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解剖学第二講座 (教室だより)
Kobe University Repository : Kernel Title 解剖学第二講座 (教室だより)(教室だより) Author(s) 三木, 明徳 Citation 神戸大学医学部神緑会学術誌,2:105-106 Issue date 1986-06 Resource Type Departmental Bulletin Paper / 紀要論文 Resource Version publisher DOI URL http://www.lib.kobe-u.ac.jp/handle_kernel/81007031 Create Date: 2017-03-31 教 室だ よ り 解 剖 学 第 二 講 座 私 達 の 教室 が 産 声 をi.げ て もは や30年 に な る。 神 戸 大 助 教 授 は 教授 に 昇 任 され 、 長 い 教 授 不 在 の 時 代 は 終 っ 学1り 、学 部 の 歴 史 を 緬 い て み る と 、 解 剖学 第 二 講 座 はlll{和 たU昭 和4餉 30年1月1日 卒)が ス イ ス留 学 を 終 え て 帰 国 、 助 教 授 に1f・任 され た に 開 講 され た と記 され て い る 。 昭 和31年1 Jj、 岡 本 道 雄 先 生(現 教 育 審 議 会 々 長)が 神戸 市 立 中 央lb民 病 院 々長 、 臨 時 初 代 教 授 と して 着 任 、 翌 年 米 国 に 留 学 され た 。 昭 和33{「4月 、溝 口 史 郎 先 生 が 京 大 よ り助 教 、 瀬 口 葎 道 助 手(現 高 知 医 科 大 教 授 、40年 が 、 昭 和51年 、 京大 助 教 授 と して 転 出 され た。 そ の 後 昭 和60年 、 三 木 明 徳 講 師(52年 卒)が ドイ ツ」 留学 を終 え て 帰 国 し、 助 教 授 に1=.7?i任 し て 現 在 に 至 って い る。 授 と して 着 任 、 間 もな く岡 本教 授 も帰 国 され て 講 座 と し 教 育 面 で は 、 開 講 以 来 当教 室 は 組 織 学 お よび 発 生 学 を て の 体 制 が 整 った 。 そ し て 、 岡 本 教 授 が 米 国 よ り持 ち帰 担 当 し て い る。 組 織 学 を担 当 す る教 室 に と って 、 実 習 標 られ た 中 枢 神 経 の 組 織 培 」 髪と 、 オ リ ー ブ 核 を 中 心 と した 本 の 整 備 は 一 つ の 弔 要 な 課 題 で あ る が 、 これ は 大 変 な 仕 S((体外 路 系 グ)線iflL絡 に 関 す る 研 究 が 始 ま.,た 。 岡 本 教 ・llで あ る 。 現 在 で は ど こに 出 して も恥 か し くな い 、 充 実 授 は 昭 和35年 、 京 大 教 授 と し て 転 出 され た が 、 中 枢 神経 し た 組 織 標 本 に な.,て い る が 、 これc:r.、 「組 織 学 に お け の 組 織 培 喪 や 錐 体 夕程窒・ 系 の 研 究 は 満 「1助教{受を中 心 に し る 最 大か つ 最 良 の 教 師 は 適 切 に 伯 られ た 漂 本 で あ る」 と て そ の 後 も続 け られ 紅 、 また 腕 神 経 叢 の 比 較 解 剖 学 的 研 い う溝 口 教 授 の 信 念 と、 教 育 に 対 す る 熱 意 の た ま も の で 究 も併 行 し て 行 わ れ て い た 。 そ の 当 時 教室 の ス タ ッフ と あ る。 私 も学 生 時 代 に 、[こ し て 研 究 に 携,Jて お られ た 諸 先 生 方 は 、 現 在 臨 床 の 各 方 とい う言 葉 を 何 度 も耳 に し た が 、 この 天 下 一 品 の 標 本 の 面 で 活 躍 され て い る。 昭 和43年 、 ドイ ッに 留 学 中 の 溝 口 数 々 は 、 講 座 開 講 以 来 ひ た す ら標 本 の 作 製 に 尽 し て き た 一105一 れ は 天 下 一・ 品 の標本 です」 菊 井 悠 允 技 官 の 努 力 の 結 晶 てあ る こ と も決 して 忘 れ て は は大学 院時 代に は、第… 生化学 教室 におい て血球 の分化 な らな い 。 に 伴 う細 胞 表 面 の 糖 鎖 構 造 の 変 化 に 関 す る研 究 を 行 って 現 在 の ス タ ッ フ は 満 口 史 郎 教 授(京 三 木 明 徳 助 教 授(52年 大 、51年 吉 田 一一 卒)、 卒)以 藤 木 悦 子 助 手(神 卒)、..ii:(fib:口 明 助r-(55年 支官 の 計6名 大24年 卒)、 きた。