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1C分科会 ICTの地産地消∼これからの地域情報化のゆくえ∼ 地域クラウド × 地域メディア × 地域SNS ■分科会の考え方 facebook、twitter、Youtube、Ustream などのソーシャルメディアが、アラブの春、東日 本大震災支援活動などにおいて大きな役割を果たしました。 私たちは、パソコンやスマートフォンから、簡単にグローバルにICTサービスを利用す ることができるようになっています。 農産品、工業製品は、世界レベルで取り引きされる一方で、顔が見える範囲で生産され ることが重視されるようになり、地産地消の動きが広まっています。 ICTに関しても、グローバルな流れのなかで、いかに地域に根ざしたサービスとして利 用されるかが注目されています。 地域クラウド 、 地域メディア 、 地域SNS をキーワードに、ICTの地産 地消について考えていきます。 ■登壇者 榊原貴倫 NPO法人コミュニティリンク理事/株式会社地域ICT研究所代表 谷口尚生 株式会社神戸コミュニティ・エクスチェンジ代表取締役 田中保子 兵庫県行政書士会ICT推進室委員 兵庫県行政書士会阪神支部副支部長 千種和英 空き缶でもうけてもええ会事務局長/兵庫県ご当地グルメ連絡協議会会長 藤原岳史 一般社団法人ノオト理事 行司高博 兵庫県産業労働部産業振興局新産業情報課主幹 兵庫県におけるICT関連タイムライン 1990 2000 2010 ICTの黎明期 ICTの導入期 ICTの普及期 1980年代 ニューメディアの時代 1990年代 マルチメディアの時代 2000年代後半 ソーシャルメディアの時代 ひょうご 情報通信回廊 の策定 兵庫県 インターネット普及率 家庭 19% 事業所 32% (2000年) 東播磨情報公園 都市基本計画 92 94 ひょうご IT戦略の の策定 インターネット取引 利用者 43% (2010年) 00∼01 分譲開始 03 新しいキーワード 06 京速スパコン 誘致成功 神戸 空き缶で コミュニテイ もうけても エクスチェンジ ええ会(01) (03) アニーメーション 神戸 96 兵庫情報 ハイウェイ供用開始 01 ひょうごケーブル テレビ振興計画 93 滝野・関宮・五色 電子県庁 01 ICTの 地産地消 産業振興 KIMECセンタービル 開設 98 KIMEC構想 2010年代→? ソーシャルメディア インフラ・格差是正 地域開発 スパコン 地域クラウド 本格稼働 12 地域メディア インターネットが 身近な存在に 光ファイバー 整備 地域SNS登場 06 ひょこむ・ショコベ ブロードバンド100% 携帯電話不通地域解消 完全地デジ化 動画チャンネル 10 コミュニティ リンク NOTE(09) (08) 地域、個人で情報 発信できる時代に 国 テレトピア構想 83 NTT法制定 84 IT基本法 e-Japan戦略 01 NTT分割 99 ITバブル IT業界情勢 Window3.1 Apple Mac の登場 93 Windows95 の登場 95 楽天・ライブ ドア上場 00 googleサー ビス開始 98 iモードサービ ス開始 99 ソフトバンクが携 帯事業参入 06 ソフトバンクが Ustream事業参入 09 Androidスマート 楽天が世界第5位の フォン登場 10 ECサイトに 11 YahooBB ADSL サービス開始 01 モバゲー、GREEの 海外進出本格化 11 MIXI 04 Twitterブーム 09 Youtube 05 地域SNS Facebookブーム 10 空き缶で もうけても ええ会 NOTE 篠山 佐用 宝塚 姫路 神戸 コミュニティ リンク 兵庫情報ハイウェイ(当初整備) ソーシャルメディア 個人・グループが、簡単・安価に情報を発信でき、意見交換できるようになった SNS 安心に利用できる 必要な情報だけ ブログ 公開範囲を選択できる