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リ レーの教材づく りの視点に関する予備的考察

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リ レーの教材づく りの視点に関する予備的考察
福 井 大 学 教 育 実 践 研 究2014,第39号,pp7175
実践論文
リ レー の教 材 づ く りの視 点 に関 す る予 備 的 考 察
福井大学教育地域科学部附属中学校
福井大学教育地域科学部
大
宗
田 貢
倉
成
啓
本 稿 の 目的 は、 リ レー の 実 践 を行 うた め の予 備 的 考 察 と して 、 「ス ポー ツ の競 争 の もつ 進 歩 性 と差 別 性 」
とい う矛 盾 に焦 点 を 当 て 、 先 行 教 材 に 学 び な が ら、 ス ポ ー ツ を 素材 か ら教 材 へ と改 変 す る た め の 視 点 に
つ い て検 討 す る こ とで あ っ た 。 そ の 結 果 、 教 材 づ く りで は、 勝 敗 の 結 果 の偶 然 性 だ け を 手 が か りに して
考 案 しな い こ と、 個 々 とチ ー ム が 競 争 へ の 意 欲 を か き た て られ る よ うな進 歩 性 を い か に保 障す るか とい
う 目標 を原 則 にす る こ とな ど、12の 事 項 が導 き 出 され た。
キ ー ワ ー ド:リ
1は
レー 、 教 材 づ く り 、 競 争 、 進 歩 性 、 差 別 性
じめ に
そ うい うも の で 、人 生 と同 じよ うに厳 しい も の だ とす る
既 存 の ス ポー ツ を題 材 に して体 育 の授 業 を構 想 す る と
人 生 訓 で方 をつ け て しま っ て は身 も蓋 も な い。 体 育 とい
き 、 ス ポー ツ の競 争 形 態 に 内在 す る 、 あ る教 育 上 の 問題
う教 科 は 、実 技 の場 合 、 ス ポー ツや 運 動 の技 能 を習 得 し
に直 面せ ざ る を得 ない 。 そ れ を小 林 は次 の よ うに指 摘 す
よ う とす る な か で 、そ の文 化 や 科 学 に 関す る認 識 の獲 得
る。 「
近 代 の ス ポ ー ツ は 、 一 定 のル ー ル に基 づ い て 純 粋
と、 自己有 能 感 、身 体 能 力 、社 会 能 力 な どの 向上 を は か
に能 力 を競 う とい う意 味 で 、能 力 以 外 の諸 々 の社 会 的 制
ろ うとす るも ので あ る。 この よ うな 口的 を もつ教 科 に とっ
約 か ら解 放 され 、人 類 に とっ て普 遍 的 な活 動 に な っ て き
て、 ス ポー ツ とい う素 材 そ の も の に 「
進 歩 性 と差 別 性 」
た の で あ る。 とこ ろ が 同時 に 、能 力 を競 い な が ら実 は 、
が存 在 す る とい うの で あれ ば、 既 存 の ス ポー ツ の競 争 形
そ れ が常 に生 活 の現 実 に制 約 され てつ く られ て き た も の
態 に改 変 を加 え る教 材 づ く りを行 わ ざ る を得 ない 。
で あ る とい う意 味 で 、競 い合 うこ と 自体 が差 別 的 で あ る
そ こ で本 稿 で は 、 リ レー の実 践 を行 うた め の予 備 的 考
とい う側 面 をぬ ぐい 去 るこ とが で きな い。 なぜ な らス ポー
察 と して 「ス ポー ツ の競 争 の もつ 進 歩 性 と差 別 性 」 とい
ツ は学 習 者 の発 達 に とっ て理 想 的 に平 等 な条 件 を保 証 し
う矛 盾 に焦 点 を 当 て 、先 行 教 材 に学 び な が ら、 ス ポー ツ
て い な い か らで あ る。 ス ポー ツ の競 争 の もつ 進 歩 性 と差
を素 材 か ら教 材 へ と改 変 す る た め の視 点 につ い て検 討 し
別 性 は、 原 理 的 に は学 級 にお け る学 習 者 の能 力 差 の大 小
た い。
に は 関係 の ない 問題 で あ る。 これ を、 ス ポー ツ を教 え よ
う とす る際 に不 可 避 的 に生 じる矛 盾 と して意 識 せ ざ る を
得 ない で あ ろ う」(小 林 一 久1、1984)。
H先
行 の リ レー 教 材 の 概 要 と検 討
先 行 の リ レー 教 材 に は、 以 下 の五 つ の タイ プ が あ る。
た しか に 、オ リン ピ ック に代 表 され る よ うな ス ポー ツ
の競 争 形 態 で は 、一 定 のル ー ル がす べ て の ア ス リー トに
タイ プ1:ゲ
ー ム性 を優 先 す る教 材(1)
平 等 に適 用 され る。 そ こ で は 、個 々 の ア ス リー トが抱 え
あ る知 人 の 中学 教 師 は 、 リ レー で 、チ ー ム と して走 る
