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重症血友病患者の筋肉内血腫の管理
Haemophilia (2012), 18, 598–606 DOI: 10.1111/j.1365-2516.2011.02720.x Review Article (Musculoskeletal) − Full Translation 重症血友病患者の筋肉内血腫の管理 Management of muscle haematomas in patients with severe haemophilia in an evidence-poor world B. Sørensen, G. M. Benson, M. Bladen, S. Classey, D. M. Keeling, P. Mclaughlin, T. T. Yee and M. Makris Haemostasis Research Unit, Centre for Haemophilia and Thrombosis, Guy’s and St Thomas Hospital & NHS Foundation Trust & King’s College London School of Medicine, London, UK; Centre for Haemophilia and Thrombosis, Aarhus University Hospital, Skejby, Denmark; N Ireland Haemophilia Centre, Belfast City Hospital, Belfast, Ireland; Haemophilia Centre, Great Ormond St Hospital, Great Ormond Street, London; Centre for Haemostasis & Thrombosis, St Thomas’ Hospital NHS Trust, London; Oxford Haemophilia and Thrombosis Centre, Churchill Hospital, Oxford; Katharine Dormandy Haemophilia Centre and Thrombosis Unit, Royal Free Hospital, London; and Sheffield Haemophilia and Thrombosis Centre, Royal Hallamshire Hospital, Sheffield, UK 要 約:血友病の治療に関する研究では,関節内出 の 10 ∼ 25%は筋肉内出血である。本総説は,重症 FVIII 値での予防的投与を行う(vi)急性期には保護, 安静,冷却,圧迫および挙上を行う(vii)理学療法 とリハビリテーションは,次の 3 つのフェーズ(相) 血友病における筋肉内血腫の管理について考察し, に分けて行うべきである ― 出血のコントロール これまでに報告されているさまざまなエビデンスの (第 1 相),関節可動域(ROM)と筋力の回復(第 ギャップを明確にし,そして治療法に関する臨床医 2 相),機能回復と日常生活への復帰(第 3 相)。イ と理学療法士の見解を提示している。次に示すグ ンヒビター保有患者のための推奨は,次のとおりで (i)スポーツや活動 レード 2C の推奨をまとめた: ある:(i)軽症∼中等症の筋肉内出血は,在宅治療 は個々の患者の凝固因子レベル,出血歴および身体 とし,出血の始まりから 1 時間以内に遺伝子組換え 的特徴に基づくものでなければならない(ii)筋骨 活性型血液凝固第 VII 因子製剤(rFVIIa)270 μg/ 格系の評価は,小児および成人の管理に役立つ(iii) kg 単回投与,同 90 μg/kg 2 ∼ 3 回投与(2 ∼ 3 時 間間隔)または FEIBA 50 ∼ 100 U/kg(必要に応 じて 12 時間間隔で繰り返し投与)のいずれかで治 療する(ii)重症筋肉内出血の管理は,血友病治療 血に焦点が当てられているが,血友病における出血 血友病患者における「筋肉内出血から完全に回復す るまでに要する時間」の予測は,現実的かつ健康者 集団で既に知られている数値に基づくべきである (iv)診断は臨床医と理学療法士の両者が行うべき センターで行うこととし,臨床的改善が認められる である(v)重症筋肉内出血を呈した患者は,外科 までバイパス止血製剤を使用した治療を行う。 手術施行患者と同様に治療すべきである(すなわち, Key words:血友病,筋肉内血腫,理学療法,リハ ト ラ フ 値 50 % を 10 ∼ 14 日 間 維 持 し た 後, 高 ビリテーション Correspondence: Benny Sørensen, Haemostasis Research Unit, Centre for Haemophilia and Thrombosis, Guys and St Thomas Hospital & NHS Foundation Trust & Kings College London School of Medicine, London, UK. Tel.: +44 20 7188 2777; fax: +44 20 7401 3125; e-mail: [email protected] 緒 言 Accepted after revision 10 November 2011 Haemophilia (2012), 18, 598–606 ©Blackwell Publishing Ltd. に関する我々の理解は未だ不十分であり,治療に関 598 4 筋肉内血腫の治療成果は,ここ 20 年で改善し, 長期機能障害をきたす患者は減少したが,治療戦略 2011 Blackwell Publishing Ltd 重症血友病患者の筋肉内血腫の管理 するコンセンサスも確立していない(1)。筋肉内血腫 (3) (血友病患者における出血の 10 ∼ 25%を占める ) ドに 2 回目の文献検索を行った。その結果,22 報 が見いだされ,うち 19 報が適格と判定された。本 の病因と特徴はさまざまであり,関節内出血の治療 稿で提示する推奨は,文献レビューの結果に専門家 に関するこれまでの知見をそのまま当てはめること グループの臨床経験を加味したものである。エビデ (2) 。インヒビター保有患者を含む重症 ンスと推奨をどのように等級づけするについて議論 血友病患者の筋肉内血腫の管理に関する横断調査で し た 結 果,Grading of Recommendations Assess- は,診断および治療のタイミング,タイプ,投薬方 ment ,Development and Evaluation (GRADE) Working Group(http://www.gradeworkinggroup. org/index.htm)が開発したグレーディングシステ はできない 法,さらに,理学療法開始時期,実施方法が確立し ていないことが示されている (1)。 筋肉内血腫の不十分な治療あるいは治療反応は, 再出血や感染症,コンパートメント症候群,関節拘 ムを使用することになったが,本稿で提示した推奨 はいずれも 2C であったため,個別の記載は控えた。 縮,偽腫瘍,骨化性筋炎,機能喪失および関節可動 域(ROM)の減少といった重篤かつ衰弱性の合併 症につながる。インヒビター保有重症血友病患者で は腸腰筋出血のような筋肉内血腫は,生命あるいは 四肢を脅かしうる (4 ∼ 6) 。 結果,考察および推奨 筋肉内血腫の自然経過 健康なアスリートに発生した筋肉内血腫(打撲な 本稿では,血友病患者における筋肉内血腫の管理 どによるハムストリングおよび大腿部の挫傷)の自 に関する文献をレビューし,臨床医と理学療法士の 然経過については既に報告されており(2),大きな屈 見解を統合し,推奨として提示する。 筋(腸腰筋およびふくらはぎの筋肉)が筋肉損傷の 主な標的部位であるといった点は血友病にも当ては 材料および方法 まると考えられた。ほとんどの筋肉内血腫は外傷性 であり,挫傷または肉離れとして認められる(2)。筋 PubMed,Medline および Cochrane Library を使 用し,2000 年 1 月∼ 2010 年 11 月の期間で関連文 限定的であり,改善の遅れはコンパートメント症候 献を検索し,レビューした。検索では次のキーワー 群や骨化性筋炎などの重篤合併症につながることが ド を 使 用 し た ̶ haemophilia AND muscle OR ある。重症筋肉内血腫は,筋膜コンパートメント間 muscular OR intramuscular OR intramuscle AND haematoma OR bleed OR haemorrhage。検索の結果, 82 報が見いだされ,うち 17 報が血友病患者の筋肉 を遠位方向へ進行し,顕著な紫斑と腱や神経の圧迫, 止血から数日後の明らかな症状の増悪,を引き起こ 内血腫の治療に関する情報を提示していた。血友病 組織が損傷を受けた筋線維にとって替わり,柔軟性 患者における筋肉内血腫の治療経験をもつ血液学者 を喪失し,拘縮につながるリスクがある。 肉内血腫の大きさは,損傷のない筋膜があるために すことがある(2)。治癒過程では,収縮しない瘢痕 4 名と理学療法士 3 名からなる専門家グループ(議 長:Benny Sørensen) が,2010 年 11 月 に ロ ン ド スリートで 30 日と報告されているが(7),バラツキ ンで一同に会した。筋肉内血腫の予防から止血後の が大きい(標準偏差 28 日)(2)。血友病患者のデー リ ハ ビ リ テ ー シ ョ ン ま で の 最 善 の 診 療(best タは少ないが,筋肉内出血は関節内出血に比べ治癒 practice)について議論された。各専門家がそれぞ までに要する期間が長い(8)。 筋肉内血腫が治癒するまでの平均日数は健康なア れの知識と経験を共有し,推奨のテンプレートが作 成された。さらに,数名が鍵となる論文や総説を推 奨した。Medline,Embase および Biosis を使用し, 筋肉内血腫の予防 全身のフィットネスは,運動に伴う筋肉損傷のリ 1996 年 1 月 ∼ 2010 年 12 月 の 期 間 で“muscle スクを軽減するが,運動の前に行うストレッチは軽 “physiotherapy” , “haemophilia”をキーワー bleed”, 減しないと考えられる(9,10)。血友病患者と対照群 5 Full Translation: B. Sørensen, et al. の全身の健康状態と筋力を比較した研究がいくつか 究(2,16) で得られたものである。筋肉内出血の臨床 報告されているが,結果にはバラツキがみられた(11 的特徴として触診可能な血腫,腫れ,筋緊張,疼痛, ∼ 13) 。筋力不足は運動中の筋肉内出血のリスクを高 知覚異常,熱感および紫斑,遠位側蒼白または無脈, めるため,ウエイトトレーニングを通じた筋力強化 筋肉機能障害または可動域制限などが挙げられる(17)。 に関する理学療法のガイドラインが必要である(13)。 腸腰筋出血の診断で共通にみられる症状として鼠径 部,大腿部,股関節および腰の疼痛,腰を曲げた姿 推 奨 勢,腹部圧痛,および大腿神経支配領域の刺痛また ● 患者と医療従事者に教育を提供し,関節と同様に は無感覚が挙げられる(4)。深部の血腫は,視覚的 筋肉にも出血がおこること,さらに,スポーツ 徴候を示さないことがあるため,診断が困難である だけでなく性的活動も筋肉内出血および筋肉内血 かもしれない。経験豊富な臨床医であれば,組織の 腫の徴候,症状を引き起こしうることを認識して 緊張の変化を触診で検出できると考えられる。超音 もらうべきである。 波スキャンおよび磁気共鳴画像法も,重要な診断方 ● どのようなスポーツを選択するか,また,どの 法である(18)。 程度の活動まで参加可能であるかは凝固因子レベ 筋肉内出血後の筋肉機能の評価は,出血が個々の ル,出血歴および身体的特徴に基づいて,個々 患者の全体的機能に及ぼす影響の評価と同様に,極 の患者ごとに検討するべきである。高リスク患者 めて重要である。この評価は,リハビリテーション には,リスクの低いスポーツを選択するよう助 の指針になるとともに,理学療法にどのような要素 言すべきである。 を組み入れるかを決めるうえで有用である(8)。この ● ル ー チ ン の 筋 骨 格 系 の 評 価(musculoskeletal 評価を怠る,あるいは誤れば,それに基づく治療の review;MSR)は,血友病患児の管理に不可欠 結果として,損傷部位の再出血あるいは新たな出血 であるとともに,成人患者における筋力や筋肉の につながりうる。 柔軟性の低下(軟部組織出血に対する自己治療後 の筋力や柔軟性の低下など)を検出するうえで推 推 奨 奨される。全身の健康とさまざまな活動への参加 ● 診断には血友病診療の経験をもつ臨床医と理学療 を奨励するため, それらに関する助言および教育, 法士の両者が当たるのが理想的である。理学療法 また個々の患者に相応しい運動を見いだすために 士の役割は,損傷の原因を明らかにするとともに, MSR を活用するべきである。 機能回復と再発予防のための短期的および長期的 ● 血友病患者における「筋肉内出血から完全に回復 するまでに要する時間」の予測は,現実的かつ 健康者集団で既に知られている数値(例えば, 戦略を立てることである。臨床医は出血の薬理学 的治療に当たる。 ● 出血の原因は,特に小児では分かりやすい質問を 健康なアスリートでは 30±28 日)に基づくべき 通じて明らかにするべきである。さまざまな関係 である。この予測により,凝固因子製剤または 者(両親,教師,兄弟など)から情報を収集し, バイパス止血製剤による過剰治療を避けることが 詳細な病歴を把握することが推奨される。 