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Microsoft Word - Z 9000C(最終版)
防 衛 省 仕 様 書 D S P Z 9000C 品質管理適用仕様書 制定 平成14. 3.29 改正 平成22. 5.18 1 総則 1.1 目的 この仕様書は,装備品等及び装備品等に関する役務を調達するに当たり,その品質を契約相手方の品質管理活動により保 証させるため,品質管理を選択するものである。 1.2 適用範囲 この仕様書は,装備品等及び装備品等に関する役務を調達するに当たり,品質管理を要求する仕様書又は契約書に引用 される場合に適用する。 1.3 用語及び定義 この仕様書で用いる主な用語及び定義は,次による。 1.3.1 装備品等 防衛省設置法(昭和29年法律第164号)第4条第13号に規定する装備品等をいう。 1.3.2 契約担当官等 会計法(昭和22年法律第35号)第29条の3第1項に掲げる契約担当官等をいう。 1.3.3 品質管理規格等 1.4 1.4 引用文書の項において引用される規格及び仕様書をいう。 引用文書 この仕様書に引用する次の文書は,この仕様書に規定する範囲内において,この仕様書の一部を成すものであり,入札書 又は見積書の提出時における最新版とする。 a) b) c) 規格 JIS Q 9001 品質マネジメントシステム-要求事項 JIS Q 9100 品質マネジメントシステム-航空,宇宙及び防衛分野の組織に対する要求事項 DSP Z 9001 品質保証共通仕様書 DSP Z 9002 品質管理共通仕様書 DSP Z 9003 検査制度共通仕様書 DSP Z 9007 品質マネジメントシステム-要求事項共通仕様書 仕様書 法令等 防衛省設置法(昭和29年法律第164号) 会計法(昭和22年法律第35号) 1.5 仕様書改正の場合の適用 契約後において,品質管理規格等の制定,改正又は廃止に伴いこの仕様書が改正された場合,契約相手方が改正されたこ 2. Z 9000C の仕様書の適用を希望するときは,その旨を書面により契約担当官等へ申請し承認を得ることにより,改正されたこの仕様書を 適用することができる。 2 要求する品質管理 2.1 要求する品質管理の選択 要求する品質管理を次の“2.2”の項から“2.4”の項のいずれかから選択するものとする。 2.2 要求する品質管理が“DSP Z 9001”に基づく場合 品質管理規格等は,次のいずれかによる。ただし,JIS いては,更に,DSP Z Q 9100による場合は,“8.3 9001の“2.6.4 事前審査”[(2)を除く。],“2.6.5 不適合製品の管理”につ 再審委員会の組織”及び“2.6.6 再審 委員会の任務”の項を付加するものとする。 a) DSP Z 9001 b) JIS Q 9001及びDSP c) JIS Q 9100 2.3 要求する品質管理が“DSP Z Z 9007 9002”に基づく場合 品質管理規格等は,次のいずれかによる。ただし,JIS いては,更に,DSP “2.6.5 Z 9002の“2.14 再審委員会の組織”及び“2.6.6 a) DSP Z 9002 b) JIS Q 9001及びDSP c) JIS Q 9100 2.4 要求する品質管理が“DSP Z Q 9100による場合は,“8.3 不具合品の処理”に基づき引用される,“2.6.4 不適合製品の管理”につ 事前審査”[(2)を除く。], 再審委員会の任務”の項を付加するものとする。 Z 9007 9003”に基づく場合 品質管理規格等は,次のいずれかによる。 a) DSP Z 9003 b) JIS Q 9001及びDSP c) JIS Q 9100 3 Z 9007 適用する品質管理規格等の選定 “2.2”の項から“2.4”の項の選択された要求する品質管理において,契約相手方は,“a)”から“c)”のいずれかから品質管 理規格等を選択することができ、また,選定した品質管理規格等を変更することができる。 Z 品質管理適用仕様書 DSP Z 解 説 9000B 平成15年12月22日 改正 9000B Z 9000B 解説 目 次 ページ 1. はじめに 2. DSP ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 3. 従来型DSPと品質管理規格等の関係 Z 9000の制定の背景 3.1 品質管理規格等 3.2 廃止された品質管理規格等 3.3 品質管理規格等の概要 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2 3.3.1 従来型DSP 3.3.2 ISO 3.3.3 新ミニDSP 3.3.4 JIS Q 3.3.5 ISO 9000シリーズ 3.3.6 ミニDSP 3.4 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2 9001:2000 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2 ・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2 9100 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3 従来型DSPとJIS Q 9001及び新ミニDSPの関係 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3 3.4.1 解説付表1について ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3 3.4.2 解説付表2について ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3 3.4.3 解説付表3について ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4 3.4.4 従来型DSPとJIS 3.5 従来型DSPとJIS 3.5.1 解説付表7について 3.5.2 従来型DSPとJIS 4. Q Q 防衛庁の品質管理要求の方式 9001及び新ミニDSPの対比 9100:2001の関係 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4 Q 9100:2001の対比 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5 4.1 全般 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5 4.2 品質管理に関する要求と“取得改革の推進について”の記載内容の関係(平成14年4月∼) 4.3 DSP Z 9000の引用について 4.3.1 要求する品質管理の選択 4.3.2 適用する品質管理規格等の選定 5. その他 ・・・・ 5 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7 5.1 品質管理規格等の将来動向とその対応について 5.2 本解説の適用範囲 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7 解説付表1 DSP Z 9001とJIS Q 9001の関係 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8 解説付表2 