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カンボジア旅行より
独立行政法人国際協力機構 四国支部長賞 「カンボジア旅行より」 【徳島県】 徳島文理高等学校 1 年 玉村 優弥 僕がこの作文を書こうと思った一番の理由は、カンボジアに旅行で行ったことがあるからです。僕は親の 仕事などの関係で、タイやシンガポールにも行ったことがありますが、一番心に残っているのはカンボジア です。そこでの経験を生かせば、少しは自分にできることがわかるかなと思ったのでこの作文に書くことに しました。 僕がこの旅行で一番衝撃を受けたのは、ガイドさんと道を歩いているときにガイドさんが行った一言です。 「地雷が埋まっているかもしれないので、舗装されている道以外は絶対に歩かないでください。」 僕はガイドさんの言っていることをすぐには理解できませんでした。日本に住んでいると、地面に地雷が埋 まっているというような発想は思い付きもしません。しかし、カンボジアでは、それが普通なのです。それ を聞いて以降、僕は道を歩くのも怖くなってしまいました。 地雷というのは人を殺すほどの威力はないように作られているそうです。なぜかというと、人を殺してしま うと情報などを得られなくなってしまうからだそうです。ですから、足を失っても命は失わないということ です。人間がなぜこんなものを発明したのか僕には理解できません。 他にも現地の学校を見学させてもらいました。そこの生徒たちは、休み時間も授業の時間も楽しそうでし た。しかし、ほとんどの生徒が弁当を持てないので、学校は給食だそうです。そこの給食を見せてもらいま した。正直に言うと、僕はそれを食べることはできないと思いました。それくらいひどかったのです。日本 では有りえない食事でしたが、彼らはおいしそうに食べていました。 日本では何気なくしていることが、カンボジアでは普通にできないのです。カンボジアだけではありません。 多くの発展途上国がそのような状況だと思います。しかし、アンコールワットなど、素晴らしいところはカ ンボジアにはたくさんあると思います。実際にアンコールワットに行ってみると写真では感じられない、実 際に行ってみないとわからないすばらしい魅力を感じました。 僕は自分に何ができるか考えてみました。一人で発展途上国を変えるなんてことが無理です。まずは実際 に発展途上国に行ってみるべきだと思います。実際に行ってみないとわからないことはたくさんあります。 それから発展途上国にはやはりお金がないと思うので、寄付をすることが大切だと思います。もし日本人一 億人が一人一円ずつ寄付すれば単純に考えて一億円です。ジュース一本を我慢して 150 円を寄付すれば 150 億です。一人一人が少しでもいいので寄付をしようと思うことが一番大切だと思います。そうすることによ って発展途上国の人々が助かるならジュース一本なんて何も感じないと思います。それが今のぼくにできる ことだと思います。