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「採用力」の向上が 事務所経営改善の 第一歩

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「採用力」の向上が 事務所経営改善の 第一歩
R
〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿1-19-15
ウノサワ東急ビル3F
電話 03
(5420)2711(代表)
http://www.accs-c.co.jp
税理士業界ニュースR
発行人 広瀬元義
購読料(12号分)8,400円(税込・送料別)
送料 1,200円(一部弊社負担)
2013年(平成25年)6月 第35号
「採用力」の向上が
事務所経営改善の
第一歩
大手事務所に負けない人材を獲得するには方法がある!
「税理士業界ニュース」の購読は、
INDEX
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………………5
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相続税贈与税平成25年度税制改正……12
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Facebookでも大切なのは
「心」
………14
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分かる!
このマークが目印です
多くの会計事務所の所長が常に頭を抱えている経営課題
は何か。それは、職員の採用である。
「 納得のいく採用がで
きない」と嘆く一方で「採用はよく分からない」と、仕組み
を持たずに運まかせにしていないだろうか。しかし、これ
からの会計事務所の成長には、良質な人材の採用が不可
欠。所長が「採用力」をつけるだけで、事務所経営は大きく
改善する。大手事務所に負けない、事務所の成長に寄与す
る人材を採用するには、どうすればよいのだろうか。
どうすればいいのか、具体的な方法
採用に悩む会計事務所 が分からない」と、多くの小規模会
計事務所所長は悩んでいると思わ
所長の共通点
れる。これではいつまでも良質な人
用に悩んでいない会計事 材を採用できない。今まさに会計事
務所所長は少ない。特に小 務所所長は「採用力」をつける必要
規模事務所ほど、人材採用 があるのだ。
に頭を悩ませている。主に以下のよ 所長に採用力がない会計事務所
うな悩みを抱えているのではない は、次のような負のスパイラルに陥
りがちだ。
だろうか。
「これは、と思う人材を採用しても、「求人をかけてもなかなか応募が来
な い 」→「 欠 員 状 態 が 続 き、職 員 が
定着せずにすぐ辞めてしまう」
「採用サイトに求人広告を掲載して 疲弊し、サービスの品質に影響が出
も、小規模事務所にはなかなか応募 る」→「顧問先減少につながる」→
や問い合わせが来なくて費用対効 「慌てて採用した人材は期待はず
れ」→「仕事と事務所になじめずす
果が悪い」
「ハローワークに求人を出しても、 ぐ辞めてしまう」→「さらなるサー
条件に年齢や性別を出せないから、 ビスの低下」→「顧問先が減少し、職
希望しない人材ばかりが多く応募 員の給与水準が上がらない」→「優
してきてしまい、選考に多大なコス 秀な職員のモチベーションが落ち、
他の事務所に流れてしまう」→「急
トがかかる」
「実務に忙しく、採用に多くの時間 いで求人をかけるが、なかなか応募
が来ない」
を割けない」
また、究極的には「採用について、 こ れ で は、事 務 所 の 成 長 は 望 め
ず、存続もおぼつかない。小規模事
務所の所長こそ、生き残りのために
従来の採用のやり方にメスを入れ
るときが来たといえよう。
採
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6月号_130516.indd
1
「採用力」がつかない
5つの理由と改善方法
式会社TACプロフェッ
ションバンクのチーフコン
サルタント・古賀幸広氏は
「2013年に入り、会計事務所の求人
数が増えています。新規顧客を増や
株
している事務所や相続・事業承継や
選んでしまう
海外進出などの成長分野に参入し 確かに会計事務所の採用では所
ている事務所から、採用に関する相 長との相性は重要な判断基準にな
談を多く受けるようになりました」 る。しかし、採用面接を所長一人で
と語る。
行うのは、リスクが大きい。良い人
これからの会計事務所就職事情 材かどうかを見抜くことは、一人の
は「買い手市場」から「売り手市場」 視点だけでは難しいのだ。
へとシフト。一般企業でも学生の大 また、新しい人材が実務上多く接
企業志向が高まるのと同様に、会計 するのは、現場の幹部や先輩職員。
事務所でも優秀な人材が大手税理 こうした層も面接に加わり「部下、
士法人へと流れていく可能性があ 後輩としてぜひ一緒に働きたい」と
る。
思える人材を採用することが求め
こうしたことから、小規模事務所 られるだろう。ときには所長がOK
の所長ほど、早急に「採用力」を体得 を出しても、現場がNGだったら採
し、事務所に合う良い人材の獲得に 用を見送る勇気が必要だ。
動かなければならないのだ。
3.実務のスキル・知識だけを重視
では、なぜ小規模事務所の所長は
してしまう
採用力がないのか。理由と改善方法 「とりあえず即戦力」と、税理士試験
を一つひとつ見ていこう。
の合格科目数や、前職での実績だけ
1.欲しい人材を明確化していない で選んでいないだろうか。これらの
どの年齢層がどのポジションで 要素は選考基準の一部であって、す
働き、どのようなスキルとキャリア べてではない。
を積み、どのようにして昇給しても どんなに経験や知識があっても、
らいたいのかを明確にしていない 人間性やコミュニケーション能力
と、希望する人材は採用できない。 がないと、サービス業としての会計
「欲しい人材像」だけでなく「欲しく 事 務 所 の 成 長 に は 寄 与 で き な い。
ない人材像」をはっきりさせるだけ 税法が分かる人間にコミュニケー
で、採 用 選 考 時 の ブ レ が 小 さ く な シ ョ ン の 仕 方 を 教 え る よ り も、コ
る。事務所にとって良い人材を採用 ミュニケーション能力がある人間
できるようになるだろう。
に税法を教えるほうが簡単なのだ。
(4面に続く)
2.所長一人がフィーリングだけで
2013/05/16
19:52:11
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