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Leekyellowstripevirusの doLimmunobindingassay による検出

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Leekyellowstripevirusの doLimmunobindingassay による検出
農学研 究
61:2
69-2
77 (
1
989)
Leekyel
l
owst
ri
pevi
rusの doLi
mmunobi
ndi
ngas
say
による検出な らびにその診断への利用
野田千代一 ・前 田 季 藩 .井 上 成 信
緒
口
Enz
ymel
i
nkedl
mmunOS
Or
benta
s
s
ay(
ELI
SA)が植 物 ウイルス学 の分 野 にヰ 入 され て
以来, 本法 は種 々の作 物 に発 生 す る ウ イル スの検 出,診 断 に広 く用 い られ て い る. EL-
I
SA 法 は通常 ポ リスチ レンプ レー トを用 いて い るが,最 近 固相 と してニ トロセ ル ロー ス
dot
1
mmunObi
nd川gas
s
ay,DI
BA 法) 6)が報告 された. DI
BA 法 は EL膜 を用 いる方法 (
I
SA 法 に比較 して, ウイ ルスの検 出 に要 す る時 間が短 い,反応 液 が少最 で あ る,反応 結
果 の肉眼判定 が容易 で あるな どの利 点 を有 している ことか ら,各種作 物 に発 生 す る ウイル
21
7・9.1111
2・
1
3)
スの検 出,診断 に用 い られる よ うにな った1・
本 実験 で は Al
hum 属 植 物 に発 生 す る Pot
yvl
r
uS群 に属 す る 1
eekyel
l
ow st
r
i
pevi
r
us
(
LYSV)の DI
BA 法 による検 出 を試 み,本法 が LYSV の検 出,診 断 に有効 な手 法 であ る
ことが認 め られた.
実験材料及び方法
1.供試 ウイル ス
l
i
um ampe
l
o
pr
a
s
um (
品種, む ら さめ) か ら分 離 された LYSV を
本実験 には観賞用 の Al
l
o
p
対象 ウイルス と して用 いた10). ゥィル ス抗 原 には汁液接種 に よ り発病 させ た A.ampe
r
a
S
um (
品粗
み や こ) お よび Ch
e
no
t
,
o
d
i
um quL
n
D
aを供試 した. ウイルスの診 断試験 には
1
9
8
8年 11月 に倉敷市玉 島の ビニールハ ウスで採集 した1
0
0株 の観賞用 A a叫'
e
l
o
pr
as
um (
品
檀 , む らさめ) を用 いた.
2.抗血清の作成 および Y- グロブ リンの調製
LYSV に対 す る抗血 清 は部分 純 化 した ウイルス を家兎 に筋 肉注射 して得 た もの で.微
5
1
2であ る10). y- グロブ リンは健全 C qumo
a兼 よ り調 匙 し
滴沈降法 における力価 は 1:
た不 溶化 抗 原4)で吸 収 した抗 血 清 か ら,硫安塩析 お よび DEAE-セ ル ロー ス カ ラムマ ト
グラフ イー によ り精製 した. γ-グロブ リンは残存 す る健 全成分 に対 す る抗体 を除去 す る
昭和 63
年 11月 3
0日受理
269
ため に,以下 の方法 で健 全成分 による吸 収 を再 び行 った.健 全 C.qui
no
a輩 よ り,0.
5M
りん酸緩衝 液 (
pH7.
5
) による柚 乱
四塩化炭 素処 理 ,Tr
l
t
OnX1
0
0処 理 ,PEG沈澱 に
0m
9健 全成 分 / 1m
g γ-グ ロブ リ
よ り得 た健 全 成分 と γ- グ ロブ リンと を混合 し (
約1
0℃ に 3時 間置 いたの ち,8.
0
0
0xg,
2
0分 間遠心分 離 して得 た上 柄 を一
一次抗 体 と し
ン),3
て用 いた.
3.酵素標識二次抗体
(
コンジュゲー ト)の作成
gG に対 す る抗体 は,抗 ウサ ギ I
E
,
C
T
(
H+L)-ヤギ血清 (
Ca
p
pe
l
社 ) か ら, ウ
ウサ ギ I
gG を結 合 させ た Af
f
l
Cell
o(
BI
ORa
d社 ) を用 いた アフ ィニ テ ィー クロマ トグ ラ
サギ I
Typ
eⅦ-S,
Si
gma社 )
フ イー によ って柿敬 した.精製抗体 とアルカ リホスフ 7ターゼ (
との結合 はグル ター ルア ル デ ヒ ド 1段 階法4)によ り行 った.抗体 と酵素 との結合 割合 は 1
:2.
