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Title 靜脉内脂肪輸入に関する組織学的研究 (II)

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Title 靜脉内脂肪輸入に関する組織学的研究 (II)
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靜脉内脂肪輸入に関する組織学的研究 (II)
麻田, 栄
日本外科宝函 (1953), 22(3): 217-230
1953-05-01
http://hdl.handle.net/2433/205994
Right
Type
Textversion
Departmental Bulletin Paper
publisher
Kyoto University
217
静脈内脂肪輪入に関する組織学的研究( I
)
京都大学医学部外ヤ教主対・; 2講臨(背柳安誠教授)
栄
助 手 医 学 士 麻 田
( 原 稿 受 付 昭 如27
!
.
ド1
2月1
3日)
HISTOCHEMICALSTUDIESONTHEINTRAVENOUSLY
INFUSEDFATEMULSION.
From t
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⋮
仰
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一
川
一
川
一
川
口一元
日
ト
一
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レ
卜
一
一
一
一
一
[
口
出
一
一
一
也
古
川
有
一
世HE布
by
$AKAE ASADA
第 5章家兎に於ける実験成績
した際の所見
体重2
,
0
旺内外の家兎に,脂肪毎斑0
,
5
g(15%乳化脂
r
肪毎妊3
,
3
c
c)を徐々に静脈内に注入し,逐略的に一定
時間( 1
0
,2
0
,3
0
,15
分
, 1
,2
,3
,4
,6
,1
2
,2
1
.
,1
8
,72
時
間)後,これを設して検索’した.
肉眼的所見
静脈内注入時,家兎の一般状態には何ら異常を認め
ない.たまたま,注入を急漣に行ろと,呼吸促迫及び不
安状態を惹起したが,これは猫の場合よりも軽度であ
り,注入を務時中止するか,裁は徐々に続行すると間
もなく常態に復するのを常とした.
肉眼的には各臓誌ともに正常であって,特に肺般に
於ても出血斑,梗星雲等の所見を認めなし.
)
顕微鏡的所見(第 3表
1
.肺臓
注ス脂朕球を『市毛細血管内に於て追跡することは困
難であるが,
30
分例迄その痕跡を認めることが出来る.
!
I
Pち基準量の注入では,脂肪球は蓮に町毛細血管を通
泊するものと考えられる.
i
閉包喰細胞に摂取せら
注入脂肪球は,注入直後から H
れるが,脂肪殻を模取した同細胞の数は屈めて少数で
あり,同納胞内に侵攻せられている脂肪の盆も亦す く
ない.このような肺胞喰納胞は 3時間例迄認め られる
が,それ以後は消失する..但し,肺胞牒内に剥離した
同細胞はやレ長時間に亘り認められる.
2
. 肝臓
注入脂肪球I
t,注入l
直後から著明に Kupffer
氏皐細
胞に摂取されるので, 30
分で殆ど流血中を去る.
協一
第 1節基準量の乳化脂肪を静除内に注入
第2
2
巻 第 3号
日本外科宝l
函 章
218
ー毒害 r4
強攻;付与マセ?:~·; .リ':,;;;"・
胤i!&.~ ~:~f幻!,広 務r
L~~·~.鍛:、;\夜何·::;·.
'
"'雄也翠’
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プ師
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;
l
p
l
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n
o
z
y
t
e
n及 び静脈l
i
司内皮納胞等の
網内系の諸細胞であって,特に潟胞周閤部に於て著明
i
:肥大して高度に脂肪践を
である.~~' に Splenozyten f
摂取し,且その数も増加している.脂肪球を煩取した上
記の諸細胞は,注入l
白後から 4崎間例迄多数認められ
鴨 宮 お
(第H図 1,その後漸次減少して,足納]包と問じく 4
8
時
平均
1
巻物
.
'
".4
姐色
場,
1
犬訓納 l
包
,
で 殆ど消失
間仰j
句
’
奪
ゆふ
;ぬド・
μ
磯署
t.~紛 れよ・if;
ザ
向
.
¥
、
一
.
I
台、
少
いい 食
' •i勢
.
,
,
’
:
子汲む ’
ん
.
澄
・
-4!盛 為
必?
.
..
唱
.
.
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,
・
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.
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,、
4均
f
~跡
〆
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;
・
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砂
為
t
'
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,
)
.
:
込
J
o
!
’
争
ヌ
(第13
図
) 家兎の .~t搬, ),~i.q.: 1
;
:・&人後30
分
,
1
旨肪球を携l
]
,
(し肥大した尽細胞が認 められる.
_
(Sudan染色, l
l
O
O
・
f
t
'
i
)
間的には注入後 30
分 例に於 て最高であ り(第 1
3図 j,ひ
きつどき 4 時間例迄著明に認められ, 2~3個の星細胞
が接合している像をみることがある.爾後,脂肪を侵
1
.
時間後も備かなり
攻した易細胞は漸次減少するが, 2
認められ, 48
時間仰j
に到り殆ど消失す る.
肝細胞の中へは,注入脂肪球が 直接 そのま
L浸潤 し
て行く 像は認め られない.併し乍ら注 入 後 2時間例 か
ら,軽度ではあるが,主として L
i
p
o
i
dが肝細胞内に殊
に肝小業周辺部の肝納胞内に増加しそれは 6時間例
時間後殆ど
で最も多量となり,爾後漸次減少して, 72
消失する
.
G
l
is
s
on氏鞍内には脂肪球を倶取 し た 組織略性納胞
を認 め ることがあ り,叉その淋巴 聞)
j
i;
工務雌 脂肪球 を
みることもあるが,ともに少数で日稀 で『 ~ 'J., . 輸1旦管
上皮細胞内には脂肪を証明しない.
3
. 隣臓
注入脂肪主主fi注入直後),~,沼周回都の.at管封書内に集中
して出現するが,
l
直 に近伎の諸納 抱にf
長取 される ので,
30
分 例に於て殆 ど庇管内には認め得な くな 乙.但 し
,
F
創包周囲部に於ては, 3時間例まで脂肪球が む しろ細
胞外に存在するよろに見受けられる部分がある.
注入目白肪球を筏攻するわは,主として赤色櫛 中の網
各版 社誌の血管内にみられ る多核白血球構多f
t極
めて軽度でらって, 30
分
, 1時間,?時聞及び3
崎間例
に於て,僅に認めるのみである.
6
. 各自
置総に於て脂肪栓銭 I
t
全く認められない 叉
J
万変性,細胞浸 j
閏,巨納胞,肉芽眼形成等の反I
{的
昨I
病 的変化 を芯明 しなし
.
化脂肪を静
第 2節 基 準 量 の 2分の 1量の手L
脈内に連日反復法入した際の所見
1
前,マ ウス及び家兎に対する一回注入の成績か ら,
)
l
I
静』永内脂肪輸入に闘する組織学的研究 (
t注入脂肪を処怨するのに;長も長時間を必要とす
家兎 f
219
て問題とならない.肉眼的には各臓器ともに正常で,
る,即ち脂肪処理能力が最弱であ ること を知った.従
主等を認めず,肝臓,牌
,梗主
F
.
*
特に肺臓に於ても 出血I
って注入により, 若 しも何らかの反応的変化が発生す
l臓にも肉芽腹や~苑等の術的変化をみな L ・.牌臓はや
るものであれば,それは家兎に於て最も著明である筈
斗巴大ずるもの,不変のも の,や込書主楠を認めるもの
量を静除内に注
分のl
主基準量の2
,家兎でt
である.付T
時間は基準量注入時と大差な
入した際にも,その処理.
いことを予備実験で知った.依って,静脈内に反復注
等があって一定の傾向を示さない.
)
顕微鏡約所見(第4表
. 肺臓
1
入した脂肪の処理並に蓄積状態を検索し,この際果し
細胞カ・脂肪球を侵攻することは,一回
i
も
.
