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社長からの手紙 - ボルテックス

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社長からの手紙 - ボルテックス
 前
社長からの手紙
略
学生生活も今年で最後、勉学に、企業情報の収集にと、慌ただしくもあり、また不安な毎日を送って
いらっしゃることと、推察いたします。
私は現在、株式会社ボルテックス の社長として東奔西走しておりますが、この時期になりますと学生時代
の頃を思い出し、何とも落ちつかない気分になったりしています。 さて、このたびは、就職先のひとつとして、当社に関心をお寄せいただき、誠にありがとうございます。
沢山の学生さんから、多くのアンケートをいただき、今、ひとつひとつの質問にどのようにお答えしようか
と悩んでおります。
というのは、私の就職活動を振り返りますと、先輩に聞くこと、友人に聞くこと、それなりに参考には
なりましたが、実際に仕事をしてみるまでは何も理解できなかった、というのが事実だからです。
“百聞は一見にしかず” という格言が、その時の状況を説明するのに、一番適しているかもしれません。
現在、皆さんの手もとに届いている沢山の情報は、それぞれが熱のこもった、素晴らしい情報だと
思いますが、それが絶対であると勘違いしないほうが得策ではないでしょうか。 私も昔は、入社案内なるものを作ったことがありましたが、あまり具体的とは言えないので今はやめて
います。飾ってみても入社後の仕事は変えようがない、というのが本音なのです。
前置が長くなりましたが、要するに私どもが皆さんに提供できるのは、せいぜい私の挨拶状と心ばかり
の手作り情報だけなのです。 それ以上のことは実際に会社を見て、感じとっていただくしかありません。
そして私の話を聞いて面白いと思えば、あとは体験していただくしかないのです。 私は皆さんとじっくり話をするには少し忙しすぎるのですが、それでも希望の日時を、言っていたいて、
何とか都合を付けて 説明会 を行っています。 なにかの興味をお持ちなら、手作り資料を読み・見て頂き、管理課の鈴木・平岡 とご相談の上、
ぜひ就職の為のフォーラム “Voltex Recruit Inn” においでください。
次に、私の所感を書きます。
私は現在、社長として多忙な日々を送っていますが、今回はその立場からではなく、人生のひとりの先輩と
して、アドバイス めいたことを書かせていただきます。 私は東京電機大学を卒業しましたが、その頃の大切な学友たちの人生を見てみると、非常に面白いことに
気がつきます。 いわゆる大企業と言われる会社に、入社していったエリート達は、今なお、ほとんどが
昇進・昇格の挫折や出向で苦闘しています。 激烈な競争の中で、十分な権限と責任をあたえられ、力一杯
仕事をしている友人達は、大企業に入った人達ではなく、いわゆる中堅・中小企業に入社した人達です。
その会社がどんどん成長し、大きくなって自分の部下の人数も増え、ついにはその会社の頂点に立っている
人も少なくありません。 私はこのことから「大企業に入ったら、一生歯車のひとつで終わる」と結論づけ つもりはありません。 どんな分野、どんな会社に入っても、本当に力のある人ならその力を発揮し、
充実感を味わえるものです。
しかし、“ いわゆる大企業よりも中堅企業 ” “ 安定性を志向する企業よりチャレンジ精神の旺盛な企業 ”
のほうがその可能性は大きい、というこのだけは言えると思います。 それに期待が大きいか否か、ということもあります。
社会人になって、それまでと違って見違えるように、力を伸ばす人を注意深く観察しますと、たいてい周囲
が彼に期待し、配慮しているものです。 この期待が人を育てる大きな要素になっているケースがよくあります 若い人にこの期待を持ち、仕事をどんどん任せてくれる企業、こういう企業に入ったほうが幸福でしょう。
‘ どっちでもいい’ という処遇のされ方ほど、張り合いがなく、つまらないことはありません。
自分にはちょっと無理かなと思うようなことでも、やってみれば案外できるものですし、力が及ばなければ、
周囲で手助けしてくれるものです。
それが一人でやりきれれば、大きな自信になりますし、力もつきます。 手助けを受ければ、自分のやっている
ことの意味がよくわかりますし、チームワークの大切さも実感できます。
こういう点からも、自分に期待して任せてくれる会社、社員の成長に目を配ってくれる会社、を探すべきです。
最後になりますが、私としては
もっと力をつけたい人、自分の力を十分に発揮したいと考えている人には、
是非、当社への入社をお薦めします。
しかし、皆さんがどの会社に入るにしても、あまり小手先の小細工はしない方が良のではないかと考えます。
社会人の眼から見れば、皆さんはまだまだ未熟なのですから、生のままぶつかること、今のあなたの最大の
アピールポイントは、学歴とか成績ではなく “元気さ” ではないかと思います。
私も小さなことにこだわらない、元気な若者と一緒にこの ボルテックス をさらに大きく発展させていき
たいと考えています。
草
々
株式会社ボルテックス
代表取締役
川本良博
VTS-Xxxxx-02-01(96.02.10)
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