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アメリカ産クラブ小麦

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アメリカ産クラブ小麦
米国産クラブ小麦に関する調査結果
【生産量、用途等】
クラブ小麦は、たんぱく質含有量が少なめで、麩質が軟らかいので菓子用原料小
麦としての適性が高い。米国では、北西部(PNW)、特にワシントン州でその9割
以上が生産されている。生産量は30~50万トン程度で、日本が輸入しているWWには
20%ブレンドされている。
需要先は、日本、台湾、韓国などが多い。
本年産の収穫はこれからなのでまだ品質データはないが、2012年産(平均値)は、
1等比率が93%、水分が8.9%、FNが308、きょう雑物が0.7%、タンパクが10.2%
などとなっている(過去5年間の平均値は、水分が9.1%、FNが314、きょう雑物が
0.9%、タンパクが10.2%)。
参考:クラブ小麦の 2012 年産の品質(米国小麦連合会のホームページ)
http://www.uswheat.org/reports/cropQuality/doc/851101B181EAD6B785257A9F00473556/$
File/SW2012.pdf?OpenElement#
本年産の収穫は、例年よりやや遅れ
て、7月上旬から始まり、8月から輸
出できる見込み。
クラブ小麦
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【日本向けコンテナ輸出】
通常は、産地のカントリーエレベータで集荷され、ワシントン州とオレゴン州の
州境を流れるコロンビア川をはしけで下るか又は鉄道でオレゴン州ポートランド
周辺の穀物輸出エレベータへ運ばれる。
コンテナ輸出の場合は、①産地から貨車で州内を西に約 300km 運び、シアトル周
辺のコンテナ詰め施設でコンテナ詰めし、シアトル又はタコマ港からコンテナ船の
定期航路でアジア方面に輸出されるルートと、②産地でコンテナ詰めし、トラック
で州内を西に運び、シアトル又はタコマ港からコンテナ船の定期航路でアジア方面
に輸出されるルートがあるが、②はコンテナの確保やトラックの手配の関係で1日
4~6本のコンテナ詰めが限度であり、空コンテナを産地まで輸送する必要がある
ため、コストも高くなる。
シアトル、タコマ近郊には、複数のコンテナ詰め業者が所在するが、この地域に
所在する1社を例にコンテナ詰めの過程を解説する。
<業者の概要>
○鉄道貨車からコンテナへの積み替え業務を専門に行っており、穀物の集荷、販売
業務は行わない。
○取扱品目:穀物、DDGS、エタノール等約30品目。
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○コンテナ詰め能力:1日当たり、約3,000トン。鉄道貨車30両からコンテナ120~
130個への積み替えが可能。1コンテナ当たり約8分。1日24時間、週7日の業務
可能。
○輸出港:約3km離れた輸出港へトラック輸送。
○品質検査、検量:FGISの業務を代行するWSDA(ワシントン州農業省)が
輸出貨物の品質検査、検量を実施。
品質検査用のサンプルは、オートマチックサンプラーにより採取。検量は、ト
ラックスケールにより行われる。
○コンタミ防止策:他の穀物とのコンタミ防止策としては、清掃の徹底、切り替え
後に最初に流れる貨物の破棄を実施している。
○その他:
当該施設は、ドッケージクリーナーなど品質調整を行う施設は有しておらず、
生産地から鉄道貨車で運送されてきた貨物をそのままコンテナに積み替えを行
っている。
○ コンテナ詰め施設
手前の搬入口(ベニア板が敷いてある場所)で貨車から小麦を受け入れ、コン
ベアーで円錐形のタンクに搬入し、黄色いノズルをコンテナに差し込み穀物を詰
める(所要約8分/コンテナ×2、一日当たりのコンテナ詰め能力は 120~130
本)。
タンクから黄色いノズルに流れる途中でオートマチックサンプラーにより品質
検査用のサンプルが採取され、WSDAの検査官が駐在する検査場所へ運ばれる。
ノズルの下にはトラックスケールが設置されており重量を測定。
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施設を逆方向から見た写真。
トラックスケール
右手の建物1階にWSDAの検査官が
駐在。
貨車からの受入
コンテナ詰め
【生産地における集荷について】
○集荷業者は、生産者から小麦を受け入れる際に、受入時のトラック単位に水分、
たんぱく、きょう雑物、容積重を測定し、分別管理を行っている。
○貨車での出荷時にもサンプル採取を実施。
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