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2015/09/08
東京都新宿区本塩町 22-8
TEL: 03-5919-9341(直通)
URL:http://www.tdb.co.jp/
特別企画:運輸業者の倒産動向調査
運輸業の倒産、大幅減少
~燃料価格下落、運賃値上げも浸透~
はじめに>>
運輸業者の倒産が減少している。リーマン・ショック後、商流の停滞、燃料価格の高騰、ドラ
イバー不足などの要因によって運輸業の倒産は長らく高止まりの傾向が続いてきた。しかし、こ
こにきて事業環境は大きく変化し、倒産件数には明らかな減少の兆しが出ているようだ。
帝国データバンクでは、2007 年 1 月~2015 年 8 月に倒産した運輸業者(法的整理のみ、負債 1000
万円以上)について、件数・負債総額推移、負債規模別、業態別、倒産主因別、地域別に集計・
分析した。前回調査は 2014 年 9 月。
※今回の調査で対象としているのは、「トラック運送(道路貨物運送)」「運輸付帯サービス」「道
路旅客運送」
「海運(水運)」
。「倉庫・鉄道・航空運輸」は除外している。
調査結果(要旨)
1.2015 年 1-8 月の運輸業者の倒産件数は 215 件、前年同期比で 21.2%の大幅な減少となった。負債
総額は約 294 億 9500 万円と、同 19.8%の減少。倒産件数は 2008 年以降、2013 年まで 6 年連続で
400 件を上回って推移していたが、2015 年は 300 件台前半にとどまる公算が大きい。
2.負債規模別では、「1000 万-5000 万円未満」が 96 件、全体の 44.7%を占めた。負債 5 億円未満の
中小零細業者で、全体の 94.4%を占めている。
3.業態別では「トラック運送(道路貨物運
同期比 27.7%の大幅な減少となっ
た。
4.倒産主因別では、「販売不振」が 173
運輸業者の倒産
件数
負債額(億円)
送)」が 141 件(構成比 65.6%)、前年
(億円)
500
450
3000
421
403
400
428
413
2438
2500
392
350
5.地域別では、「関東」、「近畿」、「中部」
の三大都市圏が合計 147 件(構成比
68.4%)となり、前年同期比 26.1%の
大幅減少となった。一方、「東北」、
「四国」、「九州」は増加した。
©TEIKOKU DATABANK, LTD.
2000
300
( )
件、構成比 80.5%を占めた。
件 250
200
215
1323
1500
1000
150
774
668
100
542
50
500
294
0
2010
2011
2012
2013
2014
2015(1-8月)
0
(年)
1
2015/09/08
特別企画:運輸業者の倒産動向調査
1.件数・負債総額推移 ~2015 年 1-8 月は前年同期比 21.2%の大幅な減少
2007年
月
件数
2008年
負債額
件数
負債
2009年
件数
2010年
負債
件数
負債
2011年
件数
2012年
負債
件数
負債
2013年
件数
2014年
負債
件数
負債は単位:百万円
2015年(1-8月)
負債
件数
負債
1
2
25
22
3,691
3,288
29
30
5,086
5,321
44
39
9,629
15,221
32
26
7,383
2,666
31
37
6,416
2,833
25
39
3,773
20,066
35
25
4,518
4,034
34
36
2,826
4,943
34
23
1,829
3,655
3
4
5
32 20,752
31 128,080
32
2,985
39
33
35
8,296
18,700
7,282
48
58
43
12,989
10,789
16,106
44
39
31
5,707
7,541
4,501
43
28
33
4,126
4,467
2,826
36
28
37
4,903
4,179
5,634
32
34
44
3,474
4,742
7,378
22
43
39
2,782
4,910
3,768
39
26
25
11,133
1,510
3,172
6
7
8
9
32
29
33
26
5,380
2,735
7,205
10,955
38
31
56
