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ご み 処 理 基 本 計 画 編

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ご み 処 理 基 本 計 画 編
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ご
み
処
理
基
本
計
画
編
≫
第3章
ごみ処理基本計画
3.1 ごみの処理の現状と課題
(1) ごみ排出量とリサイクル量
本計画では、市民及び事業者から排出されるすべてのごみの量を「ごみ発生量」とします。
しかし、家庭において生ごみ堆肥化処理機等により自己処理している分や、事業所自らによ
って処理されているものは、発生量の把握が困難なことから、これを除いた量を「ごみ総排
出量」とします。
「ごみ総排出量」から、自治会・町内会等による「集団回収」を除いたものを「ごみ排出
量」とし、ごみ排出量は「家庭系ごみ」と「事業系ごみ」に分けられます。
なお、家庭から排出される可燃ごみ、不燃ごみ、粗大ごみ、資源等が「家庭系ごみ」で、
事業所から排出されるごみが「事業系ごみ」です。
また、家庭系ごみ及び事業系ごみの中間処理後の資源化量と集団回収を合わせたものが「リ
サイクル量」で、リサイクル量のごみ総排出量に占める割合が「リサイクル率」です。
図 3-1 ごみの区分
− 17−
(2) ごみ処理の体系
①
主なごみ処理の流れ
可燃ごみは、ごみ焼却処理施設にて焼却処理し、焼却灰・飛灰は埋立処分しています。不
燃ごみ及び粗大ごみは、粗大ごみ処理施設にて切断・破砕処理後、破砕可燃物は焼却処理し、
不燃残渣は埋立処分しています。また、処理後に排出される鉄・アルミは民間業者にて資源
化しています。資源は全て民間業者にて資源化しています。
図 3-2 主なごみ処理の流れ
− 18−
②
中間処理施設・最終処分場の位置及び概要
本市は、中間処理施設として、焼却施設を 1 施設、粗大ごみ及び資源ごみ処理施設を 1 施
設保有しています。また、最終処分場を 1 施設保有しています。
444
6
252
34
✈
38
37
図 3-3 中間処理施設・最終処分場の位置及び概要
− 19−
(3) ごみ総排出量の推移
①
ごみ総排出量の推移
家庭系ごみ及び事業系ごみは減少傾向にあり、集団回収量も減少傾向にあります。
平成 22 年度のごみ総排出量は 29,493t/年となっており、平成 18 年度から平成 22 年度に
かけて、ごみ総排出量は 8%減少しました。
図 3-4 ごみ総排出量の推移
−
20−
②
1 人 1 日あたりのごみ総排出量の推移
本市の 1 人 1 日あたりのごみ排出量及びごみ総排出量は、減少傾向にあり、平成 22 年度
現在、ごみ排出量は 825g/人日、ごみ総排出量は 893g/人日となっています。
また、県平均と比較すると、ごみ排出量は、平成 21 年度の本市 831g/人日に対し、県平均
906g/人日となっており、本市の方が 75g/人日少なくなっています。ごみ総排出量は平成 21
年度の本市 889g/人日に対し、県平均 950g/人日となっており、本市の方が 61g/人日少なく
なっています。
出典:一般廃棄物処理実態調査結果
図 3-5
1 人 1 日あたりのごみ排出量の推移
出典:一般廃棄物処理実態調査結果
図 3-6
1 人 1 日あたりのごみ総排出量の推移
−
21−
③
家庭系ごみ排出量の推移
a) 家庭系ごみ排出量の推移
本市の家庭系ごみ排出量は減少傾向にあり、平成 22 年度は 18,090t/年となっています。
ごみ排出量が減少傾向にあるのは、市民のごみ減量化や分別への取り組みの成果である
と言えます。
表 3-1 家庭系ごみ排出量の推移
計画収集
燃やせるごみ
燃やせないごみ
資源物
一般持込
燃やせるごみ
燃やせないごみ
資源物
ふれあい収集 燃やせるごみ
燃やせないごみ
資源物
店舗回収
資源物
合計
H18
14,951
858
1,369
396
919
1,131
−
−
−
22
19,646
H19
14,802
740
1,296
428
836
1,048
−
−
−
20
19,170
H20
14,998
650
1,027
342
1,087
873
−
−
−
24
19,001
単位:t/年
H21
H22
14,914
14,839
689
733
1,046
1,016
236
253
855
717
612
493
−
1
−
1
−
1
33
36
18,385
18,090
注)ふれあい収集:ごみステーションまでごみを出すことが困難な高齢者世帯等を対象に、各家庭
の玄関先まで行き、ごみの収集を行っています。
図 3-7 家庭系ごみ排出量の推移
−
22−
