 す る 反 論 、 及 び / 又 は 、 該 当 す る場合、特許が無効であるとの主張及びその主張の根拠を含む、依拠する事実の表示、 (h)依 拠 す る 任 意 の 利 用 可 能 な 証 拠 書 面 、 (i)仮 処 分 の 申 請 を 却 下 す べ き 理 由 を 含 む 、 法 的 主 張 。 3.プ ロ テ ク テ ィ ブ ・ レ タ ー を 提 出 す る 被 告 は 、 第 6 部 に 従 い プ ロ テ ク テ ィ ブ ・ レ タ ー に つ い て の 手 数 料 [ EUR***] を 支 払 う 。 規 則 15.2 が 準 用 さ れ る 。 4.登 記 部 は 、 第 2 項 (a)~ (f)及 び 第 3 項 に 適 合 す る か 可 及 的 速 や か に 審 査 す る 。 こ れ ら の要件に適合している場合、登記部は、可及的速やかに (a)受 理 の 日 を 記 録 し 、 プ ロ テ ク テ ィ ブ ・ レ タ ー に 番 号 を 割 り 当 て 、 76 (b)規 則 207.6 に 従 う こ と を 条 件 と し 、 登 記 簿 に プ ロ テ ク テ ィ ブ ・ レ タ ー を 記 録 し 、 (c) プ ロ テ ク テ ィ ブ ・ レ タ ー の 詳 細 を 、 全 て の 地 方 部 及 び 地 域 部 に 提 供 し 、 (d) 仮 処 分 の 申 請 が 既 に 提 出 さ れ て い る 場 合 、 プ ロ テ ク テ ィ ブ ・ レ タ ー の 提 出 を 、 当 該 申請を扱う合議体又は単独の判事に通知する。 5.被 告 が 第 2 項 の 要 件 に 適 合 し な い 場 合 、 登 記 部 は 可 及 的 速 や か に 、 被 告 に (a)14 日 以 内 に 不 備 を 補 正 し ; 及 び (b)該 当 す る 場 合 、 第 3 項 に 規 定 す る 手 数 料 を 支 払 う よ う 要 請 す る 。 6. プ ロ テ ク テ ィ ブ ・ レ タ ー は 、 規 則 207.7 に 従 っ て 申 請 者 に 送 付 さ れ る ま で は 、 登 記 部において公的に入手可能でない。 7.続 い て 仮 処 分 の 申 請 書 が 提 出 さ れ た 場 合 、 登 記 部 は 規 則 208 に よ っ て 指 名 さ れ た 合 議 体又は単独の判事に、プロテクティブ・レターのコピーを仮処分の申請書と共に送付し、 可及的速やかに申請者に写しを送付する。 8. プ ロ テ ク テ ィ ブ ・ レ タ ー の 受 領 の 日 か ら 6 ヶ 月 以 内 に 仮 処 分 の 申 請 書 が 提 出 さ れ な い場合、プロテクティブ・レターを提出した者が、期間の満了の前に 6 ヶ月の延長を申請 し 、 第 6 部 に 従 っ て 延 長 手 数 料 [ EUR***] を 支 払 わ な い 限 り 、 プ ロ テ ク テ ィ ブ ・ レ タ ー は 登記部から削除される。さらなる手数料の支払いにより、さらなる延長が可能となる。 8.規 則 15.2 が 準 用 さ れ る 。 規 則 208 - 方 式 要 件 に つ い て の 審 査 、登 記 簿 に お け る 記 録 、合 議 体 の 割 り 当 て 、主 任判事、単独の判事の指名 1. 仮 処 分 の 申 請 は 規 則 16 に 従 っ て 登 記 部 に よ っ て 審 査 さ れ る 。 登 記 部 は 更 に 、 申 請 書に関連のあるプロテクティブ・レターが登記簿に記録されているかを審査する。 2.本 案 訴 訟 の 主 要 な 手 続 が 裁 判 所 に お い て ま だ 開 始 し て い な い 場 合 、規 則 17( 受 領 の 日 、 登 記 簿 で の 記 録 、訴 訟 番 号 、合 議 体 へ の 割 り 当 て )及 び 規 則 18( 裁 判 長 に よ る 主 任 判 事 の 指名)が準用される。緊急の場合には、裁判長は、自身又は経験豊かな判事が単独の判事 と し て 行 動 し 、 縮 小 さ れ た タ イ ム テ ー ブ ル で 規 則 209~ 213 に 従 っ て 申 請 書 に つ い て 決 定 することができることを決定できる。 3.本 案 訴 訟 の 主 要 な 手 続 が 裁 判 所 に お い て 既 に 開 始 し て い る 場 合 、 仮 処 分 の 申 請 書 は 、 訴訟が割り当てられている合議体又は単独の判事に直ちに送付される。緊急の場合には 77 ( 訴 訟 が 単 独 の 判 事 に 割 り 当 て ら れ て い な い 場 合 )、 裁 判 長 は 、 彼 自 身 は 主 任 判 事 が 、 単 独 の 判 事 と し て 行 動 し 、 縮 小 さ れ た タ イ ム テ ー ブ ル で 規 則 209~ 213 に 従 っ て 申 請 書 に つ いて決定することができることを決定できる。 4.仮 処 分 の 申 請 に つ い て 決 定 す る 単 独 の 判 事 は 、 必 要 な 全 て の 裁 判 所 の 権 限 を 有 す る 。 規 程 の 草 案 と の 関 係 : 第 19 条 規 則 209 - 仮処分の申請の審査 1.裁 判 所 は 以 下 の 裁 量 権 を 有 す る 。 た だ し 、 仮 処 分 の 申 請 に つ い て の 裁 判 所 の 決 定 を 妨 げない。 (a)申 請 書 に 関 し て 被 告 に 通 知 し 、 指 定 期 間 内 に 、 仮 処 分 の 申 請 に 対 す る 、 下 記 を 含 む 異議申立を提出するよう被告に要請する。 (i)申 請 が 成 立 し な い 理 由 、 (ii)依 拠 す る 事 実 及 び 証 拠 、 特 に 申 請 者 が 依 拠 す る 事 実 及 び 証 拠 に 対 す る 反 論 、 (iii)問 題 と な る 本 案 訴 訟 の 主 要 な 手 続 が 裁 判 所 で ま だ 開 始 さ れ て い な い 場 合 に は 、 裁 判所で 開始す る予 定の 訴訟が 成立し ない 理由 、及び裏 付けに おい て 依拠す る事実 及び 証拠 、 (b)当 事 者 を 口 頭 審 理 に 召 喚 す る 。 (c)被 告 の 同 席 な し で 申 請 者 を 口 頭 審 理 に 召 喚 し 、 (d)被 告 の 聴 聞 な し で 申 請 に つ い て 決 定 す る 。 2.規 則 209 に 従 っ て 、 こ の 裁 量 権 の 行 使 に お い て 、 裁 判 所 は 下 記 を 考 慮 す る 。 (a)特 許 が 欧 州 特 許 庁 で 異 議 手 続 に お い て 維 持 さ れ て い る か 、 又 は 他 の 任 意 の 裁 判 所 で 訴訟の対象であるか (b)訴 訟 の 緊 急 性 、 (c)申 請 者 が 被 告 の 聴 聞 な し で 仮 処 分 を 請 求 し て い る か 、 及 び 被 告 を 聴 聞 し な い 理 由 が 十分に根拠に基づいているか、 (d)被 告 に よ り 提 出 さ れ た プ ロ テ ク テ ィ ブ ・ レ タ ー ; 特 に 、 裁 判 所 は 関 連 す る プ ロ テ ク ティブ・レターが被告によって提出されている場合には、口頭審理へ当事者を召喚を検討 する。 3.非 常 に 緊 急 の 場 合 、 規 則 345.5 に 従 っ て 指 名 さ れ た 常 設 の 判 事 は 、 仮 処 分 に つ い て 直 ちに決定し、引き続く申請に関する手続を決定することができる。 78 4.申 請 者 が 被 告 の 聴 聞 な し で 仮 処 分 を 申 請 し 、 裁 判 所 が 被 告 に 聴 聞 せ ず に 仮 処 分 を 許 可 しないと決定した場合、申請者は申請を取り下げ、申請及び申請書の内容を秘密に維持す る裁判所の命令を請求することができる。 規 則 210 - 口頭審理 1.裁 判 所 が 当 事 者 を 口 頭 審 理 に 召 喚 す る 場 合 、 仮 処 分 の 申 請 書 の 受 理 の 日 の 後 、 可 能 な 限り速やかに口頭審理の期日を設定する。 2.裁 判 所 は 、 口 頭 審 理 の 前 又 は 最 中 に 、 更 な る 情 報 、 文 献 及 び 他 の 証 拠 ( 規 則 211 に 従 って裁判所が決定することを可能にする証拠を含む)を提出するよう当事者に命令するこ とができる。証拠についてのこれらの規則の第 2 部は、裁判所により決定された範囲 での み適用される。 3.規 則 111~ 116 が 準 用 さ れ る 。申 請 者 が 合 理 的 な 釈 明 な し で 口 頭 審 理 を 欠 席 す る 場 合 、 裁判所は仮処分の申請を却下する。 4.仮 処 分 の 申 請 に つ い て の 裁 判 所 の 決 定 は 、 口 頭 審 理 の 終 了 後 可 能 な 限 り 速 や か に 文 書 で示される。裁判所が適切であると判断する場合、判決は口頭審理の最後に当事者に対し て口頭で伝えることができる。 規 則 211 - 仮処分の申請についての決定 1.裁 判 所 は 、 特 に 以 下 の 仮 処 分 を 命 令 す る こ と が で き る : (a)被 告 に 対 す る 差 止 ; (b)商 業 ル ー ト に 入 り 又 は 移 動 す る こ と を 阻 止 す る た め の 、 特 許 権 の 侵 害 の 疑 い の あ る 商品の差し押さえ又は引き渡し; (c)損 害 賠 償 の 回 収 が 危 う く な り そ う な 状 況 を 申 請 者 が 証 明 す る 場 合 、 銀 行 預 金 口 座 及 びその他の資産の凍結を含む、被告の動産及び不動産の予防的差し押 さえ、 (d)費 用 の 中 間 決 定 。 2.そ の 判 決 に お い て 裁 判 所 は 、 申 請 者 が 第 47 条 に 従 い 手 続 を 開 始 す る 権 限 を 有 す る こ と、問題の特許が有効であること、及び自身の権利が侵害されているか又はこのような侵 害が差 し迫っ てい る こ との、十 分に確 かな 程 度で裁 判所の 要求 を満 たす 合 理的な 証拠 を提 供することを申請者に要求することができる。 79 3.仮 処 分 の 決 定 に お い て 、 裁 判 所 は 当 事 者 の 利 益 を 比 較 衡 量 す る 裁 量 権 を 有 す る 。 4.裁 判 所 は 、 裁 判 所 が 仮 処 分 の 命 令 を 取 り 消 し た 場 合 に 申 請 者 が 責 任 を 負 う 、 被 告 に 生 じる可 能性が 高い 損害 の適切 な補償 のた めに 十分な 保障を 提供 する よう、申 請者に 命令 す ることができる。 5.仮 処 分 の 決 定 は 、 協 定 第 73 条 に 従 っ て 控 訴 で き る こ と を 示 す 。 協 定 と の 関 係 : 第 62 条 (2)及 び (4) 規 則 212 - 被告の聴聞なしでの仮処分の決定 1.裁 判 所 は 、 遅 延 が 申 請 者 に 取 り 返 し の つ か な い 損 害 を 与 え る 可 能 性 が 高 い 場 合 に の み 、 被 告 に 聴 聞 し な い で 仮 処 分 の 命 令 を す る こ と が で き る 。 規 則 197 が 準 用 さ れ る 。 2. 仮 処 分 が 被 告 の 聴 聞 な し で 命 令 さ れ る 場 合 、 被 告 の 不 在 で の 口 頭 審 理 に 対 す る 規 則 210 が 準 用 さ れ る 。 こ の よ う な 場 合 に は 、 被 告 は 遅 滞 な く 、 遅 く と も 措 置 の 執 行 時 に 仮 処 分の通知が与えられる。 3.被 告 は 再 審 理 を 請 求 す る こ と が で き る 。 規 則 197.3 及 び .4 が 準 用 さ れ る 。 協 定 と の 関 係 : 第 60 条 (5)及 び (6) 規 則 213 - 仮処分の取消 1.裁 判 所 の 命 令 に お い て 与 え ら れ る 、 命 令 の 日 か ら 暦 日 31 日 又 は 20 営 業 日 の い ず れ か 長 い 期 間 を 超 え な い 期 間 内 に 、申 請 者 が 裁 判 所 で 本 案 の 手 続 を 開 始 し な い 場 合 、裁 判 所 は 、 被告の要請により、仮処分が取り消され、そうでなければ効果が中断されることを確保す る。ただし損害賠償の請求を妨げない。 2.仮 処 分 が 取 り 消 さ れ る 場 合 、 申 請 者 に よ る 任 意 の 行 為 若 し く は 不 作 為 の た め に 仮 処 分 が失効 する場 合、又 は その後 に特許 の侵 害若 しくは 侵害の おそ れが ないこ とがわ かっ た場 合、裁判所は被告の請求により、これらの措置によって発生したあらゆる損害を被告に適 切 に 補 償 す る よ う 申 請 者 に 命 令 す る こ と が で き る [ 規 則 354.4]。 協 定 と の 関 係 : 第 60 条 (9) 80 第 4部 規 則 220 - - 控訴裁判所の手続 控訴可能な決定 1.不 利 な 影 響 を 受 け た 当 事 者 は 、 以 下 の も の に 対 し て 控 訴 で き る 。 (a)第 一 審 裁 判 所 の 最 終 決 定 、 (b)一 方 の 当 事 者 に 関 し 手 続 を 終 結 す る 決 定 、 (c)協 定 第 49 条 (5)、 第 59 条 、 第 60 条 、 第 61 条 、 第 62 条 又 は 第 67 条 に 規 定 す る 決 定 又は命令。 2.手 続 に 関 す る 決 定 又 は 命 令 に 対 し て は 、 裁 判 所 の 許 可 を 受 け て 控 訴 す る こ と が で き る 。 3.控 訴 裁 判 所 は 、 侵 害 訴 訟 及 び 有 効 性 手 続 で の 個 別 の 本 案 判 決 に 対 す る 控 訴 を 、 一 緒 に 審理することができる。 協 定 と の 関 係 : 第 73 条 [ 第 一 審 裁 判 所 の 最 終 決 定 の 例 : 規 則 118( 本 案 判 決 )、 規 則 140( 損 害 賠 償 の 決 定 )、 規 則 157( 費 用 の 決 定 )] * 規 則 220.2 へ の 付 言 起 草 委 員 会 の 一 部 の メ ン バ ー は 、「 裁 判 所 」 の 適 切 な 意 味 に 関 し て 、 第 73 条 (2)(b)(ii) に 明 瞭 性 が 欠 如 し て い る と 考 え て い る 。 し た が っ て 委 員 会 は 、 規 則 220.2 に 協 定 の 用 語 を 単に再現した。 規 則 221 - 控訴の許可のための申請書 1.規 則 157 に 参 照 す る 判 決 又 は 命 令 に よ り 不 利 な 影 響 を 受 け る 当 事 者 は 、 控 訴 の 許 可 を 拒 否 す る 裁 判 所 の 決 定 又 は 命 令 の 送 達 か ら 15 暦 日 以 内 に 、 控 訴 の 許 可 の た め の 申 請 書 を 控訴裁判所に提出することができる 2.控 訴 の 許 可 の た め の 申 請 書 は 下 記 を 示 す も の と す る 。 (a)控 訴 が 審 理 さ れ る べ き 理 由 、 (b)必 要 で あ れ ば 、 依 拠 す る 事 実 、 証 拠 及 び 議 論 。 3.控 訴 裁 判 所 長 官 は 、 控 訴 の 許 可 の た め の 申 請 書 を 単 独 の 判 事 に 割 り 当 て る 。 81 規 則 222 - 控訴裁判所の手続の対象 1.規 則 225、 226、 236 及 び 238 に よ り 当 事 者 に よ っ て 提 出 さ れ た 請 求 、 事 実 、 証 拠 及 び 議論は、第 2 項に従うことを条件とし、控訴裁判所における手続の対象を構成する。 控訴裁判所は、第一審裁判所の手続のファイルを参考にするものとする。 2.第 一 審 裁 判 所 の 手 続 の 間 に 当 事 者 に よ っ て 提 出 さ れ な か っ た 請 求 、 事 実 、 証 拠 及 び 議 論は、控訴裁判所に無視される可能性がある。裁量権の行使において、裁判所は特に下記 を考慮する。 (a)新 し い 主 張 を 提 出 し よ う と す る 当 事 者 が 、 新 し い 主 張 が 合 理 的 に 第 一 審 裁 判 所 の 審 理中に提出できなかったことを正当化できるか、 (b)新 し い 主 張 が 、 控 訴 に お け る 決 定 に 高 度 に 関 連 す る か 、 (c)新 し い 主 張 の 提 出 に 関 し て の 他 の 当 事 者 の 見 解 。 