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参 考 資 料 目 次
参 考 資 料 目 次 図表1. 介護・ケアサービス産業のイメージ 図表2. 介護関連市場の規模 図表3. 介護・ケアサービス育成のためのネットワーク 図表4. 介護・ケアサービスに関する各主体ごとの役割分担・連携 資料1. 介護サービス・ケアマネジメント事業者の新規開業に活用可能な支援策 図表5. 人材の育成事例 図表6. ケアマネジメント機能に着目したサービス形態 図表7. エージェント機能を具体化するビジネス・スキーム(案) 図表8. 各種サービス評価、マーク制度 図表9. 倉敷市における介護支援情報システムの実証実験 図表10.健康増進による介護保険経費節減効果 図表11.健康増進への取り組みに向けての課題 図表1.介護・ケアサービス産業のイメージ (7)移動 (1)介護・医療 関係すると思われるサービス バス・ タクシー 高齢者向けサービス (6)金融・保険 かかりつけ医(医療法人等) 福祉タクシー 変身プログラム( 家政婦紹介所) (2)物品購入 まちかど相談薬局(薬局) ノンリコース融資 基幹型介護支援センター (社会福祉協議会) 基準該当サービス (非営利活動団体など) 介護関連サービス 成年後見制度 リバースモーゲージ 民間介護保険 区市町村役所 確定拠出型年金 401k 共用品 社会福祉法人 化粧品 社会福祉協議会 福祉用具・ 介護用品 介護保険給付 対象サービス アパレル 高齢者向け旅行企画 車椅子旅行パック 高齢者就業支援 パチンコ 給配食 スポーツ・健康増進サービス 福祉入浴 ケア付きマンション グループホーム 生涯学習 情報提供・コンサルタント (5)生きがい関連 商店街 定期借地権・3世代住宅・ バリアフリー高齢者対応住宅 コンビニエンスストア ユニバーサルデザイン 生協、通販業、出張理美容 (4)商業・サービス (3)生活基盤 定借相続税改正 資料:「足立区高齢者市場形成促進プラン(討論素材Ⅱ)ープラチナマーケットプランー」平成10年8月等をもとに作成 介護保険給付サービス:介護保険の給付対象となる施設介護、在宅介護サービス等狭義の介護サービス 介護関連サービス :上乗せサービス・横出しサービスに加え、介護に関連して提供される配食サービス等 の周辺サービス。また、そうした追加的な介護を手当するための民間保険なども含ま れる。 高齢者向けサービス :健康増進や高齢者の生活を支える多様な商品サービス提供など。また、生きがいを支 えるレジャーや生涯学習等も含まれる。各種の分野から参入が見込まれる分野。 図表2.介護関連市場の規模 介護関連市場の構造(イメージ) 介護需要推計(概算) 2000年 2020年 19.5兆円 8.4兆円 公的介護保険市場 潜在需要を含む市場規模 介護市場 介護市場。 • 公的介護保険市場:介護保険給付対象のサービス・商品市場 • 介護市場:介護保険市場に加えて、施設の建設コスト、家族介 護の評価額等を加えた広義の介護市場。 介護保険 8.0兆円 295万人 要介護高齢者数 • 企業が参入する介護市場:現に民間企業が参入している狭義の 【施設】3.3兆円 老健0.3 兆円 特養1.0 兆円 療養2.0 兆円 【施設】9.2兆円 老健0.9 兆円 特養3.2 兆円 療養5.1 兆円 2.3倍 従業者数 (出典)ニッセイ基礎研究所資料等より作成 8.4兆円 【在宅】5.2兆円 在宅介護等 5.1兆円 有料老人ホーム 0.1兆円 介護保険 4.2兆円 4.2兆円 企業が参入する介護市場 7200億円 (内訳) 在宅 2400億円(95年) 施設 600億円(95年) 機器 4200億円(97年) 【在宅】10.3兆円 在宅介護等 10.0兆円 有料老人ホーム 0.3兆円 148万人 477万人 266万人 寝たきり120万人 痴呆性 14万人 虚弱 132万人 1.8倍 寝たきり217万人 痴呆性 26万人 虚弱 234万人 図表3.介護・ケアサービス育成のためのネットワーク 新たなサービス事業者・ ケアマネ事業者 新たなサービス事業者・ ケアマネ事業者 の の開 開業 業を を直 直接 接支 支援 援。 。 また、 関連事業者間で必要な連携を図る また、 関連事業者間で必要な連携を図る ための活動を側面支援。 