DSP Z 9002とJIS Q 9001の関係 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9 解説付表3 DSP Z 9003とJIS Q 9001の関係 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10 解説付表4 DSP Z 9001と JIS Q 9001及びDSP Z 9007の対比 ・・・・・・・・・・・・11 解説付表5 DSP Z 9002とJIS Q 9001及びDSP Z 9007の対比 ・・・・・・・・・・・・12 解説付表6 DSP Z 9003とJIS Q 9001の対比 解説付表7 DSP Z 9001,JIS Q 9001及びJIS 解説付表8 DSP Z 9001とJIS Q 9100:2001の対比 解説付表9 品質管理要求仕様書の記載内容 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13 Q 9100:2001の関係 ・・・・・・ 14 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 15 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 16 解1 Z 9000B DSP Z 9000B解説 1. はじめに 1997年(平成9年)に防衛庁の取得改革委員会で策定された具体化方策に基づき, 従来から適用してい る防衛庁仕様書 DSP 際規格である ISO Z 9001∼9003 (以下,“従来型 DSP ”という。)に代替し得る品質管理要求として,国 9001∼9003 (以下,“ ISO s の翻訳規格である JIS Z 9000s ”という。)が導入された。この ISO 9901 ∼ 9903 (以下,“ JIS い,防衛庁固有の品質管理要求事項を補完する仕様書として DSP う。)を制定した。その後,2000年(平成12年)12月に ISO Q Z Z 9900s ”という。)を導入したことに伴 9005 , 9006 (以下,“ミニ DSP ”とい 9000s が改正・再構成され,これを翻訳した JIS 9001 :2000“品質マネジメントシステム−要求事項”が制定されたこと を踏まえて,ISO 正・再構成版である JIS Q 9000 9000s の2000年改 9001について,防衛庁固有の品質管理要求事項を補完する DSP Z 9007 (以下,“新ミニDSP ”という。)を2001年(平成13年)3月に制定した。 また,2000年(平成12年)8月に JIS Q 9100 :2000“品質システム−航空宇宙−設計,開発,製造,据付け及び 付帯サービスにおける品質保証モデル”が制定され, 2001年(平成13年)3月に防衛庁は, ISO じて, 導入 することとした。しかし,この JIS :1998及び JIS Q で構成された JIS Q Z Z 9901 9100 :2001“品質マネジメントシステム−航空宇宙−要求事項”に改正された。 Z 9900s,JIS Q 9001及びJIS Q 9000を2002年(平成14年)3月に制定した。今回, JIS 9001の3年間の併存期間終了に伴い DSP この解説は, DSP 9100:2000は,2001年(平成13年)11月に JIS 9001 :2000に国際航空宇宙産業用要求事項を追加した両方の品質マネジメントシステムモデル 新たに,防衛庁はJIS するためにDSP Q 9000sの導入に準 Z Z 9000 9100の改正,廃止等に対応 Z 9900s と JIS Q Bとして必要な箇所の改正を実施した。 9000 が制定されるに至った背景,その適用要領及び品質管理規格等との関係を明確にし ておくことが必要であるとの認識に基づき,作成したものである。 2. DSP Z 9000の制定の背景 防衛庁は,品質管理方式を要求する装備品等を調達するすべての仕様書 (以下,“品質管理要求仕様書”という。)における記載要領について,1998年(平成10年)4月から 取得改革委員会通知の“ 取得改革の推進について” により,周知を図っている。他方, 品質管理規格等の制定,改正又は廃止により,“取得改革の推 進について” が改正される都度,品質管理要求仕様書の記載内容についても改正する必要がある。この品質管理要求仕様 書における記載内容の改正業務を省力化するため,取得改革委員会における ISO9000分科会において,検討した結 果,品質管理規格等を包括的に規定した DSP された場合, DSP Z Z 9000を 制定することとした。 “取得改革の推進について” が改正 9000 を改正することにより, DSP Z 9000 を引用した 品質管理要求仕様書の改正 業務について省力化が図られる。 また,品質管理規格等の導入,改正又は廃止の場合, 品質管理要求仕様書の記載内容を変更することとなるため,既に締 結した契約については,この 品質管理要求仕様書 の改正に伴う契約の変更手続きを行う必要がある。この契約事務に関する 負担を軽減し,併せて,契約の変更手続を速やかに処理できる体制が必要となる。このため,契約本部において契約担当官 等の契約変更に係る事務処理方法を規定し,DSP 3. 3.1 Z 9000においてもこのために必要な事項を記載している。 従来型DSPと品質管理規格等の関係 品質管理規格等 DSP Z 9000 において引用する品質管理規格等は,次のとおりである。 a) JIS Q 9001:2000“日本工業規格 品質マネジメントシステム−要求事項” b) JIS Q 9100:2001“日本工業規格 品質マネジメントシステム−航空宇宙−要求事項” c) DSP Z 9001 “防衛庁仕様書 品質保証共通仕様書” d) DSP Z 9002 “防衛庁仕様書 品質管理共通仕様書” e) DSP Z 9003 “防衛庁仕様書 検査制度共通仕様書” f) DSP Z 9007 “防衛庁仕様書 品質マネジメントシステム−要求事項共通仕様書” 解2 Z 9000B 3.2 a) 廃止された品質管理規格等(平成15年12月) JIS Z 9901:1998“日本工業規格 品質システム−設計,開発,製造,据付け及び付帯サービスにおける品 質保証モデル” b) JIS Z 9902 :1998“日本工業規格 品質システム−製造,据付け及び付帯サービスにおける品質保証モ デル” c) JIS Z 9903:1998“日本工業規格 品質システム−最終検査・試験における品質保証モデル” d) DSP Z 9005 “防衛庁仕様書 品質保証共通仕様書” e) DSP Z 9006 “防衛庁仕様書 品質管理共通仕様書” 3.3 品質管理規格等の概要 3.3.1 従来型DSP 1997年(平成9年)以前までは,防衛庁が定めた品質管理要求は, DSP Z 9001 ∼9003 の従来型 DSP のみであった。この品質管理要求は米軍の MIL−Q−9858A 等を母体としたものであ る。 3.3.2 ISO 9001:2000 国際標準化機構)は,“ ISO 9000シリーズ”としてのISO 両立性に配慮して ISO 2000 年(平成12年)に ISO (International Organization for Standardization: 9000シリーズ”を基本的な技術事項を変更することなく改正した。その結果,“ ISO 9000s の三つの規格は統合され,その記述形態は, ISO 9001 :2000として一つの規格に統合された。 