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Page 1 京都大学 京都大学学術情報リポジトリ 紅
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入学時における助産婦学生の受胎可能期に関する認識調
査
菅沼, 美奈子; 石川, 裕子
京都大学医療技術短期大学部紀要 (1988), 8: 40-49
1988
http://hdl.handle.net/2433/49671
Right
Type
Textversion
Departmental Bulletin Paper
publisher
Kyoto University
入学時 における助産婦学生の受胎可能期に関す る認識調査
菅
沼
美奈子,石
川
裕
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京都大学医療技術短期大学部 専攻科助産学特別専攻
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1
9
8
8
年 7月1
5日受付
-4
0-
菅沼美奈子,他 :受胎可能期に関する助産婦学生の認識
は
じ め
表1
に
1
. 月経周期とはいつからいつまでのことですか
2
. 排卵の時期を説明して下さい
A.荻野学説によって
B.基礎体温法によって
3
. 受胎可能期をオギノ式法により説明して下さ
昭和60年の人 口動態統計1
'によれば,15- 19
歳の出産数 は減少 した ものの,1
4
歳以下のそれ
は増えて続 けている。 また,61年の優生保護統
計1
)では,19歳以下の人工妊娠 中絶数は戦後最
い
高値を記録 した。低用量 ピルが臨床試験段階 に
4. あなたの今周期の受胎可能期は,何月何日か
ら何月何日までですか。記憶にない日付など
は仮に定めて計算して下さい
入 ったとはいえ,安易 に人工妊娠 中絶がで き,
コンドーム法 による避妊がす っか り定着 した我
が国 においては,受胎可能期 に関する啓蒙が間
も無 く不要 になる とは考え難 い。
ように定 めた。正答 と誤答の問 に近 似 答 を 設
しかるに,受胎可能期 に関する教育は学校教
け,更 に各 々を 2段階 に分 けて, Aか らFまで
育 において も,社会教育において も,極 めて不
の回答 に 5点か ら 0点までの配点を行 った。 尚,
充分な現状2) といえる。 従 って,生殖 に関わる
基礎体温法の回答は今回の集計対象か ら除外 し
専門職を育成す る助産婦教育の立場か ら 「すべ
た。
,
ての子 どもは望 まれて生れ るために」 という理
1) 避妊のためのオギノ法の定義は,国立公
念 の もとに,家族計画の教育を重視 して来た。
衆衛生院 (
村松)3
) の示 している内容 とした。
毎年, 「
母子保健管理」 又は 「人 口論」の開講
2) 排卵 が月経周期の中間期 に起 るという事
に先立 って,当専攻科の入学生 に対 して,表 1
については,殆ん どの学生が認識 している。 し
の調査を行 って本年10年 目を迎えた。 これは学
か し, 1日の誤差 によって も失敗妊娠 は成立す
生 が自己の受胎可能期 に関する判 断力を確認す
るという現実を重視 して,周到 さの程度を分類
ることによ り,我が国の生殖年代 の婦人の認識
した。その意味では,理論 的に基準 に合わな く
レベルを察知 して,学習-の動機づ けを得 るこ
て も,妊娠の危険性が少 な い方法の回答 には近
とを期待す るた めである 近年,学生の回答成
似答 としての評価を与えた。但 し,受胎可能期
績 は一層芳 しくない傾向 にあることと,質問方
が意味 もな く黄体期の殆ん どに及ぶよ うな定義
法の見直 しの必要性を感 じたために, 8年度分
付 けは,理論 的にもまた避妊 を 目的 とした関連
の回答結果を再検討 した。それを もとに,初等
法の意義の上で も適切でないとの判断を行 った。
。
中等教育か らの積 み上げ としての家族計画指導
の在 り方 について考察 したので報告す る。
3
) 算 出月 日の計算 ミスが多 いが,そればそ
のよ うな失敗を起 しやす い方法を用 いる事 自体
が好ま しくないので,理論 が正 しくて も一段階
方
1
. 対象
法
低 い評価を与えた。
昭和 56年度か ら63年度迄 の京都大学
結
医療技術短期大学部専攻科助産学特別専攻の学
生158名。
2, 方法
健管理
果
1
. 対象の背景
入学時点での既婚者はな く,平均年令は21.3
昭和56年 度か ら60年度迄 は 「
母子保
Ⅰ」の開講時
(4月) に,61年度か ら63
7±0
.
