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普通列車 - 京都工芸繊維大学同窓会

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普通列車 - 京都工芸繊維大学同窓会
卒業に向けて思う事
普通列車
嶋
谷
直
子
(電子システム工学課程 平成24年卒)
平成24年に電子システム工学課程を卒業し、
現在は本学大学院電子システム工学専攻に在学
しています。学部4年生から現在、裏升吾教授
のもとで光学分野の研究をしています。修了
目前の今このような機会を頂き大変有難く存じ
ます。
学生生活を振り返り、まず思い浮かぶのは
『旅』です。電車好き旅好きの友人に恵まれ、
春夏冬、研究活動の合間に休みを見つけては電
車や車に揺られていました。青春18きっぷと
一眼レフカメラには大変お世話になっています。
旅計画はいつも唐突で、行ったことのない土地
と触れ合い、郷土料理を味わって帰ってきます。
四国を巡った際、愛媛県の下灘駅で途中下車
しました。普通列車しか停まらない小さな駅で
す。在るのは空と海のみ。手の凍る寒さの中ベ
ンチに座っていました。何か考え事をしていた
のか、ぼーっと空と海を見ていたのか、ただ沈
んでいく夕日に時間の流れを実感したことを覚
えています。
旅は新たな発見と出会う場であると同時に
日々をふと振り返る機会であると思います。目
まぐるしい研究生活の中でも旅と同じように小
さな発見に好奇心を持ち続けること、客観的に
物事を捉えることは非常に大切だと感じてい
ます。
春より重工メーカーにて電気系技術者として
勤めますが、本学で学んだことを忘れず日々コ
ツコツと邁進していきたいと思います。
30
村
上
(造形工学課程
玲
奈
平成24年卒)
私は現在、矢ケ崎先生の研究室で日本建築史
を勉強しています。私達の生活に密着に関わる
建築を深く知る為には、日本の建築の歴史につ
いて知るべきではないか、また、外国の方に、
日本について正しく説明する際に、日本建築の
説明は切り離せないという思いから、学部で日
本建築史研究室を選び、もっと広くたくさんの
ことを知って、色々な所へ行ってみたい、とい
う想いから大学院へ進みました。
日本建築史を勉強する上で京都ほど恵まれた
場所はなく、また、素晴らしい先生方にご指導
いただき、本当に京都工芸繊維大学を選んで良
かった、と日々痛感しています。研究室では、
京都の建築だけではなく、津和野、鹿児島、青
森を始め、色々な土地へ赴き、それぞれの土地
の特徴を持った建築を調査し、次はどのような
建築に巡り会えるのだろう、とわくわくしてい
ます。現在は、卒業に向けて修士論文に取りく
み、四苦八苦しながらも、また新たな経験を楽
しんでいます。
日本建築を学ぶ一方、私は海外旅行をはじめ、
海外の方とコミュニケーションをとるのが好き
です。小さい頃から箏と三味線を習っているた
め、日本の文化や建築の魅力を海外の人に知っ
てもらい、また、海外の文化を知りたいという
想いがあり、その為の意思疎通手段としてもっ
と英語を話せるといいな、と思い今まで取り組
んできました。いつの日か、日本と海外をつな
ぎ、文化交流のお手伝いが出来るような役割を
担えたらいいな、と思っています。
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