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エサをあげないで( 、1256.5 KB)
エサは自分で 探すよ なぜエサを与えてはいけないのでしょう。 生態系や自然環境に影響を与え自然のバランスを崩す ことになるからです。 動物にエサをあげるという意識の根底には、善意と優しさがうかがえます。 しかし、野生の鳥、ハト、カラス、野良猫などに人がエサを与えるということは、その動物の数を増やすことに なり、人間に被害を与えるようになると、有害な鳥獣として扱われ、人間・動物の双方に不幸な結果となります。 善意のつもりでも、エサをやることは動物愛護ではありません。自然の生態系の中で、その動物本来の生態 のままに種が維持されるよう自然環境を保全することが大切です。 絶滅危惧種で無い限り、積極的に保護したり、エサを与える必要はありません。 カラスについて カラスは子育て期間中、親鳥が雛や卵を守るために、人間を威嚇します。つつかれたり、威嚇 を避けようとして転び怪我をしたり怖い思いをする結果、カラスの巣や卵、雛が撤去され処分(安 楽死)されます。なぜカラスは人間の生活するすぐそばで子育てしなければならないのでしょう。 人間は山や森や林を開発し、動物の本来の棲みかを減らしました。人間の近くにはおいしい栄養 豊富なエサ(生ごみなど)があり、カラスの生息域と人間の生活域が重なってしまったために、 カラスは人間に被害を与えるようになりました。生ごみの出し方が悪いとカラスが増えるので、 生ごみをあさられない様にしっかりルールを守って出しましょう。 品川区では人間を威嚇するカラスに対し、巣、卵、雛を撤去し、区民の皆さんをカラスの威嚇 から守る対策を行っており、年間 250 件程度の巣や雛を処分しています。 カラス対策にはごみの出し方の徹底は欠かせません。 カラスは、生ごみのほか、マヨネーズ容器やポテトチップスの袋な どに、付着している脂分を好みます。また、カラスは目が良く、視覚 でえさを探すと言われています。 ごみを荒らされてお困りの方は、以下の方法をお試しください。 ●ごみ袋の口をしっかりしばり、中身が出ないようにする。 ●ごみ袋をポリバケツ等の容器に入れて出す。 《カラスからは見えない袋》 袋袋 ●カラスのえさとなるようなものを出すときは、紙で包むなどしてごみ袋に入れ、袋の外から見え ないように工夫をする。 ●生ごみをできるだけ減らす。 → 品川区では、電気式生ごみ処理機助成制度を行っています。 また、カラス対策用品の利用も効果的です。 ごみの出し方については、品川区清掃事務所/03-3490-7051 わせください。 荏原庁舎/03-3786-6552 までお問い合 ハトについて ハトは本来、雑草や樹木の種、芽などを食べて生きています。ハトは 6 ヶ月で親鳥になり、 1 年に何度も卵を産むので、人間がエサやりをするとハトを増やすことに繋がります。 ハトは人を攻撃しませんが、たくさんいたり、棲みついたりすると糞害や鳴き声などで人間 が困ります。糞は汚い、くさい、乾いて風に舞ったものを吸い込むのではないか心配との相談 が寄せられます。 ハトの糞や巣で被害を受けた方には、処理業者を紹介し自費で業者に処分をしていただいて います。 6 ヶ月で親鳥になる エサが豊富にあると、それぞれ親鳥になれる 6 ヶ月で親鳥になる ・・・・・ 1 年に何回も卵を産むのでハトが多くなり、糞害など人に迷惑をかけ、駆除されてしまう。 優しい気持ちでエサをあげたつもりなのに、結局はハトのためにならない のですね。 野良猫について 野良猫は、小鳥を捕まえたり、虫を捕まえるなどして、自力でエサを探し生きています。 発情期は年に数回あり、数匹の子猫を生み育てます。子猫は1年程度で、赤ちゃんを生める ようになります。 人間がエサをあげると野良猫として自然の中で生活するよりも栄養が良く摂取でき、生存 率も高まる結果、野良猫が増えてしまうことになります。手入れをしたお庭やプランターを かき混ぜてしまったり、糞をしたり、ごみをあさったり、人間にとって迷惑な行為をするよ うになると捕まえられて処分されます。日本全国での猫の殺処分は近年横ばい傾向で、野良 猫だけでなく飼えなくなった猫も含め、年間約20万匹も処分されています。 ひもじい思いをしている猫を見かければ、助けてあげたくなりますが、引き取って育てて あげられないのであれば、かわいそうな命を増やさないために、エサをあげるのはやめまし ょう。 地域猫については、地元の方により一定ルールの基、適切に管理されています。 エサは自分で探 すから、心配し ないでね。 問い合わせ先 品川区 都市環境事業部 環境課 指導調査係 〒140-8715 品川区広町 2-1-36 TEL: 03-5742-6751~3(直通) FAX: 03-5742-6853 このパンフレットは古紙を配合した紙を使用しています。《平成 25 年 4 月》