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事務局 開設 記載欄 年度 2014年度 科目 区分 導入科目 科目 日常生活のデジタルメディア 履修 制限 1234170 コード 科目名(メディア) = (’14)= 英文名 = 〔 Digital Media in Daily Lives ('14) 〕 無 単位 数 2 (TV) 〔主任講師(現職名): 青木 久美子 (放送大学教授) 〕 〔主任講師(現職名): 高橋 秀明 (放送大学准教授) 〕 【本学担当専任教員: 】 講義概要 コンピュータをはじめとして、携帯電話、タブレット、電子書籍、デジタルカメラ、デジタルテレビ、ゲーム機器と、デジ タルメディアも多様化している一方、クラウドコンピューティングに代表されるように、どれもインターネットに接続して 情報が流通し、交換される、といった集約化も行われている。デジタル化された情報は、それが画像・音声・文字・ 動画といった中のどの形で表現されるものであろうとも、インターネットやコンピュータネットワーク上で流通可能であ ることが特徴である。こういったデジタルメディアの普及により、我々の日常生活がどのように変わってきているのか、 変わりつつあるのか、また、変えていかなければいけないのか、この講義では、デジタルメディアの特性というものを 理解しながら考えていく。 授業の目標 本科目は情報コースの導入科目であるため、より専門的な知識を身に付ける前に、又は、身に付けると同時に、日 常的に触れている身の回りのデジタルメディアについての理解を深めることを目標とする。また、様々なデジタルメ ディアの仕組みを理解するのみならず、そういったメディアの活用がどのように個々人の生活や社会に影響を及ぼ しているのかを考える枠組みを提供する。 履修上の留意点 この科目は学部の導入科目であるため、インターネット接続を必須としないが、デジタルメディアのより深い理解を得 るためには、インターネット接続を推奨する。 回 テ ー マ 内 容 情報というものが資源として流通促進される情報社会が到 来したと云われて久しい。その中心を担っているのが、イン ターネットに代表されるデジタルな情報通信技術である。こ ういった情報通信技術(ICT)が我々の日常生活の様々な 情報社会の機会と課 場面に浸透し、大きな変化をもたらしてきている。第1回で 1 題 は、そういった変化について考える。 【キーワード】 情報社会、デジタル・デバイド、デジタルネイティブ、情報爆 発 執 筆 担 当放 送 担 当 講 師 名講 師 名 (所属・職名) (所属・職名) 青木 久美子 (放送大学教 授) 高橋 秀明 (放送大学准 教授) デジタルメディアは我々の日常生活にどのような影響を与 えているのだろうか。第1回では広く情報社会とは何かにつ いて、またデジタルメディアの特性について検討した。第2 回では、日常生活を営む“主体”からデジタルメディアをど 日常生活におけるデ のように捉えることができるか、事例を交えながら考察する。 高橋 秀明 2 ジタルメディアの利活 その上で、メディアを利活用する主体について振り返りなが (放送大学准 ら、デジタルメディアがどのような特徴を持っているのかに 教授) 用 ついて検討を加える。 【キーワード】 ライフイベント、ライフログ、生活時間、アクター、ストック、フ ロー、リニア、プッシュ型・プル型、ボット 第2回で個人とデジタルメディアの関係性について触れた が、第3回のテーマである「パーソナル化」は情報やメディア が一人ひとりの個人のためにカスタマイズされていることを 指す。まず、パーソナル化とは何かを考え、そもそもパーソ 高橋 秀明 メディアのパーソナル ナリティ(人格)とは何か、さらにパーソナル化の諸側面につ (放送大学准 3 化 いて具体例を交えながら検討する。 教授) 【キーワード】 パーソナル化、レコメンデーション、メディア等式、パーソナ ル・ファブリケーション、自己メディア 青木 久美子 (放送大学教 授) 高橋 秀明 (放送大学准 教授) 高橋 秀明 (放送大学准 教授) 青木 久美子 (放送大学教 授) 高橋 秀明 (放送大学准 教授) 青木 久美子 (放送大学教 授) 回 テ ー マ 内 容 執 筆 担 当放 送 担 当 講 師 名講 師 名 (所属・職名) (所属・職名) ソーシャルメディアと呼ばれるネット上のツールで、現在 様々なコミュニティが形成されている。地理的要件に縛られ ないコミュニティで、多様なトピックについて情報共有・交換 青木 久美子 がなされている。こういったバーチャルなコミュニティにおい (放送大学教 青木 久美子 コミュニティとしてのメ て集合知、又は集団的知性と呼ばれるものが存在するとい 授) 4 ディア う説もある。第4回では、時間や地理的制約を受けずに存 (放送大学教 高橋 秀明 授) 在するコミュニティについて考え、その可能性を探る。 (放送大学准 教授) 【キーワード】 オンラインコミュニティ、集合知、情報共有、ソーシャルメ ディア 5 モバイルメディア 携帯電話やスマートフォン、モバイル端末、タブレットPCな どモバイル機器は、現代の生活に欠かせないものとなって 青木 久美子 きている。コンピュータを使用しなくともインターネットに接続 (放送大学教 することで、いつでもどこでも情報収集・コミュニケーション 青木 久美子 授) (放送大学教 が図れるモバイルメディアについて紹介する。 高橋 秀明 授) (放送大学准 【キーワード】 教授) 携帯電話、ケータイ、スマートフォン、電子書籍、電子新 聞、GPS 6 電子商取引 今や、デジタルメディアは、家庭の中にも浸透しつつある。 交通機関や小売店における電子マネー決済が普及してい 青木 久美子 る一方、ネット上で、簡単にモノやサービスを売買できるよう にもなっている。