できる。 ● 可能であれば超音波画像を使用し,初診時におけ る正確な血腫の直径を測定する。超音波画像は, 診 断 1998 年 Lusher ら(14)は,迅速に止血するために 高める効果をもつ。腸腰筋出血を確認する場合に は早期治療が重要であることを示した。筋肉内出血 は,適切な画像を使用するべきである。 を速やかに診断する系統的アプローチがあれば早期 視覚的に治療に対する患者のモチベーションを ● 初期治療は止血と再出血予防が目的であるため, 治療が容易になるが,現時点ではなく(15),報告さ 診断時の筋挫傷と肉離れの判別は不要と考えられ れている情報のほとんどは, スポ ー ツ医学の研 る。病院を受診した患者はグレード ≧ 2 の損傷 6 重症血友病患者の筋肉内血腫の管理 をもつ可能性が高いため,筋肉内出血や筋肉の損 治療期間は 7.8±1.6 日,FVIII 製剤累積投与量の平 傷を早急に分類(1 = 軽度,2 = 中等度,3 = 均値は 915 U/kg(380 ∼ 1,400 U/kg)であった(4)。 重度)する必要はないと考えられる。しかし, 臨床試験のデータではなく症例研究のデータに基 この段階で詳細に患者の病歴を調査しておくこと づくものではあるが,南アフリカのガイドラインで によって,その後の治療とリハビリテーション は血友病患者の筋肉内出血の治療に関する推奨を提 の計画を立てること,さらに正確な予後判定を行 示している(17)。このガイドラインでは,血友病 A うことが可能になる。 患者の腸腰筋出血における初期血漿中 FVIII レベル をピーク値として 80 ∼ 100 %(12 時間間隔で 40 インヒビターのない患者の止血治療と併用治療 ∼ 50 U/kg を投与)を推奨し,その他の筋肉内出 血友病患者における筋肉内血腫の早期治療は,良 血 で は 40 ∼ 60 %(12 時 間 間 隔 で 20 ∼ 40 U/kg 好な治療成果を得るうえで(1,4,14,19),さらに,合 を投与)を推奨している。血友病 B 患者の腸腰筋 併症を予防するうえで重要である (2) 。 血漿由来および遺伝子組換え型凝固因子製剤は, 出血では,このガイドラインは初期血漿中 FIX レ ベルをピーク値として 60 ∼ 80 %(60 ∼ 80 U/kg くガイドラインや医師の間でのコンセンサスが存在 1 日 1 回 投 与 ), そ の 他 の 筋 肉 内 出 血 で は 20 ∼ 40%(20 ∼ 40 U/kg 1 日 1 回投与)を推奨している。 世界血友病連合(World Federation of Hemophilia;WFH)の筋肉内出血の治療に関する推奨(23)は, しない(1)。 凝固因子の質的・量的利用状況に有意な制限がある いずれも血友病患者の軟部組織出血の治療に有効で ある (19 ∼ 21) 。しかし,筋肉内出血の治療における投 与量および投与間隔については,エビデンスに基づ (FVIII/FIX)レベルが患者ごとに異なっているこ 筋 肉 内 出 血 や ベ ー ス ラ イ ン の 第 VIII/IX 因 子 HTC とない HTC で分けた 2 つの治療アプローチ を推奨している。有意な制限のある HTC では,腸 とを考えると,確定的な治療戦略を立てるのは容易 腰筋出血以外の筋肉内出血で凝固因子レベルのピー ではない。このことは,血友病患者の腸腰筋出血の ク値を 10 ∼ 20 %と推奨している。一方,制限の 治療に関する報告 2 件[米国とトルコ共和国の 2 つ ない HTC での凝固因子レベルは前述の 3 ∼ 4 倍に の 血 友 病 治 療 セ ン タ ー(haemophilia treatment 相当する 40 ∼ 60%が推奨されている。この推奨ピー centre;HTC)からの報告]で示されている。2003 年,Ashrani らは(22), 血友病 A 患者 19 例( うち 10 例は重症,7 例はインヒビター陽性)と血友病 B 患者 9 例(うち 2 例は重症,1 例はインヒビター陽 性) における腸腰筋出血 43 件について報告している。 インヒビターのない患者の腸腰筋出血 18 件では, 凝固因子製剤による平均治療期間は 18.8±11.9 日, 平均入院期間は 7.6±7.8 日であった。凝固因子製 剤累積投与量の平均値は,1,617 U/kg[中央値 1,130 U/kg(403 ∼ 3,900 U/kg)]であった。重症患者は, ク値の違いは,凝固因子の質的・量的利用状況に 制限のない HTC で過剰な治療が行われているので はないかという問題を提起している。 「止血した」という認識は,凝固因子製剤使用量 の減少につながる。血友病専門医(各施設の代表者) を対象とした国際調査では,22 名中の 80%が,疼 痛の改善を止血の重要な臨床マーカーと考慮してい た(1)。しかし,他の報告の専門家パネル(24)は,止 血後も血液が広がり疼痛が強くなる傾向を指摘し, 疼痛は有効な判定基準にならないとしている。また, 軽症∼中等症患者と比較して入院期間が長かった この専門家パネルは,血友病患者における治療不応 (16.4±8.8 日 vs. 6.9±6.4 日,p = 0.0015)。一方, 性筋肉内出血を判別するための判定基準を発表した。 2 つ目の研究では血友病 A 患者 8 例の腸腰筋出血 14 件について報告され,これらの患者では血漿中 FVIII レベルを治療開始から最初の 3 日間は正常値 の 80%,その後は 50%に維持することを目的に凝 それによると,初期治療後 24 時間の主要指標は, 固因子製剤が投与された。凝固因子製剤による平均 治療開始時と比較した腫脹または緊張の増大または 持続である。二次的指標には,疼痛の持続または増 悪,鎮痛薬の必要性,鎮痛薬の無効およびヘモグロ ビン値が含まれる。 7 Full Translation: B. Sørensen, et al. 血友病患者の筋肉内血腫における疼痛緩和を目的 果的な治療で最短の投与日数を目標とすることが とした非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の使用 勧められる。しかし,患児の筋肉内出血が完全 については,ほとんどデータが報告されていない。 に止血するまで治療を継続することが重要であ アスピリンや NSAIDs は血小板凝集を抑制し,出 る。凝固因子製剤の投与期間中は,実投与 3 ∼ 5 血時間を延長する (25) 。しかし,シクロオキシゲナー ゼ –2 阻害薬(rofecoxib およびセレコキシブ),パ 日ごとのインヒビター検査を含む凝固検査の実施 が推奨される。 ラセタモール,オピオイドといった鎮痛薬は,補助 再出血を起こしやすい(28)。単一施設のコホートで 筋肉内血腫の治療に関する一般的推奨 ● 急性期には保護(Protection),安静(Rest),冷 却(Ice), 圧 迫(Compression) お よ び 挙 上 (Elevation)(PRICE)を行うべきである。例外 の Ashrani らの研究(22)では,再出血率は 2.8%であっ として,乳幼児は知覚異常(しびれ)などの有 的療法として安全かつ有効であることが血友病患者 36 例を対象とした研究で示されている (26,27) 。 治癒過程で血管新生が起こった場合には,患者は (29) たが,Smejkal らの研究 では 16.6 %であった。 破綻出血の予防および既存の血腫に対する補助療法 害な症状があることを伝達できないため,圧迫は 勧められない。 としての抗線溶薬の役割は,未だ臨床試験で検討さ ● 重症血友病患者が出血リスクを伴う運動を行う場 れていない。しかし,重症血友病 A 患者 8 例の ex 合には,予防的な凝固因子製剤の単回投与を考慮 vivo 血液サンプルにトラネキサム酸を添加した研究 では,最大凝血塊硬度が 4 倍に増加している(30)。 すべきである。凝固因子が重度に欠乏している患 (1) 血友病専門医を対象とした前述の国際調査 では, 者は,運動を行うときに凝固因子製剤を携行し, 外傷をきたした,あるいは運動中または運動後に 回答者の 68.2%が筋肉内血腫の治療に抗線溶薬を使 筋肉痛を感じた場合には,さらなる治療を考慮す 用していなかった。 るべきである。 ● 筋肉内出血では,連続した投与が必要になる。 重症筋肉内血腫の治療に関する推奨 例を次に示す: ● 重症筋肉内出血( 例えば腸腰筋出血 ) を呈し ○ 在宅治療を行う患者は,出血後早期(1 時間 HTC またはその他の病院を受診した患者は,手 以内)に FVIII 製剤(20 ∼ 40 IU/kg)また 術を施行する患者と同様に対処すべきである ― は FIX 製 剤(40 ∼ 80 IU/kg)( 回 収 率 を 10 ∼ 14 日間にわたりトラフ値 50 %を維持し, その後は高 FVIII 値での予防的投与を行う。 ● 重症筋肉内出血の治療では,FVIII 製剤をある一 定の用量を使用するのではなく,血漿中 FVIII レベルのピーク値とトラフ値に基づいて調整した する。 用量を使用するほうが有益と考えられる。最適な ● 炎症が生理的で治癒に寄与すると考えられる場合 血漿中 FVIII レベルのピーク値およびトラフ値 には,出血の急性期における疼痛緩和を目的とし については,未だ十分なデータが得られていな た NSAIDs 投与は推奨されない。しかし,その 重症出血ではピー いが, 我々は一般的指針として, 後のステージではシクロオキシゲナーゼ –2 阻害 トラフ値 > 15 IU/dL とし, ク値 40 ∼ 80 IU/dL, 薬および NSAIDs の投与は,特に骨化性筋炎の 他の筋肉内出血ではピーク値 20 ∼ 40 U/dL,ト リスクが高い患者で有用と考えられる。 ラフ値 > 5 IU/dL を推奨する。 ● 血友病患児は,最初の製剤投与から 20 ∼ 50 投 与日の間にインヒビターが発生するリスクが高 い。ピーク値が治療域を超えないようにし,効 8 100 %と仮定)を単回投与すべきである。治 療が遅れた場合には,2 回目の投与として血 友病 A では FVIII 製剤を 12 時間以内に,血 友病 B では FIX 製剤を 24 時間以内に再投与 ● 軽症∼中等症の血友病患者には MSR のたびに, 強い打撲に対する予防投与の重要性を助言すべき である。 重症血友病患者の筋肉内血腫の管理 インヒビター保有患者における止血治療と併用療 法 は関節内出血の治療では≦ 346 μg/kg が使用されて ハイレスポンダーの患者では,遺伝子組換え活性 で治療されていた(33)。在宅治療を対象とした Diary 型血液凝固第 VII 因子製剤[rFVIIa(NovoSeven® Observational Study in Hemophilia(DOSE) 研 究 では,筋肉内出血 19 件に対し rFVIIa が第一選択と して使用され,平均用量は 152.2 μg/kg(中央値 120 μg/kg)であったが,全例の 33 %には 250 ∼ 270 μg/kg が処方されていた(34)。 〈Novo Nordisk A/S 社〉) ]や血漿由来活性型プロ トロンビン複合体製剤[pd-aPCC(FEIBA®〈Baxter Healthcare 社〉)]といったバイパス止血製剤による 止血治療が必要である。これまでに報告されている いたが,全出血エピソードの 80%は ≦ 200 μg/kg 試験では,いずれのバイパス止血製剤も筋肉内血腫 症例集積研究でも,筋肉内血腫の治療においてバ の治療において有効かつ安全であることが証明され イパス止血製剤が多様に(補助療法の使用を含む) ている(14,22,29,31)。ローレスポンダー( < 5 BU) 使用されていることが示されている(4,22,29)。例えば, の患者は,高用量(標準用量の 2 ∼ 3 倍)の FVIII 製剤(血友病 A)または FIX 製剤(血友病 B)で 8 例(血友病 B 患者 1 例を含む)の腸腰筋出血 16 件の治療では,うち 7 件は免疫抑制薬(シクロホス 治療することができる(17)。筋肉内出血の治療にど ファミド,ステロイド薬,ビンクリスチン,免疫グ ちらのバイパス止血製剤を使用すべきか,さらに, ロブリン静脈内投与)で治療され,7 件は FVIII 製 適切な投与量についての一致した見解はない。前述 剤とプロトロンビン複合体製剤(PCC)の併用,2 の国際調査では,血友病専門医 22 名中の 31.8%が 件は FVIII 製剤と PCC,rFVIIa,1 件は FVIII 製剤 インヒビター保有血友病患者の筋肉内出血の治療に と rFVIIa,1 件は PCC のみで治療されていた。イ rFVIIa または FEIBA を第一選択とし,いずれか一 ンヒビター保有血友病 B 患者 1 例の出血 2 件中の 1 方のみを使用していたが,36.4%は他方への切り替 件は rFVIIa(累積投与量 14,000 μg/kg)で治療され, えを行っていた。rFVIIa および FEIBA の用量の中 他の 1 件は PCC(累積投与量 2,559 U/kg)で治療 央 値 は, そ れ ぞ れ 100 μg/kg(85 ∼ 270 μg/kg) されていた。さらにこの症例研究では,インヒビター と 70 U/kg(50 ∼ 100 U/kg)であった (1) 。 保有患者はインヒビターのない患者に比べて入院期 しかし,インヒビター保有患者における筋肉内出 間が長いことがハイライトされたが[19.1±5.8 日 血の初期治療については,コンセンサスがある。筋 vs. 7.6±7.8 日(p < 0.0001)],両群の総治療期間 肉内出血の発生から 1.2 時間以内に治療を開始すれ に差はなかった(22)。 ば,組織損傷は最小限に抑えられ,rFVIIa の投与 (14) インヒビター保有患者の出血のうち,全体の約 。