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Twinkle:Tokyo Women`s Medical University

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Twinkle:Tokyo Women`s Medical University
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女子医学専門学校生徒の初潮に関する社会生物学的考察
吉岡, 薫
東京女医学会雑誌, 6(2):205-227, 1936
http://hdl.handle.net/10470/16737
Twinkle:Tokyo Women's Medical University - Information & Knowledge Database.
http://ir.twmu.ac.jp/dspace/
47
東京女子讐學專門學校産婦入科教室︵主任堤教授︶
東京女子馨學專門學校衛生學教室︵吉岡講師指導︶
吉 岡
4、初潮と初潮前疾病との關係
3、初潮と季節的關係
5、初潮と父母の職業との關係
A、父の職業との關係
6、初潮と初潮前の蓮動との毛細
B、母の職業との關係
四、総括及結論
薫
女子讐學專門學校生徒の初潮に關する
目
肚會生物學的考察
嚇、緒 醤
二、調査資料及研究方法
三、調査成績
1、初潮年齢
2、初潮と地方的關係
A、出生地別に依る地方的薫製
口
吉岡11女子六二同門學校生徒の初潮に關する置會生物學的考察 第六谷 二〇五
月経に關する研究は、泰西に嘗ては既に十九世紀の牟ばより磯表せられ、其後相次いで幾多の學徒により探究せられてるる
候、人種、文化の程度,枇會的地位、職業,生活法獅佳居,榮養。鷲質等により異なるものなる事は周知の事なり。
︵
二
×
︵
三
︶
︵一五︶
︵ ︻ 四 ︶
〇
︶ ︵ 二
五
二
六 ︶ ︵
二
〇 ︶
排卵作用によるものなれども、各人一様ならすして、其内的原因、或は外的條件により差異有るものなりと云はれ、帥ち氣
初潮帥ち初経とは成熟期に到りたる婦人に於て、始めて磯來する月維の謂にして、此の磯現は堅陣内に起る卵成熟による
、緒
B、初紹前主佳地別に依る地方的襯察
次
48
諸氏の本邦一般婦入初潮年齢(年代順)
第 一 表 諸氏の本邦一般婦人初潮年
2400 P4
2000 P4
大正元
P5
15
勢 澤
2241
昭和2
2411
第六巻 二〇六
三三が磯表せられしを始めと
3 〃 3 4 〃 8 〃
”
本邦に調ても,明治十七年に
417
10.90
難隔撒伽∵
1000
99
杢日本
6354
璽溝蕃族
147
坂 原 谷島 代谷内黄
方
屋岡照緒
一般婦人に就き、或は第二表
入 各種の方面より或は廣く或は
に示す如く學生のみに於て、
3000
深く研究され枚學に蓬なしと
婦
然るに本邦女子讐學敏育機
いふべし。
璽
澤 川 陸 阪 庫
伊金
1000
大
1167
南朝鮮
1810
口 川 田崎岡藤 田
金香北大兵
頭 辻
鹿見島
憾とせる所、最近先輩石坂氏
〃 〃 〃 40 ク 41〃 〃 〃 〃 〃 〃 〃 〃 〃 之に回する統計無きを甚だ遺
關として最も古き本校に於て
庄 高
26883
皿
阪
石
北朝鮮
野古池山光内池同伊桐新飯
.g7
@15 14 14 14 14 15 14 14 M 14 16 14
大
皿村
氏
M 4者
は
1全
6國
1
5及
に1
よ4
り 、1前
︵四︶
的に一般婦人を最手とし.後
謁 。7 ’9﹂ ⑳⑳ ﹄ 適 溺 97 ⑳の ﹂ 2 沮﹄ β 旧 62
39
2208 P4
鬼 高
山田差
37
阪京
1250
2929
4265
16
1000
135
日
澤阪山南澤溌本
1000
486]
538
琉 中
球.國
184
80
3085
250
988
10r26
者は本校生徒を材料とし月経
300
九 四 關本
生の蓮動と月経との關係に野
黄 は大村氏によりて﹁本邦女學
る研究は存せざるを以.て、余
北 り。然れども初潮のみに關す
蔓 ︵七し
州國東.土 溝 に關する研究の磯表ありた
アイヌ
大小八緒 下大日山 同 同 同 同 同 同 同 同
塚川田方 田塚岡崎
大束岡金大蔓墓金墓
重三田方橋田
東 同
1137
東調安緒高楠
榊対面
名古屋
1276
明治17
14. 8
22
14
1015
年ケ月
10001
JK
1080 P6
〃 2 ” 4 〃 5 6 〃
12392 P4
e﹂濁.謁βS
﹂1
﹄5
﹄1
調5
31
5
61
05
31
35
の1
溶4
諮
3船
留
1
5
して
、或
第一5
表に
示す
く 514
1
4は1
1
4如1
2000 14 98 43
吉岡閂女子跨學專門學校生徒の初潮に關する漱會生物學的叢雲
欄者陶醐折1轡醒翻雛 幸贈者睡擶墨書騰.縢
49
調査場所欄溶鉱
高田
日本女大生
四國女學生
361
近畿 〃
692 14.4
〃
東北 〃
253
〃
九州女學生
699 14.3
九州浮女切生
265
辻
九州女學生
278 14.5
13
保坂
東京女一三專
100 14.9
15
施
同志硅女學生
822 14.5 昭和2
松山
南朝鮮女學生
14,215
14.4
14.3
85 14.4
一﹁調査材料及碗究方法
〃 〃 〃 〃 〃 〃 〃 〃
北朝鮮〃
工4.9
和歌山女三生
465 14.1
する統計的調査しとして一部磯
表せられたる被調査人員に筒若
干の追加をなし、併せて之に杜
會生物外的調査を試みたり。
︵此漁腱に附翻祀すべきは諸氏の山叉献中
に大正十五年調査の保坂氏によるも
のとして、本校生徒を材料とせる如
き記載有るも、原著に徴するに東京
東京女子馨學專門學校に於ては、大
女子歯科讐學專門學校生徒にして我
村氏及余の外には、調査せし入なき
事を確言す︶
虫目岡H女エ﹂曙學專門墨・校生徒の初潮に關する軋肌會生物學的考察 第六巷 二〇七
び若し亦出生地別に観んか、ハワイ、アメリカ,南洋にも及べるは特筆すべきところなり。
すが如く、甚だ廣汎なる隣邸に亘り、本土は勿論、北は樺太より南は導通まで、遠くは、朝鮮,滞洲國、中華民國にまで及
重なる身許調査により、爾親共に内地人のもののみを選びて研究の資料となしたれども、爾其分布は第六表及び第七表に示
等混合し居る黙なり。されば本校生徒全艦を調査の単磁となせば本邦人の調査としては誤謬を号す恐れ有るを以て、余は嚴
ふ憂ひ比較的少なき鮎なり。更に本校生徒は内地人が大部分を占むれども、其他、朝鮮人、璽濁人、中華民韓人及び猫逸人
而して、本研究の他と異る所は、本校生徒は讐學生なるが故に.一般婦人と異なり、調査項目記載に正鵠を期し難しと云
石 川
6
全國女學生
5
辻
10600 14.3
〃
東京:女學生
〃
13.1
1532
〃
那覇女學生
〃
14.1
コ07
〃
14.1
43
〃
九州 〃
〃
14.2
62《
〃
334
11
173 13.9 大正io
!!