また、銀行口座の残高確認や振り込みを 青木 久美子 (放送大学教 行うネットバンキング、ネット上で金融取引等についても紹 (放送大学教 授) 高橋 秀明 介する。 授) (放送大学准 【キーワード】 教授) 電子マネー、ネットショッピング、電子商取引、電子決済、 ネットバンキング デジタルメディアは大企業はもちろんのこと、中小企業や個 人がビジネスを行っていく上で大きな役割を担っている。ま た、デジタルメディアを活用することによって効率的・効果 青木 久美子 的にビジネスが行える、という側面もある。ソーシャルメディ (放送大学教 青木 久美子 ソーシャルメディアと アをビジネスに活用したソーシャルコマースも一般化しつつ 授) 7 ある。第7回では、ソーシャルコマースを含むデジタルメディ (放送大学教 高橋 秀明 ビジネス 授) アのビジネスへの活用について考える。 (放送大学准 教授) 【キーワード】 ソーシャルコマース、ソーシャルショッピング、エンゲージメ ント、ソーシャルグラフ、インタレストグラフ、キュレーション Eラーニングといった言葉で代表されるように、デジタルメ ディアを介した学習も一般化してきている。学校や大学と いった正式な場以外でも、様々な形で学習をすることが可 青木 久美子 能になってきている。また、デジタルメディアを活用するため (放送大学教 青木 久美子 学習とデジタルメディ のスキルも重要になってきている。第8回では、そういった 授) (放送大学教 8 ア 学習・教育の可能性について論じる。 高橋 秀明 授) (放送大学准 【キーワード】 教授) CAI、オープンコースウェア、教育資源のオープン化、反転 授業、デジタルリテラシー、デジタルシチズンシップ、21世 紀スキル 娯楽とは、広く深い世界である。第9回では、まず日常生活 における娯楽とは何かを考え、次に娯楽においてデジタル メディアがどのような形で利用されているかについて、事例 高橋 秀明 娯楽とデジタルメディ を紹介しながら検討を加えていく。 (放送大学准 9 ア 教授) 【キーワード】 デジタル・アーカイブ、消費者生成メディアCGM、N次創作 物 高橋 秀明 (放送大学准 教授) 青木 久美子 (放送大学教 授) 回 テ ー マ 内 容 執 筆 担 当放 送 担 当 講 師 名講 師 名 (所属・職名) (所属・職名) 政治とは、地域や近所の行事・会合への参加から、国政の 政治まで、さまざまなレベルで考えることができる。デジタル メディアは、そのいずれのレベルの政治の在り方にも影響 を及ぼしている。第10回では、このような政治におけるデジ 高橋 秀明 政治とデジタルメディ タルメディアの利活用について、事例を交えながら検討を (放送大学准 10 ア 加えていく。 教授) 【キーワード】 情報化政策、フラッシュモブ、電子政府、ネット選挙、電子 投票、eデモクラシー 第11回では、日常生活において必要不可欠な健康に関す る行動のうち、食事、医療・育児・介護などとデジタルメディ 高橋 秀明 健康とデジタルメディ アとの関連について、具体例も交えつつ検討する。 (放送大学准 11 ア 教授) 【キーワード】 ヘルス・リテラシー、電子カルテ、遠隔医療、エデュテイメン ト、介護ロボット 第12回では、まず危機とは何でありどのように捉えることが できるのかを規定する。次に危機を知り、危機に備えるため にデジタルメディアをどのように利活用できるのかを検討す る。危機の発生時、つまり緊急時にどのようにデジタルメ 高橋 秀明 危機とデジタルメディ ディアが利活用されたかを、2011年3月11日の東日本大震 (放送大学准 12 ア 災を事例に紹介する。 教授) 【キーワード】 経済危機、環境危機、国際危機、防災、3・11情報学、震災 ビッグデータ 本科目は日常生活が普通に営まれていることを前提として いる。では、安全・安心に普通の日常生活を営むこととデジ タルメディアとの関係にはどのようなものがあるのだろうか。 また、その逆にデジタルメディアの利活用に関連した危険 高橋 秀明 デジタルメディアと安 性にはどのようなものがあるのだろうか。第13回では、これら (放送大学准 13 全・安心、危険性 について具体例をあげながら検討してみたい。 教授) 【キーワード】 安心・安全、情報セキュリティ、防犯、メディアの危険性、 メ ディアの効果 デジタルメディアの標準化には利点と欠点がある。第14回 では、この利点と欠点を考察し、また、デジタルメディアの国 際標準化動向について説明する。 青木 久美子 デジタルメディアの標 (放送大学教 14 準化 授) 【キーワード】 標準化、ネットワーク外部性、ネットワーク効果、クリティカ ル・マス、デファクト標準、デジュール標準、オープンスタン ダード 高橋 秀明 (放送大学准 教授) 青木 久美子 (放送大学教 授) 高橋 秀明 (放送大学准 教授) 青木 久美子 (放送大学教 授) 高橋 秀明 (放送大学准 教授) 青木 久美子 (放送大学教 授) 高橋 秀明 (放送大学准 教授) 青木 久美子 (放送大学教 授) 青木 久美子 (放送大学教 授) 高橋 秀明 (放送大学准 教授) これまで14回にわたって、デジタルメディアが我々の日常 生活や社会にどのような影響を与えているのかを紹介、説 明してきた。第15回では、本科目のまとめとして、デジタルメ 青木 久美子 ディアが従来の産業構造にどのような影響を与えているの (放送大学教 青木 久美子 デジタルメディアと社 か、また日常生活にどのような変化をもたらしているのかを 授) (放送大学教 15 会文化 論じる。 高橋 秀明 授) (放送大学准 【キーワード】 教授) メディアコンバージェンス、放送と通信の融合、ネットワーク 社会、ブラックボックス化、メディア・コングロマリット、クロスメ ディア