ISO 及び規格票の様式を変更することなく2000年(平成12年)12月にJIS 定に伴って, ISOは,“ ISO 9000シリーズ”と ISO Q 14001規格との 9001 :2000を翻訳し,技術的内容 9001:2000が制定された。この規格の制 9001:2000の3年間併存(使用)を決定した。すなわち, 企業等は,この3年以内に認証の変更を求められることとなった。 なお,ISO 3.3.3 O 9000s(JIS 新ミニDSP Z 9900s)は,平成15年12月廃止された。 2000年(平成12年)に“3.3.2 9001 :2000及び JIS Q ISO 9001:2000”の項で記述したとおり,IS 9001 :2000が制定された。この規格は,“ 3.3.6 のとおり,防衛庁が既に導入済みの ISO 9000s の改正版であり,かつ, JIS Z から,実質的にミニ DSP の改正が必要となった。このため,3年の間,併存させた後に ISO Z 9900s が廃止されることに鑑み,防衛庁としても JIS Z Q 9001:2000と併用できる新ミニ DSPを制定した。 3.3.4 Q 9100 pr EN 9000s 及び JIS 1997 年(平成9年)に世界の航空宇宙産業界では,ISO 界の特別な要求事項を付加した,いわゆるセクター(業界別)規格を作成し,発行した。( SAE CMA 9900s と同じであること 9900s と併用しているミニ DSP は廃止予定と することとして, JIS JIS ミニDSP ”の項に記述 9001 :1994に業 AS 9100 及び AE 9100) また,1997年(平成9年) には, ISO が航空宇宙品質管理システム規格の原案作成を開始し,1999年(平成11年)にい わゆる ISO セクター規格(案)の合意に至った。その後,現在にあっても ISO内における各種セクター規格の取扱い方針 の関係から ISO 規格としては未制定である。しかしながら,この ISOセクター規格(案)は実質的なデファクト標準であり, 世界中において,各地域規格として一致した形態で制定されていることから,日本においては,1999年 (平成11年) 12月に 社団法人日本航空宇宙工業会が, SJAC 9100として制定した。そして,工業標準化法に基づき,JIS化の提案が なされ,2000年(平成12年)8月にJIS ISO Q 9100 :2000として制定された。 ISO 9001:1994は“ 3.3.2 9001:2000”の項で記述したとおり,2000年 (平成12年) に規格構成が大幅に変わるとともに,内容も ISO 9000s全体の統合によって追加削除が行われ, 同年 12月15日に発行された。旧規格である ISO は3年間の移行期間を経て廃止され,ISO 9001:2000に統一された。JIS Q 9001:1994 9100は,ISO 9001 :1994を削除も変更もせずに補うべき業界特有の要求事項を追加した国際的に一致したセクター品質システム規格であるが, ISO 9001 の改正に伴い, JIS Q 9100 も ISO 9001:1994に代わって ISO 削除も変更もせずに,補うべき業界特有の要求事項を追加した規格を, JIS Q 9001 :2000を 9100:2001として発行された。200 1年 (平成13年) 11月の改正で,業界特有の要求事項に関する部分の内容の変更はない。ただし, ISO 正に伴い, ISO 9001 の改 9001 :1994から削除されたが,業界として残す必要がある部分は業界特有の要求事項にその部分を 解3 Z 9000B 加えることによって,改正後も存続させた。 JIS Q 9100 :2001は,JIS Z 9901 :1998及び JIS Q 9001 :2000に国際航空宇宙産業用要 求事項を追加した両方の品質マネジメントシステムモデルを含む。組織は,当該組織が現在使用している ISO に基づいた 品質マネジメントシステム, JIS Q 9001 :2000モデルへの移行に関しての意図,契約上の要求事項及びその他を 考慮して,一つのモデルを選定することとされており,選定したモデルは,組織の品質マニュアルに文書化されることとされてい る。このJIS Q 9100:2001のうち,“品質システム−航空宇宙− JIS Z 9901:1998に基づく設計,開発, 製造,据付及び付帯サービスにおける品質保証モデル”は,2003年(平成15年)12月,IAQG(International Aerospace Quality Group)による改正が行われ,廃止された。 2002年 (平成14年) 3月に防衛庁は,この JIS “3.4 従来型DSPとJIS Q Q 9100が,防衛庁の品質管理要求に代替し得ることを確認し, 9001及び新ミニDSPの関係 ”の項による ISO 9O00sの導入に準 じて,導入することとした。ただし,導入の際には,補足項目を追記して要求することとした。 3.3.5 ISO 9000シリーズ 1987 年(昭和62年)に ISO によって制定された品質管理及び品質保証の ための一連の国際規格であり,その主体はISO 9000s でシリーズ規格となっている。この規格は認証制度によって 運用されるので,業務の効率化等を図るための機能性を有している。 ISO ており,一般的には,このペア規格が“ISO このISO規格に対応して“ISO なく1991年(平成3年)にJIS 3.3.6 ミニDSP して,“3.3.5 Z 9000sと ISO 9004がペアになっ 9000シリーズ”と称されている。 9000シリーズ”の翻訳規格として,技術的内容及び規格票の様式を変更すること 9901∼9904が制定された。 1997 年(平成9年)に防衛庁は,従来型DSP で定めていた品質管理要求に代替し得るものと ISO 9000シリーズ ”の項において記述した ISO 品質管理要求水準を維持しつつ,新しい体制に移行するために,この ISO 9000s を導入し,従来型 DSP の 9000sの翻訳規格である JIS Z 9900sの導入により欠落又は補足を要する事項を規定する仕様書としてミニDSPを制定した。 3.4 従来型DSPとJIS Q 9001及び新ミニDSPの関係 きと同様に,従来型 DSP の要求事項と JIS Q の品質管理要求水準を満足させるためには, JIS 防衛庁が ISO 9000s を導入したと 9001 の要求事項が完全には一致しないことから,従来型 DSP Q 9001 に規定のない部分(プラスアルファ)について規定する 仕様書が必要となった。このため,“ DSP Z 9007 解説 “ 2. DSP Z で記述したとおり,新ミニ DSP は, JIS Q 9001 とプラスアルファ部分の品質管理要求を組み合わせた形の要求 とすることができるよう,プラスアルファ部分のみを規定している。従来型 DSP と JIS 9007の制定の背景””の項 Q 9001 の関係は, 解説付 表1∼3のとおりである。 3.4.1 解説付表1について DSP Z 9001 と JIS Q 9001 を比較すると, JIS Q 90 01 の品質マネジメント要求は,“品質に関連するコスト”,“特殊工程”,“再審”及び“技術審査・技術試験”の4項目が欠落 しており,また,類似項目はあるが,要求内容を従来型 DSP が要求している内容と同等レベルにするためには,“品質マネ ジメントシステム”,“設計・開発”,“購買”,“顧客の所有物”,“監視機器及び測定機器の管理”及び“不適合製品の管理”に 品質要求の一部追加が必要となる。 