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平成21年度栃木県イノシシ保護管理モニタリング結果報告書
平成 21 年度 栃木県イ ノ シ シ 保護管理 モニ タリ ン グ結果報告書 【 平 成 23 年 1 月 27 日 】 栃木県自然環境課 目 Ⅰ 調 査 の目 的 と実 施 体 制 Ⅱ 捕 獲 数 と捕 獲 の分 布 次 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2 Ⅲ 森 林 面 積 あたりの捕 獲 数 と幼 獣 の占 める割 合 ・・・・・・・・・・6 Ⅳ 狩 猟 カレンダーによる捕 獲 効 率 (CPUE) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7 Ⅴ 狩 猟 カレンダーによる目 撃 効 率 (WPUE) ・・・・・・・・・・・・・・・・9 Ⅵ 猟 具 の選 択 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10 Ⅶ 月 別 地 域 別 捕 獲 数 (個 体 数 調 整 ) Ⅷ 地 域 別 年 齢 構 成 (個 体 数 調 整 ) Ⅸ 農 作 物 被 害 の発 生 状 況 Ⅹ 被害対策実施状況 XI 狩 猟 者 の状 況 XII 総 合 評 価 参考付表 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・15 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・17 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・19 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・21 Ⅰ 1 調査の目的と実施体制 調査の目的 栃木県は、イノシシによる被害の軽減と生物多様性の保全を目的として、平成 22 年4 月より「栃木県イノシシ保護管理計画(二期計画)」を実施している。 この計画では、保護管理計画に基づき実施した諸対策の効果を評価し、次期対策に反 映させることで、より効果的な対策を進めるため、関係機関の協力を得て実施体制を整 備し、モニタリングを行うこととしている。 本報告では、平成 21 年度中に実施した対策についての評価を行うことを目的としてい る。 2 調査の項目と実施体制 調査項目 実 施 体 制 狩猟および個体数調整による 栃木県県民の森管理事務所 捕獲個体の分析 (ただし、捕獲票の記入は狩猟者もしくは市 町) 3 農作物被害 栃木県農政部農村振興課 対策実施状況 栃木県環境森林部自然環境課 栃木県農政部農村振興課 狩猟者の状況 栃木県環境森林部自然環境課 地域区分 分析を行うにあたっては、 「栃木県イノシシ保護管理計画(二期計画) 」に基づき、 「八 溝・阿武隈個体群」 「両毛個体群」 「高原・帝釈個体群」の3つの個体群に分けてデータを 整理した。各個体群別の市町村は、下表のとおりである。 個体群 対象市町村 両 毛 日光市(旧日光市、旧今 市市、旧足尾町)、鹿沼 市、宇都宮市、西方町、 都賀町、壬生町、栃木市、 佐野市、足利市、岩舟町、 大平町、小山市、藤岡町、 野木町 (計 14 市町村) 高原・帝釈 八溝・阿武隈 那須塩原市、矢板市、塩 谷町、日光市(旧栗山村、 旧藤原町) (計 4 市町村) 那須町、大田原市、那珂 川町、那須烏山市、さく ら市、高根沢町、芳賀町、 市貝町、茂木町、真岡市、 益子町、上三川町、下野 市 (計 13 市町村) ※日光市は、両毛個体群と高原・帝釈個体群両方の生息地となっている。 - 1 - Ⅱ 1 捕獲数と捕獲の分布 調査方法 (1)狩猟による捕獲 狩猟者の登録の際にイノシシ捕獲報告票を配布し、捕獲地点、捕獲日等の記入を依頼 した。 (2)個体数調整による捕獲 現場で捕獲従事等が、捕獲場所、性別、外部計測等を捕獲票に記入した。 2 結 果 (1) 捕獲数 ・総捕獲数は 6,935 頭であり、過去最高となった(図 1)。 ・特に個体数調整による捕獲の増加が多く、前年度の 2 倍弱の 5,268 頭(オス 2,640 頭、 メス 2,445 頭、不明 183 頭)であり、過去最高の捕獲数であった。 ・狩猟による捕獲数は 1,667 頭(オス 940 頭、メス 678 頭、不明 49 頭)であり、やはり 過去最高であった。 (※付表 1 年度別旧市町別捕獲数) 8000 計 6,935頭 7000 個体数調整 昨年度 6000 5000 捕 獲 頭 数 狩 猟 個体数 調整 5268頭 4000 3000 2000 狩猟 1667頭 1000 0 H8 H9 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 図1 イノシシ捕獲数の推移 (2)捕獲の分布 ①狩 猟 ・平成 21 年度の捕獲数の多い区画は、両毛地域では足利市、旧田沼町、旧葛生町、旧 粟野町、旧鹿沼市に分布していた。