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小学校段階でのアルファベット等の文字の指導については
外国語活動(小) 7 小学校段階でアルファベット等の文字の指導については,どのような点に配慮すればよいで しょうか。 【要点】 アルファベット等の文字の指導については,アルファベットの活字体の大文字及び小文字に触れる 段階にとどめるなど,児童に対して過度の負担を強いることがないように配慮して指導する必要があ ります。 【解説】 外国語活動の指導においては,音声によるコミュニケーションを重視し,聞くこと,話すことを中 心とする豊かなコミュニケーションを体験させることが大切です。学習指導要領の解説にも, 「文字や単語の扱いについては,音声によるコミュニケーションを補助するものとして用いること」 「過度に文字を習得させることは,外国語活動の目標にそぐわない」 と記載されているように,文字の指導については音声に十分に慣れ親しんだ段階で開始するように配 慮する必要があります。 例えば, アルファベット等の文字指導は, 活字体の大文字及び小文字に触れる段階にとどめるなど, 中学校の外国語科の指導とも連携させ,児童に対して過度の負担を与えることがないように小中一貫 した流れの中で指導する必要があります。また,発音と綴りとの関係については,中学校学習指導要 領において中学校段階で扱うものであることとされており,小学校段階では取り扱うこととはしてい ません。 読むことや書くことについては,児童の学びたいという欲求が高まった段階で指導に入り,身の回 りでよく見かける文字についてそれがどのような文字であるのかを推測したり,文字の形に触れたり しながら,文字に対する興味を高めつつ,音声面を中心とした指導を補助する程度の扱いにするよう に配慮しましょう。そのためには教師は児童の興味がどこにあるのかを十分に把握する必要がありま す。 なお,ローマ字の指導については,国語の指導として現行の学習指導要領では第4学年,新学習指 導要領では第3学年で行われることになっています。外国語活動よりも前の段階で既に指導がなされ ていますが,外国語にはローマ字にはない文字もある点には注意が必要です。 小学校・解説(外国語活動編)P17∼19参照 - 167 -