申國 〃
小 畑
90 14.3
關束 〃
4
爾岡 ク
山田
岡島
277
44
263 14.2
伊坂 新潟女亭生
年ケ月
14.6 明治37
報告膏
調査材料は,昭和六年四月以降昭和九年三月までに耳茸せる生徒なり。
第二表諸氏の本邦女王生初潮年齢(年代順)
50
第六表 出生地別被調査入員
三州太鮮那洋
東
計
計12668527・・63…6・1・5・964・・93・411・・75
アメリカ
關奥中近中四九北i皇満朝N關
東旧型畿國國当道瀦洲鮮那州
地
海 東
方
樺 太
第七表 初潮前地方別
計
計{・86842…7…164・・7・・8・・636・昨・75
第三表 調査の爲學生に配付せるカ’ド
學生罹病及月経調査票
No.
名二二
所麟副氏
翻年劃
東京女子醤學專門學校
齢
此瀾記入セザルコト
年月/
村町
満 年 月
年 月
大正
府 郡
上京前居住地
縣、 市
年間居佳
上欄居佳一ケ年以内なる時は下前居佳地
縣 郡 村
主 佳 地
自宅、下宿、素入下宿、i親
戚の家、知入の家
郡市
村町
初戦
高女
第六
ニが
手卜
瞬後・主瑚
計
年 月
初輕1奄焉年月 日
日
年
室
備 考
○八
手聞
幼見期 小學期 申田鼠 現在
月
同 塞 人数
選コス
選期
籍兄。弟。 姉()妹() 国司訓
難隊)弟。姉。妹。
自 學年至 學年
階
室 番 號
ノタマ
父母
自分晦蜘
・四半[
珊珊
母
父
初経前の主疾病
入舎 年 月
人
佳宅の朕態
府縣
身侭の歌況
漂族判
町
溝方測
地 及名 稔
族
冨
初輕前i
女開校所在
父母の職業
通學佳所
年 月
通男時間
出 生 地
家
上京棚医學朝
明治
吉岡H女子馨學專門止校生徒の初潮に關する肚會生物學的考察
國 國 州 道
方 東 M 部 三
ハワイ
幅關樺朝:支南
アメリカ
一奥中近申四九北
海
地
51
研究方法としては被調査生徒各自に別掲第三表の如き調査カードを配附し、其各々の項目につき記入せしめ、記載の不備
なるものを除き,=七二人制選びて調査せるものなり。爾此のカードに於ては、地方別的観察を明かにせんが爲、出生地
別と主佳地唄とに分ち、且つこれを初経前と初蝉後とに分ちたるは、往々諸家の記載を見るに、.此の顯の明瞭ならざるもの
有るが故なり。筒,初経前主疾病なる欄を設け,之が記入をなさしめ,之と初潮との狸婆を見たり。爾此のカードは他の研
究の資料ともなす目的あれば、本調査に直接關係なき事項も記載し有ることを三 口附加す。
隣﹃調査成績
−、初潮年齢
元來,初潮年齢なるものは人種により誰異有るごとは、成書にも多く見らる﹂所にして東西各人種により猫特のものとな
され居れり。斯く人種的に相違有るもの玉如きを以て、本調査に於ては前述の如く純内地人のみを資料とせり。
然らば、十干先進諸賢により報告せられたる中、全景的なるもの玉初潮年齢は如何と云ふに、明治四十一年に山崎氏の一
︵四︶
般婦人による一四年一〇ケ月、昭和八年に石坂氏による一四年三ヶ月,女蔓生によるものに於ては、昭和四年に松山氏の一
四年ニケ月、迂氏の一四年三ケ月等にして、他は地方的なるもの多し。
︵一六︶ 、’一〇︶
而して、從來一般には一四年八ケ月どなされたり︵但し木下氏に依る︶。
余の今人調査ぜる一一七二名に於ては,第一圖に於けるが如く,算術雫均一四年三ケ月︵一七一・二六︶土0・二六にして、
山崎氏のそれより七ケ月早く、石坂氏のそれとは略章一致し、筒女學生に於ける辻氏とも大差なし。故に山崎氏を除ける他
の成績と略々一致すると云ふを得べし。
而して、其最大値、最少値を見るに、最も早冒せるは,一〇年三ヶ月にして、最も遅尽せるは一九年二ヶ月なり。帥ち統
計値の幅は、八年九ケ月に及べり。爾第五表に示すが如く,地方別的に最少値,最大値を見れば,多少の地方的差異を認め
塞國に邊く暖國に早きが如し。
吉岡U女子馨學專門學校生徒の初潮に關する祉會生物學的考察 第六巷 二Q九
52
第
攪_値
算街平均一.一14年3月(1712”e}土e・26
標準偏差一一・13・15±0・183
中央値一一170・36±0・32
モードー.一168・58
/Z=1172
ttSINss
ノ 、
野 敵
ti
\\
!づ
吉岡H女子讐學專門門校生徒の初潮に關する肚會生物學的考察
一一 マ察値
一一一一一一
、築
鑑瑠㎜2・冊博・医麗㈹り98・冗65。切32・・
今之が生理的範圃を定めんに、
竃“ド刈 H 。 ト つ ① ﹂ n O ﹄ ⑦
ρ11HQQμQQ汁Oμ◎◎QQ
なれば,生理的範園をば竃汁ρと看傲さば
困§.トっ①十昌QQμQQ目ド◎QトQQ⑩口Hq曾劇守湿
ド刈H・boのiμQQμQ◎HHα◎◎・μQQ“HQ◎盆bo冑あ
XX一一v−pt・
N
s隔
130 x[1)r 14e t4s /Jro 15s /et x6s i70 f7s feo /8s 190 19s 200 20s 2iO 2i5 220
響
第
となる。依って、一五年四ケ月乃至一三年二ヶ月を生理的と言ふを得べし。
一 圓
第四表
表
鳳
例劃百分率
別
方
最小値
最大値
17. 1
11, 8
17.11
11.10
16ユ2
11.11
19. 2
tl.11
16. 8
10. .o,
17. 6
工2。12
17.11
12. 4
15. 7
16.12
14
1.19
111
9s44
366
31.15
390 33.19
209
17.79
66
5.62
P6
1.36
e.oo
O.09
第六巷 二︼○
12. 1
10.10
O.17
O1
東朋部畿國國州道鮮
關奥中只中四九北朝
海
年月
@11 12 13 14 15 16 17 18 19
10
年月
04
地
53
而して、中央値を計算すれば, 嵩ρ。。①疑O・G。トつとなる。次いで℃鶏錺。冨の公式冒011冨iq。︵試一一≦幽︶に依りて、便宜上
﹁モード﹂を算出すれば嵩⑳OQ。となれり。但し冒。は﹁モード﹂,Mは算術粗画、 寓自は中央値なり。