八溝・阿武隈地域(以下、八溝地域)では旧黒 羽町、旧馬頭町、茂木町、益子町での捕獲が多かった(図 2) 。 ・旧鹿沼市での捕獲区域が拡大し、旧上河内町にかけ再び連続して捕獲されるように なった。 ・平成 18 年度からの捕獲分布から 20 頭以上の捕獲がある区画数を算出すると、18 年 度が 6 区画、19 年度 3 区画、20 年度 13 区画(両毛地域 10 区画、八溝地域 2 区画、 県央地域 1 区画)に分布していたが、21 年度では 11 区画(両毛地域 10 区画、八溝 - 2 - 地域 1 区画)であった。 ②個体数調整 ・旧黒磯市、旧塩原町など北部の高原・帝釈地域(以下、高原地域)において、新た に区画が増えていた(図 3)。 ・両毛地域において 1 区画 20 頭以上の捕獲があった箇所が前年度 31 か所であったが、 平成 21 年度では 58 か所と大幅に増えていた。 ・八溝地域南部においては捕獲分布が西に延び、北部地域では北へ延びた。 - 3 - 図 2 狩猟捕獲報告票によるイノシシの捕獲分布 - 4 - 図 3 個体数調整による捕獲分布 - 5 - Ⅲ 1 結 森林面積あたりの捕獲数と幼獣の占める割合 果 ・森林面積 1000 ヘクタール当たりの個体数調整による捕獲頭数は、足利市、西方町、佐 野市の順に多かった。これらの地域では、生息密度も高い可能性がある(図 1)。 ・西方町では、ウリボウの捕獲数が全体の 72.7%と高くなっていることから、繁殖能力 を有する成獣の減少率が低いと考えられた。 300.0 250.0 88.4 幼獣(ウリボウ) 捕 獲 200.0 頭 数 ( ) 1 0 0 100.0 0 h 50.0 a 当 0.0 り n=5266 亜成獣・成獣 150.0 110.3 172.3 34.5 41.4 30.9 20.4 20.3 6.8 2.6 9.6 18.9 6.6 7.0 4.4 6.3 2.9 2.7 8.3 6.9 3.3 0.3 0.1 0.1 0.1 5.7 0.8 1.0 0.2 0.4 図4 イノシシ市町別森林面積1000ha当の捕獲頭数と幼獣占有度 (個体数調整捕獲数) H21 - 6 - Ⅳ 1 狩猟カレンダーによる捕獲効率(CPUE) 調査方法 平成 16 年度からは狩猟カレンダーを配布し、出猟日、場所、捕獲数、目撃数について の記入を依頼した。当初はイノシシのみを記載する様式としていたが、平成 20 年度から 様式を変更し、免許の種類ごとにシカとイノシシ両方を 1 枚で記入できるようにした。 イノシシの主要な捕獲手法となっているわな猟(Ⅵ章参照)のうち、捕獲効率が餌の 状況に左右されにくいと考えられるくくりわなについて、データをとりまとめた。 2 結 果 ・両毛地域の捕獲効率は上昇する一方、八溝地域は減少していた。(図 1)。 ・両毛地域では旧鹿沼市付近の値が上昇しており、八溝地域では北部の値が減少してい た。(図 2)。 CPUE:単位努力量当たりの捕獲数(Catch Per Unit Effort) WPUE:単位努力量当たりの目撃数(Watch Per Unit Effort) 捕獲数/入猟者数 目撃数/入猟者数 いずれも、相対的な密度の指標となる 0.6 0.57 両毛 高原・帝釈 0.5 八溝・阿武隈 0.45 0.41 0.4 C P U E 値 0.33 0.3 0.37 0.29 0.31 0.29 0.25 0.26 0.2 0.23 0.24 0.14 0.1 0.03 0 H16 H17 H18 H19 H20 図1 くくりわなの地域別CPUE(狩猟) - 7 - H21 図2 狩猟カレンダーによるイノシシのCPUE(くくりわな) (※付表 2 市町別箱わなのCPUE) (※付表 3 市町別くくりわなのCPUE) - 8 - Ⅴ 1 結 狩猟カレンダーによる目撃効率(WPUE) 果 ・平成 21 年度の銃猟による WPUE(単位捕獲努力量あたりの目撃数)は、県全体で 1 人 当たり 0.28 頭であり、平成 20 年度の 0.24 同様低い値となった(図 1) 。 ・地域別のWPUEでは、平成 20 年度に比べ、両毛、高原・帝釈地域において高くなり、 八溝地域では低くなっていた(図 1) 。 ・高原地域では、目撃された地区の数が減少していた(図 2)。 1.20 図2 両毛 狩猟カレンダーによるイノシシのWPUE(銃猟) 0.98 1.00 ) 頭 / 人 ・ 日 高原・帝釈 0.84 0.80 八溝・阿武隈 0.75 0.65 0.60 0.40 0.80 0.50 0.43 0.52 0.60 0.46 0.36 0.20 0.00 調査様式変更 ( W P U E 0.53 0.44 0.25 0.29 0.03 0.08 0.00 H16 H17 H18 H19 H20 H21 図7 狩猟カレンダーによる地域別WPUE(銃猟) 図1 図2 狩猟カレンダーによるイノシシのWPUE(銃猟) - 9 - Ⅵ 1 結 (1)狩 ・ 猟具の選択 果 猟 県全体ではわなによる捕獲が最も多く、4 分の 3 を占めていた。