b) 1 人 1 日あたりの家庭系ごみ排出量の推移
本市の 1 人 1 日あたりの家庭系ごみ排出量は減少傾向にあり、平成 22 年度の 1 人 1 日あ
たりの家庭系ごみ排出量は 548g/人日となっています。また、県平均と比較すると、平成
21 年度の本市の 1 人 1 日あたりの家庭系ごみ排出量 559g/人日に対し、県平均は 618g/人日
となっており、本市の方が 59g/人日少なくなっています。
表 3-2
燃やせるごみ
燃やせないごみ
資源物
合計 本市
県平均
図 3-8
1 人 1 日あたりの家庭系ごみ排出量の推移
H18
475
55
78
607
651
H19
466
48
72
587
630
H20
469
53
59
581
625
単位:g/人日
H21
H22
461
457
47
44
51
47
559
548
618
−
1 人 1 日あたりの家庭系ごみ排出量の推移
−
23−
④
事業系ごみ排出量の推移
本市の事業系ごみの排出量は平成 18 年度から平成 22 年度にかけてほぼ横ばいに推移して
おり、平成 22 年度の事業系ごみ排出量は 9,174t/年となっています。
表 3-3 事業系ごみ排出量の推移
許可車
燃やせるごみ
燃やせないごみ
資源物
一般持込 燃やせるごみ
燃やせないごみ
資源物
合計
H18
7,365
98
68
1,564
227
79
9,401
H19
7,558
85
36
1,403
105
82
9,269
H20
7,589
66
49
1,119
121
88
9,032
図 3-9 事業系ごみ排出量の推移
−
24−
単位:t/年
H21
H22
7,619
7,879
72
76
41
40
1,030
1,010
113
104
71
65
8,946
9,174
(4) ごみの組成
本市の乾燥した状態の可燃ごみの組成は、紙、布類の占める割合が最も高く、50%前後を推
移しています。
平成 22 年度の紙、布類の占める割合は 53%、ビニール、合成樹脂類は 21%、木、竹、わら
類は 9%、生ごみは 12%、不燃物類が 2%、その他が 3%となっています。
図 3-10 可燃ごみの組成の経年変化(乾燥状態)
−
25−
(5) ごみ減量・資源化施策の現状
①
家庭系ごみに対する減量化・資源化施策
a) 家庭系ごみ有料化
家庭系ごみは、平成 13 年度から「燃やせるごみ」のみ「指定ごみ袋制度」を導入し(大:
20 枚 600 円・小:20 枚 300 円)、また平成 15 年 9 月 1 日から特小サイズ(20 枚 200 円)の
指定ごみ袋を導入しました。
また、平成 21 年 7 月 1 日から、家庭系ごみを環境センターに搬入する場合のごみ処理手
数料の徴収も開始しました。
b) 生ごみ堆肥化
本市はごみの減量化と地球温暖化防止を図るため、生ごみリサイクル(家庭等から出る
生ごみの堆肥化)の取組みを推進しています。
生ごみリサイクルを広く、多くの家庭で取り組むことが出来るよう、堆肥化容器の無償
貸し出し(1世帯1基)や電動生ごみ処理機購入費の補助を実施しています。さらに、婦
人会などの各種団体を対象に「生ごみリサイクル出前講座」を開催しています。
c) 集団回収事業
子供会・町内会などの団体が行う古紙・古繊維類の集団回収活動に対して報奨金を交付
することにより、資源の有効活用、分別排出の促進等のリサイクルを推進しています。
H18
集団回収報奨金制度
による回収量
H19
2,954
2,639
H20
1,889
単位:t/年
H21
H22
1,821
1,929
d) 廃棄物減量等推進委員
市民の中から、廃棄物減量等推進委員を委嘱し、資源の有効活用、廃棄物の減量化、そ
の他の清掃活動について市の施策への協力並びに地域のリサイクル活動の推進等の活動を
行っています。
− 26−
②
事業系ごみに対する減量化・資源化施策
a) 事業系ごみ有料化
事業系ごみは平成 16 年度から「事業系少量排出事業者制度」を導入し、
「燃やせるごみ」
のみ「指定ごみ袋制度」を導入しました(大:10 枚 1,000 円・小:10 枚 500 円)。これは、
事前に「少量排出事業所届」を提出することで、家庭系ごみの収集時に特別に事業系ごみ
を出せる制度です。また、平成 18 年 4 月 1 日から、事業系一般廃棄物を環境センターに搬
入する場合のごみ処理手数料を改定しました。
※少量排出事業者とは、排出する事業系一般廃棄物のうち燃やせるごみの量が、1週間
平均容量で指定ごみ袋(大)4袋相当の量以下の事業者である。
b) 多量排出事業者への指導
事業系ごみを多量に排出する事業者に対し、分別基準の周知や減量化要請等の指導を行
っています。
c) 不適正搬入の監視及び指導
産業廃棄物の搬入禁止と、不適正搬入の監視及び指導を強化しています。
③
普及啓発事業