HemoRec 血友病患 10 ∼ 20%はバイパス止血製剤単独の標準的治療で 者登録のデータでは,止血治療において rFVIIa 投 はコントロールされない(35,36)。このような症例に 与を早期(出血発生から 2 時間以内)に開始した場 ついては,血栓症リスク(39 ∼ 41) や標準化されてい 合の再出血率は 5.2%であったが,遅れた場合( > ない(37,38)などの問題はあるが,両バイパス止血製 2 時間)には 13.7%であった。また,出血発生から 投与開始までの経過時間が 2 時間を超える患者では, 高用量投与によって再出血率が低下した[15.8%(< 120 μg/kg)vs. 9.1%(120 ∼ 250 μg/kg)vs. 0%(> 250 μg/kg),p = 0.721](32)。 Hemophilia and Thrombosis Research Society Registry からは,インヒビター保有患者における筋 剤を組み合わせて投与するシーケンシャル療法(35, ている。 肉内出血およびその他の出血の在宅治療に関する もコンセンサスはない(1)。前述の国際調査では回答 30 ヵ月間(2000 年 1 月∼ 2002 年 6 月)のデータ が報告されており,rFVIIa による筋肉内出血また 者 22 名中の 68.2%は,抗線溶薬を使用していなかっ 回数も減らすことができる 37,38) や rFVIIa/FEIBA 併用投与(38) といった 「 実 験的 」 治療法が少数例を対象とした研究で報告され rFVIIa または FEIBA による筋肉内血腫の治療に おける補助療法としての抗線溶薬の役割は,インヒ ビター保有患者では確立しておらず,臨床医の間で た(1)。FEIBA と抗線溶薬の同時投与は,血栓症リ 9 Full Translation: B. Sørensen, et al. B. SØRENSEN et al. 604 Table 1. Type and timing of physiotherapy interventions (modified from [2]). Phase 1: Control of haemorrhage PRICE Immobilization in position of comfort Splinting may be used in paediatrics Phase 2: Restore ROM and strength Phase 3: Functional rehabilitation/normal activity In children, complete rest may initially be advocated ROM Auto-assisted/active ROM within pain-free range Progressive stretching programme – as pain allows Strengthening Isometric to isotonic Concentric to eccentric Progressing to hydrotherapy, gym and stability exercise programmes Adjuncts used for continued bleed resolution Manual therapy, electrotherapy, therapeutic heat Maintenance programme of stretches, strengthening and stability exercises Progressive functional exercises – activity specific to the individual. (This may be as simple as sit to stand activities or incorporate intensive plyometric exercise) Exercises/interventions to address any biomechanical insufficiencies which may have caused the bleeding episode or resulted from it PRICE, protection, rest, ice, compression, elevation; ROM, range of motion. ス ク の 増 大 が 懸 念 さ れ る た め 勧 め ら れ ず(17), FEIBA 投与後 6 時間は抗線溶薬を投与すべきでは ない(39)。抗線溶薬と rFVIIa の同時投与に関する報 告は少数があるのみである(40)。1 つの in vitro 試験 においては, rFVIIa 自体が FVIII 欠乏血漿において, トロンビン活性化線溶阻害因子の活性化によって線 られる。 理学療法とリハビリテーション 理学療法は,筋肉内血腫の治療に必須であるが, 理学療法士を血友病医療チームのスタッフとして採 用しているのは,英国内 HTC の 57 %(65 施設中 溶を阻害することが示されている。しかし,rFVIIa 37 施設 ) にすぎない(http://www.ukhcdo.org を の抗線溶能は,患者間におけるバラツキが極めて大 参照)。非血友病患者における筋肉内出血後の理学 きい(42)。 療法およびリハビリテーションの戦略は確立してい るが,そのほとんどは臨床試験で検証されておらず, 推 奨 一部はエビデンスのもととなる研究に方法論的限界 ● 筋肉内出血を効果的に治療するためには,バイパ がある(18)。理学療法士は,経験的知識および経験 ス止血製剤の早期投与が重要である。 ● インヒビター保有患者の筋肉内出血では,連続 した治療が必要になる。例を次に示す: に基づくデータに大きく依存しているため,現在臨 床現場で実施されている理学療法に関する全国レベ ルのデータを収集し,評価する必要がある。 ○ 在宅治療を行っており,軽症∼中等症の筋肉 アスリートの筋肉内出血に関するこれまでの報告 内出血が発生した患者では,出血発生から 1 では,理学療法とリハビリテーションを次の 4 つの 時間以内に rFVIIa 270 μg/kg の単回投与,あ フェーズに分けている(2) ̶(1)止血(2)ROM る い は 同 90 μg/kg の 2 ∼ 3 回 投 与(2 ∼ 3 と筋力の回復(3)機能回復(4)日常生活への復帰 時間間隔)または FEIBA 50 ∼ 100 U/kg 投 (個々の患者ごと)。第 1 フェーズの理学療法の目標 与(必要に応じて 12 時間間隔で繰り返し投与) は,疼痛および腫脹の軽減(8),損傷治癒の支持, を行うべきである。 止血の維持である。前述の PRICE は,この目標を ○ 重症筋肉内出血を呈し病院を受診した患者で 達成するために確立された戦略であるが,それぞれ は,臨床的改善が認められるまでバイパス止 のコンポーネントは,限定的な臨床エビデンスに基 血製剤の標準用量を投与する。rFVIIa を使用 づいている。安静は損傷後の 24 ∼ 72 時間に推奨 する場合,再出血を予防するための維持療法 され,さらなる出血の予防と,損傷した筋線維と結 では投与間隔を延ばすことが可能である。 合組織との間に瘢痕組織が形成されることを目標と ● rFVIIa 治療において,トラネキサム酸は凝血塊 しているが(43,44),この戦略を支持するエビデンス を安定化させるための補助療法として有用と考え は十分ではない(45)。間歇的冷却は,損傷後速やか Haemophilia (2012), 18, 598–606 10 2011 Blackwell Publishing Ltd 重症血友病患者の筋肉内血腫の管理 に行うことによって有益な効果が得られるが,冷却 科学的に証明されていない(57)。また,小児の骨端 によ っ て血腫の増大が抑止され, 活動能の高い 部への超音波照射は, 禁忌である(http://www. ROM が促進されることの根本的な生理作用は分 electrotherapy.org)。 第 2 フェーズでは,血腫の吸収を速めるために, かっていない (18) 。冷却の鎮痛効果は,神経伝達速 度の低下を介していると仮定されている(46)。圧迫は, 深部加温を使用することも可能である(58)。血腫を 損傷後 2 ∼ 7 日または腫脹が軽快するまで適用し, 含む急性筋肉損傷を呈したアスリート 21 例にパル (18) ,アスリー ス式短波治療(1 回 30 分のセッションを 9 回)を行っ トの急性筋肉損傷における有用性を評価した研究で た試験では,従来の超音波治療(1 回 15 分のセッショ 推奨されるコンポーネントであるが は,結論は得られなかった (47,48) 。損傷をきたした 下肢の挙上は,静脈還流が増加することによって動 ンを 9 回)より良好な血腫の改善が認められた(p = 0.0035)(58)。 脈圧が低下するという説に基づいているが(49),こ 筋肉内出血を呈したすべての患者が,高度に構築 のコンポーネントの使用を支持するエビデンスは臨 されたリハビリテーションを受けるわけではない (18) 床試験では得られていない 。 (第 3 フェーズおよび第 4 フェーズ)。Ashrani らの 第 2 フェーズでは,迅速かつ適切な理学療法を行 症例シリーズでは,腸腰筋出血を呈した全 31 例(腸 い,筋肉の柔軟性と筋力を回復することにより機能 腰筋出血 43 件)のうち,9 日間または 60 日間のプ 障害を予防する。異なる関節表面への筋力の均一な ログラムのためにリハビリテーション部門へ紹介さ ,筋肉瘢痕 れたのは 2 例にすぎなかった(22)。リハビリテーショ 組織の強さと弾性は,運動による適度な刺激によっ ンは機能障害,姿勢のアンバランスを軽減するとと 分布は,関節の安定性を促進するが (50) 。治療的運動によってもたらされ もに,筋力と関節の可動性を維持する(59)。身体の る効果は,経験豊富な同一の理学療法士がリハビリ リハビリテーションはほとんどの場合,解剖学的お テーションプログラム全体をデザイン,モニター, よび機能的に完全な回復が達成されるまで継続する。 そして進行をリードした場合に最も大きいと報告さ リハビリテーションでは急性または慢性の生体力学 て増大する れている (51 ∼ 53) (54) 。 的問題を解消するために,人工装具や歩行器などの いくつかの研究では,理学療法は機能的目標をい くつか設定し,段階的に実施していくべきで,また, 可動域制限は出血が解消した後に対処すべきことが (17) 技術利用を使用することも可能である。 理学療法前の予防的な凝固因子製剤の投与がしば しば行われているが,その有益性については未だ検 。これにしたがって,筋肉内血腫 証されていない。しかし,ほとんどの患者はテーラー の症例シリーズでは,止血治療開始から 9.4±5.4 メードの定期補充療法を行っており,理学療法中も 示されている 日後に理学療法が開始されている (22) 。第 2 フェー それらを継続可能である。 ズで行うストレッチは強度の低いものに限定し,痛 みに耐えられる範囲内で徐々に進めるべきであるが (54) ,再出血の徴候に備え,患者を常にモニタリング (8) 推 奨 ● 理学療法とリハビリテーションの候補患者は, 。筋肉内出血後の筋肉強直を 理学療法士または血友病専門医が日常生活への筋 軽減するための長期補助療法として,水治療法が提 肉損傷の影響ならびに患者のモチベーションに しなければならない 唱されている (55) 。 低出力超音波は,細胞膜を介したカルシウムイ オンの拡散を促進すると報告されている。これは, 創傷治癒に関与する因子の放出を有意に増加させ (56) 基づいて決定される,または患者自身が決定する べきである。理想的には,すべての患者に簡潔 なトリアージ評価を行う。 ● 筋肉内出血を主要障害とする血友病患者における 。超音波治療は,炎症プロセスの加速,瘢痕 理学療法の推奨事項には次の項目が含まれる:筋 組織の質的改善,血流改善,疼痛軽減といった効果 肉損傷発生の詳しい経緯とそれまでに行われた治 をもつと報告されている。しかし,これらの効果は, 療についての調査,PRICE,徒手的手法および る 11 Full Translation: B. Sørensen, et al. 電気機器による ROM の回復と疼痛改善,患者 ● 急性炎症を伴う新しい損傷など,超音波の局所加 教育, 機能回復のための漸増負荷運動プログラム, 温効果が好ましくない状況下では,超音波は連続 さらに,必要であれば包括的医療チームの適任 出力ではなくパルス出力で使用するべきである。 のスタッフを交えたリハビリテーション。 ● 血友病患者の筋肉内出血止血治療と理学療法・リ ●「完全な回復」の最低限の基準は,患者が機能的 に出血前の状態まで戻ることである。出血前に筋 ハビリテーションは,連続する 3 つのフェーズ に分けて行う ̶ 出血のコントロ ー ル( 第 1 の基準には,全般的な筋骨格系の健康改善と個々 フェーズ) , ROM と筋力の回復(第 2 フェーズ), の患者における全般的な筋力の改善が含まれてい 機能回復と日常生活への復帰(第 3 フェーズ)。 ることが理想的である。この推奨は,すべての 各フェーズで行う加療とその継続期間は,損傷 HTC において血友病診療のトレーニングを積ん の部位とその重症度に応じて決定する(Table 1)。 だ理学療法士が必要であること,そしてすべての ● 第 1 フェーズでは,止血治療開始後の 72 時間は PRICE を行う。 力の低下が認められていた場合の「完全な回復」 患者について定期的な MSR が必要であることを 明示するものである。 ● いずれの治療についても,患者との合意のもとに 機能的目標をいくつか設定し,それらを節目とし て段階的に実施していくべきである。これらの節 目は,個々の患者の関節の状態,日常の活動度, 症状,その他の関連因子に基づいて決定するべき 要約と結論 HTC または病院で医師が遭遇する筋肉内血腫は, 氷山の一角にすぎない。在宅治療を行っている血友 である。このアプローチは,特に理学療法開始 病患者は血腫が速やかに改善してしまえば施設を受 初期にその有益性を認識できない成人患者におい 診する可能性が低く,血友病における実際の筋肉内 て,治療に対するコンプライアンスと意欲を高め 血腫の頻度ははるかに高いと考えられる。 る。小児では,遊びがモチベーションおよび身 血友病患者における出血の管理コストは極めて高 体機能の改善に最適のツールになると考えられ く,また質の高いデータが不足していることを考え る。 ると(ほとんどの推奨は,その基となるエビデンス ● 出血を引き起こしうるストレッチや運動を伴う理 の質が低く,2C に分類される),血友病患者におけ 学療法のセッションでは,事前に凝固因子製剤 る筋肉内血腫の治療に関するコンセンサスが未だ確 またはバイパス止血製剤を準備しておくべきであ 立していないのも当然といえる。しかし,患者の数 る(患者の治癒ステージによる)。 が限られ,個々の出血の部位と重症度はさまざまで ● 第一選択の治療としては,穏やかな徒手的治療や ストレッチ,漸増負荷運動が推奨される。若年 で健康状態の良い活動的な血友病患者について 筋肉内出血の管理に関する今後の研究で優先する は,出血前の状態まで回復できるように,受動 べきものとして,治療とアウトカムに関する前向き 的で活動性の高いバリスティック運動あるいは 試験が挙げられる。さらに,凝固因子の質的・量的 より活動性の高い徒手的理学療法が必要であるか 利用状況に有意な制限があるか否かで 2 つに分ける もしれない。小児では跳躍のようなバリスティッ WFH 推奨のアプローチは,実際に実施されれば, ク運動は,筋力の発達と正常な発育を促すために 凝固因子製剤およびバイパス止血製剤のさまざまな 第 2 フェーズ後期に導入する。 投与量における有効性に関する有用な国際データが ● 水治療法は,低リスク・小負荷であるため,特 12 あるため,筋肉内血腫の包括的治療のためのガイド ラインを確立することは容易ではない。 蓄積されると考えられる。凝固因子製剤またはバイ に複数関節に血友病性関節症をもち,陸上での機 パス止血製剤による治療における補助療法としての 能強化運動を行うことが困難な患者に推奨され 抗線溶薬の有用性を評価する試験は興味深く,これ る。 らの薬剤の併用により凝血塊の安定性が有意に改善 188–99. Beyer R, Ingerslev J, Sørensen B. Current 17 Mahlangu practice in the management of muscle haeScientific matomas in patients with severe haemoAfrican Ha philia. 重症血友病患者の筋肉内血腫の管理 Haemophilia 2010; 16: 926–31. for the tre 2 Beyer R, Ingerslev J, Sørensen B. Muscle Africa. S A bleeds in professional athletes – diagnosis, 18 Smith TO, classification, treatment and potential therapy m impact in patients with haemophilia. mas. Phys するか否か,さらに,凝固因子製剤またはバイパス 社, 社, stasis Research Unit は Novo Nordisk Grifols Haemophilia 2010; 16: 858–65. 19 White GC 3 Alcalay M, Deplas A. Rheumatological Gomperts 社, of patients 社, 社, 止血製剤の使用量を減少させうるかに関する有用な CSL Behring 社,LFB managementBaxter withSOBI hemophilia. recombina Part II: muscle hematomas and pseudotupreviously 社から付帯条件なしの 情報が得られると考えられる。 Bayer 社および Octopharma mours. Joint Bone Spine 2002; 69: 556–9. A. The R 4 Balkan C, Kavakli Karapinar D. Iliopsoas 研究助成金を受領している。 血友病患者における筋肉内出血の治療に関するコ Patient St G.B.K,は諮問委員会委 haemorrhage in patients with haemophilia: 1997; 77: 社から講演 員を務めたことがあり, ンセンサスガイドラインが確立すれば,我々の提供 Nordisk results Novo of one centre. Haemophilia 2005; 11: 20 Roth DA, K MUSCLE IN 463–7. HAEMATOMA MANAGEMENT recombina は,次の企業の 料を支払われたことがある。 する治療はさらに改善し,患者の医療チームに対す 5 Al Saadi AS, M.B. Al Wadan AH, El Hamarneh studies in SA, Emad ME. Life-threatening of an MM has biopsy received support to treated attend wit me from Novo Nordisk, Bayer and Pfizer. 諮問委員会委員を務めたこと,または次の企業から る信頼感もより高まるであろう。 and/or received speaker honoraria pseudotumour in a He patient with centrates. B Baxter. has also received consultancy DK has received a consultancy fee and a lecture fee fromiliopsoas Novo Nordisk. haemophilia: a case report. J Med Case AD ̶ Novo 社, 21forShapiro actedNordisk as a paid consultant Novo No PML has participated in 講演料を受領したことがある an advisory board for Baxter and received 2008; 2: 135. article and for presentation work. safety Heand ha speaker honoraria from Bayer, Pfizer and Novo Nordisk.Reports TY stated that 社。D.K. は, Bayer 社および Pfizer Novo Nordisk 執筆担当 6 aRodriguez-Merchan EC. Musculoskeletal blood coa for Baxter UK. she had no interests which might be perceived as posting conflict or bias. complications of haemophilia. HSS J 2010; untreated p 全著者が本稿の作成,準備,修正およびまとめの 社からコンサルタント料および講演料を受領したこ 6: 37–42. severe hem Mason DL, Dickens Vail A. Rehabilita25. Tranexami injuries in sport. Int V, SportMed J 2004; 5: References 社の諮問委員会委員 作業に携わった。 とがある。P.M.L.7は, Baxter tion for hamstring injuries. Cochrane Data22 combinant Ashrani A 188–99. base Syst Rev 2: CD004575. 1 Beyer R, Ingerslev J, を務めたことがあるとともに,同社, Sørensen B. Current Iliopsoas tance to a 17 Mahlangu JN,2007; Gilham A. Medical and 社およ Pfizer 8 Scientific Blamey G,Advisory Forsyth Council A, Zourikian et al. practice in the management of muscle haebleeding d hemophilia of theN South 社から講演料を支払われたことが 謝 辞 Comprehensive elements of a physiotherapy matomas in patients び withNovo severe Nordisk haemocentre. Ha 2408–14. African Haemophilia Foundation. Guideline exercise programmeofinhaemophilia haemophilia:ina global philia. Haemophilia 2010; 16: 926–31. 23 Arkin World Fed 31 S, for the treatment South 本稿は,Novo Nordisk 社からの研究助成金によっ は,利害の衝突の原因となりうる関係 ある。 T.Y. perspective. 16: 136–45. 2 Beyer R, Ingerslev J, Sørensen B. Muscle for the ma coagulation Africa. S AfrHaemophilia Med J 2008;2010; 98: 126–40. Pope RP, RD,Wood Kirwan bleeds in professional athletes – diagnosis, ablemanag at the 189 Smith TO,Herbert Hunt NJ, SJ. JD, TheGraham physioて支援された。この助成金は,我々が諮問した専門 を何らもちあわせていないことを宣言した。 M. BJ. A management randomized trial of preexercise classification, treatment and potential tions/Diagn unresponsi therapy of muscle haematostretching for prevention of社から会議 lower-limb impact in patients M. withは, haemophilia. Mng_Hem results from Phys Ther Sport 2006; 7: 201–9. in社および 家グループの費用およびメディカルライターへの報 Novo Nordiskmas. Baxter jury. Med Sports Exerc 2000;GL, 32: Lee 271–7. Haemophilia 2010; 16: 858–65. 28, 2010. programme 19 White GC Sci 2nd, Courter S, Bray M, 酬に費やされた。 10 Gomperts Herbert RD,ED. Gabriel Effects of stretching 3 Alcalay M, Deplas 出席のための資金援助を受けたことがある。また, A. Rheumatological 24 mophilia Berntorp A M. multicenter study of before and after exercising on muscle soremanagement of patients with hemophilia. Identifying Blood Co recombinant factor VIII (Recombinate) in 社からコンサルタント料 M.M.andは, Novo Nordisk ness and risk of injury: review. Part II: muscle hematomas pseudotuin patients 255–9. previously treated patientssystematic with hemophilia BMJThe 2002; 325: 468. Previously Treated mours. Joint Bone Spine 2002; 69: 556–9. a consensu 32 Salaj P, Br A. Recombinate は,本稿作成およびプ を受領したことがある。 S.C. 