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13年12月号 - FDJオンライン
経営と営業を刺激する未来型Solutionマガジン/月刊 不動産業戦略 e-REVIEW ★読者サービス★ Daily News は Web サイトで毎日更新! http://fdj2today.exblog.jp/ 2013年に起きていた3 変化とは つの 2013年12月号 VOL.10 2013年11月20日発行(月刊))))) 【FDJ社/先進レポート】 『HOME'S』がグランプリ/不動産店舗 が接客力を競うおもてなしNo.1を 決定! ● 未来戦略 ありそうでなかった不動産サイト 「Concent不動産」オープン ようこそWeb版へ 各記事に埋め込まれたURLから 情報源への OneClickツアーをどうぞ! 業界初/雑誌とWebが 連動しました。 連動発行を始めて10年が経過! RSC/不動産情報サイト利用者意識調査 問合せた不動産会社数の平均は 売買が3.5社 賃貸が2.5社 検索ツールの主流は「パソコン」だが、「スマートフォン」が20代で5割超! 〔特集〕2013年にネットで起きていた3つの変化を読んでおく 【1】ソーシャルメディアの浸透と世代の若返りが進む 【2】非常に苦労した新しいデバイス対応への局面 【3】不動産巨大ポータルが隘路をこえる道とは! ソーシャルメディアの浸透と担い手世代の中心が若返って行く中で 【外部からの視点/アウトサイダー レポート】 いま気になる業界の動向/知っていそうで 知らない現状と問題点はなにか 連載〔第5回〕新・不動産ポータルietty とは何か? 既存の仕組みと何が違うのか 〔特集〕2013年にネットで起きていた3つの変化を読んでおく Webサービスを増々拡大させる大手サイトの現状 次々に登場する特定ターゲットサイトが向かう先 ■ 編集長 Watching 不動産業務支援WEBサービスを展開する イタンジ、総額3億円の資金調達を実施 発行所 ■ (株)不動産データ&ジャーナル社 ★読者の皆様には、インターネットからその日のニュース を網羅したFDJ社オリジナル『不動産・住宅産業☆今日の できごと』を無料で提供しています。Blogで毎日更新の FDJ社特設サイトにアクセスしてご覧下さい。 不動産業戦略 e-REVIEW/2013年12月号 2つの読者サービス ▽サービスⅠ http://fdj2today.exblog.jp/ 『不動産業戦略 e-REVIEW』は、月刊誌でありながら読者の皆様 には、インターネットからその日のニュースを網羅したFDJ社オリ ジナル『不動産・住宅産業☆今日のできごと』を無料で提供して参 ります。 Blogで毎日更新のFDJ社特設サイトにOneClickでアクセスしてご 覧下さい。 ▽サービスⅡ http://www.fdj.com/fdj2/kiji.html 『不動産業戦略 e-REVIEW』は、紙メディアの雑誌でありなが ら読者の皆様には、雑誌を丸ごとインターネット(新サイトを 開設)にアップロード。 Web版の記事に埋め込まれたURLから、豊富な情報をピックアッ プしてご活用下さい ● FDJ社特設サイト/『不動産業戦略 e-REVIEW』 http://www.fdj.com/fdj2/ 雑誌版では 表2は、広告ページになっています。 不動産業戦略 e-REVIEW/2013年12月号 (1) 巻頭言/そこが知りたい RICOH THETA/まるでその空間にいるかのように 『Ricoh THETAが事務所にやって来た』/練馬区でリロケーションを専業とするラビット ホームズ・岩崎社長のブログ『私の感じたこと』(11月10日付けの記事)から。 http://goo.gl/fP0v2a 〔Ricoh THETA が事務所にやって来た。2013年11月10日】 リコーが発売した360度パノ ラマ撮影用のカメラ「THETA」(シータ)が事務所に届きました。 (Facebookの記事はこちら http://goo.gl/C6U46w) 早速箱を開け、iPhoneとWiFiにて接続設定。そしてアップルストアからTHETA用のアプ リをダウンロードすれば準備完了です。実にあっけない。 そして部屋の中心にTHETAを置いてiPhoneから遠隔操作で撮影。 すると自動的にiPhoneに画像が転送され、360度パノラマでの閲覧が出来るようになりま す。そしてその画像は「theta360.com」というサイトの自分のディレクトリにも転送されま す。 それがこちら→→https://theta360.com/s/14M 今迄はiPhone片手にPhotosynthで連写し、つなぎ目が綺麗にならない為何度も撮りなおを したりしていました。 これが来たらもうその手間が無くなり、綺麗でつなぎ目のない360度パノラマ写真撮影が可 能となりました。ますます物件プレゼンテーションがやり易くなりますね。 上記に触発されてアップしたのが、次のブログです。 不 動 産 業 で も / RICOH THETA が つ く る 新 し い 世 界 を! 2013.11.10 Sunday author : fudou3(浅見貞男/Homeseeker) http://fudou3.jugem.cc/?eid=13823 RICOH THETA(リコー・シータ) - Theta360 /1回のシャッターで、あなたを取り囲む 全ての景色を簡単に撮影することができます。 RICOH THETAで、今までにない新しい映 像体験をお楽しみください。 https://theta360.com/ja/ 新しい撮影スタイルを、あなたに。 RICOH THETAは小型軽量。だから、あなたは大きさを気にすることなく、どこにでも 持っていくことができます。普通のカメラと違って、RICOH THETAは構えや、構図をあな たに考えさせません。ただ、ボタンを押すだけでいいんです。 まるでその空間にいるかのように。 あなたは、RICOH THETAで撮影した全天球イメージの一部になり、全天球の世界を探検 することができます。写真を上下左右にぐるぐる動かすと、撮影したときには気づかなかっ たことを発見することができるかもしれません。 あなたがいるその空間を共有しよう。 RICOH THETAを使えば、今まで見たこともないようなあなたを取り囲むすべての世界を 撮影できます。その全天球イメージは、RICOH THETAからあなたのiPhoneに転送され、簡 単にSNSで共有できます。 RICOH THETA for iPhoneは、RICOH THETAで撮影した全天球イメージを 楽しむ(撮る・見る・共有する)ための専用アプリケーションです。 アプリだけでも、サンプルイメージをお楽しみいただけます。 ★『 不動産業戦略 e-REVIEW 』Web版 2013年12月号のIDとパスワード ID: review (すべて半角) パスワード: 1213wrbef (すべて半角) ■下記アドレスにアクセスして、Web版をご活用下さい。 http://www.fdj.com/fdj2/ (2) 不動産業戦略 e-REVIEW/2013年12月号 Solution 未来型 Solutionマガ ジン 月刊で誕生 大きな時代変革 の中で ますます快調 不動産業戦略 e-REVIEW Contents 5 先進レポート 『HOME'S』 がグランプリ/不動産店舗 が接客力を競う おもてなしNo.1を決定! 不動産業戦略 e-REVIEW 新サイトは、こちらへ。 http://www.fdj.com/fdj2/ 10 編集長 Watching 不動産業務支援WEBサービスを展開する イタンジ、総額3億円の資金調達を実施 月刊誌でありながら 月刊誌でありながら Daily News はWeb から 毎日配信!/FDJ社読者サービス http://fdj2today.exblog.jp/ をクリックするだけ。 13 〔RSC調査〕 訪問社数の平均は、売買が2.8社 賃貸は2.1社 ㈱ 不動産データ&ジャーナル社 ● 本社 〒358-0027 埼玉県入間市上小谷田1-3-3-501 TEL 04(2964)7411 FAX 04(2965)6707 FDJ社URL http://www.fdj.com/ E-mail [email protected] 22 iettyの課金体系 来店へとつながった場合 6,000円が課金される 不動産業戦略 e-REVIEW/2013年12月号 (3) 1 巻頭言 2,3 RICOH THETA/まるで その空間にいるか のように Contents DailyNews はWeb サイト からどうぞ ★毎日更新!★ 6~9/17~18 4 未来戦略 ありそうでなかった 不動産サイト 「Concent不動産」 オープン 〔特集〕 2013年にネットで起きている3つの変化を読んでおく ソーシャルメディアの浸透と担い手世代の中心が若返って行く中で 「アンダー40」という世代区分に注目/新しく登場した「ゆとり世代」の特徴 とは 【1】 ソーシャルメディアの浸透と世代の若返りが進む 【2】 非常に苦労した新しいデバイス対応への局面 11~16 RSC/不動産情報サイト利用者意識調査 問合せた不動産会社数の平均は、売買が3.5社 賃貸が2.5社という結果に (2013年10月発表) 検索ツールの主流は「パソコン」だが、「スマートフォン」が20代で5割超! 17~18 〔特集〕 2013年にネットで起きている3つの変化を読んでおく (続き) 【3】 不動産巨大ポータルが隘路をこえる道とは! Webサービスを増々拡大させる大手企業(ポータルを含む)の現状 次々に登場する特定(分野のターゲット)サイトが向かう先 19~23 外部からの視点/アウトサイダーレポート 連載〔第5回〕新・不動産ポータルietty とは何か? 既存の仕組みと何が違うのか 24 予告 新春特集/〔2014年展望〕 不動産業のネット展開 (4) 不動産業戦略 e-REVIEW/2013年12月号 未来戦略 ありそうでなかった不動産サイト「Concent不動産」 オープン 1物件に1モデル。部屋探しだけではとどまらぬ新しいカタチの 不動産サイト (株)大和アクタス 高円寺地域の特化したWEBマガジン「Concent」は、「Concent不動産」をオープ ンさせました。これまでの不動産サイトのネガティブな要素を払拭し、新しいカタ チの不動産サイトとなっています。 このサイトを2013年11月18日にオープンさせたのは、「杉並区、中野区の不動 産なら大和アクタスへご相談下さい。地域に密着した場所に店舗を構えること で、地元を中心にお客様によりよいサービスを提供致します」――の (株)大和ア クタス。 http://www.d-actus.com 普通の不動産会社がもうこんなサイトを開設する時代なのですね。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 高円寺地域の特化したWEBマガジン「Concent」は、兄弟サイトとして「Concent不動産」をオー プンさせました。これまでの不動産サイトのような「写真が見にくい」「同じ物件ばかりが並ぶ」 「おしゃれじゃない」といったネガティブな要素を払拭し、新しいカタチの不動産サイトとなってい ます。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 物件詳細ページには物件ごとにそれぞれの物件イメージに合ったモデルさんを起用。実際の部 屋の広さがイメージしやすいです。また、部屋探しとしてだけでなく、モデルさんを見て楽しむ コンテンツとなっています。 単なる物件紹介の文ではなく、高円寺のライフスタイルを熟知した専門のライターが実際に部 屋を取材し、部屋の良いところ悪いところを個性豊かに、そして正直に解説。「内見に行ったら がっかりした」といった無駄が無いよう、悪い部分も事前に知ることができます。 Concent不動産では他にも、入居したカップルがその部屋に居住中に結婚した場合ご祝儀を差 しあげる「同棲特典」や、成約者にお気に入りの椅子を一脚プレゼントする「椅子あげる。」な ど、オリジナルの特典を用意しています。 現在は高円寺地域に特化した不動産サイトですが、今後は別の地域の物件も増やしていく予定 です。 【サイト概要】 サイト名:Concent不動産 編集長:酒井栄太 内容:不動産賃貸サイト オープン日:2013年11月15日 URL:http://concent--e.jp 不動産業戦略 e-REVIEW/2013年12月号 (5) FDJ社/先進レポート 『HOME'S』 がグランプリ 不動産店舗が接客力を競うおもてなしNo.1を決定! 不動産・住宅情報サイト『HOME'S』はこのほど、「第1回HOME'S接客グランプリ」の結果を発 表した。全国238店舗が参加した中から覆面調査方式でお客様への対応を評価し、「賃貸おも てなしNo.1店舗」を決定したもの。 http://goo.gl/NOgPkT ◎賃貸仲介店舗238店が参加/接客力を競うコンテスト 『HOME'S』を運営する(株)ネクスト(本社:東京都港区、代表取締役 井上高志社長) は、不動産店舗が接客力を競うコンテスト「第1回HOME'S接客グランプリ」を実施。初の開催 となる今年度は、『HOME'S』に賃貸物件の情報を掲載する全国の不動産仲介店舗238店が参 加。 このコンテストは、各店舗の接客力をメール診断および来店調査により計り、その総合スコア を競っている。