a) ごみの分け方・出し方の周知
家庭からごみを出す際の正しい分け方、
・出し方を周知するため「ごみ便利帳」を全世帯
に配布しています。
b) ごみの分別方法等の説明会の開催
町内会など地域住民団体に対して、ごみの分別方法等の出前説明会を開催しています。
c) マイバッグ運動
レジ袋の減量化を目的とした「マイバッグ運動」を積極的に展開し、過剰な包装や容器
入り商品の購入自粛、使い捨て商品の使用抑制等を呼びかけています。
また、マイバッグ作り方講習会の開催や環境バッグの配布を実施しています。
d) 環境センターの施設見学
小・中学校や町内会など各種団体の施設見学を随時受け付けており、その中でごみの分
別方法や、生ごみリサイクル化の説明を行っています。
− 27−
(6) 収集・運搬の現状
①
家庭系ごみの分別区分
燃やせるごみは、ステーション回収を推進しており、市民は、生ごみや草木の堆肥化、過
剰包装や使い捨て商品の自粛など、その減量化に努めることとしています。また、本市は、
コンポスト容器の貸与制度や、電動式生ごみ処理機の導入推進等の施策により、市民の減量
化に対する支援策を講じています。
燃やせないごみも、ステーション回収を実施しています。乾電池(二次電池類を除きます。
)
及び廃蛍光灯類(水銀を使用した体温計や温度計を含みます。
)は、それぞれ他の「燃やせ
ないごみ」と区分して回収しています。
表 3-4 家庭系ごみの分別区分(平成 23 年 4 月 1 日現在)
分別区分
燃やせるごみ
具体例
排出形態
生ごみ・貝殻、発泡スチロール、紙おむつ、 大村市指定ごみ袋
回収頻度
週2回
くつ・バッグ類、草・木くず、座布団・ぬ
いぐるみ、おもちゃ、酒かす・みそ・油、
ストッキング・カッパ、シート・ホース類、
ビデオ・カセットテープ・CD等
燃やせないごみ
なべ・やかん、植木鉢・茶碗、ファンヒー
町内の分別用コンテナ
毎月 1 回
ター・ストーブ、傘、ラジカセ・コンポ、
油びん・化粧びん・薬びん・割れたびん、
布団(2 枚まで)、電子レンジ・ミシン等
粗大(持込)ごみ
環境センターへ直接持込
環境センター
定した多量の木・枝、多量の木・木切れ、 (燃やせるごみは市販の
引っ越し等で一時的に多量に出たごみ、剪
へ持込又は許
布団(3 枚以上)、タンス、机、家具類等
可業者へ依頼
無色透明の袋)
(有料)
資源物
かん、びん、古紙類、古繊維、ペットボト
市販の無色透明の袋・専用
ル、プラスチック製容器包装
コンテナ
毎月 1 回
(古紙類はひもで梱包)
②
家庭系ごみの収集運搬の体制
本市の、家庭系ごみの燃やせるごみは地区ごとに直営と委託で収集運搬を行っており、そ
の他のごみは全て委託による収集運搬を行っています。
− 28−
(7) 中間処理の現状
①
焼却処理量の推移
本市の焼却処理施設では、主に燃やせるごみを焼却処理しています。また、不燃ごみ及び
粗大ごみを破砕処理した後の破砕可燃物も焼却処理しています。
焼却処理量は、平成 18 年度からほぼ横ばいに推移しており、平成 22 年度の焼却量は
25,969t/年となっています。
不燃ごみ及び資源が減少しているため、ごみ総排出量は減少傾向にありますが、可燃ごみ
量は横ばいに推移しているため、焼却処理量も横ばいにあります。
図 3-11 焼却処理量の推移
−
29−
②
破砕処理量の推移
本市の破砕処理量は平成 19 年度まで減少傾向にありました。
平成 19 年度以降はほぼ横ばいの傾向を示しており、平成 22 年度の破砕処理量は 2,047t/
年となっています。
図 3-12 破砕処理量の推移
−
30−
③
リサイクル量の推移
市環境センターへ持ち込みされるごみのリサイクル量、リサイクル率は、ともに減少傾向
にあり、平成 22 年度のリサイクル量は 4,216t/年、リサイクル率は 14.3%となっています。
リサイクル量、リサイクル率が減少傾向にあるのは、近年資源の有償取引が進み、分別し
た資源を町内会などの団体、個人及び事業者がリサイクル業者へ直接排出していることなど
が要因だと考えられます。
表 3-5 リサイクル量及びリサイクル率の推移
直接再資源化量
古紙類
布類
プラスチック製容器包装類
生きびん
その他
リ 再資源化施設処理量
サ 鉄(スチール缶)
イ アルミ缶
ク びん
ル 不燃ごみ処理再資源化量
量 その他
電池
蛍光灯類
草
計
集団回収量
合計
総排出量
リサイクル率
H18
1,879
1,006
348
452
33
40
534
115
39
380
475
43
30
13
−
2,931
3,057
5,988
32,104
18.7%
H19
1,710
911
341
421
34
3
469
96
34
339
411
38
26
12
−
2,628
2,735
5,363
31,174
17.2%
H20
1,344
645
