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作文授業におけるブログ活動

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作文授業におけるブログ活動
第十回フランス日本語教育シンポジウム 2008 年 於リール(フランス)
10ème Colloque sur l’enseignement du japonais en France, Lille (France), 2008
実践報告:作文授業におけるブログ活動
-文字によるコミュニケーションを目指して-
ホロー・熊谷直子 (RAULO-KUMAGAI Naoko)
小曽戸祥 (OSODO Sachi)
パリ第 7 大学
0.はじめに
筆者らはパリ第 7 大学日本語学科で 3 年生の作文授業を担当している。一般に作文の授
業というと、学生があるテーマに基づいて作文を書き、教師が添削をするといった教師添
削型の活動が多いのではないだろうか。2007 年度は筆者らもこの教師添削型の作文授業を
行なっていた。教師添削型では、教師は学生が書いた作文の構成はいいか、分かりやすく
書かれているか、理由が正しいか、などという点に注意がいってしまう。筆者らも学生が
書いた内容に対してコメントをするのではなく、形式のみの添削に偏る傾向が見られた。
また、学生の方でも作文を書き、教師が添削したものを受け取るという流れで終わるケー
スがほとんどであったと言える。
しかし、本来「書く」という活動は人に伝え、そして、それに対する意見なり、なんら
かの応答をもらうことが期待されるものではないだろうか。つまりこの「書く」という行
為は、書いたものを他者が読み、それに対して意見を交換し合うというコミュニケーショ
ンの手段となるはずである。そこでは「発信→受信&応答→受信、そしてまた発信」に繋
がるという一連のやりとり、つまり、文字によるコミュニケーションが成立している。そ
こで、筆者らは自分が書いたものに対して、形式的に直されるだけの作文活動は、本来の
「書く」という活動から乖離してしまうのではないかという危惧を覚えた。そして、作文
授業においては、自己完結型の書き活動だけでなく、文字によるコミュニケーションが可
能となる活動が必要であると考えた。
そこで、2008 年度は作文授業の一環として自分が書いた文章に対して、他者から反応が
得られるブログという媒体を取り入れることにした。
1. ブログ活動
1-1. ブログの定義と利点
ここではブログを「オンライン上のサービスのひとつでウェブサイトやデータベース、
掲示板、写真アルバムの機能を備えた電子日記」
(Pinkman2005)と定義する。
ブログは雛形が存在しているので、誰でも簡単に作ることができる。そして、インター
ネットがつながる環境であれば、どこからでもアクセスが可能で、簡単に記事を書くこと
ができ、だれからでもコメントをもらうことができる。また、好きな写真や絵が入れられ、
色々な文字を楽しみながら書くことができる。
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1-2.作文授業におけるブログ活動の目的
ブログでは自分の書きたいものを書き、それに対して他者から意見をもらい、また、自
分で考えることができる環境を学生に提供することが可能となる。このブログを活用する
ことによって、文字によるコミュニケーションを高めることを目的とする。
1-3. ブログ活動の概要
実際に筆者らが作文授業で行なったブログ活動の概要を述べる。まず、授業で一つのブ
ログを作成した。ブログは授業中ではなく、宿題扱いとした。学生には、1 学期間に記事
を 1 回とコメントを 3 回以上書くよう指示をし、この条件を満たしていれば、ボーナス点
として成績に加えることとした。ブログの記事に関しては、学生が自主的に内容を決め、
自分で書き、教師は特に添削など行なわなかった。授業内では、ブログを特に扱わず、作
文・意見文・レポートなどを扱っていた。まとまった文章を書く力をつけるには、構成や
分かりやすさを中心とする教師添削型の活動も必要であると考えたからである。
2.ブログ活動実施前の学生へのアンケート
2-1.学生とブログの関わり
ブログ活動を実施するにあたり、学生のブログの認知度、パソコンに対する知識、ブロ
グ活動への期待などを調べるために、
学生とブログの関わりをアンケート調査した。
以下、
アンケート結果をもとに学生とブログの関わりについて述べていきたい。
①フランス語のブログについて
①-1 読んだことがあるか
①-2 読むのが好きか
9
13
はい
いいえ
ある
ない
22
37
まず、
「フランス語のブログを読んだことがあるか」という質問に対しては、多くの学生
(46 人中 37 人)が読んだことがあると答えた。そして、ブログを読んだことのある学生
に対する「フランス語のブログを読むのが好きか」という質問に対しては、半分以上の学
生(35 人中 22 人)が好きだと答えている。
②日本語のブログについて
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②-1 読んだことがあるか
②-2 読むのが好きか
4
18
26
ある
はい
ない
いいえ
12
日本語のブログになると約半数以上の学生(47 人中 26 人)が読んだことがないという
結果になったが、日本語のブログを読んだことのある学生は、16 人中 12 人とほとんどの
学生が日本語のブログを読むのが好きであることが分かる。
③ブログとの関わりについて
③-1 自分のブログを作ったことがある
16
