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インタビューに挑戦
国語表現 テレビ学習メモ 第 27 回 会話(対話)・ 会議 ・ 発表 インタビューに挑戦 監修 藤森裕治 今回の 3 ポイント ① 質問力は「生きる力」の原動力 ② インタビューの前にしておくこと ③ 優れたインタビューの条件を考えよう 質問力は「生きる力」の原動力 私たちは相手に質問をすることによって、さまざまな知識を手に入れ、相手を理解する ▼ ことができます。社会に出ると、さまざまな場面でインタビューをする機会があります。 いろいろな人にいろいろなインタビューをすると、いろいろな人とのかかわりが生まれま す。そうして人間関係のネットワークが広がっていきます。 インタビューの前にしておくこと インタビューも対話と同じように、ことばを介した相手との共同作業です。インタビュー では、相手に何を聞くか、そして、相手の情報をどれくらい得られるかなど、事前の下調 べが大切です。下調べをする中で気付いたこと、気になったこと、聞いてみたいことを箇 条書きにしてメモを作っておきましょう。 − 58 − 高校講座・学習メモ 国語表現 インタビューに挑戦 優れたインタビューの条件を考えよう ポイント1:誰のために、何のためにインタビューしているのかをはっきりさせる。 例えば、インタビューをしながら、心の中でそれを見つめるもう一人の自 分を作ります。その自分は、誰のために、何のためにインタビューしている のか、常に意識してください。 ポイント2:相手の気分やことば、会話のペースを尊重する。 最初は「はい・いいえ」で答えられる質問にすることをお勧めします。テーマ の核心に触れたなと思ったら、自分の意見を挟んだりして追求しましょう。す ると、話題がさらに広がったり、思わぬ意見を聞けたりすることがあります。 ■ ■ ■ 今回の演習 ■ ■ ■ ■活動:インタビュー王決定戦! 優れたインタビューの条件を意識しながら、数人でかわるがわるインタビューを行い、 誰がどういう点で優れていたか審査する。 ①インタビューを受ける相手を一人決める。 ②インタビューをする人を数人選ぶ。人数が多い教室では、グループ単位でインタビュー ▼ をする代表者を選ぶとよい。 ③インタビュアーを受ける相手にちなんだテーマをそれぞれ決める。 〈例〉〇〇さんが打ち込んでいること。〇〇さんの趣味。〇〇さんの特技。 ④インタビューのテーマやインタビューをする相手について下調べをする。関連する書 物を読んだり、インターネットで調べたりする。 ⑤下調べで得られた情報をもとに、質問内容を考える。 ⑥公開インタビューを行う。 ⑦審査員(基本的には教師が務めます)が優勝者を選定し、講評する。 【一口メモ】 インタビューするときは、相手がリラックスできることが大切です。その ためには、相手と正面から向き合うのではなく、机の角をはさむなどして斜 めに構えて向き合うと効果的です。 − 59 − 高校講座・学習メモ