336
338
19
6
388
50
27
311
362
34
24
10
−
2,128
1,967
4,095
30,000
13.7%
図 3-13 リサイクル量及びリサイクル率の推移
−
31−
単位:t/年
H21
H22
1,269
1,077
624
556
296
252
328
251
21
18
−
−
398
392
47
41
27
25
324
326
403
469
38
49
28
26
10
10
−
13
2,108
1,987
1,920
2,229
4,028
4,216
29,251
29,493
13.8%
14.3%
(8) 最終処分の現状
本市の最終処分量は平成 18 年度以前からおおむね微減傾向にあります。平成 22 年度の最
終処分量は 3,467t/年となっています。
表 3-6 最終処分量の推移
H18
最終処分量
焼却灰・飛灰
不燃残渣
H19
H20
単位:t/年
H21
H22
3,543
3,413
3,393
3,371
3,467
2,664
2,517
2,789
2,760
2,872
879
896
604
611
595
図 3-14 最終処分量の推移
−
32−
(9) ごみ処理経費の推移
本市のごみ処理経費は平成 18 年度から平成 22 年度の過去 5 年間で、約 6 億 2 千万円から
約 6 億 9 千万円の間を推移しています。また、市民 1 人あたりのごみ処理経費は、平成 18 年
度の 7,700 円から、平成 22 年度の 6,900 円に減少しています。
図 3-15 ごみ処理経費の推移
−
33−
(10) 施設への搬入手数料
家庭系ごみを環境センターへ直接搬入する場合、平成 21 年 7 月 1 日から有料化しました。
表 3-7 ごみの搬入(平成 23 年 4 月現在)
項目
内容
搬入日・時間 ○平日 午前 8:30∼11:30 午後 1:00∼4:45
○土曜 午前 8:30∼11:30
手数料
○家庭系ごみ搬入手数料:50kg 以下 200 円
※50kg を超える場合は、200 円にその超える重量 50kg までごとに 100 円を加算
した額。
○事業系ごみ搬入手数料:100kg 以下 600 円
※100kg を超える場合は、600 円にその超える重量 50kg までごとに 300 円を加算
した額。
※再生資源物のみの場合は、100kg 以下の場合 300 円。100kg を超える場合は、
300 円にその超える重量 50kg までごとに 150 円を加算した額。
− 34−
(11) 前計画における数値目標の検証
本市の平成 22 年度の 1 人 1 日あたりの家庭系ごみ排出量(集団回収含む)は 615g(目標値
756g より 141g 少ない)
、事業系ごみ排出量は 9,174t(目標値 10,900t より 1,726t 少ない)
となっています。この結果、ごみ総排出量 29,493t(目標値 40,307tより 10,814t 少ない)、
最終処分量 3,467t(目標値 3,759tより 292t 少ない)となり、目標を達成しています。
平成 22 年度の全体のリサイクル量は 4,216t(目標値 9,792tまで 5,576t 不足)
、家庭系ご
みのリサイクル量は 4,111t(目標値 8,314tまで 4,203t 不足)
、事業系ごみのリサイクル量
は 105t(目標値 1,478tまで 1,373t 不足)となり、目標を達成していません。
表 3-8 前回計画の数値目標
■排出量
現状
基準
目標値
(平成 22 年度実績)
(平成 30 年度予測値)
(平成 30 年度)
615g
777g
事業系ごみ
9,174t
15,020t
全体
29,493t
45,232t
項目
1 人 1 日あたり
の家庭系ごみ
756g
(21g 減量約 3%減量)
10,900t
(4,120t 減量、約 27%減量)
40,307t
(4,925t 減量、約 11%減量)
※前回計画における、1 人 1 日あたりの家庭系ごみ排出量には集団回収量を含んでいます。
■リサイクル量
項目
家庭系ごみ
現状
基準
目標値
(平成 22 年度実績)
(平成 13 年度)
(平成 30 年度)
実績 5,832t
8,314t
リサイクル率 24.9%
リサイクル率 28.3%
実績 162t
1,478t
リサイクル率 2.3%
リサイクル率 13.6%
実績 5,994t
9,792t
リサイクル率 19.7%
リサイクル率 24.3%
現状
基準
目標値
(平成 22 年度実績)
(平成 30 年度予測値)
(平成 30 年度)
3,467t
4,496t
4,111t
(集団回収量を含む)
事業系ごみ
105t
全体
4,216t
■最終処分量
項目
最終処分量
− 35−
3,759t