協 定 と の 関 係 : 第 73 条 (4) [ EPC 第 114 条 (2)] 規 則 223 - 停止効果の申請 1.当 事 者 は 、 協 定 第 74 条 に 従 い 、 停 止 効 果 の 申 請 書 を 提 出 す る こ と が で き る 。 2.停 止 効 果 の 申 請 書 は 下 記 を 示 す も の と す る 。 (a)控 訴 の 提 出 が 停 止 効 果 を 有 す る べ き 理 由 、 (b)依 拠 す る 事 実 、 証 拠 及 び 議 論 。 3.規 則 221.3 が 準 用 さ れ る 。 裁 判 所 は 、 遅 滞 な く 申 請 書 に つ い て 決 定 す る 。 4.非 常 に 緊 急 の 場 合 、 申 請 者 は い つ で も 、 様 式 な し で 常 設 の 判 事 に 停 止 効 果 の 命 令 を 申 請 す る こ と が で き る[ 規 則 345.8]。常 設 の 判 事 は 、控 訴 裁 判 所 の 全 て の 権 限 を 有 し 、申 請 に引き続く手続を決定する。 協 定 と の 関 係 : 第 74 条 第 1章 - セクション 1 規 則 224 - 書面手続 - 控訴の陳述、控訴の理由の陳述 控訴の陳述及び控訴の理由の陳述の提出期間 1.控 訴 の 陳 述 は 、 82 (a)規 則 220.1(a)及 び (b)に 規 定 す る 決 定 の 送 達 か ら 2 ヶ 月 以 内 、 又 は (b)規 則 220.1(c)及 び .2 に 規 定 す る 決 定 又 は 命 令 の 送 達 か ら 15 暦 日 以 内 に控訴人により提出される。 2.控 訴 の 理 由 の 陳 述 は 、 (a)規 則 220.1(a)及 び (b)に 規 定 す る 判 決 の 送 達 か ら 4 ヶ 月 以 内 、 又 は (b)規 則 220.1(c)及 び .2 に 規 定 す る 決 定 又 は 命 令 の 送 達 か ら 15 暦 日 以 内 に控訴人により提出される。 協 定 と の 関 係 : 第 73 条 (1)及 び (2) 規 則 225 - 控訴の陳述の内容 控訴の陳述は下記を含むものとする。 (a)控 訴 人 及 び 控 訴 人 の 代 理 人 の 名 称 、 (b)被 控 訴 人 及 び 被 控 訴 人 の 代 理 人 の 名 称 、 (c)控 訴 人 及 び 被 控 訴 人 へ の 送 達 の た め の 住 所 及 び 電 子 メ ー ル ア ド レ ス 、 並 び に 送 達 を 受領する権限を有する人の名称、 (d)控 訴 す る 決 定 又 は 命 令 の 日 付 、 第 一 審 裁 判 所 の 手 続 に お け る フ ァ イ ル に 割 り 当 て ら れた訴訟番号、 (e)控 訴 人 が 求 め る 命 令 又 は 救 済 。 規 則 226 - 控訴の理由の陳述の内容 控訴の理由の陳述は下記を含むものとする。 (a) 判 決 又 は 命 令 の ど の 部 分 を 争 う か の 表 示 、 (b)争 わ れ る 決 定 又 は 命 令 が 取 り 消 さ れ る べ き 理 由 、 (c)規 則 222.1 及 び .2 に 従 い 、 控 訴 が 基 礎 付 け ら れ る 事 実 及 び 証 拠 の 表 示 。 [ EPC 規 則 99] 規 則 227 - 控訴の陳述及び控訴の理由の陳述の言語 1.控 訴 の 陳 述 及 び 控 訴 の 理 由 の 陳 述 は 下 記 で 作 成 さ れ る も の と す る 。 (a)第 一 審 裁 判 所 の 手 続 言 語 、 た だ し 協 定 第 50 条 (3)の 適 用 を 妨 げ な い 、、 又 は 83 (b)当 事 者 が 協 定 第 50 条 (2)に 同 意 す る 場 合 、 特 許 が 付 与 さ れ た 言 語 。 当 事 者 が 協 定 第 50 条 (2)に 同 意 す る 場 合 、 被 控 訴 人 が 同 意 す る こ と の 証 拠 は 、 控 訴 の 陳 述 と 一 緒 に 控 訴 人 により提出される。 協 定 と の 関 係 : 第 50 条 規 則 228 - 控訴の手数料 控 訴 人 は 、 第 6 部 に 従 い 控 訴 の 手 数 料 を 支 払 う [EUR***]。 規 則 15.2 が 準 用 さ れ る 。 [EPC 第 108 条 及 び 規 則 101.2] 規 則 229 - 控訴の陳述の方式要件についての審査 1.登 記 部 は 控 訴 の 陳 述 の 提 出 後 、 可 及 的 速 や か に 規 則 224.1、 225、 227 及 び 228 の 要 件 に適合するかを審査する。 2.控 訴 人 が 規 則 225、 227 及 び 228 の 要 件 に 適 合 し て い な い 場 合 、 登 記 部 は 控 訴 人 に (a) 14 日 以 内 に 不 備 を 補 正 し 、 (b)該 当 す る 場 合 、 14 日 以 内 に 控 訴 の た め の 手 数 料 を 支 払 う よ う 要 請 す る も の と す る 。 控訴人が第 1 項の要件に適合しない場合、又は控訴人が不備を補正せず、又は手数料を 支払わない場合、登記部は控訴裁判所長官に通知し、長官は欠席による決定によって不受 理として控訴を却下する。長官、事前に聴聞の機会を控訴人に与えることができる。 規 則 230 - 登記簿における記録(控訴裁判所) 1.控 訴 の 陳 述 が 規 則 229.1 に 規 定 さ れ る 要 件 に 適 合 す る な ら 、 登 記 部 は (a)控 訴 の 陳 述 の 日 付 及 び 控 訴 フ ァ イ ル に 対 す る 訴 訟 番 号 を 記 録 し 、 (b)登 記 簿 に 控 訴 フ ァ イ ル を 記 録 し 、 (c)訴 訟 番 号 及 び 受 領 の 日 付 を 控 訴 人 に 通 知 す る 。 2.控 訴 裁 判 所 長 官 は 、 合 議 体 に 対 し て 訴 訟 を 割 り 当 て る 。 合 議 体 に よ る 別 段 の 合 意 が な い限り、最も上位の判事を裁判長とする。 規 則 231 - 主任判事の指名 訴訟が割り当てられた合議体の裁判長は、主任判事として合議体の一人の法律系判事を 84 指名する。裁判長は、自身を主任判事に指名 できる。登記部は、可及的速やかに主任判事 の身元を控訴人及び被控訴人に通知する。 規 則 232 - ファイルの翻訳 1.控 訴 裁 判 所 の 手 続 言 語 が 第 一 審 裁 判 所 の 手 続 言 語 で な い 場 合 、 主 任 判 事 は 控 訴 人 に 、 下記について指定期間内に控訴裁判所の手続言語への翻訳文を提出するよう命令するこ とができる。 (a)主 任 判 事 に よ り 指 定 さ れ た 、 第 一 審 裁 判 所 に お い て 当 事 者 に よ り 提 出 さ れ た 訴 答 書 面及び他の文書、 (b)第 一 審 裁 判 所 の 判 決 又 は 命 令 。 2.控 訴 人 が 、 指 定 期 間 内 に 第 1 項 の 翻 訳 文 を 提 出 し な い 場 合 、 裁 判 所 は 、 規 則 357 に 従 い、欠席による決定によって、控訴を却下することができる。合議体は、事 前に聴聞の機 会を控訴人に与えることができる。 3.控 訴 人 は 、 裁 判 所 が 第 1 部 第 5 章 に 従 い 費 用 の 額 を 決 定 す る 場 合 、 翻 訳 文 の 費 用 を 考 慮するよう請求することができる。 協 定 と の 関 係 : 第 50 条 (2)及 び (3) 規 則 233 - 控訴理由の陳述の予備審査 1.主 任 判 事 は 、 控 訴 の 理 由 の 陳 述 が 規 則 226 の 要 件 を 満 た し て い る か を 審 査 す る 。 2,請 求 の 理 由 の 陳 述 が 規 則 226 の 要 件 に 適 合 し て い な い 場 合 、 主 任 判 事 は 、 期 間 を 定 め て、控訴の理由の陳述を補正することを請求人に許可する。控訴人が期間内に陳述を補正 しない場合、控訴裁判所は不受理として控訴を却下することができる。合議体は、事前に 聴聞の機会を控訴人に与えることができる。 3.規 則 224.2 に お け る 控 訴 の 理 由 の 陳 述 の た め の 指 定 期 間 内 に 挙 げ ら れ な か っ た 控 訴 理 由は、許容されない。 規 則 234 - 不受理とする控訴を却下する判決に対する異議申立 1.控 訴 人 は 、 規 則 224.1、 229.2 又 は 223.2 に お け る 不 受 理 と す る 控 訴 を 却 下 す る 決 定 に対し、新しい控訴の理由を提出せずに、決定の送達から 1 ヶ月以内に異議を申し立てる 85 ことができる。 2.規 則 230.2 に よ り 訴 訟 が 割 り 当 て ら れ た 合 議 体 は 、 第 1 項 の 異 議 に つ い て 決 定 す る 。 3.不 受 理 と す る 控 訴 の 却 下 の 決 定 が 破 棄 さ れ る 場 合 、 控 訴 は 正 常 な コ ー ス を と る 。 セクション 2 - 規 則 235 回答の陳述 - 回答の陳述 1.規 則 224.2(a)に 従 う 控 訴 の 理 由 の 陳 述 の 送 達 か ら 3 ヶ 月 以 内 に 、第 一 審 の 訴 訟 の 他 の 当事者は回答の陳述を提出することができる。 15.規 則 224.2(b)に 従 う 控 訴 の 理 由 の 陳 述 の 送 達 か ら 15 暦 日 以 内 に 、第 一 審 の 訴 訟 の 他 の当事者は回答の陳述を提出することができる。 規 則 236 - 回答の陳述の内容 1.回 答 の 陳 述 は 下 記 を 含 む も の と す る 。 (a)被 控 訴 人 及 び 被 控 訴 人 の 代 理 人 の 名 称 、 (b)被 控 訴 人 の 送 達 の 住 所 及 び 電 子 メ ー ル ア ド レ ス 、 並 び に 送 達 を 受 領 す る 権 限 を 有 す る人の名称及び住所、 (c)控 訴 フ ァ イ ル の 訴 訟 番 号 、 (d)控 訴 の 理 由 に 対 す る 回 答 。 2.被 控 訴 人 は 、 第 一 審 の 判 決 を 、 そ の 判 決 に お い て 示 さ れ た 以 外 の 理 由 で 支 持 す る こ と ができる。 規 則 237 - 交差控訴の陳述 1.規 則 224.1 に 規 定 す る 期 間 内 に 控 訴 の 陳 述 を 提 出 し な い 当 事 者 は 、 他 の 当 事 者 の 一 人 が 控 訴 の 陳 述 書 を 提 出 す る 場 合 、 規 則 235 に 規 定 す る 期 間 内 に 交 差 控 訴 に よ っ て 控 訴 を 提 起することができる。 2.交 差 控 訴 の 陳 述 は 、 回 答 の 陳 述 に 含 め る 。 そ れ は 規 則 225 及 び 226 の 要 件 に 適 合 す る 。 交 差 控 訴 の 陳 述 に 対 し 規 則 229 及 び 233 が 準 用 さ れ る 。 3.交 差 控 訴 の 陳 述 は 、 他 の い か な る 方 法 で も い か な る 時 点 で も 受 け 入 れ ら れ な い 。 4.控 訴 に つ い て の 手 数 料 に 関 す る 限 り 、 交 差 控 訴 は 控 訴 と し て 取 り 扱 わ れ る 。 規 則 228 86 が準用されるものとする。 5.控 訴 の 陳 述 が 取 り 下 げ ら れ る と 、 交 差 控 訴 の 陳 述 は 取 り 下 げ ら れ た も の と み な さ れ る 。 追 加 の 期 日 に つ い て の 規 則 28 が 準 用 さ れ る 。 セクション 3 - 規 則 238 交差控訴の陳述に対する回答 - 交差控訴の陳述に対する回答 1.規 則 235.1 に 従 っ て 送 達 さ れ た 回 答 の 陳 述 が 交 差 控 訴 の 陳 述 を 含 ん で い る 場 合 、 控 訴 人は、回答の陳述の送達から 2 ヶ月以内に、交差控訴の陳述に対する回答を提出すること ができる。回答は、交差控訴の陳述に挙げられた控訴理由に対する回答を含む。 2.規 則 235.2 に 従 っ て 送 達 さ れ た 回 答 の 陳 述 が 交 差 応 訴 の 陳 述 を 含 ん で い る 場 合 、 控 訴 人 は 、 回 答 の 陳 述 の 送 達 か ら 15 日 以 内 に 、 交 差 控 訴 の 陳 述 に 対 す る 回 答 を 提 出 す る こ と ができる。回答は、交差控訴の陳述に挙げられた控訴理由に対する回答を含む。 第 2章 - 規 則 239 中間手続き - 主任判事の役割 1.規 則 224~ 228 で 指 定 さ れ た 期 間 の 満 了 後 、 主 任 判 事 は 口 頭 審 理 に 必 要 な 全 て の 準 備 を す る 。 規 則 222 の 規 定 を 常 に 前 提 と し 、 主 任 判 事 は 、 適 切 な 範 囲 で 権 限 を 有 し 、 準 用 す る 規 則 101~ 110 で 示 さ れ る 職 務 を 行 使 す る 。 2.控 訴 が 口 頭 審 理 の 準 備 が 整 っ て い る と 主 任 判 事 が 判 断 す る と す ぐ に 、 主 任 判 事 は 当 事 者を口頭審理に召喚する。当事者が、より短い期間に同意しない限り、少なくとも 2 ヶ月 の通知期間が与えられる。上記召喚後、中間手続きは終了したとみなされ、すぐに口頭手 続きが開始される。裁判長は、主任判事と協議し、訴訟の管理を引き継ぐ。 第 3章 - 規 則 240 口頭審理 - 口頭審理の実施 規 則 241 に 従 う こ と を 条 件 と し 、 合 議 体 に お い て 口 頭 審 理 が 実 施 さ れ 、 裁 判 長 が 指 揮 す る 。 常 に 規 則 222 に 従 う こ と を 条 件 と し 、 規 則 111、 112、 115、 116 及 び 117 が 準 用 さ れ る。 87 規 則 241 - 費用の命令の控訴についての口頭審理の実施 規 則 157 に 従 い 、 費 用 の 命 令 の 控 訴 に つ い て の 口 頭 審 理 は 、 控 訴 裁 判 所 の 権 限 を 全 て 有 す る 常 設 の 判 事 [規 則 345.5]単 独 に よ り 審 理 さ れ る 第 4章 - 規 則 242 決定及び決定の効果 - 控訴裁判所の決定 1.決 定 は 、 控 訴 を 棄 却 す る か 、 又 は 第 一 審 及 び 控 訴 審 の 両 方 の 手 続 に つ い て の 費 用 の 命 令を含む決定若しくは命令の全体又は一部を取り消し、その決定又は命令を置き換える。 2.控 訴 裁 判 所 は 、 (a)第 一 審 裁 判 所 の 管 轄 の 中 で 権 限 を 行 使 す る こ と が で き 、 (b)第 一 審 裁 判 所 に 訴 訟 を 差 し 戻 す こ と が で き る [規 則 243]。 協 定 と の 関 係 : 第 75 条 規 則 243 - 差し戻し 1.特 別 な 事 情 に お い て は 、 控 訴 裁 判 所 は 、 決 定 又 は 再 審 の た め に 第 一 審 裁 判 所 に 訴 訟 を 差し戻すことができる。 2.第 一 審 裁 判 所 に 訴 訟 を 差 し 戻 す 決 定 は 、 以 前 の 決 定 又 は 命 令 が 取 り 消 さ れ た 同 じ 合 議 体 が更に 訴訟を 扱う べき か、又は 第一審 裁判 所 長官に よって 他の 合議 体を 指 名すべ きか を指 定する。 3.第 一 審 裁 判 所 に 訴 訟 が 差 し 戻 さ れ る 場 合 、 裁 判 所 は 控 訴 裁 判 所 の 決 定 及 び そ の 決 定 理 由に拘束される。 協 定 と の 関 係 : 第 75 条 第 5章 規 則 245 - - 再審の申請手続 再審の申請の提出 再審の申請は、控訴の提出期限が満了した第一審裁判所の最終決定、又は控訴裁判所の 最 終 決 定( 以 下 、「 最 終 決 定 」と い う )に よ り 不 利 な 影 響 を う け る 任 意 の 当 事 者( 以 下 、「 申 立人」という)が提出することができる。 2.再 審 査 の 申 請 は 、 以 下 の 期 間 内 に 控 訴 裁 判 所 に 提 出 す る : 88 (a)再 審 査 の 申 請 が 基 本 的 な 手 続 の 不 備 の 理 由 に 基 づ く 場 合 、 基 本 的 手 続 の 不 備 を 発 見 してから、又は最終決定の送達から 2 ヶ月のいずれか遅い方、 (b)再 審 査 の 申 請 が 、 裁 判 所 の 最 終 決 定 に よ っ て 刑 事 犯 罪 を 構 成 す る と 判 断 さ れ た 行 為 に 基 づ く 場 合 、 刑 事 犯 罪 と 判 断 さ れ た 時 点 又 は 最 終 決 定 の 送 達 か ら 2ヶ 月 の いずれか遅い方。 (c)し か し 、 最 終 決 定 の 送 達 か ら 10年 を 超 え な い 協 定 と の 関 係 : 第 81 条 [EPLA RoP §175+200+202、 EPC 協 定 第 112 条 a(4)] 規 則 246 - 再審の申請の内容 再審の申請は下記を含む。 (a)申 立 人 及 び 申 立 人 の 代 理 人 の 名 称 、 (b)申 立 人 の 送 達 の た め の 住 所 及 び 電 子 メ ー ル ア ド レ ス 、 並 び に 送 達 を 受 領 す る 権 限 を 有する人の名称及び住所、 (c)再 審 理 す べ き 決 定 の 表 示 。 2.再 審 の 申 請 書 は 、 最 終 判 決 を 破 棄 す る 理 由 、 並 び に 申 請 が 基 礎 と す る 事 実 及 び 証 拠 を 表示する。 規 則 247 - 基本的な手続上の不備 協 定 第 81 条 (1)の 基 本 的 な 手 続 上 の 不 備 は 、 例 え ば 下 記 で 発 生 す る 場 合 が あ る 。 (a)控 訴 裁 判 所 の 判 事 が 協 定 第 17 条 又 は 規 程 第 7 条 に 違 反 し て 決 定 に 参 加 し た 場 合 、 (b)控 訴 裁 判 所 の 判 事 と し て 指 名 さ れ て い な い 者 が 最 終 決 定 を 下 し た 合 議 体 で 審 理 し た 場合、 (c)最 終 判 決 に 至 る 手 続 で 発 生 し た 、 協 定 第 76 条 の 基 本 的 違 反 、 (d)判 決 と 関 連 す る 請 求 の 決 定 を せ ず に 控 訴 裁 判 所 が 控 訴 を 判 決 し た 場 合 、 及 び (e)人 権 及 び 基 本 的 自 由 の 保 護 に 関 す る 条 約 第 6 条 の 違 反 が 発 生 し て い る 場 合 。 [EPC 第 112 条 a(2)及 び EPC 規 則 104] 89 規 則 248 - 異議を提起する義務 1.基 本 的 な 手 続 上 の 不 備 の 理 由 に 基 づ く 再 審 の 申 請 は 、 手 続 上 の 不 備 に 関 す る 異 議 が 第 一審裁判所又は控訴裁判所の手続の間に 挙げられ、裁判所に却下された場合にのみ、認め られる。ただし、このような異議を第一審裁判所又は控訴裁判所の手続の間に挙げること ができなかった場合を除く。 2.基 本 的 な 手 続 上 の 不 備 に 基 づ く 再 審 の 申 請 は 、 当 事 者 が 不 備 に 関 す る 控 訴 を 提 起 す る ことができたにもかかわらず提起しなかった場合には、認められない。 [EPC 規 則 106] 規 則 249 - 刑事犯罪の定義 刑事犯罪は、それが最終的に管轄裁判所又は官庁によりそのような犯罪であると 判断さ れた場合にのみ、発生したとみなされる。有罪判決は必要ない。 [EPC 規 則 105] 規 則 250 - 再審の手数料 申 立 人 は 、 第 6 部 に 従 い 、 再 審 の 手 数 料 を 支 払 う [EUR***]。 規 則 15.2 が 準 用 さ れ る 。 裁 判 所 は 、 規 則 245.2(a)又 は (b)に よ り 予 想 さ れ る 事 情 に お い て 、 手 数 料 の 支 払 を 免 除 す ることができる。 登 記 簿 に お け る 記 録 ( 控 訴 裁 判 所 ) に つ い て の 規 則 230.1 が 準 用 さ れ る も の と す る 。 規 則 251 - 停止効果 再審の申請の提出は、控訴裁判所が別段の決定しない限り停止効果を有しない。 協 定 と の 関 係 : 第 81 条 (2) 規 則 252 - 再審の申請書の方式要件についての審査 1.登 記 部 は 、 再 審 の 申 請 書 の 提 出 後 、 可 及 的 速 や か に 規 則 245、 246 及 び 250 の 要 件 に 適合しているかを審査する。 2.申 立 人 が 第 1 項 の 要 件 に 適 合 し て い な い 場 合 、 登 記 部 は 申 立 人 に (a)14 日 以 内 に 不 備 を 補 正 し 、 及 び 90 (b)該 当 す る 場 合 、 14 日 以 内 に 再 審 の た め の 手 数 料 を 支 払 う よ う 要 請 す る 。 申立人が不備を補正しないか、手数料を支払わない場合、登記部は控訴裁判所 長官に通 知し、長官は不受理として再審の申請を却下することができる。長官は事前に申立人に聴 聞の機会を与えることができる。 規 則 253 - 再審の申請の合議体への割り当て 1.登 記 簿 に お い て 再 審 の 申 請 書 が 記 録 さ れ る と す ぐ に 、 登 記 部 は 他 の 全 て の 当 事 者 に 最 新の申請書の写しを送達し、再審の申請が提出されたことを控訴裁判所長官に通知する。 2.裁 判 所 長 官 は 、 3 名 の 法 律 系 判 事 か ら 構 成 さ れ る 合 議 体 に 訴 訟 を 割 り 当 て る 。 裁 判 所 長官は、再審理される決定を下すことに参加した裁判所の判事が合議体に加わ らないこと を命令することができる。 規 則 254 - 再審の申請書の審査 1.当 事 者 に 聴 聞 し た 後 、 合 議 体 は 、 (a)再 審 の 申 請 を 許 容 で き な い と し て 却 下 す る 決 定 を す る こ と が で き る ; この決定は合議体の判事の多数決により;それにはいかなる理由も含まれない; (b)再 審 の 申 請 を 許 容 す る と 判 決 し ; こ の 決 定 は 、 再 審 対 象 の 決 定 の 全 体 若 し く は 一 部 を 破 棄 又 は 停 止 し 、新 た な 審 理 及 び 決 定 の た め に 手 続 を 再 開 す る 。手 続 が 再 開 さ れ る 場 合 、 合議体は控訴裁判所の今後の手続の指示を与える。 協 定 と の 関 係 : 第 81 条 (3) 91 第 5部 - 一般条項 第 1章 - 一般的な手続に関する条項 規 則 260 - 登記部による自身の発議による審査 1.裁 判 所 で の あ ら ゆ る 手 続 に お い て 、 登 記 部 は 、 可 及 的 す み や か に 、 自 身 の 発 議 関 連 す る特許について適用除外の効果を有するかを審査する。 2.同 一 の 当 事 者 間 で 同 一 の 特 許 に 関 連 し て 2 以 上 の 訴 訟 が 複 数 の 部 で 開 始 さ れ た こ と に 登記部が気づく場合、可及的速やかに関連する部に通知する。 協 定 と の 関 係 : 第 83 条 (3)及 び (4) 規 程 の 草 案 と の 関 係 : 第 23 条 及 び 第 24 条 規 則 261 - 訴答書面の日時 全ての訴答書面、及び訴答書面と共に提出する文書 には、登記部における電子形態の訴 答書面の受領の日時が付与される。登記部は、日時の付与に対して責任を負う。 規 則 262 - 登記簿の一般公開 1.裁 判 所 に 提 出 さ れ 、 登 記 簿 に 記 録 さ れ た 訴 答 書 面 、 証 拠 書 面 、 判 決 及 び 命 令 は 、 当 事 者が特定の情報を秘密に維持することを請求して裁判所がそのような命令をしない限り、 オ ン ラ イ ン で の 協 議 の た め に 一 般 に 公 開 さ れ る も の と す る 。 た だ し 規 則 207.6 の 適 用 を 妨 げない。 2.当 事 者 は 、 協 定 第 58 条 に 従 い 、 特 定 の 情 報 を 一 般 公 開 か ら 除 外 し 、 又 は 特 定 の 指 名 された人に制限する命令の申請を裁判所に提出することができる。 3.申 請 は 下 記 を 含 む も の と す る 。 (a)秘 密 に す べ き 又 は 制 限 す べ き 情 報 の 詳 細 、 (b)申 請 者 が 上 記 情 報 を 制 限 す べ き と 主 張 す る 理 由 、 及 び (c)情 報 の 利 用 を 禁 止 す る 、 又 は 逆 に 利 用 を 許 可 す る 人 の 詳 細 。 4.裁 判 所 は 、い か な る 命 令 を す る 前 に 、他 の 当 事 者 に 書 面 で コ メ ン ト す る よ う 要 請 す る 。 5.申 請 に つ い て 裁 判 所 の 決 定 ま で 、 秘 密 と す べ き と 主 張 さ れ た 情 報 は 、 登 記 簿 上 で 一 般 公開されない。 6.登 記 官 は 、 こ の 規 則 の 下 で 裁 判 所 の 命 令 を 有 効 と す る の に 必 要 な 登 記 簿 の 公 開 に 関 し 、 92 可及的速やかにこのような全ての措置をとる。 協 定 と の 関 係 : 第 10 条 、 第 45 条 及 び 第 58 条 規 定 の 草 案 と の 関 係 : 第 24 条 (2) 規 則 263 - 主張の修正又は論拠の補正の許可 1.手 続 き の 任 意 の 段 階 で 、 当 事 者 は 、 反 訴 を 加 え る こ と を 含 む 、 主 張 の 修 正 又 は 論 拠 の 補正を許可するよう裁判所に申請することができる。その申請は、その修正又は補正が当 初の訴答に含まれなかった理由を説明する。 2.全 て の 状 況 を 考 慮 し 、 補 正 を 求 め る 当 事 者 が 裁 判 所 に 以 下 の こ と を 納 得 さ せ る こ と が できない場合、許可は認められない。 (a)問 題 の 補 正 が 早 い 段 階 で 合 理 的 な 努 力 に よ っ て も 出 来 な か っ た こ と : 及 び (b)訴 訟 の 実 施 に お い て 、 補 正 が 他 の 当 事 者 を 不 当 に 妨 害 し な い こ と 3.無 条 件 に 主 張 を 制 限 す る た め の 許 可 は 常 に 認 め ら れ る 。 規 則 264 - 聴聞の機会 これらの規則が、裁判所が命令をするか又はなんらかの行為を行う前に、当事者に聴聞 する機 会を与 える 又は 与え る ことが でき ると 規定す る場合 は、当 事 者に指 定され た期 間以 内で書面での提出を要請するか又は(場合により)要請することができ、及び/又は、裁 判所によって指定された期日に口頭審理への出席を当事者を要請するか又は要請するこ と が で き る 。裁 判 所 は 、聴 聞 を 電 話 又 は テ レ ビ 会 議 で 実 施 す る よ う 命 令 す る こ と も で き る 。 規 則 265 - 取下 1.訴 訟 に お い て 最 終 判 決 が な さ れ る ま で の 間 、 請 求 人 は 訴 訟 を 取 り 下 げ る 申 請 を す る こ とができる。裁判所は、他の当事者の聴聞をした後にその申請について決定する。取下の 申請は、他の当事者が裁判所により 訴訟に判決が下されること に正当な利益を有する場合 には、許可されない。 2.取 下 が 許 可 さ れ る と 、 裁 判 所 は 、 (a)訴 訟 の 終 了 の 宣 言 を 決 定 し 、 (b)決 定 を 登 記 簿 に 記 録 す る よ う 命 令 し 、 93 (c)第 1 部 第 5 章 に 従 っ て 費 用 の 命 令 を 下 す 。 規 則 266 - 欧州司法連合裁判所への予備的付託 1. 裁 判 所 で 問 題 が 提 起 さ れ 、 判 断 を 下 す 前 に こ の 問 題 に つ い て の 欧 州 司 法 連 合 裁 判 所 ( CJEU) に よ る 判 決 が 必 要 で あ る と 裁 判 所 が 考 え る 場 合 、 第 一 審 裁 判 所 は CJEU に 判 決 を 下 す よ う 請 求 す る こ と が で き 、 控 訴 裁 判 所 は CJEU に 判 決 を 下 す よ う 請 求 す る 。 2.裁 判 所 は 、 判 決 を 請 求 す る の に 、 CJEU の 規 則 に 定 め る 手 続 き に 従 う 。 3.裁 判 所 が 、 CJEU に 早 期 手 続 を 適 用 す る よ う 請 求 す る 場 合 、 命 令 は 更 に (a)緊 急 性 を 証 明 す る 事 実 及 び 法 律 事 項 、 (b)早 期 の 判 決 が 適 切 で あ る 理 由 。 4.登 記 官 は 、 可 及 的 速 や か に 、 命 令 、 及 び 早 期 手 続 の 適 用 の 請 求 を CJEU の 登 記 官 に 送 付する。 5.裁 判 所 に よ り 別 段 決 定 さ れ た 場 合 を 除 き 、CJEU が 問 題 に お い て 判 決 を 下 す ま で 手 続 は 中止する。 第2章 - 送達 セクション 1 - 規 則 270 このセクションの範囲 - 締約国内、又は協定による送達 1.被 告 が 規 則 271.1 又 は .2 の 手 続 の 送 達 の た め の 電 子 メ ー ル ア ド レ ス を 提 供 し 、又 は こ こで提供される送達形態のいずれかの目的のための送達のための住所を締約国の領域内 に有しているときはいつでも、このセクションに示す 、主張の陳述の送達のための規則が 適用される。 2. 主 張 の 陳 述 は 、 ど こ で 提 出 さ れ た か に 関 係 な く 、 締 約 国 の い ず れ か の 領 域 内 の 被 告 に関して、ここに提供される方法で送達され得る。 3.規 則 270~ 275 の 目 的 の た め 、主 張 の 陳 述 と い う 用 語 は 、適 切 な 場 合 、取 消 の 陳 述( 規 則 45)、非 侵 害 の 宣 言 の 陳 述( 規 則 60)、証 拠 保 全 の 申 請( 規 則 192)及 び 仮 処 分 の 申 請( 規 則 206) を 含 む 。 94 規 則 271 - 主張の陳述の送達 1.登 記 部 は 、 主 張 の 陳 述 を 、 被 告 に 対 し 、 被 告 が 手 続 の 送 達 の た め に 提 供 し た 電 子 メ ー ルアドレスに送達することができる。 2.(a)被 告 が 主 張 の 陳 述 が 送 達 さ れ る 住 所 と し て 代 理 人 の 電 子 メ ー ル ア ド レ ス を 提 供 し 、 又は (b)被 告 の 代 理 を す る 代 理 人 が 、 被 告 の 代 理 と し て 電 子 メ ー ル ア ド レ ス に よ る 主 張 の 陳 述の送達を受け入れることを登記部又は請求人に通知した場合、登記部はその代理人の電 子メールアドレスに主張の陳述を送達することができ、 (c)取 消 の 陳 述 ( 規 則 41)の 送 達 、 又 は 非 侵 害 確 認 の 陳 述 ( 規 則 60) の 送 達 の 目 的 に お い て 、(a)又 は (b)の 代 理 人 へ の 言 及 は 、単 一 特 許 保 護 の 登 記 簿 に お い て 、手 続 き の 主 題 の 、 単 一 効 を 有 す る 欧 州 特 許 の 指 定 代 理 人 と し て 記 録 さ れ て い る EPC 第 134 条 に 定 義 す る 職 業 上 の 代 理 人 及 び 弁 護 士 ( 規 則 ( EU)No 1257/2012、 第 2 条 (e)) を さ ら に 含 む 。 3.電 子 通 信 を 用 い る 送 達 が 達 成 さ れ な い 場 合 、 登 記 部 は 被 告 に 対 し 、 主 張 の 陳 述 を (a)配 達 確 認 を 伴 う 書 留 郵 便 、 (b)フ ァ ッ ク ス 、 又 は (c)規 則 275 に お い て 裁 判 所 に よ り 許 可 さ れ て い る い ず れ か の 方 法 によって送達する。 4.規 則 271.3(a)の 送 達 は 下 記 の 場 所 で 達 成 す る こ と が で き る : (a)被 告 が 企 業 又 は 他 の 法 人 で あ る 場 合 、 締 約 国 内 の 登 記 地 、 中 央 管 理 地 又 は 主 た る 営 業所、又は企業又は法人が営業所を有する締約国内のいずれかの場所、 (b)被 告 が 個 人 で あ る 場 合 : 締 約 国 内 の 被 告 の 通 常 の 住 所 又 は 判 明 し て い る 最 後 の 住 所 、 (c)取 消 の 陳 述( 規 則 41)の 送 達 、又 は 非 侵 害 確 認 の 陳 述( 規 則 60)の 送 達 の 目 的 で は 、 単一特許保護の登記簿において、手続きの主題の、単一効を有する欧州特許の指定代理人 と し て 記 録 さ れ て い る EPC 第 134 条 に 定 義 す る 職 業 上 の 代 理 人 及 び 弁 護 士 の 営 業 所 ( 規 則 ( EU)No 1257/2012、 第 2 条 (e))。 