また、くくりわな による捕獲が全体の半数近くを占めていた(表 1)。 ・ 地域別では、 八溝地域ではくくりわなによる捕獲(66.8%)が多かった。両毛地域では、 箱わなによる捕獲(42.5%)が最も多く、次にくくりわなの捕獲(34.2%)が多かった。 表1 狩猟捕獲報告票による地域毎の猟具別捕獲数(平成 21 年度) 地 域 ライフル 散弾銃 箱わな くくりわな 八溝・阿武隈 100(17.5) 42 (7.4) 41(7.2) 381(66.8) 両毛 144(13.4) 105(9.8) 457(42.5) 368(34.2) 高原・帝釈 6(46.2) 2(15.3) 0 5(38.5) 計 250(15.1) 149(9.0) 498(30.0) 754(45.5) ※1(かっこ)内は構成率(%)を示す。 計 570(100.0) 1,075(100.0) 13(100.0) 1,658(100.0) ※2 わなの計 1,252 頭 (75.5%) (2)個体数調整 ・ 県全体では、わなによる捕獲(98.6%)が大半を占めていた。今年度は、両毛地域で 箱わなによる捕獲数が特に多かったため、猟具別でも箱わなによる捕獲(69.6%)が最 も多かった(表 2)。 ・ 地域別では、八溝地域がくくりわなでの捕獲、両毛地域が主に箱わなでの捕獲であ った。銃による個体数調整は全体の 1.1%に過ぎなかった。 表 2 個体数調整による地域毎の猟具別捕獲数(平成 21 年度) 地 域 ライフル 散弾銃 箱わな くくりわな 計 八溝・阿武隈 11(1.7) 5(0.8) 16(2.5) 600(94.9) 632(100.0) 両毛 2(0.0) 36(0.8) 3,579(79.6) 877(19.5) 4,494(100.0) 高原・帝釈 4(10.3) 1(2.6) 0(0) 34(87.2) 39(100.0) 計 17(0.3) 42(0.8) 3,595(69.6) 1,511(29.3) 5,165(100.0) ※1(かっこ)内は構成率(%)を示す。 ※2 わなの計 5,106 頭 (98.6%) (※付表4 旧市町別猟具別捕獲数) - 10 - Ⅶ 1 結 月別地域別捕獲数(個体数調整) 果 ・ 地域別に月毎の捕獲数をみると、両毛地域のピークは狩猟期間前の 10 月であり、11 月も高い値で推移していた。また、猟期終了後の 3 月にもやや高い値となっていた(図 1) 。 ・ 八溝地域では同様に、10 月をピークとしていたが、変動の幅は小さかった。 1200 1000 捕 獲 数 800 n=5231 八溝・阿武隈 両毛 高原・帝釈 600 400 200 0 図1 図14 個体数調整による月別・地域別捕獲数 - 11 - Ⅷ 1 結 ・ 地域別年齢構成(個体数調整) 果 捕獲されたイノシシの年齢構成を地域別にみると、両毛地域では 0 才(ウリボウ) が最も多く、1 才以上の捕獲数との差が大きかった(図 1)。0 才の占有率は八溝地域 で 32.7%であるのに対し、両毛地域では 46.9%と高い値を示していた。 ・ 両毛地域では、ウリボウがまとまって捕獲されやすい箱わなを多く使用している(Ⅵ 章参照)ことが、捕獲個体の年齢構成に影響しているものと考えられた。 1600 n=3464 1400 メス 1200 捕 1000 獲 800 数 600 659 オス 254 718 162 高原・帝釈 八溝・阿武隈 206 185 2才 3才 17 15 1才 31 46 0才 48 46 4才以上 4才以上 53 75 3才 3才 80 81 2才 2 1才 1 6 215 373 0才 4 8 2才 7 3 1才 0 2 1 0才 200 57 109 4才以上 400 両毛 図1 図15 個体数調整捕獲個体の地域別・雌雄別推定年齢(H21) (※付表5 旧市町別年齢別捕獲数) - 12 - Ⅸ 1 農作物被害の発生状況 調査の方法 平成 18 年までは、農作物有害動植物防除実施要綱の運用に基づき、主に販売農作物を 中心に被害調査を行っていたが、平成 19 年度からは、野生鳥獣による農作物の被害状況 調査要領(農林水産省生産局長通知)に基づき、市町村からの1年間の被害報告を獣種 別、作物別に集計(販売農作物以外の被害も集計に含む)した。 2 被害発生状況 (1) 農作物別被害発生状況 ・ イノシシによる農作物の被害金額は、平成 19 年以降減少傾向にあるが、依然として 1 億円以上の高い水準であった(表1)。 表1 農作物への被害金額の推移 ・ 平成 17 年 平成 18 年 平成 19 年 平成 20 年 平成 21 年 イノシシ 21,806 120,342 138,436 110,585 101,479 獣害合計 56,690 175,457 201,006 222,852 186,883 鳥獣害合計 324,506 553,546 520,074 417,484 391,241 農作物別でみると、稲(約 4,500 万円)といも類(約 2,500 万円) 、野菜(約 870 万 円)で全体の8割近くを占めていた(図-1) 。 ・ その他、工芸農作物(こんにゃくいも等)や飼料作物などの被害も発生していた。 140 138 稲 麦類 いも類 豆類 雑穀 工芸農作物 飼料作物 果樹 野菜 その他・不明 120 100 111 101 ( 被 害 80 金 額 60 百 万 40 円 120 ) 20 24 23 22 0 H15 H16 H17 H18 H19 H20 図-1 イノシシによる被害金額の推移(農作物別) - 13 - H21 (2) 市町村別被害状況 ・ 平成 21 年度にイノシシによる農作物被害が認められた市町数は 20 だった。 ・ 被害初期の平成 15 年度は、八溝地域と安足地域が主な被害地域だったが、年を経 る毎に被害地域が拡大し、現在は、県内のほぼ全域まで拡大している(図-2) 。 H15 H21 図-2 イノシシによる農作物被害の分布(市町別) ・ 八溝地域や両毛地域、日光・鹿沼地域が被害の中心であり、平成 18 年度以降、県央 でも被害が発生している(図-3)。 40 35 H16 H17 H18 H19 H20 H21 30 25 20 15 10 5 0 宇 鹿 都 沼 日 西 真 宮 市 光 方 岡 二 益 茂 市 市 町 宮 市 芳 栃 市 町 子 木 都 矢 町 町 貝 賀 さ 塩 町 町 木 賀 大 市 町 板 く 市 ら 谷 田 那 那 町 原 須 須 市 塩 市 原 町 市 那 須 烏 山 市 那 足 珂 利 佐 川 市 野 市 町 図-3 イノシシによる被害金額の推移(市町別) - 14 - H21 H20 H19 H18 H17 H16 Ⅹ 1 被害対策実施状況 防護柵設置状況 ・ 国や県の事業を活用して、電気柵の導入が進みつつある(図1) 。平成 21 年度には 50km ほどの電気柵が設置された。 400 350 電気柵 電気柵累計 イノシシ被害金額 140 353 120 299 300 263 100 被 害 金 80 額 ( 設 250 置 延 長 200 ㎞ ( ) 百 万 円 ) 171 150 40 100 98 95 50 20 48 34 21 0 ~H12 H13 図1 2 60 0 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 イノシシ用電気柵の設置状況 獣害軽減のための里山林整備 ・ 平成 20 年度より、とちぎの元気な森づくり県民税を活用した野生獣被害を軽減させ るための里山林整備事業を開始している。これは、獣害が発生したり、発生するおそ れのある田畑などに隣接する里山林について、不要木の除去や藪の刈り払いを行うも のである。 ・ 例年 300~350ha 程度の整備を実施しており、平成 21 年度は 369.51ha が整備された (図2)。 - 15 - 100 90 箇所数 80 面積(ha) 380 369.5 358.9 70 60 360 340 52 50 303.9 320 50 45 300 280 30 260 20 240 10 220 0 200 H20 H21 H22 h a ) 40 整 備 面 積 ( 整 備 箇 所 数 400 ※管理は含まず ※H22は計画数量 図-2 里山林整備事業(獣害軽減)実施状況 3 獣害対策モデル地区の設定状況 ・ 被害地域の住民と行政、専門家が協力して、地域ぐるみでの対策を行うこと目的と して、獣害対策モデル地区を設定している(図3)。 図3 獣害対策モデル地区の取組の流れ ・ 平成 22 年 10 月までに県内 3 カ所に設定し、各種取組を実施している(表1)。 表1 獣害対策モデル地区の設定状況(平成 22 年 10 月現在) 地 区 名 これまでの取組 那須塩原市百村本田 佐野市下秋山 学習会、集落点検、不要果樹 の伐採等 学習会、集落点検等 鹿沼市深程 学習会 - 16 - 今後の取組予定 里山林整備、竹林伐採等 里山林整備、耕作放棄地刈り払い 等 集落点検、里山林整備等 XI 1 方 狩猟者の状況 法 鳥獣統計や課内資料により、とりまとめた。 結 ・ 果 狩猟者数はこの 30 年間で 1/4 程度に減少した(図-1)。 ・ 一方で、網わな猟(平成 19 年度より網猟免許とわな猟免許に分かれたが、データの 継続のために合わせて計算)の登録者数の割合は増加傾向にあり、過去最高の 18%に 達していた(図-2)。網わな猟登録者は、被害軽減を目的とする人が多いことが判明 しており(神崎ら 2006)、近年の獣害の増加が網わな猟登録者の増加に影響している ものと考えられた。 