さて、以上の雫均値を比較するに、算術干均が最大にして、﹁メディアン﹂が次位、最少なるは﹁モード﹂なり。從って、﹁メ
ディアン﹂の左右には被検査人員の五〇%が分布する故、本校生徒の初潮は、算術平均の年齢に於て既に牛数以上磯零する
と云ふを得べし。大阪風眼大墨に於ても斯かる初潮年齢の曲線を得るとの事なれば、初潮年齢に關しては斯かる曲線を常に
得るものなるやも知れす、誠に興味有る問題と言ふを得べし。
此に於て、試みに確率積分法に依りて、正規分布の理論値を計算し、 蟷加法に依るに、翼、口Q。。。・b。昌なれば弓冊。なり。
故に言ふ迄もなく本度数分布は正規分布を示さす。これを圖示すれば第一圖の如し。
︵九︶︵一九︶︵二五︶︵二山ハ︶
2、初潮と地方的關係
⋮ ︵ご八︶
古來初潮と地方的關係については、一般に温暖なる地方程早く、塞冷なる地方程遅しと冒せられたり。
一九三五年ノルウエーのQ。冨同一ざH壕三こロ9冨氏の初潮と地方的關係に就きての研究に擦れば、從來の悪筆的観察をなす
§畿が重要の關係ありとし、雨量多き程邊く、少なき程早しと云ふ。
場合の因子として論ぜらる玉器揖斐温との關係より外に、氏等に依れば降雨量及び氣温の最高より最低までの幅帥ち諺ヨヤ
而して講評の余の調査に於て、既述の如く出生地別と月経前主佳地別に分ちたるは、從來の報告に之が記載の不明なる鮎
を明かにせんとする爲にして、累差要約に依りて差異有るものなりや否やを研究せんとせり。進んでは爾者何れが初潮との
關係に就きて重要なるやをも考察せんとせり、。
A、出生地別による地方的観察
出生地別に依る初潮年齢の算術卒均及び標準偏差を出すに第八表の如し。此れに依りて観るに最も早きは朝鮮、最も邊き
は北海道なり。
尚以上の数値を統計上眞に差異有りや否やを見る爲に璃馬をそれぐ挙均値としdをその差とすれば冒属i蜜騎11伽.伽
吉岡11女子署學專門戴立生徒の初潮に關する牡會生物學的考禦 第六巻 二一一
54
14. 3(171.39)±O.50
12.09ゴニ0.35.
14, 4(172,96)±1.06
14.53.:.itO.75
14.3(172.00⊃・ニヒ0・56
13.14 t O.40
14.3(172.18)ゴニe.65
12.21 irO.46
14.5(174.05)土0.69
.11.21ヨ己O.49
14. 2(170.93)±O.98
11・96±Oe69
14. 1・L168.93) kO.88
14.53土0。62
14. 7(176.97っ=ヒ1.87
14.94=ヒ1.32
14. 1(168.75)±1.65
10.63±1.16
束 凋 部 畿國 國 州
關 奥 中 近 中 四 九
牝海道
朝 鮮
寓﹁寓b⇒
ま℃炉・。+℃炉・。
︵ 9 ︶ >Q。の場合は有意にして、
寓h一一ピ・
\℃国㌔十団炉、
︵
び Y ハQ。 の場合には無意となして此の式により
判定するに、㈲式に合致するものなければ、統計學的には総て無意にし
て差を認めざれど、之が眞に無意なるや否やは,品数梢少なるの憾あ
ればこ﹂に明言する能はざるなり。依てこ玉に此等の統計學的立場を考
慮の外に置きて、一慮統計に現れたる数字に就てのみ考慮を試るべし。
此等数字を見るに、前述せるが如く、朝鮮最も早くして一四年一ヶ月.
ざるもの有れども,余のは純粋の内地人にして、而も朝鮮に於て出生し
於ける日本人としての朝鮮人を含めるものなりや否やの記載の明瞭なら
はれたる統計に於ては、或は所謂朝鮮人に就きてのみ、或は廣き意義に
を示す。但し此の場合に於て注意すべき事は,從來朝鮮を材料として行
聯85脚鵬珊67棚29 19
年月
の確率誤差を”即伽とすれば即国・幽11什百国μ・。十℃図駆。博なり。此の場合
物
學
的
考
察
葉山ハ巻 二 一二
吉岡11女子馨學專門學校生徒の初潮に關する冠會生
肪別例数初潮.年酬轡偏差
乱騰論及北海道の今尚するは、氣温的因子と共に勺.文化の程度低き爲ならすやと思惟せらる玉も文化の程度高からざる九
らる。
次に、九州及び四國の比較的早番し,寒冷なる北海道及び奥羽の公言する鮎に於ては、氣温による影響ならんかと推考せ
佳地別に依るものに於ける成績と相一致するものにして,この鐵につきては月経前主佳総別の所に於て述ぶるべし。
用ひたる材料は、上述せるが如く他の諸氏と異なる故に、彼我甥照比較する能はす。爾朝鮮の早撃するは後述する月経前主
月に一致し、池田氏の北朝鮮一般婦人に於けるより二年早く,同氏の南朝鮮婦人よりも一年四ヶ月早し。されど余の調査に
たるものなり。さて、朝鮮を材料とせる先進諸賢の成績と余の成綾を比較するに、松山氏の北朝鮮墨生に於ける一四年一ケ
第八表 田生地別初潮年齢
55
州早磯し、文化の最も開けたる關東及び近畿に於て早からざる貼に於て矛盾せるを見得べし。
B、初維前主佳地細による地方的観察
14.28=ヒ0.74
13.76土0.46
14. 4..172.7t5)d:O.61
11.87 trO.43
14. 4(172.64)±O.92
14.f8土0.65
14.5(174.20)=ヒ1.00
11.91±O.70
年鉄楓
13.99ニヒ0.65
11.86±1.99
14. 2.170.65)±1.54
11.67=ヒ1.09
東二部,畿國國州
關 奥 中 近 申 四 九
北海道
朝 鮮
而して以上の敷字が統計画引眞に蕪異例のや否やを見るために前述の
如く
@︵・︶\誌靴扉V・。及び
藪に於ても亦既述の如く朝鮮が最も早獲する貼は興味有る事にして、
っきての考察を加ふべし。
地別に於けると同様有意なるもの存せざれど前項の如く現れたる数字に
の式により判定するに、前同様に㈲式に合致せるものなく、從って出生
@︵ぴ︶﹃騰開聞・。
加へて見るに、先づ氣歴との同院は昭和四年内閣統計局による統計に依
き影響を認め得ざるなり。依て氣象を支配する種々の因子につき考察を
