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SQL Server が SAP にとって最適な選択 ではない 10 の理由

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SQL Server が SAP にとって最適な選択 ではない 10 の理由
SQL Server が SAP にとって最適な選択
ではない 10 の理由
オラクル・ホワイト・ペーパー
2008 年 1 月
SQL Server が SAP にとって
最適な選択ではない 10 の理由
SAP の開発プラットフォーム
1.
Oracle Database は、20 年間、SAP アプリケーションの開発プラットフォームとし
て選択されてきたデータベースです。オラクルと SAP 社間の契約は 1999 年 11 月
に調印され、以降の連携、および Oracle Database を SAP の No. 1 プラットフォー
ムとして位置付けることを保証しました。この契約は、Oracle9i/10g RAC(Real
Application Clusters)の配布およびサポートを含め、2005 年 10 月に更新されてい
ます。
SAP R/3 は Oracle Database 上で開発されたものであり、SAP 社とオラクルは技術
レベルで深く関係しています。SAP Business Information Warehouse(BW)などの
以降の製品も、Oracle Database を使用して開発されました。Oracle Database を使用
する多くの SAP の顧客にとって、新しいデータベースの機能、パフォーマンス・
テスト、バグの修正、深刻化した顧客問題などに取り組むうえで、オラクルのサ
ポートは非常に貴重なものでした。
SAP AG は、長年にわたって Oracle Database Beta Programs に参加してきました。
ドイツの Walldorf にあるオラクルと SAP 社の共同開発チームは、Oracle Database
11g Release 1 Beta の広範囲にわたるテストを完了し、続いて Oracle Database 11g
Release 2 Beta のテストに入ります。
ジェネラルリリースの方針に従って、SAP AG は Oracle Database 11g Release 1 を
省略し、Oracle Database 10g Release 2 の延長サポートサイクルに入る、少なくとも
12 か月前に Oracle Database 11g Release 2 を認定する予定です。Oracle Database 11g
Release 2 には、SAP Application Product Suite のニーズに対応して設計および実装
された様々な特有の機能が含まれています。
これは、顧客にとって次のことを意味します。
•
SAP のソフトウェアの主なコンポーネントは、Oracle Database に対して最
適化されている。
•
SAP の開発、サポートおよびコンサルティング部門において、オラクル
の持つ豊富な専門知識がある。
SQL Server が SAP にとって最適な選択ではない 10 の理由
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Oracle Corporation 発行「10 reasons why SQL Server is not the best decision for SAP」の翻訳版です。
マーケットシェア
2.
SAP の顧客の約 6 割は、Oracle Database を採用しています。SAP の残りの僅かな
顧客が、Microsoft SQL Server、IBM DB2 または他のデータベースで稼働している
ことになります。
オラクルは、Linux、UNIX および Windows のプラットフォームにおいて主要な顧
客が成果をあげている唯一のデータベース・ベンダーであり、100TB を越える世
界最大の商用データベースが Oracle Database 上で稼働していることが、Winter
Corporation Survey 2005 のレポートから分かります。
データベースの柔軟性
3.
SQL Server の使用は、Intel ベースのハードウェアでのみ稼働する Windows オペ
レーティング・システム上に限られています。このため、SQL Server のユーザー
は、ハードウェアおよびソフトウェアのプラットフォームが限定され、UNIX や
Linux など、他のオペレーティング・システムに移行することができません。Oracle
Database は、Windows、UNIX、Linux など、サポートしているすべてのプラット
フォーム間で同じベース・コードを使用しているため、現在も今後も柔軟なプラッ
トフォームを顧客に提供します。
信頼性
4.
SQL Server は、信頼性においても多くの弱点があります。
データベース・ミラーリング:
•
データベース・ミラーリングでは、SQL Server の 3 つのノード(実際の
障害時リカバリと自動フェイルオーバー)が求められるため、メンテナ
ンス(バックアップやサービス・パック)を要するサーバーが 3 台必要
です。Oracle Data Guard(プライマリおよびスタンバイ・サーバー)は、
簡単に使用できるよう Oracle Enterprise Manager に統合されています。
•
Synchronous Mirroring を使用すると、パフォーマンス効果が主に SAP の
更新プロセスに影響し、最終的には SAP バッチ・プロセスへの影響も懸
念されます。さらに、SAP のすべてのコンポーネントが、データベース・
ミラーリングによる自動フェイルオーバーを利用できるわけではありま
せん。つまり、SAP Java スタックをベースとする SAP コンポーネントは、
自動フェイルオーバー機能を使用できず、手動でフェイルオーバーする
ことが必要になります。
•
データベース・ミラーリングは、いずれのアプリケーションでもアクセ
スできないため、バックアップやレポートに使用できません。一方、Oracle
のスタンバイ・データベースは、レポートやバックアップ用に使用でき
ます。これは、プライマリ・データベースをバックアップせずに、本番
データベースにおけるバックアップのオーバーヘッドを回避できます。
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Oracle Corporation 発行「10 reasons why SQL Server is not the best decision for SAP」の翻訳版です。
•
Microsoft は、ミラーデータベース上のデータベース・スナップショット
が、プリンシパルデータベースのパフォーマンスを低下させる可能性が
あることを認めています。したがって、すべてのクライアントが、期限
切れのスナップショットから切断後に、それを削除する必要があります
(出典: SQL Server 2005 Documentation)。
•
データベース・ミラーリングは、接続先のサーバーしか利用できません。
•
Microsoft SQL Server には、エラー・リカバリに対するフラッシュ・バッ
ク機能がありません。DBA では、Oracle Database 10g の FLASHBACK
DATABASE 機能を使用すると、トラブルがあった場合にデータベース全
体をリストアするのではなく SAP Support Packages の巻き戻しを適用す
るなど、重大なエラーからリカバリできます。これにより、コマンドひ
とつで、過去のある時点以降の変更をすべて取り消し、データベースを
以前の状態に迅速に戻すことができます。バックアップをリストアする
必要がないため、この処理は高速です。
高可用性
5.