49
5,204
3,333
7,245
27,872
49
41
39
46
11,364
32,644
12,661
7,277
40
31
34
30
5,258
2,807
4,545
8,436
35
36
31
28
3,519
3,788
6,004
8,474
28
2,896
41 160,142
25
4,215
33
5,352
36
40
32
40
4,791
20,192
10,493
5,534
40
26
33
28
5,224
6,467
5,848
3,516
19
28
21
1,963
2,071
4,162
10
11
12
38
22
29
7,477
2,871
4,742
51
37
49
15,527
21,496
8,420
37
32
45
16,943
5,922
6,703
32
36
46
71,405
7,817
4,282
36
35
30
2,954
3,984
17,455
46
48
42
6,097
18,277
8,322
33
34
28
2,620
5,367
4,272
36
30
25
5,558
4,118
4,309
421 132,348
403
66,846
428 243,856
413
77,415
392
54,269
215
29,495
合計
351 200,161
477 133,782
521 158,248
2015 年 1-8 月の運輸業者の倒産件数は 215 件、前年同期(2014 年 1-8 月で 273 件)との比較で
は 21.2%の大幅な減少となり、負債総額は約 294 億 9500 万円と、同じく前年同期(約 367 億 6800
万円)から 19.8%減少した。アベノミクスによる景気回復とそれに伴う荷動きの活発化、特に荷
主においてはネット通販業者などの好調、また大手事業者を中心に 2014 年初頭から徐々に燃料価
格の運賃への転嫁が進んだことなどが、背景にあるとみられる。
運輸業者の倒産件数と高い連動性を持つ軽油小売価格(資源エネルギー庁調べ)は、2014 年 7
月に 1 リットル当たり 147 円の高値をつけたが、今年に入り 120 円台に下落、8 月末には一段と下
落し、115 円台をつけている。
倒産件数のピークは 2009 年の 521 件。2008 年から 2013 年まで 6 年連続で 400 件を上回って推
移していた運輸業者の倒産件数だが、2014 年には 392 件(前年比 5.1%減)と大台を割り込んだ。
年率換算で予測される 2015 年の見通しも、300 件台前半にとどまる見込みだ。
(
倒産件数
軽油小売価格
(円/L)
)
件
倒産件数と軽油小売価格
180.0
70
160.0
60
140.0
50
120.0
40
100.0
30
80.0
60.0
20
3月40.0
2013年
20.0
10
0
6月
2007年
0.0
6月
2008年
6月
2009年
6月
2010年
6月
2011年
6月
2012年
6月
2013年
6月
2014年
6月
2015年
※軽油小売価格は資源エネルギー庁資料より引用
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2
2015/09/08
特別企画:運輸業者の倒産動向調査
2.負債規模別 ~負債 5 億円未満が 94.4%を占め、10 億円以上はわずか 4 社
2015 年 1-8 月の負債規模別は、「1000 万―5000 万円未満」が 96 件、全体の 44.7%を占めた。
次いで、「1 億―5 億円未満」が 59 件、構成比 27.4%となっている。負債額 1000 万円以上から 5
億円未満を合計すると、構成比は 94.4%に達する。日本の運輸業者はおよそ 6 割が中小・零細企
業と言われているが、燃料費(軽油価格の高騰)、車両費(排ガス規制など環境負荷軽減のための
投資負担増)
、人件費(ドライバー不足)など、運輸業を継続していく上での様々なコストの増加
に企業体力が及ばない業者も多い。
2013 年には、
(株)テクノ・シーウェイズ(東京都、7 月破産開始決定、負債約 154 億円)、ワ
ールド・ロジ(株)(大阪府、8 月破産開始決定、負債約 79 億 5400 万円)などの大型倒産があっ