29
③-2 コメントをもらうのが好き
③-3 コメントを書くのが好き
10
13
26
ある
ない
はい
いいえ
はい
いいえ
32
実際に「自分のブログを作ったことがある」と答えた学生は 45 人中 16 人と、全体の 3
分の 1 程度いた。自分のブログを作ったことがある学生は、39 人中 26 人がコメントをも
らうのが好きだと答えているが、42 人中 10 人しかコメントを書くのが好きだと答えてい
ない。つまり、学生はコメントをもらうのは好きだが、コメントを書くのはあまり好きで
はないという傾向があることが分かる。
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2-2. 学生のブログ活動に対する期待
次に、学生のブログ活動に対する期待についてのアンケート結果を述べたい。
④日本語でブログを読むのは勉強になる
⑤日本語でブログを書くのは勉強になる
2
6
はい
いいえ
はい
いいえ
40
37
アンケートによると、42 人中 40 人とほとんどの学生が「日本語でブログを読むのは勉
強になる」
、同様に 43 人中 37 人が「日本語でブログを書くのは勉強になる」と考えている
ことが分かる。特に「日本語を自由に書く、読む機会となる」
、
「本当に言いたいことを書
く機会となる」とのコメントから学生自身もブログ活動に期待していると言える。
3. ブログ活動実施後の学生へのアンケート(ブログ活動から見えてきたこと)
次にブログ活動実施後に学生に対して行ったアンケートから、ブログ活動の効果として
見えてきたことについて述べる。実施後のアンケートでは、ブログに記事を書くこと、他
者の記事を読むこと、そしてコメントをやりとりすることなどに対して自由記述式で意見
を求めた。その結果、学生の意見からブログは、1)他者を知る、2)読み手を意識する、3)
自己モニター力の活性化、4)モチベーションの向上、5)自立学習、6)日本語力向上という
6点が可能となる場になっていることが分かった。
また、記事を読むことや他の学生が書いた記事のテーマについて、
「面白かった」
、
「楽しか
った」と答えている学生が多く、ブログ活動を肯定的に捉え、そして好意的に参加してい
たことがアンケートの全体から予想できる。
以下では学生のブログに対するアンケート結果からこの 6 点について詳しく報告する。
3-1. 他者を知る
まず、記事やコメントを読むことに対する学生の回答の一部を以下に示す。
他の人をもっと知ることができた。
他の人の情熱を見つけるのはよかった。
みんな一生懸命書いたので、読むのが楽しかった。
ある人が書いたことについて、本当に興味があることが分かった。
学生のアンケートには、
記事やコメントを読むことで、
「他の人をもっと知ることができた」
、
「他の人の情熱を見つけるのは良かった」
、さらに、
「他者の一生懸命さや興味について知
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ることができ、楽しかった」などという意見が見られた。これらの意見からブログ活動は、
他者の興味や情熱、一生懸命さなどに気がつく場、つまり、他者を知る場として働いてい
たと考えられる。
3-2. 読み手を意識する
3-1.で述べた「他者を知る」は、記事やコメントを読むという立場からの意見である。
一方、この他者の文章を読むという行為が可能になったことで芽生えてきた意識が、
「読み
手意識」である。
以下に、自分が書いた記事を読まれること、コメントをもらうことに対する学生の回答
の一部を示す。
コメントでほめてもらって、すごいと思った。感動した。
自分のテーマについて、他の人が気になったからうれしかった。
たくさんコメントをもらえるとうれしい。
みんなで勉強している気がした。
いい助言をもらえた。
返事が少なかった。
他の人に読まれるのは、ちょっと神経質になった。
学生は、自分が書いた記事、つまり発信に対し、読み手から応答があったことを好意的
に捉え、自分の記事が読まれることを楽しんでいたことが読み取れる。一方、記事を読ま
れることやコメントの数に対する否定的意見も見られた。感動や嬉しさという肯定的意見
に加え、この読み手の存在に対する否定的意見は、ブログの読み手を意識したからこそ見
ることのできる意見だといえるだろう。従来の教師添削型の授業では、読み手、つまり学
生の発信に対する受信者は教師のみであった。
しかし、
ブログという多数の人に発信でき、
多数の人が受信・応答できる場、つまり文字によるコミュニケーションが行われる場に参
加することで、文字による意思疎通を図るための意識が芽生えてきたのだろう。以上の点
から、ブログ活動では読み手をより意識して書くことが可能になったと考えられる。
3-3. 自己モニター力の活性化
次に、自己モニターの活性化という点につながる学生の回答の一部を以下に載せる。
他の人の意見は向上するためにとても必要だ。
コメントはフィードバックだったので、よかった。
コメントのおかげで自分の記事の面白さを知った。
ある人の書き方は本当に上手だ。
これらの意見は、他者からコメントをもらったことで、自分のテーマや内容、日本語の
表現方法を内省したり、他の人の記事と自分の記事を比較したことにより出てきた意見で
ある。これらの意見から、ブログ活動では、他者の記事を読んだり、コメントのやりとり
に参加したりすることで、自分が書いた記事やコメントを振り返るきっかけ、つまり自分
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の能力を内省するという自己モニター力の活性化が可能となっているのではないかと考え