75歳で, 就職 ・進学経験等 による年令差
年度迄 は 「人 口論 Ⅲ」 の開講時 (5月) に,義
は 1- 2年であ った。記名を義務づけない年数
1を配布 して当 日中に回収 した。回答時間は定
が多 いので,出身学校種別 の比較はで きなか っ
めていな い。
た 。
評価基準の作成は回答 が記述式であるため相
2
. 設問 に対す る回答状況
当困難であ ったが,下記 の方針で分類 し表 2の
- 41-
1
) 設問別回答状況
京都大学医療技術短期大学却紀要 第 8号 1
9
8
8
答
I
:: .:
I誓讐 ント 、
J
A (
正答) (5点)
ィ.月経の初日から次回月
経の前日迄
問
2
B (
ほぼ正答) (4点)
l
C(
近似答 (3点)
ィ.月経の初日から次回月
経迄
ィ.次回月経前日より数え ィ.次回月経の1
2
-1
6日前
は1
4士2日前
て (
逆算 して)1
2
-1
6
日前
ロ.次回月経開始日の1
2ロ.同1
1
6日前又は1
4±2日前
4士2
0日前
又
排
卵
排卵の時期と期
間
(
受胎可能 期
) 問4
3 受 胎期
期 j
一両「㌔
ィ.排卵期の正答の前に精 ィ.受胎期 A-イの後に卵
・ 子生存(
受胎能力保持)
子生存期間 1日を加算
ロ. 次回月 経の 11
-1
9日前
精子の生存期間 Lp.芸芸名孟芸f
2
U
∼
# 1
9。前
の時期 ・日数
ハ.最小周期の受胎期と最
大周期の受胎期を含む
期間
(
予定姓娠可能期間)
今月の受胎可能期の算出
・周 期 幅
・今後の周期変
動に備えた予
備
の 付 加
・正 確 な 計 算
ィ.排卵期の正答に間違 っ
た精子生存期間 (
又は
卵子生存期間)を加え
た期間 (日数 ・付加時
期 ・計 算 ミスを問 わ
ず)
tィ.受胎期の正答 (
次回月 ィ.受胎期の正答を周期幅 ィ.受胎期の正答
でとる
ロ.受胎期の正答を周期幅
2
-1
9日間,又は
経の1
1
1
∼1
9日前)を周期幅 ロ.受胎期の正答を周期幅
でとる。計算 ミスあり
でとる。予備あり。計 -.受胎期の近似答を周期
でとる。更に今後の周
幅でとる (
又は予備あ
算 ミスあり
期変動予備を付加
り)
ロ.受胎期の正答を周期幅
でとる。計算 ミスある
が変動予備が多い
表 1の判定基準 によ り分類 した回答結 果 は図
1の とお りで ある。
0名の うち 7名は 問 3,問 4に
く者で あ った。1
おいて正答又 は近 似答で答 えて いるので,単な
a. 問 1における月経周期 の回答 Aは84.8% ,
る書 き落 しとみな された 。
.6
% が正答 とみな され た。
回答 Bを含 める と95
C. 間
3の受胎可能期 (
妊娠可能期,以下受
b. 問 2の排卵 期 の正答 は A ・B合わせ て60.1
胎期 と略す) の正答 (
表 2の A ・B) は39.9で
% で あ った。 回答 Eの35名 (
22.2% )の内訳 は
あ った。 ここでは問 2の排卵期 の表現 の仕方 ,
「次回月経 の14日前」 の よ うに,排卵 の可能期
即 ち回答 Aか回答 Bかを区別せ ず,精子等 の受
間 (
幅) を設 けな い回答 (
表 2の E- イ) が25
精能力保持期間 (
以 下生 存期間 と表わす) の付
名 (
15
.8% ,35名 車の71
.4% ) で, その時期 の
」
33.5
加 の表わ し方 で区別 した。 回答 Eは53名 (
変動性 について 「約」 とか 「お よそ 「あた り」
%) で最 も多 く, この半数 2
7名は排卵期 を 1日
の言葉を付 した者は25名 車 5名 にす ぎな か った。
と設定 して いるので,精子 や卵 子 の生存期間を
他 の10名は,定義の文章 中に,次 回月経 を基準
加 えて も 8日間 に達 しない もので あ った。 この
としなが ら 「前」 とか 「逆算 して」 の言 葉 を欠
中には問 2の排卵期 の正答者 6名 も含 まれ る。
-4
2-
菅沼美奈子,他 :受胎可能期に関する助産婦学生の認識
認 識 調 査 の 判 定 基 準
誤
答
D (
ほぼ近似答) (2点)
答
E (
誤答) (1点)
F (
完全誤答) (0点)
ィ.月経の初日より次回月
経開始迄
ィ.月経終了後次回月経迄
ロ.その他
】
NA
(
記載なし・評価不能)
ィ.記載な し
ィ.記載なし
ィ.次回月経の約 2週間前
の 2- 4日間
ロ.次回月経の1
4士 2日前
の更に前後に付加 した
期間
4日前 ィ.月経後約 2週間
ィ.次 回月経 の約 1
(
の 1日)
ロ.月経前後 1週間
ロ.次回月経を基準としな ハ.その他
がら 「
前」 「
逆算」の
言葉なし
ィ.排卵期の近似答 Dと誤
答 E に精 子生 存期間
(
又は卵子生存期間)
を付加 して, 8日間以
上としたもの
ィ.受胎期 D-イより短期 ィ.周期数のことわりなく ィ.記載な し
間で 7日間以内
月経後の時期を示す
ロ.次回月経を基準としな ロ.基礎体温法との混同が
みられるもの
