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利益相反に関する情報開示文書 - 一般社団法人 日本小児腎臓病学会

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利益相反に関する情報開示文書 - 一般社団法人 日本小児腎臓病学会
日本小児腎臓病学会および日本小児腎臓病学会雑誌での
会員の発表に際して必要な利益相反に関する開示について
日本小児腎臓病学会は,本学会員が日本小児腎臓病学
引かれる前の金額とする。例えば,企業が 1 年間に 100
会学術集会にて口演やポスターにて発表する場合,ある
万円を大学小児科学教室の個人名に奨学寄付金として寄
いは日本小児腎臓病学会雑誌に論文を投稿する場合,以
付する時に,大学などが間接経費として 15%に相当する
下に示す日本小児腎臓病学会が定める基準に則って会員
金額をあらかじめ寄付金額から差し引いた場合には 85 万
が健康関連企業からの利益相反に関する事項について自
円が実質的な寄付金額となる。しかしながら,その場合
主的に開示することを会員に求める。
でも間接経費の差し引かれる前の寄付金額は 100 万円で
A の開示条件を満たすので,開示すべき事項にあてはま
1)開示の対象期間
日本小児腎臓病学会学術集会での発表の場合は,演題
る。B,C などの個人的な利益については名目的な金額
(税金や源泉徴収額を引く前の金額)とする。
の提出締め切り日の前年度 1 年分(例えば,演題提出締
企業が公募する研究プロジェクトに採択され,あるい
め切り日が平成 20 年 1 月 30 日の場合は,平成 19 年 1 月か
は企業から受賞されることにより企業から得られた資金
ら 12 月までの 1 年間),論文投稿の場合は,投稿した日
については開示の対象としない。
の前年度 1 年分(例えば,論文を送付した日が平成 20 年
筆頭発表者,共同発表者,筆頭著者,共著者のいずれ
12 月 30 日の場合は,平成 19 年 1 月から 12 月までの 1 年
かが大学・研究所・病院などの寄付講座の代表者あるい
間)を利益相反に関する開示の対象期間とする。
は施設代表者などに就任している場合,寄付講座の代表
2)開示する対象(企業名)と寄付・利益額
者に寄付される寄付金や毎年開催される日本小児腎臓病
学会発表や論文発表にて健康関連製品(医薬品,乳製
学会の会長に寄付される寄付金については開示の対象と
品,食品,健康器具,検査試薬,検査キット,検査機器,
しない。例えば,筆頭発表者,共同発表者,筆頭著者,
治療機器など)の効能や有効性について言及する場合,
共著者のいずれかが本務とする,あるいは兼任する○○
対象とする健康関連製品を製造あるいは販売する製薬会
大学医学部長に,○○大学医学部○○寄付講座への 1 年
社,乳業会社,食品会社,健康器具会社,検査会社,検
分の運転資金・人件費として 3,000 万円が寄付された場
査機器会社,治療機器会社などの健康関連企業を開示の
合や,筆頭発表者,共同発表者,筆頭著者,共著者のい
対象とする。
ずれかが就任した第○回日本小児腎臓病学会会長に製薬
日本小児腎臓病学会学術集会での発表の際には筆頭発
企業からランチョンセミナーの寄付金として 200 万円が
表者や共同発表者に,日本小児腎臓病学会雑誌に投稿す
寄付された場合などがこれに相当する。
る際には筆頭著者や共著者に発表内容に直接関係する健
3)開示する学会発表者・著者の範囲
康関連企業から,
学会発表や論文発表にて名前が記載されるすべての筆
A. 1 企業あたり年間 100 万円以上の研究資金(寄付)
を個人が得た場合
B. コンサルタント,指導,講演,給与として個人に年
間 100 万円以上の利益があった場合
C. 株・投資信託にて個人に年間 100 万円以上の利益が
あった場合
D.上記 A,B,C のいずれかに該当する健康関連企業
に配偶者や子どもが現在勤務している場合
企業名を開示する。ただし,利益・寄付の具体的金額を
頭発表者,共同発表者,筆頭著者,共著者を対象とす
る。従って,学会発表や論文発表にあたっては,筆頭発
表者や筆頭著者はすべての共同発表者や共著者からあら
かじめ開示すべき A,B,C,D の各項目に該当する健
康関連企業名を聴取しておく。
日本小児腎臓病学会雑誌への投稿時に,別紙に定める
ような利益相反に関する開示文書にすべての著者の署名
を添えて提出しなくてはならない。
4)開示の仕方(表 1,2)
開示する必要はない。
スライドを用いた口演発表ではスライドの最後に,ポ
A の寄付については,所属機関からの間接経費が差し
スター発表ではポスターの中に,それぞれ A,B,C,D
表 2 開示例
表 1 開示のための記載基準
開示項目と収入金額(前年 1 年分)
記載事項
A. 健康関連企業から 1 企業あたり年間 100
「企業名」を記載
万円以上の研究資金の提供があった場合
B. 健康関連企業からコンサルタント,指
導,講演,給与などの名目で 1 企業あた 「企業名」を記載
り年間 100 万円以上の収入があった場合
C. 健康関連企業の株・投資信託にて 1 企業
あたり年間 100 万円以上の収入があった 「企業名」を記載
場合
上記 A,B,C のいずれかに該当する健
D. 康関連企業に配偶者,子どもが勤務して 「企業名」を記載
いる場合
開示項目と収入金額(前年 1 年分)
記載事項例
A. 年間 100 万円以上の研究資金の提供
なし
B. 年間 100 万円以上のコンサルタント,指
○○薬品株式会社
導,講演,給与などの収入
C. 年間 100 万円以上の株・投資信託による
バイオ・○○社
利益
D.