'
J
!
家兎の肺胞l
てどのような反応的変化がおこるかを知る目的で,家
注入時には既述の通り極・めて賛弱であったが,反復注
置を連日反復して静肱内に注入し
:
兎に基準量の2分の 1
Pち同細胞は肥大して
i
入を行うとかなり著明とな る.I
.
こ
T
祉に慎攻し, H周納胞の数も軽度の樋加
脂 肪をや込多一
5%乳化
1
g(
5
2
.
妊内外の家兎仁,脂肪毎旺 0
0
.
体重 2
1図
を認める.この所見は注入回数の多いもの税,即ち 2
,
回静肱内に注入すること を
JI
E
c)を l
c
5
6
.
賄肪毎妊 I
!著でーあるが,同納胞の脂肪筏取乃
1
注入例に於て最も日'
数週間に亙 り連 日反復した後, 最終注入時か ら一定期
主力には裁程度の個体差があ る.同細胞は肺胸
I
至処珂i
uに,これを殺して検索 した.
日f
壁々在性のものよりもむしろ柿胞牒内へ剥離したもの
.
.
5図I
第1
込方が多い (
肉眼的所見
乳化脂肪の連日反復静続内注入を行つでも,家兎に
は何ら異常を認めない.体重は大多数が不変で,少数
内であっ
例に憎加,或は減少をみるが,いつれも 200gιr
(:lf~ 4表) 家兎に~準鼠の 2分の l放を連日反
主
l
H
'
l
訴臓諸島に於ける脂肪の i
復静注した際の i
ユl竺l二~I~~]土( 柵よ二
三I2い日|士|+|士|刊卜
亘~I~~て~I二|土l二
~l~~与
引i
:
主「
砂,注 目注入 3週間後,
/
i
l
l
図) 家兎のr
5
第1
(
胎肋を j~,~ JJえした肺胞l食細胞が多数認められる.
依)
0
0
1
, 1
(Sudan染色
回注入後,注入を中止すると,肺胞陛 々在性の同
21
に終て既に消失するが,
仰j
l
i
f
細胞は中止後 3日経j
市胞
E
存在し,時日の経過ととも
脚内に剥離した問納胞は付j
1日経過例に到り消失する.
後2
に漸次減少して,中止.
澗,異物巨細胞,肉芽踊形成等は
l
i
閥均除滋,細胞 t
認めない.只,対照例に比し肺胞墜が湖:分的にや斗巴
日本外科宝l
ぬ 第22
巻 第 3号
220
厚しているのを認めることがあるが,注入を中止する
∼
2
.肝臓
週間で消失する.
止すると肝細胞内 Lipoidは約 1
Glisson氏輪、内には,脂肪を摂取した組織聡性細胞
と数日以内に回復す る
.
をみる例がらり,ときにはこれが数個接合しているこ
Kupffer氏星細胞は,一回注入の成積から推定され
る通 L 注入の回数を重ねるにつれて愈々著明に脂肪
とがらる.輸胆管上皮細胞内には脂肪を証明しない.
脂肪栓祭,異物巨細胞,肉芽彊形成等をみない.又
v
t
を摂取する.即ち2
1回注入例に於て最も顕著でちる.
肝胞納 上述のように五常に保たれ,所謂脂肪変性像
i
問内に
脂肪を侵攻した易納胞は著しく肥大し,叉静肪:
s
s
o
n氏鞍内に於ては小さ
を示さ ない. 只,ときに Gli
於て2∼3
個相互に接合した所見をみることがある.こ
な円形細胞浸潤鐙を認める例がる.
の際特異な点は,
H
旨肪を畏攻した星細胞は全島細胞の
I
O
分の l
乃至 5分の 1
に過ぎず,大多数の易細胞は脂肪
6
図)
.目
を倶寂していないということでらる(第 1
3
. 碑臓
牌臓の繍内系の諸細胞は, 一回注入の成績から考え
られる通 り,注入の回数を重ねるにつれて増々著明に
脂肪球を侵攻する.即ち2
1回注入例に於て最も顕著で
ある.こ の際 著 L<脂肪を撲取しているのは協胞周
辺部の網状織細胞であって,赤色髄内のそれのみな ら
ず
, 一回注入時には殆どみ られなかった白色綴内のそ
れも隈取 lており,ときには同納胞の数個が接合して
Syncytiumともいうべき像を示すことがある.務離
Splenozyt
e
nも亦著しく肥大して著明に脂肪を隈取し
且その殺も増加している.両者に較べると脂肪を度取
7図
)
.
した静脈洞内皮(主少数であ る(第 1
2
1回注入後,注入を中止すると,上記の諸細胞内の
/
録
作
忽
"
'
−
'
~--語:.
.
久
二 耕一
喝
コ?
”t
九
弘
炉問摺匙~
之
・
"
' ./
W
,
.
,
.,
,.
吹 今察署島
一
一
民一 一 一 一 ,
二明 記骨格之∼F
o
・
.
J •三、 唱
揖
~!~~. ;湾政 ’ 院長級、 d
翁散るア f 打務砂川L
(
第1
6
函) 均三兎の肝臓,i
!
品目注入 3組 H
:
H
長,
者明 i
こl
脂肪を採1
反した星細胞が認められる.
(Sudan染色, 400
倍
)
2
1回注入後,注入を中止すると,星納胞内の脂肪は
漸次納胞内処想をうけ,個体により 差がるるが, 3
∼6
週間後消失する.
肝細胞内の Lipoi
dは,
注入の回数を重ねるとともに
漸次噌量し, 2
1回注入例にJ
於て最も著明とな る.併し
この際に於ても, Lipoidを含有した肝細胞は主と して
小攻周辺部に多く ,中心部には殆ど認められない
. 多
dを含有している肝納胞は Sudan-Haema
量の Lipoi
toxylin 複染色に依つてはその形ヤ~~ -絡
· し 核の梁坦
像もやふ淡でらるが, Para
任1
1
1包J
!
!
i
i−依る Haematoxylin-Eosin染色標本では全 く正常像を示す.注入を中
青争除内脂肪輸入に関する組範学的研究 (
l
l
)
221
脂肪f
t
漸次減少するが, KuJ?
仔e
r氏星紳l
胞に比しその
以上の結果から, Methioninを併用した場合には,
消失に手間どり,中止後 6週間例に於ても伶i
少数の脂
家兎の諸納胞内に脂肪の議積を来さなかったというこ
とが出れるが,これは乳化脂肪単独注入例と比較する
肪含有細胞を認める.
勝臓に於ても肝細胞内』こ於けると同様,注入回数を
と非常な相j
主である.
第 4節 手L
化脂脂を経口的!こ投与した際の所見
重ねるにつれて,赤色鑓の一部に欄~t生に Lipoid が註
明され,これは注入を中止すると約 1週間で消失す る.
脂肪絵器,細胞浸j
問,肉芽腫形成等の病的変化を認
付、百 2.
0貯前後の家兎を, 24時間以上絶食せしめた
後,カテーテルを挿入し, 30%乳化脂肪毎R
fB.25cc;
めない.併し乍 ら,少数例に於ては補角々素の沈著を
2
5
.
0
c
c
;3
3
.
0
c
c及び 5
0
.
0
c
c (脂肪毎斑2.
5
g
;7
.
S
g
;1
0
.
0
g
認める例があり,又穏胞の表縮傾向がみられるものも
及び 1
5
.
0
g)宛を胃内に投与 し,脂肪の吸収が最も旺盛。
であると考えられる 5
∼6時間後,これを殺して検索し
らる.
T
乙
.
4
. 腎臓
腎臓には何ら異常を認めない,
5
. 以上の各自複総に於ては,少数仰]に蔭度の多核白
血球t
曽多が認められることがあ'.: ;
.
