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みぬま見聞館だより 第31号(PDF形式:1464KB)

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みぬま見聞館だより 第31号(PDF形式:1464KB)
大
宮
南
部
浄
化
セ
ン
タ
ー
平成 26年3 月 1 日発 行
【“ヌゥ” &見聞館キャラ クター“ クリンちゃん”と“ウォーターベア”より
3 月29、30日(土、日)の 2 日間、
見沼田んぼを歩く“さいたマーチ”が開催されるよ!
土曜日は見聞館も
コースに入ります
皆さん、
ガンバッ
テ!
縄張りを懸命に守る “ジョウビタキ”
新しい年が明けた 1 月初め、
駐車中の車のミラーが気にな
るのか、盛んに飛びついて離
れないでいる鳥を見かけまし
た。(左の連続写真)
胸から尾にかけてオレンジ
色をしたこの鳥(写真右)は
『ジョウビタキ』といいます。
スズメの仲間で、秋から冬
にかけて大陸からやってくる
渡り鳥です。庭園では 10 月終
陽の光に照らされ頭を白く輝かせる。
胸のオレンジが目立ちます。(2011 年3月撮影)
わりごろから観察されていました。雄の頭部の毛が白っぽく見える所か
ら昔から敬意をもって(尉鶲 ジョウビタキ )と呼ばれているのだそうです。
(尉 ジ ョウ )という字は位の高さを示しているそうです。
右下の写真は雌ですが、雄と比べるとかなり違いますね。繁殖期以外
では雄雌でも別々に行動し、自分の縄張りに来るものは同じ仲間でも攻
撃することがあるそうです。鏡に映った自
分の姿を敵だと思って懸命に対抗していた
のですね。人間から見ると笑ってしまうよ
うな光景ですが本人?は真剣です。
体長は 13∼15 ㎝ぐらいでスズメより小さ
いくらい。室町時代の昔から人々に親しま
れてきたと言われるこの鳥も見られるのも
庭園では3月いっぱいまでだそうです。
オスに比べて優しい感じのメス
芝川に住む鳥たち (オオバン、バン、ホシハジロ)
1月に入って、芝川ではいろいろな鳥
たちが姿を見せてくれています。
その中でも職員が珍しいという 鳥が、
写真左の『オオバン』です。
嘴(クバ チシ )から額にかけて白く、他のバン
と簡単に区別することができます。目が
赤く、堂々とした雰囲気がありますね 。
脚は大きく、指の間に水かきがあり 、
水上生活に適していると言われています。
首は短いですが、ツル目クイナ科に分類
されていて、繁殖は本州中部より北で行い、寒くなると暖かい所に移動します。
同じく芝川に住む他の種類の鳥たちとも仲良くやっているようです。
埼玉県内では見沼田んぼなどでわずか
に繁殖が確認される程度で、絶滅危惧ⅠA
類に指定され、極めて不安定な状況にあ
るとされています。
幸いにもこの日は、番(ツイガ )で泳ぐ姿が
確認されました。芝川には鳥たちのエサ
となる生きものが多いのか、カモやコサ
ギなどに混ざって仲よさそうに、のんび
りと泳ぐ姿が上の写真。なんとか見沼田んぼで数を増やしてほしいものです。
その下の写真が『バン』です。ニワト
リぐらいの大きさで、嘴から額が赤いの
が判りやすい特徴です。オオバンと比べ
て観察してみてください。この鳥は日本
全国で見られましたが、都市化が進むと
ともに住むところを奪われ、全国的に減
少しているそうです。
埼玉県内でも準絶滅危惧種とされてい
ます。オオバンと同じツル目クイナ科 。
一番下の写真は『ホシハジロ』という
カモ科の鳥です。今回、センターでは初
めて職員が撮影することに成功しました。
北のシベリア地方で生まれ冬になると
日本に越冬しにやってくるようです。
主に草食ですが小魚なども食べるよう
で、観察する時は、白い羽と赤褐色の頭
部が特徴で、他のカモと明らかに違うの
ですぐに区別することができます。
職場体験事業“未来くるワーク体験”
中学生を対象に行われている職場体験事業「未来くるワーク体