5.規 則 272.2 及 び 規 則 272.3 に 従 う こ と を 条 件 に 、 第 1 項 、 第 2 項 及 び 第 3 項 に 従 っ て 送達された主張の陳述は (a)電 子 通 信 又 は フ ァ ッ ク ス に よ り 送 達 さ れ た 場 合 、 電 子 メ ッ セ - が 送 付 さ れ 、 又 は フ ァ ッ ク ス の 送 信 が 完 了 し た 日 ( GMT+1) に 被 告 に 送 達 さ れ た と み な さ れ 、 95 (b)配 達 確 認 を 伴 う 書 留 郵 便 に よ り 送 達 さ れ た 場 合 、 こ の よ う な 書 簡 は 、 そ の 住 所 に 到 着 し な い 、 又 は 実 際 に 遅 い 日 に 被 告 に 到 着 し た 場 合 を 除 き 、 発 送 か ら 10 営 業 日 目 に 送 達 されたとみなされる。このような送達は、受取が拒絶された場合でも送達された とみなさ れる。 規 則 272 - 主張の陳述の送達及び未送達の通知 1.登 記 部 は 、 主 張 の 陳 述 が 規 則 271.5 に よ り 送 達 さ れ た と み な さ れ る 日 付 を 請 求 人 に 通 知する。 2.登 記 部 が 、 配 達 確 認 を 伴 う 書 留 郵 便 に よ り 主 張 の 陳 述 を 送 達 し 、 主 張 の 陳 述 が 登 記 部 に返送された場合、登記部は請求人に通知する。 3.登 記 部 が フ ァ ッ ク ス に よ り 主 張 の 陳 述 を 送 達 し 、 フ ァ ッ ク ス が 受 信 さ れ て い な い と 思 われる場合、第 2 項が準用される。 セクション 2 - 規 則 273 このセクションの範囲 - 締約国以外での送達 このセクションは、被告が手続きの送達のための電子メールアドレスを提供 しない場合、 又はそうでなければ、セクション 1 又はセクション 3 に規定する方法のいずれかに示され る方法で締約国の領域内で送達を受けることができないケースにおける主張の陳述の送 達に適用される。 規 則 274 - 締約国外での送達 1.主 張 の 陳 述 が 締 約 国 外 で 送 達 さ れ る 場 合 、 登 記 部 に よ り 送 達 す る こ と が で き る 。 (a)下 記 の い ず れ か の 方 法 に よ り 。 (i)適 用 さ れ る 場 合 、 民 事 及 び 商 事 問 題 に お け る 裁 判 文 書 及 び 司 法 管 轄 外 の 文 書 の 締 約 国 に お け る 送 達 に 関 す る 規 則 ( EC) No 1393/2007( EU 送 達 規 則 )、 た だ し 規 則 に よ り 認 め られる受取人の権利が尊重される (ii) 民 事 又 は 商 事 問 題 に お け る 裁 判 文 書 及 び 司 法 管 轄 外 の 文 書 の 外 国 で の 送 達 に 関 す る ハ ー グ 条 約 1965( ハ ー グ 条 約 )、 又 は 適 用 さ れ る 場 合 は 他 の い ず れ か の 該 当 す る 条 約 ; 又は 96 (iii)送 達 が 行 わ れ る 国 家 の 法 律 に よ り 許 可 さ れ た い ず れ か の 方 法 。 (b) 送 達 が 達 成 さ れ る 国 の 法 律 で 認 め ら れ る 方 法 で 。 2.主 張 の 陳 述 は 、 送 達 が 行 わ れ る 国 の 法 律 に 反 す る 方 法 で 送 達 す る こ と は で き な い 。 3. 登 記 部 は 、 主 張 の 陳 述 が 規 則 274.1 に よ り 送 達 さ れ た と み な さ れ る 日 付 を 請 求 人 に 通知する。 4.登 記 部 は 、 何 ら か の 理 由 で 規 則 274.1 に 従 う 送 達 が 達 成 で き な い 場 合 、 請 求 人 に 通 知 する。 セクション 3 - 規 則 275 代替の方法又は代替の場所における主張の陳述の送達 - 代替の方法による送達 1.請 求 人 に よ る 申 請 に よ り 、 こ の 章 で 許 可 さ れ て い な い 方 法 又 は 場 所 で 送 達 す る 権 限 を 与える理由があると裁判所が考える場合、裁判所は 命令により、代替の方法により、又は 代替の場所での送達を許可することができる。 2.請 求 人 に よ っ て 理 由 を 記 載 さ れ た 要 求 に よ り 、 代 替 の 方 法 に よ り 、 又 は 代 替 の 場 所 で 被告宛 に主張 の陳 述を 送るた めに既 にと られ た手段 が、有効 な送 達 である と命令 する こと ができる。 3.こ の 規 則 に お け る 命 令 は (a)送 達 の 方 法 又 は 場 所 、 (b)主 張 の 陳 述 が 送 達 さ れ た と み な さ れ る 日 、 及 び (c)被 告 の 答 弁 の 提 出 期 間 を規定する。 4.締 約 国 以 外 で の こ の 規 則 に よ る 代 替 の 送 達 に 関 す る 命 令 は 、 送 達 が 達 成 さ れ た 国 の 法 律に反する方法で送達されることを許容しない。 セクション 4 - 規 則 276 命令及び決定の送達 - 命令及び決定の送達 1.裁 判 所 の い か な る 命 令 又 は 決 定 は 、 場 合 に よ っ て セ ク シ ョ ン 1、 2 又 は 3 の 規 定 に 従 い、各当事者に送達される。 2. 規則に より 又は 裁判所 により 設定 され た期限 内に、取 消に 対 する答 弁書を 被告 が提 97 出 し な か っ た ( 規 則 50)、 又 は 非 侵 害 確 認 に 対 す る 答 弁 書 を 被 告 が 提 出 し な か っ た ( 規 則 65) こ と に 由 来 す る 規 則 355 に よ る 欠 席 に よ る 決 定 は 、 単 一 特 許 保 護 の 登 記 簿 に お い て 、 手 続 き の 主 題 の 、 単 一 効 を 有 す る 欧 州 特 許 の 指 定 代 理 人 と し て 記 録 さ れ て い る EPC 第 134 条 に 定 義 す る 職 業 上 の 代 理 人 及 び 弁 護 士 の 営 業 所 に 送 達 す る こ と が で き る (( EU ) No 1257/2012、 第 2 条 (e))。 規 則 277 - 第 5 部 第 11 章 に お け る 欠 席 の 決 定 裁 判 所 が 下 記 の い ず れ か に 納 得 し な い 限 り 、 欠 席 に よ る 決 定 は 第 5 部 第 11 章 の も と で 下されない: (a)主 張 の 陳 述 が 、 そ の 領 域 内 の 者 に 対 す る 国 内 訴 訟 に お け る 文 書 の 送 達 の た め に 述 べ られた国内法で規定する方法により送達された、又は (b)主 張 の 陳 述 が 、 第 2 章 に 規 定 す る 他 の 方 法 に よ っ て 、 被 告 に 、 又 は 被 告 の 居 所 若 し くは被告の営業所に実際に送達された。 規 則 278 - 他の訴答書面の送達 1.登 記 部 は 、 訴 答 書 面 が 到 達 し た 後 可 及 的 速 や か に 、 訴 答 書 面 及 び 訴 答 書 面 と 一 緒 に 提 出された書類を、他方の当事者に電子通信による手段によって送達する。 2.電 子 通 信 を 用 い る 送 達 が 達 成 さ れ な い 場 合 、 登 記 部 は 当 事 者 に 対 し 、 訴 答 書 面 を (a)配 達 確 認 を 伴 う 書 留 郵 便 、 (b)フ ァ ッ ク ス 、 又 は (c)規 則 275 に お い て 裁 判 所 に よ り 許 可 さ れ て い る い ず れ か の 方 法 によって送達する。 3.第 2 項 (a)の 送 達 は 下 記 の 場 所 で 達 成 さ れ て も よ い も の と す る : (a)被 告 が 企 業 又 は 他 の 法 人 で あ る 場 合 : 締 約 国 内 の 登 記 地 、 中 央 管 理 地 又 は 主 た る 営 業所、又は企業又は法人が営業所を有する締約国内のいずれかの場所 (b)被 告 が 個 人 で あ る 場 合 : 締 約 国 内 の 被 告 の 通 常 の 居 所 又 は 判 明 し て い る 最 後 の 居 所 。 4.規 則 271.5 及 び 規 則 272 が 準 用 さ れ る 。 98 規 則 279 - 送達のための電子メールアドレスの変更 当事者の送達のための電子メールアドレスが変更された場合、当事者は変更された後で きるだけ速やかに、登記部及び他の各当事者に書面で通知しなければならない。 第 3章 規 則 285 - - 代理人の権利及び義務 委任状 1.当 事 者 を 代 理 す る こ と を 主 張 す る 代 理 人 は 、 そ の よ う に 承 認 さ れ る が 、 代 理 人 の 権 限 について異議申立された場合、裁判所は委任状を作成するよう代理人に命令することがで きる。 規 則 286 - 代理人が裁判所で活動する資格があることの証明書 1.協 定 第 48 条 (1)に 規 定 す る 代 理 人 は 、 締 約 国 の 裁 判 所 で 活 動 す る 資 格 を 有 す る 弁 護 士 で あ る 証 明 書 を 登 記 部 に 提 出 す る 。 協 定 第 48 条 (1)の 意 味 に お け る 弁 護 士 は 、 ス ウ ェ ー デ ン弁理士委員会により資格を与えられた法律の学位を有する者(法律専門家)又は締約国 における同等の者でもある。 2.協 定 第 48 条 (2)に 規 定 す る 代 理 人 は 、 管 理 委 員 会 に よ っ て 定 義 さ れ た 欧 州 特 許 訴 訟 証 明、又は 裁判所 にお い て当事 者を代 理す る適 切な資 格を有 する こと を証明 する証 明書 を登 記部に提出する。以降の訴訟において、このような代理人は既に提出した 証明書又は適切 な資格を有する他の証拠を参照することができる。 規 則 287 - 代理人-依頼人の秘密特権 1.裁 判 所 の 手 続 き に 関 す る も の で あ ろ う と な か ろ う と 、 依 頼 人 が 弁 護 士 の 助 言 を 求 め 、 弁護士 が職業 専門 家の 資格で 助言し た 場 合に は、裁判 所にお ける 任 意の手 続き又 はセ ンタ ーにおける仲裁又は調停手続きで、助言の求め又はその助言に関連するあらゆる秘密の通 信(書面又は口頭による)は、開示から免除され、秘密の状態に維持される。 2.こ の 秘 密 特 権 は 、 依 頼 人 と 、 依 頼 人 に よ り 採 用 さ れ 職 業 専 門 家 の 資 格 で 行 動 す る よ う に支持 されて いる 弁護 士との 間の、及 び 依 頼 人と職 業専門 家の 資格 で 特許 に関す る問 題に ついて助言するよう指示されている弁理士(依頼人により採用されている弁理士 を含む) との間の通信にも適用される。 99 3.こ の 秘 密 特 権 は 、 弁 護 士 又 は 弁 理 士 の 作 業 成 果 物 ( 同 じ 法 律 事 務 所 若 し く は 法 人 に 雇 用され ている 弁護 士及 び/又 は弁理 士、又 は 同じ依 頼人に 採用 され ている 弁護士 及び /又 は 弁 理 士 の 通 信 を 含 む )、 及 び 秘 密 と さ れ る 通 信 の い か な る 記 録 に も 拡 張 さ れ る 。 4.こ の 秘 密 特 権 は 、 弁 護 士 、 弁 理 士 及 び 依 頼 人 が 、 彼 ら の 通 信 の 内 容 又 は 性 質 に 関 し て 質問され又は審理されることを防止する。 5.こ の 機 密 特 権 は 、 依 頼 人 が 明 示 的 に 放 棄 す る こ と が で き る 。 6.「 弁 護 士 」 と い う 表 現 は 、 活 動 す る 国 の 法 律 の 下 、 弁 護 士 と し て 活 動 し 法 律 上 の 助 言 を与える資格を有し、このような助言を与えることを職業上指示 されている者を意味する。 これは、スウェーデン弁理士委員会により資格を与えられた法律の学位を有する人(法律 専 門 家 ) 又 は 締 約 国 に お け る 同 等 の 者 を 含 み 、「 弁 理 士 」 と い う 表 現 は 、 活 動 す る 国 の 法 律の下、あらゆる発明の保護又はあらゆる特許又は特許出願の 審査又は訴訟に関して助言 を与える資格を有すると認識されている者を意味する。 7.「 弁 理 士 」 と い う 表 現 は 、 欧 州 特 許 条 約 第 134 条 (1)に 規 定 す る 欧 州 特 許 庁 に 対 す る 職業上の代理人をも含む。 協 定 と の 関 係 : 第 48 条 (4) 規 則 288 - 訴訟秘密特権 依 頼 人 、 又 は 職 業 上 の 資 格 に お い て 依 頼 人 に 指 示 さ れ た 規 則 287.1、 287.2、 287.6 及 び 287.7 に 規 定 す る 弁 護 士 又 は 弁 理 士 が 、 欧 州 特 許 庁 で の 手 続 き を 含 む 任 意 の 訴 訟 の 目 的 又 はその使用のために、任意の性質の情報又は証拠を得るため、第三者と秘密で通信する場 合、このような通信は、同様の方法で開示から免責される。 協 定 と の 関 係 : 第 48 条 (5) 規 則 289 - 特権、訴追免除及び便宜 裁 判 所 又 は 司 法 当 局 に 出 頭 す る 、 嘱 託 書 [規 則 202]が 宛 て ら れ た 代 理 人 は 、 訴 訟 又 は 当 事者に関して話した又は書いた言葉に関すて、訴追免除を享受する。 2.代 理 人 は 、 更 に 下 記 特 権 及 び 便 宜 を 享 受 す る 。 (a)訴 訟 に 関 す る 文 書 及 び 書 類 は 、 捜 索 及 び 差 し 押 さ え の 両 方 か ら 除 外 さ れ る ; (b)訴 訟 に 関 連 す る 被 疑 侵 害 製 品 又 は 装 置 は 、 訴 訟 の 目 的 で 裁 判 所 に 持 っ て 行 く 場 合 に 100 は、捜索及び差し押さえの両方から除外される。 紛争の場合、税関検査官又は警察は、文書、書類又は 被疑侵害製品又は装置を密封する ことができる。次いで、それらは直ちに裁判所に送付され、登記官及び関連する者の立ち 会いの下で検査される。 3.代 理 人 は 、 職 務 執 行 中 に 支 障 な く 移 動 す る 権 利 を 有 す る 。 4.第 1 項 ~ 第 3 項 で 規 定 す る 特 権 、 訴 追 免 除 及 び 便 宜 は 、 訴 訟 の 適 正 な 実 施 の 利 益 の た めだけに付与される。 5.裁 判 所 は 、 代 理 人 が 訴 訟 の 適 正 な 実 施 に 反 す る 行 為 に つ い て 罪 を 犯 し た と 考 え る 場 合 は、訴追免除を撤回することができる 協 定 と の 関 係 : 第 48 条 規 則 290 - 代理人に関する裁判所の権限 1.裁 判 所 に 出 頭 す る 代 理 人 に 関 し 、 裁 判 所 は 規 則 291 に 規 定 す る 条 件 で 裁 判 所 に 通 常 に 認められる権限を有する。 2.裁 判 所 に 出 頭 す る 代 理 人 は 、 裁 判 所 に よ っ て こ の よ う な 代 理 人 に 採 用 さ れ る あ ら ゆ る 行動規範に厳密に適合する。 規 則 291 - 訴訟からの排除 裁判所、裁判所の任意の判事、又は登記部の職員の任意のメンバーに対する当事者の代 理人の行為が、裁判所の尊厳 に又は司法の適切な管理要件 に適合しない、又は、このよう な代理 人が許 可さ れた 以外の 目的の ため に自 身の権 利を使 用し てい る、又は そうで なけ れ ば 、 こ の よ う な 代 理 人 が 規 則 290.2 に 適 合 す る 行 為 の い ず れ か の 行 動 規 範 の 違 反 す る と 裁 判所が考える場合、関連する者にそのように通知する。同じ理由で、裁判所は関連する 者 に審問 する機 会を 与え た後、い つでも 命令 に よって 訴訟か らそ の者 を排除 するこ とが でき る。この命令は直ちに有効となる。 2.当 事 者 の 代 理 人 が 手 続 き か ら 排 除 さ れ た 場 合 、 当 事 者 が 他 の 代 理 人 を 指 名 す る こ と が 可能となるように、裁判長によって訴訟は一定期間中止する。 