る経 済 力 、指 導 者 、練 習 環 境 、練 習 時 間 な どの差 が 問題
距 離 は どこ も 同 じだ が 、チ ー ム 内 で走 力 の低 い子 ども に
に され る こ とは な い。 経 済 力 が乏 し くて練 習 時 間や 指 導
は走 る距 離 を短 く し、走 力 の高 い子 ども に は長 くす る教
者 に恵 まれ ない 者 が努 力 を重 ね 技 能 を進 歩 させ た と して
材 を用 い た 授 業 を行 って い る。200mの
も、 勝 利 の保 障 は ない 。 他 者 が 自分 よ り優 れ てい れ ば敗
て一 人 が走 る距 離 は原 則50mと
れ る の で あ る。 一 定 のル ー ル に基 づ くス ポー ツ の競 争 形
の低 い 子 ども は30n1と し、そ の分 をチ ー ム の他 の者 が カ
態 は 、参 加 者 に平 等 に適 用 され る が ゆ え に 、個 の事 情 を
一 顧 だ にせ ず 、 能 力差 別 的 な 結果 を生 み 出 す こ とに な る。
バ ー す る とい うも の で あ る。 こ の例 で は 、走 力 の低 い子
こ の こ とは 、 ア ス リー トで は な い一 般 の子 ども た ち も 同
て全 体 と して はチ ー ム 間 の競 争 に で き る だ け差 がつ か な
様 で あ る。 学 級 の子 ども た ち は 、体 力 、運 動 能 力 、認 識
い よ うな ゲー ム性 を担 保 した い とい う思 い が 読 み取 れ る。
能 力 、社 会 的 能 力 な どの発 達 にお い て様 々 な レベ ル に あ
とこ ろ が 、 これ だ と、走 力 の低 い子 どもへ のお 情 け感 は
トラ ッ ク にお い
す る が 、チ ー ム 内 の走 力
どもへ の配 慮 と、彼 らに短 い 距 離 を走 らせ る こ とに よ っ
る。 した が って 、授 業 に既 存 の ス ポー ツ の競 争形 態 とル ー
否 めず 、結 果 と して逆 に能 力 を 固定 化 す る こ とに な っ て
ル をそ の ま ま持 ち込 め ば 、発 達 に差 の あ る学 習 者 に厳 し
しま う。 こ の教 材 の も とで は 、技 能 練 習 を行 っ て も 、 そ
い 結 果 が待 ち受 け てい る の は 当然 で あ る。 子 ども た ち の
の必 要 性 と意 欲 は走 力 の低 い 子 ども に は伝 わ りに くい で
な か に、 そ の よ うな辛 い 思 い をす る の は嫌 だ とい う者 が
あ ろ う。 これ が、 地 域 や 会 社 の運 動 会 で あれ ば 、年 配 者
い て も不 思 議 は ない 。 そ こ を教 師 が、 ス ポー ツ とは元 来
は短 い 距 離 を走 り、若 者 が長 い 距 離 を走 る とい う微 笑 ま
一71一
大口
貢 成,宗
倉
啓
しい レ ク リエ ー シ ョ ン と し て 成 立 す る 。 し か し、 授 業 で
あ ろ う。 これ は、 運 動 会 で も色 別 の対 抗 リ レー と して実
こ の よ うなハ ンデ ィ キ ャ ップ走 を用 い る と、既 存 の競 争
施 され 、選 手 リ レー よ りも 、子 ども 、教 師 、保 護 者 す べ
形 態 以 上 に 差 別 性 の 固 定 化 と 、 学 習 意 欲 の 低 ドが 生 じ る
て が声 援 を送 り、 たい へ ん な盛 り上 が りをみ せ る とい う
で あ ろ う。
(小 林 直 、1984)。1チ
ー ム の人 数 の多 数 化 、 自チ ー ム が
最 も有 利 とな る一 人 当 た りの走 距 離 の決 定 な ど、通 常 の
タ イ プ2:ゲ
ル ー ル と競 争 形 態 を改 変 す る こ とに よ っ て 、子 ども た ち
ー ム 性 を 優 先 す る 教 材(2)
あ る 知 人 の 小 学 校 教 師 は 、 ス ウ エ ー デ ン リ レー の 方 式
を 参 考 に し て(第1走
400m、
計1000mを
あ る。
か ら 順 に 、100m-200m-300m走 る 競 争)、200mの
と応 援 す る者 た ち の集 団 と して の凝 集 性 を高 め る教 材 で
自チ ー ム が最 も有 利 とな る一 人 当 た りの走 距 離 につ い
トラ ッ ク で 第1
リ レー
ては 、客観 的 なデ ー タ に基 づ いて個 の走 る距 離 とオ ー ダー
を行 っ てい る。 これ も、 全 体 と して はチ ー ム 間 の競 争 に
が決 定 され る。 他 チ ー ム との競 争 にお い て、 走 力 の低 い
走 か ら順 に 、30m40m50m60m、
計180mの
で き る だ け差 がつ か ない よ うな ゲー ム性 を担 保 した い と
者 が背 伸 び をす る と、 チ ー ム全 体 の総 合 力 は低 下 す る。
