Comments
Description
Transcript
葛西工業高通信NO.13 - 葛西工業高等学校
か さ こ う つ う し ん 葛西工業高校通信 №13 4月号 校訓 平成 26 年4月 21 日 真 理・勤 労・責 任 都立葛西工業高等学校長 有 明 得良人 葛西工業高校通信はホームページに公開しています。 新入生 入学おめでとう 4月8日 178名の生徒が入学し、本校の生徒は 483名となりました。すべての生徒に進級・卒業し てもらいたいと心から願っています。最後に入学式の 式辞を紹介いたします。 部活動公式戦・地域貢献活動について 土日に実施する部活動の公式戦・発表会そして地域 との連携活動には、できるだけ応援に行きたいと思っ ています。各部活動の部長・主将は、予定が決まった ら、校長室に来て、日程と会場を教えてください。よ ろしくお願いします。 毎月発行する葛西工業高校通信には、私が応援に行 った結果を中心に、皆さんにお知らせ致します。 ラグビー部公式戦 於 葛西工業高校 対獨協・芝工大合同チーム 7 対 46 直前まで、人数が揃わず、棄権止むなしの状態でし たが、何とか15名揃い試合にこぎつけました。 相手は、12月に0対62と大差をつけられた合同 チームです。リベンジなるかと期待していましたが、 結果、7対46で敗退。 開始直後にワントライワンゴールを許し、0対7に なりましたが反撃に転じ、葛西工業のペースで進める ことができました。しかし、トライ寸前の小さなミス に付け込まれ、突進力に勝る相手チームにワントライ ワンゴールを許してしまいした。前半14対0で折り返 し、後半に希望をつなぎました。 気分を変えて後半直後、ワントライワンゴールで7 対14と差を縮めました。しかし、反撃を許し、ワント ライを許した後は相手のペースとなってしまい、後半 には、6トライ1ゴールを許し、32点を失いました。 突進力とサイドに回すパスからの勢いに苦しめられま した。しかし。わずかですが前回より差を縮められた ことは評価されて良い結果と思います。いつの日か、 この相手に追いつき撃破できるチーム創りを目指し、 全力で練習することを期待しています。 修学旅行 4/22(火)~4/25(金) 3学年は、いよいよ修学旅行です。本校の修学旅行 は、近年、北海道で実施していましたが、今年度から 平和学習を大テーマとして沖縄方面にしました。 沖縄本土は、今から約70年前の昭和20年(19 45年) 、太平洋戦争末期に沖縄諸島に上陸したアメリ カ軍を主体とする連合国軍と日本軍との間で行われた 戦いであり、大変激しい戦いとなりました。連合軍側 の作戦名はアイスバーグ作戦と呼び、第二次世界大戦 における太平洋地域での最大規模の陸戦であり、また 日米最後の大規模戦闘となりました。 終戦を迎えた8月15日まで、沖縄本土は、戦争の 地となり多くの犠牲者を出しました。その後、アメリ カ合衆国が施政権を握り、1972 年(昭和 47 年)5 月 15 日に、沖縄(琉球諸島及び大東諸島)の施政権 がアメリカ合衆国から日本に返還されるまでは、沖縄 に行く時には海外渡航扱いとなりパスボートが必要で した。 今回、修学旅行で訪れる沖縄は、ほとんどの生徒に とって、はじめての訪問となることでしょう。貴方は 何を学びたいですか。既に事前学習で様々なことを学 んだことと思いますが、一人一人、自己のテーマをき ちんと整理して沖縄でしか学べないことをしっかり学 んできて欲しいと期待しています。また、同級生と寝 食を共にすることで、互いに新たな発見があり、一層 きずなも深まることと推察します。 最後になりますが、3泊4日の行程、最後まで安全 と健康に留意して、元気に東京に帰ってこられるよう 祈ります。 入学式 式辞 毎年訪れる入学式シーズンには、桜の花が満開であ れと願って止みません。今年の冬は日本各地で記録的 な積雪に見舞われるなど大変厳しい寒さでした。その せいか、桜の開花も遅れ、今日も我々の心を和ませて くれています。昨年本校に着任したとき6本しかなか った桜は24本の植樹により、現在 30 本となりまし た。まだ幼木ですが、いつの日か、桜吹雪の葛西工業 高校になることと確信しています。 入学生の皆さん、ご入学おめでとうございます。ま た、これまでお育てになられた保護者の皆様、本日は 誠におめでとうございます。