101 規 則 292 - 弁理士が意見を述べる権利 1.協 定 第 48 条 (4)の 目 的 の た め 、協 定 第 48 条 (1)に 規 定 す る 代 理 人 を 補 佐 す る「 弁 理 士 」 と い う 用 語 は 、 規 則 287.6 又 は 規 則 287.7 の 要 件 に 適 合 す る 者 を 意 味 す る 。 2.こ の よ う な 弁 理 士 は 、 裁 判 所 の 裁 量 に お い て 、 裁 判 所 の 審 理 に お い て 話 す こ と が 許 可 され、当事者のケースの提示を調整するの代理人の責務に従う。 3.規 則 287~ 291 が 準 用 さ れ る 。 協 定 と の 関 係 : 第 48 条 (4) 規 則 293 - 代理人の変更 代理人の変更は、新しい代理人が 今後当事者を代理するとの通知を登記部が受領してか ら効力を生ずる。このような文書が受領されるまで、前の代理人は、 訴訟の遂行のために 裁判所と当事者との間の通信のために責任を負う。 第 4章 規 則 295 - - 訴訟の中止 訴訟の中止 裁判所は以下の場合に訴訟を中止することができる。 (a) 欧 州 特 許 庁 又 は 国 内 当 局 で の 異 議 手 続 き 又 は 限 定 手 続 き の 対 象 で も あ る 特 許 に 関 す る訴訟が差し押さえられた場合; (b)国 内 裁 判 所 又 は 当 局 で の 手 続 き の 対 象 で も あ る 補 完 的 保 護 証 明 書 に 関 す る 訴 訟 が 差 し押さえられた場合; (c)(i)実 体 的 争 点 を 一 部 の み 判 断 し た 、 (ii)手 続 的 争 点 又 は 予 備 的 異 議 申 立 を 判 断 し た 、 (iii)第 三 者 の 参 加 の 申 請 [規 則 313] を 却 下 し た 、 第一審裁判所の決定又は命令に対して、控訴裁判所に控訴が提起された場合; (d)当 事 者 の 共 同 の 請 求 に よ り ; (e)規 則 37 に 従 い ; (f)規 則 118 に 従 い ; (g)規 則 136 に 従 い ; (h)規 則 266 に 従 い ; 102 (i)規 則 310 及 び 311 に 従 い ; (j)規 則 1215/2012 の 規 定 及 び ル ガ ー ノ 条 約 に 効 果 を 与 え る た め ; (k)司 法 の 適 切 な 管 理 が そ れ を 必 要 と す る 他 の あ ら ゆ る 場 合 に 規 則 296 - 訴訟中止の期間及び効果 1.中 止 の 効 果 は 、 中 止 の 命 令 に 表 示 さ れ た 日 、 又 は そ の よ う な 表 示 の な い 場 合 に は 命 令 の日に、効力を生ずる。裁判所は、中止が既存の命令に与える効果を明記する。 2.中 止 命 令 が 中 止 の 長 さ を 確 定 し て い な い 場 合 、 中 止 は 、 命 令 中 で 訴 訟 を 再 開 す る 日 と 表示された日に終了し、そのような表示がない場合、再開の命令の日に終了する。 3.訴 訟 が 中 止 す る 間 、 手 続 期 間 の 目 的 で 、 時 間 の 経 過 は 停 止 す る 。 時 間 の 経 過 は 、 は 手 続期間の目的で、中止が終了する日から新たに開始する。 規 則 297 - 訴訟の再開 規 則 296.2 に 規 定 す る 決 定 、 又 は 中 止 の 終 了 前 の 訴 訟 の 再 開 の 命 令 は 、 当 事 者 の 聴 聞 後 に 主 任 判 事 の 命 令 に よ っ て な さ れ る 。主 任 判 事 は 、合 議 体 に 問 題 を 付 託 す る こ と が で き る 。 規 則 298 - 欧州特許庁における早期手続 裁判所は自らの発議で、又は当事者の請求により、欧州特許庁での異議申立手続又は限 定手続(それに続く控訴手続を含む)を、欧州特許庁の手続に従って 加速するよう請求す ることができる。裁判所は、そのような請求及びそれに続く早期手続の結果が出るまで、 規 則 295 に 従 っ て 訴 訟 を 中 止 す る こ と が で き る 。 第 5章 規 則 300 - - 期間 期間の計算 協定、規程、それらの規則、及び任意の手続段階をとるための裁判所の命令に規定する 全ての期間は、完全な日、週、月又は年単位で規定されるものとし、下記のように計算さ れる: (a)計 算 は 関 連 の あ る 事 象 が 発 生 し た 翌 日 に 開 始 す る ; (b)期 間 が 1 年 又 は あ る 数 の 年 と し て 表 さ れ る 場 合 、 期 間 は 、 関 連 す る 後 続 の 年 の 、 上 103 記事象が発生した 月と同じ名前を有する月 の 、上記事象が発生した日と 同じ数字を有する 日に満了する。関連する後続の月が同じ数字の日を有しない場合、期間はその月の末日に 満了する。 (c)期 間 が 1 ヶ 月 又 は あ る 数 の 月 で 表 わ さ れ る 場 合 、 期 間 は 、 関 連 す る 後 続 の 月 の 、 上 記事象が生じた日と同じ数字を有する日 に満了する。関連する後続の月が同じ数字の日を 有しない場合、期間はその月の末日に満了する。 (d)期 間 が 1 週 間 又 は あ る 数 の 週 で 表 さ れ る 場 合 、 期 間 は 、 関 連 す る 後 続 の 週 の 、 上 記 事象が発生し日と同じ名前を有する日に満了する。 (e)営 業 日 と し て 表 現 し な い 限 り 、 日 は 暦 日 を 意 味 す る 。 (f)暦 日 は 、 関 連 す る 部 又 は 控 訴 裁 判 所 が 設 置 さ れ て い る 締 約 国 の 法 定 の 休 日 、 日 曜 日 及び土曜日を含む。 (g)営 業 日 は 、 関 連 す る 部 又 は 控 訴 裁 判 所 が 設 置 さ れ て い る 締 約 国 の 法 定 の 休 日 、 日 曜 日及び土曜日を含まない。 (h)期 間 は 、 裁 判 所 の 休 日 の 間 、 停 止 し な い 。 [EPC 規 則 131] 規 則 301 - 期間の自動延長 1.期 間 が 、 日 曜 日 、 土 曜 日 、 又 は 関 連 す る 部 若 し く は 中 央 部 の セ ク シ ョ ン 、 又 は 控 訴 裁 判所が設置されている締約国の法定の休日に満了する場合、次の最初の営業日まで延長さ れる。 2.電 子 形 態 で 提 出 さ れ た 書 類 が 裁 判 所 で 受 領 で き な い 場 合 、 第 1 項 が 準 用 さ れ る 。 第 6章 - 訴訟の当事者 セクション 1 - 規 則 302 複数の請求者又は特許 - 複数当事者 1.裁 判 所 は 、 複 数 の 請 求 者 に よ っ て 開 始 さ れ た 、 又 は 複 数 の 特 許 に 関 す る 訴 訟 を 、 別 個 の訴訟で審理するように命令することができる。 2.裁 判 所 が 別 個 の 訴 訟 を 命 令 す る 場 合 、 裁 判 所 は 第 6 部 に 従 い 、 新 し い 裁 判 所 手 数 料 の 支払いを決定する。 104 3.そ う す る こ と で 正 当 な 利 益 が あ る 場 合 、 裁 判 所 は 、 同 じ 地 方 部 若 し く は 地 域 部 又 は 中 央部又 は控訴 裁判 所で 実施さ れてい る、同 じ 特許に 関する 並行 する 侵害訴 訟又は 取消 訴訟 を、一緒に審理するよう命令することができる。 規 則 303 - 複数の被告 1.裁 判 所 が 複 数 の 被 告 の 全 て に つ い て 管 轄 を 有 す る 場 合 、 当 該 複 数 の 被 告 に 対 し て 訴 訟 を開始することができる。 2.裁 判 所 は 、 異 な る 被 告 に つ い て 、 訴 訟 を 2 以 上 の 訴 訟 に 分 割 す る こ と が で き る 。 3.裁 判 所 が 第 2 項 の 訴 訟 の 分 割 を 命 令 す る 場 合 、 新 し い 訴 訟 の 請 求 者 は 、 裁 判 所 が 別 段 の決定をしない限り、第 6 部に従い、新しい裁判所手数料を支払う。 規 則 304 - 複数当事者の場合についての裁判所手数料 訴訟で複数当事者が 1 人の同じ代理人により代理されており、同じ立場をとる限り、裁 判所手数料の支払いに関する限り一の当事者とみなす。 セクション 2 規 則 305 - - 当事者の変更 当事者の変更 1.裁 判 所 は 、 当 事 者 の 申 請 に よ り 、 者 に (b)当 事 者 と し て 参 加 す る こ と 、 (b)当 事 者 で あ る こ と を や め る こ と 、 (c)当 事 者 と 交 代 す る こ と を命令することができる。 2.裁 判 所 は 申 請 の 送 達 後 可 及 的 速 や か に 、 申 請 に つ い て コ メ ン ト す る よ う 、 他 の 当 事 者 に要請する。 3.当 事 者 に な る 、 又 は 当 事 者 を や め る よ う 命 令 す る 場 合 、 裁 判 所 は 、 裁 判 所 手 数 料 及 び この当事者に関する費用について適切な命令をすることができる。 規 則 306 - 手続の結果 1.裁 判 所 が 、 規 則 305.1 に よ り 当 事 者 に 参 加 、 除 外 又 は 交 代 を 命 令 す る 場 合 、 訴 訟 の 管 105 理についての結果を調整するための指示を与える。 2.裁 判 所 は 、 そ の 後 に 構 成 さ れ る よ う に 、 新 し い 当 事 者 が 訴 訟 に 拘 束 さ れ る 範 囲 を も 決 定する。 セクション 3 規 則 310 - - 当事者の死亡、消滅又は破産 当事者の死亡又は消滅 1.訴 訟 の 最 中 に 当 事 者 が 死 亡 又 は 消 滅 し た 場 合 、 当 事 者 が 相 続 人 に 変 更 に な る ま で 、 訴 訟は中止する。裁判所は、この点について期間を指定することができる。 2.訴 訟 に 2 人 を 越 え た 当 事 者 が い る 場 合 、 裁 判 所 は 、 (a)残 り の 当 事 者 間 の 手 続 き を 別 個 継 続 し 、 (b)中 止 が 、 も は や 存 在 し な い 当 事 者 に 関 す る 訴 訟 に の み 関 す る こ と を 決 定 す る こ と が できる。 3.死 亡 又 は 消 滅 し た 当 事 者 の 相 続 人 が 、 裁 判 所 に よ り 規 定 さ れ た 期 間 内 に 自 ら の 発 議 で 訴訟を継続しない場合、他の全ての当事者は、相続人 が当事者に加わるか交代するよう申 請することができる。 4.裁 判 所 は 規 則 305 に 従 い 、当 事 者 と し て 誰 が 参 加 し 又 は 交 代 す る か を 決 定 し 、規 則 306 が準用される。 規 則 311 -当事者の破産 1.当 事 者 が 破 産 手 続 に 適 用 さ れ る 法 律 の 下 で 破 産 宣 告 さ れ る 場 合 、 管 轄 の 国 内 当 局 又 は 破産を扱う者が訴訟を継続するかを決定するまで、訴訟を中止することができる。 2.請 求 者 は 、 規 則 265 に 従 い 、 破 産 し た 被 告 に 対 す る 訴 訟 を 取 り 下 げ る こ と が で き 、 被 告は、破産した請求者に対する取消の反訴を取り下げることができる。このような取り下 げは、他の当事者に対する訴訟を妨げない。 3.規 則 156 に お け る 破 産 し た 当 事 者 に 有 利 な 費 用 の 命 令 は 、 管 轄 国 内 当 局 又 は 破 産 を 扱 う者に支払われるものとする。 4.訴 訟 が 継 続 す る 場 合 、 訴 訟 に お け る 破 産 し た 当 事 者 に つ い て の 裁 判 の 判 決 の 効 果 は 、 前記法律により決定される。 106 セクション 4 -特許の移転 規 則 312 訴訟中の特許又は特許出願の移転 - 裁判所での訴訟が開始した後に、1 以上の締約国について特許又は特許出願が他の権利 者に譲渡される場合、裁判所は、特許及び訴訟中の主張が新しい権利者に譲渡される範囲 で 、 規 則 305 に 従 い 、 新 し い 権 利 者 に 当 事 者 と し て 参 加 し 、 又 は 当 事 者 に 交 代 す る こ と を 許可することができる。 2.新 し い 権 利 者 が 訴 訟 を 引 き 継 ぐ 場 合 、 新 し い 権 利 者 が 新 し い 代 理 人 に よ り 代 理 さ れ る 場合であっても、新たに裁判所手数料を支払う必要はない。 3.新 し い 権 利 者 が 手 続 き を 引 き 継 ぐ こ と を 選 択 し な い 場 合 、 登 記 簿 に 記 録 さ れ て い る 訴 訟のいかなる決定にも拘束される。 セクション 5 - 規 則 313 訴訟参加の申請 - 訴訟参加 1.訴 訟 参 加 の 申 請 は 、 裁 判 所 に 提 起 さ れ て い る 訴 訟 の 結 果 に 法 的 利 益 を 立 証 す る 任 意 の 者によ って、第 一審 裁 判所又 は控訴 裁判 所の 訴訟の いかな る段 階で も提出 するこ とが でき る 2.第 一 審 裁 判 所 又 は 控 訴 裁 判 所 が 別 段 の 命 令 を し な い 限 り 、 一 方 の 当 事 者 が 求 め る 主 張 、 命令又は救済の全て又は一部 を支持し、書面手続の終了の前になされる場合のみ、訴訟参 加の申請は許可される。 3.参 加 人 は 、 協 定 第 48 条 に 従 っ て 代 理 さ れ る 。 4.訴 訟 参 加 の 申 請 書 は 下 記 を 含 む 。 (a)フ ァ イ ル の 訴 訟 番 号 の 参 照 、 (b)参 加 人 及 び 参 加 人 の 代 理 人 の 名 称 、 並 び に 送 達 の た め の 住 所 及 び 電 子 メ ー ル ア ド レ ス、並びに送達を受領する権限を有する人の名称、 (c)訴 訟 参 加 を 求 め る 際 に 参 加 人 が 支 持 す る 主 張 、 命 令 、 又 は 救 済 、 (d)第 1 項 及 び 第 2 項 の も と で 訴 訟 参 加 す る 権 利 を 証 明 す る 事 実 の 陳 述 。 規 則 314 - 訴訟参加の申請についての命令 主任判事は命令によって、訴訟参加の申請の許可について決定する。他の当事者は、事 107 前に聴聞の機会を与えられる。 規 則 315 - 訴訟参加の陳述 1.訴 訟 参 加 の 申 請 が 許 可 さ れ る と 、 主 任 判 事 又 は 裁 判 長 は (a)訴 訟 当 事 者 に 通 知 し 、 (b)参 加 人 が 訴 訟 参 加 の 陳 述 を 提 出 で き る 期 間 を 指 定 す る 。 2.登 記 部 は 、 可 及 的 速 や か に 当 事 者 に よ り 送 達 さ れ た 全 て の 訴 答 書 面 を 参 加 人 に 送 達 す る 。当 事 者 の 請 求 に よ り 、裁 判 所 は 秘 密 情 報 保 護 の た め 、訴 答 書 面 又 は 訴 答 書 面 の 一 部 を 、 指定された者にのみ、適切な非開示条件で開示することを命令することができる。 3.訴 訟 参 加 の 陳 述 は 下 記 を 含 む 。 (a)参 加 人 と 1 以 上 の 当 事 者 が 関 与 す る 論 点 、 及 び そ の 紛 争 中 の 事 項 と の 関 係 に つ い て の陳述、 (b)法 律 の 主 張 、 (c)依 拠 す る 事 実 及 び 証 拠 。 4.裁 判 所 が 別 段 の 命 令 を し な い 限 り 、 参 加 人 は 当 事 者 と し て 扱 わ れ る 。 規 則 316 - 訴訟参加の要請 1.主 任 判 事 又 は 裁 判 長 は 、 自 ら の 発 議 で 又 は 当 事 者 の 要 請 に よ り ( し か し 、 当 事 者 の 聴 聞 の 後 の み )、 紛 争 の 結 果 に 関 連 す る 任 意 の 者 に 対 し 、 指 定 期 間 内 に 訴 訟 参 加 を 望 む か ど うか裁判所に通知するように要請する。 2.上 記 の 者 は 、 訴 訟 参 加 を 希 望 す る 場 合 、 要 請 の 送 達 か ら 1 ヶ 月 以 内 に 訴 訟 参 加 の 申 請 を提出 し、主任 判事 又 は裁判 長によ り指 定さ れた更 なる期 間内 に訴 訟参加 の陳述 を提 出す る 。 規 則 313.3 及 び .4 並 び に 規 則 315 が 準 用 さ れ る 。 3.