ミニ DSP においては,品質システムを規定するにあたり従来型 DSP の“品質プログラムの要求概要”の必要とされる部 分について“品質マネジメントシステム”として規定しているが,これは要求事項を明確化し JIS Q 9001 の形式に 整合を図ったものである。また,新ミニ DSP では“品質に関連するコスト”について記載されていないが,これについては組 織の決定事項であり, JIS Q 9001 の品質マネジメントシステムを実行するための手引きとしてのコンシストペア規 格として,組織の立場からの指針( JIS Q 9004 :2000“品質マネジメントシステム−パフォーマンス改善の指針”)が 示されているため,特に新ミニDSP で記載するのはなじまないと判断したことによる。 3.4.2 解説付表2について DSP Z 9002 と JIS Q 9001 を比較すると, JIS Q 90 01 は“特殊工程”,“再審”及び“技術審査・技術試験”の3項目が欠落しているほか,“品質マネジメントシステム”,“文書管 解4 Z 9000B 理”,“顧客の所有物”,“監視機器及び測定機器の管理”及び“不適合製品の管理”に品質要求の一部追加が必要となる。ま た, JIS Q 9001 の“ 7.3 設計・開発 ”の項は, DSP Z 9002では要求していない項目であり,新ミ ニDSP においては適用除外とした。 なお, JIS Q 9001 の“ 1.2 適用 ”の項において,組織やその製品の性質によって, JIS 1 の要求事項のいずれかが適用不可能な場合には,“ 7 Q 900 製品実現”の項に規定する要求事項の除外を考慮してもよいこと になっている。 3.4.3 Q 解説付表3について DSP Z 9003 と JIS Q 9001 の要求事項を比較すると, JIS 9001 は“受入検査等”,“工程中の検査等”及び“完成品の検査等”の3項目においてその規定形態が多少異なっ ているが,これらの項目の要求内容を総合して比較した場合,品質を保証するシステムとしては,同レベルとなる品質要求の 追加は必要とせず, JIS 1 Q 9001の内容を補足する仕様書は必要としない。また, JIS 製品実現の計画 ”,“ 7.3 設計・開発 ”,“ 7.4 ロセスの妥当性確認 ”の項は, DSP 購買 ”及び“ 7.5.2 Q 9001の“ 7 . 製造及びサービス提供に関するプ Z 9003では要求していない項目であり,新ミニ DSPにおいては適用除外と Q 9001及び新ミニDSPの対比 した。 3.4.4 従来型DSPとJIS 従来型 DSP と JIS Q 900 1 及び新ミニDSPの要求事項について,解説付表4∼6 に対比した。 3.5 従来型DSPとJIS SP の要求事項と JIS Q Q Q JIS Q 9100 :2001を導入した場合,従来型 D 9100 :2001の要求事項は,ほぼ一致しているが,従来型 DSP の品質管理要求水準を 完全に満足させるためには, JIS JIS 9100:2001の関係 Q 9100:2001の“8.3 9100 :2001に不足している項目の一部分を補足する必要がある。このために 不適合製品の管理 (品質マネジメントシステム−航空宇宙− JIS 1 :2000に基づく要求事項)の項について,更に, DSP 2.6.5 再審委員会の組織”及び“ 2.6.6 1 とJIS Q Z 9001の“ 2.6.4 Q 900 事前審査(( 2)を除く。)”,“ 再審委員会の任務”の項を付加するものとした。DSP Z 900 9100 :2001の関係は, 解説付表7のとおりである。 なお,この 解説 及び 解説付表 における斜字体,かつ,太字体は,JIS Q 9001 に追加した国際航空宇宙産業用 要求事項を表記する。 3.5.1 解説付表7について −航空宇宙− JIS Q DSP Z 9001 と JIS Q 9100 :2001の“品質マネジメントシステム 9001 :2000に基づく要求事項”を比較すると, DSP Z 9001 の“ 2.6.4 事 前審査 ”の項の一部が欠落している。不適合品の再審について,従来型 DSP の要求事項は,事前審査と委員会審査の2 段階に区分しているが, JIS Q 9100 :2001の場合は,“ 8.3 不適合製品の管理 ”において,顧客(防衛庁)の 承認が必要とされており,これは,防衛庁の要求事項より過剰要求となることから, DSP 事前審査”((2) を除く。),“ 2.6.5 再審委員会の組織”及び“ 2.6.6 Z 9001 の “ 2.6.4 再審委員会の任務”の項を付加するも のとした。 なお, JIS Q 9100 :2001の“ 8.3 不適合製品の管理 ”の項中の“契約で制限されない限り,顧客仕様書に よって管理される組織が設計した製品は,その不適合が結果として顧客規定要求事項から外れないという条件付きで,組織 の判断によってそのまま使用又は修理の処置をとっても良い。”と記述された規定は, DSP Z 9001の“ 2.6.4 事前審査 ”の項に該当しない。 3.5.2 従来型DSPとJIS 事項について, 解説付表8 に対比した。 Q 9100:2001の対比 従来型 DSPと JIS Q 9100 :2001の要求 解5 Z 4. 9000B 防衛庁の品質管理要求の方式 4.1 IS 全般 Z 防衛庁における品質管理に関する要求は,表1のとおりである。このうち1998年(平成10年)4月からは, J 9900s , JIS Q 9001 及び JIS Q 9100 の導入により, 取得改革委員会通知の“取得 改革の推進について”において,品質管理要求仕様書の記載要領を規定したものである。今回,JIS 廃止に伴い JIS Q 的に適用しているDSP 表1 Z 9900s の 9100 の後半部分が廃止され, ミニ DSPも廃止された。これらを受け,品質管理規格等を包括 Z 9000 も改正した。 品質管理に関する要求,品質管理要求仕様書の記載要領及び品質管理規格等の導入・動向 品質管理要求仕様書の記載要領 Ⅲ Ⅳ 平成13年4月∼ 平成14年4月∼ Ⅰ 平成10年4月以前 Ⅱ 平成10年4月∼ Ⅰ−1 Ⅱ−1 Ⅲ−1 Ⅳ−1 Ⅴ−1 Ⅰ−2 Ⅱ−2 Ⅲ−2 Ⅳ−2 Ⅴ−2 Ⅰ−3 Ⅱ−3 Ⅲ−3 Ⅳ−3 Ⅴ−3 D S P 品Z 9 質0 0 管1 理D S にP Z 関9 0 す0 2 る D 要S P 求Z 9 0 0 3 品 質 管 理 規 格 等 の 導 入 ・ 動 向 ・JIS Z 9900s導入 Ⅴ 平成15年12月∼ ・JIS Z 9900s廃止 ・JIS Q 9001導入 ・ JIS Q 9100 :2000導 ・ JIS Q 9100 :2001改 入 正 ・DSP Z 9005,9006制定 ・DSP Z 9005,9006廃止 ・DSP Z 9007制定 ・DSP Z 9000制定 ・DSP Z 9000改正 備考:Ⅰ−1∼3,Ⅱ−1∼3,Ⅲ−1∼3,Ⅳ−1∼3及びⅤ−1∼3は,解説付表9による。 4.2 ∼) 品質管理に関する要求 ,“取得改革の推進について”の 記載内容及び今回の改正の関係(平成15年12月 2003年(平成15年)12月から防衛庁の品質管理に関する要求, “取得改革の推進について”の 記載内容及び今回 の改正の関係は, 表2 のとおりである。これは,装備品等の規模,システムの複雑さ及び開発要素の規模等により,要求する 品質管理を選択しているものである。