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学習メモ
国語表現 テレビ学習メモ 第2回 表現の基礎 ことばに変える 監修 石垣明子 今回の 3 ポイント ① 視写と聴写 ② メモを取る・メモで伝える ③ メモのポイント 視写と聴写 私たちは一日に本 1 冊分もの音声言語を聞いていると言われています。ラジオやテレ ▼ ビから流れる音声や映像も、重要なことや、もう一度確かめたいことは、ことば(文字) に変えてとどめておきましょう。その基本となるのが、書かれたとおりに書き写す=「視 写」と聴いたとおりに書き取る=「聴写」です。 視写や聴写で表現のリズムやことばの使い方を学び、さらに身の回りのさまざまな情報 から必要と思われるものを取捨選択するメモの技術を身に付けましょう。 メモの種類 メモの目的と種類には大きく分けて次の 4 つがあります。目的に合わせてメモを取る ようにしましょう。 ①記録のためのメモ 例:住所録、電話帳、予定メモなど ②理解のためのメモ 例:授業ノート、聞き取りメモ、要点メモなど −1− 高校講座・学習メモ 国語表現 ことばに変える ③伝達のためのメモ 例:連絡メモ、掲示メモなど ④表現のためのメモ 例:構想メモ、発表メモ メモのポイント 必要なことだけを簡潔に記すようにしましょう。自分だけが見るメモの場合は、とりあ えずひながなばかりでも構いません。記号や略語を使用しても良いでしょう。あとで、辞 書などを使いながらひらがなを文脈に沿って漢字にし、メモを整理するようにしましょう。 ■ ■ ■ 今回の演習 ■ ■ ■ ■聴写のポイント ①意味のまとまりで聴き取り、書き取っていく。文字は略字でも良く、自分で読めれば よい。速く書き取ることが大切。 ②同音異義語やあいまいなところは、文脈から判断して訂正し、さらに辞書で表記や意 味を確認する。 ■記録ためのメモのポイント ①固有名詞や数字などは忘れやすいので、すばやく、正確に記す。 ▼ ②記号や略字を使用しても良い。 ■伝達のためのメモのポイント ① 5W1H(いつ・どこで・だれが・何を・なぜ・どのように)がわかるように書く。 ②箇条書きにし、見出し番号をつけたり、文頭の位置で関係がわかるように配列する。 見出しや小見出しをつけるのもよい。 ③日時・メモした情報源(話し手・図書・資料などの名称)・題目(件名)を記録する。 まとめ 授業のノートを書いたり、黒板の文字を写したりすることは、小学校から皆さんが続け ている言語活動ですが、書いたものを整理して他の人に連絡したり、発表したりする力は 社会人として必要なコミュニケーション力です。学習メモのポイントを参考に、普段から メモを取る習慣をつけるようにしましょう。筆記具や用紙も、書きやすいものを用意する と良いでしょう。 −2− 高校講座・学習メモ