図-1 栃木県における免許種別登録者件数の推移 (件) 20,000 18,000 第二種銃猟(旧丙種) 16,000 第一種銃猟(旧乙種) 網わな猟(旧甲種) 14,000 12,000 10,000 8,000 6,000 4,000 2,000 年 H17(2005) H12(2000) H7(1995) H2(1990) S60(1985) S55(1980) S50(1975) S45(1970) 0 度 図-2 狩猟登録者に占める網わな猟の割合 (%) 年 - 17 - 度 H17(2005) H12(2000) H7(1995) H2(1990) S60(1985) S55(1980) S50(1975) 20 18 16 14 12 10 8 6 4 2 0 S45(1970) 2 ・ 1970 年代は 50 歳以上の狩猟者は 2 割程度であったが、近年は 8 割以上が 50 歳以上 となっており、高齢化が急激に進行していた(図-3)。 図-3 栃木県における年齢層別狩猟免許交付数割合の推移 100% 90% 80% 70% 60歳以上 60% 50-59歳 50% 40-49歳 40% 30-39歳 20-29歳 30% 20% 10% 年 ・ H17(2005) H12(2000) H7(1995) H2(1990) S60(1985) S55(1980) S50(1975) S45(1970) 0% 度 新規の免許取得者は、平成 19 年度に一時増加したものの、平成 20 年度以降は以前 と同じ 150 人程度に減少していた(図-4) 。 ・ 平成 20 年度に比べ、銃猟免許の取得者は減少傾向にあったが、わな猟免許の取得者 は増加していた。 ・ 以前は第一種銃猟免許を取得する人が多かったが、近年は網わな猟免許を取得する 人が 2/3 近くを占めるようになってきた。平成 19 年度より、網猟免許とわな猟免許が 分離されたが、網猟免許を取得する人は毎年数名であり、ほとんどがわな猟免許の取 得者であった。 平成 19 年度から 21 年度の調査によれば、新規にわな猟免許を取得する人は、ほと んど(7 割程度)が被害対策を目的としていることが判明している(上田 私信)。ま た、イノシシによる農作物被害の深刻化を受けて、農家等が被害対策を目的にわな猟 免許を取得するケースが増えている(同)。 図-4 免許種別合格者数の推移 300 250 合格者数(人) ・ 200 網・わな猟 網猟 わな猟 第一種銃猟 第二種銃猟 合計 150 100 50 0 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 平成 19 年度より網猟免許とわな猟免許が分離 - 18 - XII 1 総合評価 捕獲と被害対策 平成 21 年度の捕獲数は急増し過去最高となったが、被害区域は拡大するとともに、被 害額は依然として 1 億円以上の高い水準にあった。このため、保護管理対策を引き続き 強力に行っていく必要性が高いと判断される。 捕獲は前年同様県の南西部地域で多い傾向であったが、高原・帝釈地域では新たに捕獲 される区域が増加しており、分布域が拡大していることが示唆された。この傾向が続く と、個体群同士の接触による遺伝的かく乱が懸念される。特に高原・帝釈地域は県内でも 新しい分布域であるため、捕獲や被害対策の実施体制整備が急がれる。 捕獲と同時に被害対策も重要であるが、平成 20 年度より、とちぎの元気な森づくり県 民税を活用した獣害軽減のための里山林整備事業を開始したところであり、その効果が 期待される。今後はこれらの対策を一層推進するとともに、柵の設置や捕獲なども含め た総合的な対策実施について検討していく必要がある。 平成 21 年度より宇都宮大学との連携のもと、地域の相談役ともなる専門的な知識・技 術を有する対策指導者を育成する「里山野生鳥獣管理技術者養成プログラム」を開始し たところである。今後は地域住民と県、市町村、大学、その他の関係機関との連携のも と、獣害対策モデル地区等において、養成された対策指導者を活用することにより、集 落ごとに最も適した費用・労力対効果の高い対策の導入を図っていく必要がある。 2 捕獲体制の整備 両毛地域では箱わなとくくりわなの両方が、八溝地域ではくくりわなが多く使われる 傾向であった。捕獲効率は良いが運搬が困難である箱わなは耕作地周囲に設置し、運搬 や架設が容易なくくりわなは加害個体の利用する獣道に設置するなど、それぞれの特性 を生かした上で両者を併用していくことが望ましいと考えられる。今後は八溝地域での 箱わなの普及を推進するとともに、効果的な捕獲手法についての研究や、技術の普及を 図る必要がある。 3 モニタリングの実施 イノシシの個体群動態を調査する上で、狩猟や個体数調整による捕獲票に加え、狩猟 カレンダーが重要な情報となっている。狩猟については登録者より狩猟カレンダーを提 出いただき、データの蓄積が進みつつあるものの、個体数調整についてはデータが不足 している。今後は個体数調整による狩猟カレンダーの収集にも努め、年間を通じてのC PUEやWPUEの変動を明らかにするとともに、効率的な捕獲時期などについても検 討していく必要がある。 