5(
W/
W)であ った.
4.Dot
j
mmu
nobi
ndi
n
gas
s
a
y(
DI
BA法)
DI
BA法 は其 本 的 に は Hl
b.e
ta
l
7)の方法 によ った.鉛 箪 (
6B)で 1c
m四方 の線 を引
NCM,Tr
a
ms
Bl
otTr
a
n
s
f
e
rMe
dl
u
m,Bi
oRa
d社) を
いたニ トロセ ルロー ス メ ンブ レン (
純水 に1
5
分 間没 渋 したの ち, ろ紙上 で 5分 間風乾 した.植物柴組織 を0.
5M りん酸緩衝 液,
p
H7・
5
で磨砕 して得 た汁液 をろ紙 (
N
o.2)で ろ過 し, それ らの2
F
L
eをマ イクロ ピペ ッ ト
03
0分 間風 乾 したの ち,NCM
に と り,NCM 上 の升 目の中央 にスポ ッ トした. NCM を2
上 の残存 す る活性部位 をブロ ックす るため,0.
5M Na
Clを含 む0.
0
2MTr
i
s
HCl織衝 液,
pH7.
5(
TBS) に清解 した 2% Tr
i
t
onX1
0
0お よび 2% ウシ血 清 アルブミ ン (
BSA)港
液 に 1時 間投 出 した5Jl).NCM を0.
0
5%Twe
en2
0(
Sl
gma社) を含 む TBS (
TBST)
の 中で 軽 く洗 浄 した の ち,NCM をプ ラスチ ック容 舘 に入 れ,0.
2% BSA お よ び 2%
0
F
L
eずつ置 き,
p
ol
yvl
n
yl
p
yr
r
ol
l
doneを含 む TBST に溶解 した抗体液 を 1スポ ッ ト当 り3
湿蔓容器 に入 れ2
5
℃ で 1時 間反応 させ た. NCM を TBST 中で 2
0分 間振 と う して洗 浄後
(
この 間 TBST は 2回交換),上記 と同様 に して酵素標 識二次抗 体 (
コ ンジ ュゲー ト) を
1時 間反応 させ た.NCM を洗 浄後,基 質溶液 を置 き3
0
分 間反応 させ た.基質溶液2)は0.
2
M Tr
.
S
HCl緩衝 液 (
p
H8.
2
) に潜解 した 6m
g
/m
ef
a
s
tr
e
dTRs
al
t(
Si
gma社) をろ紙 で
ろ過 したの ち, 1m
9
/m
en
a
pht
h
oIASMX (
Si
gma社) 溶液 と使 用 直前 に等 出 ず つ混合
して作成 した.反応後 NCM を純水 で洗浄 して反応 を停止 したの ち, ろ紙上 で風 乾 した.
5.診断試験
1
9
8
8年 11月,倉敷市 玉 島の ビニー ル ハ ウスで採集 した営利 栽培 の観 斑 用 A ampe
l
o
pr
a
s
um (
む らさめ) の DI
BA法 に よる ウイルスの診 断 は以下 の方 法 によ り行 った。試料 の調
製 を簡略化 す るため に,薬 のノ
ト片 をバ ラフイルム上 に置 き.少畳 の0.
5M りん酸緩循 液 (
pH
71
5
) を加 えて ガ ラス樺 で軽 く押 しつぶ した. その汁液 の 1
F
L
eを NCM の 5m
m四方 の升 目
の中央 にスポ ッ トした,以後 の反応操作 は上記 と同様 に して行 った.
2
7
0
農学研究
実
験
結
果
1.抽 出緩衝液の検討
DI
BA法 にお ける ウ イル ス抗 原 の調 製 に用 い る緩衝 液 の検 討 を行 った, 汁 液接 種 した
C.
qui
no
aの接種 棄 (
接種後1
0日日) 数枚 を細 断 し, それ らを混合 す る こ とによ り均 一化
qumo
a棄3
0
0mg当 り2.
7m
Cの それぞれの緩衝 液 を加 え,乳鉢 と乳棒 で磨砕 したの ち,
した.C.
ろ紙 (
No.2)で ろ過 した. 同一 の緩衝 液 で段 階希釈 した汁液 を NCM 上 に スポ ッ トし,
一次抗体 濃度 ・
'2
F
Lg/
m
e
, コ ンジュゲー ト希釈 :1.