い う思 い が 優 先 さ れ て い る 。 チ ー ム 内 の 走 順 は 、 走 力 の
差 別 性 は 、競 争 にお い て 、 同 じル ー ル を適 用 す る と結 果
低 い 子 ど も か ら順 に そ れ 相 応 の 距 離 を 充 て る の は 必 然 で
と して生 じる場 合 と、先 の二 例 でみ た よ うに 、 は じめ か
あ る 。 ア ス リー トの ス ウ エ ー デ ン リ レー で は 、 そ れ ぞ れ
らハ ンデ ィ を与 え る場 合 に生 じる も の と思 われ る が 、 こ
の 距 離 は そ れ を 専 門 とす る 者 が 担 当 す る の で 、 た い へ ん
こ で のハ ンデ ィ は 、本 人 の合 意 あ る い は納 得 とで も い う
見 応 え の あ る 競 争 が 展 開 され る 。 し か し 、 こ の 競 争 形 態
べ き措 置 が組 み 込 まれ て い る。 走 距 離 とオ ー ダー が 固 ま
を一 般 の子 ども に援 用 して も 、競 争 と して の ゲー ム性 は
る ま で 、子 ども た ち の 間 で様 々 なぶ つ か り合 いや 和 解 が
成 立 す る で あ ろ うが 、 結 局 は ハ ンデ ィ キ ャ ッ プ 走 と な り、
繰 り広 げ られ た こ とは容 易 に察 しがつ く。 そ の な か で 、
能 力 の差 別 性 の 固定 化 は避 け が た い。
走 力 の低 い者 が短 い距 離 を走 る の を 、や は り差 別 で あ る
タ イ プ3:社
の教 材 を知 る と、 競 争 で勝 利 を め ざす か ぎ り、 差 別 性 を
と捉 え る か ど うか は意 見 の分 かれ る とこ ろ で あ ろ う。 こ
会 性 の 育 成 と技 術 の 重 要 性 を 重 視 す る 教 材
「
全 員 リ レー 」 と い
完 全 に 除去 す る の は不 可 能 で あ ろ う。 だ か ら矛 盾 な の で
う教 材 を 考 案 し た 。 実 施 方 法 の 概 略 は 、 以 ドの とお り で
あ る が 、差 別 性 を 除去 して進 歩 性 だ け を保 障 しよ う とす
あ る(小
る の で あれ ば 、競 争 そ の も の を排 除す る よ り他 に手 立 て
小 林 直 は 、小 学 生 高 学 年 を対 象 に
林 直 、1984)。
①150rnの
ト ラ ッ ク で 、 一 人 半 周(50∼70m)を
お よ
は な い とす る考 え も成 立 す る。
そ の基 準 に し、走 る距 離 を個 人 の特 性 に合 わせ 、多 少
調 節 で き る よ う に リ レー ゾ ー ン を 長 め に と る 。 チ ー ム
②
オ ー プ ン コ ー ス で4チ
③1チ
④
⑤
⑥
⑦
タイ プ4:ゲ
ー ム性 と技 術 の重 要 性 を 内包 させ た教 材
チ ー ムの メ ンバ ー の フラ ッ ト走 の合計 タイ ム と、 リレー
が 走 る 距 離 は 同 じ とす る 。
の タイ ム を比 較 して 、 リ レー の タイ ム がい か に速 くな る
ー ム く らい が適 当 で あ る。
か 、そ の タイ ム差 を競 う教 材 で あ る。 これ は一 般 的 に普
ー ム は 、 最 大10名 前 後 とす る 。
チ ー ム の編 成 は、 子 ども た ち に任 せ る。 そ の 際 、 ト
及 してい る教 材 で あ る が 、既 存 の競 争 形 態 をそ の ま ま用
ラ ッ ク 半 周 の タ イ ム を 測 定 し、 チ ー ム の トー タ ル タ イ
い るの で 、通 常 の 競争 を して い る よ うにみ え る。 しか し、
ム がIO分 の1秒
台 ま で 同 じ に な る よ う に 編 成 させ る 。
勝 敗 は 、 ゴー ル したチ ー ム順 に順 位 がつ くの で は な く、
個 々 の 最 高 ス ピ ー ド持 続 距 離 を 調 べ 、 自チ ー ム が 最
タイ ム差 を競 うわ け で あ る か ら、仮 に1位 で ゴー ル した
も 有 利 に な る 距 離 を 決 定 させ 、 オ ー ダ ー も チ ー ム に 任
と して もそ の とお り1位 に な らな い こ とも あ る。 タイ ム
せ る。
差 が分 か っ た後 に 、歓 声 が あ が っ た り、 た め息 が漏 れ る
個 人 の 走 る 距 離 を 長 くす る と 、 個 人 の 走 力 が チ ー ム
とい っ た光 景 がみ られ る の で あ る。
の 勝 敗 に 直 接 結 び つ く た め 、 教 師 の 注 意 が 必 要 で あ る。
こ の教 材 は 「リ レー の勝 敗 とい う相 対 的 な 関係 と、 タ
オ ー ダ ー ・走 距 離 の 決 定 や 練 習 に 充 分 に 時 間 を か け 、