只今、入学許可された 『178 名』の新入生の皆さんは、本日から、50年の 歴史と伝統を誇る、輝かしい工業教育の歴史を刻む学 校の一員となりました。在校生と教職員、そして、校 長として心から祝福し歓迎いたします。 皆さんは、九年間の義務教育を終え、自らの意志で、 ここ 東京都立葛西工業高等学校を選び、入学試験に 挑戦して 見事 合格されました。 バスケットボール部公式戦 本日から、この広大な施設と、充実した設備を擁し 1回戦 対 府中工業 4/13 95 対 45 た本校で学ぶことになります。私も皆さんとともに学 2回戦 対 小山台 4/20 48 対 63 び続けたいと思います。 現在、世界人口70億人といわれています。80年 サッカー部公式戦1回戦 の生涯、どれほどの人に出会えるでしょうか。まして 対城西大付属城西 4/20 1 対 4 や、同じ学び舎で過ごせる間柄になること、たぐいま れなことではないでしょうか。今日の出会いは、奇跡 といっても過言ではありません。何かの縁があって同 第7回一之江駅前西口春まつり 4/19 じ高校に入学し、出会いが生まれました。この出会い 機械科・電子科・建築科の生徒35名が参加・協力 を大切にして、3年間過ごしてほしいと思います。互 し、7名の先生方が引率・指導されました。生徒はそ いに尊重しあい、認め合い、高めあえる関係を築き、 れぞれの役割(ネームプレート・風車の製作・フラワ 力をあわせることのできる仲間たちとなってほしいの ーポット配付・イベント協力(景品作り・輪投げ・ス です。そして、本日、入学した人、全員が、3年後に マートホール) ・清掃活動)を担い、地域の子供たちに は、誇りと自信に満ち、夢と希望を抱いて、卒業して 大人気でした。参加した生徒のおかげで、葛西工業高 校を地域の皆さんにPRできる良い機会となりました。 欲しい、と心から願っています。 皆さんは、葛西工業高等学校に、例外なく、学ぶた 皆さんありがとうございました。 め・自己向上のために入学してきました。真の学びと は、どんなことを意味するのでしょうか。一人一人 考 えてみてください。 ・・・・いかがでしょうか。考えは まとまりましたか。一人一人、違いがあり、様々な捉 え方があるはずです。私は、今、現在の自分を、一層 高めようとする、その努力そのものであると思います。 知らなかったことを、知りうること。 (知識蓄積) 。 わからなかったことを、わかるようにすること。 (思考 力・考える力)そして、できなかったことを、できる 様にすること(技能・技術) 、と捉えています。そのた めには、その努力を支える体力・心意気(やる気)が なければ実現できません。すなわち、心と頭脳と体を 鍛えることにほかなりません。 高校時代は、明るく豊かで夢と希望にあふれた人生 を、作り出す基礎を培う時期であり、この3年間で大 きく成長するものです。そんな大切な時期の皆さんに、 出会うことができ、大変嬉しく思うとともに、学校と しての責任の重さを実感しているところです。 本校の校訓は、玄関の石碑に彫られているとおり、 「真理を愛し」 、 「勤労を尊び」 、 「責任を重んずる」で あり、その校訓は、開校以来50年間にわたり、ゆる ぎないものとしています。 これらは、 真実を追究し、いかなる場面にも適用する知識・判 断を身につけること。 働くよろこびを実感し、一層努力すること。 自ら責任ある行動を実践すること。 と 解釈できます。 今日から3年間、この校訓に学び、自らの進路実現 を果たし、全員が卒業されるよう期待しています。私 は、皆さんには、卒業するその日までに、全員 就職 内定の切符を獲得して卒業式を迎えてもらいたい。そ して、本校で培った技能や知恵と人間力を最大限発揮 して、社会に貢献できる人になってもらいたい。もち ろん、本校で学んだ結果、上級学校で学びたい意欲が わいたときには、進学するための力をつけ、志望する 学校に合格できる指導を進めます。 全ての人は、成りたい人になれるはずです。しかし、 一足飛になれるものではありません。 努力できる自分を信じて、目標に向け、精一杯取り 組むことです。一歩ずつ、着実に、自己向上に励んで ください。必ず、目標達成できるときが来るものです。 時間のかかる人と短時間でできる人がいても、なんら 不思議はありませんし、当たり前のことです。人と比 べても意味の無いことです。