5
0
0倍 の条件 で反応 を行 った.実験 に
用 いた緩衝 液 は,0.
5M,0.
1M,0.
01M りん酸緩衝 液 (
pH7.
5
),0.
5M,0.
1Mほ う酸緩
pH8.
0),0.
5M,0.
1M (えん酸礎 衝 液 (
pH6.
5
),0.
5M炭 酸 緩衛 液 (
pH9.
6
),
衝液 (
g lに示 す よ うに,0.
05M炭酸緩衝 液 を除 くいずれの緩
お よび TBSの 9種 であ った. Fl
衝 液 も1
0倍 希釈試料 で は強 く発色 したが ,1
0
0倍 希釈 試料 で は差 がみ られた. す なわ ち,
3種 のモ ル濃度 の りん酸横 衝 液 ,0.
5Mほ う酸 お よび くえ ん酸膿 衝 液 で は. スポ ノトの全
体 が強 く発色 したの に対 し,0.
1Mほ う酸緩衝 液 ,0.
1M くえん酸緩衝 液 および TBSで は
スポ ッ トの周辺部のみが強 く発色 し, これ らの間で差 がみ られ,同 じ杵 頬 の緩衝 液 で もモ
0
0
0倍 お よび1
0,
00
0倍 希釈試料 にお
ル濃度 の高 い もの ほ ど好結果 が得 られ た. さらに,1,
ける発色程度 は,0,
5M りん酸緩衝 液 お よび0.
5M くえん酸緩衝液 が他 の もの よ り比較 的明
瞭 で あ った. 同様 の試験 を汁液接種 によ り発病 させ た A,a叫'
e
l
o
pr
a
s
um (
品種 , みや こ)
の全 身感染葉 を用 いて行 った ところ,同様 の結果 が得 られ た.以上 の こ とか ら,抽 出用緩
衝 液 には0.
5M りん酸緩衝 液 あるいは0.
5M くえん酸緩衝 液 を使用 す るのが良 い と判 断 され
た.
2. ブロ ッキ ング溶液 への Tr
i
t
onX-1
0
0添加の影鞍
植 物 汁液 をスポ ッ トした NCM を Tr
l
t
OnX1
0
0を含 まない プ ロ ノキ ング溶液 (
TちS に
溶解 した 2%BSA)で処理 した場合,
低 舟釈倍率 の試料 で は植物 汁液 の緑色成分 が残 った,
一万 , 2% Tr
l
t
OnX1
0
0を含 む ブ ロ ンキ ング溶液 で処 理 した場 合 ,NCM 上 の緑 色 成 分
が完全 に除去 された.両処理 区 における特異的発色 および非特異 的発色 を比較 した ところ,
感染試料 の特異的発色 は両処理 区 において差がみ られ なか ったが,健 全 試料 の非特異 的発
i
t
onX1
0
0を含 まない区 において.
p
E
姫君 で あ った.
色 は Tr
3.一次抗体 および コンジュゲー ト濃度の決定
前 項 の 実 験 に お い て,D
I
BA法 が
LYSVの 検 出 に有 効 で あ る と考 え られ た の で,
Al
l
i
um 属植 物 か らの本 ウイルスの検 出 を試 み た.汁 液接 種 によ り発病 させ た A amf
,
e
l
o
pr
as
um (
品種 , み や こ) の全 身感 染 兼 お よび実 生 か ら育 て た健 全植 物葉 を0.
5M りん酸 緩
衝 液で磨砕 して得 た汁液 を試料 と して用 いた.予備 実験 において,4
F
Lg/
m
e
の一次抗体 お
よび1,
00
0倍希釈 の コ ンジ ュゲー トを用 いた場合 ,低 希釈倍率 の健全試料 (
1
0,1
0
0倍希釈)
において非特異 的発色 が認 め られた.この原 因 を明 らか にす るため に以下 の実 験 を行 った.
健 全 ア リウム葉 の租 汁液 を用 いて, 1)健全薬 汁液 のみ, 2)健 全菓汁液 とコ ンジュゲー
ト,3)健全葉汁液,一次抗体 ,コ ンジュゲー トの 3区 を設 定 してそれぞれの発色 をみ た.