品質管理の適用区分は,“ DSP の“4. Z 9001∼9003 適用区分 ”を参考に装備品等に適した品質管理を選択しなければならない。 共通的事項の解説 ” 解6 Z 9000B 表2 品質管理に 関する要求 品質管理に関する要求 ,“取得改革の推進について”の記載内容及び今回の改正の関係 “取得改革の推進について”の記載内容 DSP Z 9000 における 選択項目 今回の改正内容 (平成15年12月∼) 品質管理規格等は,次のいずれかによる。た 品質管理規格等は,次のいずれかによる。ただ だし, JIS Q 9100 による場合は,“ し,JIS Q 9100による場合は,“8. 8.3 不適合製品の管理(品質マネジメン 3 不適合製品の管理 (品質マネジメントシス トシステム−航空宇宙− JIS Q 900 テム−航空宇宙−JIS Q 9001 :200 1 :2000に基づく要求事項)”及び“ 4.13 0に基づく要求事項)”については,更に, DS 不適合品の管理(品質システム−航空宇宙 P Z 9001の“2.6.4 事前審査” DSP Z − J I S Z 9 9 0 1 :1998に 基 づ く 設 ( (2) を除く。),“ 2.6.5 再審委員会 9001 計,開発,製造,据付及び付帯サービスにお の組織 ”及び“ 2.6.6 再審委員会の任 ける品質保証モデル)”について,DSP Z 務”の項を付加するものとする。 9001 の“2 .6 .4 事前審査”(( 2) a) DSP Z 9001 を除く。),“2.6.5 再審委員会の組織 b) JIS Q 9001及びDSP Z ”及び“ 2.6.6 再審委員会の任務 ”の 9007 項を付加するものとする。 c) JIS Q 9100 a)DSP Z 9001 b)JIS Z 9901 及び DSP Z 9005 c)JIS Q 9001 及び DSP Z 9007 d)JIS Q 9100 品質管理規格等は,次のいずれかによる。た だし, JIS Q 9100 による場合は,“ 8.3 不適合製品の管理(品質マネジメン トシステム−航空宇宙− JIS Q 900 1 :2000に基づく要求事項)”及び“ 4.13 不適合品の管理(品質システム−航空宇宙 DSP Z − J I S Z 9 9 0 1 :1998に 基 づ く 設 9002 計,開発,製造,据付及び付帯サービスにお ける品質保証モデル)”について,DSP Z 9002 の“ 2.14 不具合品の処理 ” に基づき引用される,DSP Z 9001 の“ 2.6 .4 事前審査”(( 2)を除く。), “2 .6 .5 再審委員会の組織”及び“2. 6.6 再審委員会の任務”の項を付加する ものとする。 a)DSP Z 9002 b)JIS Z 9902 及び DSP Z 9006 c)JIS Q 9001 及び DSP Z 9007 d)JIS Q 9100 品質管理規格等は,次のいずれかによる。ただ し,JIS Q 9100による場合は,“8. 3 不適合製品の管理 (品質マネジメントシス テム−航空宇宙−JIS Q 9001 :200 0に基づく要求事項)”については,更に, DS P Z 9002 の“ 2.14 不具合品の 処理 ”に基づき引用される, DSP Z 90 01の“2.6.4 事前審査”((2)を除く。), “ 2.6.5 再審委員会の組織 ”及び“ 2. 6.6 再審委員会の任務”の項を付加するも のとする。 a) DSP Z 9002 b) JIS Q 9001及びDSP Z 9007 c) JIS Q 9100 品質管理規格等は,次のいずれかによる。 品質管理規格等は,次のいずれかによる。 a)DSP Z 9003 a) DSP Z 9003 DSP Z b)JIS Z 9903 b) JIS Q 9001及びDSP 9003 c)JIS Q 9001 及び DSP Z 9007 9007 c) JIS Q 9100 d)JIS Q 9100 4.3 DSP Z 9000の引用について Z 2.1 2.2 2.3 防衛庁は,取得改革委員会通知の“取得改革の推進について”により, 品質管理要求仕様書の記載要領について,記載内容の統一を図っている。しかしながら, 解説付表9 に示すように,品質管 理要求仕様書の記載内容が複雑化していること,また,品質管理規格等の導入及び改正により“取得改革の推進について”が 変更される都度,品質管理要求仕様書について記載内容を改正する作業が発生していることから,品質管理要求仕様書の記 載内容について,統一化が難しい状況となっている。このため“取得改革の推進について”の内容をDSP して制定し , 品質管理要求仕様書に DSP Z Z 9000と 9000 を引用することにより,品質管理要求仕様書の記載内容につい て統一化を容易にする。また,“取得改革の推進について”の内容が変更される都度,DSP Z 9000 を改正すること 解7 Z により,DSP 4.3.1 Z 9000B 9000 を引用した品質管理要求仕様書については,改正作業の必要がなくなる。 要求する 品質管理の選択 品質管理要求仕様書にDSP Z 9000 を引用した場合は,“ 4.2 品 質管理に関する要求 ,“取得改革の推進について”の 記載内容及び今回の改正の関係(平成15年12月∼) ”の項 で記述したとおり,“ DSP Z Z 9001∼9003 9000 における“ 2.1 要求する品質管理が“DSP 共通的事項の解説 ”の“ 4. 要求する品質管理が“DSP Z Z 適用区分 ”の項を参考に, DSP 9001”に基づく場合 ”の項から“ 2.3 9003”に基づく場合”の項のいずれかから項目を選択し, 品質管理要求仕様書 に選択した項目を記載する。 なお, 表2 に品質管理に関する要求, “取得改革の推進について”の 記載内容及び,今回の改正の内容及び DSP Z 9000における選択項目の関係を示した。 4.3.2 P Z 適用する品質管理規格等の選定 DSP 9001”に基づく場合 ”の項から“ 2.3 Z 9000 における“ 2.1 要求する品質管理が“DSP Z 要求する品質管理が“DS 9003”に基づく場合 ” の項のいずれかから項目が選択されたならば,契約相手方は,選択された項目における“ a)”から“ c)”のうちいずれかの 品質管理規格等を選定しなければならない。この様な品質管理規格等の選定については, 企業の裁量によるものであり,防 衛庁が特定の品質管理規格を強制するものではない。この考えに基づき,取得改革委員会通知における“取得改革の推進に ついて”において,契約相手方が品質管理規格等を選定できるように品質管理要求仕様書の記載内容について統一を図って いる。 5. その他 5.1 品質管理規格等の将来動向と防衛庁の対応について 現在,各種業界の品質管理規格(セクター規格)を日本 工業規格とする動きがあり,多様な品質管理規格が生まれようとしている。また, ISO 001 :2000として2000年(平成12年)12月に制定され, JIS 併存期間を終了し廃止された。他方,JIS を追加した JIS Q Z Z Z Q 9 9900sは2003年(平成15年)12月に3年間の 9901 及び JIS 9100:2001 についても,JIS 9001:2000は, JIS Q 9001 に国際航空宇宙産業用要求事項 9901 の廃止に伴い,後半部分が廃止された。 防衛庁は,品質管理要求仕様書における品質管理の要求について,透明性・公正性の観点から,特定の品質管理規格等 に固執することなく,柔軟に対応して行く必要がある。