オンデマンド系 ライブ系 動画共有 サイト 140文字以内のつぶやき 1C分科会 ICTの地産地消∼これからの地域情報化のゆくえ∼ “地域クラウド”ד地域メディア”ד地域SNS” 2012年6月1日 NPO法人コミュニティリンク 理事 榊原 貴倫 自己紹介(略歴) 榊原 貴倫(さかきばら たかとも) • 近畿大学 商経学部 経営学科卒 ☛学生時代「学生のたまご」設立(商店街活性など) • 日本電気株式会社 入社・退社 ☛流通・サービス業SIer • 株式会社 地域ICT研究所設立 代表取締役 ☛小規模SIer • NPO法人コミュニティリンク設立 理事 • 宝塚市第一小学校区まちづくり協議会広報委員長 NPO法人コミュニティリンク 現在の活動概要 地域メディア ・映像制作 ・インターネット中継 ・デジタルサイネージ ・たからづかメディアログの運営 ・ひょうごチャンネル NPO・市民団体向け 情報発信支援 ・NPO向けホームページ テンプレートなどの ホームページ制作 WEBプログラミング ・事務作業支援ソフト開発などの システム開発、事務作業支援 ・講座講師、ICTアドバイザー プロジェクト −他団体との連携事業− ・ (仮称)ひょうごコミュニティ基金 http://hyogo.communityfund.jp/ インターネット寄付の普及促進 として参画 (新しい公共支援事業) ・モバイルシニアネット http://mcis.communitylink.jp/ アクティブシニアや障害者の 社会参加や生きがい支援を 目的とした取り組み ・富田林おはよう伝言板 http://tonmaru.net/ 携帯電話を利用して、毎日の 「見守り・相談・買い物」を 支援する事業にシステム開発と して参画 ※NPO法人きんきうぇぶの 取り組み まちづくり協議会 平成21年より活動参加 平成22年より広報委員長就任 概 ね 小 学 校 区 を 単 位 と し て 、 自 治 会 を 中 核 とし た 、 住 民 主 体 の 多 様 で 横 断 的 な 組織 で あ る 。 2 4 小 学 校 区 で 、 ま ち づ く り 協 議会 は 2 0 団 体 。 こ れ は 、 古 く か ら の 村社 会 の つ な が り 等 に よ り 、 一 校 区 ご と に 分 割で き な い と こ ろ が あ り 、 3 校 区 で 1 つの 協 議 会 と な っ て い る と こ ろ が 1 つ 、 2 校 区で 1 つ の 協 議 会 と な っ て い る と こ ろ が2 つ あ る た め で あ り 、 全 市 を 網 羅 し て い る 。 主な活動は広報誌の編集とPCの活用促進 宝塚での活動紹介(WEB:たからづかメディアログ) 配信コンテンツ内容 配信コンテンツ内容 自主的取材・撮影 ・地域のお祭り ・NPOや市民活動の取り組み などなど ●宝塚市広報番組制作業務(広報課)※利用許可を得ています。 ・広報番組「知ってよ!宝塚」 インターネット中継 (Ustream) アーカイブ (Youtube) ●地域情報整備事業(市民協働推進課) ※利用許可を得ています。 市民協働推進課と協議して イベントや活動をインターネット 中継とアーカイブ配信 ・宝塚市子ども議会 ・宝塚ハーフマラソン大会 などなど 宝塚での活動紹介(デジタルサイネージ) 仕組み SNSサイネージを利用 民間企業や行政に設置・運営協力を頂いています 放映内容 ※設置場所に合わせて内容を変更 ・市民団体からの提供映像 ・当法人の自主制作の映像 ・インターネット中継 ・宝塚市広報番組などの行政情報(市から利用許可を得ています) ≪設置事例:市内に5カ所設置≫ 西公民館 宝塚市立病院 阪急オアシス 宝塚山手台店 身近になった動画による情報発信 ≪宝塚市にあるまちづくり協議会のブログ≫ 1 低価格で簡単操作 HD撮影可能 2 無料の動画スペース ソーシャルネットワークでの バイラル効果も期待! 