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指導案2

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指導案2
第4学年
国語科学習指導案
4年1組
4年2組
平木 亮弘
馬場 達彦
1 単元名 くらしの中の和と洋について、ポスターセッションしよう(東京書籍4年下)
教材名 「くらしの中の和と洋」
2 単元の目標
何をどのように比べているのかを読み取り、目的に応じて引用したり要約したりする。
3 目指す児童像 文章を読んで考えたことを伝え、一人一人の感じ方について違いのあることに気付く子
4 単元の評価規準
国語への
関心・意欲・態度
○くらしの中の文化に
関心をもって教材文
を 読 み 、進 ん で 資 料 を
探 し て 調 べ た り 、「 蔵
前 和と洋ポスター」
を作ったりしようと
している。
書く能力
読む能力
○書こうとすることの中心 ○中心となる語や文をとら
を明確にし、目的や必要に
えて比べられている事柄
応じて理由や事例を挙げ
を考え、文章を読んでい
ながら、「くらしの中の和
る。
と洋ブック」や「蔵前 和 ○目的や必要に応じて、文章
と洋ポスター」に文を書い
の要点や細かい点に注意
ている。
しながら読み、文章などを
○書いたものを発表し合い、
引用したり要約したりし
書き手の考えの明確さな
ている。
どについて意見を述べ合
っている。
言語についての
知識・理解・技能
○順序を表す語句や、対比を
表す語句を理解している。
5 単元観
①学習指導要領との関連
本単元は、小学校学習指導要領3・4年「読むこと」(1)イ、エの内容を基に設定した。
(1)イ 目的に応じて、中心となる語や文をとらえて段落相互の関係や事実と意見との関係を考え、文章を
読むこと。
エ 目的や必要に応じて、文章の要点や細かい点に注意しながら読み、文章などを引用したり要約した
りすること。
教材文の読みの学習を通して、身に付けた力を活用させるために、「くらしの中の和と洋ブック」や「蔵
前 和と洋ポスター」を作るという言語活動を設定する。教材文を分析的に読むのではなく、読み取った
ことを引用したり要約したりしながら、より相手に伝わりやすい文を書くことができるようにする。
本単元では、教科書教材「くらしの中の和と洋」の読みを通して、和と洋を対比的にとらえることを学
ぶ。それを基に自分たちの身の回りの和と洋をとらえて、それぞれの特質(よさ)を明らかにして発表す
るものである。
②教材と本単元の学習の関連
本教材では、くらしの中にある様々な「和」と「洋」の文化について、それぞれのよさを比べながら説明
している教材である。
「冒頭部-展開部-終結部」という説明文の構成をもとに、各部分での段落の役割を強く意識して、文章
全体をいくつかのまとまりに分けたり、「和」と「洋」それぞれについて書かれたことを対比したりしなが
ら、書かれている内容を的確にとらえる力を付けることをねらいとしている。
本単元は、以上の「読むこと」の学習で身に着けた対比的なものの見方で身の回りのものをとらえ、ポス
ターセッションで発表しようとするものである。
6月『ヤドカリとイソギンチャク』では、文章のまとまり(意味段落)をとらえながら内容を読み取り、
要約する学習をした。本単元でも、意味段落に着目しながら十分に内容を読み取らせた上で、引用したり要
約したりして自分の考えをまとめる学習をする。これらの学習は5年『世界遺産 白神山地からの提言』で、
文章の構成を考えながら読み、多様な情報を読み取りながら自分の考えを深めるという学習へと発展する。
4-1
6 児童観
本単元を実施するに先立ち、国語の意識調査と能力調査を行った。その結果、能力調査の読み取りが十
分にできない児童が全体の10%いるものの、そのうちの71%は、読むことが「好き」「どちらかとい
うと好き」と答えていることが分かった。
同様に、作文が十分に書けない児童は全体の6%にあたるが、そのうちの75%が、書くことが「好き」
「どちらかというと好き」と答えていることが分かった。
このような児童には、文章を正しく読み取り、ねらいに沿った文を書けるような手だてを講じ、達成感
を味わわせながら、読むことや書くことへの自信を付けさせていきたい。
