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• Q1 マイコプラズマ肺炎とはどのような病気ですか? • A1
平成28年9月 徐々に定点当たり患者報告数が増加傾向にあり、平成 23(2011)年は年間の定点当たり累計報告患者 臨時号 数が、平成 12(2000)年以降の最多報告数(2010 年)を大きく上回りました。平成 24(2012)年は第1週 飾磨工業高校 から第 37 週まで平成 23(2011)年の報告水準を上回った状態が続いています。平成 23(2011)年から 全日制保健室 平成 24(2012)年にかけてこのような状態がみられている原因はよくわかっていません。 夏休み明け及び体育大会前健康調査を実施しました。 Q3 どのようにして感染するのですか? 3年次は、就職や進学前で気が引き締まっているのか、体調不良等の件数は少なかった A3 患者の咳のしぶきを吸い込んだり、患者と身近で接触したりすることにより感染すると言われていま です。 す。家庭のほか、学校などの施設内でも感染の伝播がみられます。感染してから発症するまでの潜伏 1・2年次は、部活等の疲れや夏バテ等の体調不良が少し多かったように思います。 期間は長く、2~3 週間くらいとされています。 しかし、命に関わるような大きなケガや病気はなかったので、本当にうれしく思います。 体調不良等ある人は、原因が分かれば、どのような対策ができるかを考えましょう。遠 慮なく保健室に相談しにきてくださいね。 Q4 どのような症状が出ますか? A4 発熱や全身倦怠感(だるさ)、頭痛、痰を伴わない咳などの症状がみられます。咳は少し遅れて始ま 健康な人は、維持・向上できるようにしてくださいね。 ることもあります。咳は熱が下がった後も長期にわたって(3~4 週間)続くのが特徴です。多くの人はマ 基本的な生活習慣、睡眠・食事・運動等自分自身の生活を振り返り、体調管理を行い、 イコプラズマに感染しても気管支炎ですみ、軽い症状が続きますが、一部の人は肺炎となり、重症化す 元気に体育大会で活躍できるようにしましょう。 ○ ることもあります。一般に、小児の方が軽くすむと言われています。 夏休み中、マイコプラズマ肺炎に罹患した生徒を数名確認しました。以下のような症状があれば、早めに対応しま しょう。また、予防をして感染しないようにしましょう。 ○ 条件によっては、学校における感染症の第3種の感染症の「その他の感染症」として、病状により学校医その他の 医師において感染のおそれがないと認めるまでの期間出席停止の措置が必要な場合もあります。 Q5 感染しないようにするために、どのようなことに注意すればよいですか? A5 感染経路はかぜやインフルエンザと同じですので、普段から、手洗いをすることが大切です。また、患 者の咳から感染しますので、咳の症状がある場合には、マスクを着用するなど咳エチケットを守ってくだ さい。 「厚生労働省 HP より~マイコプラズマ肺炎に関するQ&A 平成 23 年 12 月作成、平成 24 年 10 月改訂」 Q1 マイコプラズマ肺炎とはどのような病気ですか? A1 マイコプラズマ肺炎は、「肺炎マイコプラズマ」という細菌に感染することによって起こる呼吸器感染症 です。小児や若い人の肺炎の原因としては、比較的多いものの1つです。例年、患者として報告されるも ののうち約 80%は 14 歳以下ですが、成人の報告もみられます。マイコプラズマ肺炎は 1 年を通じてみ Q6 治療方法はありますか? られ、冬にやや増加する傾向があります。 A6 抗菌薬(抗生物質)によって治療します。抗菌薬のうちでも、マイコプラズマ肺炎に効果のあるものは、 Q2 昨年からマイコプラズマ肺炎が増えていると聞きましたが、どうしてですか? A2 マイコプラズマ肺炎は周期的に大流行を起こすことが知られており、日本でも1980年代では昭和 59 (1984)年、昭和 63(1988)年に比較的大きな流行があるなど、4年周期での流行が報告されていまし た。1990年代以降はかつて見られた大きな流行が見られなくなった一方で、平成 12(2000)年以降は 一部に限られています。近年、マイコプラズマ感染症に通常使用される抗菌薬の効かない「耐性菌」が 増えてきているとされていますが、耐性菌に感染した場合は他の抗菌薬で治療するなどします。軽症で すむ人が多いですが、重症化した場合には、入院して専門的な治療が行われます。長引く咳などの症 状があるときは、医療機関で診察を受けるようにしましょう。 (注)マイコプラズマ肺炎は、マクロライド系などの抗菌薬で治療されます。