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ニュースレター - Nomura Research Institute

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ニュースレター - Nomura Research Institute
NRI オリジナル見解と
コーポレート
コミュニケーション部
最新情報の定期便
お問い合わせ先
TEL
2013. 4 Vol.127
03-6270 - 8100( 担当:根本、坂 )
ばん
E-mail
[email protected]
〒100- 0005 東京都千代田区丸の内1-6-5 丸の内北口ビル
特集
日本のOSS発展のために
NRI オリジナル調査データから
世の中の動きをとらえます。
ソースコードが公開され、誰でも改良に携わることができる
オープンソースソフトウェア(OSS)の利用が、多様な分野で
広がっています。2003 年にOSS 活用に向けた専門組織を立ち上げ、
普及に努めてきた野村総合研究所(NRI)の寺田雄一は
■ ASEAN 諸国で強みを発揮する
日本の OSSを発展させていくことの重要性を指摘します。
データ潮流
ジャパンブランド
O S S には、無償 で使えるため
著者のこころ
NRI の著者にインタビュー。書籍執筆にまつわる、
ちょっとした想いを伝えます。
■ 目的を明確にして制度設計を
『マイナンバー法のすべて』
編著者 八木 晃二
NRIからのお知らせ
コストが抑えられる、ソースコー
ドが公 開されて いるためカスタ
マイズし や す い、サ ポ ート期 限
に 縛りが なく長 期 間利用できる、
といったさまざまなメリットがあ
りま す。 こうした 点 が 注目さ れ、
日本 で は 20 0 0 年 初 頭 からオペ
経営
■ アジアと欧州で海外拠点を拡充
レ ー ティング システムで 利 用 が
タイ現地法人を設立、マニラとルクセンブルクに
支店を設置
始まりました。代表的な O S S が
L i n u x で す。2 0 05 年 以 降 は ア
新刊
寺田 雄一
てらだ・ゆういち
情 報 技術本 部オープンソースソリューショ
ン 推 進 室 長。2003 年 に O S S 活 用 の 専 門
組織を社内に立ち上げ、2006 年から O S S
プリケーション サ ーバー や デ ー
による 企 業 の 情 報システム 支 援 事 業 を 開
イノベーションを巻き起こせ
NRIとNTTデータによる共同プロジェクトの
タベースといったミドルウェア領
進協議 会を設 立。日本における O S S の普
■ プライベートバンキング戦略
に上位に移って、アプリケーショ
在となっています。
ンの領 域 でも普及 が進 んでいま
従 来、技 術 的 には商用ソフト
す。C S M( 顧 客 情 報 管 理 )や I D
ウェアが ま ず 市 場 に 広 まり、そ
管 理、企 業 情 報ポータルなど が
の製品と同等な機能を提 供する
その代表例で す。適用分野を広
O S S が後追いしながら市場に台
ツイッターとフェイスブックの
公式アカウントはこちら!
げ ながら( P2 図参 照 )O S S は 進
頭する流 れが一 般 的 でした。と
Twitter
歩 を 続けており、今日では企 業
ころが最 近はこの 現 象 が逆 転し
の 情 報システムに欠 かせない 存
ています。
■ ITプロフェッショナルは社会価値
記録と提言
富裕層が持つ188 兆円の資産の
活性化に向けて
@ nri_official
域 に使 用が広 がり、最 近はさら
始。2008 年 に オープンソースビ ジ ネス 推
及・発展に取り組んでいる。
Facebook
NRI.Japan
「NR I ニュースレター」に掲載されているあらゆる内容の無断転載・複製を禁じます。すべての内容は日本の著作権法及び国際条約により保護されています。 C opyright © Nomura Research Inst itute, Ltd. All Right s Re ser ved.