第 3節 反 復 注 入 実 験 に Methioninを併用
した際の所見
以上の結果から,脂肪処理能力が貧弱な家兎に乳化
1
. 肺臓に於ては脂肪を領収した柿胞喰細胞を殆ど
認めることが出れない.
2
. 肝臓に於ては Kup
任e
r氏島納胞が脂肪を娯取す
る像は,大量投与の第 4仰j
で僅に証明される他f
t,殆
ど認められない.肝細胞内には大量投与の第三第4
{
9
1
J
に於て Lipoidが出現するが少量にすぎない.
脂肪の反復注入を行うときは,肝臓及び牌!臓の鰐内系
3
. 牌械に於ては,網内系の納胞は殆九ど脂肪を撰
納胞にかなりの脂肪が溢積し,注入を中止しても,これ
寂していない.関索内の一部に Lipoi
dが註明される
が消失するのに数週間を要することを知った.たまた
が,ごく 少量でらる.
4
. W臓には脂肪の出現をみなし.
ま我々は,体!蹴易l
]
f
:
H犬の脂肝発生防止にアミノ t
撃の一
種である Methionin
が著効を突すると L、う教室本庄等
の実験成績に鑑み.若しも乳化脂肪反復注入家兎』こ
.
\l
e-
認められる.
以上要するに,家兎に於ては経口的に乳化月日鉄を,
o
p
i
caction が調内系納胞の脂肪処昭機•Ii弘に どのよう
たとえ大量投与しても,著明な形態学的所見を摘むこ
な変化を溺らすものであるか,非常に興味がちると考
とは出来ないとい込う る.
体重2
,
0
涯の家兎 2例に対し,前節同様,脂肪毎妊0
.
第 5節自慢餓の際の所見
体重 2
.
0}
i
f
前後の家兎を選び,急性緩餓例として 72
25gを連日静店長内に注入すると同時に, 1
:
'
l
f
e
r
t
h
i
o
n
i
n
時間飽食ぜしめたもの,及び慢性信書餓例として普通量
(武闘)毎庖 5∼・
l
O
m
gを皮下に 1日I
回注射し, 3逓閉経
の3
分1
量を3
遮聞に亘り際食せしめたもの,各2
仰j
宛に
過後,最終注射より 2
1
.
時間後,これを殺して検索した.
就て検察した.
本実験の家兎は乳化脂肪単独注入{
!
!
] に比し,常に動
m1
工約 1割の僧加を見た.
作が活波に見受けられ,休
I
. 肺i
肢には脂肪を含有した肺胞喰納胞を殆ど認め
な
し
、
.
2.
'
5
. 多核白血球の埴多は大量投与例に於て,軽度に
t
h
i
o
n
i
nを併用するならば,これの有する所謂 Lipot
r
-
えたので,本実験を試みた.
−
1
. 肺臓 に於ては,急性縫餓仰j
では脂J
:
f
jを摂取した
肺胞喰細胞を極めて少数認める のみであるが,慢性後
餓例ではかなり多数認められる. ~止に第3例tこ於ては,
古事肱内注入時よりもむしろ著明であって,肥大した原
肝臓の Kup汗er . 氏星納胞は,鵠 1 砂~では脂肪を
形質内に多量の脂肪を倶取した同納胞が,特に肋膜下
含有せず,意先 2例では極めて少量を含有してい るに過
領域に多数認められ,肘胞墜 々在性のものよりも,剥
ぎない.肝細1
胞内の LipoidIt第1秒•] で It認め ず,号~2
離してj
i
;
j
;胞牌内に存在してい る ものが多い(
第1
8図
).
初
l
t
"
t
:は僚に詑必する.
3
. 牌臓の納|刊系の細胞は,{'
.
j
'
¥1仰j
で
'i
:脂肪‘
色合有[
せず,吉良2
例ではごく少数が含有してい Zにj
白ぎない
.
2. 肝 臓に於ては脂防そ撲取した Kupffer氏星納胞
を認め,こ れは急性作~では少数にすぎないが,慢性例
では多 L
そ
であって,同納胞はかなり肥大し,と きに 2
髄索内の Lipoidf
l第 1
例では認めず,第 2
(
7
1
]
では少拡
∼ 3f
何談合した像をもみ乙(第 19図).肝細胞内 に は
を註B
局するのみであ る.
軽度ではあるが,欄益性に中性脂肪乃至Lipoidを証明
222
巻 空f
l3号
円木外科室匝
<1 銘22
3
. )
)
'
\
!
臓 に於 ては, I
J
f
,
:
J
}
jをf
f
i
)
!
iした網内系納ぬt
t
.
急性例ではすくないが,1
愛↑生例でt
工かなり多数t
と諮
:
l
l
H
制 側顕著に
ら九 こ の 際 路 胞 内の綱状織車l
をHf
l
l
iしてい る.
(
f
l
肢は J
E
協
’I
J
侍と訟をみない.
4. '
鞠
5
・ 急性例では各!
民
主
総の血管内にかな りの尚I
主E
多がみ られるが,慢性例では殆どみられない
以上要する に,家兎の鍵餓日寺,応l
:
に 慢性低空自
主
時の
ほ
i
見 附化J
I
何l
方の静!除内注入恥所見と中日似ていると
うことカ: H
1
1司士る.
第 6章 総 括 並 に 考 按
静除内注入脂肪の運命に就て
1
. 手L
化脂肪事;
1的の静脈内に注入すると,脂肪E
ま
は
也に混じて何時間全身の血管内を循 環 するが,ζの
流1
t
.
l
f
市毛絢!
血管,肝臓
際脂肪球が特に多数出現する場所I
静跡、
前
]
及び!
J
'
¥
l
!
J
肢の路抱周間部I
血
管
完
;
;等 である.
J
I
1
i毛納血管内!
こ脂肪球が多数出現するのは,R
e
u
t
e
r
(
第1
8
図) 家兎の』市!砂,位'
l
'
I
J
鮒R例
, l
』
i
I
!泡吹細胞
が\)¥
1
1
日
iを嬬J
i
;(している . (Sudan染色, l
J
O
O
f
;
¥
)
(
1
91
5)に従へば,出 品J
i
肢 のI
t圧が大重}J
I
肢は勿論末梢毛
利l管内Ji'!l庄 よ りも \L~l 、ため で, 1一旦此処に脂肪ままが
集まっ てボると , 絞れl な 11;;,*11(::~ 中 にある 肺毛細血管が
容易に仲良するので,t
曽々多数の脂 肪 球を包含し得る
b
}:洞及びJ
!
呼臓の瀦胞周囲部等
からである.次 に肝臓静l
g
:
1
j学的 にその 内肢が拡張 してい るために,
の[血管は,
解c
循環して こ Lに到達した血液は,恰も河の深みに水古:
淀 む如く ,俄 に 流 I
色i
速度を減じ脂肪球も亦此処に集
中して出現する.而 して,これ らの場所に於ては貧喰
、力に富む血管内皮細胞系がよく発達 しており ,脂肪球
が管控に沿って緩徐に流れ る聞にこれを充分に摂取 L
t
守るのであ る.
静除内に注入された脂肪 球は, か くして速に諮細胞
に倶~されるので, 数分後既に流血中か ら著 しく 減少l
し,約30分後には全く消失する.こ の成績は同ー乳{~
脂肪 をF
i
'
Jl、
た財津 (
1
9
51)の化学的定 量値 とよてー致
する処でらる.
脂 肪 球が,上記のように全身 血管 内を循保する聞に
l
於ては,どの!厳探の毛細血管内に
ι
決して脂肪栓濯を
l
認めない.即ち脂肪球の直径一ヵ:2
p以下である我々の判
化 脂肪 ば全身 の毛細血管,特に)・
出毛細血管を円t
i
t
応通
(
第1
9図 1 家兎の肝臓,十三十|
‘
総f
i
l
d
v
1
J
,i
J!