開 示 11 Patient BroderickStudy CR, Group. HerbertThromb RD, Latimer J, 4 Balkan C, Kavakli K, Karapinar D. Iliopsoas 17: 202–10 rFVIIa do Haemost Curtin77: JA.660–7. Fitness and Nordisk quality of life in haemorrhage in patients with haemophilia: 25 patients Abebe W.w 1997; 社の レゼンテーションとの関連で, B.S. は,次の企業の諮問委員会委員を務めたこと, Novo children Haemophilia results of one centre. Haemophilia 2005; 11: interaction analysis of 20 Roth DA, with Kesslerhaemophilia. CM, Pasi KJ et al. Human MUSCLE MANAGEMENT HAEMOPHILIA 605 は, または次の企業から講演料を支払われたことがある 有償コンサルタントとして活動した。また, 2010; IN 16: 118–23. S.C. 463–7. HAEMATOMA Pharm The Czech Rep recombinant factor IX: safety and efficacy 12 studies Falk B,inPortal S, Tiktinsky R etpreviously al. Bone 5 Al Saadi AS, Al Wadan AH, El Hamarneh 26 752–9. Rattray B, hemophilia B patients ̶ Novo Nordisk 社,Baxter 社,CSL Behring 社, 社(英国)の有償コンサルタントを務めたこ Baxter received properties and muscle strength ofIXyoung SA, Emad Life-threatening of an in the trea 33 Parameswa plasma-derived factor conMM has biopsy support to treated attend with meetings from Novo Nordisk and and/or received speaker honoraria from Novo Nordisk, Bayer and ME. Pfizer. haemophilia Haemophilia 2005; iliopsoas pseudotumour in a He patient withreceived consultancy target joint Kessler CM centrates. Blood 2001; 98: 3600–6. Baxter. has also feespatients. from Novo Nordisk. SC has DK has received a consultancy fee and a lecture fee from Novo Nordisk. 社,Pentapharm 社および 社。 とがある。 Bayer SOBI Haemo11: 380–6. haemophilia: a case acted report.asJ a Med with haem rFVIIa in 21 forShapiro AD, Di Paola Cohen A et al. paid Case consultant Novo Nordisk in theJ, preparation of The this PML has participated in an advisory board for Baxter and received 13 work. González LM, Querol JE, human Gomis 2008; 2: 135. article and for presentation 514–7. w patients safety efficacy of F, recombinant Heand has also acted asGallach a paid consultant speaker honoraria from Bayer, Pfizer and Novo Nordisk.Reports TY stated that M, Aznar VA. Forcefactor fluctuations during the 6 aRodriguez-Merchan EC. Musculoskeletal 27 the Rattray B, Hemop blood coagulation IX in previously for Baxter UK. she had no interests which might be perceived as posting conflict or bias. maximumpatients isometric complications of haemophilia. HSS J 2010; as adjunc Society Re untreated withvoluntary severe or contraction moderately of thehemophilia quadricepsB.femoris in haemophilic 6: 37–42. arthropath 100–6. severe Blood 2005; 105: 518– patients. Haemophilia 2007; 13: 65–70. 7 Mason Dickens Vail A. Rehabilita28 Young Hoffman Tranexamic acid combined with re34 G, M injuries DL, in sport. Int V, SportMed J 2004; 5: 25. References 14 Ashrani Lusher AA, JM. Early with retion for hamstring injuries. Cochrane Datain haemop combinant factor VIII increasesB,clot 188–99. ler CM, C 22 Osip J, treatment Christie KeyresisNS. MUSCLE HAEMATOMA MANAGEMENT IN combinant factor VIIa results inin greater 1 Beyer R, Ingerslev J, Sørensen B. Current Syst Rev 2: CD004575. Haemophi tance to accelerated fibrinolysis severe study in h 17 base Mahlangu JN,2007; Gilham A. Medical and Iliopsoas haemorrhage in patients with efficacy with product. Eur J from Haematol practice in the management of muscle hae8 Blamey Forsyth Council A, Zourikian et al. 29 enrolled Smejkal po P, hemophilia A.less J Thromb Haemost 2007;one 5: ScientificG,Advisory of theN South bleeding disorders – experience Suppl and 1998; 63: 7–10. matomas in patients with severe haemoComprehensive elements of a physiotherapy FEIBA inm 2408–14. in con African Haemophilia Foundation. Guideline centre. Haemophilia 2003; 721–6. MM 9:has received support toture attend and/or received speaker honoraria from Novo Nordisk, Bayer Pfizer. 15 Salek Benson GM, Elezović IGuidelines et Human al.also Thereceived consultancy philia. Haemophilia 2010; 16: 926–31. exercise programme haemophilia: global sodes in p 31 Arkin S,Nordisk. Blei F,of Fetten J etHe al. alloantibod for received the treatment ofinhaemophilia South fee23 Federation Hemophilia. Baxter. has DK has a consultancy fee and in aa lecture fromWorld NovoSZ, needand formanagement speed in the management ofAvailhae2 Beyer R, Ingerslev J, Sørensen B. Muscle 16: 136–45. factor coagulation factor FVIIa (recombinant) in Africa. S AfrHaemophilia Med J in 2008; 98: 126–40. for the of hemophilia. acted as a paid consultant for1352–3. NovoVIII N PMLperspective. has participated an2010; advisory board for Baxter received mophilia inhibitors. Haemobleeds in professional athletes – diagnosis, 9 Pope RP, RD, Kirwan Graham in regional the limb-threatening bleeds 18 Smith TO,Herbert Hunt NJ, Wood SJ. JD, The physio35 work. Gringeri A at patients http://www.wfh.org/2/docs/Publicaarticle and for presentation He ha speaker honoraria from Bayer, Pfizer and Novo Nordisk.able TYmanagement stated that ofwith philia 2011; 17:to95–102. classification, treatment and potential BJ. A interests randomized trial of preexercise 2009; 15: unresponsive alternative therapies: therapy management of muscle haematoSequential for Baxter UK. she had no which might be perceived as posting ations/Diagnosis_and_Treatment/Guidelines_ conflict or bias. 16 Mng_Hemophilia.pdf. Schwellnus clinical approach to the impact in patients with haemophilia. stretching of 7: lower-limb 30 (SCBT) Hvas AM results fromMP. the A NovoSeven emergency-use is s mas. Phys for Therprevention Sport 2006; 201–9. inAccessed November diagnosis of acute Haemophilia 2010; 16: 858–65. Sports Exerc 32: Lee 271–7. Christianse programme patients with severemuscle haeof unrespo 19 jury. WhiteMed GC Sci 2nd, Courter S, 2000; Bray GL, M, 28, 2010. andinmanagement 3 Alcalay M, Deplas A. Rheumatological 10 Herbert RD,ED. Gabriel Effects of stretching Tranexam injuries inE, sport. Int SportMed 2004; 5: mophilia or with acquired dren with Gomperts A M. multicenter study of 24 Berntorp Collins P, dOironJinhibitors. R et al. References management of patients with hemophilia. before and after exercising on muscle sorecombinant 188–99. Coagul Blood Fibrinolysis 2000; 11: mophilia 2 recombinant factor VIII (Recombinate) in Identifying non-responsive bleeding episodes 1 ness Beyerand R, risk Ingerslev J, Sørensen B. Current Part II: muscle hematomas and pseudotuof injury: systematic review. tance J, to Bea 17 in Mahlangu JN, haemophilia Gilham A. and Medical and 255–9. 