SQL Server 2000 および 2005 には、Oracle RAC のようにシェアード・ディスク・
クラスタ・ベースの機能がありません。SQL Server は、データベースが 1 つのボッ
クスで稼働するフェイルオーバー・クラスタを提供するのみです。
Oracle RAC は、単一障害点をなくすことで、SAP アプリケーションでデータベー
ス・クラスタによる高可用性を実現します。Oracle RAC クラスタ内の 1 つのノー
ドで障害が発生しても、データベースは残りのサーバー上でそのまま稼働するた
め、SQL Server のフェイルオーバー・クラスタと異なり、すべてのユーザーが影
響を受けることはありません。
パフォーマンスとスケーラビリティ
6.
•
オラクルは、4 プロセッサ・システムにおいて、2-Tier の SAP Sales and
Distribution(SD)Standard Application Benchmark で、世界記録を達成しま
した。結果的に、同じハードウェアで Windows Server 2003 Enterprise
Edition を実行する Microsoft SQL Server 2005 と比べて、スループットが
39%高く、ユーザー数が 41%多いことを示しました(Certification Number
2006083)。
•
SQL Server は Oracle RAC に比べて拡張性に制限があります。アプリケー
ションでより高度なデータベース・パフォーマンスが必要な場合には、
さらに大きくパワフルで、高価なデータベース・サーバーを使用するこ
とが唯一の解決策です。一方、Oracle RAC には制約がないため、安価で
小規模なサーバーに新しいインスタンスを追加して、Oracle データベース
を簡単に拡張できます。SQL Server には、データベースのステータスお
よび健全度を継続して自動監視する機能(これによりデータベース管理
者の負荷が最小限に押さえられます)はありません。
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Oracle Corporation 発行「10 reasons why SQL Server is not the best decision for SAP」の翻訳版です。
•
SQL Server 2005 上のパーティショニングには多くの制約があります
(SAP ノート 869407、1 月 8 日)。
°
パーティションニングをサポートする最初のリリース(オラクルは、
Oracle8i よりサポート)
°
パーティショニングは 2007 年 7 月からリリースされたばかり
°
BW 3.5 以上のみ
°
レンジ・パーティションのみ
°
SQL Server 2000 から SQL Server 2005 へ移行した場合、古いキュー
ブ・データにアクセスしない。したがって、古いデータは SQL 2005
ではパーティショニングされない。
°
•
SQL Server 2005 は、各表で 1000 個のパーティションのみ可能
Automatic Workload Repository(AWR): 現在の Oracle リリースのうち、
最も自信のある分野の 1 つは、診断能力とサポート能力です。他のデー
タベース・プラットフォームと比べて、Oracle Database 10g は、高度な分
析において豊富なオプションを提供します。Oracle Automatic Workload
Repository(AWR)および Active Session History(ASH)で提供されるデー
タの評価により、対象となるすべてのレベルで根本的な原因分析が可能
です。これは、パフォーマンスの問題などエラー状況下で稼働する場合、
多大なメリットがあります。SAP および Oracle のサポート部隊は、これ
らの機能を使って非常に効率よく作業することができます。これを数字
で表すことはできませんが、我々のサポート・チームが伝える成果によっ
て明らかです。
7.