J
r
n胞 がi
i
旨
J
I
むを蛾l
i
i
iしている . (Sudani!,~色, 400f;\ )
F
泊L J
I
.
,
木手L
化I
I
慨 を'
i
削
1
ノ除内に注入後,脂肪球柑
M1I! 合してモ納瓜告にj争J~'.i'生ずる:f'dfl芝の大きさ JJ1m1J1J,
し,i
長性 例にJ
t
.て や λ者別 である. f
_
f
}
\ 仰j
の Gl
ts
son
J
'
:
j
\があらたに形 成され ると い うこと も考えられないの
氏粍内には脂肪を含有した組織球性細胞を認める.
である. この点に闘し,試験管内で本手L
化脂肪を新鮮
223
静肱内脂肪輸入に闘する車|]柿学的研究 (
j
[
)
が
;
.
.
J
f
n
'
読
書
とf
毘1
可i
し
,
3
7
'
C
§/
!
'
}
卯
片
足
1
f
1に30分間政撹後,こ
訓よりも大きくな
点検してみたが,脂肪球が混平l
がを軍克明
。
作
所
見t
主L、ささかも認められなかった.たど, l
r
!
肪
化されうるということは,既に ・Dermannu
.L
e
i
t
e
s(
l
9
2
l
l)も ;
.
,
t
:べたところであり,最近森井 (1952)は我
々の乳化脂肪を静肱内に注入後, Lipaseが 加i
胞喰納
Z の突のように数f
間接著し合う像をみることヵ:
胞内に著しく増加することを組織化ザ的に註明した.
あ
クf
乙カ:,この際試験管を軽く振激して後,鏡検する
以上は脂肪の細胞内処珂に就て述べたのであるが,
t
ま
か
抑
制
指
(
1
9
2
9
)
,Jankovich(
1
9
3
3),近際( 1939)等が血
b 脂肪球I
i
:再び完全に個々に分離しているのを認め
>
!
−
'
村
主
一
ム依って,血液が流動する静肱内へ本乳化脂肪を J
管内栓容脂肪に就て立話したように,納胞外!~U ち I也管
人ずる際叫か斗蹄状態がおこる可能性は当然
内に於ける脂肪処}型機転をも考慮する必要がある. と
ないものと思われる.古来,脂肪の静脈内輸入を試み
いうのは,流血中には元来日t
巴r
a
s
e乃至 Lipaseが存
托後多の研究者が,憶に遭遇した脂肪栓主主という閤難
在しているので,注入脂肪球が位管内を流れる問時間
t,本乳化脂肪に到って全く解決されたとい込
な問題f
ipoi
dへと変化されることも
内に於て,分解し,更に L
うるでらろう.
珂言論上らりうるからである.特に朴( 1933)が唱えた
2
. 次に脂肪球を段取す細胞は,肺臓に於ては所
ように,酸素の供給が号豊富な肺臓血管内に於ては,殊更
謂肺胞喰細胞( Alveolarphagozyten),}
}
f
l
臓に於ては
s
eの作用が増』主主されると忠われるので, J
{
u
_管内で
に a
J
(
u
p
f
f
e
r氏星細 j
包,牌臓に於ては網内系に属する網状
脂肪が消化される可能性が大である.併し乍ら,この
織細胞,筋肉ESplenozyten及び静脈洞内皮細胞等であ
H
l
.、る形態掌的方法でーは註明
ことは我々の乳化脂肪を I
る.これらの細胞は脂肪球が血管内に入って氷ると,
することは不可能である.
直にその強力な百喰力を発揮し,既に 1
0分後に於で多
3
. 肝細胞は Kupffer氏昼l
!
B
i!胞と見なり,注入脂肪
数の脂肪球を胞体内に炭取しているのす認めるが,版
球をそのま込 r
1
江接に納胞内に倶1
反する f
剣士全く示きな
取が最高となる時期はが~30分後である.その際,これ
市臓及び肝臓,牌臓の間内系納胞
い.併し乍ら,上述の 1
らの細胞は著しく肥大して原形質内に多数の脂肪球を
による脂肪の一次的処珂がや
E排せられ,』1同細胞の
宣喰し,そのため核はー・隅にI
注入後 1 時間!須から,肝細胞内 lこ,特J二肝小~の周辺
数も亦著明に憎加する.
部に存在する肝細胞内に,漸次 Lipoi
dが欄菱性 1
こ出
L進行したと考えられる
これら細胞内に摂取せられた脂肪球は,ついで細胞
時間後最も多註となり,肝
現しておる.そしてこれは3
脂肪を含有した細胞は注入後
内処砲を受ける.即ち, J
小梨の周辺部のみならず,中間部にわたる肝細胞内に
3
0
分で最も多数認められるが, 1時間後にはかなり減
も認められ,その後は漸次減量して,凡そ2
1
時間後消
時間後には更に少数となり, 3時間後には殆ど消
少
し
,2
失する.この所見は,その時間的ずれの点から考えて,
時間で完
失する.このように細胞内脂肪処砲は僅か約3
人J
i
こ於て 次的変化
注入脂肪の大部分が既述の諸細胞 l
了するのである.』制度,肝臓,牌臓ともに脂肪カ涜同胞内
ipoi
d となった後,ついで肝細胞内に出現
をうけて L
4
から消失するに要する時聞はほど同じであるが,』m
胞
し此処で更に二次的の変化をうけているものである
専問胞は肝臓及び牌臓の網内系細胞に較べると,注入
と解釈出水る.爾後の運命に就ては,我々の方法では
の、最初から患に多数の脂肪球をf
矧し, しかもこれを
追求することは!十1~(ないが,恐らく Fettdepotへ送り表
m
肢の脂肪処阿倍力は
同時間内に処砲し終るので,加i
こ
臓,牌臓に比し,遂に.
'
]
j
j
(力であるということが l
l
H
ぐ
る
.
注入乳化脂肪のこ1
:成分が 1
+
1
・
t
生脂肪であるに狗らず,
られるか,亘主l
工燃焼するために筋調その他の組織へ到
達するので,非!度見的となるのであろう.肝臓が臨質の
中間 f \:~射をつかさどるとする Sinclair, Verz五
r
,Laszt
上述の諸細胞内に於ては組織化学的に L
ipoi
d反此、が
(1929-1936)寺r
'の諸説と,以ヒの所見とはよく符合す
陽性に出るので,これらの諸細胞に隈取された中性脂
ると宮、わ;
hる
.
F
の大部分は,細胞内に於て脂肪酸へ分解され,更に
而して肝納胞内に出現する L
ipoi
dの量は, Kupffer
”
?idへと合成されるものと考えられる.而して,日市
氏昼細胞のみから I
H細胞へ附!!方が授与されたと考える
.
i
p
o
i
dJ
疋l
ぶは, F
i
l・
1
此仰!胤に於け
岡喰細胞内に於ける l
にして日、余りに多いので,このような説は承認しがた
るそれよりも,より~虫く|原性で,こ ;JU 土日l削減の/lf?,)]}j処p~
T
方袖力なこ 2の 制 示 川 の で あ ぺ う . 制 内系
i
,
j
り制胞|勾に於て,
1/1M'iJMI.肋ーがllnJJJj般J~をT.ipoidへと犯
い.上記のよろ仁諸1
搬出に於て生じた Lipoi
dが
,
.
i
'
r
:
.n
'
r'
流
得
者 f介して旧料!胞内 1
:
.
1
u現したと考え乙ぺラ‘ C
ンI,
う.こ jl
(』、父後述 jるよう 1
./
i
i
]
,
b
)
'
.
(
のI
.
i
p
o
i
dがw
1
1
L
2
2
1
.
日本外科宝l
ぬ 第22
巻 第 3号
臓の鎚索内に出現することからも当然考えられる とこ
ろである.