1区 においては全 く発色 しなか ったが 2区においてはかすか に発色 した. しか し,一次抗
61
巷 (
1
9
89)
271
●
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●
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●
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◎
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.pH 75
、BB bor
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H 80.C)
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ebul
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、pH
65
,TBS OO
2
M TrlSI
HClbul
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erc
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aln川 gO5
M NaCLpH 75
;Car
bB c
aト
b
on
at
ebul
l
er
、pH96
体 とコ ンジュゲー トを反応 させ た 3区で は弱 い発 色が認 め られた. また,一次抗体 のかわ
りにウサ ギ正常血清 か ら精製 した γ-グ ロブ リンを用 いて も同様 の結果 が得 られた こ とか
ら,非特異 的反応 の原 因 は γ- グロブ リンの健合植物成 分へ の非特異 的吸着 による もの と
考 え られた.
Al
l
i
um属植 物 か らの LYSV の検 出 における一次抗体 およびコ ンジュゲー トの蔵適濃度
を決定 す るため に,一次抗体濃度 :4,1,0.
2
5
/
′9/m
gおよびコ ンジュゲー ト希釈 :2,
0
0
0,
4,
0
0
0,8.
0
0
0
倍 を用 いて, それぞれ を組 み合 わせ て試験 した. その結果,一次抗体 濃度 あ
るいは コンジ ュゲー ト濃度 が高 いほ ど感染試料 の牛Hl
!
一
的発色 が強 くな ったが,同時 に低 希
釈倍率 (
l
o悟) の健全試料 において非利光的発色 が認 め られた. と くに.一次抗体 濃度 :
4
p9/m
e
, コ ンジ ュゲー ト希釈 :2.
0
0
0
倍 の 区で非特異 的 発色 が顕 著 であ った. LYSV の
2
7
2
J
l
豊学 研 究
Dl
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1
mmun
Obl
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gas
s
a
y
検 出限度 は一次抗体 濃度 およびコ ンジュゲー ト希釈 が4
i
Lgと2,
0
0
0倍 ,1
j
Lgと2,
00
0倍,
4
〝9と4,
0
0
0倍 の区 においては1
0 4希釈 であ り,他 の区はすべて 1
0 3希釈 であ った (Fl
g
2). また,感染 試料 の発色 程度,検 出限界 か ら判 断 して ア リウムの ウイルス濃度 は C
q
ul
nO
aの接種 菜 の約 1
/
1
0以下 である と考 え られた.上記 のそれぞれの区における特 異 的
l
i
um属植 物 か ら
発色 と非特異 的発色 の強 さおよびウイルスの検 出限界 か ら判断 して,Al
の LYSV の検 出 には,一次抗体濃 度 :1-2
i
Lg
/m
e, コ ンジ ュゲー ト希釈 :2.
0
0
03.
0
0
0
倍 を用 いるのが妥当である と思 われた. この条件下では、感染試料 と非感染試料 とを容易
に識別で き,実際の診断 に利用で きる と思 われた,
4.圃場 よ り採集 した A/
/
i
um 属植物の DI
BA 法による診断試験
上記 の実験 において DIBA 法 が LYSV の検 出 に有効 な手 法 で ある こ とが わか ったの
l
l
u
m属植物 の ウイルスの診断へ の応 用 を試 みた.AI
L
i
um
で,本法 を圃場 よ り採集 した Al
属植物 は1
9
8
8年11月 に倉敷市玉島の ビニールハ ウスで採集 した営利栽培用の A.
ampe
l
o
pr
a-
s
um (
品種, む らさめ) で,1
0
0個体 か らそれぞれ葉 1枚 を切取 って検定 に用 いた. いず
れの個体 もモザ イク等 の ウイルス病 の症状 を里 していた,葉 の少片 をパ ラフイルム上 にお
き少盤 の0.
5M りん酸緩衝 液 を加 えてガラス棒 で軽 く押 しつぶ して得 た汁液 の1
F
L
eをマ イ
クロ ピペ ッ トに取 り NCM 上 にスポ ッ トした. Z
F
L
9/n
Wの一次抗体 濃度 ,2,
0
00倍希釈 の
コ ンジ ュゲー トの条件下 で反応 させ た結果 ,1
0
0個体 中 5
9点 か ら LYSV が検 出 された.