ための活動を側面支援。 新 た な 新 規 開 業 支 援 〔都 道 府 県 等 か ら の 支 援 〕 ・新規サービス事業者・ケアマネ 事 業 者 へ の 診 断 ・助言 〔自 治 体 に とって必 要 な 情 報 収 集 〕 ・保 険 者 で あ る 自 治 体 が 介 護 保 険 制 度 の 的 確 な 運 用 を確保するためには、介 護を受けている高齢者、事 業 者 の 情 報 がきめ細かに収集されることが 必 要 都 都 道 道 府 府 県 県 ・このための自治体・事 業 者 間 の ル ー ル 作 りが 必 要 。 ・情 報 収 集 の た め の 情 報 インフラ・シス テ ム の 整 備 が 必 要 。 利用者 向け 情 報 サ イト 政 第 第三 三者 者機 機関 関 ケアマネ ケアマネ サービス事業者 サービス事業者 情報提供 サービス事業者 サービス事業者 策 支 援 ビジネス ビジネス コーディ ネーター コーディ ネーター 情 報 開 示 情 報 ネ ットワー ク 〔評 価 等 情 報 提 供 〕 ・市町村が開示する情 報 、自 らのネットワーク を活用した事 業 者 評 価 等の情報提供 新規開業 支援拠点 市 市 町 町 村 村 〔利 用 者 向 け 情 報 提 供 〕 ・事 業 者 の デ ィレクトリー等に加 え、事 業 者 等 か ら収 集 される情 報 の うち一 定 の ものを開示。 → 専 門 家 派 遣 ・事 業 者 間 の ネ ットワーク化 → ネ ットワークのコーディネーション → 調 査 、計 画 作 り、交 流 会 〔地 域 の 創 業 支 援 拠 点 〕 ・常 駐 の 専 門 家 (コーディネータ)配 置 ・セミナー等の開催 商 商 商工 工会 会議 議所 所・ ・ 商工 工会 会等 等 ケアマネ ケアマネ 新 新規 規 ケアマネ ケアマネ ケアマネ ケアマネ 新 新規 規 ケアマネ ケアマネ 既 存 の 中 小 企 業 開 業 支 援 ・国 民 金 融 公 庫 の 新 規 開 業 マ ル 経 融 資 ・中 小 企 業 事 業 団 の ベ ンチャー予備軍 交 付 金 等 〔商 工 会 議 所 等 の 事 業 展 開 〕 ・ケアマネジメント事業 ・サービス提供事業 新新規規ササーービビスス 事事業業者者 サービス提供ネットワーク 新規参入 サービス事業者 サービス事業者 新規サービス 新規サービ ス 事業者 事業者 新規サービス 新規サービス 事業者 事業者 〔地 域 に お け る 情 報 発 信 支 援 〕 ・新規開業事業者等のダイレク トリー 整 備 ・サービス提供ネットワークを サポート 苦 情 処 理 等 窓 口 ・取 引 適 正 化 〔苦 情 処 理 等 窓 口 機 能 の 強 化 〕 ・サービス事業者・ケアマネが一体となった 事業体においては、事 業 者 の チ ェックが 働 きにくくなる可能性があるため、利用者にと ってアクセスし易く、十分な処理がなされる 苦 情 等 窓 口 の 整 備 が 求 め られる。 ・ケアマネがサービス事業者を紹介する場 合 (比 較 的 小 規 模 な 事 業 者 が 多 い と想 定 さ れる)、チェックは 働 きやすいが、事 業 者 に とって窓口整備の負担が大きくなる。ケアマ ネを中心に協力・連 携 が 必 要 。 利 消 利用 用者 者・ ・ 消費 費者 者 〔サ ー ビ ズ 事 業 者 間 の ネ ットワーク〕 ・利用者に幅広いサービスを提供するための 横 断 的 ネ ットワーク 〔サ ー ビ ス 事 業 者 / ケ ア マ ネ の ネ ットワーク〕 ・利 用 者 との インタフェイス確保のため、事 業 者 とケアマネの連携が必要 〔ケ ア マ ネ 間 の 連 携 〕 ・サ ー ビ ス 提 供 事 業 者 等 の 情 報 共 有 図表4.介護・ケアサービスに関する各主体ごとの役割分担・連携 主 体 自治 体 課題 サービス不足 地方部の採算性に ○需給状況等の公開 不安 事業者のビジネスプラン策定に不可欠 な情報を提供する。 ○公設民営の実施 自治体が施設整備し、民間が運営する 等の役割分担により、効率的なサービ ス提供を目指す。 都市部の土地確保 ○公有地の提供 が困難 低利用公有地を介護サービス事業者に 提供。あるいは公設民営の実施。 ○保有遊休建物の提供 統廃合により不要になった学校施設等 の介護関連サービスへの有効利用を検 討する。 中小企業の参入促 ○需給状況等の公開 進 前出に同じ。 商工団体等 事業 者 ○資金面での支援 マル経融資等を介護事業参入者に対し 取り扱う。 ○関連企業との連携仲介 効率的な事業展開のため地域の他企業 との連携の場を提供する。 ○積極的な参入 自治体へのPR。ビジネスプランの検 討等。 ○公設民営の受託 民間の特性を生かした効率的な運営プ ランを策定する。 ○民間企業による開業支援体制構築 ○事業の多角化 地域内の低利用施設保有者、投融資者 高額な不動産を高度利用するため、他 と新規開業者を仲介する。 の事業者と連携も含めた多角的経営を 目指す。 ○公設民営の受託 前出に同じ。 ○資金面での支援 ○FC、ボランタリーチェーン方式の事業 前出に同じ。 展開 ○ネットワークの構築 企業ノウハウの蓄積を生かすFC等を ケアマネージメント事業者、サービス 展開し中小企業の参入を容易にする。 事業者の連携のためのネットワークを 構築し、受注機会の確保に便宜を図る。 ○経営相談 窓口を設け経営相談に応じる。 利用者保護 サービスの質の確 ○標準約款の策定 保、適正な契約 情報の不十分な利用者のサービス利用 においてもトラブル発生を未然に防ぐ ため、標準的な契約約款を用意する。 トラブル対応 評価・情報公開 ○事業者の啓発 より良いサービス提供が行われるよう 事業者を啓発する。 ○利用者の啓発 介護サービス利用者に対し、広報・ 講演等により、啓発に努める。 ○苦情処理体制の構築 ○事業者の啓発 法令に基づき苦情処理体制を構築し、 ○利用者の啓発 適正に運用する。 前出に同じ。 ○自主ルールの策定 事業者団体によって自主ルールを策定 し、質の確保、適正契約に努める。 ○苦情対応窓口の設置 適正な苦情処理に努める。 ○事業者団体のトラブル処理体制の構築 トラブル解決システムの構築や、損害 賠償保険の開発を検討する。 ○情報公開ルールの策定 ○情報プラットフォームの提供 ○情報公開の励行 プライバシー保護を十分勘案のうえ、 地域の事業者のネットワークをインタ 評価等に必要な基礎的データを公表す 事業者からの情報を集約し自治体から ーネット等のメディアに乗せ、利用者、 る。 公表するためのルールを策定する。 事業者、自治体それぞれの利用に供す ○事業者団体による認証・表彰の実施 ○第三者評価の実施 る。 加入審査、マーク使用許可等の認証を 基本的な評価を第三者機関に委託し、 実施する。また、年間ベストプラクテ 実施する。結果を公表する。 ィス等の表彰を実施する。 その他 介護周辺サービス ○横出しサービス、保険給付外サービスの ○ディレクトリ整備 の充実 検討 高齢者を対象とした各種サービス・物 要介護者のQOL向上を目指し、地域 品販売等の情報を集約し、インターネ の実状に沿った横出しサービス、ある ット等の適切なメディアで提供する。 いは保険給付外サービスの実施を検討 ○エージェントビジネスの環境整備 する。 エージェントビジネス参入者を対象と する研修の実施。 手数料等のルールの検討。 高齢者の健康増進 ○健康増進プログラムの実施 保険者として、効率的な保険金の運用 の観点から、健康増進プログラムを実 施する。必要に応じアウトソーシング を検討する。 高齢者の活動支援 ○高齢者が魅力を感じる場の創出 健康者を含む高齢者が集まり、様々な 活動の出来る「場」を持つ、まちづく りを推進する。 介護関係の人材育 ○研修に対する支援 成 場の提供、助成制度を検討する。 ○ディレクトリ整備 前出に同じ。 ○高齢者対応に関する企業の連携支援 地域内の商店・サービス業者等が連携 して高齢者対応を検討する場合に支援 する。 ○高齢者の勤労の場の提供 高齢者のための勤労環境の整備を検討 する。 ○研修の実施 介護関係サービス技術向上のための研 修を実施する。 ○関係ニュービジネスの開発 介護関連ニュービジネスの開発、高齢 者社会にふさわしい産業構造への変革 を図る。 ○高齢者マーケットの開拓 情報ディレクトリを活用したエージェ ントビジネスを推進する。 高齢者を対象とする新商品の開発、マ ーケティング。 ○関係ニュービジネスの開発 現在のビジネスの発展、異業種企業と の連携等により、健康増進に資する ニュービジネスを開発する。 ○高齢者の採用 勤労意欲のある高齢者を雇用する。 ○社員研修機会の確保 社内研修の実施及び外部研修への 派遣により、社員の技能向上を図る。 資料1.介護サービス・ケアマネジメント事業者の新規開業に活用可能な支援策 1. 新規開業のための専門的アドバイス(経営技術診断・助言事業) 新たに介護サービス、ケアマネジメントサービス等の事業を開業しようとする事業者 が、各種の知見を有するハイレベルの専門家の診断・助言を受ける際に補助。 〔スキーム〕 1/3補助 国 受益者1/3負担 都道府県等 新規開業事業者 1 (診断・助言) (選定) (都道府県1/3負担) 支援事業者・専門家 2. 事業者間のネットワーク化(中小企業の連携促進・支援事業) 介護サービスの提供に当たっては、利用者の幅広いニーズに応えるため、事業者の連 携、特にケアマネジメントを行う事業者を中心とした縦・横の連携が重要。かかる連携 (組合・任意グループ等)が行う調査、交流会等のイベント、相互補完を円滑に行うた めの民間専門家の派遣、セミナーの開催等に対して補助。 〔スキーム〕 (調査・専門家派遣) 1/3 補助 2/3 補助 受益者負担 1/3 国 都道府県等 各種の中小企業支援機関 連携組織 (派遣依頼) 1 (助言・講習) 専門家 (交流促進事業) 1/2 補助 定額補助 国 都道府県等 各種の中小企業支援機関 連携組織 〔活用のイメージ〕 ・地域における市場の調査 ・ビジネスプランのF/S ・情報ネットワーク化の研究 ・事業者間ネットワーク構築のための交流会開催 ・以上のような取り組みに向けての専門家派遣 3.新規開業促進のための資金面等の支援 新規開業促進のため、以下のような資金面等での支援ツールが整備されており、新た なアイデアを生かした介護サービス、生活支援サービス等の事業の立ち上げに活用可 能。 (1)中小企業等経営改善資金(マル経)融資制度(商工会等・国民生活金融公庫) ○小規模企業者を対象とする無担保、無保証人の融資制度(550万円まで) ○昨年1月からは、新規開業資金を融資対象に追加 (2)創業支援債務保証(中小企業信用保証協会) ○新たに事業を始めようとする個人や創業5年以内の中小企業者の開業資金等に係る無担 保保証 ○産業活力再生特別措置法により、保証枠は 1000 万円→2000 万円に (3) 中小企業設備近代化資金制度(都道府県等) 今臨時国会で標記制度の改正を予定しており、主な改正内容は次のとおり。 ○経営基盤強化のための新たな設備投資(単なる更新投資は不可)を幅広く支 援 ・無利子貸付制度(融資比率 原則1/2、担保又は保証人) ・設備リース制度(リース又は割賦販売) ・新たに創業者を対象化 ・現行制度の業種・設備の指定(38業種、741設備)を廃止 ・償還期間を延長(5年→7年等) 4.新規開業相談窓口機能の強化(新事業支援センター整備事業) 全国300カ所に新規開業を目指す事業者の相談窓口を整備。企業経営に知見のある 民間の人材などを専任のコーディネーターとしておくとともに、創業・経営革新に対す る様々な相談・問い合わせ等に応ずるワンストップサービスを提供。 〔スキーム〕 1/2 補助 1/2 補助 国 都道府県等 300カ所の支援拠点 相談・各種支援策 (商工会議所・商工会、中央会、公益法人等) 等とのつなぎ 図表5.人材の育成事例 実施主体 生活・福祉環境づくり21(東京商工会議所) 佐世保市 名 称 「福祉住環境コーディネーター」検定制度 「バリアフリー住宅プランナー」研修 概 要 ● 制度の概要 高齢者が安全で快適に生活できる環境を整 備するために、福祉と住宅の双方について 体系的で幅広い知識を身につけた人材を養 成する。 高齢者の住宅改修などの提案だけでなく、 福祉用具の具体的な使用法、家族向けの実 務的な介助支援、福祉政策の情報など高齢 者が地域の中で生き生きと生活できるよう にサポートする。 ● 制度の概要 在宅介護が重視されるなか、福祉用具の活用 とあわせた住宅改造は、要援護高齢者の身体 機能の低下を防ぎ、寝たきりにさせないため の有効な方法。住宅改修の設計・施工事業者 やケアマネジャーなど保健・医療・福祉関係 者に対して、このような住宅改造のノウハウ を高めるために研修会を実施。 今後の取組 ● 現在東京地区のみで実施しているが、今後各都 市商工会議所と連携して全国展開を目指す。 ● 合格者のネットワーク(Co-NET21)を構築して おり、セミナー、見学会等の開催、各種情報提 供を行うなどの活動を行っている。 ● 研修修了者は研修受講者リストに掲載。 ● 介護保険における住宅改造を提供していく上で 重要な役割を担うケアマネジャー等について は、更に内容の濃い研修を実施して、 「バリアフ リー住宅コーディネーター(仮称)」の育成を行 い、在宅介護支援センター毎の住宅改造に関す る相談体制の確立を目指す。 図表6.ケアマネジメント機能に着目したサービス形態 形態 イメージ図 特 徴 サービス事業者 大 手 サービス事業者 内 包 型 サービス事業者 CM 利用者 サービス事業者 異業種兼業型 異業種 CM 利用者 サービス事業者 小 規 模 サービス事業者 内 包 型 サービス事業者 CM 利用者 サービス事業者 独立 型 CM 利用者 課題と対策(案) メリット/デメリット サービス事業者の立場 利用者の立場 ケアマネジメントの立場 • 大手の介護・医療サービ ・多種多様な介護関連サービスをワン・ ・ワン・ブランドによる安心感・責 ・ケアプランにおけるサービス・メ ・CMが利用者の立場でなされるよ • ・利用者からの苦情に十分に対応す ス事業者が中核となって ブランドのイメージで提供することが 任感のあるサービスが期待でき ニューが自前のサービスに偏る懸 事業グループを形成し、 できる。 る。 念がある。 CM機能を内包する形 ・間接コストの削減など効率化が図れ ・苦情窓口が一元化される。 ・同じ事業グループとして責任を 態。 る。 ・CMがサービス事業者側の思惑で 持ったサービスのアレンジができ ひとつの事業グループと ・CMを含めて、事業グループ内での情 行われるため、利用者の立場が十 る。 して、その他の多様な介 報共有がスムースに行える。 分尊重されるか懸念がある。 ・アレンジできるサービス事業者が 護関連サービス事業を総 ・CM機能を営業部門として活用でき ・利用者の苦情をCMが十分にサー 限定されており、多くの事業者を 合的に提供する。 る。 ビス事業者に代弁できるか懸念が 比較検討する必要がない。逆に言 ◎事例 ある。 えば、選択の余地がない。 ・大手介護サービス事業者 ・利用者からの苦情を強制的にサー ・大手医療法人 ビス事業者に指導しにくい。 • 大手異業種の事業者が多 ・中核となる企業の信用力で総合的なワ ・中核企業の信用力で安心感・責任 ・多種多様なサービス事業者と連携 ン・ブランド・サービスを展開でき 感のあるワン・ブランド・サービ しており、関連するサービス事業 角化としてヘルスケア分 る。 スが期待できる。 者の質がわかっている。 野に乗り出し、CM事業 を兼業する形態。 ・既存の顧客網をマーケティングに活用 ・既存事業からのメリットをシナ 介護サービス事業者や多 できる。 ジーとして享受できる。 様なシルバービジネス事 ・既存事業とのシナジーが期待できる。 −生損保 ⇒フィナンシャルプランニング 業者と連携するもの。 −生協/農協⇒物販 ・CMが営業として機能することが期待 ◎事例 −総合家電 ⇒住宅設備 できる。 ・生保/損保 −警備保障 ⇒ホームセキュリティ ・生協/農協 ・利用者の立場でのCMに懸念があ ・総合家電メーカー る。 ・警備保障会社 小規模の介護サービス事 ・小規模のサービス提供とCM機能だけ ・地域に密着した安心感のあるサー ・連携している事業者の質がわかっ 業者がCM機能を内包す なので比較的容易に開業できる。 ビスが期待できる。 ている。 る形態。 ・小規模のサービス提供でありながら、 ・サービス事業者の変更が比較的容 ・優良なサービス事業者と積極的に 地域の他のサービス事業 CM機能を内包することによって、他 易。 連携を図る必要がある。 の事業者に対し優位な立場をとれる。 ・連携している事業者の質があらか 者と連携しながら、利用 じめ利用者にわからない不安があ 者ニーズに応じたサービ ・地域密着のサービスができ、「顔の見 スを提供する。 える」信用力を培うことができる。 る。 ・CMが営業として機能することが期待 ・CMの資質・情報収集・連携能力 ◎事例 ・小規模介護サービス事業者 できる。 が全体のサービス水準に大きく影 ・小規模医療法人 響する。 