約につき吟味して見るに、先づ文化と示ふ要約に就ても初潮を早むる如
鰯84鵬蝦㎜64螂222
6
一考
を要する所なり。然らば何が故に朝鮮がかくなるかに就き各種の要
14.3⊂172.19)土0.92
14.5(173.64)=ヒ1.67
初輕前主意地別による初潮年齢及ひ標準偏差を示せば第九表の如し。帥ち最も早きは朝鮮にして,遅きは奥羽地方なり。
14. 3(171.29)±O.56
瀦
加鋤
12.81±O.36
月鞭三
地方別置1初潮年齢の鞠陰準{厨差
害岡11女子三門專門學校生徒の物潮に關する澱會生物學的考察 第六巷 二一三
と有りと、且、北部に近き程大陸性霊候にして氣温甚だ動揺し易く、これが婦女子の性器に刺戟をあたふる爲ならすやとも
局による統計によ、るに、朝鮮は内地と異なb・、南朝鮮は年平均氣温一〇度乃至一四度なれど,北朝鮮では三度にまで下るこ
故に早く、北海道は從って氣歴低き故に遅しとも考へらるべし。さて倫朝鮮の氣温的關係につき考ふるに昭和四年内閣統計
れば、氣駆は朝鮮は七六二・三粍、本州は七六一粍,北海道、樺太は一般に低しと云ふ。是に由って見れば、朝鮮は氣腿高き
第九袋 初潮前主佳地方別初潮年齢
56
吉岡日女子里門專門學校生徒の初潮に關する冠會生物學的考察 第六巻 二一四
推論し得るなり。亦最近のω滞二ざH甘露と舜氏の論による降雨量との關係を見れば、同製に内閣統計局昭和四年の統計
に過るに、概して本州は降雨量多く一〇〇〇一二〇〇〇粍、北海道は八OOl一〇〇〇粍、朝鮮は爾降雨量少なし。是由観
之質店に依れば降雨量少き程早く、降雨量多き程遅上すと云ふにより、この読に從へば降雨量一般に少なき朝鮮に早きは氏
等の設に一致するも、同様に少なき北海道の遅磯するは一致せざるなり。以上は朝鮮の野馬的即身に封ずる要約に樹する推
論なり。其他風俗蕎慣との三五は前述の如く内地人の朝鮮居佳なるを以て差異なしと考ふるも大過なからん。之を要するに
余は朝鮮の早磯するは朝鮮の特殊的氣象殊に大陸性氣候なる窯に關係有るにあらすやと考ふ。
其他關東の如き文化の進める地方早くして、北海道、奥羽、芸無の如き丈化の低き地方に遅きは、文化と初潮との關係を
推考され得るものにして、帥ち丈化の進める程早しと云ふ論に合致する貼は、石坂氏、辻氏、施上等と一致するを見る。さ
れど文化の進める近畿に於て比較的遅き窯は、交化と必ずしも密接の關係なしと云ふ松山氏の設に一致し、文化なる如き箪
一なる因子に依りて左右せられざるものならん。
斯く出生地別と月経前の主薄地に依るもの・と爾⋮者何れが債値有るかは、余は理論上は後者に便値多く考ふるも、余の資料
のみにては實際に於て何れが重要の役割を演ずるかは遺憾ながら確たる推論を下し得ざるなり。
最後に余は初潮年齢と日本全高︵但し内地にして沖縄縣は槍柵事情を異にするを以て之を除き、三府四十一縣一道の資料
を以てす。︶に於ける雫均氣濫及降水量との相關係数を算出して、燕雀の氣候的因子に關する観察の一助となしたり。其結果
は次の如し︵但しこの計算に用ひたる激は第十表κ示す︶。帥ち初潮年齢と弔均氣温との相關係敬は
初潮前の主住地別によると
N日け旺一脅OO日汁Oμ母 にして
出生地別によると
N日けーーlOμ劇①汁Ob⑩魅
初潮年齢と降水量との相關係激は
57’
24
6.
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88
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1
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1
1r9.9U 1.170.3
V4
164.3gt 1.568.4
−17e5.671 1・Z55.7
173.81i 1.027,9
170.591 1.521.7
174.171 1.631.7
169.991 1.184.8
169.051 1,116.5
172.201 1.541.81’
172.111 1.476.1
173.351 1,645.0
175.301 1.762.6
172.4二 2.223ユ
IL71,ILII 2.656.2
167.42i・ 2,491.0
170.17i 1.142.1
17.0.00[ 1.067.2
172.431 1.780.6
4.
24
17
172.15[ 1.638.0
賀都阪庫良山畑根山島口島川媛知岡.賀崎本分節島 歌. 晃
滋京大兵奈越鳥島岡富山徳.香愛高爾佐塁審大宮鹿 年
窃二幅耶㎜m一曲熾餅蜘現川.郡観一曲m郡恥塒揃一画
177.361 1.066.4
均
174.621 1.700.0
均温
14.Pri97
1.522.5
172.49
172.29
U5
169.781 1.163.5
李氣
’4
77
’175.91i 1.151.8
t
別) M 別)M’
齢地M
潮出︶
初r別
府縣耳
害岡陪女子三門專門學校生徒の初潮に關する祉會生物學的考察
第六
海 . 奈
北.青岩団秋山爾茨栃群埼千束脚新富石幅山長岐欝.愛三
偏着手城田形島城木馬玉葉京川蝉山川井梨野阜岡知重
犠鵬謡嬬罵螺鋤饗欄霧姻灘姻
ヴ
ρ
リ
71
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7
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気月輕前
s
別)M’
初潮年齢
黛降露量]難
(生出地
府縣別
の山河地
降水量
初潮年齢
年生
168.101 1.426.0
五
第十表 相關係敷を計算するに用ひたる初潮年齢及降水量及準均氣温
5b
吉岡”女子器學專門門校生徒の初潮に關する胤會生物學的考察 第六岱 一=六
初潮前の主住地別によると
Nヨ幹1110・OHO汁90HOH.
