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田園都市産業ゾーン基本方針(H25~28)
田園都市産業ゾーン基本方針(H25~28) ~ 埼玉の成長を支える産業基盤づくり 平成25年4月 ~ 埼 玉 県 本県では、首都圏中央連絡自動車道(以下、「圏央道」)の整備に伴い、 その周辺の産業立地の優位性が飛躍的に高まることから、平成18年度に 「田園都市産業ゾーン基本方針」を策定し、圏央道沿線における産業集積 に取り組んできました。 この地域では企業の新規立地や企業活動の効率化等に伴う集積が進んで います。一方、豊かな田園環境が広がる当地域では周辺環境と調和を図り、 ふるさと埼玉の原風景を守ることが重要です。 このため、これまでの取り組みを踏まえ、 「埼玉県5か年計画」に基づき 埼玉の成長を支える産業基盤づくりを推進するため本方針を定めるもので す。 1 産業地誘導をめぐる現状と県の取組方針 (1)現状 ○ 本県は、5か年計画に基づき圏央道沿線地域へ産業集積を進めるとと もに、高まる企業立地の需要に応えるため産業基盤づくりを推進してい ます。 ○ 圏央道は、平成26年度の県内全線開通を目指しており、これにより 県内の高速道路ネットワークの骨格が完成します。さらに、平成27年 度には横浜方面まで開通する見込みであり、交通の利便性がさらに高ま ります。 ○ 本県は、首都圏という巨大マーケットに位置しており、消費地立地型 企業の立地ニーズが高い地域です。 (2)県の取組方針 ①市町の産業基盤づくりを支援します。 当方針に沿って市町が進める産業基盤づくりを、県は積極的に支援し ます。 ②官民連携で進めます。 民の活力と行政の役割の調整を図り、スピード感のある産業基盤づく りに取り組みます。 ③田園環境と調和した産業基盤づくりを進めます。 圏央道沿線の田園環境に調和する産業地を創出します。 2 適用範囲について (1)対象地域 ○ この方針では、「田園都市産業ゾーン」を対象地域とします。 ○ 「田園都市産業ゾーン」とは、圏央道のインターチェンジ ※ から概ね 5kmの範囲とします。 ※ジャンクションを含む ○ 田園都市産業ゾーンにおいて、圏央道のインターチェンジ周辺や広域 幹線道路の沿道などに限定し、田園環境と調和した一定規模以上の産業 基盤づくりを誘導・支援します。 付属資料1 参照 (2)適用期間 平成28年度までとします。 3 産業地整備の目標 (1)産業集積を目指す分野 首都圏における地域特性や企業立地動向などを踏まえ、消費地立地型の 食品製造業や次世代産業の環境・エネルギー関連産業のほか交通利便性を 生かした流通加工業などの集積を目指します。 付属資料2 参照 (2)産業集積の目標量について 5か年計画では、県内で280ha の産業基盤整備を目標としています。 田園都市産業ゾーンにおいては、5か年計画の目標達成に向けて積極的 に産業基盤づくりを進めます。 4 産業基盤づくりの基本的方向 (1)計画的な土地利用 埼玉県の原風景でもある田園環境は、農業的土地利用と都市的土地利用 の健全な調和を図ることが重要です。 秩序ある産業地を創出するため、計画的に産業基盤づくりを進めます。 ○ 市街化区域の既存産業地の有効活用に努めます。 ○ 市街化調整区域での新たな産業基盤づくりは、 「市街化区域編入」を基 本として適切な開発の誘導に努めます。 ○ 地域の特性に応じ、市街化調整区域での地区計画等により秩序ある産 業基盤づくりを進めます。 ○ 農村地域へ新たな産業地整備を図る場合には、地域農業との調和に努 めます。 (2)産業適地への立地誘導 産業基盤づくりにあたっては、既存の道路や下水道等の都市的インフラ を生かせる地区を基本とし、次のような産業適地への誘導を進めます。 ○ 既設インフラを活用できる既存産業団地等に隣接する区域 ○ 物流拠点の適地である圏央道インターチェンジから半径1.5kmの 範囲内にある区域 ○ 物流産業の適地である4車線道路の沿道で既存の土地利用と調整が図 れる区域 付属資料1 参照 (3)田園環境との調和について 圏央道沿線に広がる豊かな田園環境は次世代に残すべき貴重な環境資産 であることから、産業基盤づくりとの調和を目指します。 ○ 産業地の規模に応じて屋敷林をイメージする高木植栽空間の配置を求 めます。 ○ 産業基盤づくりにおいて、既存の樹林地を含む場合には、一定割合の 保全を求めます。 付属資料3 参照 ○ 景観計画の「特定課題対応区域」では適切な景観法の運用を図ります。 付属資料4 参照 ○ 圏央道沿線の緑豊かで美しい環境を次世代に引き継ぐため、県と沿線 市町が連携し乱開発の抑止に努めます。 5 産業基盤づくりのための取り組み (1)産業地整備手法の選定の支援 ○ 構想段階から市町の相談に応じ、課題整理や関係機関調整を支援しま す。 ○ 地域の特性に応じた立地手法や事業手法の選定について支援します。 ○ 庁内に設置した会議を活用し、スピード感のある調整を行います。 ○ 民間開発の予定がある地区については、適正な誘導を支援します。 付属資料5 参照 (2)産業誘導地区の選定 ○ 当方針に合致し庁内で合意が得られた地区は、 「産業誘導地区」と位置 付けて支援します。 ○ 産業誘導地区は、周辺の土地利用からみた開発適性や事業としての実現 性等の視点に基づき選定します。 ○ 産業誘導地区の選定のため庁内の会議を活用し合意形成を図ります。 付属資料5 参照 (3)企業局の参画 ○ 地区の状況により、県企業局が地元市町との共同事業として産業基盤 づくりに取り組みます。 (4)企業誘致に関する支援 ○ 産業誘導地区に選定された地区については、必要に応じ企業が立地判 断を早期に出来る環境づくりに取り組みます。 (5)乱開発の抑止 ○ 開発ポテンシャルの高まりを背景とした資材置き場、残土置き場など の乱開発を抑止するため、市町と連携し啓発活動や監視活動を実施しま す。 参考資料1 参照