36 Teitel previously treated patients with hemophilia patients with inhibitors: 2011 Blackwell Publishing practice in the management of muscle haemours. Joint Bone Spine 2002; 69: 556–9. BMJ 2002; 325: 468. Previously hemophilia Scientific Advisory Council South 32 P, Brabec P, Penka M Ltd etofal.the Effect of A. The Recombinate Treated tematic ap aSalaj consensus definition. Haemophilia 2011; matomasStudy in patients with severe haemo4 Balkan C, Kavakli K, Karapinar D. Iliopsoas 11 Broderick CR, Herbert RD, Latimer J, 2408–14. African Haemophilia Foundation. Guideline rFVIIa dose and time to treatment on bleeds in Patient Group. Thromb Haemost 17: 202–10. philia.77: Haemophilia 2010;quality 16: 926–31. haemorrhage in patients with haemophilia: Curtin JA.660–7. Fitness and of life in 31 haemophili Arkin S, for theW. treatment of haemophilia in South patients with haemophilia andpotential inhibitors: 1997; 25 Abebe Herbal medication: for BeyerDA, R, with Ingerslev J, Pasi Sørensen B. Human Muscle results of one centre. Haemophilia 2005; 11: haemophilia. Haemophilia coagulatio Africa. SofAfr Med Janalgesic 2008; 98:drugs. 126–40. analysis HemoRec registry data from the Haemophil 202 children Roth Kessler CM, KJ et al. interactions with J Clin bleeds 16: in 118–23. professional – diagnosis, 463–7. 2010; the manag 18 Pharm Smith TO, Hunt SJ. The physioCzech Republic. Haemophilia 2009; 15: 37 Schneiderm recombinant factor IX:athletes safety and efficacy Ther 2002;NJ, 27:Wood 391–401. classification, treatment and potential 5 Al Saadi AS, Al Wadan AH, El Hamarneh 12 Falk B, inPortal S, Tiktinsky R etpreviously al. Bone unresponsi therapy B,management muscle haemato752–9. Young G. studies hemophilia B patients 26 Rattray Nugent DJ, of Young G. Celecoxib impact with inand patients haemophilia. SA, Emad ME. Life-threatening biopsy of an properties muscle with strength ofIXyoung results fro mas. Ther R, Sport 2006; 7: 201–9. 33 in Parameswaran AD, Gill JC, treated plasma-derived factor conprothromb thePhys treatment of Shapiro haemophilic synovitis, Haemophilia 2010; 16:98: 858–65. iliopsoas pseudotumour in a patient with haemophilia patients. Haemophilia programm 19 target White joints, GC 2nd, Courter Bray GL, Lee M, Kessler CM. Dose andand efficacy of recombinan centrates. Blood 2001; 3600–6. 2005; and paineffect in S, adults children Alcalay M, DiDeplas Rheumatological haemophilia: a case report. J Med Case 380–6. mophilia Gomperts ED. treatment A Haemophilia multicenter study 12: of rFVIIa in the of haemophilia haemophili 213 11: Shapiro AD, Paola J,A.Cohen A et al. The with haemophilia. 2006; management of patients with hemophilia. Reports 2008; 2: 135. 13 González Querol Gallach JE, human Gomis Blood C recombinant VIII (Recombinate) in patients withfactor inhibitors: analysis from previous ex safety andLM, efficacy of F,recombinant 514–7. PartAznar II:coagulation muscle hematomas pseudotu6 Rodriguez-Merchan EC. Musculoskeletal M, VA. Force fluctuations the 255–9. previously treatedand patients with the Hemophilia Research 244–8. blood factor IX and in during previously 27 Rattray B, Nugent DJ,Thrombosis Young G. hemophilia Rofecoxib mours. Joint Bonewith Spine 2002;or69: 556–9. complications of haemophilia. HSS J 2010; maximum isometric voluntary contraction 32 Martinowi Salaj P, Br A. The Recombinate Previously Treated Society Register. Haemophilia 2005; 11: 38 untreated patients severe moderately as adjunctive therapy for haemophilic 4 of Balkan C, Kavakli B. K, Karapinar D.105: Iliopsoas 6: 37–42. the hemophilia quadriceps femoris in haemophilic rFVIIa do Patient Study Group. Thromb 100–6. G. Concom severe Blood 2005; 518– arthropathy. Haemophilia 2005; 11:Haemost 240–4. haemorrhage in patients with 7 Mason DL, Dickens V, Vail A. Rehabilitapatients. Haemophilia 2007; 13:haemophilia: 65–70. patientsand w 1997; 77: 660–7. 34 Hoffman Young G, M, Shapiro AD,DM. Valentino LA, Kess25. rFVIIa 28 Monroe Wound healing results ofAA, one centre. 2005; 11: tion for hamstring injuries. Cochrane Data14 JM. EarlyJ,Haemophilia treatment reanalysis of 20 in Roth DA,Cooper Kessler CM, KJ observational et al. Human ler CM, DL. Pasi Diary with inhibi 22 Lusher Ashrani Osip Christie B, with Key NS. haemophilia – breaking the vicious cycle. 463–7. base Syst Rev 2007; 2: CD004575. combinant factor VIIa results in greater Czech Re recombinant factor 16 IX: safetyevaluation and efficacy study in hemophilia (DOSE): of 10. Iliopsoas haemorrhage in patients with Haemophilia 2010; (Suppl. 3): 13–8. 5 efficacy Al Saadiwith AS, less Al Wadan AH, 8 Blamey G, Forsyth A, Zourikian N et al. product. EurElJ Hamarneh Haematol 752–9. Int studies inP, hemophilia BMatyskova patients previously enrolled population overall diary 39 FEIBA. bleeding disorders – experience from one 29 Smejkal Brabec P,and M etcapal. SA, Emad ME. biopsy of an Comprehensive elements of a physiotherapy Suppl 1998; 63:Life-threatening 7–10. 33 Characteris Parameswa treated with plasma-derived IX with conture in in congenital hemophilia patients centre. Haemophilia 2003; 9: 721–6. FEIBA treatment of acutefactor bleeding epiiliopsoas pseudotumour in a patient exercise programme in haemophilia: a global 15 SZ, Benson of GM, Elezović IGuidelines et al. with The Kessler CM centrates. Blood 2001; 3600–6. alloantibody inhibitors. Blood 2009;A 114: www.feiba 23 Salek World Federation Hemophilia. sodes in patients with 98: haemophilia and 13 haemophilia: J Med Case perspective. Haemophilia 2010; 16: 136–45. need formanagement speeda incase theofreport. management ofAvailhaerFVIIa inM 21 factor Shapiro AD, Di Paola aJ,retrospective Cohen A et al. The 1352–3. for the hemophilia. Accessed VIII inhibitors: survey Reports 2: 135. 