がら 「
前」とか 「
逆算」
ハ.その他
の言葉なし
ハ.排卵期の正答そのまま
こ.排卵期後 1週間以上の
付加
,
ィ.受胎期の近似答
ィ.受胎期の誤答で,平均 ィ.平均周期又は最小周期 ィ.周期不規則で予測
周期又は最小周期の次
4日前を含
不可との断り書き
の次回月経1
ロ.受胎期の正答で計算 ミ
ロ.答だけで,評価す
回月経前1
ス (- 1日)あり
7日以降 (
局
まない期間
ハ.受胎期の誤答で平均周
る根拠情報なし
期幅 ・予備の有無を問 ロ.月経1
4日前を含むが,
わず)
期又は最小周期の月経
黄体期の大部分を含む ハ.基礎体温で答えた
もの
もの
前1
2
-1
8日を含む (
局
ニ.記載な し
期幅 ・予備の有無を問
ハ.その他
わず)
L
0名 いた。
排卵期 をそのまま受胎期 と した者が1
また評価不能 (
以下 NA と表 わす) が多か
排卵期 を 1日と して説 明 して いた者 は回答 Eの
った理 由は,回答 の妥 当性 を判 断す る情報 が記
4名
他, 回答 D, 回答 Fの 中に もあ り, 合計3
載 されて いな い者 (
表 2の NA一 口) を含 めた
(
2
1
.
5
%)で あ った。
た めであ る。
正答 の Aには期待す る回答 A- イを答 えた者
d. 問 4は村松 の言 う 「予定妊娠可能期間」
を各 自の場合 につ いて書 かせ た もので ある。但
0
.
6
%),回答 B
はいな か った. 回答 Aは 1名 (
3年度 において は,周期 幅の ある例題を示
し,6
は1
5名 (
9
.
5
%),正答率 は合計 1
0
.1
%で あ った。
2
して一律の回答 を求 める方法 を とったので ,6
毎月 の予定妊娠 可能期算 出上 の要件 と して,
年度 までの結果 とは単純 には集計で きな い。従
先ず 自己の過去 の月経周期幅を確認 して最小周
3年度生 を加 えた集計結果 と6
3
って,図 1には6
期 の受胎期 の初 日か ら,最大周期 の受胎期 の最
年度生 を除 いた集計結果 (
問 4図の下 の線上の
終 日迄 を決 めな ければな らな いが, その周期 幅
目盛) を示 した。結 果を分析 す る時 は適宜6
3
年
を示 した者 は6
3
年度生を除 くと 3
3名 (
1
3
9名 車
度 を除外す る ことと した。
3
.
9
%)で あ った。6
3
年度 の 中には,周期 幅
の2
-4
3-
0
0
(
%
)
1
.
月
経
周
期 IA+ I
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50
1
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75
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間2
.
排 卵
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A
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A
刻
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日
期
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4
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ヒ
ヒ
.
胎
月
5
.
受胎可 能期
D
A
Cl
7
.
5
敬
(
.
'
…
妻
:
.
Li
5
.
0
2.
5
C
D
蕎;
10
6時 N
度
A
生を除 く
A (正 答 )
C (近似 答 )
E (言
B (ほ ぼ正 答 )
D (ほ ほ近似 答 )
呉筈
)答 )
F (完
全誤
NA(
記 載 な し ・評 価 不 能 )
回 答 成
が示 されて いるにもかかわ らず, 図 1 各 問 の
名 (
績 の者がいずれかの段階で
41
.9
%)
期を用いて算 出 した者 が 4名 (ク自己の平均周
を上記
していた。
の計算過程を経な いで
計算 ミス
0
%)
ラスの2
計算式を用いた者は1
0名 (
6 オギノ式のための
間の前 と後 に更 に所定 変動
の に備えて,前述の期
解は 6名で他は式の間違 い ・
3%) であ った。正
々 1- 2日,久保4'の
用いられた計算式 は以下のや計算 ミスがあ った。
い次
た。
に今後の月経周期
予備 (
村松 によれば各
周期以上の観察 によっ調査 によれば月経周期 6
①予定妊娠可能期初
2種類 とみな され る。
て得 られた周期幅であれ
日 -1
285' (
答 は月経初 日か
0+最小周期
らの
日数) 日数-
れを行 った者は 4名 しなければな らないが, こ
7+最大周期 日数
予定妊娠可能期最終 日 -1
ば各 々 2日)を付加
回答
(
2
.