Fl
g 3 に診 断 の結果 の一部 を示 したが, LYSV 感染試料 は明瞭 な ど ンクの スポ ッ トと し
て発色 し,非感染試料 とは容易 に区別することがで きた. これ らのア リウムはすべ てモザ
イク等 の ウイルス病 の症状 を示 してお り,病徴 の比較的軽 い ものか ら激 しい もの まで色 々
あった. また, LYSV が検 出 され なか った個体 お よび LYSV 感 染試 料 の一部 につ いて
61
巷 (
1
989)
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eOfsapwasdottedonthenLtrDCelluJosemeJ
l
l
br
a
ne
LYSVの抗血 清 を用 い た免疫電顕法で調 べ た ところ,すべ ての試料 か ら LYSVの抗血清
と反応 しない長 さ約 6
5
0nm の ひ も状 ウイ ルスが検 出 され た, この ウイ ルス は garlic la(
GLV)の抗血清 とよ く反応 した こ とか ら GLVと同定 された. また, これ らの
[
entvl
r
uS
ア リウ ム に は これ らの ウイ ル ス以外 の ウ イル ス に も重 複 感 染 して い る可 能性 もあ り,
LYSVの感染 とそれぞ れの個体 における病徴 との関係 を明 らか にす る こ とはで きなか っ
た.
考
察
さきに,筆者 ら.
は観 '
i
i
l
用 ア リウムか らわが国 で末記録 の L
YSVが分離 された こ とを報
YSVは諸外 国 にお い ては .
)- キ等 の重要 な病原 ウイルスで ある こ とが知 ら
告 した 10).L
れている3). しか し, 日本 にお ける本 ウイルスの発生実態 につい ては不 明 である.本実験
で は これ らの点 を明 らか にす る ための基礎 実験 と して,D
I
BA法 による
LYSVの検 札
診断 を試 み た. DI
BA法 は,従 来 ウイルスの検 出,診 断 に広 く用 い られ て きた ELI
SA法
に比較 して, ウイルス試料 および反応 液が少 量 で よい,検 出 に要 する時間が短 い,反応結
果 の肉眼判定 が容易であるな どの利点 を有 している.一方, ウイルス濃度 の定領性 に関 し
SA法 よ り劣 るが,川場 か ら採 集 した試料 の ウイルス病 の診 断 には有効 である と
ては ELI
考 え られる. これ まで に,D
J
BA法 は tobacco mosalCVlruS7・■l), potato v..uss,
x,
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uSりな どの植 物 ウイル スの検 札
診 断 に用 い られて きた. しか し,観賞
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um属植物 に発生 す る LYS
VのDI
BA法 に よる診 断 につ いての報告 はみ られない.
用 Al
DI
BA法 にお ける LYSVの抽 出緩衝 液 について検討 した ところ,0.
0
5
M炭 酸緩衝 液 を
0倍 希釈試料 で は強 く発色 したが,高希釈倍率 の試料 で は差 が
のぞ くいず れの緩衝液 で も1
み られ た.す なわち,試験 した 9
種 の積 衝 液 の中では0
.
5
Mりん酸, ほ う酸, くえん酸緩
衛 液が他 の もの よ り強 く発色 し,同 じ種類 の塩 で むモ ル濃度 の高 い緩衛 液 が低 い もの よ り
よか った.また,緩衝液 の種類 では りん酸緩衝 液が他 の塩類 に比較 して好結果が得 られた.
DI
BA法 にお ける抽 出緩衝液 は, ウイルスの抽 出,安定化 ,NCM 上へ の ウイルス の吸着
効率 に影鞘 を及 ぼす と考 え られるが,本実験 で得 られた,緩衝 液 の種類 に よる発色 程度 の
YSVの純化 過程 において,
差異 が何 の原 因 によって生 じたか は明 か にで きなか った.L
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:
1学 研 究
高モル濃度 の緩衝液,特 に りん酸磯節液 を抽 出牌砺波 として使用 する こ とによ り, ウイル
BA 法 において もこれ らの緩衝 液 を使用
スの凝集 を防 ぎ収畳が増加 す る ことか らユ0).DI
する ことによ り感染組織 か ら抽 出 される ウイルス出が多 くなったために好結果 が得 られた
と推察 された. Yos
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法 による検 出における抽 出緩衝液 について検討 を加 え,使用す る緩衝 液の種類 によ って検
出効率 が大 き く異 なる ことを報告 している,D
I
BA法の抽 出緩祷 液 と しては通常
TBSが
用 い られているが,抽 出緩衝液 はウイルスの検 出効率 に大 き く影轡 を及 ぼす ことか ら, そ
れぞれの ウイルスに破過 b
)
准衝 液 を用 いる必要 があろ う,
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0を添加 す る こ とによ りNCM 上 の緑色成 分 を容易 に
ブロ ッキ ング溶液 に Tr
除去す る ことがで き,同時 に健全試料 の非特異的発色 を減少 させ た,同様 の効果 は 2,3
の植物 ウイルスの D
I
BA法 による検 出 において も報告 され てお り5・ll),Al
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um属植物 か
らの LYSV の検 出において もブロ ッキ ング溶液への Tr
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0
添加 の効果が認 め られ
た.