高原・帝釈個体群の分布域が急速に拡大している一方で、その遺伝的系統は不明である ことから、現在東京農工大学及び宇都宮大学との連携により、イノシシの広域的なDN A調査を行っているところである。これらの結果を踏まえ、今後の管理体制や管理ユニ ットについての検討を行う必要がある。 4 狩猟者の状況 - 19 - 被害対策を目的としてわな猟を始める人は増えていたが、狩猟者全体としては減少傾 向であった。少ない狩猟者で効率的に捕獲を実施するために、平成 22 年度に猟友会にお いて結成された広域捕獲隊について、隊員の技術研修を進めるとともに、市町村や広域 協議会での活用を促進していく必要がある。 また、わな猟者の増加により、わな猟者同士、あるいは銃猟者とのトラブルが増加す ることが予想されるため、狩猟免許更新時などの機会を利用して、マナーアップのため の講習を実施していく必要がある。 - 20 - - 21 - 69 4 218 0 241 121 0 167 145 60 5 51 5 506 0 410 116 43 496 4 8 296 4 104 36 16 108 20 10 19 203 4 8 192 56 8 120 8 H12 19 96 23 46 58 H11 24 14 23 H10 9 23 14 H9 714 0 581 14 70 42 21 7 28 329 70 133 63 42 28 H13 790 0 2 620 3 1 11 241 3 6 241 44 7 61 170 9 71 38 21 2 29 H14 818 1 5 1 1 15 52 5 18 7 12 173 1 3 244 32 1 2 572 2 241 4 3 18 68 76 28 5 44 1 822 2 1 1 588 1 11 64 17 3 18 12 223 3 2 202 23 17 67 1 232 1 8 64 8 9 65 1 狩 猟 H15 H16 1 3 765 1 2 1 7 514 75 50 18 6 8 17 117 7 5 163 26 249 12 3 18 87 65 13 2 9 47 5 H17 8 2 1141 5 2 1 791 55 93 44 8 24 18 164 9 14 301 30 340 14 17 25 108 4 61 12 2 3 28 81 16 H18 ※市町村は合併前の旧町村毎, ※H9-13狩猟は、登録証裏面の合計捕獲数を、イノシシ捕獲票から計算された市町村別捕獲割合により按分計算した換算値 ※有害のH9は市町村別データなし 個体群 旧市町村 八溝 真岡市 八溝 二宮町 八溝 益子町 八溝 茂木町 八溝 市貝町 八溝 芳賀町 八溝 大田原市 八溝 湯津上村 八溝 黒羽町 八溝 那須町 八溝 南那須町 八溝 烏山町 八溝 馬頭町 八溝 小川町 八溝計 両毛 宇都宮市 両毛 上河内町 両毛 河内町 両毛 鹿沼市 両毛 粟野町 両毛 西方町 両毛 日光市 両毛 今市市 両毛 足尾町 両毛 足利市 両毛 栃木市 両毛 佐野市 両毛 田沼町 両毛 葛生町 両毛 岩舟町 両毛 都賀町 両毛計 高原 藤原町 高原 栗山村 高原 矢板市 高原 塩谷町 高原 黒磯市 高原 塩原町 高原計 捕獲場所不明 県 計 付表1 イノシシ狩猟及び有害(個体数調整)による捕獲数の変遷 1 3 11 879 1 2 9 498 134 17 21 164 16 20 37 20 3 11 367 14 32 12 81 62 10 38 146 16 1 H19 4 15 4 1571 1 977 1 1 3 6 29 126 24 17 11 8 346 15 29 278 23 575 33 37 3 74 7 9 50 56 8 8 123 205 28 4 H20 2 13 0 1667 9 1082 2 0 7 2 572 28 27 4 123 149 17 1 15 22 276 33 6 323 49 0 75 7 4 28 92 8 13 113 196 29 7 H21 3 3 82 0 79 15 2 62 H10 2 3 1 4 110 0 100 21 1 77 1 10 H11 3 9 1 6 99 2 5 3 75 2 36 5 32 19 H12 3 1 5 2 293 0 253 4 96 2 146 1 4 40 29 H13 5 3 637 0 595 1 196 20 365 7 6 42 1 13 15 5 有 H14 797 0 730 8 170 25 3 489 12 23 67 18 18 11 4 16 629 0 562 25 168 16 6 336 3 8 67 21 12 6 28 655 0 539 27 198 80 182 9 3 1 38 116 1 29 20 8 4 55 害 (個体数調整) H15 H16 H17 2100 0 2 1901 27 62 30 22 16 15 936 39 32 553 147 199 11 9 10 34 31 21 6 1 16 80 H18 