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提 供 日
2015/11/02
タイトル
有毒植物の誤食に注意しましょう
担 当
危機管理部 危機報道監
連 絡 先
健康福祉部生活衛生局衛生課
TEL 054-221-3358
―危機管理情報―
有毒植物の誤食に注意しましょう
11月1日に富士市内で有毒植物(スイセン)を誤って喫食したことによる食中毒が発生し
ました。
県内では、今年度は今回が初めての発生ですが、平成26年度に2件有毒植物を原因と
した食中毒が発生し、そのうちイヌサフランを食べた方が死亡した食中毒事例がありました。
全国的に毎年、山菜狩りなどで誤って有毒な野草を採って、食べたことにより食中毒が発
生しています。有毒植物は山菜などに混じって生えていることがあります。山菜など採るとき
には、1本1本よく確認して採り、調理前にもう一度確認してください。また、食用かどうかわ
からない場合は絶対に食べないでください。
食中毒事例
発生の概要
11月1日(日)にニラと間違えて採ったスイセンを夕食で焼きそば
に入れ、家族で喫食したところ吐き気や嘔吐等の症状を呈しまし
た。
発生年月日
平成27年11月1日 午後7時頃から
発生場所
富士市
患者数等
4人(受診 4人)、(患者内訳)男性2人、女性2人
主な症状
吐き気、嘔吐、下痢
患者は全員快方に向かっています。
原因食品
スイセン
病因物質
植物性自然毒(アルカロイド系)
原因施設
家庭
有毒植物による食中毒にならないために、次の4つの原則を守りましょう
食用の野草と確実に判断できない植物は、絶対に
1、採らない 2、食べない 3、売らない 4、人にあげない
県内の有毒植物による食中毒発生状況(昭和47年~平成26年)
患者数
発生年月
原因食品
病因物質
概要
(死亡者数)
昭和47年
273(0)
じゃがいも
ソラニン
発芽部分の除去が不十分であった
1月
昭和58年
12(0)
バイケイソウ
アルカロイド系
山菜と間違えて採取し食べてしまった
4月
平成13年
アブラギリの
12(0)
植物性自然毒
公園でアブラギリの木の実を食べて発症
10月
木の実
平成19年
グロリオサの
観賞用として栽培していた球根を、山芋と
1(1)
コルヒチン
間違えて食べてしまった
10月
球根
平成26年
ギョウジャニンニクと間違えて採取し食べ
2(0)
バイケイソウ
アルカロイド系
てしまった
4月
平成26年
ギョウジャニンニクと間違えて食べてし
1(1)
イヌサフラン
コルヒチン
まった(推定)
9月
摂食場所は、じゃがいもの事例は学校給食、その他の事例は、家庭、キャンプ場や公園でした。
じゃがいもの事例以外は、自分たちで採取したものです。
(参考)
1 全国の有毒植物による食中毒発生状況(平成17年~26年)
有毒植物名
間違えやすい植物の例
事件数
スイセン
バイケイソウ
チョウセン
アサガオ
ニラ、ノビル、タマネギ
オオバギボウシ、ギョウジャニンニク
ゴボウ、オクラ、モロヘイヤ、アシタバ、ゴマ
患者数
死亡者数
32
26
137
63
0
0
20
54
0
親芋で発芽しなかったイモ、光に当たって
皮がうすい黄緑~緑色になったイモの表面
ジャガイモ
20
416
の部分、芽が出てきたイモの芽及び付け根
部分などは食べない。
トリカブト
ニリンソウ、モミジガサ
14
33
クワズイモ
サトイモ
9
47
ギボウシ、ギョウジャニンニク、ジャガイモ、
イヌサフラン
7
15
タマネギ
厚生労働省ホームページより引用
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/yuudoku/index.html
2 県内で発生した食中毒の主な植物(写真は厚生労働省ホームページより引用)
スイセン バイケイソウ イヌサフラン
3 食中毒発生状況(年次)
平成27年11月2日現在 26件 710人
昨年同期 20件 2,187人
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