参 加 人 は 、 訴 訟 の 判 決 に 拘 束 さ れ る 。 規 則 317 - 訴訟参加の申請についての命令に対する控訴 訴訟参加の申請を却下する命令について控訴する権利はない。 108 セクション 6 - 規 則 320 権利の回復 - 権利の回復 1. 当 事 者 に よ る 相 当 な 注 意 に も か か わ ら ず 、 自 身 の 制 御 の 範 囲 外 の 原 因 で 、 こ の 規 則 による 又は裁 判所 によ り設定 された 控訴 のた めの期 限を遵 守 で きず 、期限が 遵守で きな い ことが権利又は救済手段の喪失を直接引き起こした場合、裁判所の関連する合議体は、当 事者の請求により、権利又は救済手段を回復することができる。 2.権 利 の 回 復 の た め の 申 請 は 、 期 限 を 遵 守 で き な か っ た 原 因 が 排 除 さ れ て か ら 1 ヶ 月 以 内、しかし遵守されなかった期限の 3 ヶ月以内に、関連する合議体についての登記 官に提 出する。 3.申 請 書 は 、 (a)基 礎 と す る 理 由 を 陳 述 し 、 依 拠 す る 事 実 を 示 す 、 (b)期 限 を 遵 守 で き な か っ た こ と に 関 与 す る 全 て の 者 、 及 び こ の よ う な 不 履 行 の ケ ー ス を回避するためにとられた相当な注意の予防手段を証明することに関与する者からの宣 誓供述書の形態の、依拠する証拠を含む。 4.出 来 な か っ た 行 為 は 、 第 2 項 に 記 載 し た 期 限 内 に 回 復 の た め の 申 請 と 一 緒 に 実 施 し 完 了する。 5.こ の 規 則 の 第 2 項 及 び 第 4 項 に 記 載 し た 期 限 を 遵 守 し な か っ た こ と に 関 し て は 、 権 利 の回復は許可されない。 6.合 議 体 は 、 命 令 を も っ て 権 利 の 回 復 の 申 請 に つ い て 決 定 す る 。 他 の 当 事 者 は 、 事 前 に 聴聞の機会を与えられる。 7.権 利 の 回 復 の 申 請 を 却 下 す る 命 令 に 控 訴 す る 権 利 は な い 。 第 7章 規 則 321 - 言語についてのその他の条項 - 手続言語として特許が付与された言語を使用するための両当事者による 申請 1.協 定 第 49 条 (3)に 従 い 、 い ず れ の 当 事 者 も 、 書 面 手 続 の 間 は い つ で も 、 手 続 言 語 と し て特許が付与された言語を使用するための両当事者による申請を提出することができる。 この申 請は、両 当事 者 が特許 が付与 され た言 語を手 続言語 とし て使 用する ことに 合意 した ことを述べる。 109 2.可 及 的 速 や か に 、 登 記 部 は 申 請 を 合 議 体 に 送 付 す る 。 3.合 議 体 は 、 可 及 的 速 や か に 、 特 許 が 付 与 さ れ た 言 語 を 手 続 言 語 と し て 使 用 す る た め の 両当事者による申請を承認するかの決定をする。合議体が申請を承認しない場合、登記部 は 、 可 及 的 速 や か に 当 事 者 に 通 知 し 、 当 事 者 は 10 営 業 日 以 内 に 訴 訟 を 他 の 部 又 は 中 央 部 に 付 託 す る こ と を 請 求 す る こ と が で き 、訴 訟 は そ の よ う に 移 送 さ れ る 。10 営 業 日 の 期 間 は 、 当事者の一人の請求により主任判事が延長することができる。 4.訴 訟 が 中 央 部 に 移 送 さ れ る 場 合 、 規 則 41 が 準 用 さ れ る 。 5.(a)請 求 の 趣 旨 が 、 規 則 14.1(b)(ii)に 従 い 、 特 許 が 付 与 さ れ た 言 語 で 作 成 さ れ 、 (b)特 許 が 付 与 さ れ た 言 語 を 手 続 言 語 と し て 使 用 す る こ と の 両 当 事 者 に よ る 申 請 が 許 可 されず、 (c)当 事 者 が 、 訴 訟 を 中 央 部 に 付 託 す る こ と を 請 求 し な い 場 合 、 請 求 者 は 10 営 業 日 以 内 に 規 則 14.1(a)、(c)又 は (d)に 規 定 さ れ た 言 語 で 請 求 の 趣 旨 を 提 出 す る 。 10 営 業 日 の 期 間 は 、 請 求 者 の 請 求 に よ り 主 任 判 事 が 延 長 す る こ と が で き る 。 6.主 任 判 事 は 、 当 事 者 の 請 求 に よ り 、 他 の 訴 答 書 面 又 は 文 書 を 翻 訳 す る か ど う か 、 及 び 誰の費用で翻訳するかを指定する。 規 則 322 - 特許が付与された言語を手続言語として使用するための主任判事からの 提案 書面手続及び中間手続の間はいつでも、主任判事は、自らの 発議により又は当事者の請 求 に よ り 、合 議 体 の 意 見 を 聞 い た 後 、協 定 第 49 条 (4)に 従 い 、手 続 言 語( 規 則 14.5)を 特 許が付 与され た言 語に 変更す ること を当 事者 に提案 するこ とが でき る。当事 者及び 合議 体 が合意する場合、手続言語が変更される。 協 定 と の 関 係 : 第 49 条 (4) 規 則 323 - 特許が付与された言語を手続言語として使用するための一方の当事者に よる申請 協 定 第 49 条 (5)に 従 い 、 特 許 が 付 与 さ れ た 言 語 を 手 続 言 語 と し て 使 用 す る こ と を 当 事 者 が望む場合、当事者が請求者の場合には 請求の趣旨に、被告の場合には答弁書に、当該申 請を含める。主任判事は、第一審裁判所長官に申請書を送付する。 110 2.長 官 は 、 特 許 が 付 与 さ れ た 言 語 を 手 続 言 語 と し て 使 用 す る こ と に つ い て の 見 解 を 10 日以内に示すように、他の当事者に要請する。 3.部 の 合 議 体 に 意 見 を 聞 い た 上 で 、 長 官 は 、 特 許 が 付 与 さ れ た 言 語 が 手 続 言 語 で あ る と 命令する。特定の翻訳又は通訳の手配を条件とすることができる。 協 定 と の 関 係 : 第 49 条 (5) 規 則 324 - 訴訟中に訴訟の言語が変わる場合の結果 規 則 321.1 又 は 323.1 の 申 請 は 、 そ れ ま で の 訴 答 書 面 及 び 他 の 文 書 を 翻 訳 す べ き か 、 及 び誰の費用で翻訳するかを規定する。当事者が合意しない場合、主任判事又は第一審裁判 所 長 官 は 、 場 合 に よ っ て は 規 則 321.6 又 は 規 則 323.3 に 従 っ て 決 定 す る 。 第 8章 - 訴訟管理(訴訟手続の効率化手段) [協 定 の 第 43 条 、 CST RoP 第 2 部 、 第 3 章 ] 規 則 331 - 訴訟管理についての責務 1.書 面 手 続 及 び 中 間 手 続 の 間 、 訴 訟 管 理 は 、 規 則 102 及 び 333 に 従 い 、 主 任 判 事 の 責 務 である。 2.主 任 判 事 は 、 提 案 し た 命 令 を 合 議 体 に 付 託 す る こ と が で き る 。 3.中 間 会 議 の 終 了 後 、 訴 訟 管 理 は 、 主 任 判 事 と 協 議 し て 裁 判 長 の 責 務 と な る 。 4.登記部は、主任判事、裁判長又は合議体の決定の後、 可及的速やかに、当事者に訴 訟管理の命令を送達する。 規 則 332 - 訴訟管理の一般原則 積極的な訴訟管理は下記を含む。 (a)訴 訟 の 間 、 お 互 い に 協 力 す る よ う に 当 事 者 を 促 す こ と ; (b)初 期 段 階 で の 争 点 の 特 定 ; (c)ど の 争 点 を 十 分 に 調 査 し 、 他 の 論 点 を 略 式 で 処 理 す る か の 迅 速 な 決 定 ; (d)争 点 を 解 決 す る 順 番 の 決 定 ; (e)セ ン タ ー を 利 用 す る よ う に 当 事 者 を 促 し 、 セ ン タ ー の 使 用 を 促 進 す る こ と ; (f)訴 訟 の 全 て 又 は 一 部 を 和 解 す る た め の 当 事 者 の 援 助 ; 111 (g)予 定 表 の 確 定 、 ま た は 訴 訟 の 進 行 の 管 理 ; (h)特 定 の 手 順 を と る こ と の 利 益 の 可 能 性 が 、 そ れ を 採 用 す る こ と の 費 用 を 正 当 化 す る かを検討すること; (i)同 じ 場 面 で 、 で き る だ け 多 く の 訴 訟 の 側 面 を 扱 う こ と ; (j)当 事 者 が 出 席 す る 必 要 の な い よ う に 訴 訟 を 扱 う こ と ; (k)利 用 で き る 技 術 手 段 を 使 用 す る こ と ; 及 び (l)訴 訟 の 審 理 が 迅 速 か つ 効 果 的 に 進 む す る こ と を 確 保 す る た め の 指 示 を 与 え る こ と 。 規 則 333 - 訴訟管理の命令の再審理 1.主 任 判 事 又 は 裁 判 長 に よ り な さ れ る 訴 訟 管 理 の 決 定 又 は 命 令 は 、 当 事 者 に よ る 理 由 を 付した申請により、合議体により再審理される。 2.訴 訟 管 理 の 命 令 の 再 審 理 に つ い て の 申 請 は 、 命 令 の 送 達 か ら 2 週 間 以 内 に 提 出 す る 。 申請書は、再審理の理由、及びもしあれば、理由を裏付ける証拠を提示する。他の当事者 は聴聞を受ける機会を与えられる。 3.再 審 理 を 求 め る 当 事 者 は 、第 6 部 に 従 い 、訴 訟 管 理 の 命 令 の 再 審 理 の 手 数 料 を 支 払 う 。 規 則 15.2 が 準 用 さ れ る も の と す る 。 4.合 議 体 は 、 可 及 的 速 や か に 、 再 審 理 の 申 請 に つ い て 決 定 し 、 必 要 な 修 正 さ れ た 訴 訟 管 理の命令を決定する。 5.再 審 理 の 申 請 に つ い て の 合 議 体 の 決 定 は 、 規 則 220.2 の 目 的 に お け る 手 続 に 関 す る 決 定である。 規 則 334 - 訴訟管理の権限 協定、規程又はこれらの規則が別段の規定を置く場合を除き、主任判事、裁判長又は合 議体は、以下のことが出来る。 (a)い ず れ か の 規 則 、 実 務 的 な 指 示 又 は 命 令 を 遵 守 す る た め の 期 間 を 延 長 又 は 短 縮 し ; (b)中 間 会 議 又 は 口 頭 審 理 を 休 止 又 は 延 期 し ; (c)裁 判 所 の 希 望 又 は 要 求 に 関 し て 説 示 す る た め に 当 事 者 と 連 絡 し ; (d)い ず れ か の 論 点 の 別 々 の 審 理 を 指 示 し ; (e) 決 定 す る 論 点 の 順 番 を 決 定 し ; 112 (f) 考 慮 す べ き 事 項 か ら 論 点 を 除 外 し ; (g)訴 訟 の 結 果 と 無 関 係 な 追 加 の 論 点 に つ い て 決 定 す る 予 備 的 論 点 の 決 定 後 に 主 張 を 却 下又は決定し; (h)成 功 の 見 込 み が な い 場 合 に 申 立 を 即 座 に 却 下 し ; (i)い ず れ か の 事 項 又 は 争 点 を 併 合 し 、 又 は そ れ ら を 一 緒 に 審 理 す る よ う 命 令 し ; (j)規 則 103~ 109 に 従 っ て 命 令 す る 。 規 則 335 - 命令の変更又は取消 訴訟管理の命令をする裁判所の権限は、命令を変更又は取り消す権限を含む。 規 則 336 - 訴訟の管理権限の行使 別段の定めのない限り、裁判所は、当事者の申請により又は自らの発議で、訴訟管理の 権限を行使することができる。 規 則 337 - 裁判所の発議による命令 裁判所が自らの発議で命令することを提案する場 合、当事者に聴聞した後にのみ、その ようにすることができる。 規 則 340 - 関連性-併合 司法の適切な管理の利益のため、訴訟が係属している 場合は裁判長(他の関連する裁判 長 と 協 議 を し た 後 )、 訴 訟 が 異 な る 部 に あ る 場 合 は 第 一 審 裁 判 所 長 官 、 又 は 訴 訟 が 係 属 し ている場合は控訴裁判所長官は、当事者に聴聞した後いつでも、関連性の理由で、2 以上 の訴訟を一緒に審理することを命令することができる。 第 9章 規 則 341 - - 裁判所の組織に関する規則 先任順位 1.控 訴 裁 判 所 長 官 及 び 第 一 審 裁 判 所 長 官 を 除 き 、 判 事 は 裁 判 所 で の 年 功 に 応 じ て 先 任 順 にランク付けされる。 2.裁 判 所 で の 年 功 が 同 等 で あ る 場 合 、 先 任 順 位 は 年 齢 に よ り 決 定 さ れ る 。 113 3.退 職 し 再 任 さ れ る 判 事 は 、 元 の 先 任 順 位 を 維 持 す る 。 4.合 議 体 の 別 段 の 合 意 が な い 限 り 、 最 先 任 の 判 事 が 裁 判 長 と な る 。 規 則 342 - 裁判所の開廷の日付、時間及び場所 1.裁 判 所 の 休 暇 の 期 間 は 、 理 事 会 か ら の 提 案 に よ っ て 控 訴 裁 判 所 長 官 に よ り 決 定 さ れ る 。 裁判所 の開廷 期の 日付 及び時 間は、問 題と な る地方 部又は 地域 部の 裁判長 により 決定 され る。 2.裁 判 所 は 、 所 在 地 以 外 の 場 所 で の 1 以 上 の 特 定 の 開 廷 地 を 保 持 す こ と を 選 択 す る こ と ができる。 草 案 と の 関 係 : 第 17 条 規 則 343 - 訴訟を取り扱う順序 1.裁 判 所 は 、 規 則 108 に 従 う 審 理 の 準 備 が で き た 順 序 で 訴 訟 を 取 り 扱 う 。 2.地 方 部 又 は 地 域 部 の 裁 判 長 、 第 一 審 裁 判 所 長 官 又 は 控 訴 裁 判 所 長 官 は 、 当 事 者 を 聴 取 ( 規 則 264) し た 後 、 (a) 特 定 の 訴 訟 を 優 先 し 、 規 則 に 規 定 さ れ て い る 期 限 を 短 縮 す る よ う に 指 示 す る こ と が でき; (b) 特 に 紛 争 の 友 好 的 な 和 解 を 促 進 す る と い う 観 点 か ら 、 扱 う べ き 訴 訟 を 後 に 延 期 す る ことができる。 [CST RoP 第 47 条 ] 規 則 344 - 評議 1.裁 判 所 は 、 非 公 開 で 評 議 す る 。 2.裁 判 長 は 評 議 の 間 、 議 長 を 務 め る 。 口 頭 審 理 に 出 席 し た 判 事 の み が 判 決 に つ い て の 評 議に参加することができる。 3.裁 判 所 の 評 議 は 、 口 頭 審 理 の 終 了 後 、 可 能 な 限 り 速 や か に 開 催 さ れ る 。 規 則 345 - 合議体の構成及び訴訟の割り当て 1.各 地 方 部 又 は 地 域 部 の 裁 判 長 ( 部 の 裁 判 長 と し て 長 官 に 指 名 さ れ た 部 の 判 事 ) は 、 自 114 身の部に割り当てられた法律系判事を 1 年間の任期で合議体に割り当てる。裁判長は、部 の全ての判事に前もって意見を聞く。割り当ては、第一審 裁判所長官の承認を得ることを 条件とする。 2.割 り 当 て は 、 協 定 第 8 条 に 適 合 す る 。 3.部 に 係 属 し て い る 訴 訟 は 、 部 の 裁 判 長 に よ っ て 確 立 さ れ た 1 暦 年 の 間 の 訴 訟 - 分 配 - スキームに従って,好ましくは部での訴訟の受理日に従って、登記官によって合議体に割 り 当 て ら れ る 。第 1 項 の 第 2 文 及 び 第 3 文 は 、訴 訟 - 分 配 - ス キ ー ム の 確 立 に 準 用 さ れ る 。 4.各 合 議 体 は 、 合 議 体 の 1 人 以 上 の 判 事 に 下 記 の 権 限 を 委 任 す る こ と が で き る 。 (a)単 独 の 判 事 と し て 行 動 す る 機 能 (b)第 1 部 第 4 章 ( 情 報 開 示 の 手 続 を 含 む , 損 害 及 び 補 償 の 決 定 ) 及 び 第 5 章 ( 費 用 に 関する命令の手続)の手続で合議体のために行動する機能。