イ ム 差 とい う絶 対 的 な 観 点 とが 不 可 分 に 結 び つ い た 」
練 習 ゲ ー ム も 経 験 さ せ な い と、 集 団 の 支 え 合 い は 生 ま
(小 林 一 久1、1984)も
れ ない 。
の凝 集 性 の高 さ、 タイ ム差 を縮 め る た め の技 能 練 習 の必
の と説 明 され る が 、チ ー ム と して
要 性 の わ か りや す さ、競 争 の面 白 さを兼 ね 備 え た も の で
こ の 教 材 で は 、 チ ー ム の 人 数 は 通 常 の2倍
あ る。 形 態 で は通 常 のチ ー ム 間 の競 争 を 、勝 敗 で はチ ー
か ら2.5倍
程 度 のIO名 前 後 で 構 成 さ れ る 。 ま た 、 チ ー ム の 編 成 、 一
ム 間 で の タイ ム差 の縮 小 の競 争 を 、チ ー ム 内 で は前 の記
人 の 走 距 離 とオ ー ダ ー の 決 定 は 、 基 本 的 に 子 ど も た ち の
録 との競 争 を二 重 に織 り込 ん だ も の とい え よ う。 こ の教
判 断 に 任 せ られ て い る 。 も っ と も そ れ ら の 決 定 で は 、 測
材 は 、 「ス ポ ー ツ の競 争 の もつ 進 歩 性 と差 別 性 」 とい う
定 し た 客 観 的 デ ー タ を 手 が か り に し た 話 し合 い が 重 視 さ
矛 盾 を克 服 しよ う とす る試 み にお い て重 要 なモ デ ル とな
れ 、 放 任 で は な い。 「
全 員 リ レ ー 」 と い う・
名 が示 す よ う
る。 た だ し、 これ を実 施 す れ ば 自動 的 に矛 盾 が克 服 され
に 、 自治 的 能 力 や 社 会 的 能 力 の 育 成 を 主 眼 と し た 教 材 で
る わ け で は ない 。 既 存 の競 争 形 態 を用 い 、一 人 の走 る距
一72一
リ レー の 教 材 づ く りの 視 点 に 関 す る予 備 的 考 察
離 は 同 じで あ る か ら、 走 力 の劣 る子 ども の な か に は、 自
分 が皆 に迷 惑 を か け てい る の で ない か とい う疎 外 感 や 差
表1各
並ぶ順
別 感 を潜 在 化 させ る者 がい る か も しれ ない 。 先 述 した よ
うに 、相 対 的 な競 争 を 除去 しない か ぎ り、差 別 性 は払 拭
A
で き な い の で は な い だ ろ うか。
C
B
D
タ イ プ5:勝
敗 と い う競 争 を 除 外 し た ゲ ー ム 性 と技 術 の
大 田 恒 二 に よ る 中 学2年
女 子 を対 象 に した授 業 で用 い
林 一 久2、1984)。
な お 、 小 林 の 説 明 に よ る と、
大 田 は 当時 大 学 生 で あ り、教 育実 習 で こ の教 材 を考 案 し
実 施 した との こ とで あ る。
①43名
を 四 つ の 班 に 分 け 、5人
×50m及
び6人
×50m
ス タ ー ト位 置 を 、 図1の
よ う に 、200mの
の 四 ヶ所 に 設 け る 。 各 ポ イ ン トは 図2の
各 班 の 配 置 は 表1の
③
よ うに 指 示 し、
5
6
3班
4班
1班
2班
2班
3班
4班
1班
1班
2班
3班
4班
4班
1班
2班
3班
録 ・計 時 及 び 監 察 に つ い て(小 林 一 久)
フ ラ イ ン グ を チ ェ ック
す る監察
5×50MRの 第3走
が行 な う。
者
6×50MRの
者
第1走
6×50MRの
第4走
司L一 バ ー ゾ ー ン を チ ェ ッ
ク す る 撃1で1蕩
雲
各 ポ イ ン トに い る 者
がオ ーバー ゾー ンで
あ れ ば チ ェ ッ ク して
お く。
者
が行 な う。
が行 ない 、 フライ ン
(第1走
者 の 走 り終 グ が あ れ ば 赤 旗 を ⊥二⊥二に 同 じ 。
え た ポ イ ン トが ゴー げ る。
ル に な る。)
こ の教 材 で は 、 四つ の班 がオ ー プ ン コー ス で走 る が 、
どのチ ー ム が勝 つ の か とい う結 果 の偶 然 性 は 除外 され て
よ うにす る。
い る。 各 班 の ス ター ト地 点 とゴー ル 地 点 は異 な る の で あ
よ う に 記 録 ・掲 示 及 び 観 察 を 分 担 す る 。
る か ら当然 で あ る。 しか し走 者 は 、前 を走 る他 班 の者 と
他 の班 との勝 敗 は直 接 に は 問題 に しない 。 評 価 は、
後 ろ か ら迫 っ て くる か も しれ な い他 班 の者 の存 在 が気 に
次 の よ う に 目標 タ イ ム を 決 定 し 、 そ の 達 成 度 で 行 う。
な るで あ ろ う。 走者 は 、前 を走 る者 には 追 い っ き たい し、
第 一 走 者 の み は501n走