CM事業を主たる事業と ・CM機能を持たない中小規模のサービ ・利用者の立場でCMが機能するこ ・利用者のエージェントとして活動 して独立する形態。 ス事業者が市場に参入できる。 とが期待できる。 することができる。 地域の中小規模のサービ ・各サービス事業者は規模や事業内容の ・苦情処理をCMに期待できる。 ・利用者からの苦情をサービス事業 ス事業者とつながりを持 拡大を目指す必要がなく、専門性の高 ・地域に密着した安心感のあるサー 者に強い立場で代弁できる。 ち、利用者のニーズに応 いサービスに特化できる。 ビスが期待できる。 ・利用者ニーズに最適のサービス事 業者をアレンジできる。 じてその都度最適なサー ・地域密着のサービスができ、「顔の見 ・サービス事業者の変更が比較的容 える」信用力を培うことができる。 易。 ・多様なサービス事業者の特性を把 ビス事業者をアレンジす ・CMに対して積極的にアピールする必 ・CMの資質・情報収集・連携能力 握し、評価しておく必要がある。 る。 要がある。 が全体のサービス水準に大きく影 ・介護報酬だけでは収益事業として ◎事例 ・在宅介護支援センター ・小規模事業者や新規参入者が多く経営 響する。 成立しがたい。 (自治体、社会福祉法人) 基盤が比較的弱く、また事業者同士の 連携が弱い。 ・事業コンサル兼業タイプ • • • • • ※ CM:ケアマネジメント機能 うな自主規制が必要ではないか。 利用者へのグループ外事 業者に関する情報提供等 るための仕組みが必要ではない か。 (苦情内容・処理の開示等) ・CMが利用者の立場でなされるよ うな自主規制が必要ではないか。 利用者へのグループ外事 業者に関する情報提供等 ・CMが利用者の立場でなされるよ うな自主規制が必要ではないか。 利用者へのグループ外事 業者に関する情報提供等 ・新規参入者等の経営支援(資金面 含む)が必要ではないか。 ・事業者の連携促進が必要ではない か。 ・CMの情報収集・活用を支援する 仕組みが必要ではないか。 ・サービス事業者の評価がシステマ ティックに恒常的になされる仕組 みが必要ではないか。 ・新規参入者等の経営支援(資金面 含む)が必要ではないか。 ・事業者の連携促進が必要ではない か。 ・独立型CMが事業として成立しう る収益構造を確立する必要がある のではないか。 図表7.エージェント機能を具体化するビジネス・スキーム(案) 介護・ケアサービス 事業者 サービス評価 情報掲載料 紹介料(注) 情報提供 紹介 評価事業 評価情報 VAN事業 商品・サービス の提供 購入対価 サービス評価 (情報利用料) 情報提供 エージェント・ビジネス 情報提供 (ケアマネなど) ニーズ情報 情報提供 ・斡旋 利 用 者 (注)「紹介料」は介護保険給付対象サービス以外の商品・サービス の紹介に対する紹介手数料。 図表8.各種サービス評価、マーク制度 国内 ISO9000シリーズ シルバーマーク (社)シルバーサービス振興会 目的・背景 ・ 急速な高齢化に対応していくため に、業界を越え行政や利用者のパイ プ役としてシルバーサービス振興会 設立 ・ 事業目的はシルバーサービスの質的 向上を図っていくこと ・ シルバーサービスについて品質基準 を定め、審査の上これに適合してい るサービスにシルバーマークを発 行、良質なサービスの提供・普及を 図る。 主旨・性格 ・ 高齢者福祉サービスを行う民間事 業者に対して、民間自主基準とし て策定されたもの ・ 審査の上適合している民間事業者 にマークを付与 基準の内容 国際標準化機構 International Organization for Standardization ・ 供給者と消費者の間で品質保証と品 質管理のためのシステムを評価する ための基準として制定 ・ 適正価格での製品の品質と信頼性 ・ 使用者の安全・環境保護・リサイクルの促 進 ・ 財貨・サービスの互換接続性 ・ 便利性を向上させるための単純化 ・ モデル数の削減・生産シリーズの拡 大、コスト低減 ・ 配給の能率化、メンテナンスの容易 性 ・ 国際規格・標準 ・ 供給者と消費者の間での品質保証 と品質管理を評価するための基準 実施機関 ・ 在宅サービス 在宅介護サービス 在宅入浴サービス 福祉用具レンタルサービス 福祉用具販売サービス 在宅配食サービス ・ 施設サービス 有料老人ホーム 介護専用型有料老人ホーム (認定基準項目) ・ 基本的事項 ・ 役職員に関する事項 ・ 用品・設備等に関する事項 ・ サービス実施に関する事項 ・ 契約等に関する事項 製造業又はサービス業 申請→書面審査→ 実地面接調査→ 認定委員会→認定→中間検証 対 象 の 範囲 内容 審査 有効 期間 備考 特別養護老人ホーム・老人保健施設サー ビス評価事業 都道府県に設置される 特別養護老人ホーム・老人保健施設 サービス評価委員会 ・ 特別養護老人ホーム(と老人保健施 設)の利用者の希望に沿った質の高 いサービスに向けて、施設自らが行 うサービス水準の向上を図る。 