られる。
3-4. モチベーション向上
次にブログ活動により見えてきたことは、書き活動に対するモチベーションの向上であ
る。
以下は学生のモチベーションの向上という点と関連している学生の回答の一部である。
楽しい、面白い。
他の人の意見は、向上するために必要だ。
これからもブログを続けたい。
もっと日本人からコメントがほしい。
活動全体に対する「面白い、楽しい」という意見に加え、
「これからもブログを続けたい」
という継続願望が見られた。また、
「もっと日本人からコメントがほしい」というように、
ブログ特有のコメントのやりとりに関しても、肯定的に受け止めていることが分かった。
これらの意見から、ブログ活動が書き活動や文字によるコミュニケーションに対するモチ
ベーションを強くしているといえるだろう。
3-5. 自立学習
次にブログ活動で、記事を書くにあたり、どのような準備をしたかという質問に対する
学生の回答の一部を以下に示す。
辞書で単語を調べた。
インターネットで情報を探した。
同じクラスの人とテーマについて相談した。
テーマを選んでから、本や論文を見た。
ブログ活動では、記事のテーマが決まっているわけではないため、自分の興味・関心の
あることを自分で調べ、読者に伝えなければならない。学生の回答からは、準備の方法も
様々であり、自らの興味・関心のあるテーマを伝えるため、自分に合った準備をしていた
ことが読み取れる。つまりこのブログ活動は、
「自立学習」につながる活動になったと考え
られる。また、今回のブログ活動は、成績に含めることで最低限の参加は求めたが、それ
以上の参加は、自主性に任せた。しかし、アンケートでブログを読む頻度を調べた結果、
80%以上の学生が 1 週間に 1~2 回以上の頻度でブログを読んでいることが分かり、
ブログ
活動は教師に書く・読む機会を与えられる場ではなく、自分から学ぶ場となったといえる
だろう。
3-6. 日本語力向上
最後に、
ブログ活動で身に付いた日本語能力について質問した結果の一部を以下に示す。
パソコンで日本語を書く力がつく。
新しい言葉を使う力がつく。
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簡単な文を書く力がつく。
すらすら書けるようになった。
皆が分かるように考える力がつく。
日本語でもっと考える力がつく。
まず、
「パソコンで日本語を書く力」というのが見られた。日本語学習において、今後パ
ソコンを使う機会は増えていくと予想できる。そのため、ブログ活動はパソコン使用のよ
い機会になるのではないだろうか。また、ブログでのコメントは、簡潔に、そして他者に
分かるように書かなければならない。そのため、短い文章で自分の意見を書くことが「簡
単な文章を書く力がつく」
、 「みんなが分かるように考える力がつく」という意識につな
がったのだろう。実際に、授業で書いた作文とブログの日本語を比べると、作文では難し
く、堅苦しい言葉を選ぶ学生も、ブログでは、みんなが知っている簡単で分かりやすい言
葉を選ぶ傾向が見られた。さらに、自分の興味のあるテーマを、日本語で伝えるために「新
しい言葉を使う力」
、
「日本語で考える力」が高まったのではないだろうか。このような学
生の意見から、ブログ活動では普段の作文授業では得られなかった日本語能力の向上にも
つながっていると考えられる。
4. 考察
以上のように、文字によるコミュニケーションを目的として、ブログ活動を行ってきた
結果、ブログは、1)他者を知る、2)読み手を意識する、3)自己モニター力の活性化、4)モ
チベーション向上、5)自立学習、6)日本語力向上という 6 点が可能となる場となっている
ことが分かった。作文授業でブログという場を提供することで、
「発信→受信&応答→受信
→・・・」というやりとり、つまり文字によるコミュニケーションが可能となり、従来の
教師添削型授業では見られないこのような意識や能力の活性化につながったのではないか
と考えられる。
5. 今後の課題
以上のように、ブログの効果が見える反面、課題も見えてきた。まず、コメントの反響
に関する課題である。今回のブログ活動を通して、ブログではコメントが重要な鍵を握っ
ていることが見えてきたが、実際は、コメントする学生が限られており、記事によりコメ
ント数にもかなりの偏りが見られた。さらに、この課題は応答の難しさという課題にもつ
ながる。今回のブログ活動では、記事を発信する、そして、それを他者が受信し、記事に
対しコメントを書く。つまり、発信に対し、読み手は応答することが求められるが、実際
は、
「コメントを書くのは、大変、難しい」
、
「何を書くかわからない」などのように、その
応答の難しさが課題として残っている。この問題が改善していけば、ブログ上でのやりと
りが活発になり、ブログがより文字によるコミュニケーションの場として整っていくので
はないかと考えられる。そして、最後に、コンピュータ環境の問題である。最近では、コ
ンピュータ環境が整ってきたと思われるが、実際はインターネットの問題など、依然とし
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てコンピュータ環境に関わる問題も残っている。このような問題を解決していくことによ
り、さらにブログ活動の可能性が広がっていくと考えられる。
6. 作文授業におけるブログの可能性
以上に述べてきたブログの効果、そして課題を含め、今後作文授業におけるブログ活動
の可能性として考えられることについて最後に触れたい。まずは、フィードバックの可能
性である。本活動では、ブログへ載せる記事やコメントを添削することはしなかったが、