DI
BA法 をウイルスの検 出,診断 に利用 するためには,発色程度 か ら感染試料 と非感染
試料 とを容易 に識別 で きる ことが必要である.予備実験 において高濃度 の一次抗体 および
コンジュゲー トを用 いた場合 ,
低希釈倍率 の健全試料 において非特異的発色か認め られた.
この原因 を明 らかにするために 2,3の実験 を行 った ところ非特異的発色 の原 因は主 とし
て一次抗体 の健 全成分への非特異 的吸苛 であ り,植物 の内在辞素 やコ ンジュゲー トの非特
異的吸着 はほ とん どない と判断 された. また, この現象 は一次抗体 のかわ りに ウサギ正常
血清か ら精製 した γ-グロブ リンを用 いて も認め られたことか ら,非特異 的 発色 は一次抗
体液 中に残存する健全成分 に対する抗体 による もので はな く,I
gG 分子 の健全成分への抗
原抗体反応 によらない単 なる物理的 な結合 と考 えられた,
LYSV感染 ア リウムおよび健全植物 を用いて LYSV の検 出における一次抗体 および コ
ンジュゲー トの希釈倍率 の検討 を行 った.一次抗体 あるいはコ ンジュゲー トの濃度が高 く
なるほ ど感染試料の特異的発色 は強 くな ったが,同時 に低希釈倍率 の健全試料 において も
弱 く発色 した.感染試料 お よび健全試料 の発色 程度 か ら判 断 して,Al
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um属植物 か らの
LYSV の検出 には,一次抗体濃度 :
1-2
F
L
9/m
e, コ ンジュゲー ト希釈 :2
,
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0
03,
0
0
0
倍を
0-3希釈 まで検
用 いるのが良好 である と考 え られた. この条件で LYSV は感染繋汁液 の 1
BA 法 は実際の診断 に十分利用 で き
出で き,健全試料 とは容易 に織別で きる ことか ら,DI
る と判断 された,
槻場 よ り採集 した Al
l
i
um属植物 の診断 において,試料 の作成 を簡略化 するため に薬 の
少片 をパ ラフイルム上 で ガラス棒 を用 いて押 しつぶ し13),汁 液 をその まま NCM 上 にス
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品種 , む ら さめ),1
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個体
ポ ッ トした. この方法 を用 いる こ とによ り A a
中5
9個体 か ら LYSV が検 出 された. LYSV感染 試料 は明瞭 な どンクの スポ ッ トと して発
色 し健全試料 とは容易 に織別 された, これ らの植物 はすべてモザ イク等 の ウイルス病の症
状 を里 していたが,検定 したすべ ての個体 か ら Car
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GLV)
8
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が検 出 された. また, これ らの ア リウムは LYSV,GLV 以外 の ウイルスに も重
複感染 している可能性 もあ り,LYSV の感 染 と個 々の植物 における病徴 との関連 は明 ら
かにする ことはで きなか った
61
巻 (
1
989)
275
摘
要
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BA 法) に よる I
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PeVlru S (
LYSV) の検
出条 件 を検討 した.感 染 非 か らの試料 の作 成 に用 いる抽 出用膿 衛 液 に は0.
5M りん酸線 衝
pH7.
5) あ る い は0.
5M くえん酸緩 衝 液 (
pH6.
5) が す ぐれて い た.一 次 抗体 濃 度 :1
液 (
-2j
J9/
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, アル カ リフ ォス フ 7タ-ゼ標 識抗 ウサ ギ -1
gG-ヤギ抗 体 (コ ンジ ュゲー ト)
希 釈 倍 率 :2,
000-3,
000倍 を用 いて Al
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植 物 か らの LYSV の検 出 を行 った結 果 ,粗
汁液 の 1
0 3倍 希釈 まで検 出可 能 で あ った.
hum属植 物 の診 断 に適 用 した ところ , LYSV を容 易
本法 を圃場 よ り採 集 した観 貨 用 Al
に検 出す る こ とがで きた.
文
献
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