なり。帥ち何れも負の相關なれども、無意にして相關はなきも、唯出生地別による初潮年齢と雫電導濫との寄倒係数は、他
の相關聾唖より比較的大なるを以て、成書に幽く如く、氣濫高き程初潮年齢は早しと云ふ読と其傾向に於て一致するもの玉
如し。一方降水量に於ても、以上の相国係数より推せば無意にして、前述せる郊−川ウエーに於けるω滞二ざ二錠三邑昌9氏
の詮に依る雨量多き程初潮年齢早しと云ふ現象は認められす。勿論余の今同の調査は例籔寡少なれば,以上の係数等も各地
写
7.49
(O.85)
(O.56)
8.43
(O.55)
総鵬99
28.59
9.79
(o.or2)
(O.55)
8.43
(O.61)
(O.87)
(O.59)
7.14
(O.51)
9 10 11
@1 2
@88 99 餅価84
336
冬
7.40
(O.81)
(0幽55)
23.14
三一紡
11.66
12
(O:52)
6 ヴ・ 8
23.58
〈O.84)
秋
(e.52)
7.23
(O.51)
3 4 FD
7.49
(O.52)
277
’
Z66
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24.69
8. 77
290
夏
敷1百一x
季節「陰暦「例
8.51
272
春
分
率
1175
(一)は%の誤差なり
し、下期試験中なる二月.+唄月,六月に於
︵一八︶
夏の八月、陽春の四月及び正月に於て山をな
從下女學生を樹象とせる報告に依れば,盛
3、初潮と季節的上下
なり。
か之に及ぼす重要なる因子を探究し度さもの
とは思はざれども,三三の進歩に伸ひ、何等
にして軍一なる要約を以て之が解決し得べ七
れど斯かる初潮といふ如き現象は極めて複雑
究の銘々磯表せられん事を希望するなり。さ
ものと考ふ。亦各地方に於て、更に三種の研
歎を増加したる曉は、何等かの結論を得たき
に一宇に計算を試みたるものにして、今後例
方に於ける偶然性に左右される事多きを以て、余は以上の相關の結果により確たる論を立つるには非らざれども、参考まで
+一表
59
五
第
春
曾ーーハ
、≒、∼
,,8‘^
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衆ハ
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4
今
別
月
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M/WvWvM/V.へ
捌脇脇脇脳鰯脳胤脇脇脇師臨締切脇脇燭脳脇町備州細鋤卿卿品60
n腿4884・
n=11ワ’5
一一五
八四
一三七
八八
九九
一〇三
九〇
九九
一〇〇
八八
ぺ飛
八七
吉岡一女山斗岬學專門灘’校生徒の初潮に關即する融會生物學的考察 第六巻 晩一一七
月
別
するに第二圖に於て示さる玉如し。邸ち一月が比較的多くして山をなす黙に於ては一致すれども、石坂氏の八月に多きに反
然らば一般婦人のそれとは如何なる差異有りや否やを見る爲,試みに最近嚢表されたる石坂氏の全國婦人のそれとを比較
し一月、四月に多き黙は,從來の論に梢一致するを見る。
と錐も必ずしも少なからず、八月、四月、一月に於て必ずしも山をなさす、從甘藷も多しと去はる玉八月は中位に有り。但
五月の順なり。之を從來の女面生を材料とせる報告に徴するに,甚だ異なれるを知る。帥ち試験中なる二月,十一月、六月
之に依って見れば十ご月に磯・來する者最も多く、次は一月、七月、四月,十一月、八月、二月、九月、六月、十月、三月
に示すが如し。
余の調査の結果は黒月にて示せば、第十一衷の如く。着艦月のみにては正鵠を期し難きにより月別比例を求むれば第二圖
炉 数
六四五二九二:九六一八二〇
例
ホ坂氏の全國婦人
P・…一・
落q三二生徒
一一一
例
て谷をなし居れり。
八○八九〇九)rL八〇三v一・九
七三五一三九三八二七天三
一五一一一ニー一五二二ニ
コ ロ コ コ サ コ 」比
久
夏 秋
34 516 7 819 iO HII2 i・2
季節
暦月
︵ 一 〇 ︶ ︵ 一六︶
二
60
吉岡確女子醤二戸門門校生徒の初潮に關する証會生物學的考察 第六巷 一二八
し、余のは七月が多く、余のは十二月に最も多けれども、石坂氏に於ては一月が.絶封多数を示す。石坂氏のそれは十一月、
六月少なきも,余のは十一月と錐も谷をなさす。以上の如く一般婦人のそれとも多少の差異を認めざるを得ざるなり。
柱聯を四季別に分ち観察するに、冬期最も多く、夏、秋、春の順にして、第十一表に示すが如し。之を車回に於けるもの
︵一〇︶
と比較するに、辻氏に依れば、秋少なく夏季に多きは女笹生に特有とされしも,女學生を謝象とせる余の今同の調査に於て
は全く之に合致せざるを見得べし。一般には夏季に多きものなりと云はる玉も、余に於て冬季が絶謝多数を以て夏を凌駕ぜ
︵四︶ β一七︶
る貼に於て、從來の読に相反すれども、この顯に於ては昭和八年の石坂氏及同年の豪灘婦人の高氏の成績と一致するを見る
曾lil
ヨ東地方
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1覧一へ
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冒 lli
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故か、第三は或地方の曲線に依りて左右せられ
方特有の曲線が本曲線に重大なる影響を與へし
校生徒は諸地方より集合せるものなれば、或地
ぜる特有なる曲線なるか、第二は既述の如く本
的裕編なる階級の子女のみを集め居るが故に生
第一は、本校生徒が全知女三生中に於ける比較
の結合に齢し得べしと思惟せらる﹂なり。帥ち
余は此の原因を次の三種の何れか、或はそれ等
示すは、抑々如何なる原因に依るものなりや。
以上の如く本調査に於て特有なる月別曲線を
せり。
なり。然し春季に於て少なきは、余の調査せる範園内に於ては他に一致せる文獄を見出し得す、多くは秋季に於て少なしと
冬
夏
?白n方
一一一
圖
第
春
(出生地別)
一一一一一
騙襯団平脳脳膓燭筋切鰯鰯欝細濁”晒
一一 S 体
2
34 E16 7 819 IO Hi[2
鱈月
秋
事節
第一の鮎に潤て帥ち本校が特殊の學校なるが故に、生徒も亦其家庭的條件に於ても比較的特有なるが爲なりとすれば、同
す、諸地方曲線の合成に依る故か。余は此等三滝に就て究明し、其の原因を明かになすべし。
.三三
61
︵一へ︶
様に醤專生徒を材料とせる大阪の小榮氏のそれと近似せる線を書くべしと思はる玉も、彼我の比較に於て更に近似せる貼を
見出し得す。帥ち第一の黙に於て読明するを得
ざるなり。
第二の黙に於て、帥ち或地方濁特の線が大な
る影響をあたへたるに回すやとの見地より第三
圖及び第四岡に示すが如く例数最も多き關東地
圖
り、筒地方別に於ては,.出生地別と初経前の主
住彫工に観察して、且之が全國通じての成績と
第
比較して、観るに之等二地方に於ける線必すし
も全開を通じての線に一致せす、よって第二の
黙に原因有りとも考へられざるなり。
而して本校特有の月別曲線は,第一及第二の鐵に於て合致せざるを以て、第三の難解ち諸地方曲線の合域に依るものなら
んかと推考せらるムなり。
4、初潮と初潮前疾病との關係
余は初潮前に経過せる疾病が月維に及ぼす影響を見るべく、被調査人員=七二睡中初潮前に疾病を経過せるもの三一四
重に就て調査せり。その分類には﹁昭和七年十二月、内閣訓令第二號、死因及疾病分類﹂により疾病分類をなせり。帥ち大分