後 ろ か ら迫 っ て くる者 に は追 い っ かれ た くな い とい う心
の タ イ ム 、 第 二 走 者 以 ドは 、50
前 か ら
理 が働 くの で は ない だ ろ うか。 走 者 間 の距 離 は 、縮 ま っ
合 計 し て 目標 タ イ
た り広 が っ た りす る現 象 が頻 繁 に起 こ る で あ ろ う。 そ う
ム とす る 。 こ れ を 分 母 に し て 、 実 際 に 走 っ た タ イ ム を
い う意 味 で は 、 こ の教 材 は 、相 対 的 な勝 敗 は 除外 して い
割 る 。 そ の 数 値 を な る べ く1に
る も の の 、 内 で は競 争 を ま っ た く消 去 して い る わ け で は
1nの 加 速 走 の タ イ ム(ス
タ ー トラ イ ン のIOIn手
走 り始 め て 計 っ た50mの
タ イ ム)を
近 づ け よ う とい うの で
あ る 。 事 例 的 に は 、48.3/46.7=1.03と
い うふ う に な
る 。 も ち ろ ん 走 力 が 高 ま れ ば 、 目標 タ イ ム を 越 え て 、
1以 下 に な る こ と も あ り得 る 。
⑤
4
トラ ッ ク
一 つ の 班 を 二 つ に 分 け て リ レー を す る の で 、 走 ら な
い 者 は 表2の
④
3
第3走 者 第4走 者 第5走 者 第6走 者
5×50MRの
第1走 者
6
が行 ない 、 フライ ン
×
50 (第3走
者 の い るポ グがあれ ば赤旗 を上
M
イ ン トが ゴ ー ル に な げ る。
R
る。)
5
×
50
M
R
の 二 つ の リ レー を 計 画 す る 。
②
2
第2走 者
4班
1班
2班
3班
記 録 ・計 時
られ た 教 材 で あ る 。 実 施 方 法 の 概 略 は 、 以 下 の とお り で
あ る(小
1
第1走 者
1班
2班
3班
4班
表2記
重 要 性 を 内 包 させ た 教 材
ポ イ ン トでの 並 び方(小 林 一 久)
練 習 は 、 図1に
近 い 直 線 コ ー ス を 設 け 、6m手
な く、追 い か け走 の よ うな ゲー ム性 を残 して い る とい え
よ う。
目標 タイ ム の算 出 方 法 は 、分母 を加 速 走 の合 計 タイ ム 、
前 を
分 子 を実 際 に走 っ た タイ ム と し、1に 近 づ け よ う とい う
目安 に バ トン パ ス の 練 習 を 行 う。 コ ン ビ 毎 に そ の 位 置
もの で あ っ た。 分母 を加 速 走 の合 計 タイ ム とす る意 味 は 、
を 微 調 整 し、 プ ラ ス ・マ イ ナ ス を 足 長 に よ っ て 現 し 、
バ トン の受 け渡 しで の両 者 の ス ピー ドを で き る だ け減 速
記 録 に 残 し て い く。
させ な い とい う重 要 な教 科 内容 を あ らか じめ 内包 させ た
も の と考 え られ る。1は
、 レベ ル の高 い 目標 値 とい っ て
よ い で あ ろ うが 、 これ は全 チ ー ム の統 一 的 で具 体 的 な到
達 目標 で あ る。 どの チー ム も1に 向 かお うとす る なか で 、
集 団 と して の凝 集 性 の高 ま り と、 バ トンパ ス とい う技 術
の必 要 性 の実 感 か ら、 懸 命 に練 習 す る姿 が想 像 で き る。
1に は、 教 科 内容 の必 要 性 と集 団 の凝 集 性 の高 ま りを 引
き 出そ う とい う狙 い が隠 され てい る よ うで あ る。 それ だ
け に 、 た とえ ば走 っ た結 果 が1.03か ら1.05に ドが っ た場
合 、 こ の わず か な0.02に つ い て原 因 を探 り、 ど う改 善 す
れ ば よ い の か を フ ィー ドバ ックす る の は学 習 者 に とっ て
た いへ ん高 度 な課 題 とな る。 数 字 か らフ ィー ドバ ックす
る に は 、そ の た め の観 察 とそ の結 果 の分 析 とい う認 識 学
習 が付 帯 して必 要 で あろ う。表2で 紹 介 され て い る記録 ・
計 時 及 び 監察 の役 割 分 担 は、 一 人 の傍 観 者 も で な い責 任
体 制 を仕 組 ん だ も の で あ る が 、バ トンパ ス の よ うな技 術
に 関す る観 察 の係 を加 え る こ とも必 要 で あ る。
一73一
大口
練 習 は 、 直 線 コ ー ス を 設 け 、6m手
貢 成,宗
前 を 日安 に バ トン
倉
啓
シ ョンの教 材 づ く りで は有 力 な 手 がか りとな り得 るが 、
パ ス の練 習 を行 うこ とに な っ てい た。 そ こ で は 、 コ ン ビ
学 習 の た め の教 材 をつ くる際 の手 が か りに は な り得 な
毎 に そ の 位 置 を 微 調 整 し 、 プ ラ ス ・マ イ ナ ス を 足 長 に よ っ