メール診断、来店調査とも、専門の調査員が一般客を装って接客をうける覆面方 式で実施し、コンテスト用の特別な対応ではなく普段の接客力について、メール診断60項目、来 店調査80項目から総合的に評価した。 初の開催となる今年度は全国238店舗が参加し、全国トップ10、エリア別トップ10および、一 定の接客力を有する「おもてなしマイスター」33店が決定。 ◎営業品質を客観的に確認できる手段として参加 全国ランキングでNo.1となった「タウンハウジング上尾店」をはじめ、複数店舗がランクイン した(株)タウンハウジング(本社:東京都千代田区、代表取締役 新田泉社長)からは、次の ようなコメントが寄せられている。 「弊社は、直営61店舗の営業支店を展開しています。直営店運営としている理由は一定の営業品 質を確保する為であり、これを重点注力事項としています。今回、営業品質を客観的に確認できる 手段として、HOME'S接客グランプリに参加しました。上尾店が全国・関東1位、門前仲町店が関 東3位と上位表彰を受ける事となり、計14店舗がマイスター店舗との結果は、弊社の営業品質に一 定の評価を得られたと感じる一方、課題事項も確認できました。特に、指導事項が徹底されていな い点を中心に全店舗における営業品質向上に反映させたいと思います」(常務取締役 高畑順 氏)。 賃貸おもてなしNo.1店舗決定! HOME'S接客グランプリ2013結果発表 1位 埼玉 株式会社タウンハウジング 上尾店 2位 埼玉 アパマンショップふじみ野店 株式会社 渡辺住研 3位 福岡 株式会社トーマスリビング 古賀店 4位 大阪 タカラコンステレーション 長田駅前店 5位 大阪 株式会社宅都 ミニミニFC天満橋店 6位 東京 株式会社タウンハウジング 門前仲町店 7位 埼玉 アパマンショップみずほ台店 株式会社 渡辺住研 8位 栃木 株式会社TK・ハウジングセンター 9位 東京 株式会社タウンハウジング 祖師ヶ谷大蔵店 10位 東京 株式会社S-FIT お部屋探し CAFEヘヤギメ!門前仲町店 ■各エリアトップ10など、結果の詳細はこちらでご覧下さい。http://goo.gl/b5kSrr (6) 不動産業戦略 e-REVIEW/2013年12月号 2013年/新春企画 〔特集〕 2013年にネットで起きている3つの変化を読んでおく ソーシャルメディアの浸透と担い手世代の中心が若返って行く中で 不動産巨大ポータルが隘路をこえる道とは! Yakoo!検索に2013年11月からタブレット版が 加わったのをご存じですよね! 不動産サイトも拡大するデバイスに対応を! PCに変わるスマホやデバイス(モバイル)の一般的な普及、FacebookやTwitter、LINE などのソーシャルメディア(コミュニケーション)ツールが広く浸透した今、不動産業にも顧 客志向に立脚して消費者に訴求するマーケティングがより強く求められている。 それにもう一つ今後の不動産業の変化に大きな影響を与えることになるのは、U40(アンダー 40歳)と呼ばれる新しい世代のプレーヤーが世の中を動かす中心世代になってきていること だ。U40の中でも最も若い世代になる「ゆとり世代」も年長者はもう20歳台の半ばで未来のお客 でなく、現実のお客になっている! このように、様々な分野でシステムのバージョンが変わろうとしている中で、この特集〔2013年 に起きている3つの変化を読んでおく〕では、【1】ソーシャルメディアの浸透と世代の若返り、【2】 非常に困難だった新しいデバイス対応への局面、【3】不動産巨大ポータルが隘路をこえる道と は!――という3つの視点(いま求められている原点)に注目してみました。 2013年に起きている3つの変化/いま求められている視点 【1】ソーシャルメディアの浸透と世代の若返り 不動産業の家探しユーザーも担い手のプレーヤー(業者)もその中心世代が“若返り期”に 新しく登場した「ゆとり世代」の特徴 とは 【2】非常に苦労した新しいデバイス対応への局面 みなさんはどんなタブレットを使っていますか?Yakoo!検索に2013年11月からタブレット版が 加わったのをご存じですよね。 不動産サイトも拡大するデバイスに対応を! 【3】不動産巨大ポータルが隘路をこえる道とは! 続々登場する特定(分野のターゲット)サイトは不動産巨大ポータルの隘路(物件情報過多 /全国拡大による探し難さ!など)を超えられるか 不動産業戦略 e-REVIEW/2013年12月号 (7) 【1】ソーシャルメディアの浸透と世代の若返り 不動産業の家探しユーザーも担い手のプレーヤー(業者)もそ の中心世代が“若返り期”に 今後の不動産業サイトの変化を見る上で、大きな要因として無視・見落とすことが出来ない のは、不動産のユーザーもプレーヤーもその中心世代が“若返り期”に入っていることだろう。 2013年に始まったこうした変化は、その助走であり、今後の変化は大きくなっていく。若者層 に起きている変化は、やがて時間をおいて幅広い層に広がることが多いからだ。 ここでは、「アンダー40」という世代区分に注目するとともに、新しく登場した「ゆとり世代」の 特徴をみておくことにしよう。 「アンダー40」という世代区分に注目 今の40歳の多くは、1973年に生まれ、96年に大学を卒業し、就職している。バブルが崩壊 し、「就職氷河期」という言葉が浸透し始めた時期だ。その頃から日本経済は「失われた20 年」に突入している。つまり今のU40は社会に出てからというもの、低成長の経済しか知らな いのだ。物価はほぼ一貫して下がり続け、給料はなかなか上がらないことを痛感している。 40歳超とは異なるU40だが、その中にも差はある。大きく四つのタイプに分かれると考えら れる。30代後半の「団塊ジュニア世代」、30代前半の「ポケベルPHS世代」、20代後半の 「ケータイ世代」、20代前半の「スマホ世代」だ。 まず団塊ジュニア世代について。団塊ジュニアの定義はさまざまあるが、ここでは30歳代後 半~40歳前後を指す。彼らは中学生~高校生の頃に、バブル景気を経験している。子ども時代 は豊かだったのだ。71~74年生まれの40歳前後は、年間出生数が200万人を超えるという第2次 ベビーブーマー。子どもの頃の受験戦争は激しく、競争の厳しさを知っている。 一方の20代前半はスマホ世代といえるだろう。スマートフォンが本格的に普及したのは10年 ごろ。高校生~大学生の頃からスマホを利用している。パソコンは使わずスマホだけでネット につながっている人も少なくない。いつでもどこでもつながれるので、ネットでの友人と親友 になるケースもある。現実世界の友人よりも簡単にやり取りができるからだ。 この世代の大きな特徴は、ゆとり教育を受けてきたということだ。ゆとり教育は、02年から 小中高校で段階的に実施されたため、ケータイ世代の後半も一部ゆとり教育を受けている。だ が、小学校からゆとり教育だったというのは、スマホ世代が初だ。 