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英会話の時間

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英会話の時間
埼玉県国際理解教育推進実践事例集『世界へはばたけ!
ハローワールド』
29 小・中学校における「英会話の時間」の取組
<本事例の特徴>
本市では、教育課程特例校の指定を受け、英語による体験的な活動やネイティ
ブスピーカーとの触れ合いを通じて言語や文化に対する興味・関心を高め、英語
によるコミュニケーション能力の向上を目的として市内全小・中学校において「英
会話の時間」を設け、授業を進めている。ここでは、今年度の取組状況及び昨年
度の検証結果に基づく成果と課題を紹介する。
<学校種> 市内全小・中学校
<具体的な取組や成果>
1 教育課程の編成
(1) 英会話の時間の時数について
小学校1学年
年間34時間
小学校2学年
年間35時間
小学校3学年から6学年
年間35時間
中学校1学年から3学年
年間35時間
(2) 上記の時間を含め、小学校では朝自習の時間等を活用し、インプット活動(15
分程度の英会話映像教材又はCDの視聴)を行う。中学校では、英語の授業で英
会話の教材を活用したり、英会話の授業で教科書の内容を確認したりする活動を
行うことにより英語の授業と英会話の時間との連携を深める。
2 指導方法
(1) 小学校は担任教師と英会話講師、中学校は英語加配教員又は英語科教員と英語
指導助手(AET)のティームティーチングを原則とする。
(2) 平成23年度○○市「英会話の時間」学習指導計画に基づき、系統的な指導を
行う。
(3) 上記学習指導計画の指導内容は、最低基準とする。
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ハローワールド』
3 成果と課題
(平成 22 年度「英会話の時間」推進状況に係る分析 ○⇒成果、●⇒課題、
・その他)
(1) アンケートへの回答に基づいた分析
ア
担任対象アンケート
○ 授業実践の成果に対して肯定的な評価を得ている。
● 学年が進むにつれて「英会話の時間」に対する興味が減少する点に課題が
ある。
イ
保護者アンケート
・小中学校における英語指導の更なる充実を求める趣旨の回答が多く寄せられ
ている。
(2) インタビューテストの結果に基づいた分析
ア
小学6年生児童
○ 自己紹介の構成、復唱能力、応答能力といった技能面については 8 割以上
の児童に対して A 評価(A,B,C の三段階中最もよい評価)を与えた。
● アイコンタクトや声量といった態度面については A 評価が全体の 5 割程度
の児童に限られている。
・ 今後は積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度を醸成するととも
に、英語使用能力の測定に資する、まとまりのある内容の対話文によるテ
ストを開発実施する必要がある。
イ 中学3年生生徒
○ 総じてどの項目も受験者全体の 6 割程度の生徒が A 評価を得ている。
● Why What 等で始まる文単位での回答を要求する質問に対しては C 評価が
目立つ。
・ 今後はインタビューテストを実施する意義を明確化し、生徒が意欲的にテ
ストを受けることができるような工夫が必要である。
(3) 小学校 4 校に対して試行実施したリスニング調査の結果に基づいた分析
○ 総じて正答率は70%を超えている。
● まとまりある英文の内容の回答を求める問題については50%台の正答率
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であった。
・ 今後は小学校全校を対象に実施する。また同一テストを同一集団に、時期
をずらして実施することで、年度をまたいで結果の比較検討ができるように
実施方法の工夫を図る。
※ 平成 23 年度の検証については改善を要する課題を踏まえて現在各校で
実施している。
(4) ○○市教育委員会研究委嘱「英会話の時間」研究発表について
平成22年度は、○○市立A小学校において「
『楽しく学び合える英会話の時間』
の授業づくり」を主題に研究を進めた成果を、平成23年2月4日(金)に研究
発表会の場で披露し、以下の成果と課題を参観者全員で共有した。
○ インプットを繰り返すことで会話の内容が理解できるようになり、話せる
児童が増えてきた。また、6年生のほぼ100%が英語を使った簡単な自己
紹介ができるようになった。
○ ペアやグループでの活動を多く取り入れたことで、ジェスチャーやアイコ
ンタクトを交えた会話ができるようになり、自信をもって話すことができる
児童が増えてきた。
● 担任と英会話講師との打ち合わせをより綿密に行い、
「担任主導型」の授業
を展開していけるようにする。
● 児童がより積極的に参加できるよう、担任も積極的に楽しみながら英語を
話そうとする姿勢を見せていく必要がある。
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