5%) で あった。
のもの Eは最 も多 く,回答 した期間が 5日以 内
は53.5%で あった。
予定妊娠可能期間は
①予定妊
-2
8 (同上)
周期 日娠可能期初 日-最終月経初 日+最小
9(
答は暦 日)
数-1
が求 められ る。計算 ミ理論だけでな く演算能力
予定
算 出する時 と,次 回月 スは次回の月経 開始 日を
大周妊娠可能期最終 日-最終月経初 日十最
過程で生 じる。後者 に経か ら受胎期を逆算す る
は本人が問 3において 関 しては正 しい受胎期又
月経変動
この両者共,今後
(
同上) に備えた
期 日数-12の
付加 した式ではな い。算
予備を
ていて も)のいずれに答えている受胎期
も
(
誤っ
算 ミスとした。殆ん どの 当てはま らない答を計
を算 出する傾向 にあ っ 場合, 1日以上遅 い 日
日の
終月経開始 日,月経周期及
た。 び次回月経開始
この判定のた めに最
記載があった74名に限 ってみる と,その うち31
2
) 総合得
はなか
った。
出後予備を付加 した者
点 とその年次推移
4問の合計得点は
3点か ら1
移 は図 2の12
±3
.
9点であ った。 年度別の推9点で,平均
・0
菅沼美奈子,他 :受胎可能期に関する助産婦学生の認識
5
6
5
7
5
8
5
9
6
0
6
1
6
2
65
(
年度)
図2 年 度 別 総 得 点
3年度 の問 4が比較 しに くいので, 問
た。6
1か
ら問 3まで の合計点の平均 を 白丸で示 した。
こ
れ によれば,最近 3年 間 の成績 はそれ以前の ど
2日前
C . 排卵期 の表現 において 「
次 回月経 の1
4士
とした者
「合計 3 日間」
」 と表現 した者の 中 には,
「 -12-1
「
日前
4日間」 と した者 が い た の で,
や 6
の年
りも低
か った。
3)よ要
素別 の検討
-
問 と表現
2の正答者
95名
の比較 を行 った。 」
した者
との総合得 点
経周期
a. オギ
ノ式 法 問
にお
いて重要
ある月
につ いて,
1の回答
Aな要件で
の1
34名 と,
回答
の7
うち
年度生 と NA (
評価不能等) を除 いた
2 ,63
いてみる と,「
12-1
6日前」 (表 2の
問
Bの
31
迄
7名の総合得
の
点を比較 した。先ず 問 1か ら
答群 5
5名の平均総得点は1
5
.
1の得点差
(
定義
合計点
につ いてみ
る と,回答 Aの個人
得 点か ら問
日前」 (
表 2の A
点 さによ り回
答 Aが 5点 に対 して回答 別 ま4
の正確
点で,前者
名につ
A- イ) 回
0±2
・5点 ,「
1
4士 2
一 口) 回答群2
2名は1
4.
3士2
・8
引 いた平均点 は A群 が9
.8±2
・
9点 ) 1点 を差 し
,あB群 は 7
士3.1点 で A群 は 有 意 に 高成績 で
・
9
0
.
p<
った (
0
5
)
次
に
063年度生 を除 いた 134名の
を同様 の方法で比較 す る と, A 全 問 の総得点
点, B群 は 9.5士4
.1点
群は 11
・6±3
・
7
た。
が高得点で あ ったが有意差 はな か っ
d.今 回の調
答す る事 の方 が 査では総得点 よ りも,問 4で正
(A ・あ るので ,6
く1
4名の正 答者重要で
3年度生 を除
総得点 は1
4-1
8点で平 B) の特徴を観察 した。
は 問 2の排卵期 の定
7
.2点で あ った。失点
均1
書 き落 しで,他 の問題
義 はすべ
に 「前」又 は 「逆算」 の
0.
0
b
5
.
)
。
で有 意差 があ った (
p<
て いる者
aと同様
と
の意図で月経 の周期 幅を配慮 し
で 回答者の顕著な
あ った。
3年
度生
を除 いた
1
39名の
総得点を比較
,平均周期
した 。6
を用
いて算
出 した者
との
中 6名 (
42
.9
て正答 (A又 は B)
4人
特徴 は認 め られな いが,1
うち,周期 幅記録 者33名の 1点 削除 した合 計得
点が 1
2
.
6±4
.
3点 に対 して,平均周期 を用 い
た
1
06名の平均 は11
.6±3
.6点で あ った。 前者 が高
得点 だが有意差 はなか った。
京都大学医療技術短期大学部紀要 第 8号 1
9
8
8
考
2
% で あった。また,
続 が良か った高校生女子 が3
察
問 4に相 当す る 「今月の受胎可能期」では,坐
今回採用 したオギノ式法の正答 の判断基準は,
体 の1
.
6
%が正解 (
今 回 の 回答 Aに相 当)で,
その事柄 の性質上完壁 な もの とはいえな い。 し
最 も良 い大学生女子は3
.