1276 2 3 1 1042 35 34 34 14 11 5 533 57 37 212 49 231 16 5 4 41 37 19 2712 5 24 1 15 7 2231 3 60 72 96 10 41 1 1153 122 44 384 120 457 74 47 38 36 7 19 136 5268 50 4592 5 1 3 12 1 18 40 141 188 200 43 92 0 2061 254 119 954 359 636 44 87 50 26 14 105 111 H19 H20 H21 21 23 38 8 10 0 17 68 160 66 77 101 16 35 17 2 7 14 1 0 付 表 2 箱 わ な に よ る 市 町 村 別 C P UE ( 平 成 1 8 年 度 ~ 21 年 度 ) H18 市町村 粟野町 H19 H20 H21 延箱わ 延箱わ 延箱わ 延箱わ 捕獲 CPUE(頭 捕獲 CPUE(頭 捕獲 CPUE(頭 捕獲 CPUE(頭 な設置 な設置 な設置 な設置 数 /基・ 数 /基・ 数 /基・ 数 /基・ 数(基・ 数(基・ 数(基・ 数(基・ (頭) 日) (頭) 日) (頭) 日) (頭) 日) 日) 日) 日) 日) 14 1,317 1.06 4 1,149 0.35 烏山町 0 181 0.00 0 482 0.00 葛生町 13 534 2 . 4 3 0 106 0.00 5 今市市 11 2,521 0.44 0 318 0.00 0 105 0.00 佐野市 9 606 1.49 0 680 0.00 9 1,088 0.83 0 105 0.00 市貝町 0 119 0.00 0 86 0.00 鹿沼市 0 36 0.00 0 87 0.00 0 98 0.00 0 208 0.00 上河内町 3 3,069 0.10 1 952 0.11 1 729 0.14 0 242 0.00 0 119 0.00 0 124 0.00 0 296 0.00 真岡市 西方町 10 208 4 . 8 1 14 1,617 0.87 16 288 1 . 7 4 31 0 1,738 0.92 91 0.00 1,195 2 . 5 9 足尾町 6 971 0.62 足利市 58 4,179 1.39 65 6,866 0.95 206 4,606 4 . 4 7 104 4,169 2 . 4 9 田沼町 54 3,064 1 . 7 6 30 2,940 1.02 44 1,782 2 . 4 7 114 5,194 2 . 1 9 都賀町 栃木市 0 80 0.00 那須町 6 日光市 1 417 0.24 馬頭町 1 1,125 0.09 益子町 2 90 2 .2 2 1,400 2 420 0.24 1 134 0.75 6 955 0.63 0 525 0.00 0 206 0.00 芳賀町 茂木町 南那須町 0 210 0.00 総計 180 18,427 0.98 116 17,031 0.68 281 11,642 2 . 4 1 ※CPUE値は100倍値。 ※※太字は1.50以上の数値を示す。 - 22 - 420 1.43 0 119 0.00 7 1,289 0.54 0 151 0.00 2 560 0.36 0 62 0.00 92 2 . 1 7 0.43 1 6 280 15,420 1 . 8 2 付 表 3 く く り わ な に よ る 市 町 村 別 C P U E ( 平 成 18 年 度 ~ 2 1 年 度 ) H18 市町村 粟野町 捕獲 数 (頭) 27 延くく りわな 設置数 (基・ 日) H19 CPUE( 頭/ 基・ 日) 捕獲 数 (頭) 8,864 0.30 8 H20 延くく りわな 設置数 (基・ 日) 延くく りわな 設置数 (基・ 日) H21 CPUE( 頭/ 基・ 日) 捕獲 数 (頭) CPUE( 頭/ 基・ 日) 延くくり 捕獲 わな設置 数 数(基・ (頭) 日) CPUE( 頭/ 基・ 日) 5,862 0.14 27 8,867 0.30 10 3,436 0.29 宇都宮市 1 525 0.19 3 1,295 0.23 9 2,096 0.43 14 3,388 0.41 烏山町 6 5,817 0.10 4 1,628 0.25 10 656 1.52 2 7,488 0.03 益子町 8 4,044 0.20 25 9,133 0.27 40 8,420 0.48 51 18,849 0.27 塩原町 0 460 0.00 0 189 0.00 1 3,160 0.03 0 453 0.00 3 2,045 0.15 0 2,203 0.00 葛生町 7 2,549 0.27 10 7,666 0.13 5 834 0.60 7 6,795 0.10 黒羽町 29 5,170 0.56 9 4,841 0.19 10 4,550 0.22 2 1,137 0.18 今市市 13 