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(ちょっとまって!その植物、有毒です!)(PDF・993KB)
まちだしほけんじょ 食べもの ミミより情報 2014 年 春号 町田市保健所 生活衛生課 食品衛生係 vol.16 〒194-0021 東京都町田市中町2-13-3 電話:042-722-7254(直通) FAX:042-722-3249 町田市保健所ホームページ:http://www.city.machida.tokyo.jp/iryo/hokenjo/index.html 食品衛生の窓(東京都) :http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/shokuhin/index.html 皆さんの身近にある植物の中に、毒を持つものが存在することをご存知ですか?今回のミミ より情報は、食用と間違えられやすい有毒植物の一部を紹介いたします。家庭菜園での収穫や 山菜摘みの際に、誤って有毒植物を食べないようにしましょう。 ちょっとまって!その植物、有毒です! 普段、花壇などで目にする植物の中には、毒成分を含むものがあります。有毒植物を食用 と間違えて食べてしまい食中毒になったケースもあります。 ●スイセン(有毒) スイセンの細長い葉をニラと間違えたり、球根 をノビルやたまねぎと間違えるケースがありま す。スイセンは、植物全体(特に球根)にアルカ ロイドを含みます。 症状:吐き気、おう吐、下痢など。 ニラ スイセン(有毒) ●バイケイソウ(有毒) 食用の山菜オオバギボウシ(若葉の呼称は、ウルイ) と間違えられます。植物全体にアルカロイドを含みま す。症状:おう吐、下痢、けいれん、血圧降下など。 オオバギボウシの若葉 バイケイソウ(有毒) ●イヌサフラン(有毒) 秋にかわいらしいピンク色の花を咲かせます。翌春に葉が芽生えますが、山野草の ギョウジャニンニクと誤食するケースがあります。球根をにんにくやたまねぎ、じゃ がいもと間違えて食べた例もあります。 症状:おう吐、下痢、皮膚の知覚減退、呼吸困難。重症化すると死亡する場合も。 イヌサフランの花 (有毒) 左の写真がイヌサフラン、右が ギョウジャニンニクです。並べ イヌサフランの葉(有毒) ギョウジャニンニクの葉 て見て区別できますか? ●ジギタリス(有毒) 強心配糖体のジギトキシンを全草(特に葉)に含み、誤食する とおう吐、下痢、不整脈、頭痛、めまいなどの症状を示します。 鐘状の花が咲くので、観賞用として花壇に植えているお家もある と思います。昔、食用とされていたコンフリー(シンフィツム) と間違えられることがありました。 現在は、コンフリーに肝障害等の毒性が認められていますの で、食べないでください。 ジギタリスの花(有毒) ●アジサイの葉(有毒) 毒性成分は、未だ明らかにされていませんが、料理に添えられた葉を食べて、吐き気、おう 吐、めまいなどを発症した事例が過去にあります。 植物写真:東京都薬用植物園HPおよび東京都福祉保健局HP「食品衛生の窓」 より 調理方法・食べ方に注意! ●ジャガイモ ジャガイモの芽に有毒物質ソラニンが含まれていることは、広く知られていますが、実は皮付近(特 に緑色部分)にもソラニンが含まれています。小さい未成熟なジャガイモや、緑色に変色したジャガイ モは、皮を厚めにむいて食べましょう。また、ジャガイモは日光下では、緑変しやすいので、直射日光 が当たらない場所で保管してください。 ●ギンナン ギンナンには、ビタミンB6に似た構造を持つ 4'-メトキシピリドキシンが含まれています。一度に多 量に食べると、ビタミンB6の働きを阻害するために、急性のビタミンB6欠乏症になり、おう吐、下痢、 呼吸困難、けいれんなどをおこします。一度に大量に食べないようにしましょう。 ●モロヘイヤ モロヘイヤの種子、莢(さや)には、強心配糖体が含まれています。食べる時は、種や莢が混ざらな いように気をつけましょう。食用とされている葉には強心配糖体は含まれていません。 ・観賞用の花壇と家庭菜園は区別し、有毒植物と食用植物が混在し ないように注意する。 ・食べられる種類かはっきりわからないものは食べない。 ・山菜摘みでは、有毒植物が混入しないように注意する。 ・正しい調理方法(ジャガイモ)や適量(ギンナンなど)を知る。 有毒植物は、今回紹介したものの他にも、たくさんあります。有毒植物について、詳しく知りたい方 は、・・・ 食品衛生の窓 間違えやすい有毒植物 検索 町田市保健所では、小冊子「身近にある有毒植物(東京都健康安全研究センター発行)」を配布して います。(数に限りがありますので、品切れの際はご容赦ください。)