9 Pope RP, Herbert RD, Kirwan JD, Graham mophilia patients with inhibitors. Haemopatients w safety and efficacy of Karafoulidou recombinant 35 in Gringeri A,haemophilia Fischer K, Ahuman et al. 40 NovoSeven able at 2008; http://www.wfh.org/2/docs/Publicaregional centre. Haemophilia 6 Rodriguez-Merchan EC. Musculoskeletal 1 and B.potential nsen Muscle therapyS management of muscle haematoAfrica. Afr Med J 2008; 98: 126–40. tes haemophilia. – diagnosis, 2006; SJ. 7: 201–9. 18 mas. SmithPhys TO, Ther HuntSport NJ, Wood The physio–65. and potential 19 therapy White GC 2nd, CourterofS, muscle Bray GL, Lee M, management haematoRheumatological haemophilia. Full Translation: Gomperts ED.Sørensen, A multicenter study of mas. Phys Ther Sport 2006; 7: 201–9. B. et al. ith hemophilia. –65. factor VIIIS,(Recombinate) in 19 recombinant White GC 2nd, Courter Bray GL, Lee M, and pseudotuRheumatological previously treated with hemophilia Gomperts ED. Apatients multicenter study of 02; 556–9. ith 69: hemophilia. A. The Recombinate Treated recombinant factor VIIIPreviously (Recombinate) in nar Iliopsoas andD.pseudotuPatient Study Group. Thromb Haemost previously treated patients with hemophilia th haemophilia: 02; 69: 556–9. 1997; 77:Recombinate 660–7. A. The Previously Treated philia 11: nar D.2005; Iliopsoas 20 Roth DA,Study KesslerGroup. CM, Pasi KJ et al.Haemost Human Patient Thromb th haemophilia: recombinant factor IX: safety and efficacy 1997; 77: 660–7. H, El Hamarneh philia 2005; 11: in Kessler hemophilia patients previously 20 studies Roth DA, CM, BPasi KJ et al. Human ng biopsy of an treated with plasma-derived factor conrecombinant factor IX: safety and IX efficacy patient with H,a El Hamarneh centrates. 2001; B98: 3600–6. studies in Blood hemophilia patients previously .ngJbiopsy Med of Case an 21 Shapiro AD, Di Paola J, Cohen A etIX al. conThe treated with plasma-derived factor a patient with safety andBlood efficacy of 98: recombinant centrates. 2001; 3600–6. human Musculoskeletal . J Med Case factor IX inA previously 21 blood Shapirocoagulation AD, Di Paola J, Cohen et al. The a. HSS J 2010; untreated or moderately safety andpatients efficacywith of severe recombinant human Musculoskeletal severe BloodIX 2005; 105: 518– blood hemophilia coagulationB.factor in previously la.A.HSS RehabilitaJ 2010; 25. untreated patients with severe or moderately Cochrane Data22 Ashrani AA, OsipB.J,Blood Christie B,105: Key518– NS. severe hemophilia 2005; l04575. A. RehabilitaIliopsoas haemorrhage in patients with 25. rikian N Dataet al. Cochrane disorders one 22 bleeding Ashrani AA, Osip –J, experience Christie B, from Key NS. a04575. physiotherapy centre. Haemophilia 2003;in9: patients 721–6. with Iliopsoas haemorrhage ophilia: a global rikian N et al. 23 World Federation bleeding disordersof–Hemophilia. experience Guidelines from one 16: 136–45. a10; physiotherapy for the Haemophilia management 2003; of hemophilia. centre. 9: 721–6. Availan JD, Graham ophilia: a global http://www.wfh.org/2/docs/Publica23 able Worldat Federation of Hemophilia. Guidelines of 16: preexercise 10; 136–45. tions/Diagnosis_and_Treatment/Guidelines_ for the management of hemophilia. Availlower-limb inan JD, Graham Mng_Hemophilia.pdf. Accessed November able at http://www.wfh.org/2/docs/Publica000; 32: 271–7. of preexercise 28, 2010. tions/Diagnosis_and_Treatment/Guidelines_ cts of stretching lower-limb in24 Berntorp E, Collins P, dOironNovember R et al. Mng_Hemophilia.pdf. Accessed on muscle sore000; 32: 271–7. Identifying 28, 2010. non-responsive bleeding episodes tematic review. cts of stretching patientsE, with haemophilia and inhibitors: 24 in Berntorp Collins P, dOiron R et al. on muscle soreaIdentifying consensusnon-responsive definition. Haemophilia 2011; bleeding episodes D, Latimer J, tematic review. 17: 202–10.with haemophilia and inhibitors: in patients ality of life in 25 Abebe W. Herbal medication: potential for a consensus definition. Haemophilia 2011; .D, Haemophilia Latimer J, interactions 17: 202–10. with analgesic drugs. J Clin ality of life in TherHerbal 2002; medication: 27: 391–401. 25 Pharm Abebe W. potential for et al. Bone . RHaemophilia 26 Rattray B, Nugent DJ, Youngdrugs. G. Celecoxib interactions with analgesic J Clin ngth of young in the treatment Pharm Ther 2002;of27:haemophilic 391–401. synovitis, mophilia R et al. 2005; Bone and pain adultsG. andCelecoxib children 26 target Rattrayjoints, B, Nugent DJ,inYoung ngth of young with 12: in thehaemophilia. treatment ofHaemophilia haemophilic 2006; synovitis, llach JE, Gomis mophilia 2005; 514–7. target joints, and pain in adults and children tions during the 27 Rattray B, Nugent DJ, Young G. Rofecoxib with haemophilia. Haemophilia 2006; 12: 606as B. SØRENSEN et al.haemophilic ary llachcontraction JE, Gomis adjunctive therapy for 514–7. in haemophilic tions during the Haemophilia 2005; 240–4. 27 arthropathy. Rattray B, Nugent DJ, Young G. 11: Rofecoxib 13: contraction 65–70. ary 28 FDA. Hoffman DM.for Wound healing as adjunctive therapy haemophilic 41 RiskM,ofMonroe thrombotic and thromboemment with rein haemophilic in haemophilia – breaking the of vicious cycle. arthropathy. Haemophilia 2005; 11: 240–4. bolic events following infusion FEIBA VH MA IN M, HAEMOPHILIA 605 ults in greater 13: MANAGEMENT 65–70. Haemophilia 2010; 16 DM. (Suppl. 3): 13–8. 