これらの機能は、口頭審理の ために訴訟の準備をした主任判事に権限委譲することができる。 5.部 の 裁 判 長 は 、 緊 急 の 訴 訟 の た め の 常 設 の 判 事 と し て , 自 身 の 部 に 割 り 当 て ら れ て い る判事を指名する。指名は一定の期間に限定することができる。 6.単 独 の 判 事 に よ っ て 訴 訟 が 審 理 さ れ る こ と に 全 て の 当 事 者 が 合 意 し た 場 合 、 訴 訟 が 割 り当てられた合議体の裁判長は、合議体の法律系判事を訴訟に割り当てる。 7.第 1 項 ~ 第 6 項 は 中 央 部 に 対 し て 準 用 さ れ る 。 部 の 裁 判 長 へ の 全 て の 言 及 は , 中 央 部 に関しては,第一審裁判所長官を意味する。 8.第 1 項 ~ 第 6 項 は 控 訴 裁 判 所 に 対 し て 準 用 さ れ る 。 部 の 裁 判 長 へ の 全 て の 言 及 は , 控 訴裁判所に関しては,控訴裁判所長官を意味する。 規 程 案 と の 関 係 : 第 19 条 規 則 346 - 規程第 7 条の適用に関して生じる困難の解決 1.任 期 の 間 、 第 一 審 裁 判 所 の 判 事 が 規 程 第 7 条 (1)及 び (s)に 従 う 職 務 か ら 生 じ る 義 務 を 遵守しない場合、第一審裁判所長官は、判事の聴聞の後、正式に書面によりその 不遵守を 判事に通知することができる。判事が職務の義務を十分に遵守しないことが続く場合、第 一審裁判所長官は、その不遵守の結果についての決定を理事会に求める。 2.第 1 項 は 、 控 訴 裁 判 所 の 判 事 に 適 用 す る 。 控 訴 裁 判 所 長 官 は 、 第 1 項 で 第 一 審 裁 判 所 長官に帰するとされた役割を果たす。 115 3.裁 判 所 の 判 事 が , 職 務 を 辞 し た 後 , 指 名 の 承 諾 又 は 利 益 に 関 し て 誠 実 か つ 慎 重 に 行 動 しない場合、第一審裁判所長官又は控訴裁判所長官は、このような行動の 結果についての 決定を理事会に求めることができる。 4.当 事 者 が 、 規 程 第 7 条 (4)の 規 定 に 従 っ て , 訴 訟 に 判 事 が 参 加 す る こ と に 異 議 を 申 し 立てた場合、判事が割り当てられている地方部又は地域部の裁判長、又は,訴訟が中央部 に 係 属 し て い る 場 合 第 一 審 裁 判 所 長 官 は 、 関 連 す る 判 事 に 聴 聞 し た 後 、 規 定 第 7 条 (2)を 考慮し、異議申立が認められるかどうかを決定する。 5.異 議 申 立 が 認 め ら れ る 場 合 、 場 合 に よ っ て は 、 部 の 裁 判 長 又 は 第 一 審 裁 判 所 長 官 は 、 訴訟を理事会に付託する。理事会は,当該判事を聴聞し,異議申立が成立するか否かを決 定する。 6.第 4 項 及 び 第 6 項 は 、 控 訴 裁 判 所 の 判 事 に 適 用 す る 。 控 訴 裁 判 所 長 官 は 、 こ れ ら の 規 則で第一審裁判所長官に帰するとされた役割を果たす。 規程草案との関係:第 7 条 第 10 章 規 則 350 - - 決定及び命令 決定 1.い ず れ の 決 定 も 下 記 を 含 む 。 (a)裁 判 所 の 決 定 で あ る と い う 記 載 、 (b)決 定 の 発 送 の 日 付 、 (c)決 定 に 参 加 し た 裁 判 長 、 主 任 判 事 及 び 他 の 判 事 の 氏 名 、 (d)当 事 者 及 び 当 事 者 の 代 理 人 の 氏 名 、 (e)当 事 者 が 求 め る 請 求 , 命 令 又 は 救 済 、 (f)事 実 の 概 要 、 (g)決 定 の 理 由 。 2.差 止 に 即 時 効 果 を 付 与 す る い か な る 命 令 を 含 む 、 決 定 ( 費 用 以 外 ) に 引 き 続 く 裁 判 所 の命令が、決定に付加される。 3.反 対 意 見 は 裁 判 所 の 決 定 に 添 付 さ れ る 。 4.第 一 審 裁 判 所 の 決 定 は 、 当 事 者 が 提 出 し た 請 求 及 び 事 実 の 概 要 、 並 び に 裁 判 所 が 判 決 の基礎とした事実の陳述及び主張を含む。 116 5.決 定 は 登 録 簿 に 記 録 さ れ る 。 規 程 草 案 と の 関 係 : 第 35 条 (4) 規 則 351 - 命令 1.あ ら ゆ る 命 令 は 下 記 を 含 む 。 (a)命 令 が 主 任 判 事 、 裁 判 長 、 裁 判 所 長 官 又 は 裁 判 所 の 命 令 で あ る と い う 記 載 、 (b)命 令 の 採 択 の 日 付 、 (c)命 令 の 採 択 に 参 加 し た 全 て の 判 事 の 氏 名 、 (d)当 事 者 及 び 当 事 者 の 代 理 人 の 氏 名 、 (e)命 令 の 本 文 。 2.上 記 規 則 に 従 い 、裁 判 所 が 命 令 に 対 す る 控 訴 を 許 可 す る 場 合 、命 令 は 更 に 下 記 を 含 む: (a)当 事 者 が 求 め る 命 令 の 形 態 に つ い て の 記 載 、 (b)事 実 の 概 要 、 (c)命 令 の 理 由 。 3.全 て の 命 令 は 登 録 簿 に 記 録 さ れ る 。 規 則 352 - 保証金を条件とする拘束力 1.判 決 及 び 命 令 は , 決 定 及 び 命 令 が 執 行 さ れ た 後 に 取 り 消 さ れ た 場 合 に 、 当 事 者 か ら 他 の当事者に対,裁判費用及び他の費用、並びに他の当事者 が受ける損害又は受ける可能性 の高いあらゆる損害についての保証金(預入又は銀行保証により、又は他の方法のいずれ かによる)の提出を条件とすることができる。 2.裁 判 所 は 、 当 事 者 の 申 請 に よ り 、 命 令 に よ っ て 担 保 を 解 除 す る こ と が で き る 。 規 則 353 - 決定及び命令の訂正 裁判所は命令によって、自らの発議又は当事者の申請により、訂正すべき決定又は命令 の送達から 1 ヶ月以内に、当事者の聴聞の後、決定又は命令の事務的誤記、計算ミス及び 明らかな誤りを訂正することができる。 117 規 則 354 - 執行 1.規 則 118.9 及 び 規 則 352 に 従 う こ と を 条 件 に 、 裁 判 所 の 決 定 及 び 命 令 は , 執 行 が 行 わ れる特定の締約国の法律に支配される執行手続及び条件に従い、各締約国において送付の 日から直接執行可能である。 2.裁 判 所 の 決 定 及 び 命 令 は 、 場 合 に 応 じ て 、 規 則 (EU)1215/2012 の 加 盟 国 又 は ル ガ ー ノ 条約の加盟国である非締約国で,規則又は条約の規定に従い執行される。 3.裁 判 所 の 決 定 及 び 命 令 は 、 第 2 項 に 規 定 す る 規 則 又 は 条 約 の 締 約 国 又 は 加 盟 国 で な い 国では,その国の法律に従い執行される。 4.執 行 可 能 な 裁 判 所 の 決 定 又 は 命 令 が 、 そ の 後 変 更 さ れ 又 は 取 り 消 さ れ た 場 合 、 裁 判 所 は,判決又は命令が執行された当事者の 請求により、執行により生じたあらゆる損害につ いて適 切な補 償を 提供 するよ う、この よう な 決定又 は命令 を執 行し た当事 者に命 令す るこ と が で き る 。 規 則 125 が 準 用 さ れ る 。 5.当 事 者 が 命 令 又 は 以 前 の 命 令 の 条 件 に 従 わ な い 場 合 、 裁 判 所 の 決 定 及 び 命 令 は 、 裁 判 所に対する定期的な罰金を命じることができる。 第 11 章 規 則 355 - - 欠席による決定 欠席による決定(第一審の裁判所) 1.当 事 者 が 、 こ れ ら の 規 則 に 従 う 又 は 裁 判 所 に よ り 設 定 さ れ た 期 限 内 に 手 続 を と ら な か った場合、第一審裁判所は欠席による決定を下すことができる。 2.欠 席 に よ る 決 定 は 執 行 可 能 で あ る 。 し か し 、 裁 判 所 は 、 (a)規 則 356 に よ る 申 請 に 決 定 が な さ れ る ま で 、 執 行 の 中 止 を 許 可 す る こ と が で き 、 (b)執 行 を 保 証 金 の 提 供 を 条 件 と す る こ と が で き る ; 申 請 が な さ れ な い か 、 申 請 書 に 不 備があった場合、この保証金は解除される。 規 則 356 - 欠席による決定を破棄する申請 1.欠 席 に よ り 決 定 が な さ れ た 当 事 者 は 、 決 定 の 送 達 か ら 1 ヶ 月 以 内 に , そ の 決 定 を 破 棄 する申請を提出することができる。 2.欠 席 に よ る 決 定 を 破 棄 す る 申 請 は 、 場 合 に よ っ て 欠 席 に つ い て の 当 事 者 の 説 明 と 共 に 、 規 則 24 又 は 規 則 29a の 要 件 に 適 合 す る 。 更 に 、 欠 席 に よ る 決 定 の 日 付 及 び 番 号 を 記 載 す 118 る 。 当 事 者 は 、 欠 席 に よ る 決 定 を 破 棄 す る 申 請 に つ い て の 手 数 料 を 支 払 う [EUR***] 3.規 則 356.2 の 規 定 に 適 合 す る 場 合 、 申 請 は 許 可 さ れ る 。 許 可 の 記 録 は 、 欠 席 に よ る 決 定のあらゆる公表に含まれる。 規 程 草 案 と の 関 係 : 第 37 条 規 則 357 - 欠席裁判の判決(控訴裁判所) 1.控 訴 の 陳 述 及 び 控 訴 理 由 の 陳 述 に 対 し て 、 被 控 訴 人 が 回 答 の 陳 述 を 期 日 通 り に 提 出 し なかった場合、又は当事者が交差控訴の陳述に対する回答又は主任判事が命令した翻訳文 を 提 出 し な か っ た 場 合 に は 、 規 則 355 及 び 356 が 準 用 さ れ る 。 2.被 控 訴 人 が 回 答 の 陳 述 を 提 出 せ ず 、 又 は 規 則 356 に 従 っ て 破 棄 す る た め の 申 請 を 提 出 し な い 場 合 、控 訴 裁 判 所 は 控 訴 の 実 体 面 を 考 慮 し 、控 訴 が 十 分 に 根 拠 に 基 づ い て い る 場 合 、 理由を付して決定を行う。 3.当 事 者 が 規 則 224.1 に 規 定 す る 期 限 を 遵 守 し な い 場 合 、疑 念 を 回 避 す る た め ,規 則 355 及 び 356 は 準 用 し な い 。 第 12 章 規 則 360 - - 成立しない又は明らかに承認できない訴訟 判決の必要の欠如 訴 訟 が 目 的 を 失 い 、判 決 を 下 す 必 要 が も は や な い 場 合 、裁 判 所 は 、当 事 者 の 申 請 に よ り 、 又は自らの発議により、当事者に聴聞の機会を与えた後、いつでも命令により訴訟を 打ち 切ることができる。 規 則 361 - 明らかに成立しない訴訟 裁判所が、訴訟若しくは特定の主張を審理する権限を有しないことが明らかな場合、又 は訴訟 若しく は抗 弁が 、全て若 しくは 一部 に おいて 明らか に承 認し がたい か又は 法律 の根 拠をいずれも明らかに欠く場合、裁判所は当事者に聴聞の機会を与えた後、命令により 決 定を下すことができる。 規 則 362 - 訴訟を進めるのに絶対的な制約 裁判所は、当事者の申請により又は自らの発議により、当事者に聴聞の機会を与えた後 119 はいつでも、例えば、既判事項の原則の適用により、訴訟を 進めるのに絶対的制約が存在 す る と 決 定 す る こ と が で き る 。 規 則 363.2 が 準 用 さ れ る 。 規 則 363 - 明らかに許容できない主張を棄却する命令 1.規 則 360、 361 及 び 362 に よ る 命 令 は 、 主 任 判 事 の 勧 告 に よ り 、 合 議 体 に よ り 行 わ れ る。 2.規 則 360、361 及 び 362 に 従 い 、第 一 審 裁 判 所 に よ り 決 定 が 下 さ れ る 場 合 、規 則 220.1(a) の意味における最終判決である。 第 13 章 - 規 則 365 - 和解 裁判所による和解の確認 1.当 事 者 が 和 解 に よ り 訴 訟 に 結 論 を 下 す 場 合 、当 事 者 は 主 任 判 事 に 通 知 す る 。裁 判 所 は , 裁 判 所 の 決 定 に よ り 和 解 を 承 認 し [ 規 則 11.2], 決 定 は 裁 判 所 の 最 終 判 決 と し て 執 行 で き る。 2.当 事 者 の 要 請 に よ り 、 裁 判 所 は 和 解 の 詳 細 を 秘 密 に す る よ う 命 令 す る こ と が で き る 3.規 則 365.2 に 従 う こ と を 条 件 に 、 裁 判 所 の 決 定 は 登 記 簿 に 記 録 さ れ る 。 4.主 任 判 事 は 、 和 解 の 条 件 に 従 い 、 そ れ が 無 い 場 合 は 自 身 の 裁 量 に よ っ て 、 費 用 に 関 し て決定する。 協 定 と の 関 係 : 第 79 条 第 6部 - 手数料及び法的扶助 裁判所手数料 規 則 370 - 裁判所手数料 1.こ れ ら の 規 則 に 規 定 す る 裁 判 所 手 数 料 は 裁 判 所 に 支 払 う 。 そ れ ら は こ の 部 に 含 ま れ る 規定に従って徴収される。 2.裁 判 所 に 支 払 わ れ る 訴 訟 費 用 は 下 記 の 通 り で あ る : (a)定 額 手 数 料 [EUR**] 第一審裁判所 適用除外のための手数料 120 適用除外の取下のための手数料 侵害訴訟のための手数料 取消のための反訴についての手数料 取消訴訟の手数料 侵害の反訴についての手数料 非侵害の確認のための手数料 ライセンス・オブ・ライトの補償についての訴訟の手数料 欧州特許庁の決定に対する訴訟の手数料 訴訟管理の命令の再審理の申請の手数料 証拠保全の申請についての手数料 仮処分の申請のための手数料 損害を決定するための申請についての手数料 規 則 125 に 従 う 補 償 を 決 定 す る た め の 申 請 に つ い て の 手 数 料 権利の回復のための申請についての手数料 プロテクティブ・レターの提出、又は登記簿に記録される期間の延長を申請する手数料 欠席による決定を破棄にするための申請についての手数料 控訴裁判所 規 則 220.1(a)及 び (b)に 規 定 す る 控 訴 の た め の 手 数 料 規 則 220.1(c)及 び .2 に 規 定 す る 控 訴 の た め の 手 数 料 プロテクティブ・レターを提出するための手数料: 再審理のための手数料: (b)価 額 に 基 づ く 手 数 料 [EUR***] 紛 争 に お け る 価 額 ( EUR) 規 則 371 - 手数料 裁判所手数料の支払い期限 1.定 額 手 数 料 [( 規 則 5、 15.1、 26、 47、 53、 68、 132、 192.5、 206.4、 207.3、 228) ] は、関連する訴答書面又は申請書の提出時に支払う。支払いは、裁判所が示す銀行預金口 121 座の 1 つになされ、関与する特許の番号と共に支払う当事者又は代理人を表示する。 2.支 払 い の 証 拠 は 、 関 連 す る 訴 答 書 面 又 は 申 請 書 と 共 に に 提 供 す る 。 3.緊 急 で 、 事 前 の 支 払 い が 不 可 能 で あ る 場 合 、 問 題 と な る 当 事 者 の 代 理 人 は 裁 判 所 に 示 された期間内に定額手数料を支払う。定額手数料の支払いがこのような期間内になされた 場合,裁判所は、関連する訴答書面又は申請書が登記部に提出されたとみなされ有効であ ると命令することができる。 4.価 額 に 基 づ く 手 数 料 は 、規 則 22、31、57、58、69、104(i)及 び 133 に 従 う 紛 争 の 価 額 を 決 定 す る 命 令 の 送 達 か ら 10 営 業 日 以 内 に 支 払 う 。 5.法 的 扶 助 の た め の 申 請 が 規 則 377 に 従 っ て 提 出 さ れ た 場 合 、 規 則 371.1 の も と で 定 額 手数料を支払う場合の時間に関する義務は適用しない。 協 定 と の 関 係 : 第 70 条 法的支援 規 則 375 - 目的及び範囲 1.