一 刊}ノ 凶'来 当 教 室 の ス タ ッフ の一 員 とな り、 現 在 て 下、 は 第 一 生 化 学 教 室 と共 同 で モ ノ ク ロナ ー ル 抗 休 産 生 細 胞 戸_,./["=J=一 の 株 化 樹 立 をめ ざ して 奮 闘 中 て あ る 。 こ の 他 、 当 教 室 で 菊井悠 允技官 、 。 他 に 臨 床 講 座Chり 進 め られ て い る研 究 と して は 、 整 形 外 科 よ り派 遺 され た 派 遺 され た 主 科 目 分 担 の 大 学 院 生 や 研 究 生 数 名 を カ11え、 小 世 帯 な か ら 中野 」 も 活 発 に 研 究 活 動 を 行 っ て い る 。llllll日 教 授 は 、 これ ま で 副 靱 帯 に}3け る知 覚 神 経 終 末 の 分 布 お よび そ の 微細 構 造 の学 研生 活 の総 まとめ として に 関 す る もの 、 研 究 生2名 一咋 年 末 に 「図 説 糸U織 学 」 ・ 郎 大 学 陽ヒ生(59{1卒)に よ る ラ ソ トの膝 関 節 側 に よ る、 才 「1床お よび 胎 盤 形 成 に 関 す る組 織 化 学 的 研 究 な と が あ る。 を 川 版 さ れ た が 、 本r蜘 よ細 織 ,ア ト ラ ス と し て 、 そ の 実 組 織 学や 発生 学 の 、1騰 隻は 主 と し て1伽i教 授 が 担 当 され 例 の 豊 富 さ と 写 真 の 庭 し さ に よ り 高 い 評(Ililを受 け て い る 。 現 在 は 、 これ ま で 長 年 に わ た って 収 集 し て き た ヒ ト て い る が 、 組 織 学:習面 は 全 ス タ ッフが 総 力 を上 げ て 行 っ 胎 児 の 写 真 集 を 、 発 生 学 ア トラ ス と し て 川 版 す べ く 、 精 て い る 。 日常 の 活 動 は 当 然 の こ とな か ら実 験 や そ の結 果 力 的 に 活 動 され て い る 。 三 木 助 教 授 は 教 室 入 局 以 来 、 種 の 整 理 ・検 討 あ る いlt文 献 調 べ な どが 中 心 と な る。 我 々 々 の 組 織 化 学 の 技 術 導 入 に 努 め 、 そ れ ら を 使.,て 神 経 細 の教室 では、 胞 や 筋 細 胞 の 発 生 分 化 に 関 す る研 ゲ ヒを(J.,て て お り、 各 人が 、`ノ て た 実 験 計 画 にJ;つ い て 実 験 を 行,,て き た,最 近 一ノ \ 一ノ \が そ れ ぞ れ 別 の 研 究 テ ー マ を持,, で は ラ ッ トの1≧ 胎 仔 培 益 浸、を 用 い て 、 尉i織 発 生 や 細 胞 づ ♪ い るCし か しお1'1いが 他 人 の 酬 究 に 無関 係、 無 関 心 とい 化 あ る い は 奇 形 発 生0)メ う の て は 決 して な く、 毎 月曜 口の 午 後 に は 全 ス タ ッ フが ヵ ニ ズ ム に 関 す る 研 究 を 行,,て い る 。 本 研 究 に は 間 も な く 臨 床iil4}座か ら2∼3名 の 大学 集 ま,,て 抄 読 会 が 開 か れ るQそ こで は そ れ ぞ れ の 酬 究 に 院 生 や 研 究 生 の 参 加 が 予定 され て お り、 そ の 成 果 がrJ!f'1 関 す る最近 の知 見や傾向 を紹 介し、活 発な意 見の交換 が さ れ て い る 、,玄 た こ れ と 併 行 し て 、 卵 黄 嚢i:,xに おけ る 行 わ れ て い る、,実験 検 討 会 は 特 に 日時 は 決 め て お らず 、 エ ン ドサ イ トー シ ス と 、 こ れ に 伴 う 物 質 の 細 胞 内 輸 送 や 必 要 に 応 じて 頻llllに行 わ れ て い るQそ れ が 勤 務時 間 を過 膜 リ サ イ ク リ ソ ク に 関 す る 超 微 形 態 学 的 側 ツピも 徐,て ぎて い れ ば(ド 線 部 は 重 要/)、 "消 毒 会"を 伴 うこ と もあ る 、 い る 、,藤 本 助 手 は こ こ 数 年 、 同 じ く組 織 細 胞 化 学 的 に 、 中 枢 ネ申経 や 網 膜 に お ひ ナ る ミ クr1ク 以 トが 解 剖学 第:講 リ ア の 発ノL分 化 に 関 す る 座 の 歴 史 と 現 況 で あ る、 1!召 不II61fr3月 研 究 に 取 り 組 ん で い る 、,ミ ク ロ ク リ ア はt'tく か ら 知 ら れ ぐ文責 ・三 木 明 徳 〉 た 細 胞 で あ りな が ら、 そ の 機 能 や 山 来 に つ い て は 依 然 と し て 謎 に 包 ま れ て お り 、 興 味 深 い 細 胞 て あ る.,満 アル コー ル な どて 胃 腸 口 助r 写 真 "昭 和 61 年 2月 21 日 、 第 二解 剖 図 書 室 において撮影。 前 列 左 よ り 、 三木 助 教 援 、 溝 口教 授 、 藤 本 助手、菊 井技官、後列 左より、溝 口助手、中 野 大学 院 生 、 吉 田技 官 lli6一