い。
て現 す よ うに してい る。 こ の足 長 を単 位 と した ゴー マ ー
ク の 模 索 は 、lm刻
み の よ う な 大 雑 把 な 目安 で は な く 、
2)進
歩性 を保 障 しよ うとす る と、タイ プ3「 全 員 リ レー 」、
タイ プ4「 フ ラ ッ ト走 と リ レー の タイ ム差 の競 争 」、タ
バ トン の 受 け 渡 し で の 両 者 の ス ピ ー ドを で き る だ け 減 速
イ プ5「
させ な い と い う重 要 な 教 科 内 容 を 、 目 に 見 え る 形 で 緻 密
技 能 学 習 の必 要 性 、集 団 の凝 集 性 を不 可 分 とす る教 材
に 習 得 させ よ う とす る も の で あ る 。 前 走 の 者 と 自分 の 走
力 と の 関 係 に お い て 、 バ トン パ ス で の ロ ス タ イ ム を い か
に 少 な くす る か とい う時 間 的 認 識 を 、 ど こ で とい う空 間
口標 タイ ム 走」 か ら、客 観 的 な デ ー タ の活 用 、
をつ くる必 要 性 を学 ぶ こ とが で き る。
3)教
材 づ く りを行 っ て も 、差 別 性 の 問題 は 、相 対 的 な
勝 敗 を 除外 しない か ぎ り、 完 全 に は払 拭 で き ない の で
的 認 識 に 置 き 換 え る 学 習 で あ る 。 こ の バ トン パ ス を 行 う
は ない か とい うこ とを タイ プ3と タイ プ4の 教 材 は示
テ イ ク オ ー バ ー ゾ ー ン に 日 を 向 け る と、 図1と
唆 してい る。 そ うす る と、チ ー ム 内 で の絶 対 的 な到 達
261n以
図2か
ら
内 に な っ てい る の が確 認 で き る。 一 人 の走 る距 離
は 、 実 際 は501nの
目標 にむ け た技 能 練 習 だ け を行 え ば よい こ とに な る。
プ ラ ス か マ イ ナ ス で あ る か ら 、 こ の26
タイ プ5は 、そ の相 対 的 な勝 敗 を 除外 した教 材 で あ っ
長 す ぎ る とみ る こ と も で き る が 、 班 内 の 走 力 の 差 を
た。 とこ ろ が 、そ れ で も走 力 の劣 る子 ども の走 る距 離
で き る だ け解 消 す る に はテ イ クオ ー バ ー ゾー ン は長 い方
は皆 と同 じで あ る か ら、チ ー ム 内 で の差 別 性 の 問題 は
が よ い と の 考 え が 隠 され て い る の か も しれ な い 。 ま た 、
払 拭 で きな い。 タイ プ3,4,5の
図1を
あ る が 、 これ で リ レー とい う文 化 の学 習 は終 了 して よ
mは
み る と、走 者 は誰 も が コー ナ ー を走 り、 かつ バ ト
ン パ ス も コ ー ナ ー で 行 う と こ ろ が あ る 。 そ うす る と 、 練
教材 に学 ぶ点 は 多 々
い の だ ろ うか とい う新 た な疑 問 が生 じる。
も 必 要 と な る で あ ろ う し、 日標 タ イ ム の 算 出 方 法 も 、 分
4)こ の よ うに考 え る と、 進 歩 性 と差 別 性 とい う矛 盾 を
一 挙 に克 服 で き る教 材 をつ くる こ と 自体 、 お そ ら く不
母 は コ ー ナ ー 走 の 合 計 タ イ ム とす る の が 合 理 的 で あ る 。
可 能 な の で あ ろ う。 授 業 で は子 ども た ち に 同 じ指 導 内
し か しそ れ だ と 、1と
容 、 同 じ練 習 時 間 を保 障 す る が 、個 々 の生 育歴 や 学 習
習 は 直 線 コ ー ス だ け な く 、 コ ー ナ ー の 走 り方 の 技 術 練 習
い う 目標 値 は は じ め か ら成 り立 た
な い か 、 あ る い は す ぐ に1以
ドに な っ て し ま い 、 目標 値
と して の意 味 を失 うこ とに な る。 こ の危 険 性 を想 定 す る
歴 に 由来す るそ れ ま で の発 達 レベ ル を一 気 に昇 華 させ 、
レベ ル を全 員 同 じに して ス ター トライ ン に立 たせ る の
と 、 も と の 算 出 方 法 の 方 が 、 レベ ル は 高 い が 妥 当 で あ る
は 困難 で あ る。 競 争 で全 員 を1位 にす る とい うの で あ
か も しれ な い 。
れ ば 、そ れ は ま た競 争 で は な い。 そ うす る と、教 材 づ
mリ
こ とに収 敏 す る の で は な く、個 とチ ー ム が競 争 へ の意
く りの 目的 は 、差 別 を生 み 出す 相 対 的 な勝 敗 を な くす
レー の 教 材 づ く りの た め の 視 点
考 察 の発 端 は 、 「ス ポ ー ツ の競 争 の もつ進 歩性 と差別