験」のため、木崎中、大原中、第二東中の3校から男女 17 名の
生徒達がセンターを訪れました。学校ごとに3日間、汚水を浄化
する設備の見学や、自然庭園の手入れに従事するなど、熱心に作
業に取り組んでくれました。
今回は、庭園の樹木へ肥料を施す作
業や、「タコノアシ」苗のポット作り
などの作業を主に手伝ってもらいまし
た。短い間ですが、
いろいろな仕事の
大切さを感じても
らえたのではない
かと思います。
海外研修員の方からお礼の便りが届きました
大宮南部浄化センターでは、高度な「し尿
処理システム」を導入していることもあり、
広く海外の開発途上国より研修員による視察
を受け入れています。今年もアジア・アフリ
カ等の地域の国々から、87 人の研修員の方々
が当センターに訪れました。
世界にはまだ下水道などの生活排水設備が
整っていない国や地域が多くあります。そう
した地域のためにセンターの仕事が役に立っ
ていることはうれしいことでもあります。
海からやってくる鳥 (ユリカモメ)
1 月のある朝、東京湾から飛んできたのか『ユリカモメ』が庭園の外灯の上にとまって
いました。キョロキョロとした様子で芝
川の方を眺めています。
アッと思った瞬間、芝川めがけてジャ
ンプするように飛び立っていきました 。
毎年この時期に数羽のグループが庭園を
訪れるのは、芝川近辺のエサを狙ってい
るようです。カモメの仲間は大きな翼で
グライダーのように滑空して飛ぶことで、
長距離を飛行するときに少しでも体力を
節約できるようです。鉄道車両の愛称と
しても有名な鳥ですね。
春の自然庭園を見に来ませんか。
<メジロ>
全長12㎝程、スズメより小さく国内で普通
に見られる小鳥です。名前の由来は目の周りに
白い輪があることから。よくウグイスと間違わ
れますが、ウグイスより警戒心が薄いので桜の
枝にとまったりして姿を見ることは比較的容易
で観察しやすいかもしれません。
人の混雑する様子を現した「目白押し」とい
う言葉は、メジロが群れてお腹を押し合いへし
合いする姿から来ているそうですが、まだ庭園では確認されていません。
<サンシュユ(山茱萸)>
庭園の中でも、一番早く黄色い花を咲かせ春の訪れ
を告げてくれます。国内での歴史は比較的新しく江戸
時代に朝鮮半島から持ち込まれた
そうです。名前は漢字の音読みが
そのまま使われるようになったそ
うです。(写真右は実)
秋には赤く小さい楕円形の実を
たくさんつけますが残念ながら食用にはなりません。乾燥させると薬の元になるそうです。
<ツマキチョウ(褄黄蝶)>(左)
モンシロチョウなどと違い、春にしか見られません。
写真は雌で、雄は翅の先端が
ミカン色になります。
<ホトケノザ>(右)
シソ科の一年草。薄紫のキ
レイな花を咲かせます。いわ
ゆる春の七草とは異なります。
春の自然観察・環境学習会を行います。
3月15日(土)にみぬま見聞館において、春の自然観察・環境学習会を開催します。
当日は、さいたま市で進めているEV・燃料電池車などの次世代自動車普及の取組について
学習していただくとともに、自然庭園に住む見沼田んぼの生きものの観察・写真撮影会を
行います。
もうすぐ春ですね♪2 月は関東
で記録的な大雪となりましたが
みなさんの所はどうでしたか?
※当日はデジタルカメラを持参ください。
※参加申込は無料ですが、必ず保護者と
一緒に参加してください。
発
行 さいたま市環境局施設部大宮南部浄化センター(みぬま見聞館)
所 在 地 さいたま市見沼区大字上山口新田508−1
開 館 時 間 AM9:00∼PM5:00
休 館 日
毎月第4土曜日と年末年始
電
F A X
048−646−6033
話 048−646−6030
この印刷物は環境に配慮したインクで印刷しています
印刷部数 3,000 部
単価 33 円
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