週刊東洋経済(2013年7月27日号)の巻頭特集U40(アンダー・フォーティ)大図鑑」から http://toyokeizai.net/articles/-/15839 新しく登場した「ゆとり世代」の特徴 とは 「タバコ吸わない、酒飲まない、ギャンブルしない」、その上「車も欲しがらない」など、“な いない”のゆとり世代が世間を騒がせている。 ゆとり世代 はてなキーワード http://goo.gl/8Y6W88 どんどん若くなっていく不動産業のプレイヤー/ ゆとり世代とは言わせない!業界初の新卒だけの 「うちナビ品川店」、史上初の学生インターンだけの「うちナビ目黒店」を10月30日に同時オープン! 株式会社うちナビ http://fudou3.jugem.cc/?eid=13762 (8) 不動産業戦略 e-REVIEW/2013年12月号 ソーシャルメディアの活用が浸透した1年/不動産業 Facebook活用の姿を スケッチしてみると…… そうした世代の“若返り期”とともに2013年はソーシャルメディアの活用がネット社会のあ らゆる分野で進んだ年だった。 不動産業では、どう進んでいたのか。Facebook活用の姿をスケッチしてみました。 不動産売買・賃貸 センチュリー21 CENTURY21 https://www.facebook.com/century21japan?hc_location=timeline 未来を叶えよう THR 住宅流通グループ https://www.facebook.com/THR.group 不動産業戦略 e-REVIEW/2013年12月号 (9) 【2】非常に苦労した新しいデバイス対応への局面 みなさんはどんなタブレットを使っていますか?Yakoo!検索に 2013年11月からタブレット版が加わったのをご存じですよね。 不動産情報サイトの利用実態を毎年調べている RSC/「不動産情報サイト利用者意識アン ケート」調査結果(10月30日発表/本号11~16 ページ掲載)によれば、家探しユーザーの検 索ツールの主流は「パソコン」だが、割合は前年に比べ低下、「スマートフォン」が20代で27.5ポ イント上昇し5割を超えるなど急増したーーという結果になっている。 これを不動産業者の側から見れば、インターネット・ITのツールは「パソコン」をベースにしな がらも、新しく「スマートフォン」世代に対応しなければならない1年だったといえるでしょう。 同調査で、「PC・スマートフォン・タブレットの不動産情報サイトを利用する理由は?」と聞い たところ、回答のトップは、PCが「物件量が豊富」、スマホは「どこでも手軽に利用できる」、タブ レットは「使いやすい」。2位は、PCが「間取図情報が豊富」、スマホは「時間が掛からない」、タ ブレットは「物件量が豊富」に。スマホ、タブレットは「気に入った物件の情報をすぐにその場で 見られる」にも高評価ーーという結果だった。 不動産業者は今年1年こうした家探しユーザーの欲求に応えなければならなかったのだから かなりの負担だったのではないでしょうか。 そうした負担軽減のために、ここではスマホ入門編として、【iOS】iPhoneとAndroidスマホの違 いをみておくことにしましょう。 超入門/iPhoneとAndroidスマホの違いを簡単に説明 『Yahoo!知恵袋』から http://fudou3.jugem.cc/?eid=13810 不動産サイトも拡大するデバイスに対応を! ところで、日頃よく使うYakoo!やGoogleの検索に、PC版の他にスマホ版があり、Yakoo!では 2013年11月からタブレット版が加わったのをご存じですよね。これは、実は家探しユーザーの間 にもいろいろなデバイスが普及してくる中で、不動産サイトも拡大するデバイスに対応していか なければならないということなのです。 こうした各種デバイスへの対応は、大手ポータルや大手企業を除いた個別企業――とくに中 小では事実上不可能だったでしょう。ところが、家探しユーザーのツールが変わってきたのです から、対応しなければなりません。 ここでも、ストレスの多い課題を抱えているのがWebサイトを巡る不動産業の現状だと言え るのですが、もうひとつ入門編として、『人気のタブレット端末/どれが良いの?』をみておくこと にしましょう。 みなさんはどんなタブレット端末(iPad=Apple)、Nexus7=Google、 Surface RT=Microsoftなど)を使っていますか? http://liginc.co.jp/life/useful-info/43821 17ページに続く (10) 不動産業戦略 e-REVIEW/2013年12月号 編集長Watching 不動産業務支援WEBサービスを展開する イタンジ、総額3億円の資金調達を実施 グロービス・キャピタル・パートナーズ、ニッセイ・キャピタル、SMBCベンチャーキャピタルから こんなプレスリリースが飛び込みました イタンジ(株)とはどんな会社、そして同社が運営する不動産業務支援WEBサービス とはどんなものなのでしょうか。 2013年11月22日 イタンジ(株)のプレスリリースから イタンジ(株)(本社:東京都港区、代表取締役CEO:伊藤 嘉盛氏)は、(株)グロービス・キャピタル・ パートナーズ(本社:東京都千代田区、代表取締役:堀 義人氏)、ニッセイ・キャピタル(株)(本社:東京 都千代田区、代表取締役社長:有馬 英二氏)及びSMBCベンチャーキャピタル(株)(本社:東京都中央 区、代表取締役社長:勝川 恒平氏)の3社を割当先とする、総額3億円の第三者割当増資を実施致しま した。 イタンジは、管理会社と直接つながる賃貸ポータルサイト「HEYAZINE」と、不動産業務支援 クラウドシステム「REcS」の2つのサービスを提供しています。 これらのサービスを通じ、不動産業界の既存の情報流通構造を効率化することによって、エン ドユーザーの利便性を向上すると共に不動産業界全体を活性化することを目指しております。 HEYAZINEは2013年3月のサービスリリースから約9ヵ月で、2,000店舗を超えるお客様にご 利用いただいており、またREcSは2013年11月より業者間流通機能(β版)と無料で利用できる フリープランを新規リリースするなど、今後も当分野に特化したサービスの充実、拡大を図って まいります。 今回の資金調達で、更なる経営基盤の強化を図ると共に、システム開発人員の拡充、サービス の利便性向上、マーケティングの強化等を行っていくことを予定しています。 ■賃貸情報ポータルサイト「HEYAZINE」について HEYAZINEは、空室情報の大元である管理会社・元付会社からの情報掲載に限定した賃貸情 報ポータルサイトです。