7,621 0.17 4 3,673 0.11 3 4,476 0.07 佐野市 8 4,255 0.19 12 4,930 0.24 17 6,787 0.25 12 2,262 0.53 市貝町 3 2,380 0.13 18 5,467 0.33 6 1,365 0.44 8 5,399 0.15 鹿沼市 14 6,723 0.21 7 5,281 0.13 5 2,927 0.17 27 8,677 0.31 上河内町 6 3,801 0.16 26 10,378 0.25 28 9,873 0.28 1 1,683 0.06 真岡市 0 848 0.00 2 855 0.23 4 972 0.41 7 2,967 0.24 西方町 1 261 0.38 1 650 0.15 0 62 0.00 0 0 0.00 塩谷町 足尾町 5 960 0.52 0 6 0.00 2 5,478 0.04 0 38 0.00 足利市 12 5,917 0.20 22 5,271 0.42 37 4,159 0.89 16 1,494 1.07 5 77 6.49 79 9,849 0.80 77 16,451 0.47 0 88 0.00 8 2,625 0.30 3 732 0.41 大田原市 田沼町 62 16,934 0.37 35 12,240 都賀町 3 1,501 0.20 0 0 0.29 栃木市 6 2,391 0.25 8 2,968 0.27 那須町 0 204 0.00 1 746 0.13 3 600 0.50 4 2,423 0.17 1 132 0.76 1 50 2.00 6 948 0.63 9 4,045 0.22 2 1100 0.18 0 0 0.00 12 3,713 0.32 11 2242 0.49 12 5,430 0.22 0 1,772 0.00 1 1044 0.10 4 1,200 0.33 藤原町 南那須町 二宮町 日光市 0 816 0.00 馬頭町 36 7,928 0.45 芳賀町 0 306 0.00 6 1,519 0.39 茂木町 25 8,128 0.31 41 13,084 0.31 91 15079 0.60 94 33,574 0.28 矢板市 1 255 0.39 0 677 0.00 2 4368 0.05 2 4,030 0.05 274 98,484 0.28 249 102,639 0.24 412 100,888 0.41 371 139,574 0.27 総計 ※CPUE値は100倍値。 ※※太字は0.40以上の数値を示す。 - 23 - 付表4 平成21年度 イノシシの市町別猟具別捕獲数(個体数調整) イノシシ 旧市町名 宇都宮市 上河内町 足利市 栃木市 都賀町 佐野市 葛生町 田沼町 鹿沼市 粟野町 日光市 今市市 藤原町 真岡市 黒羽町 矢板市 黒磯市 塩原町 烏山町 南那須町 西方町 益子町 茂木町 市貝町 芳賀町 塩谷町 那須町 馬頭町 計 捕 獲 方 法 散弾銃 箱わな ライフル 1 3 2021 152 34 77 284 679 58 102 3 47 10 9 2 2 くくりわな 2 1 1 4 13 3 122 10 2 5 2 5 17 42 3595 - 24 - 46 87 48 94 3 39 67 256 81 76 41 39 3 38 48 3 1 17 109 9 143 102 17 13 10 14 107 1511 計 46 90 2069 256 37 116 351 944 139 179 41 91 5 38 50 3 1 18 110 9 135 160 102 17 13 12 26 107 5165 付表5 平成21年度 イノシシの市町別年齢別捕獲数(個体数調整) イノシシ 旧市町名 宇都宮市 上河内町 足利市 栃木市 佐野市 葛生町 田沼町 鹿沼市 粟野町 日光市 今市市 真岡市 黒羽町 矢板市 黒磯市 塩原町 烏山町 南那須町 西方町 益子町 茂木町 市貝町 芳賀町 塩谷町 那須町 馬頭町 計 0才 1才 24 55 318 63 157 535 39 57 5 33 9 1 推 定 年 齢 2才 10 4 17 14 296 142 1 6 15 57 52 123 122 57 26 41 22 9 3 8 10 9 6 7 5 2 3才 計 4才以上 5 4 105 1 18 60 92 12 10 24 15 9 8 3 78 11 16 18 4 2 1 8 1 2 51 144 43 28 1 6 27 3 5 27 28 3 2 28 1595 2 1 24 769 7 19 6 12 15 17 4 3 5 5 15 529 - 25 - 3 11 3 1 14 7 8 4 13 6 433 2 34 11 1 3 1 3 3 200 46 90 939 2 113 342 890 138 132 41 66 34 28 3 1 18 110 9 198 86 98 16 14 12 24 76 3526