4
%であ った。比率だけ
か し, コン ドーム法の使用者が無 自覚 の うちに
でみると両者の差は殆ん どなか った。 いずれに
暖味なオギノ式法を併用 している現状2'にあっ
して も, このような原理の理解 と実際の使用能
ては,少な くとも正 しいオギノ式法 が普及すれ
力 とのかい離 (
問 3 と問 4 との正答率の差)の
ば,無知による妊娠は もっと減少す る筈である。
原因につ いては,指導者側の問題 として考察 し
その意味で,現在示 されているオギノ式の基準
た事を既 に報告6) した。今回は学生側の認識構
に照 して,到達 状況を把握 し,習得 しやす くす
造を推論する手懸 りを得 る結果 とな った。
る方法を検討す ることは意義あることと思 う。
さて個 々の要素の中で,先ず月経周期 につ い
ところで この質問調査は,オギノ式法を実際
て考えてみた い。 オギノ式法 による失敗の最大
に正 しく用 いる事 がで きるか否かを知 る事 (
問
の原因は月経周期を平均で考え る習慣がある事
4)が主な 目的である。従 って,問 1か ら3は
だ と考えていたが,予想通 り, 4人の うち 3人
問 4のための基礎知識 の確認である。一般 にオ
迄は周期幅を問題 に していなか った。
ギノ式法 といえば問 2・3を理解 していれば事
更 に今回明 らかにな った事 は,月経周期の定
足 りると考え られ る風潮があるが,それでは役
義を正確詳細 に述べた者は,オギノ式法 に関す
に立たない という事を学生 に認識 させ るために
る全休の成績 も良い とい う事で あ った。統計学
順次説明させて いる。少な くとも現在の学生 の
的現象ではあるが,オギノ式法 には月経周期 に
レベルでは,当分調査を継続す る必要があ り,
対する慎重な姿勢が必要であることが示唆 され
原則 として この質問形式を踏襲す る予定である。
た。 さ純な事ではあるが,指導上の留意点 にな
ただ,問 3 と問 4の違 いを どのように表現 して
ること思われ る。
問いかければよいか苦慮 しているところで ある。
次 に排卵期 についてであるが,看護教育の母
村松は原則論 と しての 「受胎期 (
受胎可能期,
2
-1
6日前」 と
性看護学 において 「次回月経 の1
妊娠可能期)
」に対 して,月経周期幅を考慮 して
いう荻野学説7) は確実 に学んで いる筈であるの
算 出す る毎月の受胎期 を 「予定妊娠可能期」 と
0
% が誤 りで
に,知識 として定着 していない。4
呼んで いる。 しか し, この用語を過去 に学んだ
あ り, その半数近 くが
「
- -約 1
4日前」又は
・
-1
4日前 」(2週間前や1
2日前の答を含む)
「-・
者 は殆んどいないと考え られ る し,そのような
,
質問は誘導質問にな り,事態把握 の妨 げにな る
と答えている。問題は 「
約」 「およそ」 または
と考え,表 1のよ うに表現 して来た。今後の検
「あた り」等を付 している者 は少数で,前者 が
討課題で ある。
5名,後者 が2
0名で あ った。 これは単な る書 き
さてその結果であるが,問 4の正答率 (A ・
落 しではない事が, 問 3, 4の受胎期の答え方
B)が1
0
%に過 ぎない というのは,専門基礎教
で明 らか とな った。問 3では排卵期の正答者迄
育を修了 した学生 が対象であるだけに,極 めて
加わ って2
2
% の者が, 1日の排卵 日に精子や卵
不充分 と言 わざるを得ない。ただ池 田2) らの高
子の生存期間を付加 して受胎期を説明 している。
校生 (3年生) 及び大学生 (1回生)の男女 に
排卵期 に関す る以上の事 か ら考え られ る点は,
対する調査 と比較す る と,専攻科生 は選択肢法
先ず高校卒業迄 に指導 される排卵期の簡略化 し
でな く記述式で回答で きただけ確かな理解がで
た表現 (
後述) が強 く刻 印づ けされていると思
きていると評価で きる。 この調査は選択肢法で,
われ る事である。本 当に1
4日前 と思 い込んで い
今回の問 3に当る受胎可能期の原理では正解者
るのか,それ とも約 2週間前 と学んだ事 が,そ
(
今回の回答 Aに相 当)2
2
%,対象別で最 も成
の後の積み上げ式 の連続教育の欠除のた めに,
-4
6-
菅沼美奈子,他 :受胎可能期に関する助産婦学生の認識
風化のような脱落現象 を起 しているのか も知れ
もあま りに簡単な式なので信用 しな か った為 か,
ない。看護教 育によって も立て直す事 がで きな
計算 には式①を用いていた。 この一点を見て も,
か った程根 強い印象だ ったか,逆 にこの事柄 を
我 が国の家族計画指導 は当然すべ き事 も してい
あま りにも軽視 して きた為か も知れな い。 ただ
ない段階である といえ る。 その努力 を放棄 して,
考え方 によれ ば,排卵 は確 かに一時的な現象で
オギノ式法の難解 さや危険性を指摘 す ることは
あるか ら,結果
と しての現象を科学的 に説明す
●
れば排卵 日として とらえる事 を否定で きな い。
現実を知 らない事 と言 うべ きであ ろ う。