1
特集
日本の OSS 発展のために
クラウドコンピューティングを支える OSS
新たな現 象として、クラウドコ
築する動きが広がっています。
は数 少ないのが現状で す。
ンピュー ティング を 支 える 新し
こうした 動 き に 加 えて、従 来
私 は、日本 の 技 術 者 が つくっ
い 技術を取り入れた O S S が、商
は自社開発品や商用製品を取り
た O S S を世界にもっと広めてい
用ソフトウェアより先に登場する
入れていた 企 業 の 情 報システム
くべ き だと 思って い ま す。 そ れ
ケース が現 れて いま す。 そ の た
に、業 務 ア プリケーション も 含
が日本の 情 報サービス産 業、ひ
め、従 来 の商用製 品と比 較した
めて O S S が利用されていくのが
いて は日本 の 企 業 活 動 の 活 性
うえでのコストメリットから O S S
今後のトレンドだと見ています。
化 に つ な が る と 考 える か らで
を 採 択 するという以 外 に、より
す。O S S 自体は技術者が無償で
日本の技術者に
積 極 的 に O S S を 活 用 する 企 業
開発に 携 わることで生まれます。
が 増えて いま す。 例 えばビッグ
お金が入る仕組みを
デ ー タビ ジネスに お いて、大 量
グ ローバル に 広く普 及して い
に、日本の技術者のコミュニティ
のデ ータを 多 数のサーバーで 高
る O S S に は、日 本 の 技 術 者 に
を支 援するとともに、O S S のビ
速分 散 処 理する H a d o o p などの
よって 部 分 的 に 開 発・修 正 さ れ
ジネス市 場 を活 発 化させて、開
O S S が 盛 ん に 利 用 さ れ まし た。 たコードが 取り込まれたもの が
発にかかわる技術 者にお金 が入
ま た、グ ローバルビ ジネスに お
多 くありま す。 日本人の 貢 献 度
るようにして いくことが 大 切 だ
いては、海 外 各 拠 点 で共 通する
合 い は 大 きくなって い るにもか
と 考えて いま す。 このような仕
システムを つくるため に、O S S
か わらず、残 念 な がら 海 外でよ
組 み と 支 援 が、日 本 の O S S の
を取り入 れ た クラウド 基 盤 を構
く利用されている日本発の O S S
発 展につながるので す。
こうした 活 動 を 継 続 させるため
オープンソースソフトウェアの適用領域
アプリケーション
領域
CRM
vtigerCRM
シグナルサインオン
OpenAM
ミドルウェア
領域
アプリケーションサーバー
Tomcat、JBossAS
Webサーバー
Apache
オペレーティング
システム
ERP
ADempiere、iDempiere
ポータル
Liferay
分散処理
Hadoop
BI・レポーティング
Pentaho
OpenOffi ce
LibreOffi ce
データベース
MySQL、PostgreSQL
運用監視・管理
Hinemos、Zabbix
開発環境
スマートフォン用
プラットフォーム
Eclipse
Android
オペレーティングシステム
Linux
サーバー領域
2
オフィススィート
クライアント領域
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データ潮流
ASEAN 諸国で強みを発揮するジャパンブランド
N R I は、東 南アジア 諸 国 連合
系 スーパ ー が 1980 年 代 前 半 に
て い ま す。 ま た、マレ ーシアに
( A S E A N)
5 カ国で、消費者アン
進 出して い ること から、ジャパ
お いて は、食 品・冷 蔵 庫 とも に
ケートを実 施しました。
ン ブ ランドへ の人 気 が あ るよう
外 国ブランドの 購入に積 極 的 な
「現地ブランドの商品と比較し
で す。特 にベトナムとミャンマー
様子がうかがえます。
て、2 ∼ 3 割またはそれ以上高い
では、日本 製の冷蔵 庫が 好まれ
価 格 で も、外 国 ブ ランドの 商 品
現地商品と比較し2~3 割以上高い価格を払っても良いとする人の割合
を 買いたい」と回 答した 人の 割
合を、食 品と冷蔵 庫 について集
計したところ、商品 や 調 査 対 象
最寄品(食品)
マレーシア
(クアラルンプール)
n=507
タイ
国 で 傾 向 は 違うも の の、ジャパ
(バンコク)
n=400
ン ブ ランドは、欧 米 や 韓 国 のブ
インドネシア
ランドに 対して強 み を 発 揮して
(ジャカルタ)
n=485
います(図を参照)。
ベトナム
(ホーチミン)
n=506
A SE A N では、2 、30 年前から
日本の家電 製品が市場に浸 透し、
食 品 においても、早い国 では日
ミャンマー
(ヤンゴン)
n=500
0
買回り品(冷蔵庫)
日本の商品
44.4
韓国の商品
32.4
欧米の商品
39.1
日本の商品
韓国の商品
欧米の商品
1位
49.1 36.6
39.6
1位
10.1
6.2
16.4
2位
14.6
8.4
20.0
2位
13.0
4.3
8.7
1位
17.7
6.7
9.1
1位
13.9
7.7
23.8
2位
18.9
13.9
13.0
1位
20
40
60
15.7
80(%) 0
20
65.6
40.0
68.9
37.1
35.7
40
60
1位
1位
80(%)
出所)NRI「ASEAN5カ国アンケート2012」 注)かっこ内は、5カ国で調査を実施した都市
著者のこころ
マイナンバー法のすべて
「目的を明確にして制度設計を」
編著者
八木 晃二
デ ジタルアイデン ティティー の
に付 けら れ た 番 号 に よって、社
つ マイ ナ
分 野 で 長 ら く 研 究・開 発 に 携
会 保 障と税の 公平・効 率 化も身
ンバ ー 制
わってきた本 書 の 編 著者である
元 証 明も電子行 政 もで きる、プ
度を実現
八木は、日本のマイナンバー(共
ラ イバ シ ー も こ の 法 律 で 守 る、 す る に は
通 番 号 )制 度 の あ る べ き 姿 を
という“てんこ盛り”状態が、マ
目的 を 明 確 にすべき、というの
提 言 し、昨 年 国
イ ナンバ ー 法 案 の 大 き な 問 題
が八 木の 一貫した 主 張で す。法
会 に提 出された
だ 」と八 木 は 指 摘しま す。今 回、 案の 審 議 が進 んでいる現 在、全
東洋経済新報社
「 マイナンバー 法
前著『完全 解説 共通番号制度』
国民に関わるこの 制度について
案 」の 問 題 点 を
で述べた問題点について、
「具体
多くの人々に本 書 を 読 んで 理 解
指 摘して き
的な解 決 策を提示する必要があ
いただき、今後 の議 論 があるべ
まし た。「 国
る」と考えて 本 書 を まとめ るに
き 姿 に 進 んで いくことを、執 筆
民一人ひとり
至りました。国 民 に 本当に役 立
陣は願っています。
や ぎ・こうじ
D I ソリューション 事 業 部 長 、ビジネスインテリジェンス事 業 部 長 。本 書 の 執 筆 には 八 木のほ か 、崎 村夏 彦、
藤 本 充 男 、山 崎 崇 生、南 剛 志、安 岡 寛 道、伊 藤 智 久 がかかわって い る。2 013 年 1 月発 行、定価 2 , 0 0 0 円+税
「NR I ニュースレター」に掲載されているあらゆる内容の無断転載・複製を禁じます。すべての内容は日本の著作権法及び国際条約により保護されています。 C opyright © Nomura Research Inst itute, Ltd. All Right s Re ser ved.