付T
,この際一応考:
意されることは,注入脂肪球の中
5
. 最後に注入脂肪の拐首l
t
に就て¥らるが,先ず#
臓に於ては納胞内模取や納尿管内への排社止は認められ
ないので,腎臓が注入脂肪の処沼乃至排乱世に関与する
でr?r~青Chylomicron を構成しうる極めて微細なものは
とは考えられない.日笠( 1951)の化学的実験に於て
注入直後,実質細胞である肝細胞内に直接に浸潤し得
て,その後肝細胞内で脂肪酸に分解され,更に Li
poi
d
も尿中に脂肪を証明していない.
高泉 (1
9
2
6
)
,J
eckeln (1932)
,Quensel (
1
9
3
2),矢
へと合成されたそのものをも,ともに鏡下に認めてい
崎( l
'
H
7)等は,肺臓が生子望的;二脂肪の排粧をつかさ
るこ・ともらりうるということであ るが,既述の通り形
どると唱え,脂肪は昨年撲に混じて体外へ出されるもの
まが直接肝細胞内に浸潤する像
態学的には, 注 入脂肪E
であることを立証した.我々も亦乳化脂肪の静脈内注
は認め得ないのであ ら.静脈内注入脂肪が直接肝細胞
入後,脂肪球を摂取 した姉胞也細胞が U:fしば姉胞墜
内に入り得るものではないという同様な意見は,木村
]離脱落す るのを認め,かくして生じた防胞院内
から条I
(
1
9
3
7)及び近際 (1939)も家兎の実験で述べている
政離喰納胞は,その状態に於て も伺細胞内脂肪処理を
こLipoi
dとなって肝斜柑包内に出
が,我々は更にごー次的l
玖程度迄続行するものであろう が,その一部は結局容
!.
現することを立在した次第であ:
淡ととも に気道を経て排殺されるも のと考える.
而 bして肝細胞のみならず, 牌 臓 の 髄索の一吉l
;
に於
じ目旨肪の
次に輸担管勝及びその上皮細胞内には,手M
poi
dが,しか も肝細胞内に出現するそれ
ても,同様のLi
静肱内注入後に,胞肪を認めない.従ってこの系統か
らの脂肪の排惟は形態学的には立証することが出来な
・)は犬に於て,脂肪を静肱内
い.併し乍 ら,小野( 1931
と時間的消長をとも に して認められるが,これの出現
dと同意味と考えられる.
は肝細胞内における Lipoi
4
. 次に乳化脂肪の静脈内注入後,各E
童保の_
a
t管内
に,樋めて顕著な多核自J
i
n
.
球の溜多を認め る.それは
30
分頃から始まり,数時間で最も著明 となり ,21
日寺間
後ほ E正常に復するが,肺毛細I
也管内に於て最も多数
に認められ,次いで肝臓静)
断何,牌臓の猿胞周囲音1
;
血管
ず,
内に多い. しかもこの多核白血球の多数が注入脂肪
食している像を認めるので,白血球も亦注入脂
球を笥I
肪の処理に関与すること("): 明かであ 乙.果 してこの貧
喰現象が何処に於て行われたか,即ち骨諮内で専ら行
o
s
eの起る原因となったも のか,或
われ傍 ら Leucozvt
は来附臓器に於て,就中肺臓に於て行われ,此処に存在
商の増加を認め,
に注入した後:こ輸阻管上皮内に脂肪i
且阻裟阻汁中の総脂肪酸置を化学的に測定して僧加T
a
ること を知り ,一昔日の脱肪は胆汁中へ排 止されると述
べてい るが,動物の種類によってはか ミる現象も亦お
こりう るものでるろう .
これを要するに,略療に混じて肺臓から余剰な脂肪
!
:され,叉阻汁内への排l
i
止の可能性も考え
の一部が排i
られるが,静!
泳内に注入された脂肪の大部分は,既述の
ような過程を経た後,エネ ノ
ιギーと化するか, I
D
(
l
t
D
e
i
;
・
、
l
に貯えられるものと考えられる.
o
t
f
e
t
t となって付、 y
各種動物に於ける脂肪処理機転の相違
する Depot-Jeukozytenが更に憎加して各臓器へ も移
以上l
主備に対し脂肪毎班O
.
S
gを静肱内l
て注入した場
動したものであるか,或は又全身の血管内流血中に於
合であって,これと同主主をマウス及び家兎に注入する
て行われたものな むか,色 々と考療せ られるので‘
ある
i
と同様の納抱群が脂肪処環に当るが,動物の種績
と
,W
が,いづれにしてもこの Leukozytoseが,乳化脂肪の
によって各臓器が脂肪を隈取する状態及びこれを処理
静腸内注入時のみならず,これを経口的に投与した l
謁
差j
還がらるのを認め得る (
第
する時間的関係に著 LL、
合にもみられ,旦叉体内貯町制削方が動員されていると
(WS表) 各純動物の肺臓≫
.
.ぴ肝臓,牌臓の
竣飢の!:祭に於ても認められるので,その出
考えられる I
綱I
分系に ・
J
i
ぞける脂肪処正!日能
「
−
−
;
−
現は脂質代謝と何らか本質的な関係があって,消化や
運般の一部を白血球が担当するためであろう と准測さ
i
'
{
;(
1
9
39)は牛乳の静除内注入時に多核白血球
れる.近i
が手L球 を 2i~i1することを記 畝し, 安川 (1929)も亦,
Lipamieに際 じて,穎
'f
i
l
性白血球が脂肪滴ポ ’
m取 して
1
0
/
J
J
.
i引
'
[
"
で
は なくて,外
いるの『:
認め,これは内肉的1
'
J
i
'i
t
著であると述べている.
悶性の脂肪吸著 J
臓
| 肝臓及び牌臓
; ~-1/庁
1 ~:t,,~; ~~阻
止 川 l!C区画日雪組~
-c-・
一
三
二一1丘1;,_t_
l3"~'・mil 情 I~止!!!?
米兎
I
+I 切到州刊
柵 13~;;~:似n~'Hil
究([)
静脈内脂肪輸入に関する組織学自切f
5表).
225
の量は,主主準監注入時に上として遂に多量であるという
~nち猫に於ては注入脂肪の大部分が ~m臓に於てとら
えられ,従って肝臓や牌臓には少量:しか出現しないの
であるが,肺臓の脂肪処碍能力が浅いので,各臓器か
所見が得られたが,これは肺臓に於 て強力な一次的脂
肪処砲が行われた事を明瞭に 巣惑するものであろう.
次にマウスに~準f誌の7.5傍量の大母;(脂肪毎妊3.75
ら脂肪が消失する時聞はほど同時で約 3時間である.
白.後;こ於て無数の脂肪球が肺毛細血
g)を注入すると, l
これに較べる と家兎に於ては肺臓が注入脂肪を とらえ
管を充満するに拘らず,肺胞喰細胞 が脂肪球を県取す
ることが極めて賛弱であり,そのため注入脂肪の大部
ることは基準重注入時より僅に多い のみであ る. 即ち
分は,肺臓をいわば素通 り して肝臓及び牌臓に出現す
マウスに於ては,たとえ大量の脂肪が流入して来ても
る.肺臓が脂肪処環に要する時聞 は約 3時間である
肺胞喰納胞はこれの摂取に余り 関与せず,従って肝臓
時間となる.マ
8
が,肝臓,牌織では著しく延長して1
及び牌臓に多億の脂肪が出現すること
ウスに於ける各臓器の脂肪処廻状態は,猫と実兎との
臓器の綱内系細胞は著明に脂肪を隈取し,これを処理
中聞に位しているが,どちらかというとかなり家兎に
λなり,これら
時間を要す るのである.
し終 るのに72
家兎に対する大量注入の成債は,家 兎とマウスの基
近い.
以上は肺臓ー及び肝臓,目撃臓の鯛内系に於ける一次的
の脂肪処環に就ての比較であるが,二次的に肝細胞内
dの処理に要する
ipoi
及び牌臓の穏素内に出現する L
.