た。2014 年以降、負債 50 億円を超える大型倒産は発生していない。
「10 億―50 億円未満」の倒産
も、2014 年は 10 社、2015 年は 8 月までの間にわずか 4 社にとどまっている。
負債額
1000万-5000万円未満
5000万-1億円未満
1億-5億円未満
5億-10億円未満
10億-50億円未満
50億-100億円未満
100億円以上
合計
件数
構成比(%)
件数
構成比(%)
件数
構成比(%)
件数
構成比(%)
件数
構成比(%)
件数
構成比(%)
件数
構成比(%)
件数
構成比(%)
2007年
2008年
2009年
2010年
2011年
2012年
2013年
2014年
129
36.8
83
23.6
108
30.8
17
4.8
10
2.8
2
0.6
2
0.6
351
100.0
167
35.0
98
20.5
162
34.0
21
4.4
24
5.0
5
1.0
0
0.0
477
100.0
188
36.1
94
18.0
178
34.2
37
7.1
19
3.6
4
0.8
1
0.2
521
100.0
176
41.8
82
19.5
140
33.3
16
3.8
6
1.4
0
0.0
1
0.2
421
100.0
191
47.4
82
20.3
109
27.0
14
3.5
6
1.5
0
0.0
1
0.2
403
100.0
178
41.6
80
18.7
126
29.4
28
6.5
14
3.3
0
0.0
2
0.5
428
100.0
184
44.6
79
19.1
130
31.5
12
2.9
6
1.5
1
0.2
1
0.2
413
100.0
189
43.4
69
15.9
113
25.1
11
2.3
10
2.1
2015年
(1-8月)
96
44.7
48
22.3
59
27.4
8
3.7
4
1.9
392
100.0
215
100.0
2014 年の比較的規模の大きい倒産には、ベネット船舶(株)(東京都、7 月破産開始決定、負債
約 29 億 5000 万円)、丸二海運(株)(福岡県、11 月破産開始決定、負債約 27 億 700 万円)などが
あった。2015 年はここまでに、土佐電気鉄道(株)とその関係会社の高知県交通(株)(高知県、
3 月特別清算開始決定、負債は 2 社合計で約 39 億 8000 万円)、
(株)ワールドストリーム(東京都、
8 月破産開始決定、負債約 17 億 2900 万円)などが倒産している。
ちなみに、2007 年にはシーコム(株)(東京都、4 月破産開始決定、負債約 1097 億円)、2010
年にはJPエクスプレス(株)(東京都、9月特別清算開始決定、負債約 681 億 4900 万円)、2012
年には三光汽船(株)(東京都、7 月会社更生法、負債約 1558 億円)などの超大型倒産があった。
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3
2015/09/08
特別企画:運輸業者の倒産動向調査
3.業態別 ~「トラック運送」は前年同期比 27.7%減、「海運」は大幅減少、「道路旅客運送」は増加
2015 年 1-8 月の業態別では、「トラック運送(道路貨物運送)」が 141 件ともっとも多く、全体
の 65.6%を占めた。前年同期(2014 年 1-8 月で 195 件)との比較では 27.7%もの減少となってい
る。貨物運送取次、旅行代理店、港湾運送などの「運輸付帯サービス」が 48 件、構成比 22.3%で
これに続く。前年同期(同 55 件)との比較では 12.7%減少した。
「海運(水運)」は、前年同期比で 57.1%の大幅減少となった。為替円安下の北米輸出の増加、
原油価格低下などで外航海運が好調であることも反映しているとみられる。一方、
「道路旅客運送」
が同 43.8%増となっているのは訪日外国人が急増しているなかで意外な感もあるが、これは小規
模なタクシー業者の倒産が増えているためだ。
業態
2007年
件数
構成比(%)
件数
運輸付帯サービス
構成比(%)
件数
道路旅客運送
構成比(%)
件数
海運(水運)
構成比(%)
226
64.4
86
24.5
27
7.7
12
3.4
トラック運送
(道路貨物運送)
件数
合計
構成比(%)
2008年
338