管理会社・元付会社とエンドユーザーが直接繋がることにより、より早 くて正確な情報に基づいた効率的なお部屋探しが可能となり、また、初期費用の割引を受けられ る可能性も高まります。エンドユーザーが、インターネット上で住みたい物件をきちんと自分で 探せるような世の中を目指します。 「HEYAZINE」 http://heyazine.com/ ■不動産業務支援クラウドシステム「REcS」について REcSは、不動産会社向けに物件管理機能、顧客管理機能、業者間流通機能を提供するクラウ ド型業務支援システムです。「無料から使える」という極めてリーズナブルな価格にて、不動産 会社を悩ませてきた手入力作業を効率化します。 特に、2013年11月よりリリースされた業者間流通機能は、取引関係にある不動産会社同士を ネットワークで繋ぐことにより、不動産会社間でのより効率的な情報流通を可能とします。 「REcS」 http://recs.bz/ 不動産業戦略 e-REVIEW/2013年12月号 (11) 首都 圏/ マ産 ンシ 堅意 調識 持調 続査! / 不「 動 情ョ 報ン サ買 イい ト時 利感 用」 者 RSC 2013年10月発表 問合せた不動産会社数の平均は、売買が3.5社 賃貸が2.5社という結果に 検索ツールの主流は「パソコン」だが、「スマートフォン」が20代で5割を超える! 不動産情報サイト事業者連絡協議会(事務局:東京都千 代田区、略称:RSC)では10月30日、「不動産情報サイト利用 者意識アンケート」調査結果を発表した。 このアンケート調査は、不動産情報サイトの利用実態とその推移を調 査するために年1回実施しているもので、 今回はその11回目。RSCの ホームページおよび会員の不動産情報サイト上で一般消費者向けに今年3~ 6月に実施した調査結果をまとめている。有効回答者数は、不動産情報サイト での物件検索経験者1,523人。 それによると、物件検索経験者の訪問社数で最も多い回答は、売買が「2社」、 賃貸は「1社」で、平均は、売買が2.8社、賃貸は2.1社ーーとなっており、検索ツール の主流は「パソコン」だが、割合は前年に比べ低下。「スマートフォン」が20代で27.5 ポイント上昇し5割を超えるなど急増ーーしている。 「不動産情報サイト利用者意識アンケート」調査結果 (2013年 ポイント) ■ 「スマートフォン」での検索が、20代で5割を超えるなど急増。 ■ 問合せする物件を選ぶ際には、「写真掲載の良し悪し」が 大きな決め手に。 ■ 不動産会社に問合せをした「売買検討者」の訪問率は80.0%。 ■ 「賃貸検討者」は、訪問後の契約率が7割超。 ■ 訪問社数で最も多い回答は、売買が「2社」、賃貸は「1社」で、 平均は、売買が2.8社、賃貸は2.1社。 http://www.rsc-web.jp/pre/img/131030.pdf (12) 不動産業戦略 e-REVIEW/2013年12月号 RSC/「不動産情報サイト利用者意識アンケート」調査結果 (概要) 2013年10月30日 不動産情報サイト事業者連絡協議会(RSC) 問合せた不動産会社数の平均は、売買が3.5社、賃貸が2.5社という結果に ■ Q.インターネットでの物件検索後、実際に不動産会社に問合せしましたか? また、問合せた不動産会社数は? 物件検索後、実際に不動産会社に問合せをした人は62.0%。問合せ率(※)は、売買物件検索 者が69.9%と、賃貸物件検索者を18.8ポイントも上回る。また、問合せた不動産会社数の平均 も、売買が3.5社、賃貸が2.5社と、やはり売買の方が多いという結果に。 (※)問合せ率:検索者に占める問合せ者の割合 ■ Q.問合せ物件を選定する際、参考になると思う情報は? 検索した物件の中から問合せをする物件を選ぶ際に、“参考になる”と思う情報のトップは「物件 の写真の種類(撮影された箇所)が多い」で80.4%。以下、「物件の写真数が多い」(73.9%)、「物 件の写真が大きい」(53.2%)と続いており、写真掲載の良し悪しが、物件の選定に大きく影響。 ■ Q.問合せ後、実際に不動産会社を訪問されましたか? 問合せ後の不動産会社訪問率(※)は、前年比0.5ポイント減の79.2%。賃貸が同3.0ポイント減 の77.7%となった一方、売買は同1.4ポイント増の80.0%となっており、購入ユーザーの積極姿勢 がうかがえる。(※)訪問率:「訪問していない」という回答以外の合計 不動産業戦略 e-REVIEW/2013年12月号 (13) 訪問社数の平均は、売買が2.8社、賃貸は2.1社 ■ Q.不動産会社を何社、訪問されましたか? 訪問社数で最も多い回答は、売買が「2社」、賃貸は「1社」で、平均は、売買が2.8社、賃貸 は2.1社。賃貸は、2社以下が74.1%を占め、売買より20ポイント以上多い。 ■ Q.不動産会社を訪問後、物件の契約をされましたか? 不動産会社を訪問後、契約をした人は57.2%。売買では契約に至った人が半数にとどまった一 方、賃貸では7割を超えた。また売買は、「問合せをした不動産会社でネットで探した物件」を契 約した人の割合が契約者の7割以上を占め、賃貸(63%)より高くなっている。 ■ Q.不動産会社に問合せをしてから契約までにかかった期間は? 問合せから契約までの期間は、売買物件で「1週間未満」と「1か月未満」の合計が前年比7.3 ポイント増加し4割を超え、縮小傾向が顕著に。また賃貸物件も、「1週間未満」は減少したもの の、「1か月未満」が 同5.4ポイント増え6割に迫るなど、やはり短期化が目立つ。 (14) 不動産業戦略 e-REVIEW/2013年12月号 不動産会社への問合せ・訪問を経て契約に至った人の割合(契約到達率)は ■ Q.物件検索→契約までの到達率 売買物件を検索した人のうち、不動産会社への問合せ・訪問を経て契約に至った人の割合(契 約到達率)は28.0%。 また、契約に至った人の89.5%が、問合せをした不動産会社で契約。 売買物件の場合 賃貸物件でも、物件を検索した人の契約到達率は28.2%と、売買とほぼ同率に。ただ、不動産 会社を訪問した人の契約率は71.0%と売買を20ポイント以上上回る。 また、問合せをした不動産会社で契約したのは、契約に至った人の91.2%とさらに高率。 賃貸物件の場合 検索ツールの主流は「パソコン」だが、「スマートフォン」が20代で5割を超える! ■ Q.何を使って調べましたか?(複数回答) 検索ツールの主流は「パソコン」だが、割合は前年に比べ低下、「スマートフォン」が20代で 27.5ポイント上昇し5割を超えるなど急増した。 また、物件検索にスマホを使う人は、男性より女性、売買より賃貸の方が多い 2013年/男女別 売買・賃貸別ポイント上昇 不動産業戦略 e-REVIEW/2013年12月号 (15) RSC/「不動産情報サイト利用者意識アンケート」調査結果 (概要=続き) ■ Q.PC・スマートフォン・タブレットの不動産情報サイトを利用する理由は?