上記 A,B,C のいずれかに該当する健
康関連企業に配偶者,子どもが勤務
なし
6)利益相反の開示指針に違反した者の措置
本学会の利益相反の開示指針に反する事態が生じた場
合は,倫理委員会にて審議し,その結果を本学会理事長
に分けて開示内容を明示する。開示の際には,学会発
に報告する。その後,理事会にて討議し重大な違反があ
表,論文発表ともに共同発表者あるいは共著者全員の開
ると判断された場合には以下の措置をとることができ
示事項をまとめて一つの表に示すと分かりやすい(例:
る。
表 2)。A,B,C,D のすべての項目について開示すべ
A. 日本小児腎臓病学会が主宰するすべての集会での発
き点がない場合は,「日本小児腎臓病学会の定める基準
表禁止
に基づく利益相反に関する開示事項はありません。」と
B. 日本小児腎臓病学会の刊行物への論文掲載の禁止
の一文を付す。
C. 日本小児腎臓病学会の理事会,評議員会,各種委員
日本小児腎臓病学会雑誌への論文発表では,論文の欄
外あるいは末尾に A,B,C,D に分けて明示する。A,
会への参加禁止
D. 日本小児腎臓病学会の会員の除名
B,C,D すべての項目について開示すべき点がない場
合は,「日本小児腎臓病学会の定める基準に基づく利益
な お,5)や 6)に よ り 改 善 の 指 示 や 措 置 を 受 け た 者
相反に関する開示事項はありません。」との一文を付
は,不服を申し立てることができる。その場合は倫
す。
理委員会で再度審議し,理事会での協議を経て,そ
5)開示文章の評価と管理
A.評価
の結果を申し立て者に通達する。
注:今回,日本小児腎臓病学会が定める開示の対象期
日本小児腎臓病学会学術集会のプログラム委員,演題
間,開示する対象と利益額,開示する筆頭発表者,共同
査読者は,発表者の開示文章の利益相反状態に問題を認
発表者,筆頭著者,共著者の範囲などについては欧米の
めた場合,本学会の倫理委員会に通知して利益相反の開
開示基準と異なっている点がある。また,欧米の基準に
示指針に沿ったものであるかの評価を依頼する。その結
ある開示項目や利益相反の対象項目が入っていないもの
果を理事長と相談の上,発表者にその内容を連絡し改善
がある。このような差はわが国の社会状況や習慣などを
すべき点を勧告する。改善されない場合には発表をさし
考慮したことや,厳しすぎる開示基準が学会員の適切な
とめることができる。
学術活動に支障をきたす可能性などを考慮したことによ
日本小児腎臓病学会雑誌の編集委員,査読委員は,発
り生じている。日本小児腎臓病学会会員が国民から信頼
表論文著者の利益相反状態に問題を認めた場合,本学会
される学術活動を今後も継続して行うために,今回,日
の倫理委員会に通知して利益相反の開示指針に沿ったも
本小児腎臓病学会が定めた利益相反に関する開示基準を
のであるかの評価を依頼する。その結果を理事長と相談
見直し改める作業を今後も継続することが必要である。
の上,論文著者にその内容を連絡し改善すべき点を勧告
する。改善されない場合には掲載をさしとめることがで
きる。
B.管理
開示文章やその勧告書には重要な個人情報が書き込ま
れており,本学会事務局で厳重に管理する。
平成 21 年 6 月 25 日
日本小児腎臓病学会倫理委員会
平成 24 年 3 月 1 日改訂
日児腎誌 Vol. 28 No. 2
利益相反に関する開示文書
日本小児腎臓病学会雑誌編集委員長 殿
日本小児腎臓病学会雑誌への投稿にあたり,発表内容に直接関係する健康関連企業からの利益に関する A,
B,C,D の基準に則った著者全員の利益相反の有無について以下のように開示いたします。
平成 年 月 日
著者サイン
開示項目
A
B
C
D
注 1: 著者サインの欄に著者全員のサインを記入
(自筆)
する。共著者が多い場合,この用紙をコピーして使用して
良い。個人毎にこの開示文書を作成して良い。
注 2: 開示基準
A.1 企業あたり年間 100 万円以上の研究資金(寄付)を個人が得た。
B.コンサルタント,指導,講演,給与として年間 100 万円以上の利益が個人にあった。
C.株・投資信託にて個人に年間 100 万円以上の利益が個人にあった。
D.上記 A,B,C のいずれかに該当する健康関連企業に配偶者や子どもが現在勤務している。
当てはまる項目がある場合は著者サインの下の該当項目に企業名を記入する。
いずれにも当てはまらない場合は A ∼ D の各欄に「―」と記入する。
注 3: 開示の対象となる期間は,投稿した日の前年度 1 年分
(たとえば論文を送付した日が平成 20 年 1 月 30 日の場合
は平成 19 年 1 月から 12 月までの 1 年間)とする。
平成 27 年 12 月 18 日改訂
149(100)
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