70.9
90
18.9
37
7.8
12
2.5
2009年
374
71.8
90
17.3
43
8.3
14
2.7
2010年
299
71.0
80
19.0
29
6.9
13
3.1
2011年
279
69.2
84
20.8
33
8.2
7
1.7
2012年
279
65.2
78
18.2
52
12.1
19
4.4
2013年
292
70.7
84
20.3
28
6.8
9
2.2
2014年
276
70.4
79
20.2
26
6.6
11
2.8
2015年 前年同期比
(1-8月)
(%)
141
65.6
48
22.3
23
10.7
3
1.4
351
477
521
421
403
428
413
392
215
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
▲ 27.7
▲ 12.7
43.8
▲ 57.1
▲21.2
4.倒産主因別 ~「販売不振」が 173 件、構成比 80.5%でトップ
倒産主因
件数
構成比(%)
件数
企業系列、下請の再編成
構成比(%)
件数
経営者の病気、死亡
構成比(%)
件数
放漫経営
構成比(%)
件数
業界不振
構成比(%)
件数
その他の経営計画の失敗
構成比(%)
件数
設備投資の失敗
構成比(%)
件数
過小資本
構成比(%)
件数
売掛金回収難
構成比(%)
件数
その他
構成比(%)
件数
合計
構成比(%)
販売不振
2007年
2008年
2009年
2010年
2011年
2012年
2013年
2014年
254
72.4
7
2.0
5
1.4
13
3.7
16
4.6
5
1.4
8
2.3
3
0.9
5
1.4
35
10.0
351
100.0
320
67.1
6
1.3
1
0.2
26
5.5
35
7.3
9
1.9
16
3.4
9
1.9
3
0.6
52
10.9
477
100.0
399
76.6
10
1.9
6
1.2
22
4.2
24
4.6
10
1.9
5
1.0
3
0.6
2
0.4
40
7.7
521
100.0
331
78.6
7
1.7
6
1.4
17
4.0
20
4.8
7
1.7
1
0.2
1
0.2
3
0.7
28
6.7
421
100.0
334
82.9
7
1.7
5
1.2
13
3.2
6
1.5
2
0.5
4
1.0
2
0.5
3
0.7
27
6.7
403
100.0
335
78.3
17
4.0
7
1.6
5
1.2
6
1.4
6
1.4
4
0.9
4
0.9
3
0.7
41
9.6
428
100.0
341
82.6
3
0.7
10
2.4
13
3.1
5
1.2
6
1.5
2
0.5
2
0.5
3
0.7
28
6.8
413
100.0
293
74.7
5
1.3
12
3.1
7
1.8
15
3.8
7
1.8
4
1.0
2
0.5
2
0.5
45
11.5
392
100.0
2015年
(1-8月)
173
80.5
7
3.3
8
3.7
4
1.9
2
0.9
1
0.5
2
0.9
2
0.9
2
0.9
14
6.5
215
100.0
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4
2015/09/08
特別企画:運輸業者の倒産動向調査
2015 年 1-8 月の倒産主因別は、「販売不振」が 173 件、全体の 80.5%を占めた。ちなみに、全
国倒産集計 1-6 月の「販売不振」の構成比は 81.1%。これに「経営者の病気、死亡」の 8 件(構
成比 3.7%)、
「企業系列、下請の再編成」の7件(同 3.3%)が続く。
5.地域別 ~「関東」、「近畿」、「中部」の三大都市圏が前年同期比 26.1%の大幅減少
2015 年 1-8 月の地域別は、
「関東」が 76 件(構成比 35.3%)
、次いで「近畿」の 44 件(同 20.5%)、
「中部」の 27 件(同 12.6%)と続く。三大都市圏の合計は 147 件、全体の 68.4%を占めた。前
年同期(2014 年 1-8 月の 199 件)との比較では 26.1%の減少となっており、全国(同 21.2%減)
よりも倒産の減少傾向が顕著になっている。