防衛庁における品質管理の要求の基本は,従来型 DSP の要求項目 を満足する品質システムである。他方,企業の品質システムの構築又は品質管理規格等の選択は,企業の裁量によるもので あり,防衛庁が特定の品質管理規格等を強制するものではない。防衛庁としては,従来型DSPの要求している内容に対して 代替し得る品質管理規格等を適用する場合に,不足する部分をミニ DSP等で補っているものである。 また,ISO 9000 シリーズ及び JIS Q 9100 の審査登録制度と財団法人日本適合性認定協会の機能の 活用(認証制度の適用)は,監督・検査業務の効率化等に資することが期待される。 5.2 本解説の適用範囲 DSP Z 9000 の制定の背景,従来型 DSP との関係及び適用等について記述し たものであり,本解説で記述していない規定事項の解説は,次のとおり。 a) DSP Z 9001∼9003 b) DSP Z 9001 解説 c) DSP Z 9002 解説 d) DSP Z 9003 解説 e) DSP Z 9007 解説 共通的事項の解説 解8 Z 9000B 解説付表1 DSP Z DSP Z 9001とJIS 9001 JIS Q Q 9001の関係 9001 品質マネジメントシステム 品質に関連するコスト 文書管理 経営者のコミットメント 記録の管理 品質方針 インフラストラクチャ− 品質目標 作業環境 責任及び権限 製品実現の計画 管理責任者 顧客関連のプロセス 内部コミュニケーション 設計・開発 マネジメントレビュー 購買 資源の提供 購買製品の検証 力量,認識及び教育・訓練 製造及びサービス提供の管理 継続的改善 製造及びサービス提供に関するプロセスの妥当性確認 内部監査 特殊工程 再 審 識別及びトレーサビリティ 技術審査・技術試験 顧客の所有物 製品の保存 監視機器及び測定機器の管理 プロセスの監視及び測定 製品の監視及び測定 不適合製品の管理 データの分析 是正処置 予防処置 備考 下線は品質管理要求の一部追加が必要な項目 解9 Z 解説付表2 DSP Z DSP Z 9002とJIS 9002 JIS Q 9000B 9001の関係 Q 9001 品質マネジメントシステム 文書管理 経営者のコミットメント 記録の管理 品質方針 インフラストラクチャ− 品質目標 作業環境 責任及び権限 製品実現の計画 管理責任者 購買 内部コミュニケーション 購買製品の検証 マネジメントレビュー 製造及びサービス提供の管理 資源の提供 製造及びサービス提供に関するプロセスの妥当性確認 力量,認識及び教育・訓練 識別及びトレーサビリティ 顧客関連のプロセス 顧客の所有物 設計・開発 製品の保存 内部監査 監視機器及び測定機器の管理 継続的改善 特殊工程 再 審 技術審査・技術試験 プロセスの監視及び測定 製品の監視及び測定 不適合製品の管理 データの分析 是正処置 予防処置 備考 下線は品質管理要求の一部追加が必要な項目 解10 Z 9000B 解説付表3 DSP Z DSP Z 9003とJIS 9003 Q 9001の関係 JIS Q 9001 品質マネジメントシステム 経営者のコミットメント 文書管理 品質方針 記録の管理 品質目標 購買製品の検証 責任及び権限 製造及びサービス提供の管理 管理責任者 識別及びトレーサビリティ 内部コミュニケーション 顧客の所有物 マネジメントレビュー 製品の保存 資源の提供 監視機器及び測定機器の管理 力量,認識及び教育・訓練 プロセスの監視及び測定 インフラストラクチャ− 製品の監視及び測定 製品実現の計画 不適合製品の管理 作業環境 データの分析 顧客関連のプロセス 是正処置 設計・開発 予防処置 購買 製造及びサービス提供に関するプロセスの妥当性確認 内部監査 継続的改善 解11 Z 解説付表4 DSP Z DSP Z 9001 2.1 品質プログラムの管理 2.1.1 組織 2.1.2 初期計画 2.1.3 作業指導書 2.1.4 記録 2.1.5 是正措置 2.1.6 品質に関連するコスト 2.2 図面・設計変更の管理 (1)一般 (2)設計管理 (3)設計変更管理 (4)外注業者に対する管理 2.3 測定器・試験装置 (1)測定器等の準備と維持 (2)高度の測定技術・試験技術 (3)国家検定機関の標準器との連係 (4)検査の手段として用いられる生 産用冶工具 (5)測定器等及び操作員の供与 (6)外注業者に対する管理 2.4.1 外注品の管理 (1)一般 (2)外注業者の管理 (3)発注品に関する資料 2.4.2 外注工場で行う監督・検査の 品目に対する発注資料 2.5 製造管理 2.5.1 材料・物品の管理 9001とJIS Q JIS 9001及びDSP Q 9001 Z 9000B 9007の対比 DSP Z 9007 〇 2.1.1(表2“A”を適用) ○ ○ ○ 5.5.1,6.1,6.2.1,5.5.2,5.6.1,8.5.1 5.4.2,7.1 4.1,4.2.2,4.2.1,5.4.2,7.1,6.3,6.4, 7.5.1,7.5.2 ○ 5.4.2,7.1,4.2.4 ○ 8.5.2 × * ○ ○ ○ × 7.2.1,7.3,4.2.3 7.3.6 7.3.7 ○ ○ ○ ○ 7.6 5.4.2,7.1,7.6 7.6 7.6 〇 2.1.1 , 2.6 × × 〇 2.5 〇 2.5 ○ ○ △ ○ 7.4.1,7.4.2 7.4.1 7.4.2 7.4.3 ○ 7.1,8.1,7.4.3,8.2.4,8.2.4,7.5.3, 8.2.4 6.3,6.4,7.5.1,7.5.2 8.2.4 8.2.4 6.3,6.4,7.5.1,7.5.2 8.2.4 7.5.1,7.5.5 〇 2.6 2.5.2 製造工程の管理 ○ (1)工程の費理 ○ (2)工程中の検暮等 ○ (3)特殊工程 △ 〇 2.4.1(表3“A”を適用) 2.5.3 完成品の検査等 ○ 2.5.4 取り扱い・保管・出荷 ○ 2.6 不具合品の処理 2.6.1 一般 △ 8.3 〇 2.7.1 2.6.2 再審に使用する様式 × 〇 2.7.2 2.6.3 再審を行う不具合品の取扱い × 〇 2.7.3 2.6.4 事前審査 × 〇 2.7.4 2.6.5 再審委具会の組織 × 〇 2.7.5 2.6.6 再審委員会の任務 × 〇 2.7.6 2.6.7 委員会審査 × 〇 2.7.7 2.6.8 再審の決定を受けた物品の取 × 〇 2.7.8 扱い 2.6.9 是正措置 △ 8.5.2,8.5.3,8.5.3 〇 2.7.1 2.6.10 再審の記録の点検 × 〇 2.7.9 2.6.11 外注品の再審 × 〇 2.7.10 2.7 統計的品質管理 ○ 8.1,8.2.3,8.2.4,8.4 2.8 検査状態の表示 ○ 7.5.3 2.9 技術審査・技術試験などの管理 × 〇 2.2 2.10 官給品の管理 △ 7.5.4 〇 2.3 2.11 貸付品・寄託品の管理 △ 7.5.4 〇 2.3 備考 記号の○は要求事項を満足していること,△は要求事項が一部不足していること,×は該当項目が規定されていないこと をそれぞれ示す。また,記号の*は“3.3.1 解説付表1について”の項を参照すること。 