(737t 減量、約 16%減量)
図 3-16 前回計画の数値目標と現状(H18∼H22)との比較(1/2)
−
36−
図 3-17 前回計画の数値目標と現状(H18∼H22)との比較(2/2)
−
37−
(12) ごみ処理の課題
①
ごみの減量化・資源化に関する課題
a) 家庭系ごみの減量化・資源化に関する課題
ごみの分別の徹底や可燃ごみの半分近くを占める生ごみの減量を図るなど、更なる家庭
系ごみの減量が必要となります。生ごみの減量にあたり、一般的に生ごみの約半分以上が
水分と言われていることからも水切りの徹底を図り、さらに生ごみ堆肥化容器等の普及促
進を図る必要があります。また、市民 1 人 1 人が商品を購入する際に、ごみをできるだけ
出さないように工夫する必要があります。
リサイクル率は平成 22 年度現在 14.3%となっていますので、分別徹底によるごみから資
源への移行や集団回収を推進し、資源化を促進させる必要があります。
家庭系ごみの減量にあたり、市民に対しては、マイバッグの推進や環境学習の推進を継
続し、ホームページや広報等を活用して普及啓発をさらに進める必要があります。
b) 事業系ごみの減量化・資源化に関する課題
事業系ごみは、前回計画の目標を達成していますが、事業者には自己処理責任により処
理することが法律により義務づけられています。自己処理責任について、事業者に対して
周知徹底し、事業系ごみのさらなる減量に努めていく必要があります。
特に多量排出事業者に対しては、減量化・資源化に積極的に取り組むよう周知啓発をす
る必要があります。
また、施設へ直接搬入するごみに対し、搬入検査を強化し、分別の徹底を呼びかけるな
ど、事業者自らによる適正処理を推進し、よりいっそうの減量を図る必要があります。
②
収集・運搬の課題
現在可燃ごみは戸別及びステーション収集を実施していますが、収集件数に対する比率が
戸別収集は 3 割、ステーション収集は 7 割となっています。収集・運搬の効率化・迅速化を
図るためには、ステーション収集の件数を増やしていく必要があります。
また、他事例を調査・研究し、新たな分別品目の回収等の検討も実施していく必要があり
ます。
− 38−
③
中間処理の課題
環境センターは、供用開始から 14 年が経過していますので、施設の延命化を図るため、
設備更新を進めていく必要があります。
④
最終処分の課題
現有の一般廃棄物最終処分場は、埋立開始から 21 年を経過しており、処分場の残余容量
が少なくなってきているため、新たな最終処分場の計画を検討する必要があります。
⑤
その他の課題
災害時において、県や周辺市町と連携を図り、連携体制を確立していく必要があります。
依然として後を絶たない不法投棄に対する対策については、県や警察とも連携を図り取り組
む必要があります。
また、在宅医療系廃棄物の適正処理を検討する必要があります。
− 39−
3.2 人口及びごみ総排出量の将来予測
(1) 人口の将来予測
本市の平成 23 年度の人口は 91,086 人に対し、本計画の最終年度である平成 30 年度では、
1,930 人増加し、93,016 人と予測されます。
(人)
95,000
92,500
90,000
90,517 89,683 91,086 90,101 88,619 89,285 93,016 92,461 91,908 92,738 91,359 92,184 91,633 87,500
85,000
H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29 H30
実績
推計
図 3-18 人口の将来予測
− 40−
(年度)
(2) ごみ総排出量の将来予測
①
推計方法
ごみ総排出量の将来予測は、過去の実績の動態がそのまま推移する推計方式(トレンド推
計方式)により推計を行いました。
トレンド推計にあたっては、①家庭系ごみのうちのごみ、②家庭系ごみのうちの資源、③
集団回収、④事業系ごみの 4 種類に分けて実施しました。家庭由来のごみや資源(①②③)
は主に人口に起因するため、1 人 1 日あたりの量の実績を、事業系ごみは景気等の社会的動
向など様々なものに起因するため、年間実績値をトレンド推計しました。なお、直線式、二
次式、指数式、べき乗式、ロジスティック式を用いトレンド推計し、べき乗式を採用しまし
た。
べ
き 乗
式
: y=y0+a・χb
※y:ごみ量、y0:基準年量、a・b:係数、χ:経過年数
■直線式
トレンドを直線に置き換えたときの推計式。推計値が少なく出る傾向がある。
■二次式
トレンドを放物線に置き換えたときの推計式。徐々に増加又は減少を示す曲線。
■指数式
過去のデータの伸びを一定の比率で増加又は減少させる公式。増加あるいは減少傾向は
急激になる。過去のデータが同比率的な傾向のときにあてはめやすいと言われる。