彼女等 に求 め られ るこ とは,避妊等 の 目的で排
な い。 当専攻科の教育プ ログ ラムに もあ るよ う
卵 を予想す
る立場の理解で
ある。 その意味で は,
●
●
な,青年期 か ら産み終え た年代迄 の人 々に対 す
さて,指導の体制につ いて考えな けれ ばな ら
排卵 日ではな く排卵期 といわれ る場合 には,そ
る(
卒後の)訪問や集団指導 による家族計画指導
れは 「排卵 予定期」又 は 「排卵 可能期」で ある
は,全国の関係機 関で行 われ てい る ところでは
あるが, いかに感動的な教育効果 が得 られて も,
と表現 して指導す る事 が必要か も知れな い。
量的にはまさに拾海の一滴で ある。従 って結局
2
% の計算 ミス
次 に計算 ミスの問題 である。4
学校教育に期待せ ざるを得ない と思われ る。
は予想以上で あった。 その よ うな結果 もさる事
なが ら,回答 に要 した時間や こまかな作 図の労
これ に対 して,学校現場での取 り組 みはど う
力 は並大抵 の ものではない事 が認 め られた。 こ
であろ うか。実際の指導の実態を把捉す る こと
れがオギノ式法であるな らば, とて も一般婦人
5年度か ら57年度 にか
は困難であるので,昭和5
に要求で きる方法 とはいえない。結局 オギノ式
けて順次施行 されて来 た 現行 の 小 学 枚 9'中 学
法 に関 しては,原理の指導 はある程度行 われて
及 び高校 11)
の学習指導要領を見 ると,小学
校 10'
来 た事が評価で きるが,方法論 と しては無 きに
校 の 「体育」, 中学校 と高校 の 「保健体育」にお
いて, 「心身の発達 ・機能」 の中で 「第二次性
等 しい段階 といえ る。
徴」又 は 「生殖器官の機能」 が取 り上げ られ て
今回 2種類 (そのいずれかの変法 ?を含 む)
の計算式 が少数 の学生 に用 いられて いた。周期
いる。 更 に高校では,「集団の健康」の 中に 「家
変動 のた めの予備のない古 い計算式ではあるが,
族 計画」 が登場す る。従 ってオギノ式法 は高校
3
.8
式を間違 えず正確 に計算 で きた 学生 6名 (
で しか取 り扱われないことにな る。
% )には敬意を表す る。 しか し,計算式①は式 の
そ こで,京都府下で採用 され ている高校の保
根拠 がわか りに くく,記憶を再現す る事 が困難
2種 についてオギノ式 に関す る
健体育の教科書 1
で,間違 った場合 には大 きな誤差を生 じやす い。
記述を見 る と,その扱 い方 には大 きな ば らつ き
また 出て来 た答 が月経初 日か らの 日数なので,
が認 め られ る。約半数は,オギノ式 の記載 が全
暦 日に直す時,単純 に月経初 日に加算す る と失
くない とか,あ って も 「生 理学的方法」 とか,
敗す る。計算式② はオギノ式 の理論 をた どった
「
(
基礎体温法) に似 た方法 にオギノ式 もある」
ものでわか りやす いが,利用者の認識 によって
等全 く説明に立 ち入 っていない もので ある。最
平均周期 だけで算 出 した り,次回月経 か らの 日
少限度必要な説明がな されて いるのは 5種で,
数 (
差 し引 く数) を勝手 に変 えて失敗す る。従
2
-1
9日を さける」 とい うもので
「次回月経前1
って一般 的な普 及のた めには両者共適切 とは思
ある。 この うち 1種は 「6カ月以 上の月経記録
えな い。
を とってか ら利用する」 と書 き添えて お り,他
その点で久保式簡略法8'は,最 も容易で失敗
の 1種 には 「オギノ式 による受胎 しやす い時期
が少 ない優れた方 法 といえ る。今 回の調査 の中
の求 め方」 とい う周期別 の受胎期 の図が掲載 さ
で,一人の学生 が簡便 法 と して記録 していたが,
れている。 説明が無いのが気 にな るが,方法 が
式① との根本 的な違 い (
将来 の周期変動 に備え
示 された唯一の もので特筆 に値す る。尚,久保
た予備の有無) に気付 いて いない為 か,それ と
式簡略法や FP カ レンダ ーの紹介 は見 当 らな か
-4
7-
京都大学医療技術短期大学部紀要 第 8号
1
9
8
8
こでは月経その ものが主題 とな る。教科書 はな
った 。
この領域での学校教育の もう一つの陸路 は,
く補助教材 1種 のみが任意 に採用 されている。
「
結
避妊 という事柄 は,性交を前提 とす るので ,
そ こでの内容は, 1- 2年 は不規則であること
婚」 とか 「家族」の健康 に関す る段階で しか取
もあるが必配ない事,初潮の時期 には個人差が
り扱われない事である。従 って,オギノ式法で
あるがいずれ必ず発釆す るとい う不安解消を意
はな く荻野学説な らば中学校で も扱 い得 るので
図 した記述がな されてお り,月経の周期 に関す
はないか と考えたが,排卵期は対象 とな るが,
る説明はなか った。教 師の直接指導 によって い
受胎期 は範境に入 らな いのである。
ると思われ る。
では,その排卵期の記述を前述の高校の教科