一方、意識調査では読むことが「きらい」「どちらかというときらい」と答えた児童は全体の21%に
あたるが、そのうちの87%が、能力調査で読み取りの力を十分にもっていることが分かった。また、書
くことが「きらい」「どちらかというきらい」と答えた児童は全体の35%いたが、そのうち96%が、
作文の力を十分にもっていることが分かった。このような児童には、学び合いを通して自分の考えを友達
に認められたり、気付かなかった考えに出会えたりすることで、自信を付けて、学習への興味・関心を高
められるようにする。
7 指導観
本単元では、中心となる語や文をとらえ、比べられている事柄(「和」と「洋」)を考えて、文章を読む
ことや、目的に応じて、文章の要点や細かい点に注意しながら読み、文章などを引用したり要約したりす
ることをねらいとしている。そのために、以下の手だてを講じる。
①引用の仕方を学ぶための学習活動
教材文で読み取ったことを「くらしの中の和と洋ブック」にまとめる。引用を使い、自分の考えを交え
て文章にまとめるという方法を学ばせていく。
児童に引用の仕方を理解させるために、以下のような『引用名人』を掲示する。
☆★☆引用名人☆★☆
①調べたことがどんな資料に書いてあったのかを、はっきりと示す。
『「○○○」によると、「・・・・」(□ページ)ということが分かります。』
②引用したことに対する自分の意見を書く。
『「○○○」には、「・・・・」(□ページ)と書いてあります。これに対してわたしは、・・・。』
②読む意欲を高めるための単元計画
教材文を引用したり、要約したりしながら「くらしのなかの和と洋ブック」にまとめる。また、その学
習を生かして単元の後半には「蔵前の町の和と洋をしょうかいしよう」と題したポスターセッションに取
り組む。自分たちの生活する蔵前の町にある「和」と「洋」の中から紹介したい事柄を決め、内容に応じ
て選択した資料から情報を引用、要約しながら相手に伝わりやすいポスター作りを目指す。
③思考を深める「学び合い」の工夫
友達のよさを見つけ自分の考えを深めるために、ポスター作りの時間に学び合いを取り入れる。
始めは同じテーマを選んだ友達と学び合う。これにより、資料の引用や要約の仕方について、より近い視
点で話し合うことができると考える。
そして、ある程度自分のポスターのイメージができあがってきたところで、今度は違うテーマを選んだ
友達と学び合う。テーマによって、引用や要約の仕方が異なることにも気付きながら、工夫の幅を広げら
れるようにしたい。
4-2
8 学習過程(10時間扱い)蔵前小モデル
学習のねらい
〈第1時〉
「和」と「洋」のイ
メージについて話
し合い、「蔵前 和
と洋ポスター」をつ
くる見通しをもつ。
第1ステージ:つかむ
第2ステージ:いかす
○主な学習活動
・内容
◎指導
□評価
め
◎ 「蔵前 和と洋ポスター」に
○「和」と「洋」について話し合おう。
つながる資料を提示する。
○「蔵前 和と洋ポスター」を作ることを知り、学習の
関 くらしの中の文化に関心
見通しをもつ。
をもって教材文を読んで
・ブックトークを聞く。
いる。
・全文を読み、初発の感想を書き、学び合う。
・身近な「和」と「洋」について話し合う。 並行読書
〈第2時〉
◎「冒頭部(始め)-展開部(中)
め
○学習計画を立てよう。
初発の感想を生か ○初発の感想短冊をもとに、学習計画を立てる。
-終結部(終わり)」の構成を
して学習計画を立
確認させる。
・「和」と「洋」のよさを見つけながら文章を読んで
てる。
言順序を表す語句や、対比を表す語
いくことを確かめる。
句を理解している。
○文章全体を5つのまとまりに分ける。
EA
A
EA
・「和」と「洋」を対比して書かれていることを確かめ
ながら、文章を5つのまとまりに分ける。 並行読書
読中心となる語や文をとらえて
比べられている事柄を考え、
文章を読んでいる。
〈第3、4、5時〉 め
○「和室」と「洋室」のちがいを読み取り、よさをまと ◎引用の仕方をまとめた『引用
名人』を掲示し、学習の視点
和室と洋室のよさ
めよう。
を明確にさせる。
を読み取り、要約し ○本文から「和室」と「洋室」の様々なちがいについて
たり引用したりし
読目的や必要に応じて、文章の
書かれている部分を読み取り、よさをまとめて「くら
