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内容見本(PDFデータ) はこちら
 第
三
巻
一
青年アンドリュウ
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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
三
エグラモア
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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
二
舞曲『ジーグ 』
四
皇帝と赤児
八
フィリスや、ほーい
七
チャイルド・モウリス
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五
夜更し
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六
リビアス・ディスコニアス卿
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九
ガイとコルブランデ
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十
ジョン・ド・リーヴ
十
一
コウリン卿
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十
二
ディグリー卿
十
三
死と生
第
四
巻
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一
アダム・ベル義兄弟三人の冒険
二
若きクロウデスリ
三
過ぎにし日々の面影
六
トマス・ア・ポット
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四
陰鬱な独居
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五
愚か者、マルコ・モア
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七
征服王ウイリアム
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八
ヘンリー一世の子供達の水死
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九
殺害されしエドワード四世の二王子
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十
支配者の寂滅
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十
一
栗色の顔の乙女
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十
二
イングランドの薔薇
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十
三
貧者と王様
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十
四
ジョン・バトラー卿
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十
五
ウイル・スチュアートとジョン
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十
六
さあ、春が来た
十
七
ボズワースの戦場
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十
八
イーニアスとダイドウ
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iv
3
7
8
168 148 142 119 103 101 98 45 43 39
291 273 272 262 259 253 250 243 241 237 234 231 220 215 214 212 199 181
目次
十
九
盾持ち近習
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
二
十
おお、高潔なるフェストよ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
二十三
クレシダ
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三
十
騎馬武者
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三十四
彼は道化師
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四十五
アミンダス
四十四
過ぎにし日々
四十三
ハンバー王
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五十八
コリドン
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五十七
私とは・・・・・
五十五
バロウ坊や
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五十六
お優しい牧場主さん
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五十三
女王ディードー
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五十四
アルフォンソとガンセロ
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五十一
エドガー王
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五十二
クリストファ・ホワイト
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四十九
レオフリカス
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五
十
傲慢なるスペンサー家
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四十七
エドワード三世
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四十八
聖地から来た貴方に
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四十六
カレーの勝利
四十一
忍従のグリセル
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四十二
スクループとブラウン
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四
十
愚かな森の精