3
NRIからのお知らせ
経営
アジアと欧州で海外拠点を拡充
タイ現地法人を設立、マニラとルクセンブルクに支店を設置
NRIタイ
N R I は、東 南 アジアの 中 核 拠 点 で あ る N R I アジ
設立:2013年1月24日
http://www.nri.co.jp/news/2013/130215.html
ア・パシフィック( N R I A PA C )を 通じて、N R I タイ
を 設 立 するとともに、これま で フィリピンに あった
NRIヨーロッパ ルクセンブルク支店
N R I マニラ支 店の 事 業 を継 承する N R I アジア・パシ
設置:2013年2月21日
http://www.nri.co.jp/news/2013/130319.html
フィック マニラ支 店 を開 設しました。N R I アジア・
パシフィックは、傘下の 6 社・9 拠 点 を 通じて、一層
NRIアジア・パシフィック マニラ支店
設置:2013年3月22日
http://www.nri.co.jp/news/2013/130405.html
現 地 に根 差した 柔 軟 で 迅 速 な サ ービスを提 供しま
す。一方、ヨーロッパ では、中 核 拠 点 である NR I ヨー
ロッパ を 通じて、ルクセンブルクに支 店 を 新 設しま
詳細はこちら
http://www.nri.co.jp/company/overseas.html
した。
NRIグループ グローバル拠点
モスクワ支店
NRI 北京
NRI 上海 北京支店
NRIヨーロッパ
ルクセンブルク支店
NRIヨーロッパ
NRI 大連
NRI・パシフィック
NRI 上海
NRI 北京 上海支店
NRI セキュアテクノロジーズ 北米支店
NRI 香港
NRI インド
NRI Financial Technologies India
NRIタイ
NRI アメリカ
NRIソウル
NRI アメリカ ダラスオフィス
NRI 台湾
NRIアジア・パシフィック マニラ支店
NRI アジア・パシフィック
NRI アジア・パシフィック ジャカルタ駐在員事務所
新刊
IT プロフェッショナルは
社会価値イノベーションを巻き起こせ
日 本 の 富 裕 層 向 け プ ライ
2 0 0 9 年 秋に、 N R I と N T T
ベ ートバ ン キン グ( P B)ビ ジ
デ ータが 共 同 で、I T サ ービス
ネスに関する基 本 的 な考え 方
産 業 とそこで 働 くエ ン ジニア
や、新たな 視 点 を 示して いま
が 輝 きを取り戻 す ため に、 I T
す。個々の 金 融 機 関 が、それ
サ ービス 産 業 の あ る べき 姿
ぞ れ 独 自に 策 定 する P B 戦 略
と 人 材 像 を 探 るプ ロジェクト
の立 案や 実 行 に役 立 つ本とし
を 開 始し ました 。 3 年 に わ た
て、金 融 機 関 の 経営 者、企 画
発行:日経 BP 社 社 の 取 り 組 み の 記 録 と、
定価:1,600 円+税
担 当 者、および 実 際 に富 裕層
発行:東洋経済新報社
定価:1,800 円+税
たどりついた 提 言 が、本 書 に
向 け の サ ービ スを 提 供 する 関 係 者 に とって、必 読
盛り込まれていま す。
の内 容 で す。
お問い合わせ先
4
富裕層が持つ188 兆円の資産の活性化に向けて
NRIとNTTデータによる共同プロジェクトの記録と提言
る2
TEL
プライベートバンキング戦略
ばん
03-6270-8100( 担当:根本、坂) E-mail [email protected]
株式会社野村総合研究所
コーポレートコミュニケーション部
「NR I ニュースレター」に掲載されているあらゆる内容の無断転載・複製を禁じます。すべての内容は日本の著作権法及び国際条約により保護されています。 C opyright © Nomura Research Inst itute, Ltd. All Right s Reser ved.
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