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公益財団法人東京都環境公社 ソーラーカーポート普及促進モデル事業に

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公益財団法人東京都環境公社 ソーラーカーポート普及促進モデル事業に
公益財団法人東京都環境公社
ソーラーカーポート普及促進モデル事業に係る要求水準書
1
総則
本要求水準書は、公社が実施する「公益財団法人東京都環境公社ソーラーカ
ーポート普及促進モデル事業」
(以下、
「本事業」という。)に適用する。本事業
の総合評価競争契約に参加を希望する事業者(以下、「提案事業者」という。)
は、
「公益財団法人東京都環境公社ソーラーカーポート普及促進モデル事業総合
評価競争契約企画提案募集要領」
(以下、
「実施要領」という。)に基づき、本要
求水準書に定める事項を遵守の上、企画提案書を提出すること。
2
事業目的
本事業を実施するにあたって、提案事業者の企画提案書は以下の目的を達成
すること。
○ 東京の特性にあった再生可能エネルギー普及拡大策の実施
高額な地価や設置スペースの確保が困難といった東京特有の課題を解決
し、かつ、都民に広く受け入れられるようなソーラーカーポートのモデルを
確立すること。
3
事業用地について
施設名
住所
設置可能駐車
設置可能面積
台数
発電出力
(1) 東京都立若洲海
浜公園(若洲ゴ
ルフリンクス)
江東区若洲 普通乗用車7
台分程度
3-1-2
177.75 ㎡
10kW 以上で
あること
(2) 東京都水道局八
王子給水事務所
八王子市元 普通乗用車1
本郷
0台分程度
145.2 ㎡
15kW 以上2
0kW 未満であ
ること
4-19-1
本事業は、上記(1)及び(2)の施設を包含した 1 つの事業として成立
させるものであり、本事業に係るプロポーザルにおいては、必ず上記(1)
及び(2)の施設を包含した提案を行うこと。
また、上記(1)及び(2)に示した設置可能駐車台数はあくまでも参考
値である。
4 企画提案に関する基本条件
(1) 本事業を確実に遂行できる企画提案を企画すること。特に機器等の規格、
性能、安全性及び耐用年数等、技術的な根拠を明らかにすること。
(2) 本事業の設計及び施工にあたっては、確実な安全管理及び品質管理の下
で事業が遂行できる実施体制を確保すること。
(3) 本事業の遂行にあたっては、公社との綿密な連携及び協力のもとに実施
すること。
(4) 本事業の工事期間は、契約日の翌日から平成28年3月31日までとす
る。
(5) 本事業の工事期間中に、本事業の開始に必要な試運転、完了検査、関係
機関への手続及び承認等の全てを完了すること。
(6) 本事業に係る事務手続に必要な費用は、提案に含めること。
5 設計業務に関する基本条件
(1) 公社が提供する各施設の建築及び電気工事図面等(以下、「提供資料」
という。)に基づく机上調査、及び各施設の現地調査による電源環境、地質
調査及び日照条件等の調査を行うこと。なお、対象施設のうち提供資料の一
部又は全部がない施設もある。
(2) システムの設置、その他一切の付帯工事の実施のための各施設の設計図、
設計計算書及び施工計画書等(以下、「設計図書等」という。)を作成する
こと。
(3) 設計図書等は建築確認申請を行い、確認済証の交付を受け、かつ、公社
の承諾を得た上で施工業務に着手すること。未承諾のまま施工を進め、公社
から変更を要求された場合は、提案事業者の負担において速やかに変更する
こと。また、これによる納期の遅延は認められないものとする。
6 設備及びシステムに関する仕様
(1) 仕様全般
① 導入する設備(配線を含む。)は、保守点検が容易で、故障箇所やシス
テムの状態が判断しやすい構造とすること。
② 導入する設備(配線を含む。)は、よりコストパフォーマンス(効率性、
安定性及び費用等)の高い製品を選択することとし、製品の性能、耐久
性、信頼性及び製造メーカーの保守及び保証体制等を重視すること。
③ 製品に関する性能比較等を可視化し、選定理由を明確にすること。
④ 設備は全て新たに製作されたものであり、中古品は不可とすること(原
料及び素材段階でのリサイクル材料仕様は除く。)。
⑤ 主要設備には、名称等を記載したネームプレートを取り付けること。
⑥ 配線及び外部接続ケーブルには、図面と照合が容易な配線符号を付ける
こと。
⑦ 各設備には十分な防錆効果を持つ処理を行い、耐久性に配慮した仕上げ
にすること。