要点や細かい点に注意しなが
て文章にまとめる。
しの中の和と洋ブック」にまとめる。
ら読み、文章などを引用した
・「和室」と「洋室」のよさについて書かれている言葉
り要約したりしている。
や文にサイドラインを引く。
書書こうとすることの中心を明
・読み取ったことを、引用したり要約したりして、自分
確にし、目的や必要に応じて
の考えを交えながら「くらしの中の和と洋ブック」に
理由や事例を挙げながら、
書き、まとめる。
「くらしの中の和と洋ブッ
2組本時 ・まとめ方の工夫について、友達と学び合う。
A
EA
ク」に文を書いている。
〈第6、7時〉
選んだ資料の文を
引用したり要約し
たりしながら、「蔵
前 和と洋ポスタ
ー」を書く。
〈第8、9時〉
話す事柄を工夫し
ながら、「蔵前 和
と洋ポスター」の発
表原稿を書く。
1組本時
〈第10時〉
互いの工夫を見つ
けながら、「蔵前
和と洋ポスター」を
友達と紹介し合う。
め友達と学び合いながら、「蔵前 和と洋ポスター」を
○
作ろう。
○資料を活用しながら、「蔵前 和と洋ポスター」を書く。
・選んだ資料の中から、ポスターに書く情報を集める。
・資料の文を引用したり要約したりしながら、自分の考
えを交えて文章を書く。
・友達と学び合い、文章を見直す。
・レイアウトを工夫して、ポスターを書く。
め
○「蔵前 和と洋ポスター」の発表の仕方を工夫しよう。
○「蔵前 和と洋ポスター」を発表するための原稿を考
える。
・話す事柄を工夫しながら、ポスターを紹介するための
原稿を考える。
・友達と学び合い、原稿の書き方の工夫を見つけ合う。
・原稿を見直し、完成させ、発表の練習をしよう。
め
○蔵前の町の和と洋をしょうかいしよう。
○「蔵前 和と洋ポスター」を友達と紹介し合う。
・自分が作ったポスターをみんなの前で紹介する。
・友達のポスターや、発表の仕方のよさを見つける。
・単元の学習を振り返る。
A
EA
EA
A
A
EA
◎第3~5時の学習を想起さ
せながら、引用や要約の視点
を明確にさせる。
書書こうとすることの中心を明
確にし、目的や必要に応じて
理由や事例を挙げながら、
「蔵前 和と洋ポスター」に文
を書いている。
◎「より相手に伝わりやすくす
るには」という視点をもって
学び合いをさせる。
書書いたものを発表し合い、書
き手の考えの明確さなどにつ
いて意見を述べ合っている。
◎ポスター作りでの工夫を明確
にした発表をするよう促す。
書書いたものを発表し合い、書
き手の考えの明確さなどにつ
いて意見を述べ合っている。
4-3
9 本時の学習活動( 5/10時 )
4年2組 馬場 達彦
(1)目標 「和室」と「洋室」の使い方の違いを読み取り、それぞれのよさをまとめる。
(2)展開
○主な学習活動
・予想される児童の反応
○前時の学習を振り返る。
◎指導
□評価
☆主題に迫るための手だて
○本時のめあてを確かめる。
◎電子黒板で学習計画表を確認できるようにする。
め 「和室」と「洋室」の使い方のちがいを読み取り、よさをまとめよう。
○
○本文の「和室」と「洋室」の使い方のよさについて書か
れていることを読み取る。
・「 和 室 」の よ さ は 、一 つ の 部 屋 を い ろ い ろ な
目的に使える。
・「 洋 室 」の よ さ は 、何 を す る 部 屋 か は っ き り
している。
◎ 「和 室 」と 「洋 室 」の 使 い 方 の よ さ に つ い て
書かれた事柄の大事な文や言葉にサイド
ラインを引かせる。
◎サイドラインを引いたところを全体で確かめる。
○ 読 み 取 っ た こ と を 、引 用 や 要 約 を し て ノ ー ト に
まとめる。
◎ブックに記載するときに中心となる文を書かせる。
○3人組で学び合い、まとめた文を加筆・修正
する。
・本文に線を引いた箇所を中心に引用してい
る。
◎作品への加筆・修正は色を分けて行う。
・自分で気付いた加筆・修正→赤鉛筆
・他者に指摘されて加筆・修正→青鉛筆
☆③思考を深める「学び合い」の工夫
読目的や必要に応じて、文章の要点や細かい点に注意
しながら読み、文章などを引用したり要約したりする。
◎ブックにまとめた内容について、引用した箇所や
○見つけた友達の工夫を発表する。
学び合いで加筆や修正をした箇所を発表するよ