大切なことは、目標を捨 てずに、あきらめず、全力で、挑戦し続ける心意気と 実践力です。 教育の使命・役割は、全ての学習者に夢と希望を与 え、自己実現を果たさせることにあります。私は、校 長として、学校挙げて、皆さん一人一人の自己実現に 向けて、全力で応援することを約束致します。 生徒の皆さんは、自己を見つめ、真に進みたい道は どこにあるのか、一刻も早く見出し、目標に向け、本 校の施設と教育力を最大限活用して、努力を惜しまず、 目標達成してください。 本校は、東京都教育委員会の指定するデュアルシス テム推進校として4年目を迎えました。これは、1年 生、2年生、3年生と学年進行により、インターンシ ップや長期就業訓練を体験することで、職業人を育成 するプログラムです。このプログラムを有効に活用し、 職業人としての知識と技能を培ってほしいと思います。 校長としての願いを四つにまとめてお話します。 一 全員卒業。何度も言いますが、せっかく入学した 葛西工業高校です。とにかく卒業。もし、自分にあ わなければ、早く学校をやめたほうが良い。と言う 考え方もありますが、私はそう思いません。もし、 自分に合わないと思うなら、一刻も早く、力の発揮 できる学校・活躍できる学校にしてみてください。 あなたの力で、そして皆の力で。学校は、一人一人 の生徒が支えるところです。生徒が主役です。あな た方の希望を実現させるところです。この入学式そ のものも、ここにいる主役である皆さんが、支えて います。 実行したいこと・挑戦したいことに、精一杯取り 組んで、思いっきり力を発揮してほしい。ですから、 どんな要望も伝えてもらいたい。校長として、ほん の少しでも可能性があると判断したとき、何とかし て実現させる行動をとります。 一層、自己を高めること。今日よりも明日、明 日よりも明後日と日々成長して欲しい。その結果、 三年後には、大きく成長した姿で卒業のその日を 迎えてください。 二 いじめ・差別・暴力は絶対に認めません。人とし て恥ずべき行為です。見て見ぬふりをする態度も、 同じことです。決して許しません。いけないことだ と、わかるまで指導します。ほんの少しでも、おか しいことや異変を感じたら、すぐ、担任の先生に報 告・相談してください。言いづらかったら、誰でも 結構です。校長室に来てもらっても構いません。と にかく、できるだけ早く、周りの人に伝えてくださ い。抱え込んではいけません。 学校として、解決に全力を尽くします。決して、 うやむやにせず、生徒にとって一番良い方策を導き 出します。 三 母校を愛し続ける人であってほしい。在学中、自 己実現に向けて全力を挙げること。その結果、何ら かの手ごたえが、必ずあるはずです。多くの活動を 通じて、進んで様々な体験をすることです。その結 果、学校を好きになるに違いありません。 四 工業高校の生徒として、ものづくりのプロ意識を 磨いてほしい。皆さんは、普通科の生徒ではありま せん。本校は専門高校です。普通科の学業の他に、 専門教科として、機械・電子・建築をはじめとする、 多くの授業を受けます。授業に真剣に取り組み、技 能を修得・向上させ、資格取得を進め、工業高校生 としての、誇りと自信を培ってください。 このほか、まだまだ、皆さんに伝えたいこと、沢山 ありますが、別の機会に、伝え続けて行くことにしま す。さて、保護者の皆様方に申し上げます。 子供たちの成長と自己実現のため、保護者の方々と 学校と手を携え、確固たる協力関係のもと、教育を進 めていきたいと思います。多感な年頃です。想像もつ かないようなこともおきます。そんなときは、どうか、 担任と相談され、より良い方向に向けましょう。学校 には教育のプロがいます。決して、気がねされず、ご 相談されますようお願いいたします。担任に話しずら いことであれば、副校長・校長がいつでも承ります。 また、毎日、規則正しい学校生活を送り、学習意欲 を高めるには、お子様の学校での活動に関心を持って いただくとともに、ご家庭でのしっかりとした応援が 欠かせません。そして、本校の教育活動に、ご理解と ご協力を是非お願いいたします。 結びに、地域の皆様、同窓会の皆様に対し、本校に 対する変わらぬご理解とご支援をお願い申し上げると 共に、皆様方の益々のご発展とご健康を祈念して、式 辞といたします。 平成26年4月8日 東京都立葛西工業高等学校長 有 明 得良人