時間できbる
時間,家兎72
時間,マウス48
時聞は猫21
準量注入時を比較し,上述マウスの大量注入の結果か
ら推量すれば自ら明かであろう.
要するに大量の静肱内注入実験によ っても ,肉食動
物の肺.臓が脂肪処想能力の大なるこ とを権誕し,草食
要するに,肉食動物の肺臓は,草食 或は混食動物に
(混食)動物の肺臓はこれとは逆に脂肪を煩取するこ
較べ非常に強力に賄肪の処理に関与 しており,且叉各
臓が長時間を費して肺
とが賛弱 で,そのため肝臓,牌l
臓の代償作用に当ることを知ったの であ る.
強力は肉食動物が最も
臓穏を通じてみると,脂肪処理1
強〈,次は混食動物で,草食動物は 最も弱L、こと を知
った.
が,描では極めて顕著に出現し,マウ
e
s
o
t
y
z
o
k
u
e
何L
3)は腸管から吸収されて胸管を通り血液
4
9
高橋( 1
内に輸送せられ る脂肪が,犬に於ては 1時間に約12gで
,即ち犬
g
1
.
∼0
3
.
あるのに,同じ条件に於て家兎では 0
分の lにすぎないことを証明してい
分の 1乃至30
0
の1
スでは軽度であって,家兎では極めて.§~~、と L 、う成債
るが,これは生ffl!~撤態に於て,肉食動物と草食動物
は,各種動物の脂肪処想能力と対比すると興味ある事
の肺臓がどれだけの脂肪をうけ容れる宣明豹こるるかを
実でるる.
物語るものであって,我々の成績とまことによく一致
次に大量の乳化脂肪を静脈内に注入した場合,即ち
している.
g)を注入する
0
.
先ず猫に基準量の 2倍量(脂肪毎砥 1
動物の種類によって脂肪処用能力に著しL、差がある
と,肝臓及び牌臓の鯛内系納胞に出現する脂肪量は基
H イ 上述の成債は,各種動物の 日常の食餌を考えれ
準量注入時と殆んど同盆でらるに拘らず,肺胞険料胞
ば全く合目的性があ勺て当然のこと込恩われるが,か
が曳取する脂肪盆は主主に多量であり,これの処砲に要
, 未だこれをみない.
くも如実に比較検討した報告は
する時聞は肝臓,牌臓では基準監注入時と ほ ど同じで
脂質代謝の研究にあたっては,動物の撲択が重要であ
. 即ち,基者主位
あるが,肺臓に於てはかなり延長す る
ることを強調する次第である.
注入の場合に比べて余分に注入された脂肪は殆ど全部
肺臓が摂取することとなる.つまり拙では肺臓が脂肪
静除内注入時所見と経目的投与時並 に餓餓時所
処砲に関して,平常充分な余力を見せており,若しも
見との比較考察
一挙に多量の脂肪が流入して来たときには光ず肺臓が
拙に経口的に本乳化脂肪の少量を 投与した湯合に
これに順応して脂肪を様取し強大な 処浬能力をもって
は,明瞭な所見をつかみえないが,比較的大量を投与す
これの消化に当り ,肝臓や牌臓には荷重をかけないよ
ると, 肺 臓に於ては著明に脂肪を倶攻した多 数の肺胞
うになっているものと考えられる.
喰細胞が出現する .また,肝臓に於ては脂肪を慎取した
脂肪摂取が法准弘法入時とほ V同町であるに拘 らず,
i られないが,肝細胞
官i
r氏星細胞は少数し古、高
e
f
f
p
u
K
dが明に証明され
poi
静除内j巨人時と同線の Li
内には,
l
<
i
o
p
i
現する L
l
l
1に 1
1
二次的に肝細胞内及び牌臓の髄宗 1
る.牌臓に於ける所見も肝臓とほ x問機であって,網
術大量注入時に於て,
議及び牌臓の鰐内系納胞の
U
J
J
日 本 外 科 宝 前 第22
巻君主 3号
226
内系の細胞が脂肪を陣取することはすくないが,賄業
ばならないと考えている.
中の一部!:
'
.
'
.
は 繍£性に Lipoi
dが認め られ る.術 L
e
u
・
kozytoseも亦かなりの
r
n
度に出現す 乙.
家菟に対する反復注ス成績に就て
家兎の経口的投与時t
こi
t,少量の易合は勿論,大量
若しも乳化1
旨肪注入に原因する何らかの反比、的変化
を投与しでも,諸納胞が脂肪を筏取する{象は殆ど認め
が起るものであれば,それは脂肪処理「j包カが最も弱い
られない.
次{二~i~ を比較的長時間急性議餓の状態においた湯合
家兎に於て,最も著明に現われる筈である.依って家
兎に最長 3逓聞に§.?
!'乳化脂肪の連日反復静除内注
には,軽度ではちるが,肺胞喰細胞,星細胞,牌臓の
入を施行し,その際の脂肪処珂状態主主に反応的変化の
網内系の細胞等が脂肪~療取し, ll肝細胞内及び牌臓
有無を検した.
の鎚素内の一部に Lipoi
d
が証明される.Leukozytose
も,ヨ「、認められる.
芸家兎の急性患童館例に於ては,制と同脱皮の所見が認
町田直に於ては,注入回数が多くなるにつれて,肺胞
喰細胞が脂肪を際取する像が著明となるが,この脂肪
含有喰細胞は決して多数とはならなレ.叉多数回注入
直後に於て,部分的に肺胞壁置がや L肥厚することがあ
められる.慢性磯餓例では,一層著明であづて,肺胞
るが,決 して州
(J
'
Jでぱなし・.且,注入を中止すると続
喰納胞は静I
J
,
'
k内注入時よりもむしろ多数が高度に脱肪
時日で細胞内脂肪は消失し,目制包援の肥厚も消退 L
,
を侵攻し, Kup冗e
r氏星細胞及び牌臓の綱内系の細胞
その後の柿臓は全く正常である.
もかなり多数が脂肪を娯取し,肝細胞内及び!
I
嘩臓の髄
索 11)−官1
;
こ
: もL
i
p
o
i
<
lがヲ正明される.
肝 臓に於ては, 注入の回数を重ねるにつれて,K
up-
f
fe
r氏息細胞内に脂肪カ 者 間 し,時には同細胞が 2
∼3
以上,経口的役与の場合訟に機餓の場合は,腸管よ
個接合した像主認めことがあ Z
,
ヵ
:,脂肪含有星細胞の
りの目白肪の I
N
.
収がたかまり,震はまた D
e
p
o
t
f
e
t
tの動
数怜,その最も著明な時期に於ても,全島納胞数の 5
員が旺盛となることによって,ともに.
n
t
液 中の脂肪含
分の 1乃至 1
0
分の lに過.ぎない.即ち綱内系が倫充分
有量が増加し,要するに Lip
誌m
ic乃至 Lipoidamieの
に余力を有することを示している.屋細胞内の脂肪t
t
,
状態となり,前記の諸納胞が血液中か ら脂肪を慎取す
注入を中止する と数週間で消失し,ちとには何ら変化
るものと考えられそ' •而して家兎の経口的役与の際、に
を残さない.
形態学的済見を認めることが出来ないのは, Sakai(
1
9H
),安川( 1
9
2
9),高橋( 1
9
i
'
l)等も述べてい るよう
に,草食動物の腸管が脂肪を吸収する能力に欠けてい
るため血中の脂肪値が増加しない放であり,またW
iの
少量経口的投与時に所見が得られないのも同様の理由
によるものでら 7...