(複数回答) ※PCを基準に表示 回答のトップは、PCが「物件量が豊富」、スマホは「どこでも手軽に利用できる」、タブ レットは「使いやすい」。2位は、PCが「間取図情報が豊富」、スマホは「時間が掛からな い」、タブレットは「物件量が豊富」に。 スマホ、タブレットは「気に入った物件の情報をすぐにその場で見られる」にも高評価。 (16) 不動産業戦略 e-REVIEW/2013年12月号 ■ Q.物件検索時に同一物件が複数掲載されている場合、問合せ会社を決めるポイント は? 同じ物件が掲載されている場合、問合せ会社を決めるポイントのトップ3は、売買・賃貸とも に「写真の点数が多い」「物件のウィークポイントも書かれている」「他にもたくさんの物件を 掲載している」に。 一方、4位は、売買が「担当者が見学した際のリアルな感想が自身の言葉で語られている」、 賃貸は「写真の見栄えがよい」となるなど、視点の違いも見られた。 ■ Q.問合せの過程で下記のようなことが起こった場合、その会社に対して、今後どのよう な行動を とりますか? 売買・賃貸ともに、“今後は絶対に問合せをしない”というユーザーが最も多いのは、 「問合 せをした物件が訪問時になって情報が間違っていたことが判明した」に。 一方、“特に気にせず問合せする”というユーザーが最も多いのは「問合せをした時に その物 件は既に埋まったと言われた」となった。 不動産業戦略 e-REVIEW/2013年12月号 (17) 9ページから続くセッション 〔特集〕 2013年にネットで起きている3つの変化を読んでおく 【3】不動産巨大ポータルが隘路をこえる道とは! 続々登場する特定(分野のターゲット)サイトは不動産巨大ポータルの隘路 (物件情報過多/全国拡大による探し難さ!など)を超えられるか 2013年にネットで起きている3つの変化を読んでおく〔特集〕のまとめとして、ここでは【Web サービスを増々拡大させる大手企業(ポータルを含む)の現状】 とこれを迎え撃つかのよう に【次々に登場する特定(分野のターゲット)サイトが向かう先】 の最先端をピックアップ! それぞれの概略を整理ししてみましょう。 では、ポータルに出来ないニッチな空間領域を束ねていく特定サイトが狙うものは何なのか? 全方位での家探しユーザーを対象にするのではなく、あくまで特定層にターゲットを絞ってい る。それが次々に登場してくる特定サイトの大きな特徴だと言えるだろう。しかし、そこでは、大 手ポータルも特定分野(女性対象など)を開拓しようとしているのだ。 Webサービスを増々拡大させる大手企業(ポータルを含む)の現状 ◎〔ウェブサイト、スマートフォンアプリをリニューアル〕 ■『SUUMO(スーモ)』/タブレット 端末を意識したデザインで住まい探しが増々便利に! 2013.10.30 http://fudou3.jugem.cc/?eid=13765 ◎〔さらに拡大するアプリ〕 ■Androidアプリ「新着物件ナビ HOME'S新築分譲マンション」 を提供開始 2013.10.18 http://fudou3.jugem.cc/?eid=13717 ◎〔60歳からの住みかえ情報を提供〕 ■野村不動産アーバンネット/シニア向け不動産情報 サイト「ノムコム60→」をオープン 2013.10.11 http://fudou3.jugem.cc/?eid=13682 ◎〔物件以外で暮らしのヒント〕 ■CHINTAI届ける“あなたへの暮らしのヒント”新キュ レーションサービス『haletto』、10月9日にオープン ~毎日 ぴったりのインテリア・グルメ・ファッション・イベント情報などを提供~ 2013.10.09 http://fudou3.jugem.cc/?eid=13672 ◎〔業界初!ソーシャル不動産マッチングサイト!〕 ■不動産マッチングSNS『Livingo!(リビ ンゴ)』 2013年10月1日サービス開始! ~「物件ありきの時代」から「人ありきの時代」へのパラダイムシフトを加速~ 2013.10.01 http://fudou3.jugem.cc/?eid=13632 (18) 不動産業戦略 e-REVIEW/2013年12月号 次々に登場する特定(分野のターゲット)サイトが向かう先 ◎〔中古住宅販売の新サービスをスタート〕 ■e-Do建築不動産オフィス/「家を買う」から 「一緒に家をつくる」へ 2013.11.06 http://fudou3.jugem.cc/?eid=13793 ◎〔不動産 管理会社・仲介会社間における物件情報流通の効率を向上〕 ■不動産業務支援ク ラウドシステム「REcS」/「業者間流通機能(β版)」と新料金プラン「フリープラン」をリ リース 2013.11.05 http://fudou3.jugem.cc/?eid=13788 ◎〔不動産サービスのユーザー満足度を高めようと努力する担当者が集結する日本唯一のサイ ト〕 ■パーソナルエージェント/日本初、全国のスキルを持った不動産プロフェッショナルが 集結 2013.11.01 http://fudou3.jugem.cc/?eid=13774 ◎〔地域ごとに開設/地場業者と連携〕 ■「売却のミカタ」岡山、仙台、札幌が11月1日に オープン ~大阪、名古屋、神戸、広島、福岡に続き8都市に拡大~ 2013.11.01 http://fudou3.jugem.cc/?eid=13773 ◎〔対象物件の選別化〕 ■高級賃貸検索サイト『concieRent(コンシェレント)』が開設 2013.10.25 http://fudou3.jugem.cc/?eid=13738 ◎〔借り手と貸し手が直接契約できる不動産ポータルサイト〕 ■大家さんと直談判できる不動産 情報サイト『直談.com(じかだん)』が急拡大 2013.10.25 http://fudou3.jugem.cc/?eid=13737 ◎〔Facebookを活用した不動産ポータルサイト〕 ■Facebook連動の不動産マッチングサービス 「ietty」、約5千万円調達 2013.10.15 http://www.venturenow.jp/news/2013/10/15/1554_021049.html http://fudou3.jugem.cc/?eid=13706 ◎〔りアルとの結合〕 ■IKEA(イケア)の北欧キッチン・デザインリフォームなら港区南青 山『AOYAMA DESIGN REHOME』 2013.10.13 http://fudou3.jugem.cc/?eid=13699 ◎〔海外不動産に特化したポータルサイト〕 ■幻冬舎 場」運用を開始 2013.10.13 http://fudou3.jugem.cc/?eid=13696 カメハメハ倶楽部が「海外不動産の広 ◎〔スマートフォンサイト全面リニューアル〕 ■不動産賃貸情報サイト「door賃貸」スマート フォンサイト全面リニューアル 2013.10.03 http://fudou3.jugem.cc/?eid=13643 ◎〔サイトがリアルの業務へ〕 ■不動産売却専門サービス「売却のミカタ」10月1日より“建 物補修費用保証サービス”を開始 ~業界トップクラスの保証体制を確立~ 2013.10.01 http://fudou3.jugem.cc/?eid=13631 2014年には、どんなカタチの不動産サイトが登場するのだろうか ! 