今後はよりよいフィードバックの可能性を追求し、それを作文授業へ取り込んでいくこと
により、文字によるコミュニケーションを意識した授業展開が可能となっていくのではな
いだろうか。
さらに、ブログのようなコミュニケーションの場が広がっていくにつれ、ブログで使用
されている日本語やストラテジーなど、ブログ特有の言語行動などを追及していくことも
可能だと思われる。
また、
今後はブログというネット上の媒体を使用することにより、
知らない人との交流、
文字によるコミュニケーションの広がりが予想できる。現在は、ブログに限らず、メール
や掲示板などネットを通した交流が広がりを見せている。このブログ活動では、ネット上
でのコミュニケーションへの参加の第一歩として捉えることができるのではないだろうか。
参考文献
深井美由紀・佐藤慎司(2007)
「レベル別によるブログの使用例」
『CASTEL-J in Hawaii 2007
Proceedings』
中澤一亮(2007)
「学習心理から分析するブログ利用の可能性と今後の課題」 台大日本語
文創新国際学術検討会
大湊佳宏(2006)「ブログを利用した英語ライティング活動: 夏休み課題に関するアンケ
ート調査」
『長岡工業高等専門学校研究紀要』42-1
Pinkman, Kathleen (2005) Using Blogs in the Foreign Language Classroom: Encouraging
Learner Independence, The JALT CALL Journal 1-1
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Compte rendu d'activités du blog réalisé
en cours de rédaction, licence 3, Université de Paris 7
Naoko RAULO-KUMAGAI & Sachi OSODO (Université de Paris 7)
Nous sommes responsables du cours de rédaction (sakubun) à l'Université de
Paris 7 au niveau licence 3. Nous avons constaté que l'approche la plus répandue des
cours de rédaction consistait à ce que les étudiants rédigent des textes qui sont ensuite
corrigés par les enseignants. Bien que l'exercice de rédaction lui-même soit important,
nous considérons que l'acte d'écrire, dans le contexte de l'exercice de rédaction, doit aussi
être envisagé comme un moyen de communication. En ce sens, nous pensons que le fait
de rédiger n'est pas un objectif en soi : pouvoir exprimer et échanger par écrit des
opinions est le véritable but de l'acte d'écriture. Suivant cette idée, nous avons créé un
blog comme support d'exercice. Le blog autorise la réaction des lecteurs qui peuvent
rédiger un commentaire à un article ; il constitue donc un lieu de publication mais aussi
un lieu de discussions. Les étudiants sont invités à rédiger un article sur un sujet libre et
peuvent laisser des commentaires sur les articles de leurs camarades.
En enquêtant sur l'usage que les étudiants font du blog, il ressort que ce support
leur permet de mieux se connaître les uns les autres, qu'il crée une forme d'émulation
entre étudiants et, enfin, qu'il propose aux rédacteurs des retours sur le contenu de leurs
rédactions grâce aux commentaires laissés par les lecteurs. Les commentaires sont
néanmoins moins nombreux que nous l'espérions. Nous réfléchissons à des moyens de
susciter chez les étudiants l'envie de faire des commentaires.
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