楽しい週末 - 小豆島旅ナビ

 楽しい週末
心配された台風 27 号がそれたコースをとったので、小豆島は
久しぶりの秋晴れの週末になりました。瀬戸内国際芸術祭
2013 もあと 2 週間を残すのみ、大勢の皆さんが小豆島を訪れ、
私にとっても、多忙な、しかし、楽しい週末となりました。
土曜日の朝、草壁保育園の運動会をのぞいて見ました。この
幼稚園の園児たちは、前転、側転などを誰もが楽しそうに演じ
ることができるので、驚かされます。クルーズ客の港での歓迎
式典などでも、楽器を楽しそうに演じてくれています。
私は体操も楽器演奏もどちらも不得意なので、見ていてうら
やましくなります。園児たちに、このまますくすく育ってほし
いと思います。
草壁保育園の運動会
楽器を演奏する園児たち
馬木地区の山吉邸の裏庭でユニークなイベントがありまし
た。山吉邸では、graf というクリエイター集団が、
「カタチラボ」
を行っています。
「カタチラボ」とは、私たちがつい見落とし
がちな小豆島の魅力をひろいあげて、具体的なカタチや商品に
していく取り組みです。
そこで、
「DJ みそしると MC ごはん」さんの「おまんじゅう
の会」がありました。実は甘いもの、おまんじゅうが大好きな
私は、おまんじゅうを目当てに出かけていきました。DJ みそ
しると MC ごはんという変わった名前のアーティストは、どん
な二人かと思っていたら、どこにでもいそうな一人の普通の女
見事に組体操を完成させた園児たち
の子でした。
何をするのかと思っていたら、こどもたちの「みんなの歌」
のような優しいメロディーで、料理の仕方をヒップホップの歌
にして歌いながら、小豆島のオリーブやそうめんなどの食材を
包んで、練って、おまんじゅうを作りました。
栄養学を学んだ普通の女子学生が、やさしいヒップホップで
料理の仕方を歌にして、食べ物の大切さを伝えています。アー
トなのか、コンサートなのか、料理教室なのか、それらのすべ
てにあたるまったく新しいジャンルとしかいいようがありませ
ん。これから小豆島で始まる新しい物語の一幕であるに違いあ
りません。
ウマキキャンプの塩田邸 ( 私の実家 ) に立ち寄ると、ここで
「DJ みそしると MC ごはん」さんの
「おまんじゅうの会」
も graf の仲間たちが、おもしろいカードゲームをやっていま
した。コンピュータゲームの一種だろうと思っていたら、まっ
たく逆のアナログのカードゲームでした。
何人かが組になって、カードに書かれた小豆島にまつわる、
出来事・行事・特産品・方言などの質問に、ひとりひとりが順
番に答えて、競いながら、新しい小豆島のカタチを完成してい
くカードゲームです。
このカードゲーム、小豆島観光の予習・復習にも使える、新
感覚「観光
心理戦カードゲーム」を目指しているそうですが、
いろいろな使い道がありそうです。
私もおまんじゅうをおいしく頂きました
とっさに思ったのは、小豆島町の職員採用試験でこれをやった
らおもしろいと思いました。小豆島のこれからについての発想
力や柔軟性を養うことができるだろうと思いました。こどもた
ちの学習の教材にしたら、小豆島を知り、どうしたらもっと素
晴らしい小豆島にできるか、楽しみながら考えることができま
す。
コンピュータ万能の時代にあえて、昔ながらの遊びにこだわ
る、graf の仲間たちの姿勢に敬服しました。このカードゲーム
もまた、これから小豆島で始まる新しい物語の一幕と言えます。
夜 7 時に姉妹都市である長崎県南島原市の藤原市長さんたち
の一行が到着しました。11 時間ものバス旅でした。姉妹都市
料理の仕方をヒップホップの歌にして歌う
「DJ みそしると MC ごはん」さん
縁組 30 周年を記念したシンポジウムなどが明日予定されてい
ます。
小豆島と島原半島は数奇な運命の糸で結ばれています。この
糸の行方もまた、これから小豆島で始まる新しい物語の一幕に
なるはずです。
（平成 25 年 10 月 29 日）
graf の皆さんのカードゲーム
を楽しむ参加者
graf の皆さんが制作したカードゲーム
カードには、小豆島にまつわる出来事・
行事・特産品・方言などの質問
が書かれています