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H21 年度 2 次 識別可能な同種粒子 N 個からなる系を考える.1 つの
H21 年度 2 次 識別可能な同種粒子 N 個からなる系を考える.1 つの粒子がとり得るエネルギーを 0, 1 , 2 (0 < 1 < 2 ) とする.この系が温度 T の熱源と熱平衡にあるとして,以下の問いに答えよ. 1. 1 粒子の状態和 (分配関数) と全系の状態和を求めよ. 2. エネルギーが 0, 1 , 2 の状態にある粒子数 N0 , N1 , N2 を求めよ. 3. 系のエネルギー平均値を求めよ. 4. 系の比熱を求めよ. H21 年度 N 個の粒子からなる系を考える.1 つの粒子は量子状態 1, 2 だけをとりうるとし,それぞれの エネルギーを 1 , 2 とする.N 個の粒子のうち,N1 個が状態 1 にあり,N2 個が状態 2 にある とする.系は温度 T の熱平衡にあるとし,以下の問いに答えよ.ただし,N, N1 , N2 1 とし, ボルツマン定数を kB とする.必要ならばスターリングの公式 log N ! = N log N − N (N 1) を用いてよい. (a) 全エネルギー E を求めよ. (b) N 個の粒子から N2 個の粒子を選び出す組み合わせの数 W を求めよ. (c) 系のエントロピー S が S = −N kB N2 N2 N2 N2 log + 1− log 1 − N N N N となることを示せ. (d) エントロピー S を,E, N , 1 , 2 を用いて表せ. dS 1 (e) = を用いて,エネルギー E を T の関数として表せ. dE T (f) 系の比熱 C を求めよ. H20 年度 互いに識別できる,相互作用していない N 個の調和振動子の系を考える.この調和振動子は (> 0) の k 倍 (k は 0 以上の整数) のエネルギーしかとれないとして,以下の問いに答えよ. (a) この系の状態和 (分配関数) Z を求めよ. (b) この系のエネルギー平均値を求めよ. (c) この系の熱容量 C を求めよ. (d) 熱容量 C の温度変化の概略を図示せよ. H19 年度 2 次 1 モルの理想気体を考える.圧力を p,体積を V ,絶対温度を T ,気体定数を R として,以下 の問いに答えよ. (a) 理想気体の状態方程式を書け (b) 準静的変化に対する熱力学の第一法則と第二法則を書け (c) 気体の体積を V1 から V2 まで等温準静的に変化させたとき,気体になされた仕事を計算 せよ (d) 問 (c) の変化のときの気体のヘルムホルツの自由エネルギー変化を求めよ (e) 問 (c) の変化のときの気体のエントロピー変化を求めよ H19 年度 N 個の原子が規則正しく並んだ結晶がある.これらの原子の一つが結晶内部の位置から抜け出 て結晶表面の格子点に移ると結晶内部に空孔とよばれる格子欠陥 (ショットキー欠陥) ができる. 原子を移すのに要するエネルギーを とし,n 個の欠陥ができたとして,以下の問いに答えよ. ただし,N n 1 とする.必要ならスターリングの公式,log(W !) = W log W −W (W 1), を用いてもよい. (a) 欠陥の配置の数を求めよ. (b) エントロピーを n の関数として表せ. (c) 内部エネルギーの増加分はいくらか. (d) この系のヘルムホルツの自由エネルギーを求めよ. (e) 温度 T における欠陥の数 n を求めよ. H18 年度 2 次 n モルの理想気体を作業物質とする熱機関に,図のようなサイクル ( A→B→C→D→A) を準 静的に行わせる.A→B,C→D は断熱変化であり,B→C,D→A は定積変化である.定圧比熱 を Cp ,定積比熱を CV ,γ ≡ Cp /CV として以下の問いに答えよ. (a) B→C の間に作業物質が外部から吸収する熱量 ∆Q を求めよ. (b) 1サイクルの間に作業物質がなす仕事 W を求めよ. (c) このサイクルの熱効率 W/∆Q を,γ ,V1 ,V2 を用いて表せ. H18 年度 ~ の下に N 個の同種分子からなる系がある。この分子は大きさ p の電気双極子を持ち,図 電場 E ~ とする。以下の のように一平面内で3つの方向に向くことができる。相互作用は H = −~ p·E 問いに答えよ。 1 E 120 120 2 120 3 (a) 一つの分子の電気双極子が図の 1,2,3 それぞれの方向を向いているとき,分子の相互作用 のエネルギー 1 , 2 , 3 を求めよ。 (b) 一粒子状態和 (分配関数) z と系の状態和 (分配関数) Z を求めよ。 (c) 温度 T において3つの状態にある分子の数 N1 , N2 , N3 を求めよ。 (d) 温度 T における系の内部エネルギー U を求めよ。 (e) 温度 T における系の分極 P を求めよ。 H17 年度 2 次 体積 V の中にある N 個の分子からなる古典的理想気体を考える.分子の質量を m,プランク 定数を h,ボルツマン定数を k とする.エネルギー状態密度は 3N 3N V N (2πm) 2 E 2 Ω(E, V, N ) = N !h3N Γ 3N 2 のように与えられる.ここでガンマ関数は Γ(n) = Z ∞ −1 tn−1 e−t dt である.以下の問いに答えよ. 0 (a) エネルギーが E と E + dE との間にある状態数はエネルギー状態密度を用いてどのように 書けるか. (b) 状態和(分配関数)を求めよ. (c) 温度 T での系のエネルギー平均値(内部エネルギー)が hEi = 23 N kT となることを示せ. H17 年度 1 モルの理想気体が図のようなサイクル (A→B→C→D→A) を行う.以下の問いに答えよ. P P1 P2 A D V1 B C V2 V (a) この気体が外部にする仕事 W を求めよ (b) 定積比熱 CV ,定圧比熱 CP を用いて,気体が吸収する熱量 Q を求めよ. (c) (a),(b) の結果を用いて,マイヤーの関係式,Cp − CV = R (R は気体定数) を導け