三十九
アンドリュウ・バートン卿
三十八
スペイン女性の愛
三十六
此の所恋する輩
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三十七
尊大、もしくは傲慢
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三十五
別れの歌
三十二
モウドリン
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三十三
さあさあ、婀娜な尻軽女よ
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三十一
ある予言
二十八
ベッシィ妃
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二十九
女性は美しいか
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二十七
オックスフォード御幸
二十五
ラヴィニアの海辺
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4 4 4 4 4
二十六
お出で、俺のぽっちゃり色女たち
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二十四
羊飼達の歌
二十一
カーライルのカルル
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二十二
ヒーロウとレアンドロス
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359 359 358 358 357 356 351 349 348 348 318 317 317 315 313 313 308 298 296 292
414 413 412 410 406 402 399 395 391 389 388 385 383 382 379 377 374 370 369 361
vi
vii
目次
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
viii
五十九
ルーアンの包囲
六
十
私とはこんな恋人
第
三
巻
419 415
心に嫌な幻影が浮かんだ、
こうこう
いだ
彼女の頬と顎とに口付けした。
そして二度、三度彼はこの乙女を慰めると
すると彼は彼女を両手で掻き抱くと、
たまたま私達は全く会えなかったのね」
私は貴方をこの長い七年間愛してきたのに、
女が語る、
「ようこそ、貴方、私の真心、私の恋人。
月は耿々と輝き、美しき光を投げかけた。
彼をアンドリュウ青年と呼ぶ人達もいた。
私が一人の若者を夢に見たせいだ、
私が最初に眠りについたとき
一
青年アンドリュウ
一〇
彼等二人は二手に引き離れた。
女は言う、「まあ、貴方、貴方は欲求を果したのね。
二〇
三〇
もうこれ以上私に求めるものはないのだわ。
愛しい方、前に約束したこと忘れないで、
だから、教会へ行って私と結婚して」
「お嬢さん、僕が故国へ辿り着く迄は
僕は思い通りに振舞うことは出来ません。
帰宅してお父上のお金を持って来るのです、
僕は教会へ行き貴方と結婚しますから」
あ
か
この乙女は彼女の父の広間へ行ったが、
五百ポンドを数えて取り出すと、
父の蓄えの金の在り処をよく知っており、
他に宝石類や鎖も皆持ち出した。
それを全部アンドリュウ青年に持参した。
次いで彼は彼女の白百合の手を取ると、
財宝は彼の膝上で克明に勘定された。
彼女を小高い丘の上に連れて行った。
ビ ロ ー ド
彼女は黒天鵞絨のガウンを纏っていた。──
この後は悲哀の光景を目にする定め。──
彼は言う、「おい、娘っこ、服を脱ぎ捨てろよ、
お前は俺ともう一緒に歩くこともないのだ」
四〇
五〇
七〇
八〇
ビ ロ ー ド
だがその時彼女は天鵞絨のガウンを脱ぎ
目からは塩辛い涙をぼろぼろ零し、
木目の細かい刺繍の絹ガウンを着用した彼女は
アンドリュウ青年の目の前に立った。
彼は言う、「その絹のガウンを脱ぎな、おい。
俺の可愛い女にそいつを着せなきゃなあ、
そいつを着こなして俺の女達は皆俺と歩く。
だってその女をお前より愛しているんだ」
さて彼女は絹のガウンを脱ぎつつ
彼女は緋色のペチコートの儘で
尚も目からは迸る塩辛い涙を流した。
アンドリュウ青年の目の前に立った。
彼は言う、「おい、そのペチコートも脱げ。
俺の可愛い女にそいつを着せなきゃなあ、
そいつを着こなして俺の女達は皆俺と歩く。
奴は遠く離れた外国に住んどる」
だがその時彼女はペチコートを脱ぎながら
尚も目からは迸る塩辛い涙を流した。
すると彼はスコッチ剣を引き抜き、
右手で剣を振りかざしていった。
「お前は俺の剣先で死ぬ覚悟があるか、
それとも裸で家路につく気かね」
彼女は言った、「自分の命が不憫ですわ、
だから貴方が私から命を奪って下さい。
私が貴方の剣先で死に至る前に、
私は裸で一度帰宅しようと存じます」
彼女は続ける、「私の父はこの国に居る
どの伯爵にも劣らぬ立派な伯爵です。
仮にも父が貴方の身柄を確保すれば、
きっと貴方は絞首台を飾るでしょう」
女は尚も述べる、「私には男兄弟七人います、
彼等は皆豪傑で向こう見ずなの。
仮にも貴方を捕まえでもしたら、
貴方は地上を威勢よく歩けなくなるわ」
「君の親父がこの国に住んでいる
どの伯爵にも負けぬ立派な奴でも、
ちぇっ、奴なんか俺を捕えられるものか、
六〇
九〇
次いで上物の白絹のシュミーズの儘に
彼女はアンドリュウ青年の目の前に立った。
男は言う、「おい、その絹のシュミーズも脱げ。
俺の可愛い女にそいつを着せなきゃなあ、
そいつを着こなして俺の女達は皆俺と歩く。
奴は遠く離れた外国に住んどる」
彼女は言う、「よく思い出して、アンドリュウ。
貴方の誕生のためにはマリア様も母になったわ、
貴方は嘗て女から生まれたのよ。
頼むわ、このシュミーズは着けさせて」
「そうだよ、お前、それはよく分かっている。
僕だって嘗て女から生まれたよ。だがマリアが
わけ
母となったのは誰の誕生のためでもないぞ、
そのシュミーズを着た儘で見過す訳にはいかん」
だがその時彼女は見事な頭飾りを外した。
彼女には百ポンド相当の品であった。
この美しい娘の頭に生える毛髪は
彼女の体から地面まで垂れていた。
俺はさっさと海を渡り高飛びさ」
彼は続ける、「男兄弟七人がどうした、
奴等が豪傑で向こう見ずだと。何を抜かす。
俺を捕えるなんて出来っこねえよ。
さっさとスコットランドへとんずらこくぞ」
そこでこの娘が父の広間に行くと
皆の者が休息を取っていた。
だが伯爵は、彼女に優しい父だったので、
可愛い娘を心配して起きていた。
父が問うた、「鍵の秘密を知っているとは
一体誰の仕業なのかね」
「ヘレンです、お父様の可愛い娘の、お父様。
どうかお起きになり私を中へ入れて下さい」
一〇〇
すると父が答えた、「絶対に、駄目だ。
我が家へはお前は決して入ってはならぬ、
わしが金貨を取り戻すまではな」
彼女は叫んだ、「無理です。お金は無くなりました」
「それで裸でお前はこの世に舞い戻った訳か、
第三巻
一 青年アンドリュウ
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