結局,静詠内に脂肪を注入した際の所見l
t, a
l
i
m
e
-
r
刊誌r
eLip
益m
ie及 び Hunger
l
i
p
如i
i
eの場合と形態学的
肝細抱内に出演する Lipoi
dも,注入回数が多くなる
ととも に漸次増量するが,最多量の時期に於ても,主
として肝小業周辺音I
J
の肝細胞内に限られている.而し
て此昔[I
の肝細胞は形態学的には正常であって,所謂脂
肪変性を恩わせるような所見はみられず,肝臓機能I
t
正常に保たれているといえる.
只 G
l
i
s
s
o
n氏鞍内に於て,軽度の円形細胞浸潤を見
るi
若合がらるが,問題となる程度ではない.
に anal
o
g
i
schであるとL、
う ことが出来る.換言する
牌 臓に於ても,注入の回数が治すととも に,網内系
と,これら Lipame の際と|冒j様な ti~·I: 、 で静肱 111 : 二注入
の細胞内に多少の時肪が蓄積し,とき には数個の同細
された脂肪i
t処哩ー
されるもの でらる ともいうことカ出
胞カJ
友合して Syncytiumともいうべき像がみられ,且
来 ょう.
近時 F
razer(1
910
−)等は,脂肪f
t
.腸管内で7
,
f
(
解さ
これ ら細胞内の脂肪( t
,Kupffer
氏易納胞のそれよりも
消失に手間取り,注入,
,,
止 後6
遊間以上を要すると尉〉
れることなし徴段子のま込 i
直接に腸墜から吸収され
れるが,紳1
胞浸潤,肉芽臆等を認めない.只少数例に
て!!旬管内に,ついで全身血行中に入りうるも のである
於て俄色 々素の抗;著主認 める ことがら l
)
,叉泥胞が僅
と述べてい るが,これに準}処するならば,静J
除内注入
に妻:縮の傾向を示すものがるる.
手し
化l
脂肪は全く 生]市的な方法でi
/
.
'
.
I
J
'
J
1されるものである
げリ岐には何 ら変化を認めない
.
というこ と
カ
・:
1
来 る.
1
'
.
l
l
:し乍ら, このさま宅地の韮否は目下
これを要 T るに ,脂肪処珂能力の院も~~~、家兎,-. '
3
論争の あ ξ ところであ h,我々も亦へ為的乳 f
l開I
I
方と
退 聞に f
:
'
f
.1
Jj
翌日!支I
i
)
)
'
=
!
:
入・
t
,
:
行っても,緋:内系の細胞内
!
日
目
管 l・
J
札吸とわ詑j
i
(
:.i
視:て,各ん" f
l
l
j
/
J、
Fl
窃討 しなけれ
ト:多少の脂肪が,
運f
:
'
,
;しー ;
;:
i
:
のD
l細胞内に Lipoi
dの崩
静脈内脂肪輸入に関する組織学的研究 (
l
l
)
227』
量を認めちが,注入に原因する著明な反応的f
i
A
J
J
"
J
俊化
は生じないとい
L うるのであ乙.
併し乍ら,我々は実験の初期に於て,手し化賄肪中の
脂肪球が多少とも大きかった場合,叉 Lezithinの精製
が不充分であったり,その含有率が高かった場合に(
;
)
:
,
家兎に反複注入を笑施して約 2遊間経過する k,肺臓
や肝臓に具物巨相開,円形納胞渋凋,更に肉芽蹄形成
のi
傾向等を認f
んた 三
二とがき己った(第20図,第2
1図
)
.
この点fJ:舟近 G~ycr (
1
9
1
8)も指摘してい るが,要は
脂肪球の大きさ を可能な最小限度にと E‘
九 且刺老女性
で吸収が不良な L
e
z
i
t
h
i
nを充分に精製し,その含有度
を可及的{民下せしめなければならなL、と考えるもので
ある.
う点で,草食1
W
J
必o
が恰も肉食動物に化したかのような
感じをすらうけたのであ る.このような意味で,乳化脂
肪の投与時には,同時に Methioninを併用するのが望
まししこれに よって脂肪の 利用率がたかまり,一層
良効果を収め うるものと考え 乙.
f
;
'
;
]
,
最
近 我々 は家兎に乳化時肪を更に長期間(5
,6
,
7
,
.
9
,1
0
遊間)に育.
り ,連悶反復注入 してみたが,諸臓
禄の細胞内にみられる脂肪量v
i
:,前述の 3週間反復注
入例と大差なし即ち家兎は脂肪の反復注入に!順応し
てよくこれを処砲していること を知ったのであ る.只
7透間以上反1
1
1
.
注入例に於て, 中心静1
)
,
1
近傍の加納胞
(
第2
0
_
g
j
) 家見の肺臓, 実験初~UJ の乳化脂肪注入
により発生をみた瓦細胞及び細胞設i
問
.
(H-E染色, '
1
0
0
[
;
・)
¥
次いで我々;主Tucker,Eckstein(
1
9
3
8)等の唱え乙
'
.
¥
1
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n
i
nの L
i
p
o
t
r
o
p
i
ca
c
t
i
o
nに著回し,家兎の反
復注入{
9
1
Jにこれを併用したとこ ろ, 3遊間違日反復注
入例に於ても,各臓器の細胞内に脂肪の苔積五認めな
かった.即ち Methioninf
t
肝細胞のみでなく,肺胞'
!
f
t
細胞,肝臓及び牌臓の鰐内系の細胞等, 全身の細胞に
作用して,脂肪処):l
}
j
機転を著しく 促進・
l
kしめる 秀な
w
4
均質である.Methioninを注射すると,脂肪処E
壊と ・
.
I
に程度の実質量
主性が,叉肺臓の血管内膜に軽度の円形
納1包浸i聞が認め られ る 例がきう ~.t.こ. 果 してこ れらの変
化が木乳化脂肪中のどの因子(て依るものであるか,文
これらの変化f
t!
¥
k
t
h
i
o
n
i
r
.
.
併用時に も起乙ものである
か,他動物ではどうであろう か,ということ等に就て
目下検討中であ 乙.
肺臓と脂質代謝
腸管から l
攻l
l
V
.された時肪の大部分が洲巴に入 札 長
い経過を有す る駒管をわざ わざ上昇して 静跡内に注
ぎ,これが直にl
i
/
i
臓を通過するとL、
う主
主F
理学的解音J
I
学
的事笑から, E
市l
肢が脂質代議!機能を有するのではある
228
日本外科宝l
萌 第22
巻 第 3号
まいかということは当然考えられる処である. Roger
後~jffl.性に多量の脂肪が肺毛細血管内に出現するため
1り22),本邦では森(半) (
1
9
2
1
)が,肺臓の
e
tBinet(
のReflexとして防磁血を招来し,従って呼吸促迫の状
脂質代謝機絡を高唱して以 l
そ,援はこれに伐1
1
¥
i
:し,裁
態となり,更に強度の湯合には童書血は出血へと進展す
はこれに反対する掌者が続出し,研究方法も色々な観
るものと考えられるのである.事実~/ljに於ても乳化脂
点からなされたが,現在に於ても伺決定的な結論は
肪の静肱内注入h 妹二更に急速に行った例に於ては,
'
V
'
!にはそれらの諸説を批判する煩
えられていない.止t
やはり肺臓の一部にげd
色誼を認めたの である.
陛け,我々の乳化脂肪を用いた形態掌的実験成債に
をi
以上の結果か ら,乳化脂肪の静J吸内注入は徐々に行
鑑み(\f
e
t
h
o
d
i
kとしてこのように微細な中性脂肪乳剤
うべきであり, ~JI<ーに注入の開始時に於ては極めて徐々
を使用した実験はこれまでには無い!),本問題に関す
に実施することが望ましい.注入の後期に於ては, R
e
f
・
る我々の結論として次のように述べうると思う.
(1)肺臓(肺胞低細胞)は静脈内に注入された乳化
脂肪を倶取し,これを処}理する能力を有する.
(2)これは特に肉食動物に於て顕著であり,
しか も
壊は注入後何時間内に行われる.