(2) ソーラーカーポート
ソーラーカーポートは、以下の要件を満たすものとする。
① 太陽電池モジュール
ア 規格
次の日本工業規格に適合した認証又は同認証と同等の認証(性能
認証及び安全性認証(火災試験を含む))※を受けているもの。
性能認証
安全性認証
(結晶系、薄膜系共通)
結晶系
JIS C 8990
薄膜系
JIS C 8991
構造
JIS C 8992-1
試験
JIS C 8990-2
※ IEC規格に基づき、一般財団法人電気安全環境研究所(JE
T)が認証した太陽電池モジュール又はIECEE-PV-FCS
制度に加盟している海外認証機関の認証については同等と判断する。
イ 太陽電池出力
太陽電池出力(※)は、次のとおり。
施設名
発電出力
備考
東京都立若洲海浜公園
10kW以上であること
(若洲ゴルフリンクス)
東京都水道局八王子給
水事務所
15kW 以上20kW未満で
あること
※ 太陽電池出力は、太陽電池モジュールの公称最大出力の合計値
とパワーコンディショナの定格出力の合計値のいずれか低い方とす
る。
ウ 変換効率
太陽電池モジュール変換効率は、製造者の標準値とする。
② 架台及び基礎
ア 架台及び基礎は、本事業実施場所に最適な工法、資材を採用し、建
築基準法の要件を満たすこと。
イ 架台の天井高(太陽電池モジュール設置位置)は当該地域の発電効
率及び駐車場としての利便性を考慮した上で傾斜角をとり、駐車場
ウ
エ
オ
カ
キ
としての利用に支障が出ない適切な高さとすること。なお、東京都
立若洲海浜公園(若洲ゴルフリンクス)の架台の天井高は4m以上
とすること。
台風や突風にも配慮した耐風性能とすること。
架台設置後も架台設置前の駐車可能台数を確保すること。
架台設置後、駐車場の白線を引き直すこと。
支柱の数を減らす等により快適な駐車空間の実現に努めること。
東京都立若洲海浜公園(若洲ゴルフリンクス)に設置するソーラー
カーポートは、観光バス(全長:11.99m、全高:3.75m、全幅:2.49
m)1台を駐車できるよう、架台の位置を考慮すること。
③ パワーコンディショナ
ア 停電時の自立運転機能を備えていること。
イ 故障時には、速やかに商用電力系統との連携接続を解列し、確実に
停止すること。また、運転状況の異常を通知する機能を有すること。
(3) 系統連系
ソーラーカーポートで発電した電力は施設内での自家消費を基本とする
が、余剰電力が発生する場合も想定し、「電力品質確保に係る系統連系技術
要件ガイドライン」(資源エネルギー庁)に基づき、一般電気事業者、特定
電気事業者、特定規模電気事業者(以下、「電気事業者」という。)の系統
へ逆潮流可能な設備とすること。ただし、売電は行わないこと。
(4) 保証
次の保証を行うこと。
① ソーラーカーポートの保証(保証する内容は、提案事業者の提案による。)
② 太陽電池モジュールの出力保証(保証期間は10年以上とする。)
なお、導入する設備は製造メーカーによる製品保証体制が確立していること。
また、メーカーの品質保証部門が国内に置かれていること。
(5) データ収集及び情報発信
① 運転データ等(発電出力、累積発電量、故障の情報等)はデータ収集装
置により収集し、遠隔で公社の所在地(新宿区西新宿2-8-1)から
端末等で運転データ等の把握ができるシステムを構築・導入すること。
② 敷地内へは、発電状況表示機器及びソーラーカーポートを普及啓発する
ための解説等を記載した看板を設置すること。
(6) その他
① システム操作等の研修
ア 通常使用時及び停電時の操作マニュアルを作成すること。
イ 本事業により設置したソーラーカーポートの操作及び日常の保守点
検を行うために、工事完了時に公社の関係職員に対して説明会を実
施すること。特に停電時の操作については、重点的に研修を行うこ
と。
② 東京都立若洲海浜公園(若洲ゴルフリンクス)に設置するソーラーカー
ポートにおいては、耐塩対策を考慮すること。
7 施工に関する基本条件
(1) 提案事業者の義務
① 提案事業者は、本事業における完成引き渡しまで、施工中の機器、工事
用機材及び仮設設備等に対する全ての責任を負うこと。
② 本事業の実施にあたっては、公社、施設所管局、東京都環境局及び一部
の業務を委託する場合はその事業者との協調体制をとり、無事故無災害
工事、適切な現場施工管理等に努めること。
③ 提案事業者は、工事監理者を置き、本事業の施工に係る工事監理を行う
こと。
④ 騒音・振動が発生する作業を行う場合、又は大型の重機を使用する場合
は、執務の障害とならないように計画し、施設利用者・職員・近隣の安