SQL SERVER 2005 の新機能
SQL Server 2005 では、Oracle Database 10g と同等の機能を実現するために設計さ
れた、多数の機能を追加しています。しかし、これらすべての機能は「チェック
ボックス(カタログ上で)」の実装であり、「同等の機能を実現した」と主張す
ることはできますが、これらの機能が意図していた完全なビジネス・メリットは
実現していません。Microsoft 社は「データベース管理者にとっての上位 10 個の機
能」を発表しましたが、これらの機能のほとんどは、Oracle 8i の初期およびそれ
以前にすでに Oracle Database 上で実現しています。さらに「スナップショットの
分離」は、この中で最も疑わしい機能です。これは行のバージョニング機能を提
供しますが、Oracle Database のアーキテクチャとは違い、オーバーヘッドが高く
なります。
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Oracle Corporation 発行「10 reasons why SQL Server is not the best decision for SAP」の翻訳版です。
管理性
8.
Oracle Database 10g に比べて、SQL Server には装備されていない機能が多いため、
管理者の仕事をより複雑にしています。
Oracle Database と SQL Server には次の機能が含まれています。
•
Oracle Database は、Data Guard により「自動化および統合化されたデータ
保護および障害時リカバリ」を実現しますが、Microsoft は、Java Stack の
自動フェイルオーバーに対してデータベース・ミラーリングを使用でき
ないことを認めています(SAP ノート 965908)。
•
Microsoft は、データベースのステータスおよび健全性を継続して監視し、
データベース管理者の負荷を最小限に抑える、自動監視/自己診断のよう
な機能は提供しません。Oracle Database は、この機能により、自身のパ
フォーマンスを自己分析することができます。
•
表の再編成は、ディスクにおけるホット・スポットや表に空き領域が多
く存在する(データがすでにアーカイブまたは削除されたために、表の
ブロックの大部分が空である)場合に、有効です。一般的に、SQL Server
は、表またはデータベース全体を再編成しても、Oracle Database に比べて
著しいパフォーマンスの改善は見られません。Microsoft が再編成を推奨
しない理由については、SAP ノート 159316 を参照してください。Oracle
Database は、最も頻繁にアクセスする表を複数のディスクに保存してホッ
ト・スポットを回避し、表領域および表をオンラインで再編成し、停止
時間を最小限に抑えるなど様々な対処が実施できます。
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Oracle Corporation 発行「10 reasons why SQL Server is not the best decision for SAP」の翻訳版です。
9.
総所有コスト
SQL Server が自身のキャパシティを超えて稼働する場合、さらに大きく高価な新
しいサーバーが必要になります。これは、管理者にとって莫大なコスト、停止時
間および多額の支出が発生します。一方、Oracle Real Application Clusters(RAC)
では、安価で小規模なサーバーをクラスタに追加することで容量が増加できます。
Microsoft 社は Oracle Database よりも価格が安いと主張していますが、Oracle
Database 10g は、SQL Server に比べ、きわめて多くの機能を備えています。
10. SQL Server はエンタープライズ・データベースか?
SQL Server は、Oracle Database や DB2 などのエンタープライズ・データベースに
とって真の競合者ではありません。SQL Server の多くの顧客は、「低コスト」「使
いやすさ」「十分間に合う」ということが、自身のビジネス要件に合わないこと
を理解しています。SQL Server は、エンタープライズ・データ・センタにおいて
Oracle Database 周辺の部門規模のシステムで使用されており、部門規模以下のシ
ステムとして適しています。アナリストの Yuhanna は、『SQL Server 2005 Likely To
Fall Short In High-End Performance Delivery(SQL Server 2005 はハイエンドのパ
フォーマンスを実現できそうにない)』という見出しで、以下のように述べてい
ます。
サマリー:
SQL Server は、管理性、統合および低コストを武器に、強力なエンタープライズ・
データベースとしての地位を確立してきました。しかし、きわめてハイエンドな
パフォーマンスおよび拡張性においてトップ製品となるべく奮闘してきたにもか
かわらず、その分野ではオラクルや IBM 社の高度な機能に遅れをとっています。
Microsoft は、SQL Server 2005 をパフォーマンスおよび拡張性におけるオラクルと
IBM 社の競合品と位置付けていますが、SQL Server は、ハイエンドパフォーマン
スを実現する準備ができているのでしょうか?
現段階で、Microsoft 社が近い将来にハイエンド・データベース・ベンダになる可
能性はありません。また、SQL Server 2005 は、エンタープライズ・エディション
の価格を上げており、さらにオラクル、そして IBM 製品群の管理性も向上してい
るため、Microsoft のアドバンテージとなっている、コストおよび管理性の分野で
の優位性は縮まるばかりです。
[出典: Forrester Research March 2005]
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Oracle Corporation 発行「10 reasons why SQL Server is not the best decision for SAP」の翻訳版です。
SQL Server が SAP にとって最適な選択ではない 10 の理由
2008 年 1 月
著者: Abdelrhani Boukachabine
Oracle/SAP Global Technology Center, Walldorf (Germany)
Oracle Corporation
World Headquarters
500 Oracle Parkway
Redwood Shores, CA 94065
U.S.A.
海外からのお問合せ窓口:
電話: +1.650.506.7000
ファックス: +1.650.506.7200
Web: www.oracle.com/sap
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