欲 を か き た て る よ うな進 歩 性 をい か に保 障 す る か とい
性 」 とい う問題 で あ っ た。 競争 は 、そ の 相 対性 にお い て 、
う課 題 へ と向 か うこ とに な る。 タイ プ3,4,5は
結 果 の偶 然 性 を 除外 で き ない 。 リ レー で は、 複 数 のチ ー
そ うい う意 味 で は、 既 存 の競 争 へ と向 か うた め の 中 間
ム が競 争 す る な か で、 最 後 ま で どのチ ー ム が勝 利 す る か
的 あ るい は手 段 的 な学 習 教 材 と して位 置 づ け る こ とが
わ か らない とい うス リ リン グ な結 果 の偶 然 性 が 、 ス ポー
で き る の で は ない だ ろ うか。
ツ の本 質 で あ り、 かっ 面 白 さ と醍 醐 味 で も あ る。 結 果 の
偶 然 性 の欠 如 した 、差 のつ い た競 争 は走 者 もチ ー ム も応
5)こ
、
れ ま で の文 脈 に従 う と、教 材 の配 列 を考 え る必 要
性 が生 じる。 た とえ ば タイ プ5で は 、 「目標 タ イ ム 走 」
援 す る者 も興 味 を失 うこ とに な る。 しか し、発 達 に差 の
を主 教 材 と し、練 習 で は 、別 に直 線 コー ス を設 け 、6
あ る学級 の子 どもた ち に既 存 の競 争 形 態 をあ て は め る と、
m手 前 を 目安 にバ トンパ ス につ い て コ ン ビ毎 にそ の位
結 果 の偶 然 性 は保 障 し難 く、能 力 差 別 も顕 在 化 す る。 だ
置 を微 調 整 し、 プ ラ ス ・マ イ ナ ス を 足 長 に よっ て 現 し、
か ら、差 別 性 を 克服 しよ う とす る先 人 の努 力 に学 ぼ う と
記 録 に残 す 学 習 を行 っ て い た。 これ は 、技 能 習 得 の た
した の で あ っ た。 五 っ の先 行 教 材 か ら、 リ レー の教 材 づ
め の下 位 教 材 で あ り、 主 教 材 、 下 位 教 材 、 そ して既 存
く りを行 う際 の考 慮 す べ き視 点 につ い て、 以 下 の事 柄 を
の リ レー を どの よ うに配 列 す る か とい う問題 が生 じた
指 摘 してお き たい 。
こ とに な る。 主 教 材 と ド位 教 材 は 、状 況 をみ て交 互 ま
1)チ
ー ム 問 に で き る だ け差 がっ か ない よ うな ゲー ム性
た は 問激 に行 うの が妥 当 で あ る が 、既 存 の リ レー は ど
を担保 したい とい う勝 敗 の結果 の偶 然 性 を優 先す る と、
の時 点 で実 施 す れ ば よい か とい う判 断 が 、単 元 の方 略
五 っ の教 材 の な か で は 、 タイ プ1の
卜必 要 とな ろ う。
プ走 」 や タイ プ2の
「
ハ ンデ ィ キ ャ ッ
「ス ウエ ー デ ン リ レー 方 式 」 の よ
うな教 材 に な らざ る を得 な い。 とこ ろ が 、そ れ だ と、
能 力 を 周定 化 し、差 別 性 を よ り顕 在 化 させ る こ とに な
る。勝 敗 の結 果 の偶 然性 を優 先 す る考 えは 、 レク リエー
一74一
リ レー の 教 材 づ く りの 視 点 に 関 す る予 備 的 考 察
IVま
とめ
9)教
本 稿 の 目的 は 、実 践 を行 うた め の予 備 的 考 察 と して 、
「ス ポー ツ の競 争 の もっ 進 歩 性 と差 別 性 」 とい う矛 盾 に
材 づ く り に は 、 タ イ プ5に
よ うな、 具 体 的 な
あ っ た よ うに、 足 長 の
「も の さ し」 と な る 教 具 の 考 案 が 含
ま れ る こ と。 大 田 貢 成 は 、 バ トン パ ス の 学 習 に お い て 、
焦 点 を 当 て 、 リ レー の先 行 教 材 に学 び な が ら、 ス ポー ツ
二 っ の セ パ レー ト コ ー ス を 設 定 し 、 「ど こ で 待 ち 、 前
を素 材 か ら教 材 へ と改 変 す る た め の視 点 につ い て検 討 す
走 者 が ど こ に き た と き に ス タ ー トす れ ば よ い か 」 を 明
る こ とで あ っ た。 以 下 の事 柄 を 、今 後 の リ レー 実 践 を行
らか にす る た め に 、足 長 は シ ュー ズ を用 い 、受 け渡 し
うた め の手 が か り と した い。
場 所 に は 赤 色 、 待 つ 場 所 に は 青 色 、 ス タ ー トす る き っ
1)教
か け とな る前 走 者 の場 所 に は黄 色 のテ ー プ を置 き 、二
材 づ く りで は 、勝 敗 の結 果 の偶 然 性 だ け の保 障 に
基 づ い て考 案 しな い こ と。
2)教