司 法 へ の 効 果 的 な ア ク セ ス を 確 保 す る た め に 、 裁 判 所 は 、 自 然 人 で あ る 当 事 者 に 法 的 扶助を与えることができる。 2.法 的 扶 助 は 、 裁 判 所 に お け る あ ら ゆ る 手 続 き に つ い て 与 え る こ と が で き る 。 規 則 376 - 法的扶助の対象となる費用 1.協 定 第 71 条 (3)に 従 い 、 法 的 扶 助 は 、 以 下 の 費 用 の 全 て 又 は 一 部 を 対 象 と す る こ と が できる: (a)裁 判 所 手 数 料 ; (b)法 的 支 援 の 費 用 及 び 以 下 に 関 す る 代 理 人 費 用 (i)法 的 手 続 開 始 前 に 和 解 に 達 す る こ と を 目 的 と し た 訴 訟 前 ア ド バ イ ス 、 (ii)裁 判 所 で の 訴 訟 の 開 始 及 び 維 持 、 (iii)法 的 扶 助 の 申 請 を 含 む , 訴 訟 に 関 す る 全 て の 費 用 、 (c)当 事 者 が 負 担 す る 訴 訟 関 す る 他 の 必 要 な 費 用 ( 証 人 、 鑑 定 人 、 通 訳 者 及 び 翻 訳 者 の 費 用 、 並 び に 申 請 者 及 び 代 理 人 の 必 要 な 旅 費 、 宿 泊 費 及 び 生 活 費 を 含 む )、 2.協 定 第 71 条 (3)に 従 う こ と を 条 件 に 、 法 的 扶 助 は 、 申 請 者 が 敗 訴 し た 場 合 に は 、 勝 訴 122 当事者に対して負担する費用を対象とすることができる。 規 則 377 - 法的扶助が供与される条件 1.全 て の 自 然 人 は 、 以 下 の 場 合 , 法 的 扶 助 を 申 請 す る 権 利 を 有 す る : (a)経 済 状 態 に よ り 、 規 則 376 に 規 定 す る 費 用 の 全 て 又 は 一 部 に つ い て 負 担 す る こ と が できず; (b)法 的 扶 助 の 申 請 が な さ れ る 訴 訟 が 、 合 理 的 な 成 功 の 見 通 し を 有 し て い る 。 2.管 理 委 員 会 は 、 法 的 支 援 の 申 請 者 が 規 則 376 に 規 定 す る 訴 訟 費 用 を 負 担 す る こ と が 全 体的又は部分的にできると認められるしきい値を設定する。 これらのしきい値は、申請者の住所又は常居所のある締約国の高いレベルの生活コストの 結 果 と し て 、 規 則 376 で 規 定 す る 訴 訟 費 用 を 実 際 に 支 払 う こ と が で き な い こ と が 証 明 さ れ る場合には,経済状況がしきい値を超えている申請者 が法的扶助を申請することを妨げな い。 3.法 的 扶 助 の 決 定 を 行 う 場 合 、 裁 判 所 は 、 申 請 者 に 対 す る 訴 訟 の 重 要 性 、 及 び , 申 請 が 申請者の職業又は自営の専門的職業に直接起因する主張に関連する場合には訴訟の本質 を 含 み 、 関 連 の あ る 全 て の 事 情 を 考 慮 す る 。 た だ し , 第 1 項 (a)の 適 用 を 妨 げ な い 。 規 則 378 - 法的扶助の申請 1.法 的 扶 助 の た め の 申 請 書 は 、 裁 判 所 で の 訴 訟 が 開 始 す る 前 で も 後 で も 提 出 す る こ と が できる。 2.法 的 扶 助 の た め の 申 請 書 は 、 締 約 国 の 言 語 で 下 記 を 含 む も の と す る ; (a)申 請 者 の 氏 名 ; (b)申 請 者 の 送 達 の た め の 住 所 及 び 電 子 メ ー ル ア ド レ ス 、 並 び に 送 達 を 受 領 す る 権 限 を 有する人の氏名; (c)他 の 当 事 者 の 氏 名 、 及 び 可 能 な 場 合 は 他 の 当 事 者 の 送 達 の た め の 住 所 及 び 電 子 メ ー ルアドレス、並びに、知っている場合には、送達を受領する権限を有する 者の氏名; (d)申 請 が な さ れ る 訴 訟 の 訴 訟 番 号 、 又 は 訴 訟 が 提 起 さ れ る 前 に 申 請 書 が 提 出 さ れ る 場 合には、訴訟の簡単な説明; (e)訴 訟 の 価 額 の 表 示 、 及 び 法 的 扶 助 に よ り カ バ ー さ れ る べ き 費 用 ; 123 (f)法 定 扶 助 が 、 法 定 援 助 及 び 代 理 人 の た め に 請 求 さ れ る 場 合 、 提 案 さ れ る 代 理 人 の 氏 名; (g)申 請 者 の 財 源 の 表 示 、 例 え ば 、 収 入 、 資 産 及 び 資 本 、 申 請 者 に 金 銭 的 に 依 存 し て い る者の財源の評価を含む、申請者の家族の状況の表示、 (h)適 切 な 場 合 、 理 由 を 記 載 し た , 遵 守 し な け れ ば な ら な い 期 限 を 法 的 扶 助 の 決 定 の 命 令の通知の日まで延期する請求。 3.法 的 扶 助 の た め の 申 請 書 は 、 (a)申 請 者 が 支 援 を 必 要 と す る 証 拠 、 例 え ば 収 入 、 資 産 及 び 家 族 の 状 況 を 証 明 す る 証 明 書;及び (b)訴 訟 が 提 起 さ れ る 前 に 申 請 書 を 提 出 す る 場 合 、 訴 訟 を 裏 付 け る 証 拠 の 表 示 により裏付けられている必要がある。 4.控 訴 の 場 合 、 新 た な 申 請 書 を 提 出 す る 。 5.規 則 8 は 適 用 さ れ な い 。 規 則 379 - 審査及び決定 1.登 記 部 は 、 法 的 扶 助 の 申 請 書 の 形 式 的 要 件 に つ い て 審 査 す る 。 2.規 則 378 に 規 定 す る 要 件 が 満 た さ れ て い な い 場 合 、申 請 者 は 、可 及 的 速 や か に 、14 日 以内に不備を補正するよう要請される。 3.規 則 378 に 規 定 す る 要 件 が 満 た さ れ て い る 場 合 、 主 任 判 事 に よ る 命 令 に よ り 、 又 は 訴 訟が提起される前に申請書が提出された場合は常設判事による命令により、この申請 に関 する決定がなされる。 4.法 的 扶 助 の 申 請 の 決 定 に つ い て の 前 に 、 規 則 377 に 規 定 す る 条 件 が 満 た さ れ て い な い ことが提出された情報からすでに明らかである場合を除き、裁判所は他の当事者に書面に よる見解を提出するよう要請する。 5.法 的 扶 助 を 却 下 す る 命 令 は 、 そ れ が 基 礎 と す る 理 由 を 示 す 。 6.法 的 扶 助 を 与 え る 命 令 は 、 (a)裁 判 所 手 数 料 の 全 て 又 は 一 部 の 免 除 ; (b)最 終 的 な 命 令 の 前 に 主 任 判 事 又 は 単 独 の 判 事 の 請 求 を 申 請 者 及 び / 又 は 申 請 者 の 代 理人が満たすことを可能にする,暫定的な支払金額; 124 (c)申 請 者 の 代 理 人 に 支 払 う べ き 金 額 , 又 は 代 理 人 の 支 払 い 及 び 料 金 が 超 え て は い け な い限度; (d)規 則 376.1(c)に 規 定 す る 費 用 に 対 し 申 請 者 に よ っ て な さ れ る 寄 与 を含むことができる。 7.法 定 扶 助 が 、 全 て 又 は 一 部 に お い て 法 的 援 助 及 び 代 理 人 の 費 用 を カ バ ー す る 場 合 、 法 的扶助を与える命令は、申請者の代理人を指名する。 8.指 名 さ れ た 代 理 人 の 要 請 に よ り 、 裁 判 所 は 、 総 額 を 前 払 い に よ っ て 支 払 う よ う 命 令 す ることができる。 9.規 則 378.2(g)に 従 っ て 申 請 者 に よ っ て 請 求 さ れ た 場 合 、裁 判 所 は あ ら ゆ る 期 限 の 停 止 を決定する。 規 則 380 - 法的扶助の取下 1.規 則 377.1(a)に 従 っ て 法 的 扶 助 が 与 え ら れ た 申 請 者 の 経 済 状 態 が ,訴 訟 の 間 に 変 わ っ た場合、裁判所は、自らの発議で又は他の当事者の理由を付した請求により、申請者の聴 聞の後、いつでも法的扶助の全て又は一部を取り下げることができる。 2.法 的 扶 助 を 取 り 下 げ る 命 令 は 、 そ れ が 基 礎 と す る 理 由 を 示 す 。 規 則 381 - 控訴 全て又は一部の法的扶助を却下又は取り下げる命令については、第一審裁判所が控訴を許 可した場合、控訴裁判所に控訴することができる。このような控訴が許可される場合、裁 判所は、控訴の実施について法的扶助を与えることができる。 規 則 382 - 回復 1.裁 判 所 が 、 他 の 当 事 者 に 法 的 扶 助 の 申 請 費 用 を 支 払 う よ う 命 じ る 場 合 、 他 の 当 事 者 は 法的扶 助によ り前 払い された あらゆ る金 額を 裁判所 に返金 する よう 要求さ れる 。命 令さ れ た費用と法的扶助により前払いされた金額との間に不足がある場合 、申請者は、裁判所に よって 与えら れた あら ゆる損 害 賠償 又は 補償 から、又 は和解 によ り 得られ たあら ゆる 金額 から、このような不足を満たすよう要求される可能性がある。 2.規 則 380 に よ る 法 的 扶 助 の 取 下 の 場 合 、 申 請 者 は 、 法 的 扶 助 に よ り 前 払 い さ れ た あ ら 125 ゆる金額を返金するよう要求される場合がある。 126 手続き規則案 EU 法 と の 整 合 性 の 問 題 1.CJEU に 対 す る 予 備 的 付 託 ( 規 則 266) 規 則 266 の 第 5 項 の 文 言 は 、統 一 特 許 裁 判 所 は 、CJEU に 予 備 的 質 問 を 送 っ た 場 合 に は 常 にその手続きを中断すべきであ り,予備的判決がなされる前に最終判決が言い渡されない ことを明確にするために,採択する必要がある。 2.書 類 の 送 達 - 規 則 1393/2007 2011 年 9 月 20 日 の 欧 州 連 合 法 へ の 統 一 特 許 裁 判 所 協 定 案 の 適 合 性 に つ い て の 委 員 会 部 局 か ら の ノ ン ・ ペ ー パ ー ( doc 14191/11) に 示 さ れ た よ う に 、 書 類 の 送 達 に つ い て の 規 則 (EC)No 1393/2007 は 、 原 則 と し て UPC の 手 続 と の 関 連 で 送 達 さ れ る べ き 書 類 の 加 盟 国 間 の 送 達 に 適 用 さ れ る で あ ろ う 。し か し 、こ の 規 則 の 第 20 条 (2)に よ り 加 盟 国 は 、こ の 規 則( 書 類の受領の拒否についての第 8 条、送達の日についての第 9 条、及び欠席した被告の権利 の 保 護 に つ い て の 第 19 条 を 含 む ) と 適 合 性 が あ る こ と を 条 件 と し て 、 書 類 の 送 信 を 更 に 効率化又は簡素化する手配を締結することができる。 手続規則についての現在の 青写真は、書類の送達についての 規則との関係が明確でなく 、 こ の 規 則 で 付 与 さ れ た 全 て の 権 利 を 尊 重 し て い な い と 思 わ れ る 。 例 え ば 、 規 則 14(3)に お いて、原告が主張の陳述書の翻訳文を提出することが「できる」と予定されており、書類 の送達についての 規則第 8 条で被告に付与された,規定されている言語の 1 つでない書類 の送達を拒否する権利を尊重しないように思われる。 結 果 と し て 、 書 類 の 送 達 に 関 す る 規 則 が , UPC の 文 脈 で 適 用 さ れ る 範 囲 を 明 確 に す る こ とが望ましいであろう。手続規則中で提供された規則が,書類の送達についての規則から それる場合、書類の送信を更に効率化するか単純化するだけであり、書類の送達について の規則によって与えられた権利をどんな場合も尊重する こ とを保障することが,どんな場 合でも必要である。 3.証 拠 調 べ - 規 則 1206/2001 同様に、委員会部局からの上記ノン・ペーパーは、民事及び商事問題における証拠 調べ 127 に お け る 加 盟 国 の 裁 判 所 間 の 協 調 に つ い て の 規 則 ( EC)1206/2001 が 、 UPC の 部 が 、 特 定 の 部が置かれている 国以外の加盟国の領土内 で 証拠を求める必要がある場合に ,原則として 適 用 さ れ る こ と を 示 し た 。 し か し 、 書 類 の 送 達 に つ い て の 規 則 と 同 様 、 規 則 の 第 21 条 (2) により、規則と適合するという条件で、加盟国が証拠 調べを更に促進する協定を結ぶこと が可能である。 手続 規則の 草案 から 、外国で どのよ うに 証 拠調べ がなさ れる かは 十分に 明らか では ない 。 従 っ て 、 外 国 で ど の よ う に 証 拠 調 べ が な さ れ る か 、 UPC の 文 脈 内 で 証 拠 調 べ 規 則 が ど の 程 度採用されるか明らかにすることが望ましいと思われる。証拠調べ規則が、規則からそれ る場合、それらは証拠調べを更に促進するもので、この規則に適合するものでなければな らない。 4.欠 席 し た 被 告 欠席した被告の保護は、欧州連合法の抗弁の権利の保護の極めて重大な要素であり、民 事 司 法 の あ り と あ ら ゆ る 手 段 に お い て 取 り 込 ま れ て い る ( 例 え ば 、 送 達 規 則 第 19 条 、 規 則 44/2001 第 26 条( 規 則 1215/2012 第 28 条 )、規 則 44/2001 第 34 条 (2)( 規 則 1215/2012 第 45 条 (1)(b))。 手 続 規 則 の 現 在 の 草 案 は , こ の 保 護 に 対 し て 十 分 で な い と 思 わ れ る 。 例 え ば 、規 則 245 は 、基 本 的 な 手 続 の 不 備 の 場 合 に 再 審 理 の 申 請 書 を 提 出 す る 被 告 の 権 利 を , 決定の送達又は基本的な不備の発見から 2 ヶ月の機関に制限している。これは、被告が判 決について知ってから合理的な期間内に行動することを可能にする欧州連合法との適合 性 が な い 。 更 に 、 具 体 的 に 被 告 の 欠 席 に 対 処 し て い る 規 則 277 は 、 送 達 規 則 第 19 条 に 従 う 被 告 の 保 護 の レ ベ ル を 保 障 し て い な い ( 特 に 、 規 則 277 に は な い 、 第 19 条 (1)の 最 後 の 文 章 を 参 照 さ れ た い )。 5.執 行 ( 規 則 354) 規 則 354 は 、そ れ が 起 草 さ れ て い る 通 り 、欧 州 連 合 法 と 一 致 し て い な い よ う に 思 わ れ る 。 欧州連合法では、判決の執行可能性は、判決が言い渡される加盟国の国内法に依存し,許 可 状 が 必 要 で あ れ ば 、欧 州 連 合 法 に 依 存 す る( 例 え ば 、規 則 (EC)44/2001 第 38 条 )。一 方 、 実際の執行は、執行が求められる加盟国の法律に依存する。従って、 執行可能性が、強制 執行が行われる加盟国の法律に依存しないことを明らかにすべきである。おそらく、規則 128 は下記のように起草されるべきである: 「・・・に 従 う こ と を 条 件 に 、裁 判 所 の 判 決 及 び 命 令 は 、配 達 の 日 か ら 直 接 執 行 で き る 。 執 行 は 、 執 行 が 行 わ れ る 特 定 の 締 約 国 の 法 律 に 従 う 執 行 手 続 及 び 条 件 に 従 っ て 行 わ れ る 。」 6.訴 訟 の 中 止 ( 規 則 295) 排 他 的 で あ る と の 印 象 を 与 え る 規 則 295 は 、 UPC が 、 規 則 1215/2012 及 び ル ガ ー ノ 条 約 に基づ いてだ けで なく 、欧州連 合法 一 般に 基 づいて 訴訟を 中止 しな ければ ならな いこ と が あることを示すべきである 。訴訟を中止する必要は、破産規則(又は他の欧州連合法)に 基づいて発生する場合もある。 129