類に依りて之を見るに第十二表に示せるが如くにして、就中歯数の多きは、傅染病垂寄生轟病,呼吸器病、清化器病、泌尿
生殖器病の順なり。例敬多きもののみの卒均値を出して見たるに、其結果第五表に示せるが如く、各種露髄病の一四年一ヶ
月,浩化器の疾患の一四年五ケ月、呼吸器病の一四年六ヶ月、泌尿生殖器病の一四年五ヶ月にして,尚疾病を経過せざるも
吉岡H女子馨學專門學校生徒の初潮に閾脚する鮭會生物學的考察 第六巷 二一九
62
0.32
15.37±O.84
21.65
14年5月(173・4;.)ニヒ1.25
15.34=ヒ0.89
14年5月(174・09)士L94
13.80ゴ=1.37
14年3.6(172.32)=ヒ0.54
14.27±O.39
861 14年3.5月(172・15)土0.2
912.73±O.21
一
[
@68 23
77 14年6月(157.14)土1.18
1.24
[ 一
吉岡11女子讐學專門學校生徒の初潮に關する証會生物學的考察
分泌腺疾患
血液及造血臓器疾患
1.92
2.23
患 患 風
器 器﹂器
行 吸 副
章 呼 消
人
い
無
の
病
疾
疾 疾 疾
示申輕系及感畳器
泌尿生殖暴疾患
骨及蓮動器疾患
不明の診断及不詳原因
合 計
第六巷 二二〇
の八六一名に就き李均値を出せば、第十二表に示すが如く
一四年三、五ヶ月なるを見得る。
而うして以上の数が果して統計學的に果して意義有りゃ
否やを見る爲に疾病を経過せざるもの玉目均値に野して各
種疾病別の雫均値を比較し前述の㈲式及㈲式によりて制定
するに,統計學的には意義なきを知れり。されど一般数字
に現はれたる結果につき論じ見るべし。
先づ、旧染病を経過せる者に於て比較的早きは、億染病
は多くは細菌性疾患にして、血液自身に攣化を來すこと多
し。從って此の血液自身の攣化の爲なりや、叉は血液の攣
化が二次的に性器に攣化を來せるものなりやは明かにする
し表に示すが如く泌尿生殖器病に於て、生殖器疾患なるに
間には更に例数を増せば關係有るやも計られざるなP。但
殖器病に於ても明かに邊稜するを論れば、十三疾病と初潮
れば,・かくは遅回するものなるべし。忌避化器病、泌尿生
は、一般に旧格榮養の不良なる所謂虚弱なる三六の者多け
’肺結核等含有せられ居るが故に、之等に罹患する者の中に
呼吸器病なるもの玉中には、肺炎.氣管鼻炎、肺尖加答兇、
も,大過なかるべし。次に呼吸器病の邊押する鮎に於ては
を得1
ざれど
も、血液の攣化によりて早獲せるものと考ふる
鵬14167別68244
謝
4.46
囎 [一[
0.32
25.48
7.64
12.031059
14年1月(169。52)ゴ=0.78
34.71
傳染病及寄生悪病
レウマチス性疾患其他の全身病内
齢1標準偏差
年
潮
類書刎・1初
分
大
初潮と初潮前疾病
事+二表
0.72
0,54
0.62
14年4月(172・71)ニヒ=0.79
12.00 ltO.56
8.72
14年4月(172.53)=1=0.87
12.57 tO.61
18.01
14年3月(171一.12)土0.60
12.63土0。43
1.44
14年4月(172,80)±1.80
10。31土1.27
50.32
14年3月(t72。09)=ヒ0.37
13.00ゴニ0。26
14年5月(173・64)土0・83
12.9【=ヒ0。59
14年4月(173.16)=ヒ・1.21
14.31土0.85
9.72
業 業 業 業 業 単
産
塗 水 鑛 工 商:交
通
其他の有業者、
9.91
P
業 明
64
無 不
11111
計
ぼす影響も著明ならざるものなるべし。
斯る瓢の調査は寡聞にして他に丈献を見出すこと能はす、或
は余が最初に調査せしものなるやと思惟さる玉なり。從って他
との比較を論ずる能はざるも、余は從來初潮に關係有りと言は
る玉諸條件中に月経前の疾病なる一項を設くるも可なるべしと
考ふるものなり。
5、初潮と父母の職業との關係
A、父の職業との關係
之に博する研究は個人の環境を支配する重要性により輕覗す
べからざるものにして、從って初潮に及ぼす影響も大なるべし
とは、古來多く云はる玉所なり。
余の今回の調査に於ては昭和六年内閣統計局に依る﹁國勢調
をなしたるものにして、大労類に依るに第十三表に示すが如く
公務自由業最も多く、次は商業、無業、農業、工業の順にして
第山ハ巷 二二 一
交通業﹂無業の順たり。邸ち商業,公務自霞業は十四年三ヶ月、
蛙ぶれば、最も早きは商業、次は公務,自由業、工業、農業、
其初潮年齢も第十三表に示ずが如し。藪に於て初潮の早き順に
吉岡日女子隠學專門母校生徒の初潮に關する杜會生物學的考察.
公務自由業
螂8溶97脚16鵬7m査の結果表章に用ふべき産業分類及職業分類﹂に基き職業分類
100.00
f
拘らす他の疾患と大差なき所以は名目は泌尿生殖器病なるも後者に屡するはなく、忘恩として腎臓病なるが故に、初潮に及
類}底数1百分率1初潮年齢め牢均i凛準偏差
分
大
初潮と父の職業
第+三表
@工、農、交通業は十四年五ヶ月なり。
63
64
吉岡日女子醤學專門學校生徒の初潮に關する砒會生物學的考察 第六巻 二二二
然し果して之等数字の差が統計學上眞に有意なりや否やを、見る爲,再び前蓮の㈲式及⑥式により之を判定するに疾病に於
大分蜘例臨書副初潮年.齢の4均陳準偏差
4.88
34.15
14年3月(171.11)=t=2.02
16.26±1.47
45」2
14年3月(171。65)=ヒ1.77
15.76±1.25
1.22
業 業 業
其の他の有業者
100.00
計
12
農 工 商
公務自由業
とせる一四年三ケ目なれども、從來の報告に於て、商業特に接客を主とする職業者
を父とせる者に於ては。然らざるものに於けるより早しとの論と一致するが如きも、
此調査の商業と云ふば、比較的裕幅なる家庭にして、且、物品費買を主とする商業
者を以て大部分となすが故に、所謂接客業者にはあらざれば、從來の報告と一致せ
りとは云ひ難し。次に早爽するは公務自由業にして+四年三ヶ月なるも、公務自由
業なる分類中には官公吏,陸海軍現役軍人、法務に從ふもの、⋮教育家、宗教家、醤
師、書記的職業、其他を含有するものにして、各種の職業を網羅すれど、其中讐師
を父とせるもの三〇六人にして。之が大部分を占むるは,本校が讐學校なるが故に
して、この準均値は爆撃を父とせるもの玉雫均値なりと云ふも蓋し過言にあらすと
思惟せらる曳なり。其他の工、農、交通業、其他に於ても大差を認め得す。爾職業
を有する者と無業者を父とせるものにっき㈲式㈲式により判定するに無意なりき。
要するに余の調査せる成績に依れば、父の職業の初潮に謝する影響は早り意義なき
らる玉昨今に於て,殊に本校は女讐なる特殊の職業婦人を養成するの關係上,之等
之に罪する調査も文献に見出し得ざりしも,余は女子職業問題の世上に多く論ぜ
B、母の職業との關係
ざるものならん。
@4 28 37 1 8が
2如し。惟ふに、本校生徒は各々父の職業異なるも、多くは中産階級の比較的嚴格
なる家庭に育ちたるもの多きを以て、之が職業別に於ても、瞭然たる成績を表はさ
14.63
けると同様無意なりき。されば数字にのみ現はれたる結果に就き述ぶべし。上述せる如く初潮磯來の最も早きは商業者を父
・第十四表 初潮と母の職業
6.P)
り
有
初潮前活動せしものとせざりしものの初潮年齢
し1例釧% 1初 潮 年
無
な
手入
選
い
動
ら
歪な
齢1標準偏』差
160
36.45
14年1月(169.306)±:0.71
13.22ニヒ:0.50
279.
