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少年センターだより
少 年 セ ン タ ー だ よ り 平成28年9月 草津市立少年センター・あすくる草津 少年センターだより 草津市立矢倉小学校 校長 五十嵐 信博 (草津市小中学校長会会長) 「子どもたちに明るい未来はあるのでしょうか。」YESと誰しもが答えたい気持ちはありま すが、現実はそうではありません。国内に留まらず、世界に目を向けても、伝わってくるニュー わび スは悲惨なものばかり。哀しくもあり、侘しくもあり、辛くもなります。そんな一部の若者達の 行為は、決して認められるべきものではありませんが、彼らの心に巣くうやるせない思いや、展 えんせいかん 望のある未来が見えないという厭世観が、こうした悲劇を世界中で生んでいるのだと言っても 過言ではないかと思います。勉強をしたいけれど勉強をする環境に恵まれていない子ども。働き あきら たいけれど働く場所がない若者。努力してもなかなか報われないことへの失望と 諦 め。そんな 気持ちをどこにぶつけていいかわからない子どもや若者が、どんどん増えているのが今の世界 ではないでしょうか。 ある調査結果から、日本の若者は、他の外国の若者と比べて、自尊感情が著しく低いというデ ータが出ています。自分という存在が、世の中に必要不可欠なものであると思えない若者が多い ということです。同時に、社会を生きていくための自信が芽生えない若者が増えているというこ とであります。 「若者よ、もっとしっかりしろ。」と苦言を呈することは簡単です。しかし、その前に私たち 大人が、子どもたちや若者たちにとって、今の社会を生きがいのあるものにすることが先決では ないかと思います。 「社会に勝ち組と負け組を絶対に作ってはいけない。」これは私たち大人に与 えられた使命であり、責任でもあるはずです。 今一度、冒頭の課題に戻りたいと思います。 「子どもたちにとっての明るい未来」とは、裕福なお金持ちになることでもなく、名声を博すこ とでもない。ただただ、自分が世の中や人のために生きていると実感できる社会の実現であると 信じています。 ○電話相談 ○面接相談 (相談は無料です。) 月曜日から金曜日(祝日、年末年始は休業) 9:30~16:00 カウンセラーによる予約相談も実施しています。 (毎週月曜日 13:30~15:30) 相談専用電話 (077)562-0594 ~少年に 愛のひと声 わたしから~ 草津市立少年センター・あすくる草津 〒525-0032 草津市大路二丁目 11-51 TEL(077)562-6561 FAX(077)567-0557 ホームページ QRコード 少 年 セ ン タ ー だ よ り 1学期に市内6中学、4小学校で啓発教室を 啓発教室 開催しました。初発型非行防止・喫煙防止・ 薬物乱用防止・情報モラル・防犯教室など、 学年に合った内容で行いました。中学校では、少年補導委員さん や大学生ボランティアの方々に出演していただいた啓発劇を見て、 各問題について考えました。また、少年補導委員さんには、最後 の自己紹介で、日頃の街頭補導活動についても話していただきま した。 中学生?タバコは 早いのと違う? 平成28年9月 生徒の感想より(抜粋) 薬物を乱用した人はよく「1回だ け」とか「自分でやめられると思っ た」など言っていますがそんなこと は誰にもできないのだと思い、薬物 は怖いと思いました。 万引きから、タバコにつながったり、 暴走や薬物にまでいってしまったりす るかもしれないので、ささいなきっか けに気付き、まずは自分を止めること が大切だと思いました。 新任補導委員研修会について 7 月 26 日(火)少年センターにおいて新任補導委員研修会を実施し ました。講師の草津市教育委員会生涯学習課の高橋専門員に「青少年の 実態から今考えること」をテーマに講演をしていた だきました。今の青少年の実態や接し方について具 体的にお話していただき、今後の補導活動に大いに 参考になる内容でした。 <参加された補導委員さんの感想> 少年非行の実態や青少年のネット利用状況など青少年を取り巻 く現状について講演がありました。特に、インターネットの影響な ど情報化時代における青少年の考え方や行動について再認識する ことができました。補導委員として、これからも青少年を取り巻く 環境の実態について認識を深めるとともに、講師からアドバイス があったように青少年が抱える悩みや問題の背景を考えながら青 少年への声掛けをすることを心掛けたいと思います。 あすくるの活動より 新しい補導委員さんの紹介 笠縫東学区 松浦 さとし 哲 さん どうぞよろしくお願いします。 風俗営業等の規制及び業務の適正 化等に関する法律及び関連法令並 びに施行条例が改正され、ゲーム センターへの 16 歳未満の立ち入り の制限が緩和されました。 (平成 28 年 6 月 23 日付で施行) あすくる草津では、少年センター周辺の庭地 <改正の要点> を農園として利用し、通所少年とともに夏野菜 16 歳未満の立入りについて、午後 の栽培に取り組んでいます。今年はとうもろこ 6 時までとする(改正前) し、きゅうり、トマト、さつまいも、玉ねぎ、 じゃがいも、落花生、メロン、すいかなど様々 16 歳未満の立ち入りについて、午 な種類の栽培にチャレンジしています。通所少 後 6 時までとする。ただし、保護 年とともに、日々成長していく野菜の様子を観 者同伴であれば、午後 10 時まで立 察したり、水やりなどの世話をしたりしていま 入らせることが可能。 (改正後) す。植物の成長の素晴らしさやたくましさ、食 の大切さを感じながら、美味しくいただきました。 また、少年たちは、自分探し支援プログラムに取り組み、将来的な就労のために作業体験や職場体験 に積極的に参加したり、センター内で行う木工作業やゲーム、卓球などの活動を行ったりする中で、自 分自身と向き合いながら、将来の夢や目標に向かって前向きに頑張っています。