不動産業戦略 e-REVIEW/2013年12月号 (19) 外部からの視点/アウトサイダーレポート いま気になる業界の動向/知っていそうで知らない現状と問題点はなにか。 注目の流れに外部から切り込むアウトサイダーレポート 連載 〔第5回〕 新・不動産ポータルiettyとは何か? ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ はじめに/既存の仕組みと何が違うのか お部屋探されサイトというコンセプト 不動産会社は待ちから攻めの営業へ転換 来店課金という課金体系 iettyの登録の仕方 今後の展望と課題 株式会社 フロンティア・B.I.(Frontier of Business Intelligence Inc.) 事業開発部 中原 久根人 http://www.fobi.co.jp/ ◎ はじめに/既存の仕組みと何が違うのか 10月中旬、システムの全面リニューアル、そしてmixiからの資金調達とリリースを相次いで うった新不動産ポータルサイトietty(イエッティ)。( https://ietty.me/ ) 10月の全国住宅賃貸新聞でも一面を飾ったこの新ポータルサイト。 既存の仕組みと何が違うのか、代表の小川社長に話を伺ったのでその内容をまとめてみた。 ■リリース記事: http://japan.cnet.com/news/business/35038515/ (20) 不動産業戦略 e-REVIEW/2013年12月号 ◎ お部屋探されサイトというコンセプト さて、登録後ユーザーがやることは、スカウトマンと呼ばれる不動産会社の担当営業を指名、 あとは待っているだけ! つまり、店舗に行かずに不動産会社の担当者と直接やり取りが出来てしまう。通常であれば、 登録された不動産情報を元に、ユーザーが探しに行くのだが、iettyでは、登録された情報を元に 指名したスカウトマンが希望にあった部屋を探してくれる!つまり、「お部屋探しサイト」では なく、「お部屋探されサイト」なのだという。 希望条件を登録しておくだけで、このように、スカウトマンがおすすめの物件を紹介してくれ る。 また、おすすめ物件に対して、スミタイ度を星で評価する事で、営業担当者に物件のマッチン グ度を簡単にフィードバックすること出来る。 スミタイ度の評価はどれだけ、正確にユーザーのニーズを汲み取れているか?という営業担当 者の評価にもつながっている。 このようにユーザーから高いフィードバックを得て、高評価を積み上げた営業担当者は、ラン キングで上位表示されユーザーからの指名がさらに増えていくという仕組みだ。 ◎ 不動産会社は待ちから攻めの営業へ転換 お部屋探されサイトは、ユーザーが受動的なサイトである。 つまり、逆を言えば不動産会社側から積極的にユーザーを探しに行くサイトと言えるのが、こ のiettyのもう一つの特徴だ。 iettyと契約をし、登録を完了した不動産会社は、エンドユーザーの一覧を閲覧・検索できるよ うになっている。 このエンドユーザーの一覧には、現在の住所、会社名、引っ越しを希望する時期、エリア、広 さ、家賃などの情報が含まれている。まさに引っ越し予備軍、顧客予備軍の情報が集まっている ことになる。 この顧客予備軍に対して、様々な絞り込みをかけて、ピンポイントで、自社で取り扱っている 物件情報を不動産会社側から提供することが出来る。 つまり、顧客を獲得しに行くことが出来るということだ。 今までは、物件を掲載し、興味を持った顧客からの連絡を「待つ」のが物件ポータルサイトの 常識であったが、iettyでは、顧客予備軍に対して、営業担当者自ら、物件情報を提供すること で、「攻め」の営業が可能となる。 また、非公開なウェブでのやりとりになるため、非公開情報の取り扱いや、値下げ情報も安心 しておすすめできる点も、「攻め」を後押しする仕組みとなっている。 不動産業戦略 e-REVIEW/2013年12月号 (21) iettyを一般的なポータルサイトと比較してみると…… 一般的なポータルサイト ietty 物件の探し方 ユーザーが探す 不動産会社側がユーザーにオス スメする 不動産会社の探し方 ユーザーが物件情報を元に問い 合わせる 不動産会社がユーザーを見つけ てユーザーにアプローチする iettyの使い方 ■ Step1./イエッティ君にあなたの好きな住まいの条件を教える イエッティ君からの質問に答えるだけで、あなたの好きな住まいが分かります!Facebookロ グインを使うので、登録はとっても簡単!1分くらいで終わります。 ■ Step2/イエッティ君とスカウトマンが物件情報をお届けします! イエッティ君とお部屋探しのプロがアナタの個性にぴったりなお部屋を選び、的確にお知ら せ! 物件の「スミタイ度」を評価すると、イエッティ君がどんどんあなたの好みを学習して、もっ とあなたの好みの物件が届くようになるよ! 送られてくる物件を見るだけでなく、特定のスカウトマンに部屋探しを頼むこともできるか ら、「このスカウトマンに部屋を探してほしい!」という希望があればドンドン逆指名しよう! ■ Step3./バーチャルカウンターでスカウトマンと1対1で会話 スカウトマンを採用したら、バーチャルカウンターを開くことができます。チャット形式で会 話ができるので、店に足を運ぶことなく、スカウトマンに1対1で様々な相談をすることができ ます。 また、会話の中で物件の内見の予約など、実際にお店へ足を運ぶことが決まったら忘れずに 「見学予約」のボタンを押しましょう。iettyから交通費がわりに、1000円分のアマゾンギフト 券をプレゼントします。 . (22) 不動産業戦略 e-REVIEW/2013年12月号 ◎ 来店課金という課金体系 さて、気になる課金形態だが、営業担当者1人1アカウントで、年間12,000円の基本料金。それ に加えて2種類の成果報酬が、成果に応じて課金される。 1つめは、バーチャルカウンター開設課金だ。営業担当者からおすすめされた物件に対して、 エンドユーザーが興味を持って、営業担当者と対話する為のウェブ上の窓口をバーチャルカウン ターiettyでは呼んでおり、このカウンターが開設されるごとに1,000円課金される。 