賄肪の処E
(3)問ーの乳化脂肪を経口的に比較的大量投与した
泳内注入時と相似た
場合及び縫餓の場介に於ても,官事i
形態学的現見が肺臓に認められるの で,すくなくとも
且m
ieの状態に於ては,肺臓が脂質代謝に関
諸種の Lip
与することは確笑である.
化勝目占をも
教室の仲間( 1952)は,刻出肺臓をこの手L
って夜流し,その潔流液の化学的分析か ら,肺臓が中性
脂肪を分解して Lipoi
dを合成する とL、う事実を認め
たが,この程主流肺臓を組織学的に検索すると,多数の
肺胞I
氏細胞が脂肪球を n
i
;
J
l
jしており,且猫に於て家兎
J ex に よる ~.Ilrlが消退する と考え られるので,や h 急
;
虫t
て注入を続行 しても支障はない.
第 7章 結
論
I
. 我が教宅.で作製した乳化脂肪は,これを静M
i
内
に注入 して も,極めて円滑に毛細血管を通過 し,決し
て脂肪栓遂を生じない
.
2. 脂肪球は,静E車内注入後続時間~流血中を去り,
直に肺胞喰納胞, Kupffer氏 星納胞及び 牌臓の織内系
に属する納胞等に撲取され,これら納胞内で一次的変
化をうけた後,次いで肝納胞内及び牌臓の髄索の→F
に出現し,此処に於て更に二次的の変化をうけて,漸
次非N~見的となる.細胞内一次的変化により中性脂肪
は大音E
分L
ipoi
dとなる.
よりも皇室に顕著な結果方特 られた.この実験成演は肺
3
. 脂肪が'
i
"
f民
自 から,裁は輸阻管内へ排1
止される所
臓が脂質代謝をつかさどることま端的に立在したもの
f
l
l
臓から一部厄剰な ものが剥離した
見は認められず,H
であるということが出 来ょ う
.
n
答出されるのみであるので,注入
肺胞喰細胞とともに_
脂肪は前記の過程を経た後,大部分が休内で利用され
l!IU1'乍用に ~tて
手L
化脂肪の静肱内注入は,これを徐々に行うときは
e
tt
d
e
p
o
t
る
. 即ち燃焼してエネルギーとなるか,或は F
に到って貯えられる ものと考えられ る.
が,も し
も
:Ci
速に実施すると呼
何ら副作用を認めなL、
4
. 乳化脂肪の静肱内注入後,一過性に多核白血球
吸促迫を惹起する.このような例を組織学的に検索す
曽多が起り, その際白血ままが注入脂肪球を包喰する
のt
I
l
r
l
ると ,
マ ウスの大量注入時にみたように,著明な肺官接.
像を認めるので,白血球も亦脂肪の処l
l
.
乃至運搬と評j
裁はこれが更に高度となったJ
場合には一部の肺出J
f
r
.
'
:
'
.
i
¥
1
接な関係がらる.
を認める. こわ '
f
.
[fじ
は如何なる Me
c
hanismusによっ
5
. 乳化脂肪を静脈内に注入した際の所見と,乳化
て起るのであろ うか.こ の際脂肪|
今'
J
/
(士
.
' 全 く認められ
立を経口的に投与した際及びl
i
l
t
助を鱗鍛の状
脂肪の大f
ないので,この変化が怪'J&~二由 -~~ずるものとは考えら
た際の所見と (l,形態学的に全 く相似ている
:惣におL、
れない.一方静脈内注入を徐々に行ったl
混合,及びマ
I
1
1
lち,これら の Aliment
泣r
e
u
.Hunger-lip
加1
i
eの樋
ウスめ皮下に手L
イヒ脂肪を注入して吸収を 緩 n
二
:行わし
合と同じ主主砲的な機 :で,青争政内に注入された乳化脂
~t.ι湯合に i t , ~!1' 1(1 及び出血を見ないこと , 且又7 ウ
肪は処殉されるものでちるとい うことが出来よう.
ι
スに対して木乳化脂肪中に含まれているのと同!宣の 5
6
.J
品
1 (肉食),マウス(混食)及び家兎(草食)に
%的義的出淡のみの静l
泳内注入を行い,特にこれを;
(
:
'
夫々同世の手L
化脂肪を静肱内に注入して比較する1
:
.
.
2
虫!
.
−
.
:
:
.
実施するとやはり肺仕l
.
f
i
.をみること等よりして,
永内に注入した滋合には,注入i
1
'
r
.
乳化脂肪を;
乞り望(二静1
脂肪処瑚能力は,その処理に要する時聞から考えて,
~i'li,マウス,家兎の!暇である.各臓器に就てみると,
詑9
永内脂肪輸入に関する組織掌的研究([)
静H
唱する能力が最も
猫の肺臓が脂肪を隈取し且これを処F
盛大であり,次はマウスで,家兎の肘if~lt最も弱い.
従って家兎では肝臓及び自宅臓が肺臓の代{賞作用に当る
古]叉,注入後一過性に出現する Leukのがみられる. f
o伎の強さも猫,マウス,家兎の!|阪である.
t
y
z
o
化脂肪
霊能力の最も弱L、家兎に対 L 手L
旨肪処E
.n
7
を 3週間に頁り連日反復注入しでも,網内系の納胞内
dの増
i
o
p
i
胞の一部に L
に多少の脂肪訟積を認め,肝細l
加をみるが,著明な反応;的病的変化を証明しない.
. Methioninは全身の純胞内脂肪処理機転を著し
8
く促進し,脂肪の利用率をたかめる.依って,乳化脂
c内注入にこれを併用するならば,脂肪の細胞
]
,
j
肪の静l
内蓄積を来きず,一層釘結果が期待される.
. 静肱内注入の実施に当つては,もしもこれを急
9
速に行うと,呼唆促迫とともに,肺臓に欝血或は出血
の主E 命に及 : f す巾;1~n泉の拶終,日内分泌会誌,
1
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こ対する血管
3 (!万浜町:血管内輸入忍汁 l
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を起す危険があるので,注入は可及的徐々に,殊にそ
,
2
;医誌, 3
系網内系主淋巴管系綱内系との態度,京事1
の初期に於ては極めて徐々に行うぺきである.
)速*:白血球内りポイドの鯨徴化学
8
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. 諸動物に対する以上の形態掌的研究成績から,
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) EHt,瞬間
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J大誌, 1
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的研究,京 l
*乳化脂肪は人休への静除内輸入に使用し得るもので
主性脂肪総入に関する研究,
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J:経I
則/:It,~長川, f1llf f
あると思考する.
3;日外会誌,
2
,2
1;隙,林, 5
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8
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B外会誌,5
,
2
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;外科宝凪 2
,267
林外科, 7
雨
暗
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5
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3
5
本研究に当り,御教示を賜った京都大学術主要学教室
9
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4
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聞井上:肺臓の化学機能,臨駄の進歩 1
森教授.天野助教授主主に御懇切な御指導を戴いた神戸
,Dowm
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出 :Ther
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凶 T
医科大学術昭学教室岡本教授に厚く感謝の意を捧げ
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sHandbooko
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る.術本研究には文部省、科学研究費の補助を受けた,
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Jankovich:EinB
併せて謝意を表する.
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主要文献
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納施被覆,日新医'
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崎:肺胞壁上皮i
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誌
矢崎:脂肪の一新染色法,東京医事務i
3)天野−
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)天野:血液学の基礎, 1
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会誌 2
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) ザ木・動
俗
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分布並びに脂肪体注入後の変動,京北医誌 1
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t肪の形態学的研究,日血会話. 7,・
側 諸 川 ・ 血 液H
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Downev
林:白血球の Oxydase反応と脂肪との関係,日 本医
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月鮮医i
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6)朴:肺臓と脂肪分解作 J
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1 側近燦:肱管内脂
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