・ページと行を示している。
う促す。
・「~によると」という書き出しで書いている。
・自分の考えを書いている。
・「なぜなら」の以下に具体的な理由を書いている。
◎よさについて書かれている文が見つけられない
○加筆・修正した文をブックに記載する。
児童や、ブックへの記載の仕方が難しいと感じる
・線を引いたところを中心にブックに書こう。
児童には参考となる児童の書き方を紹介する。
書書こうとすることの中心を明確にし、目的や必要に
○ブックに書いた内容を全体で交流する。
応じて理由や事例を挙げながら、「くらしの中の和
と洋ブック」や「蔵前 和と洋ポスター」に文を書
いている。
○ 筆 者 の 意 見 に つ い て 書 か れ た 部 分 を 読 み 、「 蔵
前 和 と 洋 紹 介 ポ ス タ ー 」づ く り の 見 通 し を も
つ。
・和 室 と 洋 室 、ど ち ら も 良 さ が あ る と 考 え て い
るのだな。
・「 衣 」や「 食 」に つ い て 考 え る こ と が で き る
と言っている。
・わ た し も「 」に つ い て 、そ れ ぞ れ の 良 さ を
考えていこう。
◎読み手に新たな課題を投げかけるような結論の
書き方をしていることに気付かせ、次時以降の調
べ学習への意欲につなげていく。
○本時を 振 り 返 る 。
◎めあてについて振り返るよう促す。
4-4
9 本時の学習活動(8/10時)
4年1組 平木 亮弘
(1)目標
発表の仕方を工夫しながら、「蔵前 和と洋ポスター」の発表原稿を書く。
(2)展開
□評価 ☆研究主題に迫るための手だて
◎指導
◎児童の作品をいくつか提示しながら、「蔵前 和と洋
○主な学習活動
・予想される児童の反応
○前時までの学習を振り返る。
ポスター」を作成した際の学習を想起させる。
◎電子黒板で、学習計画表を確認できるようにする。
○本時のめあてを確認する。
○
め 「蔵前 和と洋ポスター」の発表の仕方を工夫しよう。
○ 教 科 書 の 文 章 を ま と め た 例 文 ( p 6 3 ) を 読 ◎例文にサイドラインを引かせ、3つの工夫を見つけさ
み、文章のまとめ方を以下のように工夫して
せる。
いるところを見つける。
①文章を引用しているところ
②文章を要約しているところ
③比べて述べているところ
○ 話 す 事 柄 を 工 夫 し な が ら 、自 分 が 作 成 し た「 蔵 ◎例文から見つけた工夫を参考にしながら原稿を書く
ように声をかける。
前 和と洋ポスター」の発表原稿を書く。
○ 「 蔵 前 和 と 洋 ポ ス タ ー 」 の 発 表 原 稿 を も と ◎ポスターの書き方ではなく、「発表内容の工夫」を視
点として学び合いをするよう声をかける。
に 、 友 達 と 学 び 合 う 。 (4 人 グ ル ー プ )
・和 と 洋 の ど ち ら の よ さ に つ い て も 話 し て い る 。
☆③思考を深める「学び合い」の工夫
・どの資料から引用したのかを話している。
・ 引 用 し た 文 に つ い て 、 自 分 の 考 え を 話 し て い 書書いたものを発表し合い、書き手の考えの明確さなどに
る。
ついて意見を述べ合っている。
○ 学 び 合 い に よ っ て 見 つ け た 友 達 の 工 夫 を 全 体 ◎引用や要約に関する工夫を中心に取り上げ、紹介され
に紹介する。
た児童には、全体の前で実際に原稿を読ませる。
◎紹介された工夫を板書し、原稿を見直す活動をする際
の視点となるようにする。
○ よ り 相 手 に 伝 わ る た め の 工 夫 を 考 え な が ら 、 ◎よりよい工夫をしようと原稿を直している児童の文
「蔵前 和と洋ポスター」の原稿を見直す。
章を、テレビ画面も活用しながら適宜紹介する。
・「和」と「洋」の良さを、もう一度考えてみ
よう。
・引用した文について、自分の意見を書き加え
てみよう。
○本時を振り返る。
◎「見つけた友達のよさ」や、「考えた自分の工夫」と
いう視点を与え、振り返りをさせる。
○次時の確認をする。
◎次時では、見直した原稿をもとに本時とは違う友達と
学び合うことを伝える。
4-5
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