63.55
14年3月(171.104)=ヒ:0.53
13,01±O.37
439
100.00
第十六表 初潮と初潮前に行びたる蓮動
名
i例数』1%}
58
36.25
バスケツト
R5
21.89
デツトボール
Q
1.25
排 球
1
o.e)2
走 幅 跳
工
0.62
22
ランニング
泳
ル蓮ト
︻
ケ
カ ス 弓 ス
キ
第六巷
P
ピンポン
鵬.
ユ4年2月(170.50)±1’ D37 [10.77土O.97
13年8月(165・50)士1マ59
10.88 lt1.06
2.50
0.62
0.62
1.25
100.OO
職業嬬人の子女が如何
﹁‘なる初潮を示すやを究
めんとして調査せるも
のなレ。
調査の結果は第十四
表に示すが如く、其中
比較的例数多き商業及
均値を出したるに、.爾
者共約一四年三ヶ月に
して殆んど相等しきを
示す。この場合の公務
自由業も父の場合に於
けるが如く、女讐を母
・とせる,もの大部分な
り。換言すれば、女醤
の子女の李均値と看⋮傲
し得るなり。
爾爾者を統計學的に
判定するに無意にして.
二二三
・び公務自由業につき平
計
24
1薯,42ゴニ0。61
1.88
2
ス
14年1月(169.39)±0.86
13.75
3 4 1 1 水 94
一第三群
ノ、イジヤンプ
1初潮年齢・鞠擁輔差
第:二群 28
30i 18.75
ス
ア
第、一群
吉岡H女子蟹學專門學校生徒の初潮に關⋮する肚會生物學的考察
第+五表
66
吉岡聞女子馨學專門學校生徒の初潮に關する冠會生物學的考察 第六巻 二二四
現れたる数に於ても殆んど差を認むるを得・ず。
6、初潮と初潮前の蓮動と0關係
既に緒論に於て述べたるが如く,先輩大村氏は先年﹁本邦女墨生の蓮動と月塞との關係に費する統計的調査﹂として、精
密なる研究を稜表されたり。余は初潮前に行へる蓮動の初潮に及ぼす影響を見んとして、初潮前駆動選手になりしものと、
ならざりしものとを記載せしめ,前者に於ては。其種類を記入せしめたり。
其結果、蓮動選手となりし者は︸六〇名にして,第十五表に示せるが如し。之を各種蓮動別に分ち見るに甚だ複雑にして
爾加ふるに例数少手なれば、便宜上之を三群に分ちたり。即ち排球、バスケットボール、デットボールの如き主として上饅
を動かし、ボールを持ちて発動するものを第一群とし,テ昌スの如きを第二群とし、ハイジャンプ,走幅跳,ラン昌ング等
の如き下肢の劇烈なる蓮動を行ふものを第三群となしたり。
さて、三群の亭亭値を見るに、第十六表の如く,第一群一四年一ケ月,第二群一四年ニケ月,第三群二二年八ヶ月なり。
樹蓮動選手になりし人と、ならぜる人とを分ちて雫均値を出すに、第十五表に示すが如く、蓮動選手一四年一ケ月,蓮動選
手とならざる人一四年三ヶ月なり。
以上に就きて、統計塑的に意義有りや否やを見るべく.選手となりし者とならざりし者とにっき,圃式㈲式にて判定すれ
ぱ二・〇三六にして三倍に達せす、㈲式に合致し無意なるも,第三群と蓮動選手とならざりし者に於て之を観るに、三・五二
にして㈲式に合致し明かに有意なるを知るなり。
かく,第三群に出て著しき早畿度を示すは、抑々如何なる原因に依るものならんか。惟ふに下肢に於ける激しき蓮動は直
ちに骨盤内器官殊に性器に於ける充血を惹起し、延いてはそれが刺戟となり。卵胞成熟をも促進するものなるべし。これ下
肢の蓮動が如何に性器に及ぼす影響甚大なるかを知り得るなり。之に比し他の第一群、第二群に於ては第三群より遙かに逞
れるを見るは,上肢及躯幹を用ひる謹賀に於ては,性器に及ぼす影響の第三群程著しからざる故、特別の關係を認め得ざる
なるべし。
67
大村氏に依れば,擬果時に因難を感じたる蓮動種目に。跳躍、ラン昌ングが第一位に有りしに準擦すれば,彼我相一致す
るを見、甚だ興味有る事にして、余も亦初潮前後に於ける子女は勿論.月経時に於ける婦人に於て,此種の蓮動の憂国さる
るは、杜會的見地より、 一考を要すべき事に過すやと思惟するものなり。
ご
筒岩田正道氏の所謂スポーツ婦人に就き月経異常を伴ふもの多しとの読と關畏し注目すべきことなり。
四、.総括及び結論
余は我が東京女子讐學專門學校に於て、昭和六年四月以降昭和九年三月までに存肥せる生徒にして、且純粋のの内地人の
みを選びたる被調査人員一一七二名に就き、其初潮年齢翼竜が地方、季節並びに初潮前疾病及父母の職業、初潮前に行ひた
る蓮動との關係.に就て、統計的調査をなし、之に肚倉生物學的考察をなしたり。
共結果を総括すれば次の如し。
一、初潮年齢は十四年二、七ケ月なり。
二、初潮と地方的關係に於ては、
ム、出生地別に依る地方別に予ては、、朝鮮最も早き瓢に於て注目さるれど他は大差なし。
B,初潮前主旧地別によるも同様朝鮮が早くして他の地方に於ては前者と大同小異なり。
而して二者の優劣は論ずる能億す。
三、初潮と季節的關係に於ては、月別比例に依るに、十二月最も多く、一月、七月、四月,十一月,八月,二月、九月,
六月置十月、三月、五月の順にして從來とは甚だ異なる線を透きたり。これは諸地方曲線の合成に依るものならん。
四、初潮と初潮前疾病との關係は、初潮前に傅染病を経過せる者比較的早期に磯賊するも,呼吸器病に予ては比較的邊襲
し、溝化器病其他に於ては疾病を維過せざる者に比し,大差を認め得ざりき。
五、初潮と父母の職業との關係は,
吉岡π東京女子醤學專門學校生徒の初潮に關する麿會生物學的考察 第六巷 二二五
68、
吉岡皿 女二子學專罪悪校生徒の初潮に關する祉會生物學的考察 第六谷 二二六
A、父の職業中、商業者を父とせる者に於て最も早く、次は公務自由業,工業,農業、交通業、無業の順なり。
B、母の職業に於て、換言すれば職業婦人の子女に於ては、然らざるに比し殆んど差を認めす。
六,初潮と初潮前の蓮動との關係は、下肢の発動を主とする、ハイジャンプ、走幅跳,ラン呂ングに於て最も早磯し、蓮
動せざる者に比し明に早し。他の排球、バスケットボール、デットボール、テ昌ス等に覧ては下肢蓮動を主とするもの
より逞回するも、・一般に蓮動せざる者に比し、早製するもの﹂如し。
以上の所見に依るに、地方的關係,初潮前疾病との關係、父母の職業との關係に就ては、殆ど見るべき差異を認むる能は
す、た野初潮前の笹櫓との關係に就て興味ある結果を見たり。依之愚管、本校生徒の如く略々同階級の子女の初潮に暫して
は氣候、文化、疾病、職業の知き要約は重大なる影響を與へす、蓮動の如く直接生殖器に刺戟を與ふる如き要約が大なる影
響を與ふるもめと推考し得べし。−
欄回するに躍り、恩師堤教授並びに多大の御聲援と御懇篤なる御指導を賜りたる衛生學教室吉岡博人先生に満腔の謝意を表す。
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Q◎
六巷・,第六號。