一方で、「東北」は前年同期比 8.3%増、「四国」は同 33.3%増、
「九州」は同 5.3%増となった。
三大都市圏はアベノミクスによる商流活発化の恩恵を受けやすく、消費増税駆け込み需要のあっ
た 2014 年初頭の好機を捉えて大手運輸業者が運賃値上げを打ち出し、これを荷主も受け入れた経
緯がある。下請けの中・小規模事業者にもコスト増を価格転嫁する動きは広がった。しかし、相
対的に地方はいまだ厳しい事業環境下に置かれているところが多いとみられる。
地域
北海道
東北
関東
北陸
中部
近畿
中国
四国
九州
合計
件数
構成比(%)
件数
構成比(%)
件数
構成比(%)
件数
構成比(%)
件数
構成比(%)
件数
構成比(%)
件数
構成比(%)
件数
構成比(%)
件数
構成比(%)
件数
構成比(%)
2007年
2008年
2009年
2010年
2011年
2012年
2013年
2014年
2015年 前年同期比
(1-8月)
(%)
16
30
17
15
16
21
17
18
12
4.6
6.3
3.3
3.6
4.0
4.9
4.1
4.6
5.6
30
43
37
20
24
17
22
15
13
8.5
9.0
7.1
4.8
6.0
4.0
5.3
3.8
6.0
120
139
148
141
135
151
134
152
76
34.2
29.1
28.4
33.5
33.5
35.3
32.4
38.8
35.3
5
14
20
14
20
22
23
13
5
1.4
2.9
3.8
3.3
5.0
5.1
5.6
3.3
2.3
32
48
77
52
40
49
58
44
27
9.1
10.1
14.8
12.4
9.9
11.4
14.0
11.2
12.6
96
131
147
134
106
99
96
91
44
27.4
27.5
28.2
31.8
26.3
23.1
23.2
23.2
20.5
18
22
31
20
18
22
26
17
10
5.1
4.6
6.0
4.8
4.5
5.1
6.3
4.3
4.7
4
13
15
7
6
20
9
12
8
1.1
2.7
2.9
1.7
1.5
4.7
2.2
3.1
3.7
30
37
29
18
38
27
28
30
20
8.5
7.8
5.6
4.3
9.4
6.3
6.8
7.7
9.3
351
100.0
477
100.0
521
100.0
421
100.0
403
100.0
428
100.0
413
100.0
392
100.0
215
100.0
▲14.3
8.3
▲29.6
▲37.5
0.0
▲31.3
▲33.3
33.3
5.3
▲21.2
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5
2015/09/08
特別企画:運輸業者の倒産動向調査
6.まとめ
2014 年、ヤマト運輸、日本通運など業界大手が運賃値上げに動き、こうした動きは一般貨物、
宅配貨物ともに一定程度、業界全体に波及した。90 年代初頭、内航海運に替わって国内輸送の主
役となったトラック輸送だが、平成大不況の 20 数年間、一貫して料金は据え置かれてきた。歴史
的な値上げの効果で、主要なトラック輸送業者の 2014 年度決算は増収増益となっている。もっと
も、地方の運送業者の業況には依然として厳しいものがあり、中・小規模事業者にもその恩恵が
十分に行き渡るにはまだ時間がかかるだろう。
流通革命とも言えるネット通販市場の急拡大も追い風となっている運輸業界だが、その最前線
では配送スピードや受け取り手法の多様化など、品質競争が激化している。環境対応への投資負
担、ドライバーの確保などとともに、成長業種の優良荷主とどう Win-Win の関係を構築し自社の
収益を確保していくかも、運輸業者の経営課題だ。とはいえ、ほんの数年前までの八方塞がりの
状態から事業環境は大きく改善したと言え、運輸業者の多くが一息ついているところだろう。
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TEL 03-5919-9341
東京支社情報部
担当:太宰
FAX 03-5919-9348
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