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運動地でもシカの捕獲が 始まりました。
エゾシカと森づくり 運動地でもシカの捕獲が 始まりました。 大雪の影響で、例年より多くシカの樹皮剥ぎが確認されまし た。森づくりでは、木がシカに食べられないように樹皮保護 ネットを巻いてきましたが、 とても追いつかない状況です。 森 対策 移行 、新 展開 。 、 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 知床世界自然遺産候補地科学委員会にエゾシカワーキンググルー プが設置され、知床半島の「エゾシカ保護管理計画」の検討を開始。 運動地を含む71,000haが世界自然遺産に登録される。運動の森林 再生専門委員会議(以下、専門委員会議)の中で、シカに関する中期 方針の見直しの必要性について議論を開始。 知床半島の「エゾシカ保護管理計画」策定。 「シカの個体数調整」も 管理手法の1つに位置づけられる。 「エゾシカ保護管理計画」がスタート。知床岬地区でシカの個体数 調整を開始(2007年以降も継続実施)。 専門委員会議の提案を受け、運動地のシカに関する中期方針を見 直し。 「植生への著しい影響が避けられない場合は、個体数調整も 含めて検討する」こととした。本誌10号にて運動参加者へ周知。 羅臼町ルサ・相泊地区でシカの個体数調整を開始(以降も継続実 施)。 2010年 専門委員会議、運動推進本部・支部での議論を経て、運動地でのシ カの個体数調整事業を「特例措置」として受け入れることを決定。 2011年 運動地を含む幌別・岩尾別地区でシカの個体数調整事業が開始。 個体数調整 議論 対策 。運 動 | しれとこの森通信 №15 2004年 、日々 大半 運動地 迎 見直 間引 エゾシカの捕獲に関わるこれまでの経過 1970年代 明治以降、一時姿を消していたエゾシカが、再び知床に定着する。 1977年 「しれとこ100平方メートル運動」スタート。開拓跡地の買い上げと 植樹を開始。 1980年代 シカが好む樹木の樹皮食いが目立ち始める。1982年、知床半島中央 部以先が国指定鳥獣保護区に設定され、シカの捕獲が禁止となる。 1990年代 個体数が爆発的に増加。シカが好む樹木の枯死やササ丈の低下、草 原植生の変化が加速。 1997年 「100平方メートル運動の森・トラスト」による森づくり作業開始。 「人為的なエゾシカの個体数調整は行わない」という20年間の中期 方針を掲げる。 1998年 知床岬地区のシカ越冬数が過去最大の592頭となり、シカが好まな いミズナラの大木にまで樹皮食いが発生。運動地では、防鹿柵や樹 皮保護ネットによるシカ対策を中心に森づくりを進める。 2000年 運動地のシカ対策を議論する「シカ対策ワーキング会議」を立ち上 げて検討を開始。 2002年 上記ワーキング会議の検討の結果、①シカに関する中期方針は5年 毎に再確認を行うこと、②運動地のシカ管理は知床全体の管理計画 の中で検討すべきこと、などを確認。 現場 、作業 。 経緯 中期方針 、 生息数 現状 本誌 行 推移 合 3. 「シャープシューティング(流し撃ち猟)」 警戒心を高めるシカが発生しないよう、一度に 群れの全頭を捕獲する手法。具体的には、単独ま たは小数の群れを狙撃し、捕獲を行う。 個体数調整事業 、状況 森 *個体数調整: 数 適正 戦 関 、 対策、 。 2. 「くくりわな」 ワイヤーを用いた仕掛けを地面に設置し、仕掛 けを踏んだシカの脚を固定して捕獲する手法。 追 、知床世界 中、 伝 注視 今後 進 対応 幌別・岩尾別 実施候 。 、運動地 中 生息 及 捕 保護管理計 含 個体数調整 、運動地 、 挙 理由 暮 、 地域 、世 界 遺 産 地 域 特 他 必要 環境省事業 本格的 、﹁ 囲 猟︶﹂ 3 構 遺産地域 ﹁ 画﹂ 地区 補地 周辺 、多数 。 、知床 緩和 。 捕獲 検討 ﹂﹁ 撃 。今後 手法 ︵流 有識者 、計452頭 。 植物 、 2012年1∼4月、実験 用 ﹂﹁ 候補地 、 環境 向 捕獲 行 影響 的 獲 手法 、 捕獲 今後 結果 、本格的 ﹁知床世界自然遺産地域 行 成 、今回 検証 ・陸上生態系 ﹂ 中 捕獲手法 1. 「囲いわな」 自動落下式ゲートを備えた囲い柵の中に、餌でシ カをおびき寄せて捕獲する手法。