■べき乗式
過去のデータの伸びを徐々に増加させる公式。実績値が増加し続ける条件で、最もあて
はまりが良いと言われる。
■ロジスティック式
増加または減少傾向を加速度的にのばした後、徐々に鈍化させ、一定の割合で飽和に達
する式。
− 41−
②
推計結果
家庭系ごみ、事業系ごみ、集団回収の合計である「ごみ総排出量」の将来予測をみると、
減少傾向にあり、本計画最終年度である平成 30 年度では 28,435t と予測されます。
表 3-9 ごみ総排出量の将来予測
実
績
推
計
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
H26
H27
H28
H29
H30
家庭系ごみ
a
19,646
19,170
19,001
18,385
18,090
18,062
17,917
17,840
17,780
17,784
17,697
17,673
17,654
事業系ごみ
b
9,401
9,269
9,032
8,946
9,174
9,135
9,101
9,072
9,047
9,024
9,004
8,985
8,968
集団回収
c
3,057
2,735
1,967
1,920
2,229
2,150
2,071
2,010
1,959
1,920
1,876
1,841
1,813
単位:t/年
ごみ排出量 ごみ総排出量
d=a+b
e=a+b+c
29,047
32,104
28,439
31,174
28,033
30,000
27,331
29,251
27,264
29,493
27,197
29,347
27,018
29,089
26,912
28,922
26,827
28,786
26,808
28,728
26,701
28,577
26,658
28,499
26,622
28,435
図 3-19 ごみ総排出量の将来予測
−
42−
3.3 ごみ処理基本計画の基本フレーム
(1) 基本理念
廃棄物対策に対する基本理念を次のように定めます。
ごみを出さない、資源循環型のまちづくり(循環型社会システムの構築)
(2) 基本方針
基本理念を実現するために、次の 2 つの基本方針を掲げます。
方針1:3R の徹底によるごみ減量化・資源化の推進
○市民、事業者によるごみの分別排出の徹底
○マイバッグキャンペーン等によるごみの発生抑制の推進
○生ごみの水切り徹底や堆肥化等によるごみの減量化、排出抑制の推進
○リサイクルしやすい環境商品の普及・啓発の促進
○事業活動に伴い排出される事業系ごみの適正処理の徹底
○容器包装リサイクル法や家電リサイクル法に基づくリサイクルの推進
方針2:一般廃棄物の適正な処理・処分の推進
○中間処理施設の適正な維持管理と適正処理
○最終処分場の延命化推進と安定確保
−
43−
(3) ごみ減量化・資源化に向けた数値目標
①
数値目標
基本方針に基づく各種施策の進捗状況を定量的に把握・評価するため、以下に示す 3 つの
指標に対し、本計画最終年度である平成 30 年度の数値目標を設定します。
■ごみ減量目標①:1 人 1 日あたりの家庭系ごみ(資源を除く)排出量
項
目
実績
目標
(H22)
(H30)
-60g
家庭系ごみ
501g/人日
(資源を除く)
441g/人日
12%減
−
44−
■ごみ減量目標②:事業系ごみ排出量
項
目
事業系ごみ
実績
目標
(H22)
(H30)
9,174t/年
-20%
(1,835t/年減)
■資源化目標:リサイクル率
項
目
リサイクル率
実績
目標
(H22)
(H30)
14.3%
−
45−
19%
(約 5%増)
②
数値目標達成に向けたごみ総排出量の推移
数値目標達成に向けたごみ総排出量の推移です。
表 3-10 数値目標達成に向けたごみ総排出量の推移
年度
実
績
推
計
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
H26
H27
H28
H29
H30
家庭系ごみ
a
19,646
19,170
19,001
18,385
18,090
18,062
17,840
17,660
17,444
17,308
17,077
16,891
16,707
事業系ごみ
b
9,401
9,269
9,032
8,946
9,174
9,135
8,878
8,622
8,365
8,109
7,852
7,596
7,339
集団回収
c
3,057
2,735
1,967
1,920
2,229
2,150
2,268
2,375
2,482
2,632
2,734
2,843
2,981
単位:t/年
ごみ排出量 ごみ総排出量
d=a+b
e=a+b+c
29,047
32,104
28,439
31,174
28,033
30,000
27,331
29,251