解12 Z 9000B 解説付表5 DSP DSP Z Z 9002とJIS 9002 Q 9001及びDSP JIS Q Z 9001 9007の対比 DSP Z 9007 2.1 品質プログラムの管理 2.1.1 一般 ○ 4.1,4.2.2 2.1.2 品質管理体系の内容 △ 5.4.2,7.1 2.2 品質管理手順書 ○ 4.2.1 2.3 品質管理記録 ○ 4.2.4 2.4 検査等の手順 ○ 7.1,8.1 2.5 図面等の管理 △ 4.2.3 (1)測定機器等の準備と維持 ○ 7.6 (2)高度の測定技術・試験技術 ○ 5.4.2,7.1 (3)国家検定機関の標準器との連係 ○ 7.6 (4)検査の手段として用いられる生産用治工具 ○ 7.6 〇 2.4.1(表2“B”を適用) 〇 2.8 2.6 測定器・試験装置 (5)測定器等及び捜査員の供与 × 〇 2.5 (6)外注業者に対する管理 × 〇 2.5 2.7 外注品の管理 2.7.1 一般 ○ 7.4.1 2.7.2 外注工場で行う監督・検査の品目に対す ○ る発注資料 7.4.2,7.4.3 2.8 材料・物品の管理 ○ 7.1,8.1,7.4.3,8.2.4 8.2.4 2.9 工程中の検査等 ○ 2.10 特殊工程 × 2.11 完成品の検査等 ○ 8.2.4 2.12 抜取検査 ○ 8.1,8.2.3,8.2.4,8.4 2.13 取扱い・保管・出荷 ○ 7.5.1,7.5.5 〇 2.4.1(表3“B”を適用) 2.14 不具合品の処理 (1)一般 × 〇 2.7.1 (2)再審に使用する様式 × 〇 2.7.2 (3)再審を行う不具合品の取扱い × 〇 2.7.3 (4)事前審査 × 〇 2.7.4 (5)再審委員会の組織 × 〇 2.7.5 (6)再審委員会の任務 × 〇 2.7.6 (7)委員会審査 × 〇 2.7.7 (8)再審の決定を受けた物品の取扱い × 〇 2.7.8 (9)是正処置 △ 〇 2.7.1 (10)再審の記録の点検 × 8.5.2,8.5.3 〇 2.7.9 (11)外注品の再審 × 〇 2.7.10 〇 2.3 2.15 検査状態の表示 ○ 2.16 技術審査・技術試験などの管理 × 2.17 官給品の管理 △ 7.5.4 〇 2.3 2.18 貸付品・寄託品の管理 △ 7.5.4 〇 2.3 2.19 是正処置 ○ 8.5.2,8.5.3 備考 7.5.3 記号の○は要求項目を満足していること,△は要求項目が一部不足していること,×は該当項目が規定されていない ことをそれぞれ示す。 解13 Z 解説付表6 DSP Z DSP Z 9003とJIS 9003 Q JIS 9000B 9001の対比 Q 9001 2.1 検査制度 2.1.1 一般 ○ 4.1,4.2.2 2.1.2 検査制度の内容 ○ 7.5.3,8.5.2,8.5.3 2.2 検査等の手順・記録 2.2.1 検査等の手順 ○ 5.4.2,8.1 2.2.2 検査等の記録 ○ 5.4.2,7.4.3,8.2.4,4.2.4 2.3 図面等の管理 2.3.1 図面等の準備 ○ 4.2.3 2.3.2 図面等の変更 ○ 4.2.3 2..4 検査等に使用する装置 2.4.1 検査等に使用する装置の管理 ○ 7.6 2.4.2 国家検定機関の標準器との連係 ○ 7.6 2.5 受入検査等 ※○ 5.5.1,6.1,6.2.1,5.5.2,5.6.1,8.5.1,7.4.3,8.2.4,4.2.4 2.6 工程中の検査等 2.6.1 一般 ※○ 5.5.1,6.1,6.2.1,5.5.2,5.6.1,8.5.1,7.4.3,8.2.4 2.6.2 工程中の検査等の利用 ※○ 5.5.1,6.1,6.2.1,5.5.2,5.6.1,8.5.1,7.4.3,8.2.4 2.7 完成品の検査等 ※○ 7.1,8.1,7.4.3,8.2.4 2.8 包装・出荷の検査等 ○ 7.5.1,7.5.5 2.9 抜取検査 ○ 8.1,8.2.3,8.2.4,8.4 2.10 不具合品の処理 2.10.1 不具合品の識別 ○ 8.3 2.10.2 不具合品の処理 ○ 8.3 2.11 検査状態の表示 ○ 7.5.3 2.12 官給品・貸付品・寄託品 ○ 7.5.4 2.13 是正措置 ○ 8.5.2,8.5.3 備考 記号の○は要求項目を満足していること,※は該当項目の全項目を一括して総合的に要求を満足していることを 示す。 解14 Z 9000B 解説付表7 DSP Z 9001,JIS JIS Q Q 9001及びJIS Q 9100:2001の関係 9100 形態管理 設計及び/又は開発の検証及び妥当性確認の文書化 設計及び/又は開発の検証及び妥当性確認の試験 製造工程変更の管理 製造設備,工具及び数値制御(NC)機械プログラムの管理 組織の施設外で一時的に行う作業の管理 付帯サービスの管理 検査文書 初回製品検査 DSP Z 9001 JIS Q 9001 品質マネジメントシステム 経営者のコミットメント 文書管理 品質方針 記録の管理 品質目標 インフラストラクチヤ− 責任及び権限 品質に関連するコスト 作業環境 管理責任者 特殊工程 製品実現の計画 内部コミュニケーション 再 顧客関連のプロセス マネジメントレビュー 設計・開発 資源の提供 購買 力量,認識及び教育・訓練 購買製品の検証 継続的改善 製造及びサービス提供の管理 内部監査 事前 審査[2.6.4] (不 適合製品の管理) 審 技術審査・技術試験 製造及びサービス提供に関するプロセスの 妥当性確認 識別及びトレーサビリテイ 顧客の所有物 製品の保存 監視機器及び測定機器の管理 プロセスの監視及び測定 製品の監視及び測定 不適合製品の管理 データの分析 是正処置 予防処置 備考1.JIS Q 9100は,“品質マネジメントシステム−航空宇宙−JIS Q 9001:2000に基づく 要求事項”を示す。 2.JIS Q 9100の斜字体,かつ,太字体は,国際航空宇宙産業用追加要求項目を示す。 3.下線は品質管理要求の一部追加が必要な項目を示す。 解15 Z 解説付表8 DSP Z DSP Z 9001とJIS 9001 2.1.4 記録 2.1.5 是正措置 2.1.6 品質に関連するコスト 2.2 図面・設計変更の管理 (1)一般 (2)設計管理 (3)設計変更管理 (4)外注業者に対する管理 2.3 測定器・試験装置 (1)測定器等の準備と維持 (2)高度の測定技術・試験技術 (3)国家検定機関の標準器との連係 (4)検査の手段として用いられる生産用冶工具 (5)測定器等及び操作員の供与 (6)外注業者に対する管理 2.4.1 外注品の管理 (1)一般 (2)外注業者の管理 (3)発注品に関する資料 2.4.2 外注工場で行う監督・検査の品目に対す る発注資料 2.5 製造管理 2.5.1 材料・物品の管理 2.5.2 製造工程の管理 (1)工程の費理 (2)工程中の検暮等 (3)特殊工程 2.5.3 完成品の検査等 2.5.4 取り扱い・保管・出荷 2.6 不具合品の処理 2.6.1 一般 2.6.2 再審に使用する様式 2.6.3 再審を行う不具合品の取扱い 2.6.4 事前審査 2.6.5 再審委具会の組織 2.6.6 再審委員会の任務 2.6.7 委員会審査 2.6.8 再審の決定を受けた物品の取扱い 2.6.9 是正措置 2.6.10 再審の記録の点検 2.6.11 外注品の再審 2.7 統計的品質管理 Q 9100:2001 5.5.1, 5.5.2, 6.1, 6.2.1 5.4.2,7.1 4.1, 4.2.1, 4.2.2, 5.4.2, 6.3, 6.4, 7.1, 7.5.1, 7.5.1.1,7.5.1.2,7.5.1.3, 7.5.1.4, 7.5.1.5,7.5.2 4.2.4, 5.4.2, 7.1 8.5.2 × * 4.2.3, 7.2.1, 7.3 7.3.6, 7.3.6.1,7.3.6.2 7.3.7 7.4 7.6 5.4.2,7.1,7.6 7.6 7.5.1.3, 7.6, 7.6 