2つ目は来店課金だ。バーチャルカウンターでのやりとりの後、来店へとつながった場合、 6,000円が課金される。 なお、来店課金はユーザーへの交通費キャッシュバックという方法で、ユーザーからの申告を 元に確認する仕組みという。 ◎ iettyの登録の仕方 iettyを使うためにFacebookのIDを利用してログインする必要があるが、登録は非常に簡単な ため、記事を読んで気になった方は、まずはお試し頂きたい。Facebookコネクトという仕組み を使い、Facebookに登録されたユーザー情報の一部が、iettyに橋渡しされるため、ユーザーは 面倒なユーザー情報の登録を省くことが出来る設計になっている。 その後、住みたい地域や、家賃など画面の指示に従って、いくつかの質問に答えていくと、お よそ1分で、簡単に登録が完了する。 よくある質問 ■イエッティを使うのにお金はかかりますか? イエッティは完全無料です!! さらにお店に来店するときに1,000円、イエッティを使って 物件を決めてくれた場合は最大で45,000円をキャッシュバックするお得な仕組みになっていま す。 ■どれくらいの期間で物件が届きますか? 引っ越しまでの期間が近ければ近いほど物件がスカウトマンから物件が早く届きます!お急 ぎで物件をお探しの方は引っ越しまでの期間を1か月以内で設定してください! またあなたの 希望条件にあった物件がある場合はイエッティ君があなたに物件を届けるので最速1日以内に 物件が届きます。 ■スカウトマンはどんな人たちなの? 株式会社iettyのメンバーが直接面接して厳選した、仲介業者さんたちです。 物件知識、街 の知識が豊富で部屋探しへの情熱があふれる方ばかりで安心してお部屋探しを任せることがで きます。 不動産業戦略 e-REVIEW/2013年12月号 (23) 不動産スタートアップのiettyが約5000万円を調達--アイ・マーキュリーキャピタル の1号案件に (アイ・マーキュリーキャピタルとは) アイ・マーキュリーキャピタルは10月15日、ietty(イエッティ)が実施した第三者割当増資を 引き受けたと発表した。調達額は約5000万円。 iettyは、Facebookを利用した不動産ポータルサイト「ietty」を運営するスタートアップ。 代表取締役社長である小川泰平氏は住友不動産の出身。インキュベーターであるインキュベイ トファンドが手掛けるスタートアップ育成プログラム「Incubate Camp 2nd」で最優秀賞を獲 得したことをきっかけに起業。iettyの設立は2012年2月で、2013年6月よりサービスを提供し てきた。 iettyは、賃貸物件を探すユーザーがFacebookアカウントでログインし、引っ越ししたい賃 貸物件の条件を入力する。すると、その条件に合わせて不動産仲介業者がユーザーに物件を提 案。オンライン上でメッセージのやりとりなどをしながら物件を探せるというサービス。 「これまであった不動産ポータルでは、サイトからできるのは『問い合わせ』だけだった。 メッセージでのやりとりや物件の評価をユーザーから直接聞くことで、さまざまなニーズをヒ アリングできる」(小川氏)。 ユーザーの利用は無料。仲介業者は1アカウントごとに年間1万2000円(初年度無料)。ま た、ユーザーとサイト上でやりとりをする「バーチャルカウンター」の開設は1件1000円、 ユーザーが店舗に来店するごとに1人6000円を課金する。 7月に、ミクシィの100%子会社として設立されたアイ・マーキュリーキャピタル(IMC)。 同社にとってはこれがはじめての投資案件となる。アイ・マーキュリーキャピタル ヴァイス プレジデントの新和博氏は、iettyへの投資について「(1号案件になったのは)タイミングと しか言えないが、ビジネスのポテンシャルが大きいと考えている。不動産業界の規模は大き い。その中で秀逸なビジネスモデルだと感じた。今までのやり方が正しいと思われていた所を 真逆のアプローチで攻めてきて、それがユーザー、事業者の両者にとってハッピーなものだ」 と語る。 ■ CNET Japanから 2013年10月15日 http://japan.cnet.com/news/business/35038515/ ◎ 今後の展望と課題 明快な成果報酬と、「待ち」から「攻め」の営業というコンセプトが受け、仲介会社を中心に 順調に契約数を伸ばしていると言うが、まだまだ都心の不動産会社が中心のため、登録された ユーザーに対して紹介できるエリアが限られている。 エンドユーザー数の拡大と合わせて、ユーザーが希望するエリアの物件を紹介できるよう、 iettyと契約する不動産会社数も同時に増やしていくことが今後の課題になってくるだろう。 ■ iettyに関する問い合わせ先 株式会社ietty Tel:03-5447-8870 担当:今釜 https://ietty.co.jp/about.html (24) 不動産業戦略 e-REVIEW/2013年12月号 2014年新春特別1月号 予告 新春特集/〔2014年展望〕 不動産業のネット展開は どう変化していくのか? ◆ 不動産市場展望 ◆ 未来戦略 展望/仲介市場の今後の展開はどうなるのか FDJ社/流通大手15社の仲介実績推移(2010~13年)調べから ◆ 編集長Watching 【アウトサイダーレポート】 株式会社 フロンティア・B.I/中原 久根人. ◆ FDJ社/オリジナルデータ 注目・名物サイト紹介 http://goo.gl/wI99kl レオパレスグアム、Facebook ページ開設、 キャンペーンも 不動産業戦略 e-REVIEW/2013年12月号 不動産業戦略 e-REVIEW/発行概要 ● 購読申し込み先 http://www.fdj.com/fdj2/mousikomi.html 雑誌版では 表3は、広告ページになっています。 本誌はWebと連動しています/★読者サービス★ Daily News へは下記URLからどうぞ! http://fdj2today.exblog.jp/ 不動産流通をどう 活性化するか いま必要な新しい インターネット 戦略とは 不動産・住宅産業 の総合戦略を探る 時代と経営環境が激変! 21世紀型ユーザーが登場してくる中で 経営と営業を刺激する未来型 Solution マガジン 不動産業戦略 e-REVIEW 2013年12月号 ㈱ 不動産データ&ジャーナル社 本 社/〒358-0027 埼玉県入間市上小谷田1-3-3-501 TEL 04(2964)7411 FAX 04(2965)6707 URL http://www.fdj.com/ E-mail [email protected] 編集兼発行人 浅見 貞男 2004年10月創刊 ●月刊/毎月1回20日定期発行 ●購読料/月額2,500円 印刷所 (有)アイ・シー印刷