12)内閣統計局,國勢調査の結果表章に用ふべき産業分類及職業分類,昭和六年。
13). 煌t統計局,死亡診噺書の死亡原因1及職業記入方に就て,昭和八年。
14)屋代周二,樺太アイヌの産婦人科的襯察,日本婦人科學會難誌,第二三巻,第五號。
15)松林錆三,女子身盤磯育に關する研究,民族衛生,第二巻。
16)松山直樹,本邦女學生の月経に關する統計的魍察,臨床産科婦人科,第四巻,第六號。
17)高敬遠,墓溝婦入月紹の統計的調査,墓溝監學會難誌,第三二巻,第七號。
18)小榮次郎,川那邊,倉石,山村,本邦女學生の月経に關する統計補遣,近畿婦人科學會雑誌第一六巷,第三號。
19)婁藤書一,婦入科學総論,.第三版。
20)佐藤美實,自動車乗務婦人の凝會輸入科學的研究(第一同報告),日本婦菊科學會難誌第ご五倦,第六號。
21)桐原裸見,婦人に於ける生理的週期と作業能,勢働科學硯究,第一巻。
22)同上,第四巻。
23)庄司忠,i璽灘蕃族の月紹に就)・て,甕灘警學會調戯第三二巻,第五號。
24)施江南,本邦女富田の月経に就て,近畿婦入科學避難誌,第一〇巷,第三號。
25) Halban−Seitz・ Biologie und Pathologie des Weibes. Bd. L 1924.
26) Jaschke und Pankom. Lehrbuch d. Gynzakologie, 192,“,. (S. 63)
27) Skerly, Ljublijana. Fin Beobachtungsblatt fttr Menarcheforschung. (Archiv fUr Gynnkologie. Banct 159. Heft 1, 1935)
28)Sker1y, Ljubliiana. Die]Menarche in Norwegen und ihre Beziehungen zun Klima. ebenda.( ク )
OO
轍匿= 幅序鰹路淘卜£藤翼剣遣。羅疑慧膣躯ゆ誕佃娼蕊灘韓騨怒
蕪4く駒 ∼111弔
Bd. VI. Ht.
2.
SOZIALBIOLOGISCHE BEOBACHTUNG ÜBER DIE MENARCHE
DER TOKYOER MEDIZINISCHEN SCHULERINNEN.
Von
Kaoru Y osioka.
Aus der tokologisch-gynäkologischen klinik der Tokyo Medizinischen
Schule für Frauen. (Vorstand: Prof. Dr. T. Tsutsumi.)
Aus der Hygienischen Institute der Tokyo Medizinischen Schule
für Frauen (Dozent: Dr. H. Yoshioka)
Ich versuchte sozialbiologische Beobachtungen über die Menarche der Tokyo
medizinischen Schulerinnen, die in unserer Schule von 1929 bis 1m2 studieren und
weIche aus verschiedenen Gegenden in Japan stammten.
Die Zahl des Materials im ganzen betrug 1172. und bestand aus reinen Japaner innen.
Die Zusammen-fassung ist wie folgt:
1)
Die Menarche tritt durchschnittlich im alter von 14 Jahren 2.7 Monaten ein.
2)
Das provinziale Verhältnis der Menarche;
a) Nach dem Geburtsort der Schulerinnen sind Koreanerinnen am Frühesten,
andere Gegender ohne bemerkenswerten Unterschied.
b)
Nach dem Hauptwohnort vor der Menarche fast gleich wie Ca)
3) Was die Jahreszeit betrifft, in der die Menarche in der Mehrzahl eintritt, ist
dieselbe im Winter und zwar Dezember am haüfigsten, darauffolgend Januar,
Juli, April, Oktober, August, Februar, September, Juni, März, Mai.
Diese Kruve zeigt einen deutlichen Unterschied gegen die von verschiedenen
Autoren beschriebenen Kurven.
4)
Beziehung zwischen Menarche und Erkrankung von der Menarche; Bei den
früher mit Infektionskrankheiten behafteten Schulerinnen tritt die Menarche
relativ früher ein.
Bei Erkrankungen der Luftwege 'relativ später, bei anderen Erkrankungen
nichts besonders.
5
Bd. VI. Ht.
2.
5) Beziehung zwischen Menarche und Beruf der Eltern.
a)
Unter den verschiedenen Berufen der Väter tritt beim Handel die
Menarche am Frühesten ein, bei Berufsfrauen ist die Menarche fast
gleich bei Hausfrauen.
6)
Beziehung zwischen Menarche und Bewegung vor ihr ist bei der hauptsächlich heftigen Bewegung mit den Unterschenkeln, Z.B. Sprungübungen, Schnellauf,
u.s.w., entschieden deutlich früher als anderer Bewegungen.
(Autoreferat)
6
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