27,264
29,493
27,197
29,347
26,718
28,986
26,282
28,657
25,809
28,291
25,417
28,049
24,929
27,663
24,487
27,330
24,046
27,027
図 3-20 数値目標達成に向けたごみ総排出量の推移
−
46−
(4) 将来のごみ処理体系
本計画の最終年度である平成 30 年度時点の本市のごみ処理体系です。
図 3-21 ごみ処理体系
− 47−
3.4 個別計画
(1) 減量化・再資源化計画
①
市民の取組
a) 発生抑制の推進
レジ袋削減を目指した「マイバッグ運動」等への積極的な参加や購買時等における過剰
包装や不必要な容器の自粛に努めます。
また、再生品の使用促進、使い捨て商品の購買自粛、リサイクルショップやフリーマー
ケットなどの活用を行い、不要となるものを可能な限り購入しない生活を心がけ、ごみを
排出する時は、分別排出を徹底するよう努めます。
b) ごみの減量化
生ごみに対しては、水切りの徹底やコンポスト容器の無償貸与、電動式生ごみ処理機購
入補助制度等を積極的に利用して、減量化・堆肥化に努めます。
c) 資源化の推進
子供会や町内会などの団体により実施している集団回収事業に積極的に参加してリサイ
クルの推進に努め、また不用品バザー等へ積極的に参加してリユースの推進にも努めます。
②
事業者の取組
a) 発生抑制の推進
廃棄物を出さない事業活動(物の製造、加工、販売等に際してのごみの発生抑制)、特に
過剰包装の抑制や使い捨て容器の使用抑制、さらにごみとして排出されたものの分別排出
やその再資源化に努めます。
また、マイバッグ運動への積極的支援、ばら売り・量り売り商品・ノートレイ商品や再
使用可能商品・リサイクル商品等の積極的販売に努めます。
− 48−
b) 多量排出事業者の減量化・資源化
多量排出事業者は、食品リサイクル法の施行による、生ごみ対策としての業務用生ごみ
処理機器等の導入や、その他発生するごみに合わせた減量化・再資源化施設の導入につい
て積極的に取り組みます。また、廃棄物減量化計画を作成し、廃棄物責任者や減量化推進
担当者等を設置するなど、事業系ごみの減量化・資源化に努めます。
c) 事業系資源の資源化促進
自動販売機設置者は、容器包装廃棄物の回収とリサイクルの推進に努め、また、販売小
売店は、白色トレイや牛乳パック等の自主回収・再資源化等について積極的に取り組みま
す。
③
市の取組
市民、事業者、行政の三者で協働し、ごみの減量化と資源化に取り組んでいくようパート
ナーシップを構築します。構築のためには、広報活動を充実し、ごみや環境を取り巻く状況
や、容器包装リサイクル法・家電リサイクル法等の情報を提供していきます。
なお、ボランティア活動への参加促進や支援など、市民が参加しやすい環境づくりを目指
します。
a) 家庭系ごみの減量化・再資源化
1) 生ごみの減量化
家庭から排出される生ごみに対し、引き続き水切りの徹底や堆肥化容器等の貸し出
しを奨励するとともに、堆肥化容器の普及方法や堆肥の利用方法について更なる検討
を行いながら、生ごみの減量を推進します。なお、市民や事業者に対し、ホームペー
ジや広報等を活用し、生ごみの減量化についての周知を図ります。
2) 分別の徹底
ごみの中にはまだ資源が含まれているため、市民や事業者に対し、分別の徹底をホ
ームページや広報、環境学習の場を通して、ごみの減量と資源化の推進を図ります。
3) 集団回収の推進
集団回収事業は、資源物の有効活用、分別排出等のリサイクルを推進するため、今
後も継続していきます。
− 49−
b) 事業系ごみの減量化・再資源化
1)搬入ごみの減量化・資源化
環境センターへ直接搬入する事業系ごみについては、業者へ分別指導の徹底を実施
します。また、事業者ごとの 1 日搬入量の制限強化の検討や、産業廃棄物の搬入禁止、
他市町からの不適搬入への監視・指導を強化します。
2) 一般廃棄物多量排出事業者等に対する減量化指導の徹底
事業系ごみの大量排出事業者に対する指導を強化し、減量化計画の策定や廃棄物減
量化担当者等の設置の推進を実施し、事業系ごみの削減を図ります。
特に生ごみ減量化対策としての業務用生ごみ処理機器導入、また剪定くず等のチッ
プ化施設の導入などを推進します。
3) 廃棄物を減らす事業活動の呼びかけ
事業者に対し、廃棄物を出さない事業活動を推進し、また飲食物容器や包装類等の
使い捨て商品や過剰包装等を抑制するよう啓発指導を行います。
c) 普及啓発の推進
1) 環境教育、啓発の充実
小・中学校や町内会など各種団体の施設見学や、ごみの分別方法の啓発活動を行い
ます。また、地域住民に対する啓発活動として、婦人会などの各種団体ごとにごみの
分別方法等の説明会を行うなど、廃棄物減量等推進委員と連携し、環境教育・啓発を
推進します。