米国 JCAHO CHAP ヘルスケア組織認定連合委員会 (Joint Commission on Accreditation of Health-care Organization ) ・ JCAHO は、独立した非営利法人 で、全米で歴史がありかつ最大のヘ ルスケアサービス認定団体である。 ・ コミュニティー保健認定プログラム ( The Community Health Accreditation Program, Inc.) ・ ホームケア業界の質の向上を図るこ とを目的とする。 ・ 全米看護連盟(NLN)の一部門とし て 1965 年から認定サービスを開 始、1987 年に独立の法人となる。 ・ いわゆる「企業評価」総合点数に よる評価 ・ 認定の効果として、連邦政府のメ ディケア看護基準の要件を満たし たものとみなされる。 ・ 消費者ニーズの徹底的な反映に よって質の向上を図るという考え 方をとる ・ 認定の効果として、連邦政府のメ ディケア看護基準の要件を満たし たものとみなされる。 ホームケア事業 在宅保健福祉サービス評価事業 都道府県に設置される 在宅福祉サービス評価委員会 ・ 質の高いサービスの提供に向けて、 事業の実施主体自らが行う在宅福祉 サービスの水準の向上、効率化、適 正化に向けた取組みを支援する。 帝国データバンク 帝国データバンク ・ 企業が取引先の財務状況等を把握す るために利用される 特別養護老人ホーム・老人保健施設 高齢者在宅福祉サービス 全国の全業種 在宅ケア ナーシングホーム 検査サービス、通院ケア、手術サービ スを提供する病院等 (評価項目) ・ 利用者の権利擁護への配慮 ・ 日常生活への援助 ・ 専門的サービス ・ 地域福祉 ・ 施設設備環境 ・ 運営管理 (評価項目) ・ 健康診査 ・ 健康相談・教育 ・ 機能訓練 ・ 訪問指導等 ・ 評価項目は財務的なウェイトが高 い。 ・ 営利企業についてはサービスの質 に関する視点も盛り込む ・ 認証機関(審査登録機関)による 審査・登録制度 ① 評価希望施設を募り、それに基づ いて評価実施施設を選定 ② 「サービス評価基準」に基づいて 評価実施施設が自己評価 ③ サービス評価委員会が施設を訪 問し、実地視察、評価 ・ 業界動向の継続的把握 ・ 顧客からの依頼により、調査員に よる直接取材( 「現地現認」 ) ・ 登記簿確認、取引先ヒアリング ・ 申請→自己評価→現場訪問→審査 委員会による認定 ・2年間 ・ 3年 ・ ① 在宅福祉評価委員会の委員が市町 村、業務委託先、施設に出向いて 少なくとも 1 日以上実地視察を行 う。 ② サービス評価を行うとともに、市 町村、施設など関係者と改善方法 について意見交換を行い、サービ ス水準の向上に向けた必要な助言 を行うものとする。 ③ 初回のサービス評価の結果に基づ いて、改善を行う場合は、再度 サービス評価を行う。 ・ (評価項目) ・ 利用者対応基準 ケア・処置・サービス、教 育、ケアとサービスの継 続性等 ・ 組織基準 組織機能の向上、リーダーシッ プ、人事管理 等 ・ 申請→現場訪問→審査委員会によ る認定 ・ 最長3 年間 ・ <取得事業者数> 在宅サービス 1005 事業者 有料老人ホーム 19 事業者 合計 1024事業者 (平成11 年2 月現在) <認定組織数> 17760件 (平成9年9 月現在) 平成5 年度 厚生省が創設 平成8年度 厚生省が創設 ・ ・ ・ ・ ・ ISO9000 ISO9001 ISO9002 ISO9003 ISO9004 (資料)社団法人シルバーサービス振興会「今後のシルバーサービスの評価システムのあり方に関する調査事業報告書」他 ・ 年間15000 件以上を評価。 図表9.