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環境問題への取組み3(県民の行動)

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環境問題への取組み3(県民の行動)
環境問題への取組み3(県民の行動)
低い水準にある低公害車普及率
■ 4人のうち3人が環境保全に努めている
平成 15 年度(2003 年度)県民生活基本調査によると、「環境保全のために努めてい
る」と回答した人の割合は 76.5%と、前回調査(平成 13 年度)の 77.8%からわずかに
低下しています。
項目別に見ると、「食べ残しや廃食用油を排出口から流さない」
、「不要なときはテ
レビや照明などのスイッチを切る」、「駐停車時などには自動車のエンジンを切る」、
「冷暖房は適切な温度に設定している」などの割合が高い一方、
「日用品や台所用品な
どにエコマーク商品を使う」、「外出にはできるだけ自転車や公共交通機関を利用す
る」、「家族や友人と環境問題について話し合ったりする」などは低い項目になってい
ます(図1、2)。
■ 公害苦情件数が増加
各都道府県及び市区町村には、公害苦情を処理するために「公害苦情相談窓口」が
設けられていますが、平成 15 年度(2003 年度)の本県の公害苦情件数を人口 10 万人
当たりで全国水準と比較すると、本県は 67.3 件で全国(78.6 件)よりも低くなってい
ますが、平成 14 年度(2002 年度)に比べて 15.3 件増加しています(図3)
。
※公害:環境基本法第2条3項に定める公害(大気の汚染、土壌の汚染、騒音、振動、地盤の沈下及び悪臭
により健康や生活環境に係る被害)
■ 低公害車の普及率は低水準
環境への負荷の少ない自動車として、電気自動車やハイブリッド自動車などいわ
ゆる低公害車の普及が全国的に進んでいますが、本県の低公害車保有台数(※)は、
平成 16 年(2004 年)3月末現在で 60,304 台と、前年(15 年 3 月末現在)の 39,493 台と比
較し、52.7%増と大幅に増加しています。
しかし、全車両に占める低公害車の割合(普及率)を比較すると、本県(10.4%)は、
東北全体の平均値(11.8%)を下回り、東北では青森県(9.0%)に次ぐ低い水準となっ
ています(図4)。
※低公害車:電気自動車+天然ガス自動車+メタノール自動車+ハイブリッド自動車 + ガソリン低燃費かつ
低排出ガス認定車。ただし、県内はメタノール自動車の保有はない。
■ 着実に増える「こどもエコクラブ」の会員数
「こどもエコクラブ」は、子どもたちが、地域において仲間と一緒に体験的、継続
的に環境学習や環境保全活動に取り組み、環境の保全への高い意識を醸成すること
を支援するため、環境省が平成 7 年度から開始した事業です。平成 16 年(2004 年)10
月末現在の本県の登録状況は、55 クラブ、845 人と着実に増加しています。
都道府県別の会員数を比較する
図1 「環境保全のために努めている人」の行動内容
0%
20%
40%
60%
80%
100%
と、愛知県、埼玉県、三重県など
が多く、本県は 33 番目となってい 平成13年度
77.8
15.4 6.9
ます(図5)。
平成15年度
16.8 6.6
76.5
行動している人
44
行動していない人
資料:総合政策室「平成15年度県民生活基本調査」
不明
2
図2 「環境保全のために努めている人」の行動内容
0%
20%
40%
80%
100%
3.2
4.0
3.4
16.4
2.5
12.3
77.8
不要なときはテレビや照明などのスイッチを切る
62.5
冷暖房は適切な温度に設定している
61.9
16.0 7.5 14.0
18.7
53.6
食材を無駄なく使い、省エネを心がけて調理する
34.8
22.0
日用品や台所用品などにエコマーク商品を使う
46.4
19.3
外出にはできるだけ自転車や公共交通機関を利用する
5.7
5.8
15.3
3.6
22.2
23.2
15.6
家族や友人と環境問題について話し合ったりする
10.7 8.6
34.9
46.3
洗顔や食器洗いのときに水を流したままにしない
9.3
51.1
46.5
6.5
32.4
ほとんど実行していない
ときどき実行している
岩手のくらし
駐停車時などには自動車のエンジンを切る
だいたい実行している
60%
80.5
食べ残しや廃食用油を排出口から流さない
5.6
不明
資料:総合政策室「平成15年度県民生活基本調査」
図3 公害苦情件数(人口10万人当たり)
(件)
90.0
75.8
74.4
80.0
78.6
67.3
66.1
70.0
60.1
60.0
50.0
43.2
39.0
40.0
岩手
全国
52.0
48.5
30.0
12
13
14
(年度)
15
第1章
自然と共生し、循環を基調とする社会
11
資料:公害等調整委員会「公害苦情調査結果報告書」
図4 低公害車普及率(各年度末現在)
(%)
16.0
14.0
12.0
9.0
10.0
8.0
5.9
6.0
4.0
2.0
0.0
青
森
県
13.3
8.5
6.8
岩
手
県
宮
城
県
7.6
秋
田
県
8.6
山
形
県
H15
14.2
13.1
11.8
10.4
H14
12.0
7.7
福
島
県
11.8
9.1
7.6
東
北
計
全
国
資料:国土交通省東北運輸局「東北ブロックにおける低公害車の普及状況」
図5 こどもエコクラブの会員数(平成16年10月末現在)
(人)
6000
5000
全国会員数74,386名
4000
3000
2000
1000
845
0
北青岩宮秋山福茨栃群埼千東神新富石福山長岐静愛三滋京大兵奈和鳥島岡広山徳香愛高福佐長熊大宮鹿沖
海森手城田形島城木馬玉葉京奈潟山川井梨野阜岡知重賀都阪庫良歌取根山島口島川媛知岡賀崎本分崎児縄
道県県県県県県県県県県県都川県県県県県県県県県県県府府県県山県県県県県県県県県県県県県県県島県
県
県
県
資料:(財)日本環境協会ホームページ
45
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