2) マイバッグ運動の普及・啓発
レジ袋の減量化を目的とした「マイバッグ運動」を積極的に展開し、過剰な包装や
容器入り商品の購入自粛、使い捨て商品の使用抑制等を呼びかけます。
3) 庁用品、公共事業等における再生品の使用促進、リサイクルの推進
グリーン購入法を踏まえた環境に優しい商品の積極的な購入や、公共事業における
コンクリート・廃材等の再資源化促進など、ごみを発生させない取組を進めます。ま
た、その他学校給食等における生ごみ等の減量化、道路、公園における剪定くず・草
木類等のチップ化・堆肥化等、公共事業等におけるリサイクルの推進に努めます。
− 50−
(2) 収集・運搬計画
①
適正な収集・運搬体制の検討
ごみの収集・運搬は、収集頻度や収集日、収集ルート等の見直しを随時検討していきます。
なお、平成 14 年度から開始した、ごみのステーション整備補助金制度を継続し、市民の
ステーション排出への積極的な支援を行います。
②
分別品目の追加
資源回収の拡充を図るため、紙製容器包装など、その他の資源品目の分別収集品目の検討
を行います。
③
店舗回収の推進
現在、本市及び事業者(生産者・販売者)
、消費者(市民)それぞれの役割分担を適切に
行う観点から実施しているプラスチック製容器包装の店舗回収を今後も引き続き継続し、プ
ラスチック製容器包装の回収を推進します。
④
適正処理困難物等
事業者に対しスプリング入りマットレスなどの適正処理困難物やスプレー缶等は、処理に
対する生産者側の関与や回収義務を強く要望していきます。なお、今後、適正処理困難物の
生産者側による引き取り義務が生じた場合には、環境センターへの搬入禁止物として指定し
ていきます。
⑤
家電・パソコンへの対応
排出者が小売店等を通じてメーカーへ引き渡し、適正な処理ができるよう家電リサイクル
法やパソコンリサイクル法の仕組み等をホームページや広報誌等に掲載するなどリサイク
ル法の円滑な推進を図ります。
− 51−
(3) 中間処理計画
現焼却施設及び現粗大ごみ処理施設の効率的な運営に努め、設備状況を的確に把握し、維
持管理費の低減に努めながら、現施設の延命化を図ります。また、本計画最終年度の平成 30
年には施設が 21 年目を迎えるため、今後新たな施設建設の検討を行っていきます。建設にあ
たっては現有施設の老朽化の状況、広域処理体制の状況等を勘案し、方針を決定していきま
す。
− 52−
(4) 最終処分計画
①
既設の一般廃棄物最終処分場での適正処分の推進
現最終処分場を適正に維持管理し、今後も引き続き焼却灰や不燃物等を適正に処分してい
きます。なお、埋立期間を平成 27 年 1 月までとしていましたが、市民の努力によるごみの
減量化などで最終処分量が抑えられたため、埋立期間を平成 29 年度末までとして期間延長
を計画します。
②
新設最終処分場の整備計画
現最終処分場は、埋立開始後約 21 年が経過しており、平成 29 年度中に埋立終了となる見
込みであることから、平成 29 年 4 月の供用開始を目指し、新設の一般廃棄物最終処分場の
整備計画を検討します。
事業スケジュールは、平成 24 年度に計画を策定し、平成 25 年度と平成 26 年度に各種調
査・設計を行い、平成 26 年度後半から建設工事を開始し、平成 29 年 4 月供用開始を目指し
ます。
③
焼却灰の有効利用の検討
最終処分場の延命化のため、埋立対象物の減量を図るとともに、埋立量の推移や残余容量、
費用対効果等を勘案しながら、焼却灰の有効利用の調査・研究を行います。
−
53−
(5) その他の計画
①
廃棄物減量等推進員等制度の充実と活用
現在の、「清掃審議会」に対し、廃棄物処理法に基づく「廃棄物減量等推進審議会」等へ
の拡充・改組を検討し、ごみ処理手数料の改定、廃棄物の減量化の推進等を検討します。ま
た、減量化等のためには、関係者の幅広い参加が必要であるため、学識経験者や市民のみな
らず、廃棄物処理業者、多量排出者、廃棄物再生事業者等の関係者の参加を検討します。
②
不法投棄対策の強化
不法投棄防止に係る周知啓発やパトロールを継続し、県、警察、地元自治会等と連携した
不法投棄の強化を行います。また、不法投棄行為者が特定出来る場合は、警察に協力を求め、
厳重な注意・指導を行うとともに、悪質と認められる案件には、告発・摘発を行います。
③
災害時における廃棄物の処理
長崎県や周辺自治体と連携し、災害時の対応や災害廃棄物の適正処理方法等の計画を策定
していきます。
④
在宅医療廃棄物の処理
在宅医療廃棄物の処理は、環境省の通知に基づく処理の役割分担を基本として、県内の市
町の動向を見ながら今後医師会、歯科医師会、薬剤師会や医療関係機関と協議していきます。
− 54−
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