倉敷市における介護支援情報システムの実証実験 ケアマネジメント等介護支援システム 開発および実地検証( 倉敷市) 開発実験構成 倉敷市 データベース連携 基幹型在宅介護支援センター 介護サービス 共通基盤システム CATV CATV 電話回線 入退院 往診 訪問看護 ステー ション 川崎医大 病院 ショート ステイ 地域 診療所 ( 3カ所) 市福祉 事業団 民間施設 ( 2カ所) ( 6カ所) サー ビス 提供 ケーブル テレビ ( 2カ所) 地域外 協力 の病院 倉敷中央 病院 利用者宅 ( 20世帯) 保健医療 センター他 ( 2カ所) ホーム ヘルプ サービス デイ サービス 訪問入浴 ケアマネージャー 各サービス提供機関 主要な機能 主要な機能 ・ ケアプランの入力 ・ 各サービス事業者のリソース 選択の確認 ・ サービス実施スケジュール データ入力 ・ サービス実績データ入力 介護サービス共通基盤データベース ●高齢者データ 基本情報、入退院・ 死亡情報 ●各サービス提供機関データ 人員・ 施設リソース情報、事業プロフィール等 ●ケアプランデータ ケアプラン( 週間スケジュール)、アセスメント情報等 ●実施スケジュールデータ ケアプランに基づいたサービス実施スケジュール ●実績データ 各サービス実施実績情報 ●緊急連絡事項データ 各利用者に関する緊急連絡事項 ●一般介護データ 介護知識、介護用品情報等 ・ 情報セキュリティ機能 組織レベルと個人レベルでの情報セキュリティ機能の整備 医療機関 主要な機能 ・ 入退院情報の入力 サービス利用者宅 主要な機能 ・ 自己のサービススケジュール 及び実績の照会 図表10.健康増進による介護保険経費節減効果 健康増進の取り組みによる介護保険経費の節減効果の試算として、全国の要支援・要介 護発生率が、元気高齢者が多いことで有名なN町の発生率にまで減少したと仮定した場 合の経費節減効果を算出した。 在宅サービス 施設サービス 合 計 介護保険対象者数(人) 実数ベース N町ベース 1,984,000 1,612,000 706,000 473,000 2,690,000 2,085,000 介護保険費用(億円) 実数ベース N町ベース 14,881 11,943 28,190 18,904 43,072 30,847 節減効果 (億円) ▲2,938 ▲9,287 ▲12,224 図表11.健康増進への取り組みに向けての課題 取り組みへのインセンティブ ・ 市町村 ・ ・ 健康保険 組合 ・ ・ 民間企業 ・ ・ 個人 保険給付費の削減が期待でき・ ・ る 元気高齢者が増えることで、・ 地域の活性化が期待できる ・ ・ 保険給付費の削減が期待でき・ る ・ ・ 健康関連マーケットの拡大が・ 期待できる 医療・介護サービスと合わせ て総合的なサービス提供をす ることでマーケティングを強 ・ 化できる 事業展開の具体例 想定される事業展開 ・ 寝たきりゼロ運動 健康増進施設の整備 ・ 在宅健康管理システムの導入 保健婦などによる食生活指導 ・ 健康管理意識の高揚 IBM健保における健康づくり支援制度(カ・ フェテリアプラン) 看護婦・保健婦の訪問による生活・健康指導・ 運動療法マニュアルと測定基準作成(大阪ガ ・ ス健保) ・ フィットネスクラブの取り組み −個人別健康管理と個別に運動指導をする 「パーソナルトレーナー」制度の採用 −高齢者向け教室の強化 −健康管理ソフトの販売 機器メーカーの取り組み −歩くインセンティブ高める万歩計の工 夫、歩くことで日本地図が完成する 「平 成の伊能忠敬」。 健康を保ち、生き生きと生活できる 医療・介護の自己負担を抑制できる ・ ・ ・ ・ 課題 効果測定のデータが非常に不足し ている 効果が出るには、継続的かつ長期 間にわたる取り組みが必要 財源問題 効果測定のデータが非常に不足し ている 効果が出るには、継続的かつ長期 間にわたる取り組みが必要 財源問題 高齢者を対象としたマーケティン グ手法が不明確 −高齢者のアクセス問題 −宣伝メディアの問題 −サービスの効果実証の問題 −年齢を強調すると年齢差別にな る危険性 方法や場所等についての情報が不 足している 利用コストが高い サービス内容の評価が難しい 利用にあたっての心理的バリアが 高い (水着になるのが恥ずかしい、 エアロビクスのレオタード姿に なるのに抵抗感がある等)