28 or Hoffman Monroe Wound healing FEIBA NF, particularly following the Eur J Haematol ment with re29 administration Smejkal P, Brabec P, Matyskova M cycle. et al. in haemophilia –ofbreaking the vicious high doses and/or in ults received in greater FEIBA treatment of(Suppl. acute bleeding epiHaemophilia 2010;from 16 3): 13–8. thrombotic risk factors. Availhas support to patients attend inwith meetings Novo Nordisk and ović et al.also Thereceived Eur JI Haematol sodes patients with haemophilia Aetand 29 consultancy Smejkal Brabec P,Novo Matyskova al. able atin P, http://www.fda.gov/downloads/Bio r. He has fees from Nordisk.MSC has gement of consultant haefactor inhibitors: survey FEIBA inNordisk treatment ofa retrospective acute bleeding epias a paid forlogics/SafetyAvalability/UCM221755.pdf. NovoVIII in the preparation of this bitors. ović etHaemoal. The in regional haemophilia centre. Haemophilia sodes in has patients haemophilia A and Accessed January 6,with 2011. andI for presentation work. He also acted as a paid consultant gement 2009; factor 15: VIII inhibitors: a retrospective 42 Lisman T,743–51. Mosnier LO, Lambert Tsurvey et al. axter UK.of haeapproach to the bitors. Haemo30 Inhibition Hvas AM,haemophilia HT, Norengaard L, in regional centre. Haemophilia ofSørensen fibrinolysis by recombinant of acute muscle Christiansen Ingerslev Sørensenwith B. 2009; 15: factor VIIa743–51. inK,plasma fromJ, patients approach to the 30 severe Hvas AM, Sørensen HT, 2002; Norengaard L, Med J 2004; 5: Tranexamic acidA. Blood combined with rehemophilia 99: 175–9. of acute muscle Christiansen K, Ingerslev J, Sørensen B. combinantL,factor VIII increases clot resis43 Peterson Renström P. Sports Injuries: . Medical and tance Prevention to accelerated Their and fibrinolysis Treatment, in 3rdsevere edn. Ltd of the South hemophilia A. J Dunitz, Thromb2001. Haemost 2007; 5: London: Martin ation. Guideline 2408–14. P. Muscle injuries. In: Ekstrand J, 44 Renström Ltd in South philia 31 Karlsson Arkin S, J,Blei F, Fetten et al. Human Hodson A eds.J Football Medi8: 126–40. coagulation FVIIa (recombinant) in cine. London:factor Martin Dunitz, 2003: 217–8. SJ. The physiothe management of limb-threatening bleeds 45 Holme PA, Glomstein A, Gronhaug S, uscle haematounresponsive GE.to Home alternative therapies: Tjonnfjord treatment with 7: 201–9. results from the NovoSeven emergency-use bypassing products in inhibitor patients: a ray GL, Lee M, programme in patients with severe 7.5-year experience. Haemophilia 2009;hae15: nter study of mophilia or with acquired inhibitors. 727–32. ecombinate) in Blood AA, Coagul Fibrinolysis 2000; 11: 46 Algafly George KP. The effect of cryowith hemophilia 255–9. on nerve conduction velocity, pain therapy viously Treated 32 Salaj P, Brabec P, Penka M et al. Effect of romb Haemost rFVIIa dose and time to treatment on patients with haemophilia and inhibitors: KJ et al. Human analysis of HemoRec registry data from the ety and efficacy Czech Republic. Haemophilia 2009; 15: ients previously 752–9. factor IX con33 Parameswaran R, Shapiro AD, Gill JC, 600–6. Kessler CM. Dose effect and efficacy of hen A et al. The rFVIIa in the treatment of haemophilia mbinant human patients with inhibitors: analysis from X in previously the Hemophilia and Thrombosis Research e or moderately Society Register. Haemophilia 2005; 11: 2005; 105: 518– 100–6. 34 Young G, Shapiro AD, Valentino LA, Kess14 tie B, Key NS. ler CM, Cooper DL. Diary observational patients with study in hemophilia (DOSE): evaluation of ence from one enrolled population and overall diary cap- unresponsive to FVIIa alternative therapies: coagulation factor (recombinant) in the management of limb-threatening bleeds results from the NovoSeven emergency-use unresponsive in to alternative therapies: programme patients with severe haemophilia acquired inhibitors. results fromorthewith NovoSeven emergency-use Blood Coagul Fibrinolysis 2000; hae11: programme in patients with severe 255–9. mophilia or with acquired inhibitors. 32 Salaj Penka M et al. Effect11: of BloodP, Brabec Coagul P, Fibrinolysis 2000; 255–9. dose and time to treatment on rFVIIa with haemophilia 32 patients Salaj P, Brabec P, Penka M and et al.inhibitors: Effect of analysis of HemoRec registry data from the rFVIIa dose and time to treatment on Czech Haemophilia 15: patientsRepublic. with haemophilia and 2009; inhibitors: 752–9. analysis of HemoRec registry data from the 33 Parameswaran Shapiro AD,2009; Gill JC, Czech Republic.R, Haemophilia 15: Kessler 752–9. CM. Dose effect and efficacy of in the R, treatment haemophilia 33 rFVIIa Parameswaran Shapiro ofAD, Gill JC, patients with Dose inhibitors: analysis from Kessler CM. effect and efficacy of the Hemophilia and Thrombosis Research rFVIIa in the treatment of haemophilia Society Haemophilia 2005;from 11: patients Register. with inhibitors: analysis 100–6. the Hemophilia and Thrombosis Research 606 B. SØRENSEN et al. 34 Young Shapiro Haemophilia AD, Valentino2005; LA, KessSociety G,Register. 11: ler CM, Cooper DL. Diary observational 100–6. study (DOSE): of 41 Risk of thrombotic andevaluation thromboem34 FDA. Youngin G,hemophilia Shapiro AD, Valentino LA, Kessenrolled population and overall diary capbolic events following infusion of FEIBA VH ler CM, Cooper DL. Diary observational ture inincongenital hemophilia patients with or FEIBA NF, particularly the study hemophilia (DOSE): following evaluation of alloantibody inhibitors. administration of high doses 2009; and/or114: in enrolled population and Blood overall diary cap1352–3. patients with thrombotic risk factors. ture in congenital hemophilia patientsAvailwith 35 able Gringeri Fischer K, Karafoulidou A et al. at A, http://www.fda.gov/downloads/Bio alloantibody inhibitors. Blood 2009; 114: Sequential combined bypassing therapy logics/SafetyAvalability/UCM221755.pdf. 1352–3. 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Sequential with activated haemophilia and inhibitors: update of and our bypassing products in inhibitor patients: a prothrombin complex concentrates previous experience. 2007; 13: 7.5-year experience. Haemophilia 2009; 15: recombinant FVIIa in patients with severe 244–8. 727–32. haemophilia and inhibitors: update of our 38 Algafly Martinowitz U, Livnat T,The Zivelin A, 46 George KP. effect2007; of Kenet cryopreviousAA, experience. Haemophilia 13: G. Concomitant of velocity, low dosespain of therapy on nerve infusion conduction 244–8. rFVIIa andand FEIBA intolerance. haemophilia 38 threshold Martinowitz U,pain Livnat T, Zivelin Kenet Br A, Jpatients Sports with inhibitors. Haemophilia 904– G. Concomitant infusion of2009; low 15: doses of Med 2007; 41: 365–9. 10. rFVIIa and in B, haemophilia patients 47 Thorsson O,FEIBA Hemdal Lilja B, Westlin N. 39 The FEIBA. International Summary ofon Product with inhibitors. 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