3 高速(モバイル)インターネット環境と 視聴端末の多様化 パソコン・テレビ・デジタルサイネージ スマートフォン、タブレット etc 住民主体の情報発信が活発に! エコで便利な電子伝言板・掲示板 メリット・デメリットを理解して、上手に活用! 常に常備していて、 非常時もバッテリーが切れるまでは動く。 回線さえつながれば情報の送受信が可能。 「地域」×ICT≒? 一つの答えを考える為の仮説 地域メディアの取り組み番外編 [サイトURLQR] [携帯用ムービー(軽量版)3.7MB] 地域で活動する時のこころがけ 「楽しい」を 共感させる創意工夫 ソーシャルメディア≒防災訓練 • 平常時に「楽しんで」出来るバリアフリーコミュ ニケーション 食う寝るあそぶ・・・共感 笑い・悲しみ・怒り・・・共感 サービス提供者の苦悩 • 平常時が長いほどユーザーが「飽きる」 あの手この手で刺激を与える努力… サービス提供者の苦悩2 メディアの視聴率争い≒広告宣伝費争奪戦争 サービス提供者の苦悩3 •嫌儲: • 嫌儲は、自身が所属するインターネットコミュニティ内の 共同制作物を第三者が個人的利益のために無断借用をする行為に対して嫌悪 感を持つことである。そのため、当該コミュニティに対する帰属意識が高いほど顕 著に現れる傾向がある。 またその感情がインターネット内外を介した多様な手段によって表現・行使される ことで、炎上という形で具体化されることもある。 3.11の衝撃 中学2年生の子が自発的にTVのNHK放送をイ ンターネットにライブ配信 ※基本的には違法行為 Ustreamの監査員が発見、通常であれば停止措置だが、 配信を継続させたまま、中川社長へエスカレーション 人道的判断から、NHKに確認および提案(サイマ ル放送)の電話・メール その、わずか約15分でNHKより、会社としてサイマル放送を流すことを 判断したという連絡が入る。このことで、電気が止まった地域でも、 スマートフォン等で、TV等の震災の情報を広く見ることができた。 「ICTの地産地消」に向けて ∼『地域クラウド』の推進による地域ICTの競争力向上∼ 平成24年6月1日 株式会社 神戸コミュニティ・エクスチェンジ 代表取締役 谷口尚生 話題 ① 地域のICT振興を指向するKoCoE(ここいー) <神戸コミュニティ・エクスチェンジ> ② ICTだって地産地消! ③ クラウド化による地域ICTの空洞化 ④ 「地域クラウド」の推進 (参考1)情報サービス業の【県別売上高シェア】 (H22年度) 経済産業省 特定サービス産業実態調査より 情報サービス業=ソフトウエア業務 +情報処理・提供サービス業務 +インターネット付随サービス業務 (参考2)情報サービス業の【政令指定都市別売上高シェア】 (H20年度) 経済産業省 特定サービス産業実態調査より 情報サービス業=ソフトウエア業務 +情報処理・提供サービス業務 +インターネット付随サービス業務 ICT競争力の比較的高い地域 ∼KoCoEの位置付け∼ 神戸エリア 京都エリア ICT発展の 地理的背景 重工業 学術研究 ICT基本構想 KIMEC構想 (神戸市) 京都ONE構想 (京都市) 北九州e-PORT構想 (北九州市) 拠点iDC・IX KoCoE (※) KRP e-PORTセンター 地元のxSPサービスが集積 <xSP=ASP,CSP,ISP> 地元のベンチャー企業が集積 地元のSI・サービスが集積 地域NW (情報HW) 兵庫情報ハイウェイ 京都デジタル疏水 ふくおかギガビットハイウェイ ICT関連の 財団・協議会等 兵庫ニューメディア推進協議会 ITコンソーシアム京都 地域ICT推進協議会 (財)京都高度技術研究所 (インターネットデータセンタ) サービス集積 (または企業集積) 北九州エリア 重工業 (新日鉄グループ) ヒューマンメディア財団 ※ 市域内に高速大容量の情報通信環境を構築し、ASP(アプリケーション・サービス・プロバイダー) やコンテンツ産業などIT関連企業の誘致・集積を図るために平成15年に設立 <神戸市HPより> ・e-PORT推進協議会 ・北九州情報サービス産業振興協会 ・九州インターネットプロジェクト 他 KoCoEの提供サービス 業務アプリ コンテンツ データセンターサービス インターネット接続サービス アクセス回線サービス 兵庫 ハイ 情報 ウェ イ 神戸N MA 業務アプリ 業務アプリ コンテンツ (参考3)地域際収支【情報通信分野の主要府県比較】 (H17年度) 取引額︵ 億円︶ 収支額︵ 億円︶ 各府県の産業連関表を元に作成 (参考) 黒字は1都1県 ・東 京:約9兆円 ・神奈川:約1800億 円 地産地消の拡大 ∼SNSによる地域活性のシンプルモデル∼ (行く・食べる) Aさん ↓ (伝える) SNS (知る) Bさん ↓ (行く・食べる) 消費 生産 地産地消 の拡大 消費 生産 <地元> 旅館 伝える・知る手段として不可欠なデジタルコンテンツ ∼今や必ず介在するコンテンツ∼ (行く・食べる) Aさん ↓ (伝える) 消費 生産 SNS (知る) Bさん ↓ (行く・食べる) <地元> 旅館 消費 生産 (城崎温泉観光協会HPより引用) ICTだって地産地消!しよう ∼デジタルコンテンツはどこで生産される?∼ エンド ユーザ 発注 提供 地元特産品 生産者 (物品) 発注 提供 生産者 (HP製作) デジタルコンテンツ 消 費 生 産 消 費 生 産 (城崎温泉観光協会HPより引用) 地元に 発注しよう 発注 発信拠点 (ホスティング 提供 サービス) サーバ設置場所 データセンタ 地元から 発信しよう 地域でつなげないと つながらない! ∼モノ も ひと も ICT も∼ エンド ユーザ 生産者 (物品) 「地元でHP作って!」 生産者 (HP製作) 「地元から発信したい!」 発信拠点 生産者 (HP製作) エンド ユーザ 生産者 (物品) クラウド化動向における懸念 ∼アプリケーションも地域外で生産?∼ ユーザ システム所有 サービス利用 <地域> クラウド化 リ アプ <地域> <首都圏> など クラウド サービス リ アプ ・アプリケーションの生産 ・サーバの設置場所 地域都市におけるICTビジネスの空洞化 ∼地域のビジネスは減少傾向?∼ ユーザ システム所有 サービス利用 <地域> クラウド化 リ アプ <地域> クラウド サービス ベンダ 運用・保守 カスタマイズ リ アプ 大手ベンダのサービス提供拠点が 首都圏を中心に一極集中 地域にて提供 システム構築 アプリ開発 <首都圏> など 「地域都市 における ICTビジネス の空洞化」 システム構築 アプリ開発 運用・保守 カスタマイズ 「地域クラウド」の推進 ∼ICTの地産地消のすすめ∼ 商品・サービスの存在する拠点に 産業が発生する 地域の競争力は 地域で考え実践する ・アプリケーションの開発(中小ICT企業) ・デジタルコンテンツの製作(中小ICT企業) ・データセンタ(集積発信拠点) ・ネットワーク(インターネット環境) など ・地域のもつICTポテンシャル ・中小ICT企業どうしの連携 ・独自性のアプリ、先進的なコンテン ツ ・自治体等による牽引、サポート など 地域にアプリ・コンテンツを集積・発信 広く知ってもらう・利用しやすくする 「地域クラウド」の実践 ∼【神戸クラウド(仮称)】とは?∼ 「神戸の象徴的なデータセンターに、中小のICTサービスを集積したクラ ウドサービス拠点。 神戸独自のニッチで専門的なアプリケーションサー ビスやコンテンツを神戸から皆様にご提供するものです。」 まもなく、ご提供できることでしょう。 イメージ ASP/CSPの集積 【SaaS/プロバイダ】 【KoCoE】インターネットデータセンタ HW ネットワーク 神戸MAN ISP サービス提供 県内ユーザ企業・自治体外郭団体 県外ユーザ企業・自治体外郭団体 ま と め ∼ソーシャルメディアを起点にした地域情報化∼ 地域振興に向けて『ICTの地産地消』を志向したい 地元ICTの集積・発信拠点となる「地域クラウド」の推進 モノ ひと ICTまでもがつながる地域を目指す