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1 新しい受入れシステムの必要性 日本語指導が必要な児童

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1 新しい受入れシステムの必要性 日本語指導が必要な児童
名古屋市立小・中学校における
日本語指導が必要な児童生徒への対応に関する具体的な施策
~多文化共生への教育諸条件整備に向けて~
名古屋市教育委員会では、日本語指導が必要な児童生徒への対応に関する具体的
な施策を22年3月に策定しました。
1
新しい受入れシステムの必要性
人
日本語指導が必要な児童生徒数の推移
1400
名古屋市では、「日本語指導が必
1200
1232
1000
981
808
800
583
600
400
200
458
462
491
681
877
937
755
643
509
427
348
323
335
172
165
156
123 139 143
226
243
295
0
H13
H14 H15 H16
H17
H18 H19
要な児童生徒」の数は年々増加
1120
H20
H21
計
小
中
し、平成21年度は、平成16年
度の約2倍になっています。
年度
これまで、名古屋市教育委員会では「日本語指導が必要な児童生徒」に対して
・ 学校からの要請に応じた、教育相談室「こんにちは なごや」による電話相
談、翻訳、問い合わせ、通訳派遣の実施
・ ポルトガル語、スペイン語、フィリピノ語、中国語、ハングルの5言語に対
応する会話集や保護者向けガイドブックの発行
・ 日本語指導講師、母語学習協力員(母語と日本語の両方が話せる学習協力員)
の学校への配置
などの施策を行ってきています。
しかしながら近年、「日本語指導が必要な児童生徒」の急増により
・ 市内全小・中学校の46%にあたる170校に在籍し、話す母語の種類も
31言語に上っています。
・ 日常会話が全くできない児童生徒や保護者もあり、学校だけでは十分な初
期対応ができないため、日本語や学校生活の習慣が分からず、自分の意思
(
「トイレに行きたい」等)が伝えられず、とまどい、不安定になってし
まう場合があります。
・ ある程度日常会話が話せる児童生徒でも、学校の授業の中で使われる独特
な言い回しが理解できずに、学習につまずき、学習意欲をなくしてしまう
場合があります。
・ このように、児童生徒の様々な状況に応じる新たな体制整備が求められてい
ます。
2
日本語指導を充実させるための新しい受入れシステム
「日本語指導が必要な児童生徒」が、在籍校に通いながら、「日本語教育相談
センター」で面談・相談し、「初期日本語集中教室」や、「日本語通級指導教
室」で、指導を受けることができるようにするシステムです。
23年度を目途に以下のシステムを開始していく予定です。
来名した日本語指導が必要な児童生徒及び保護者
区役所 居住地により在籍校を確認します。
在籍校
相談
「日本語教育相談センター」からの
アドバイスを参考に、
「初期日本語集
中教室」などと連携して指導を行っ
たり、必要に応じてティームティーチング、個
別・グループ指導を行ったりします。
アドバイス
日本語教育相談センター
(教育相談室「こんにちは なごや」の改組)
面談・相談を行い日本語の習熟状況を基
に、在籍校と連絡をしながら「初期日本
語集中教室」
「日本語通級指導教室」など、
児童生徒にとって適切な学習環境をアド
バイスします。
<新設>初期日本語集中教室
日本語を全く理解できない児童生徒が、日常生活で使う日本語を短期間で習得す
ることができる教室です。
・ 児童生徒の日本語の習熟状況に対応できる専門的な指導者を配置します。
・ 大学生や留学生、語学に堪能なボランティアを活用します。
・ まず市内1カ所で開設し、その後、拡大します。
<新設>日本語通級指導教室
日常生活で使う日本語を習得できていても、授業の中で使われる言葉が分からず、学習につま
ずいている児童生徒が、教科学習に必要な言葉を習得することができる教室です。
・ 母語と日本語の両方が話せる学習協力員が配置されている学校や、日本語指導を行う担当教
員が配置されている学校で開設します。
・ 大学生や留学生、語学に堪能なボランティアを活用します。
※ それぞれの教室に通学できない場合は、専門的な指導者による巡回指導を行います。
名古屋市教育委員会事務局学校教育部指導室(市役所東庁舎6階)
電話番号052-972-3232
ファクシミリ番号052-972-4177
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