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福田エグゼクティブディレクター メッセージ・調査結果報告 総括
福田エグゼクティブディレクター メッセージ・調査結果報告 総括 パネルディスカッションの前に,知事と野村総研の岩間さんから,それぞれ講演を いただきました。 このサポーター会議の目的は,仙台空港民営化の取組に関心をもっておられる方々 の間での相互理解,そして宮城県がどのような目的で取り組んでいるのかを発信する ことだと思います。二つのお話とこれから行うパネルディスカッションをそのような 観点からどう位置づけるかを考える中で,まず知事のお話に非常に重要なポイントが あったと思います。これは,官と民が連携していくということでしたが,連携するこ と自体はあくまでも手段ですので,何のために連携するのか,その目的があって初め て手段が位置づけられます。知事のお話の中で明確に民営化の目的が示され,それに 対して連携をする中で,行政側ではこれをやりたい,民間側にはこういうことを期待 しているというお話がありました。連携の目的が見えるような意味のあるお話だった と思います。 次に野村総研の岩間さんからお話をいただいたことは,現状を見ていこうというこ とだと思います。3 回目のサポーター会議の時に,知事からオーストラリアの空港を見 て,感じたことのフィードバックがありました。知事がとある場所で言っておられた ことでもありますが,向こうの空港の経営者は,自分の空港の利用者はビジネス目的 が何%で,観光目的が何%で,どこから来ていて,どこに行っているのかのデータを 全部頭に入れているそうです。何を聞かれてもすぐに答えられるほどの知識を蓄えて, その中で戦略を考える。何かをやるときに,まず自分たちの足下をしっかり押さえる ことが基本であることを海外の空港経営者から学ばれ,まず自分たちでこういうこと をやってみようと,今回の調査をやられたのだろうと思います。 民営化を考える中で,これは具体的な成果があったと言えると思います。このよう に空港利用者のニーズを見ていく取組が,運営権が設定される前に県によって始めら れて,これが運営権者の方々に引き継がれるのであろうと考えると,目標設定に関す る議論と現状をしっかり押さえようという議論のお話をいただいたことに非常に意味 があったと思います。 そして,このパネルディスカッションの役割ですが,具体的に目標があって連携を する,現状の足下ではこういうニーズがある,こういうデータの状況である,さあ具 体的に何をやっていこうか。ここに至るまで様々な形で,前回も北海道の取組を伺い ましたけれども,他の地域を学んで来ています。目標,現状そして具体的なアクショ ンとして何をやっていくかということの参考として,今日は皆さんと一緒に九州の取 組を教えていただいて学んでいくのが,このパネルディスカッションに与えられた役 割かと思っています。 1