ヶ 所 の 妥 当 性 に つ い て 検 討 ・微 調 整 させ て い っ た(大
材 づ く りで は、 個 とチ ー ム が競 争 へ の意 欲 を か き
た て られ る よ うな進 歩 性 をい か に保 障 す る か とい う 日
歩 性 を保 障 す る た め に は 、事 前 に リ レー の教 科 内
容 の 分析 が必 要 で あ り、そ れ を教 材 に内 包 させ る こ と。
4)教
材 づ く りで は 、学 習 者 の客 観 的 なデ ー タ の活 用 、
技 能 学 習 の必 要 性 、集 団 の凝 集 性 を不 可 分 とす る必 要
イ プ4「 フ ラ ッ ト走 と リ レー の タイ ム差 の競 争 」
とタイ プ5「
目標 タイ ム走 」 にお け る 「1」 でみ た よ
うに 、統 一 され た具 体 的 な 目標 の設 定 が集 団 と して重
能 の 進 歩 を は か る た め に ド リル 練 習 は 不 可 欠 で あ
り、 そ こ で は 正 確 な 観 察 と そ の デ ー タ か ら フ ィー ドバ ッ
ク す る た め の 認 識 学 習 も必 要 と な る。 観 察 や 判 定 と い っ
た 、他 者 に対 して責 任 を もつ 係 を ロー テ ン シ ョン シ ス
テ ム と し て 組 織 す る こ と。
11)教
が あ る こ と。
5)タ
こ の よ うな知 覚 教 具 の活 用 は、 学 習
を保 障 す る も の と して、 極 め て重 要 で あ る。
lO)技
標 を原 則 にす る こ と。
3)進
田 貢 成2、2014)。
材 の 役 割 を 、 既 存 の リ レー と の 関 係 に お い て 、 主
教 材 、 下 位 教 材 と し て 位 置 づ け る こ と。
12)中
学 校 で は 、3年
間 の単 元 構 成 の方 略 と して 、主 教
材 、 下 位 教 材 、 既 存 の リ レー の 配 列 を 整 え る こ と。
要 で あ る こ と。
6)走
り方 や バ トンパ ス の技 能 だ け で な く、 オ ー ダー を
決 め る の に も合 理 性 が求 め られ る。 リ レー の特 性 を厳
引用 文 献
密 に分 析 して 、技 能 以 外 の重 要 な こ とも教 材 化 して呈
小 林 一 久L(1984)「
示 す る こ と。 大 田貢 成 は 、 「走順 が 変 わ る とタ イ ム は
変 わ る の か」 とい うテ ー マ を子 ども た ち に投 げ か け 、
育1月
小 林 一 久2(1984)「
個 の直 線 走 と曲線 走 の記 録 を手 が か りに して 、 は じめ
の走 順 をつ く らせ た。 そ こ か ら毎 時 間 、班 で走 順 を替
学級で教 える
そ の1」
体育科教
そ の1」
体育科教
号 、 大 修 館 書 店 、67
学級で教 える
育1.月 号 、 大 修 館 書 店 、66-67
小林
直(1984)「
全 員 リ レ ー 」、 学 校 体 育 同 志 会 編
「
運
え て はそ の試 行 タイ ム を記 録 して検 討 し、確 定 に至 る
動 会 ・体 育 行 事 の 指 導 」、 べ 一 ス ボ ー ル マ ガ ジ ン 社 、
学 習 を行 っ て い る(大 田貢 成1、2014)。
62-65
7)教
材 づ く りに は 、教 科 内容 に か か わ る トラ ック の活
用 方 法 の工 夫 も含 まれ る。 バ トンパ ス時 の混 乱 を 防 ぐ
た め にオ ー プ ン コー ス で は な くセ パ レー トコー ス を設
定 す る 、バ トンパ ス の場 所 は直 線 地 域 にす る 、 とい っ
た学 習 の た め の空 間整 備 が必 要 で あ る こ と。
8)教
保 健 体 育科 学 習 展 開案 」
第49回 教
育研 究 集 会 要 項 、福 井 大 学 教 育地 域 科 学 部 附 属 中学
校 、48-49
大 田 貢 成2(2014)「
本 時 の学 習 展 開案 」
第49回 教 育 研
究 集 会 配 付 資 料 、福 井 大 学 教 育 地 域 科 学 部 附 属 中学
材 づ く りで は 、子 ども の走 る距 離 を平 等 にす る の
で あれ ば 、 どの程 度 の距 離 が最 適 な の か を考 慮 す る こ
と。50mは
大 田 貢 成1(2014)「
絶 対 で は ない 。
PreparatoryConsideringviewpointsofmakingateachingmaterialforarelay.
MitsunariOHTA,KeiSOKURA
KeywOrds:Relay,Makingateachingmaterial,Competition,Progress,Distinction
一75一
校 、21-22
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