全に配慮すること。
(2) 工程管理
本事業全体に関する工程表を作成するとともに、必要に応じて詳細行程表
を作成し、工程を適切に管理すること。
(3) 工事管理
① 現場管理
ア 本事業の実施にあたり、安全及び公害防止に関する諸法規及び規定を
厳守し、事故防止、公害の防除、施設利用者、職員及び近隣の安全確
認に万全を期すること。
イ 作業開始前に当日の作業予定を公社及び施設管理者に連絡するとと
もに、作業終了後には、当日実施した作業内容を公社及び施設管理者
に報告すること。また、予定外の作業は原則として禁止とし、やむを
得ない場合は、公社及び施設管理者の了解を得た上で行うこと。
ウ 高所作業での安全位置や転落防止等の安全管理に十分に留意し、事故
を防止すること。
エ 作業員名簿及び有資格者名簿を必ず公社及び施設管理者に提出する
とともに、有資格者には常に有資格者証を携帯させ、作業員には氏名
等が明らかとなる名札を身に付けること。
② 搬入路
搬入路は、施設利用者及び職員等が通行することから、通行に十分注意す
ること。
(4) その他
① 作業時間
施設での作業時間は、あらかじめ公社及び施設管理者と十分に協議の上、
安全に配慮した計画を立てること。また、作業の進捗状況等により時間を延
長する場合等については、公社及び施設管理者とすみやかに協議すること。
その場合、実施の制約をする場合があること。
② 廃棄物処理
ア 産業廃棄物を処理する場合は、関係法令に従い、適正に処理すること。
イ 作業員が排出する一般ごみは必ず持ち帰って処分すること。近隣のご
み収集場等に捨てることがないよう作業員に周知徹底すること。
③ 工事用電力等
工事に要する電力、給水等の費用は、完成引き渡しまで提案事業者の負担
とする。
8 報告書の作成
(1) 設置から施工完了までに生じるソーラーカーポートの課題や改善策及
び普及に向けての提案を記載した報告書(以下、「報告書」という。)を提
出すること。
(2) 報告書にはソーラーカーポートの設計から施工完了までに必要な手続
及びその手続に要した期間を記載すること。
(3) 報告書は、概要版及び詳細版をそれぞれ電子媒体1部・印刷物 10 部を
公社に提出すること。
9
試験
(1) 工事完成時には、点検、試験及び試運転調整を行うこと。
(2) 試験の実施にあたっては、あらかじめ試験内容について公社及び施設管
理者と協議を行うこと。
(3) 試験の結果が、要求水準書に定める事項を満足できない場合は、適切な
処置を行った後、再度試験を行うものとする。
10 納品物
ソーラーカーポート一式を納品すること。また、調査、設計及び工事等の各
業務事項の最終成果を電子成果品として納品すること。
11 その他
(1) 指示
適宜、公社の指示に従うこと。
(2) 関係官公署及び関係機関への手続
本事業の実施にあたり、関係官公署及び関係機関への必要な届出手続等を
遅滞なく行うこと。また、届出手続等に要する費用は提案事業者の負担とす
る。
(3) 賠償
本事業実施中に都の施設や設備機器等に損害を与えた場合又は、第三者に
損害を与えた場合には提案事業者の責任において賠償するものとする。
(4) 疑義
本事業の実施にあたり疑義が生じた場合は、公社と協議し、事業進捗に支
障のないよう努めること。
12 適用法令及び規格等
本事業の遂行にあたっては、次の法令・規格等に基づくものとする。
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
(6)
(7)
(8)
(9)
(10)
労働基準法
労働安全衛生法
電気事業法
電気設備に関する技術基準を定める省令
電気工事士法
電気用品安全法
建築基準法
建設業法
建築士法
騒音規制法
(11)
(12)
(13)
(14)
(15)
(16)
振動規制法
消防関係法規
東京都の関係条例
東京都土木工事標準仕様書
東京都建築工事標準仕様書
東京都電気設備工事標準仕様書
(17)
(18)
(19)
(20)
(21)
(22)
(23)
(24)
(25)
(26)
東京都機械設備工事標準仕様書
公社契約規則
日本工業規格(JIS)
日本電気工業会標準規格(JEM)
日本電気企画調査会標準規格(JEC)
日本電線工業会規格(JCS)
(財)電気安全環境研究所(JET)認証
電力品質確保に係る系統連系技術要件ガイドライン
土壌汚染対策法
消費税法
(27) その他関連法規及び規格等
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