以上が教科書か らみた学校教育での受胎可能
書 と中学校 の 4種(
全数)についてみると,両者
期 に関連す る指導 内容である。 問題点は,教科
は非常 に類似 した取 り扱いを している。 内分泌
書 によ り内容の扱 い方 に大 きな格差があること,
系の説明は比較的詳 しくな されてお り,一様 に
受胎期 に関す る指導 が欠落 していること,排卵
卵巣 と子宮の性周期の図が掲載 されている。 と
の時期 に関 しては 「排卵後約 2週間で月経 とな
ころがいずれ も2
8日周期の図で,中には 「
2
8日
る」程度の事 さえ中 ・高校の約 4分の 1に記載
周期の場合」という断わ り書 きが無 い もの も少
されているに過 ぎないこと,その上,性周期の
な くない。排卵 は1
4日の所 に図示 されているも
図は家族計画のための基礎 としての教育的配慮
のが大部分で, 冒数表示 が月経初 日か らの もの
が乏 しいものであること,月経周期 に関 しては
で ある為,開始後1
4日と誤解 され る怖れ もある。
「約2
8日」 という表現がまだ多数を占めるとい
排卵期を複数 日の期間で示 しているものが 3種
う事等で あった。
あるが,「
1
3-1
5日」等 と読み とれ る。本文 中
近年性背教-の関心が高ま り,文部省 も昭和
の排卵の時期 の説明は 「
排卵後約 2週間で月経
61
年 3月 に 「
生徒指導 に お け る性 に 関する指
となる」 と述べた ものが中学校の 1種,高枚の
導 」13)(中学校 ・高等学校編)を公 に し,初 めて
3種のみで,荻野学説 は排卵期 として も取 り上
性教育をすす める姿勢を示 している。64年度よ
げ られないことにな る。
り学習指導要領が改訂 されるに当 り,保健体育
高校の教科書 は,他 の項 目では中学校のそれ
に関 して もこれを受 けて,改善 され るこ とが期
よ りも内容は豊富である。例えば内外性器の解
1
年 14)で94
% に達 して
待で きる。高校進学率は6
剖学的名称 と機能,精子の構造,染色体の種類,
いるので,国民の基本 的能力 としての家族計画
外性器の役割や性交時の変化等 が詳述 され,妊
の指導は高校で とい う自負 と責任 において徹底
娠や出産 にも大まか に触れ られている。人工妊
されることを切望す る。
ただ注意を要す る点は,医学 のダイジェス ト
娠中絶は必ず取 り上げ られていた。 しか し,受
胎期 に関する記述 は全 く認 め られな い。結局前
版的な知識ではな く,国民が自己の健康管理を
述の家族計画の単元で数種のテキス トの表中に
す ることがで きるために必要な知識 とは何か と
記載 されているだけで ある。
い う事を見極 めてい くことが必要である。
さらにまた,知識欲旺盛で 自他の体 に関心が
次 に月経周期 に関す る記述 はどうで あろ うか。
約2
8日」が多 く,
「ふつ う2
6
「月 に 1度」 とか 「
高 まっている中学生 に対 して, もっと豊 かな指
, 「およそ2
5
-3
5日」
-3
0日」 (中学校の 1種)
導 はで きないものであろうか。今回の研究 テ ー
等 (
高校の 5種)の記載 もあ った。 この周期 の
マ に関す る結論 としては,久保式簡略法等を使
の昭和5
3年の調査で
幅を とった記載 は著者 ら12'
いこなすのは高枚で よいが,その基礎 とな る知
は認 め られなか った ことで,改善 されているこ
識 は中学校で確実 に理解 させて は しいものであ
とがわか る。小学校で は 5年生 か ら体育の中に
る。つま りオギノ式法は高校で,荻野学説は中
保健が登場 し,第二次性徴 が取 り扱 われ る。 こ
学で という事である。「大人の体 に近 ずいた シン
-4
8-
菅沼美奈子,他 :受胎可能期に関する助産婦学生の認識
ボル としての精通 と初潮」 の メカニズ ムを学 ん
以 上の事 か ら,思春期 の性教育時 か ら指導 を
だ延長線上 において,受胎 に関す る理解迄一歩
積 み上げ,特 に月経周期 に対す る認 識,排卵 期
進 め,生命 の発生 に対 す る畏敬 の念 を養 うと共
の正確な表現,受胎期 の正確で容易 に計算で き
に,例題 と しての女性 につ いて予定妊娠可 能期
る方法等 の普 及 に努力す る必要性 を痛 感 した。
を教師が示 す ことによ り,妊娠 はいつで も起 り
最後に,御指導及び資料の提供をいただいた日本性
得 ることを 自覚 し, 自分 と異性 と新 しい生命 と
教育協会常任理事並びに当専攻科講師今村要道先生に
を大切 にす る気 持 を しっか りと喚起 させ るよ う
深謝致 します。
な指導 はで きな い もので あろ うか。
文
保健医療関係者 と して,直接学校 の性教育を
担 当す る ことには異論 があ り機会 もな いが,母
献
1)厚生省児童家庭局母子衛生課監修 :母子衛生の主
性 を育成す る観点か ら,教 育関係者 との交流を
なる統計.76p・
,財団法人母子衛生研究会,東京,
深 め,積極 的 に発言 して行 きたい もので ある。
1
9
87.