7.6, 7.4.2 7.4.1, 7.4.2 7.4.1 7.4.2 7.4.3 7.1,7.4.3,7.5.3,8.1, 8.2.4 6.3, 6.4, 7.5.1, 7.5.1.1, 7.5.1.2,7.5.1.3,7.5.1.4, 7.5.1.5, 7.5.2 8.2.4,8.2.4.1, 8.2.4.2 8.2.4,8.2.4.1, 8.2.4.2 6.3,6.4,7.5.1,7.5.1.1, 7.5.1.2,7.5.1.3,7.5.1.4, 7.5.1.5,7.5.2 8.2.4,8.2.4.1,8.2.4.2 7.5.1, 7.5.1.1,7.5.1.2, 7.5.1.3,7.5.1.4,7.5.1.5 8.3 8.3,8.5.2,8.5.3 8.3 △ △ 8.3 △ 8.3 8.3 8.5.2,8.5.3 8.3 7.4.1,7.4.2,7.4.3,8.3 8.1,8.2.3,8.2.4,8.2.4.1, 8.4 7.5.3 7.3 7.5.4 7.5.4 2.8 検査状態の表示 2.9 技術審査・技術試験などの管理 2.10 官給品の管理 2.11 貸付品・寄託品の管理 Z 合製品の管理”の項及び“ 4.13 査”((2)を除く),“2.6.5 9100:2001の対比 JIS 2.1 品質プログラムの管理 2.1.1 組織 2.1.2 初期計画 2.1.3 作業指導書 備考1.記号の△は要求事項が,DSP Q 9000B 9001に対して一部不足していることを示す。不足している“8.3 不適合品の管理”の項にDSP Z 再審委員会の組織”及び“2.6.6 9001の“2.6.4 不適 事前審 再審委員会の任務”の項を付加する。 また,記号の×は該当項目が規定されていないことをそれぞれ示す。また,記号の*は“3.3.1 解説付表1に ついて”の項を参照すること。 2.JIS Q 9100:2001における項目の太字,かつ,斜字体は,国際航空宇宙産業用追加要求事項を示す。 Ⅳ Ⅴ 平成13年4月∼ 平成14年4月∼ 平成15年12月∼ 品質管理は, DSP 品 質 管 理 は , D S P Z 9001 によ Z 9001又 る。 は,JIS Z 9 901 及び DSP Z 9005による。 品質管理は,次のいずれかによる。た だし,JIS Q 9100による場 合は,“4.13 不適合品の管理” については,更に, DSP Z 9 001 の“ 2.6.4 事前審査 ” ( (2) を除く。),“ 2.6.5 再 審委員会の組織”及び“2.6.6 再審委員会の任務”の項を付加するも のとする。 a)DSP Z 9001 b)JIS Z 9901及び DSP Z 9005 c)JIS Q 9001及び DSP Z 9007 d)JIS Q 9100 品質管理規格等は,次のいずれかによる。ただし,JIS Q 9100による場合は,“8.3 不適合製品の 管理(品質マネジメントシステム−航空宇宙−JIS Q 9001:2000に基づく要求事項)”及び“4.13 不適合品の管理(品質システム−航空宇宙−JIS Z 9901:1998に基づく設計,開発,製造,据付及び付 帯サービスにおける品質保証モデル)”について,DSP Z 9001 の“ 2.6.4 事前審査 ”((2)を 除く。),“2.6.5 再審委員会の組織”及び“2.6. 6 再審委員会の任務”の項を付加するものとする。 a)DSP Z 9001 b)JIS Z 9901及びDSP Z 9005 c)JIS Q 9001及びDSP Z 9007 d)JIS Q 9100 品質管理規格等は,次のいずれかによ る。ただし,JIS Q 9100によ る場合は,“ 8.3 不適合製品の管 理 (品質マネジメントシステム−航空宇 宙−JIS Q 9001:2000に基 づく要求事項)”については,更に, D SP Z 9001の“2.6.4 事前審査”((2)を除く。),“2.6. 5 再審委員会の組織”及び“2.6. 6 再審委員会の任務”の項を付加す るものとする。 a)DSP Z 9001 b)JIS Q 9001及び DSP Z 9007 c)JIS Q 9100 品質管理は, DSP 品 質 管 理 は , D S P Z 9002 によ Z 9002又 る。 は,JIS Z 9 902 及び DSP Z 9006による。 品質管理は,次のいずれかによる。た 品質管理規格等は,次のいずれかによる。ただし,JIS だし,JIS Q 9100による場 Q 9100による場合は,“8.3 不適合製品の 合は,“4.13 不適合品の管理” 管理(品質マネジメントシステム−航空宇宙−JIS Q については,更に, DSP Z 9 9001:2000に基づく要求事項)”及び“4.13 002 の“ 2.14 不具合品の管 不適合品の管理(品質システム−航空宇宙−JIS Z 理”に基づき引用される,“2.6.4 9901:1998に基づく設計,開発,製造,据付及び付 事前審査”((2)を除く。),“2. 帯サービスにおける品質保証モデル)”について,DSP 6.5 再審委員会の組織”及び“2. Z 9002の“2.14 不具合品の処理”に基づ 6.6 再審委員会の任務 ”の項を き引用される, DSP Z 9001の“2.6.4 付加するものとする。 事前審査”((2)を除く。),“2.6.5 再審委員会 a)DSP Z 9002 の組織 ”及び“2.6.6 再審委員会の任務 ”の項を b)JIS Z 9902及び 付加するものとする。 DSP Z 9006 a)DSP Z 9002 c)JIS Q 9001及び b)JIS Z 9902及びDSP Z 9006 DSP Z 9007 c)JIS Q 9001及びDSP Z 9007 d)JIS Q 9100 d)JIS Q 9100 品質管理規格等は,次のいずれかによ る。ただし,JIS Q 9100によ る場合は,“ 8.3 不適合製品の管 理 (品質マネジメントシステム−航空宇 宙−JIS Q 9001:2000に基 づく要求事項)”については,更に, D SP Z 9002の“2.14 不 具合品の処理”に基づき引用される,D SP Z 9001の“2.6.4 事前審査”((2)を除く。),“2.6. 5 再審委員会の組織”及び“2.6. 6 再審委員会の任務”の項を付加す るものとする。 a)DSP Z 9002 b)JIS Q 9001及び DSP Z 9007 c)JIS Q 9100 平成10年4月∼ 1 2 品質管理は, DSP 品 質 管 理 は , D S P Z 9003 によ Z 9003又 3 る。 は,JIS Z 9 903による。 品質管理は,次のいずれかによる。 a)DSP Z 9003 b)JIS Z 9903 c)JIS Q 9001及び DSP Z 9007 d)JIS Q 9100 品質管理規格等は,次のいずれかによる。 a)DSP Z 9003 b)JIS Z 9903 c)JIS Q 9001及びDSP Z d)JIS Q 9100 備考:表中1の欄は,要求する品質管理が“DSP Z 9001”に基づく場合を示す。 表中2の欄は,要求する品質管理が“DSP Z 9002”に基づく場合を示す。 表中3の欄は,要求する品質管理が“DSP Z 9003”に基づく場合を示す。 品質管理規格等は,次のいずれかによ る。 a)DSP Z 9003 9007 b)JIS Q 9001及び DSP Z 9007 c)JIS Q 9100 解 1 6 . Ⅲ 平成10年4月以前 Ⅱ 9 0 0 0 B Ⅰ 品質管理要求仕様書の記載内容 Z 解説付表9