最後 に,専攻科入学年度別 の成績 に関 してで
2) 池田浩子,田中美里,古木広美,皆元律子,山田
あ るが,厳密な テス ト形式 を とっていな いので
敦子,菅沼美奈子,西垣恵子,三井政子 :望まな
い妊娠を避けるための高枚生,大学生の認識度調
詳細な分析 はで きな い。 ただ,58年度 の入学試
2
):2
7
2
2
7
7,1
9
8
6.
査.母性衛生27(
験 にオギノ式 に関す る出題 が あ った事 が大 きな
母子保健ノー ト4 (
第2
3)村松 稔 :家族計画・「
背景要因 と して あげ られ るが,成績 が艮 か った
版)
」青木康子,内山芳子,加藤尚美,
平沢美恵子
のは59年度 なので その関連 につ いては即断で き
な い。一方近年 の成績 の低下 につ いては,低 用
83
3
1,日本看護協会出版会, 東京,
編, p・32
1
9
8
7.
量 ピルの登場 が近 い とい う安堵感 が教育者 側 に
4)久保秀史 :日本婦人の月経周期に関する知見.臨
現 われたためか とも考 え られ るが,情報不足で
婦産1
7(
3
):2
2
72
31
,1
9
6
3.
5)森山豊監修,日本母性保護医師協会編 :家族計画
あ る。今後 の動 向を見守 りたい。
の指導指針.p・62
,南山堂,東京,1
9
71
.
要
約
6) 菅沼美奈子 :オギノ式法に縁のうすい臨床助産婦.
助産婦誌38(
9):7
7
81
,1
9
8
4.
昭和 56年 か ら63年迄 に本学専攻科 に入学 した
7) 荻野久作 :婦人ノ受胎期及 ビ基ノ茸地魔用法に就
助産婦学生 の うち158名 に対 して,入学時 に受
6
):7
5
1
5
9
4,1
9
31.
テ,臨婦産6(
胎 可能 に関す る理解状況 を調査 し,次 の結果 を
8)社団法人日本家族計画連盟編 :
受胎調節指導用テ
得 た。
キス ト 1
0
2P・
,社団法人日本家族計画協会,東
1
. 月経周期 の正答率 は約 96% で あ った。 しか
京,1
9
8
6.
し,その答 え方 の正確 さの違 いによ り,総得点
4
6P・
,東山書
9)文部省 :小学校指導書,体育編.1
に有 意な差 を認 めた。
房,東京,1
9
8
6.
2. 排卵期 の正答率 は60
% で あ った。不充 分な
4
8P・
,東山
1
0)文部省 :中学校指導書,保健体育編.1
,
書房,東京,1
9
8
7.
回答 の主な ものは 「次 回月経 の14日前」等 と断
4
8P・
,一橋
l
l
)文部省 :高等学校学習指導要領解説.1
定 して お り,受胎期 も これ を基 に して いた。
3
. 今月 の予定妊娠可能期間を ほぼ正解 で きた
者 は10% で,成績 か悪 い原 因は上記 の事柄 の他
に,①.過去 の月経周期幅 を用 いた者 か24% に
過 ぎな か った事 ,①.① の他 に更 に今 後の周期
出版,東京,1
9
8
7.
1
2)菅沼美奈子,内山和美,三井政子 :性周期記録表
9(
1):7
682,1
9
7
8.
の試み,母性衛生1
1
3)文部省 :生徒指導における性に関する指導,中学
0
2P・
,大蔵省印刷局,東京,
校 ・高等学校編. 1
1
9
8
6.
動変 に備えて予備 を付加 した者 は 2
.
5% だ けだ
った事 ,③.計算 ミスが42% と多 く,計算式 を
用 いた者 は 6% しかいな か った事 な どで あ る。
1
4) 日本教育年鑑刊行委員全編 :日本教育年鑑1
9
88.
,ぎょうせい,東京.1
9
8
8.
p.48
- 4
9-
Fly UP